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平成16年第1回江別市議会会議録(第3号)平成16年3月26日 6ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

議案第8号ないし議案第15号及び議案第24号ないし議案第31号

吉本和子君 

 議案第27号 平成16年度江別市介護保険特別会計予算について、反対の立場で討論を行います。
 21世紀の半ばには3人に1人が高齢者という時代を迎えようとしている中、介護を社会で支えるといううたい文句で介護保険制度が作られました。平成12年からの介護保険料の徴収や、その後二度にわたる老人医療費の値上げは、物価スライドでさらに減額された年金で生活する方々には健康への不安、生活への不安、そして将来への不安をますます大きくさせ、さらに昨年の介護保険料の値上げは怒りとあきらめの気持ちをももたらせています。
 江別市の平成16年度の介護保険特別会計予算は、前年比1億9,900万円増の51億100万円となり、第1号被保険者は966人、4.2%の増、1か月のサービス利用者を在宅で155人増の1,888人、施設では10人減の735人と見込んでいます。第1号被保険者の増加に比べ、サービスを利用する割合が少ない、つまり保険料だけ払い続ける人が圧倒的に多いこと。また、全体としてサービス利用量は増加してはいるが、在宅サービスにおいては1割の利用料負担が大きく、限度額一杯利用できるのはごく一部の方々という状況が続いています。
 平成15年より実施された介護保険料の第2所得段階層の方々の一部減免や、深夜等巡回型訪問介護負担の軽減など継続されていますが、実績を見ますと、平成15年の第2段階所得層7,400人に対し、第1段階層相当に保険料が減免された方はわずか80人、また夜間の訪問介護サービスを利用する67人に対し、負担軽減の対象になるのはわずか12人で、実際に利用されているのは1人というように、抜本的な対策にはほど遠いと言わざるを得ません。
 介護保険料の算出については、現在の5段階では所得の幅が広過ぎるということ、そもそも住民税非課税者や生活保護基準以下の方々からの保険料徴収が問題であること、さらに市独自の減免制度の検討が求められます。また、夜間の訪問介護負担軽減は、保険料率が第1段階又はそれに相当するという条件で決めるのではなく、実際にそのサービスを利用しなければならない利用者とその家族を含む生活実態から検討すべきと考えます。
 当初より保険あって介護なしと言われているように、介護はまだまだ家族の犠牲の上に支えられています。その家族の介護力が限界に達したとき、希望に応じられるサービスが整備されていなければならないはずです。しかし、特別養護老人ホームの空きを待ち続ける待機者には、優先度の高い方でも重複申込み者131人です。グループホームや老人保健施設とは目的の異なる特別養護老人ホームの施設整備は、地域の実態に見合った計画に改めるべきと考えます。
 また、65歳以上の方々に対し、政府は平成16年度予算案で老年者控除の廃止、公的年金控除の縮減を盛り込み、平成17年度からは年収205万円以上の方々に新たに課税され、平成18年度からは住民税、国保税、介護保険料にも連動し、さらなる負担を押し付けようとしています。このような状況の中だからこそ、介護保険給付費準備基金平成14年度末現在額1億5,643万7,000円の有効な取崩しや、一般会計からの繰入れ等、自治体独自の裁量で住民の福祉向上という本来の役割として、保険料・利用料の軽減を図るべきです。
 最後に、根本的な問題として、国の責務として制度の改善を図り、国の負担についてはすべての自治体に基本的に給付費25%を交付し、調整交付金5%は外枠とし、国庫負担の割合を30%にするよう強く国へ要請すべきです。
 以上、議案第27号についての反対討論といたします。

議長(宮澤義明君)

 ほかに討論ありませんか。

岡村繁美君

 議案第27号 平成16年度江別市介護保険特別会計予算について、委員長報告のとおり原案に賛成の立場で討論をいたします。
 平成12年度より導入された介護保険制度は、3か年を経過した昨年見直しがなされ、見直しに当たっては、これまでの事業実施結果について江別市高齢者保健福祉計画等評価委員会による評価を受けるとともに、利用者・未利用者の実態調査等を踏まえて、今後の介護サービスの量及び基盤整備等を見込み、第2期介護保険事業計画が策定されました。見直しの中で、江別市独自の負担制限として、低所得者に対する保険料の軽減措置を実施し、さらに24時間訪問介護の夜間・深夜・早朝のサービスを利用する低所得者に対しても軽減措置を実施した努力を素直に評価し、その結果、各種サービスの利用が確実に増加し、介護保険事業は広く市民に浸透してきております。
 こうした中にあって、平成16年度予算は、第2期介護保険事業計画の中で策定した計画額を基礎として、平成15年度予算が計画を2.6%下回る決算見込みを参考に、同程度下回るものと推計し予算措置されています。
 歳出では、予算の97.7%を占める保険給付費は49億8,226万8,000円を計上し、道にきょ出する財政安定化基金拠出金520万4,000円や、給付費の調整を図るための基金積立金1,576万5,000円などもそれぞれ適切に計上されております。また、平成18年度からの第3期介護保険事業計画及び第4期高齢者福祉計画策定事業のために、介護保険事業計画作成経費285万9,000円も新規に計上されております。
 一方、歳入では、介護保険料で第1号被保険者数を前年比966人の増、率にして4.5%増の2万2,274人を見込み、3,813万3,000円増の9億5,277万円、国庫支出金は2,162万9,000円増の12億1,150万4,000円、一般会計繰入金も5,186万8,000円増の7億1,960万9,000円、道支出金、支払基金交付金もそれぞれ増加予算を計上し、介護保険事業の効率的、安定的な運営が期待できる予算案と評価できるものです。
 最後に、介護保険事業は、法施行後5年をめどに抜本的見直しを行うこととされているが、事業の適正な運営に関し、事業を実施する保険者として国・道に対して適切な要望活動を行い、引き続き高齢者の現状を把握し、今後も江別市高齢者保健福祉計画と一体的に事業運営されることを期待し、賛成の討論といたします。

議長(宮澤義明君)

 ほかに討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第27号を起立により採決いたします。
 議案第27号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 (賛成者起立)
 起立多数であります。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第26号 平成16年度江別市老人保健特別会計予算及び議案第28号 平成16年度江別市基本財産基金運用特別会計予算に対する一括討論に入ります。
 討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 討論なしと認めます。
 引き続き、議案第26号及び議案第28号を一括採決いたします。
 議案第26号及び議案第28号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第29号 平成16年度江別市水道事業会計予算及び議案第30号 平成16年度江別市下水道事業会計予算に対する一括討論に入ります。
 討論ありませんか。

高橋典子君

 議案第29号 平成16年度江別市水道事業会計予算及び議案第30号 平成16年度江別市下水道事業会計予算について、賛成の立場で討論に参加いたします。
 私たち日本共産党議員団は、両事業会計についてかねてより反対の立場をとってきており、特にこの間、昭和57年、58年度に行われた水道料金の大幅改定が市民に大きな負担を課していること、また夕張シューパロダムへの参画が過大な人口想定に基づいたものであり、財政負担の面からも見直すべきであること等を主張し、一貫して反対してきたところであります。
 しかしながら、水道料金についてはこの20年間据え置かれ、一方、他自治体における値上がりの下で現在、当市の水準は道内において下位に位置するものとなっております。また、夕張シューパロダムにかかわる人口想定について、平成27年、2015年の計画人口で比較すると、当初計画では16万1,000人、その後、平成12年に約15万6,200人へと見直され、さらに昨年12月31日に国立社会保障・人口問題研究所が発表した当市の推計人口は13万5,791人とされています。石狩東部広域水道企業団においては今年、関係する各自治体の推計人口を基に拡張事業の見直しが行われ、当市としても見直し作業に対応していかれるとのことであり、その点について評価するものです。
 水道料金体系については、水資源への意識の高まりやコスト感覚から、節水型の洗濯機や各種の節水器具などが普及し、各家庭の水の使い方も変化してきている中、東京都をはじめ各地で実使用量に沿った料金体系への検討が始められております。当市においてもいずれ検討されるものと考えるところです。その際においては、この間の医療福祉制度の改悪による市民負担増、景気の低迷と不安定雇用による所得の低下、今後、消費税の増税も取りざたされていることも考慮に入れ、現行より負担増とならないような料金体系を構築されるよう強く望むものです。
 なお、このたびの予算案において、一般会計からの繰入れが前年度と比較し約1億円削減されております。予算案では、純利益が水道事業会計で1億7,750万円とされており、この削減がなければ2億7,000万円を超えていたことが予想され、料金体系の見直し検討が具体化されたのではないかと考えるところです。
 今後も、水道事業及び下水道事業の運営に当たっては、公的責任を重視し、地域住民の信頼にこたえられるよう要望いたしまして、賛成の立場での討論といたします。

議長(宮澤義明君)

 ほかに討論ありませんか。

岡村繁美君

 議案第29号 平成16年度江別市水道事業会計予算及び議案第30号 江別市下水道事業会計予算について、賛成の立場で討論します。
 平成16年度の水道事業は、給水戸数で昨年比800戸増の4万5,700戸を見込んでいるが、景気や水需要の動 向から、1日1人平均257リットルを予定し、年間総給水量は昨年比8万9,000立方メートル減の1,159万 1,000立方メートルとのことであります。この結果、給水収益は平成15年度より500万円ほど落ち、受託工事の減や一般会計からの繰出金見直しもあり大きく減額となり、事業収益で1億2,000万円余の減額となっております。
 一方、支出では、経費節減とともに受託工事費や維持管理費などの減で、平成15年度より1億4,000万円の減となり、また資本費では支出の大宗をなす配水管整備事業で、計画に対し堅実に措置され、さらに浄水施設整備でポンプ、モーターの更新など予定し、総額で昨年比3億7,000万円ほど減となっています。このことは、事業が順調に推移していることや、三位一体改革の影響などがあったものと認識するものです。特に、給水収益やマンション建設など加入金に支えられ、平成16年度も1億7,000万円余の純利益が見込まれ、未使用補てん財源で8億6,000万円の見込みであります。
 一方、課題の石狩東部広域水道企業団の拡張事業について、国からの指導や議会等の論議、江別市の姿勢など示されてきたところですが、今後、人口推計や水量、水需要など協議し、5月には水需要を決定し、再評価委員会を立ち上げ、10月末を目途に拡張事業の事業変更とのことであります。
 平成15年度に引き続き、平成16年度も事業費や出資金が大幅に減額となったことから、この推移を見守るとともに、江別市は5次総計で将来人口を決定しており、今後の動向によっては将来の受水費など料金に影響することも想定され、市民負担が限りなくゼロになるよう、下方修正に向かって努力されるよう期待するものです。
 さらに、水道事業について、2段逓増料金制度の中で長期にわたり安定的な経営に資してきたところですが、本予算は引き続き現行料金制度を維持することを前提に組まれたものであり、評価するものです。
 最後に、2期8年にわたり、職員と一丸となり安全・安定供給を旨とし、現行料金を維持し、健全経営に努力いただきました鎌田水道事業管理者のご苦労に感謝と敬意を表し、賛成の討論といたします。

議長(宮澤義明君)

 ほかに討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 引き続き、議案第29号及び議案第30号を一括採決いたします。
 議案第29号及び議案第30号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第31号 平成16年度江別市病院事業会計予算に対する討論に入ります。
 討論ありませんか。

宮川正子君

 議案第31号 平成16年度江別市病院事業会計予算の討論に参加いたします。
 江別市立病院は、過去の準用再建計画を行った経験を踏まえ、病院経営健全化計画を策定し、現在に至っているところです。現在、平成20年に向けて進められているところですが、年次計画を上回って推移しているものの、医師の標準数を満たしていないことから、診療報酬上の加算収入などを得ることができない状況にあります。医師が標欠になるということは一番の働き頭がいないことになり、病院経営面における構造的問題として大きく影響しています。
 全国・全道的にも名義貸しといったことが問題になっているように、医師の確保については難しい中、江別市においては市長、院長自らが大学へ出向き教授にお会いし、医師派遣をお願いし、一定の成果を上げることができ、引き続き平成16年度においても関係大学と協議し、連携していかれるとの決意を伺っており、人材確保に努力されています。
 また、経営内容を評価するに当たっては、医療設備の面だけではなく、提供する医療サービスの質にも重点を置くべきですが、質の向上のため職員の教育研修にも積極的に取り組まれています。看護体制については、精神病棟のベッド数に応じた看護体制の見直し、夜勤体制の準夜の三・八、深夜の二・八体制の在り方、また一般病棟の準夜・深夜ともに三・八体制については、同じ公的病院の岩見沢市立病院で準夜・深夜とも二・八体制で十分患者サービスを担うことができているとすれば、江別市としても検討していく必要があるのではないかと考えます。
 それらも含め、市長は先日の予算特別委員会の中でも、地域の医療ニーズに対応した患者本位の良質で適切なサービスを提供していくには、市長はじめ全職員が危機意識を持って経営課題に対応していくことが必要との観点から、既に顕在化している問題以外に潜在的なものがないかと課題を正確に把握するとともに、経営を効率的なものにするために、民間のマネジメントのノウハウを取り入れるなど第三者による経営診断をし、従来の経営健全化の検討とともに現状の分析及び状況の把握を行い、経営の方向性を検討していく旨のお話があり、期待しているところであります。
 また、患者の不安や困窮している事柄に対して、専門知識を持つ担当者を配置して、医療相談室の設置や院内物流の改革、業務内容の再点検で、民間移行できる業務の把握や委託などの検討を進めているなど、前向きに検討されているとのことであります。
 医療経営を効率的なものにするためには、医療サービスの品質の向上とコスト低減の両方を図る必要があります。こうしたトレードオフ関係の複数の目的を効果的に達成するために努力されています。健康を守るということは、市民の最も切実な願いであります。だれもがひとしく最適な医療サービスを公平に受けられるように、市民のための病院として支持される医療機関として、健全化に向けてなお一層の努力を期待申し上げます。
 以上のことを申し上げて、議案第31号 平成16年度江別市病院事業会計予算に賛成の立場での討論といたします。

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