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平成16年第1回江別市議会会議録(第3号)平成16年3月26日 4ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

議案第8号ないし議案第15号及び議案第24号ないし議案第31号

議長(宮澤義明君) 

ほかに討論ありませんか。

清水直幸君

 議案第24号 平成16年度江別市一般会計予算につきまして、討論に参加いたします。
 本年は、江別市にとって市制施行50周年、また第5次総合計画のスタートの年という節目の年であり、市民ニーズの多様化や経済不況の中での雇用不安、深刻な少子高齢化時代の到来、地球環境悪化といった歴史的価値観、社会構造、いずれにも大きな転換点に立っているわけであります。国・道においては構造改革のただ中にあり、地方財政に大きな陰を落としているわけであります。
 本予算案は、このような極めて厳しい状況の中で策定されたものであります。歳入を見ますと、国の活力ある経済社会と持続的な構造改革の構築を図るため、引き続き改革断行予算という基本路線を継承し、歳出予算は抑制基調にあります。正に大きな転換点に立った予算であります。
 当市の歳入を見ると、過去5年間を合わせると約30億円程度の節減内容となり、地方自治体にとっては極めて厳しい状況となっております。加えて、自主財源の根幹をなす市民税は、固定資産税のわずかな伸びを見せているものの、総体では前年比0.7%の減であり、新たな自主財源として利用料・手数料の無料規定の廃止に よる財源の創出を余儀なくされているわけであります。このように、市民に痛みを負わせても実質385億 3,600万円と、5.5%減という極めて厳しい緊縮の財源となっているわけであります。
 このように、財源不足に加えて、行政評価システムのシビアな状況の中で歳出予算が組まれたわけであります。将来都市像を人が輝く共生のまちとしながら、三つの基本姿勢と基本理念としての六つの項目を挙げられました。そして、計画実現に向けて支える施策を挙げております。
 歳出の結果としては、投資的経費は前年度比13億円を上回る節減となり、極めて厳しい予算配分となっております。窮屈な財源の中、増大する民生費をカバーし、減税補てん債を加える公債費をねん出しながら、人件費など歳出節減に努めたことは一定の評価をするものであります。そのことが、予算ベースではありますが自主財源比率が50%を上回ったことは、自立を目指す江別市としての底入れ感を示すものと、わずかな光明を感じるものであります。
 しかしながら、市長の基本姿勢にある市民との信頼関係の構築や、思いやりの心を持った行政、また市民との協働のまちづくりの理念と現実の事務事業等を対比すると、成果指標の設定など踏み込みの甘さや消極性を感じるものであります。加えて、自主財源の根幹である市民税の増加策、すなわち企業誘致に対する積極性や、雇用創出については不満の残るところでもあります。
 第5次総合計画の討論でも申しましたとおり、産業振興の分野では積極性が何よりの成果達成のキーワードではないかと考えるものであります。今定例会の一般質問でも幾人もの先輩議員諸氏がおっしゃったように、産業振興は雇用の創出、生きがいの醸成、地域の活性、税収の伸びに直接に影響し、ひいてはその計画の裏打ちである財政に貢献するものと信じております。
 他の市町村では、可能な限り手段を尽くして企業誘致に全力を尽くすのが常であります。道央圏の交通の要所である地の利を生かし、企業誘致を活発化させ、市内高校卒の就職先の確保、失業率の減少、加えて生活保護率の低下など、市内経済の下支えになる施策を一刻も早く打ち出すべきでありました。そのような視点からしても、上昇志向を打ち出す必要性があったのではないかと思われます。これらの懸念をふっしょくできる大胆かつ市民の心に届いた施策の新しい展開、再考を強く強く要望するものであります。
 いずれにしましても、第5次総合計画のスタートの年であり、行政評価システムの導入の初年度という未成熟のときでもあります。いま一度成果指標の設定の再確認など、より一層の行政の積極性を市民に示していただくこと、また地域の魅力を最大限に発揮し、市民に安定した雇用を確保するなど、将来都市像の人が輝く共生のまちを確実にする施策展開を期待しながら、賛成討論といたします。

議長(宮澤義明君)

 ほかに討論ありませんか。

宮川正子君

 議案第24号 平成16年度江別市一般会計予算に対する討論に参加いたします。
 平成16年度一般会計は、昨年計画策定された第5次総合計画の初年度、スタート予算です。新たな総合計画では、創造、うるおい、安全をまちづくりの基軸として、快適な都市機能を確保しながら人と自然が共生するまちづくりを進めていくことを標ぼうし、人が輝く共生のまちを将来の都市像と定めスタートします。
 しかしながら、バブル以降の長期の経済不振、少子高齢化社会の進行など、国が抱える課題は大変大きいものがあり、特に税収不足は深刻な状況であります。現在進められている三位一体の財政改革は、地方自治体の経営の在り方、財政の用途見直しを厳しく求めており、江別市も同様に厳しい財政の削減を進めなければならない現状にあります。
 特に、今年度予算は、見掛け上前年度予算と比べて予算総額の減額幅が小幅ですが、借換債の計上がなければ過去最大の減額された当初予算であり、地方交付税も昨年度から見ても約8億3,000万円ほどの減額になる厳しい当初予算であります。また、法人税等の市税収入も、景気の低迷から引き続き減収が続いており、現状を認識しつつ、今後も大胆な行政財政改革を進めていく必要があり、特にその中核を担う職員の方々の意識改革と能力向上の組織づくりが特に必要であります。
 市政執行方針で市長が表明された公共サービスの提供を行政が主体となって担う時代は終わり、地域課題は市民と協働で担うことが今後のメインテーマでもあり、5次総計で掲げた自助・互助・公助の精神であります。今後も、民間でできることは民間でを原則としつつ、官民一体となって行政サービスの維持向上に努力する必要があります。
 このような認識の下、予算特別委員会でも議論させていただきました。
 環境と調和する都市の構築では、一昨年から操業した環境クリーンセンターのガス化溶融炉のセラミックス加熱管破損事故について確認させていただきました。同施設の主要部分の破損であり、操業から短期間での破損は同施設の安定操業と長期間の低コストでの維持管理に疑問を生じさせ、市民の不安を招きました。同配管の技術的解決と耐久性を設置業者に要請し解決されたとの後に、保証期間がスタートする確認をさせていただきました。今後とも、設置業者に粘り強く対応するとの答弁をいただき、一定程度の理解をいたします。しかしながら、長期安定的に安価に操業できるかどうか、いまだ不安を残すところであります。今後とも注意しつつ、監視させていただくことを表明させていただきます。
 また、ごみ回収の有料化に向けては、市民説明、理解を得つつ、万全の体制で進めていただきたいと考えます。特に、経済が不振の折、市民負担が軽減となるようご努力を期待いたします。
 明日につながる産業の振興では、ブランド化支援事業に期待を抱いております。江別産ブランドハルユタカの安定的生産を担うために、種子安定供給の基金創設負担制度を設けられたことであります。昨日、野幌地区に採種生産を行うために、農家の方々によって設立総会が開かれたことが報道されました。今後とも、農業振興が図られ、江別産の農業製品がブランド化され、雇用も含め江別の事業活性化につながればと、心から期待するところであります。また、これから爆発的発展の要素となり得る経済ネットワーク事業や、アンビシャス事業の継続にこれからも大いに期待するものであります。
 安心を感じる保健・医療・福祉の充実においては、生活保護世帯、特に母子世帯の自立支援について質疑があり、その中で、仕事を探すことが先か、保育園を探すことが先かとの議論がありました。母子世帯の自立を促すためには保育園への就園整備を特に急ぐべきかと考えるところであり、目標を設定し、一層の努力をしていただくことにご期待いたします。
 また、景気の低迷による経済環境の悪化は様々な就労形態をつくり出しており、その実態に合った保育環境整備として延長保育、休日保育、深夜保育など、利用しやすいニーズに合った保育園を目指し、ご努力いただくことをご期待申し上げるところであります。
 また、銭湯を利用しての健康づくりに関して、意見の分かれるところでありますが、銭湯を地域社会の資源としての観点で健康づくりに利用されることをご提案申し上げるところであります。
 お元気コールの事業に関しても、高齢者の方々の安否確認のために大切な事業であります。十分利用者のプライバシーを守り、本事業の目的を達成していただく努力にご期待いたします。
 次に、安全で快適な都市生活の充実でありますが、市民からの批判もあり、利用状況が悪い3丁目陸橋を交通バリアフリー法の活用により江別駅と結ぶなど、活用努力が必要であります。現在の陸橋のままでは、高齢者・障がい者の利用もままならず、過去の高額な費用負担の理解は得ることができないと考えますし、今後の江別駅活用、南北横断に市民の利便性を考え、ご努力に期待するところであります。
 さらに、JR野幌鉄道高架事業ですが、多くの市民のご理解とご支援を得る中で、当計画地に居住する方々にご理解をいただき、都市計画決定が順調に進むことを心から願うものであります。正にこの計画は、江別市が将来とともににぎわいと活気ある中心街を持つまちとして、まちづくりのためには必要あらしめる施策が行政には要求されるものであります。今後のしんしな話合いを望むものであり、ご期待申し上げます。
 また、情報システムの高度化については、さらに市民活用の利便性を考え進むべきであり、具体的な進展と市民リテラシー向上になお一層の努力をご期待いたします。
 豊かさと創造性を育む生涯学習環境の充実においては、いじめ・不登校対策に心を尽くしていただき、学校評議員や地域に開かれた事業等を通じ、子供たちの健全な発達と成長を見守る環境づくりにご期待を申し上げる次第です。
 市民協働によるまちづくりに関しては、第5次総計の基本であると考えております市民参加と理解、ボランティアの積極的支援が求められており、さらなるボランティアの拠点支援や、活動の会場費の負担を少なくする努力をお願いするものであります。
 前段に申し上げましたが、計画の実現に向けては徹底した行政改革の推進、適正な人事管理、職員一人ひとりが十分に能力を発揮できるよう、組織体制整備を進めるよう再度お願いするものです。今後は、当初の成果指標の設定を認識しつつ、点検と評価による進ちょく状況を計り、達成度を検証するものであり、行政評価システムを生かす中で市民理解を深めるものであります。今後、一層のご努力をご期待申し上げます。
 様々な視点からの論議とご指摘をいたしましたが、江別の10年計画、5次総計が多くの理解を得る中でスタートし、市制施行50周年が市民の皆様に期待を持って迎えていただく成果を上げることができますよう願いつつ、議案第24号 平成16年度江別市一般会計予算案に賛成の立場で討論といたします。

議長(宮澤義明君)

 ほかに討論ありませんか。

高間専造君

 議案第24号 平成16年度江別市一般会計予算について、委員長報告に賛成の立場で討論に参加いたします。
 景気回復が遅れている厳しい経済社会環境の中で、国・地方は三位一体の行財政改革を進めており、国庫補助金の廃止・縮減、補助事業の抑制、交付税の見直し、地方単独事業の削減と規模の縮小など、極めて厳しい財政構造の状況下におきまして、江別市のみならず、各地方自治体は財政運営に深刻な影響を受けております。
 このような現況の中で、当市におきましては10年間のまちづくり基本方針となる第5次江別市総合計画を新たにスタートさせ、快適な都市機能の充実に向けて、創造とうるおいと安全をまちづくりの基軸として、人と自然が共生するまちづくりを念頭に掲げ、それぞれの政策の中に基本姿勢を組み込んだ予算であると、評価するに値するものであります。
 市民と良好な信頼関係を保ちながら、行政と市民が互いに支え合い、協働のまちづくりを考える市政、子供の可能性を伸ばす教育、お年寄りの方々が安らぎを感じ、健康づくりの支援を盛り込みながら、一般会計404億4,000万円余と、前年対比0.8%減は的確な予算であり、歳入においては市税ではマイナス7,900万円、地方交付税5億2,700万円、道支出金補助金は大幅に減額となり、地方譲与税において2億3,200万円が微増の歳入状況の中で、どうしても使用料・手数料を見直しながら、公平・公正な市民負担の判断の結果、市民の方には少なからず痛みを分かち合いながら、市民の理解をいただくよう努力を積み重ねながら、共に手を携えてつくり上げていただくよう強くご期待を申し上げます。
 一方、歳出の面では、市自ら人件費の削減、機構の合理化を進めながら、明日につながる産業の振興のための事業予算、安心を感じる保健・医療・福祉の充実への健康づくり事業、子育て環境の充実、障がい者福祉事業、高齢者福祉対策等、財源の厳しい中、後退することなく、市民の声に耳を傾け、また安全で快適な都市生活の充実では、札幌都市圏の交通アクセスの充実のための調査事業の展開、冬期間の市民の足を確保する除雪事業等、生活環境の予算編成に意を用いた予算であり、懸案であった顔づくり事業ではこれからが正念場を迎えますが、国・道と一層の協力の下に行政の総力を結集して、住んで良かったまち、住みたいまちづくりの実現に向けて、一日も早い事業完成に向けて期待するものであります。
 また、交通バリアフリー化、今秋供用開始予定の仮称美原大橋のライトアップ事業による観光、交通アクセスの両面における充実と、さらに市民の健康づくりの面でスポーツの振興と、かねて市民要望の強かったあけぼのパークゴルフ場の平成17年使用開始に向けての増設事業に、きめ細かに市民に向けた予算編成の基本姿勢がうかがわれます。
 特に、今年は市制施行50周年の節目の年であり、各種行事、市史編さん等の発展の歴史を市史にしたためながら、新たな決意と創造の下に市民に活力を与え、市民とともに協働のまちづくりを進める平成16年度一般会計予算であることを評価しながら、賛成の討論といたします。

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