火の用心・初期消火・避難のポイント
火災の6割以上は失火が原因で発生しています。放火を除けば、ほとんどの火災は、火気の取り扱いの不注意や不始末などで起こる人災ですから、ふだんの心がけ次第で十分防げるものです。
火災発生!そのときどうする(初期活動の3原則)
- 早く知らせる 「火事だ!」と大声を出して、隣近所に助けを求めましょう。小さな火事でもただちに119番通報しましょう。
- 早く消火する 出火から3分以内が初期消火できる限度。落ち着いて毛布など手近なものもフル活動して消火しましょう。
- 早く逃げる 天井まで火が燃え広がったら消火は困難。いさぎよく避難しましょう。避難するときは、燃えている部屋のドアや窓を閉めて延焼を防ぎましょう。
主な出火原因別 火の用心のポイント
コンロ 天ぷらを揚る時は、その場を離れない。コンロの周囲に、燃えやすいものを置かない。 | 放火 家のまわりに燃えやすいものを置かない。ゴミは収集日当日に出す。放火に狙われにくい環境づくりが大切。 | 電気器具・配線 電気器具は正しく使い、たこ足配線はしない。 |
油なべの消火方法 消火器がある時は、なべに向かって放射し火が消えたらガス栓を締める。 | 消火器がない時は、なべに合う蓋を手前から向こう側にかぶせるか、ぬらしたシーツなどを固く絞りなべ全体をおおう。火が消えても完全に温度が下がるまで蓋やシーツをとらないようにしましょう。 | たばこ 灰皿に吸いさしを残したまま、その場を離れない。灰皿には水をいれておく。 |
初期消火に欠かせない、消火器を常備しておこう!
消火器の使い方
(1)黄色の安全ピンに指をかけ、上に引き抜く
(2)ホースをはずし、ノズルを火元に向ける
(3)上下のレバーを強く握って放射する
できるだけ火炎や煙を避け、姿勢を低くし、火の根元を掃くように左右に振る
消火器(粉末)の仕様/放射時間:15秒前後 放射距離:3~5m
点検:5年を目安 容器の耐用年数:製造からおおむね8年
※使用上の注意:消火器は圧力容器です。取扱説明書をよく読んで正しく使用してください。
安全に避難するポイント
天井に火が燃え移ったときが避難の目安
避難は、お年寄り、子ども、病人、障害者を最優先
煙の中を逃げるときはできるだけ姿勢を低くし床をなめるようにして、ひじではうのが理想的
煙や有毒ガスを吸わないように、ぬれたタオルなどで口と鼻をおおい、室内では壁を伝いながら避難しましょう。
災害弱者(災害時要援護者)を地域ぐるみで支援しましょう。
災害時にはこんな支援を
高齢者や病気の方には、
程度に応じて、「声をかけて励ます」「手をそえる」「肩を貸す」などの援助を。
目の不自由な方には、杖を持ったほうの手をとらない。方向を示す時は時計の文字盤を想定して伝えるのもよい。
耳の不自由な方と話す時は必ず近寄り、まっすぐ顔を向けて、口を大きくはっきりと動かす。口頭で伝わりにくい時は筆談を。筆記用具がないときは手のひらに指で字を書く。
車椅子を利用している方には、必ず誰かがつきそい、押すなどの援助を。階段では必ず3人以上で上がる時は前向き、下がるときは後ろ向きで恐怖感を与えないように。
地域・自主防災組織でこんな対応を!
- 日頃から地域のコミュニケーションを活発にして、災害弱者に目を配りあう。
- 災害発生時に、初期消火や応急手当などが行えるよう地域で防災訓練を。
- 地域の人に災害弱者の重要性を認識してもらうため、地域主体の意識啓発を。
NTT災害用伝言ダイヤル(電話171)のかけ方
※災害用伝言ダイヤルサービスの開始はテレビ・ラジオなどで通知されます。
伝言の録音方法
171>1>市外局番からダイヤル(000)000-0000>伝言を入れる(30秒以内)
※ガイダンスが流れます
被災地の方は自宅の電話番号を、被災地以外の方は被災地の電話番号を
伝言の再生方法
171>2>市外局番からダイヤル(000)000-0000>伝言を聞く
※ガイダンスが流れます
被災地の方は自宅の電話番号を、被災地以外の方は被災地の電話番号を