ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

高齢者の防火対策について

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

 1年間あたりの住宅火災による死者数は、近年連続して1,000人を超えており、その過半数が65歳以上の高齢者で占められています。その割合は年々増加傾向にあり、高齢化が進むにつれて、今後のさらなる増加が心配されています。
 そこで、高齢者、または高齢者が居住するご家族の方は、次のポイントに注意し、日ごろから防火対策に心がけましょう。

住宅用火災警報器を確実に設置しましょう!

 現在、すべての住宅において住宅用火災警報器の設置が義務付けられています。 住宅用火災警報器の設置場所は、寝室・台所・階段(2階に寝室がある場合)ですので、まだ設置されていない方、または一部しか設置していない方は、お早めに必要なすべての場所に設置してください。

住宅用火災警報器設置イメージ画像

住宅用火災警報器いろいろ

住宅用火災警報器いろいろ
(消防本部1階ホールで展示中)

調理中には以下の事項に注意しましょう!

  • こんろの周囲には、燃えやすいものを置かないようにしましょう。
  • おやすみ前、お出かけ前は必ずガスの元栓を閉めましょう。
  • 使用中のこんろから離れる時は、必ず火を消しましょう。

こんろのまわりには燃えやすい物を置かないように こんろの火をつけているときは、そばを離れないように

ストーブを使用する際には以下の事項に注意しましょう!

  • ストーブには、カーテンなど燃えやすい物を近づけないようにしましょう。
  • ストーブの上方やすぐそばで洗濯物を乾かすのはやめましょう。
  • おやすみ前、お出かけ前は必ず消火を確認しましょう。
  • 給油は必ず消火した状態で行いましょう。

ストーブのまわりに燃えやすい物がないかの確認を ストーブで洗濯物を乾かすのはやめましょう
ストーブをつけたまま就寝するのはやめましょう 給油はストーブの火を消してから

着衣着火に注意しましょう!

  • 調理のときは衣類の袖、裾にこんろの火が着火しないよう気をつけましょう。
  • エプロン、衣類などは燃えにくい防炎製品を使うと安心です。

そで口の広い衣服のときは十分に注意を 防災品のキッチンウエアを使いましょう

万一のときに備えて!

  • 避難に時間のかかる方は、日ごろから避難しやすい場所で過ごすことに心がけましょう。
  • 階段や廊下に避難の障害となるものを置かないようにしましょう。
  • 火災が発生した際、自分で消火できないと思ったら、無理せず直ぐに避難しましょう。
  • 高齢者と同居している方は、高齢者の避難を誘導することに心がけましょう。
  • 一旦避難したら、絶対に引き返さないようにしましょう。

炎が拡大しているときは、無理に消火せず避難しましょう 一度避難したら絶対に引き返さないようにしましょう

防炎品で身の回りの安全対策を!

 住宅火災における主な出火原因は、たばこやこんろなどの小さな火種で、布団、衣類、じゅうたんなどの繊維製品に着火し、延焼拡大して大きな火災になります。
 そして、このような火災により大切な生命が犠牲となっているという事実があり、後を絶ちません。
 日ごろから、火の元をしっかり管理することは特に重要ですが、それでもちょっとしたミスから火災は発生します。

防炎品イメージ画像

 こうしたちょっとしたミスによる火災を未然に防止するために、「防炎品」があります。防炎品とは、燃えやすい繊維製品を燃えにくく改良したものや、燃えにくい繊維を利用した製品で、パジャマ、シーツ、エプロン、カーテン、布製ブラインド、じゅうたん、枕や布団などがあり、火災予防には大変有効です。
 
 防炎性能試験に合格した防炎品には、防炎性能があることを示す証として「防炎ラベル」が表示されています。購入の際には、「防炎ラベル」が表示されているかどうかを確認してください。

 防炎品に関することは、(財)日本防炎協会のホームページで詳しく紹介されています。

防炎品いろいろ
防炎品いろいろ
(消防本部1階ホールで展示中)