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平成15年第4回江別市議会会議録(第2号)平成15年12月10日 3ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(宮澤 義明 君)

 齊藤議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川 公人 君)

 齊藤議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 生ごみのたい肥化についてご答弁を申し上げます。
 家庭から排出される生ごみを活用し、たい肥化することはごみの減量化、リサイクルの促進、処理コストの軽減といった点から大きな効果が期待できるものであります。市においても、平成3年度から13年度までコンポスターに対する助成を行い、平成12年度からは電気式生ごみ処理機の購入に対する助成を実施し、平成14年度からは室内においても冬期間も使用ができ、そして安価で手軽に使える段ボール式のたい肥化の普及に努めているところであります。
 ご質問の生ごみのたい肥化による減量効果や処理コストの軽減等に対する市民説明につきましては、今後も市民の方にいろいろな機会をとらえましてより分かりやすくPRの工夫を図るとともに、エコフェアや出前講座等の中でも積極的な啓発に努めてまいりたいと考えております。また、段ボール式のたい肥化につきましては、市民に対する普及啓発をするとともに、今後職員も率先して家庭での取り組みを進めるための情報提供やリーダーの育成等に努めてまいりたいと思います。
 次に、平成14年度に行った段ボール式のたい肥化容器のモニターの調査結果についてでありますが、モニター55名を募集してその使用状況等について47名の方から回答をいただいてまいりました。その結果、現在も使用しており、今後も続けていきたいという方と、使用をやめたという方がそれぞれ半数となっております。使用をやめた理由は、においが気になる、思ったよりも使いにくいといった理由が主なものとなっております。これらの結果を踏まえまして、特ににおいや使用方法等につきましては個別指導や出前講座の中で詳しく説明し、利用の促進を図っているところであります。なお、出前講座につきましては平成14年度は7件でありましたが、今年度は現在まで既に17件、約1,100名の市民の皆さんの参加をいただいているところであります。
 次に、普及拡大のための助成についてでありますが、平成14年度に実施したモニター制度を市民団体等に拡充し、出前講座による地域・団体のリーダーの養成を行い、普及啓発に一層努力してまいりたいと思います。
 また、生ごみたい肥の受皿につきましては、地域における意見交換会の中のご意見にもありましたけれども、共同住宅や中高層住宅など庭のないご家庭におけるたい肥を有効活用できるよう、ご提言の学校、自治会、公園などで利用できるシステムについて関係機関などと協議してまいりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 このほかのご質問につきましては、教育長からご答弁を申し上げます。

教育長(高橋 侃 君)

 私から教育行政につきましてご答弁申し上げます。
 初めに、不登校児童生徒への対応でありますが、江別市では学校において不登校児童生徒を含め、そこに所属するすべての子供たちの個性に応じた教育的営みを行うことを基本に置いているところでございます。このため、何らかの理由により学校に行けなくなった児童生徒につきましても、学校からの情報の発信が大切と考え、担任による家庭訪問や学校の様子を知らせるプリントを配布するほか、家庭での状況の把握に努めるなどきめ細かな対応に心掛けております。
 さらに、学校全体での取り組みも不可欠なことから、少年指導センターの専任指導員が学校を訪問し、校長、教頭を交えて児童生徒並びに保護者へのアプローチやより効果的な指導の在り方等を協議いたしておりますし、不登校児童生徒を作らないためにスクールカウンセラーを活用した教育相談の実施や心の教室相談員の配置を行うなど、相談活動の充実にも努めているところでございます。また、引きこもりの児童生徒を対象に家庭児童相談員と連携して料理実習や自然体験等のケア事業の実施にも努めているところでございます。
 いずれにいたしましても、子供の特性に合った指導並びに事業等を実施しておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 次に、すべての子供たちへの学習機会の保障についてでございますが、議員がご提示の埼玉県志木市のホームスタディ制度は、特に不登校の児童生徒に対しこれまでの学習の場である学校から離れて家庭も含めて学習の場を広げ、そこに定期的に教員を派遣して支援しようとする事業でございます。
 これからの教育は、生きる力をはぐくむことを基本に分かる授業、楽しい授業を目指して学校がどの子にとっても学びの場であることが大切と考え、現在江別市では学力向上支援事業等の施策を行っておりますが、不登校児童生徒個々に対しての学習指導も先ほど申したように、教師が訪問した際に登校を促したり、教室には入れないが他の部屋で対応するなど、学校として可能な限りの努力をいたしているところでございます。今後もきめ細かな対応と指導を行っていきたいと考えており、その手法の一つとして志木市の取り組みにつきましても参考とさせていただき、広く関係者のご意見を伺うなど研究してまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 次に、学校選択制の導入についてでございますが、さきの第3回定例市議会一般質問におきまして、教育委員長が基本的な考え方等についてご答弁申し上げておりますが、9月24日開催の平成15年第1回江別市立小学校及び中学校通学区域審議会に、学校選択制の基本的な考え方及び導入方法等について諮問し審議中でありますことから、現在までの進ちょく状況等についてご答弁させていただきたいと思いますので、そのようにご理解をいただきたいと思います。
 通学区域審議会は、現在まで6回開催され、第1回は諮問を行い、その後審議の進め方について協議を行ったものであります。第2回は、通学区域制度の現状と課題、他自治体の事例について、第3回は教職員及び父母からの意見聴取を行い、第4回及び第5回は学校選択制の基本的な考え方について審議を行ったものであります。
 その間、教育委員会では広く市民の意見を聴き、江別市における望ましい通学区域制度の方針を決定するため、教職員及び保護者との意見交換会を計5回開催し、延べ425人の参加、また市民との意見交換を目的に教育タウンミーティングを4回開催し、延べ322人の参加がございました。
 また、3歳児から15歳児までの児童生徒の保護者約1万世帯から20%を無作為抽出、2,065世帯にアンケート調査を実施し、944世帯から回答がございました。学校選択制の実施については、賛成又はどちらかというと賛成を合わせて62.2%、反対又はどちらかというと反対を合わせると27.3%の結果でありました。
 主な意見としましては、学校の活性化の推進、学校選択の権利保障、通学距離、友達関係などの観点から選択制を進めるべきとの意見と、学校間格差や序列化、地域とのつながり、遠距離通学による身体的負担、通学時の安全面の懸念があることから、反対又は慎重に進めるべきとの意見であり、アンケートの結果や意見交換会、タウンミーティングでの意見を通学区域審議会に報告してきたものでございます。
 11月17日開催の第5回通学区域審議会では、教育委員会に対し一定のたたき台を提出するよう求めがありましたことから、11月27日開催の定例教育委員会で協議を行ったところでございます。そこでは、これまでの教育関係者や市民との意見交換会及びアンケートの結果を踏まえ、子供の個性や希望に応じた学校選択の保障の推進を図る必要があると判断されたところでございます。
 このことにより、学校の活性化及び学校に積極的にかかわる意識や責任感の向上などが期待されますことから、導入の是非を含め審議していただくことを前提に、一定の考え方について12月2日開催の第6回通学区域審議会に提案したものであります。
 提案の内容は、学校選択制の導入方法等についてでありまして、それを中心に対象、範囲、受入れ枠及び検証などについて提案したものでございます。なお、審議に当たっては市民や教育関係者から意見のあった多くのメリットやデメリットも含め検討され、まず導入の是非について導入の必要があると一定の方向性を出された場合に、導入方法等について審議されるよう要請したものでございます。
 その後、審議会では市民や教育関係者などから意見として出されましたメリットやデメリットにつきまして集中審議を行い、次回12月17日開催予定の第7回通学区域審議会で導入の是非について一定の考え方をまとめることで確認されたものでございます。今後は、通学区域審議会からの答申を受けた後、教育委員会としまして最終的な方針決定を行ってまいります。
 また、これまで所管委員会には報告をさせていただいており、今後も報告してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

齊藤 佐知子 君

 ありがとうございます。1点だけ2回目の質問をさせていただきます。
 不登校児童の対応についてですが、先ほどの答弁の中で引きこもりの児童生徒を対象に家庭児童相談員と連携して料理実習や自然体験等のケア事業の実施に努めているところということを伺ったんですが、どのように引きこもりのお子さんに対してのアプローチを行って人間関係を作る作業を行ったのでしょうか。
 私は、要するにお子さんとの人間関係を作るということは、通うことで人間関係を作ることが出来得るものと考えております。それで、週又は月に何回程度そういったお子さんのところに通い、信頼関係を作ったのでしょうか。また、家庭児童相談員との連携をして先ほどの料理実習や自然体験等のケア事業の実施に努めているということですが、同じことになりますが人間関係を作らない限り難しいことと考えます。
 そういった意味で、先ほども申しましたけれども週又は月何回程度通い、こういった人間関係を作ったのかお伺いいたします。

教育長(高橋 侃 君)

 お答えをいたします。
 ケア事業につきましては、月1回実施してきております。中身は、体験学習が中心ですけれども、料理、粘土工作、軽スポーツ、野外体験とか施設見学、あらゆるメニューを織り込んでおりますけれども、今後につきましてはこのケア事業を例えば月1回を2回にするとか、それからもうちょっと体験活動の中で一人ひとりが発表の場を保障してやる工夫とか、そういうことに心掛けてまいりたいと思います。
 ケア事業についてはそれまでなんですけれども、議員がご質問した中身、本意は十分私としては受け止めております。いじめ、不登校、引きこもりの状況に置かれている子供さんはもちろんのこと、保護者の方は私どもの想像を超えて心理的にもがき、かっとうし苦しんでいるという状況は十分理解できるものであります。
 江別市といたしましては、志木市のような制度まではいきませんけれども、今後そちらに4大学の学生さんもいらっしゃいますし、その学生のボランティア活動を促したり、あるいは今まで定期的に家庭訪問指導なんかはしていますけれども、もっとそういう機械的ではなくて、動的に電話1本来たら即動くという、そして相談に乗ってみるとかそういう対応も図ってまいりたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと存じます。

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