平成15年第2回江別市議会会議録(第2号)平成15年6月20日 4ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
議長(宮澤義明君)
矢澤議員の一般質問に対する答弁を求めます。
市長(小川公人君)
矢澤議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
まず、次期総合計画の策定についてでありますけれども、市民意識調査は、将来都市像や望ましい政策の方向を把握するため、平成13年に実施したものでありますが、矢澤議員ご指摘のとおり、市民に身近で日常的な課題が機能的に整備された生活機能都市を願っている市民が多数を占める結果になっております。
私はこの結果を基に、基本的な都市方向を示しながら、市民組織による政策提言や、庁内提案との統合案に対するパブリックコメントを実施するなど、市民主体の成熟したまちづくりを目指した生活機能都市を具体化するため、必要な施策体系づくり等の策定作業を進めてきております。
ご指摘の除排雪や福祉除雪等、雪対策の問題についても、市民生活の快適化にとって重要な問題の一つと認識しており、交通環境の充実や、自助・互助・公助のまちづくり等の関連施策の中で、協働のまちづくりを視点とする手法を研究し、より効果的な方法を検討してまいりたいと思っております。
具体的な政策の方向や施策の構成等の計画内容については、今後、行政審議会や第5次総合計画特別委員会で十分なご審議をいただき、21世紀初頭のまちづくり計画としてご決定いただきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、市民ギャラリーの建設についてでありますが、現下の地方自治体を取り巻く厳しい財政状況から、単独施設の計画期間中の建設は困難との認識を持っております。実施計画の事業構成については、上位貢献度や成果向上余地等、成果指標により見極めながら、これから策定作業に入ってまいりますが、文化交流の推進はまちづくりにおいても重要な施策の一つであり、施策効果を達成するためにはどのような方法があるのか、例えばセラミックアートセンター等既存公共施設の利用拡大や余裕教室等遊休施設の見直しなど、民間ギャラリーの活用も含め、今後より効果的な手法を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、江別特産品としての黒い実のナナカマドに関するご質問にご答弁を申し上げます。
まず、今後の黒い実のナナカマドの利用促進と製品化についてのご質問でありますが、現在、JA道央女性部、大学、菓子業界、国・道の研究機関、農業関係機関などのメンバーが集い、産学官連携のアロニア研究会が、利用促進と製品化の試験研究活動を行っているところであり、JA道央の女性グループでは、染物活用など、女性ならではのアイデアにより、多様な試作品が生み出されていることは議員ご指摘のとおりでありまして、市としても十分承知しているところであります。
今後の対応につきましては、基本的には、研究会自らの創意工夫と行動により利用拡大が図られるものと考えておりますが、市といたしましては、産学官連携により支援体制を継続して実施するとともに、一層のソフト的支援を行ってまいります。
次に、現在までの苗の普及状況と、健康に良い黒い実のナナカマドのPRに関するご質問でありますが、まず、市民への苗の普及状況につきましては、緑化事業の一環として、平成10年、11年の2か年に、市民へ苗木のあっせんをいたしました実績があり、これらとともに育苗会社が取り扱った本数を含めまして、現在まで一般家庭へ普及されました本数は約1,930本となっております。
最近、アロニアの効能が注目され、健康志向のブームに乗り、道内はもとより、道外からの需要が急増しておりまして、苗の生産供給が追い付かない状況にありますことから、アロニア研究会やJA道央と相談しながら取り進めることになりますが、新たな育苗方法の導入、例えば種から育てる実生や根分け、挿し木などの増殖技術によりまして、JA道央の女性グループなどが中心となり、黒い実のナナカマドの苗を生産し、それを低廉な価格で市民還元するなどの取り組みが必要であろうと考えております。
市といたしましては、まずすそ野を広げ、広く市民に知られることが重要でありますので、緑化木としての普及や、実の効用を生かした健康づくりのPR活動を行ってまいりますが、これらについてアロニア研究会などから具体的な要請がありましたら、江別ブランドの可能性を持つ一つとして、支援策を講じてまいりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
このほかのご質問につきましては、企画部長ほかをもってご答弁を申し上げます。
企画部長(武田信一君)
次に、大麻の課題についてでございますが、大麻南樹町の道職員住宅の件につきましては、これまでも地域の皆様方が自ら関係方面に要望活動をされ、住宅玄関の明かりの点灯、敷地内草刈りが実現しましたことはお聞きしており、ご熱意に改めて感謝を申し上げます。
本年6月現在における道公宅の空き家の状況でございますが、道職員住宅、道警職員住宅を合わせまして634戸のうち361戸、約6割が空き家となっております。こうした状況に至りましたのは、これらの住宅はいずれも建築してから30年以上経過し、老朽化あるいは狭あいであることと、また持ち家志向などにより入居希望者は減少しているとのことでありまして、現時点におきましては建替えや内部改良は難しいとのことでございます。
これらの住宅を江別市が譲り受け、再利用できないかとのことでございますが、維持修繕・管理など総合的に判断いたしますと、非常に難しいと考えております。道としましては将来的には廃止や売却なども視野に入れているとのことでございますが、今後、地域の生活環境の保全対策、また民間のノウハウを活用した他の用途への転用などについて、地域の皆様とともに関係方面に要望してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
保健福祉部長(宮内清君)
私の方から、支援費制度についてのご質問にお答え申し上げます。
まず1点目の移動介護についてのご質問でありますが、移動介護サービスを行うことができる事業者としましては、市内では社会福祉協議会のリフレえべつの1か所でありますが、江別市を事業エリアとする事業者は札幌市と石狩市にそれぞれ1か所ずつあり、3事業所が利用可能となっておりまして、現在、54人に対し637時間を移動介護サービスとして支給決定しており、この利用に当たっては当面支障ないものと考えております。
次に、2点目の支援費の支給決定状況につきましては、4月末現在の状況について、去る6月2日の厚生常任委員会で報告しているところでありますが、その後の5月末現在における施設支援の決定状況としましては、おおむね従前の措置制度から移行した方々であり、身体障害者の方が31人、知的障害者の方が293人となっております。
また、居宅支援の決定状況ですが、身体障害者の方は措置制度における71人が支援費制度移行後74人となっており、以下、知的障害者では43人が52人、障害児につきましては142人が139人となっており、従前の利用者より多くの方が支援費の支給申請を行い、決定されていることから、これまでサービスを受けていた対象者は円滑に支援費制度への移行が行われていると考えております。
次に、3点目の受入れ体制等の質問ですが、施設及び事業者の道などの指定に当たっては、施設の設備、職員配置、サービスの内容、さらには苦情窓口の設置等、一定の要件を満たすことが条件となっておりますので、そのようにご理解願います。
また、利用者の苦情につきましては市の窓口でも対応をとっており、さらには第三者による審査機関としては北海道社会福祉協議会の中に、福祉サービスに関する苦情解決のための運営適正化委員会が設置されているところでもあります。
4点目の支援費制度を利用する方々への周知等でありますが、これまでも従前の利用者への案内、関係団体への説明会、市の広報への掲載など、制度の周知に努めてきておりますが、今後におきましても利用者が安心して利用できるよう、情報提供などになお一層努めてまいりたいと考えております。
以上であります。
矢澤睦子君
支援費制度につきましては、スタートしたばかりで、これから期待されると思いますが、やはりリフレ1か所というのがちょっと気になります。先ほども質問しましたように、長沼に行ったり札幌に行ったりするのが大変と親がおっしゃっていますので、その辺、江別市でもっと作業所が作られるといいなという期待をしております。
それと、ギャラリーのことですけれども、既存の施設といいますと、セラミックアートセンターとか学校の空き教室とおっしゃいましたが、それは使えるのでしょうか。セラミックアートセンターでは、私が見たところではちょっと狭過ぎると思いますし、利用の仕方にもよるでしょうけれども、私個人として旧給食センターとか育種場とか、NTTの建物などを当たってみましたけれども、やはりすべて使い勝手が悪いというか、何とかギャラリーの点につきまして考えていただきたい。複合施設で構いませんので、空き教室など本当に使えるのでしょうか。ちょっと質問させていただきます。
市長(小川公人君)
矢澤議員の再質問にお答え申し上げます。
ギャラリーのことでありますけれども、先ほどの矢澤議員のご質問の中にありましたとおり、例えば美術館、あった方にこしたことはない。しかし財政とお話があったように、私もギャラリー、かなうことなら単独に立派なものがあった方にもちろんこしたことはないわけでありますけれども、全体として考えるときに、なかなか単独で新たなハードの施設をするということは厳しいなというのが率直にあって、そういうご答弁を申し上げましたけれども、ただ、既存の施設については、たまたま一、二例、矢澤議員さんから挙げられましたけれども、まだそれが可能かどうか、いろいろな既存の施設がありますから、それについて本当にどの程度整備すれば可能なのかとか、本当に使い勝手といいますけれども、そのまま見れば使い勝手かもしれませんが、やはりいろいろな既存の施設を物色をして、その可能性を探ることで道が開けないかということも真剣に考えないと。今すぐここで、どこの学校で、それはすぐ使い勝手があってすぐやると、こういうお答えはできませんけれども、結構全体を見渡せばそういう施設があるだろうと、その辺の可能性を是非探りたいと。そういうことでないとなかなか厳しいかなというのが状況ですので、ご理解いただきたいと思います。