平成14年第3回江別市議会会議録(第5号)平成14年9月25日 4ページ
6 議事次第の続き
認定第1号及び認定第2号の続き
議長(五十嵐忠男君)
これより決算特別委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、決算特別委員長報告を終結いたします。
これより認定第1号 平成13年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて、及び認定第2号平成13年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについてに対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。
高橋典子君
認定第1号 平成13年度江別市水道事業会計決算、及び認定第2号 平成13年度江別市下水道事業会計決算について、不認定の立場で討論に参加いたします。
平成13年度決算における水道事業会計の当年度純利益は、前年度を大きく上回り、9,265万5,598円を計上し、当年度未処分利益剰余金は5億9,265万5,598円、下水道事業会計においては、雨水処理に対する一般会計負担金の減により収益は減少したとしながらも、当年度純利益は1億3,781万3,756円を計上し、当年度未処分利益剰余金4億3,781万3,756円を有しています。
特に、下水道において、汚水については一定の水準に達しており、今後、雨水対策の充実が求められることとなりますが、性質上、雨水は原則として公費負担で行うべきものであります。剰余金の一部は、当然市民に対し、料金の引下げという形で還元すべきであると考えます。
当市の水道の料金体系は、基本水量を8立方メートルとする現行体系が長い間続けられてきました。決算特別委員会に提出された資料によると、調査対象地区において使用水量が8立方メートル以下の件数が24.3%、約4分の1を占めております。
消費税が5%に増税されて以来の重税感、長期にわたる景気の低迷と雇用環境の悪化、社会保障制度のたび重なる改悪など厳しい情勢の下で、市民にとって公共料金の負担は重くのしかかっています。下水道使用料とも連動する基本水量を6立方メートルへと見直しを図り、実際の使用量を反映させた水準に引き下げるべきです。
整備水準の維持のため一定の料金が必要とし、いわゆる健全経営に主眼が置かれていますが、地方公営企業が行う事業は公共性の高いものであり、利益分を市民に還元するなど、市民の負担軽減に意を尽くすべきです。
夕張シューパロダム計画においては、平成28年度を受水開始とした見直し計画においても人口を15万9,400人と想定していますが、少子高齢化が進む中、将来人口は全国的にも全道的にも減少傾向をたどることが予想されていますし、当市においてもこの間、人口の伸びは大幅に鈍化しています。
こうした状況の中で、今後進められようとしている新たな浄水場施設の建設や配水施設などについても、過大な投資とならないよう、将来の給水人口をきちんと見定めるべきであり、また、石狩東部広域水道企業団に対し、積極的に内容の再検討を求めるべきであります。
また、企業債の償還については、低利への借換えや繰上償還など、国への強い働き掛けを求めるものです。
以上の点を指摘し、認定第1号及び認定第2号に対し、不認定の立場からの討論といたします。
議長(五十嵐忠男君)
ほかに討論ありませんか。
宮野一雄君
認定第1号 平成13年度江別市水道事業会計決算について、並びに認定第2号 平成13年度江別市下水道事業会計決算について、認定することに賛成の立場で討論に参加いたします。
水道事業及び下水道事業の会計については、石狩東部広域水道企業団からの受水料金の軽減や事業団費用の経費節減、あるいは有収水量の増加などにより、当該年純利益を計上いたしております。水道事業では9,265万6,000円、下水道事業では1億3,731万4,000円であり、健全経営がされているものと理解いたします。
水道事業においては、配水区域のブロック化事業、老朽配水管の布設替え等、管網整備のためのほか、浄水施設や配水施設等の整備、更新などを行い、市民への水の安定供給と給水サービスの向上に努められております。
将来の水源確保のために、引き続き夕張シューパロダム建設に参加をし、今後も促進が望まれております。夕張シューパロダム建設は、既存のダムのかさ上げを行うものであり、直接環境破壊という問題ではないということであります。千歳川の下流に位置する当市としては、将来、良質な水を取水することにより、原水料、薬品等において削減が見込まれるのであります。
水源を持たない江別市としては、災害等も視野に入れた上での水利権の確保をすることが必要であると認識をするところであります。
下水道事業にあっては、汚水管、合流管、排水管の延長布設整備が計画的に進められております。下水道事業普及率が97%、水洗化普及率が99.2%の状況でありますが、今後も安全で快適な生活環境の向上のために、下水道事業の促進と雨水対策の充実が求められております。
また、利率の高い企業債の繰上償還を行うことが可能であれば返済すべきとの意見もありますが、企業債を繰上償還するための規則があり、江別市はそれに該当しないということであり、繰上償還ができない状況にあります。
上・下水道事業は、健全な経営を行っておりますが、資本投入に対する収益率の低下や施設の老朽化に伴う維持管理費などの増嵩は避けられない状況にありますことと、単年度ごとに上・下水道料金が変動することは市民生活が不安定にもなりかねないことから、現行料金制度を維持することが望ましいと考えます。
市民が安心して安全で良質な水を安定して利用できるよう、上・下水道事業に引き続き努められることを期待いたしまして、賛成の討論といたします。
以上であります。
議長(五十嵐忠男君)
ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより認定第1号及び認定第2号を起立により一括採決いたします。
認定第1号及び認定第2号は、委員長報告のとおり、認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、認定することに決しました。
次に、認定第3号 平成13年度江別市病院事業会計決算を認定に付することについてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
森好勇君
認定第3号 平成13年度江別市病院事業会計決算について、不認定の立場で討論に参加いたします。
病院経営健全化計画、財政計画では、平成20年度には当年度純利益でプラスに転ずる予定で、この3年間順調に推移していることに、病院職員の努力に敬意を表するものです。
医療部門では、患者ニーズにこたえる短期滞在手術、人工透析の拡充を初め、高度医療機器による診療の質も高められていることなど、評価できる面もあります。
業務実績では、一般病床利用率で97.7%と、ほぼ計画どおりであり、外来患者数は、市内開業医との影響もなく、当初見込みより2万7,344人増で、大幅に計画を上回っています。このことは、江別市が老人医療費助成事業を継続し、対象高齢者の方々が早期に治療に取り組める医療環境の結果でもあると思います。
不認定の理由の第1は、院外処方の取扱いについてです。公益企業として、常に公正・公平に対応することは責務であります。処方せんのファクスの原則は、平成元年11月に旧厚生省より基本的方針が示されており、一つに、送信先制限の撤廃として、ファクス送信先としてファクス案内コーナー等に掲示される薬局は、できる限り当該地域すべての保険薬局とし、併せて受付薬局リストに掲示されていない近隣地域や近隣圏の薬局にもファクス送信が可能であることを明示されるべきであること。非会員の特定の業者を作為的に排除する等の行為は認められるものでないこと。二つに、ファクスの設置・運営に関する医療機関との協議についても、ファクス案内コーナーの設置やファクスコーナーの職員派遣等については、医療機関側と事前に十分協議し、その責任体制及び費用負担の在り方を明確にすることになっています。この基本的方針に照らしても、院外処方を公正・公平に取り扱うための病院側の対応が不十分であることです。
第2は、大変残念なことですが、先だって非常勤職員による不正な事件が発覚をしました。病院は、収益を重視した経営として臨時・嘱託職員などが多数を占める構造で、人件費の縮減に取り組んでいます。患者のプライバシー的なことも含む相談業務は大切な任務であり、専門職のソーシャルワーカー等は患者にとって、悩みを聞いてくれ、解決の方向や精神的に緩和してくれる頼りにされる職域であると思います。現行の精神病床130床に1人では不十分であり、患者さんが安心できる体制として、ソーシャルワーカーは正規職員で身分保障した複数配置をすべきであります。
最後に要望として、後発品については、一般質問での病院長答弁で、今後、薬事委員会等で検討するとのことでありますので、患者の自己負担軽減、医療保険、病院経営にとってもプラス作用すると言われており、積極的活用を要望し、以上をもって反対討論といたします。
議長(五十嵐忠男君)
ほかに討論ありませんか。
稗田義貞君
認定第3号 平成13年度江別市病院事業会計の決算を認定する立場で討論に参加します。
平成13年度の病院経営は、厳しい医療環境の中にあって、人工透析の病床数の拡大や白内障等の日帰り手術の開始、また夜間緊急診療の体制の充実が図られ、さらに高度医療器械の積極的な活用等により、医療の質の向上と患者サービスに努めた結果、収益面では予算額よりも約7,200万円の収益増となり、費用面では、薬品費などの材料費の効率的な活用により、予算額よりも1,900万円を削減し、収支では、4条の予算の消費税を加えて、予算額で3億8,400万円の赤字を9,200万円縮め、約2億9,200万円の純損失となっております。
新病院建設の病院は、医療機器の整備を行いますので、現金の伴わない減価償却費が大きく、償還が終わる五、六年は大変厳しく、収支バランスが悪くならざるを得ない状況にあります。江別市立病院も13年度の減価償却費が約5億5,000万円となっており、これが損失の大きな要因となっており、計画では平成15年度がピークを迎えることになっております。
今までの病院経営健全化計画の3年間は、計画を上回った実績の経営を維持しており、病院の努力の結果と判断しております。
さて、院外処方は、道内市立病院の中にあって外来患者数が非常に多く、患者待ち時間解消には病院としてもこれまで努力されてきましたが、院外処方を開始したのが平成8年で、診療科7科で実施し、さらに全科実施したのが、新病院となって準備期間を経て、平成11年10月に開始されたものであります。
開始と同時に、旧病院からも多くの外来患者のスムーズな流れやサービスの提供のために、地元薬剤師会に場所を提供し、行政財産使用の許可を得て薬剤師会がファクスを設置し、人員を配置して運営しており、ファクスの利用は患者さんの判断に任せ、ファクスを希望される方は、希望の薬局を窓口で聞いて処方せんを送信しています。
患者さんとしては、薬をもらうのに時間が短縮され、その間、他の用事もできることから、ほとんど出来上がった状態で希望の薬局から薬をもらうことができるという患者の利便性を考慮したものであり、何ら問題はないと考えております。
今後とも薬品の提供が安全でスムーズに行われ、あくまでも患者サービスの立場に立って運営されるよう、病院としても薬剤師会と連携を図りながら、薬剤師会を通じて薬局指導をお願いし、賛成の討論といたします。
議長(五十嵐忠男君)
ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより認定第3号を起立により採決いたします。
認定第3号は、委員長報告のとおり、認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、認定することに決しました。
議案第59号
議長(五十嵐忠男君)
日程第11 議案第59号 江別市議会議員及び江別市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
総務文教常任委員長の報告を求めます。
総務文教常任委員長(稗田義貞君)
ただいま議題となりました議案第59号 江別市議会議員及び江別市長の選挙における公費負担に関する条例の一部を改正する条例の制定について、審査の経過と結果をご報告申し上げます。
主な改正内容は、公職選挙法施行令に定められている国政選挙の例に準じて、選挙運動用自動車の使用や選挙運動用ポスターの作成に係る公費負担の限度額を引き上げるもので、選挙運動用自動車の使用とポスター作成とを合わせた候補者1人当たりの公費負担の限度額は65万2,950円から66万310円となり、差額は7,360円で、1.1%の引上げとなるものであります。
なお、前回の選挙における自動車の燃料使用については、候補者全員が限度額以下の申請だったとのことであります。
また、道内の状況では、ポスターの作成経費等を多少下げている市もあるが、江別市と同様に、いずれの項目も国に完全準拠している市が14市とのことであり、選挙費用については、毎年、国からの交付税に算定されているとのことであります。
討論はなく、採決の結果、議案第59号は全員一致をもって原案のとおり可決すべきとの結果になったものであります。
簡単でございますが、審査報告は以上であります。
議長(五十嵐忠男君)
これより総務文教常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、総務文教常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第59号 江別市議会議員及び江別市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第59号を採決いたします。
議案第59号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。