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予算特別委員会 平成27年6月25日(木)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年4月12日更新

(開会前)

※ 日程確認

(開 会)

委員長(宮本君):ただいまより、予算特別委員会を開会いたします。(10:00)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、当委員会に付託されております議案2件につきまして質疑が終結いたしましたので、次第に記載の順に結審を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。(異議なし)
御異議なしと認め、そのように確認いたします。
これより、付託案件の結審を行います。
討論、採決を順次行ってまいります。
初めに、議案第46号 平成27年度江別市一般会計補正予算(第1号)を議題といたします。
これより、本件に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

吉本君:議案第46号 平成27年度江別市一般会計補正予算(第1号)について、反対の立場から討論を行います。
本年度の当初予算は、統一地方選挙の年に当たることから骨格予算として編成されましたが、今回提案された補正予算は、市長の市政執行の基本方針に基づく政策予算として、一般会計14事業、総額1億4,184万9,000円となっています。
主な事業について述べます。
老朽化した市道3路線の路面凍上改修工事など、地域住民の願いに応えるとともに、地元業者の仕事確保の面でも効果的だと評価いたします。
また、子育てサービス利用者支援専門員の設置については、より専門性が高い職種として多方面の知識が必要とされていますが、国は一定の研修を受けるのみで資格要件は設定していないとのこと、当市では保育士等、福祉や看護の有資格者としていることは評価いたします。しかし、支援専門員はわずか2名であり、体制については危惧するところです。
また、市民後見人については、高齢化が進む地域における権利擁護の担い手として重要な役割が期待されるところですが、養成後の支援や監督などのバックアップ体制、その上、事案に応じた適切な後見人候補者の推薦、選任された場合の助言、支援、監督など、中核となるセンターの設置などの整備が必要とされています。この点については課題として認識し、今後検討したいとのことで、注視してまいります。
消防団の中で、女性分団の設立については、求められる業務を遂行する上で適切な対応を取り入れ、さらにその力を発揮していただくよう期待いたします。
その一方、補正予算の中で問題とするのは、住民情報システム高度化事業(基幹系業務システム改修)についてです。
審査資料では、システム改修費について、総務省所管分は10割国庫補助金で、厚生労働省所管分は3分の2が国庫補助金、3分の1の市負担分は交付税措置されるとのこと、平成26年度改修費総額4,077万3,000円、国庫補助金は3,166万9,000円、一般財源は910万4,000円となっています。平成27年度見込みは、当初3,263万3,000円から1,368万4,000円追加補正され、改修費総額は4,631万7,000円、国庫補助金3,960万9,000円、一般財源は670万8,000円となっています。
この2年間で総額8,700万円以上の改修費が使われ、交付税措置されるとはいえ、市負担分は約1,600万円です。今後については、国の情報提供ネットワークシステムの構築、地方公共団体との情報連携が開始される平成29年度までに個人番号符号から中間サーバー、システム連携機能など、さらに改修が必要になるとのことです。マイナンバー制度の導入コストについては、国全体でシステム構築費など初期費用が2,700億円に加え、運用開始後も維持費など年間300億円程度が必要になるとの見通しの上、サイバー攻撃などから完全に防御するシステムを構築するとなれば、その費用は数兆円とも試算されるとのことです。
そもそも、マイナンバーは、国や地方自治体などで社会保障、税、災害対策の分野で利用するとされたものですが、費用対効果という点で余りにもアンバランスであり、利権が絡むとやゆされるところでもあります。セキュリティーの問題では、公的年金の個人情報の大量流出という事態は、公的機関の個人情報管理の脆弱性と絶対安全などはないことが明らかにされた今、この年金情報を含む社会保障と税などの膨大な個人情報を連携、一元管理することは非常に危険であることを示しています。しかし、審査では、中間サーバーをつくり、個人番号ではなく符号で情報を連携させるため安全、また、政府と自治体専用のネットワークを使うので安全、マイナンバーは自治体から外へ出ないなどの説明でしたが、この制度の利用範囲が広がるほどに安全性が低下することは明らかです。
政府は、施行後3年をめどとして、個人番号の利用及び情報提供ネットワークシステムを使用した特定個人情報の提供の拡大、特定個人情報以外の情報の提供に情報提供ネットワークシステムの活用の検討などを掲げていましたが、制度実施前から、マイナンバー制度の利活用の推進として、健康保険証との一体化、健診や医療情報の管理、預貯金附番など際限なく拡大を迫っています。民間も含めた利用拡大が進めば進むほど、情報漏えいや犯罪がふえ、番号でひもづけされた個人情報が瞬時に大量に流出する危険性がさらに広がると指摘されています。
議案第46号については、評価できる事業も多くありますが、マイナンバー制度関連のシステム改修については、制度自体への不安を払拭できるものではなく、制度実施をこのまま進めるべきではないと考えることから、この点において本議案に反対であることを申し上げ、討論といたします。

委員長(宮本君):ほかに討論ありませんか。

内山君:議案第46号 平成27年度江別市一般会計補正予算(第1号)について、賛成の立場から討論いたします。
本年度の当初予算は、統一地方選挙の年に当たることから骨格予算として編成されましたが、今回提案されました補正予算は、市長の市政執行の基本方針に基づく政策予算として、14事業、総額1億4,184万9,000円となっているところであります。
予算の内容を見ますと、市道路線の路面凍上改修費が1億140万円と大半を占めており、少ない財源の割り振りに苦慮されたことが見てとれるところであります。また、昨年9月に起きました断水時の対応の反省もあり、災害時に市民に迅速に確実に情報提供するための総合防災システムの機能強化経費や、最近多発する特殊詐欺被害を予防する啓発活動経費、また、今後、高齢者の増加とともに確実に利用が増加すると予想される成年後見制度に対応した市民後見人の養成講座の経費、子育て中の親子にきめ細かく支援する利用者支援専門員の経費など、市民生活に密着した予算が組まれていることは評価できるところであります。
また、本年10月から国民一人一人にマイナンバーを通知するためのシステム改修費ですが、日本年金機構の年金情報流出事件が起きたばかりでもあり、個人情報保護に向ける市民の目も厳しくなっているところであります。質疑の中では、市の住民情報管理システムの安全性や、的確に職員教育が行われることが明らかとなりました。しかし、今まで起きている情報漏えい事件に関しては人的要因が大半でありますので、今後とも個人情報保護に対しては細心、最大の注意を払い、継続して職員教育がなされ、市民の信頼に応えることを期待します。
また、江別の食プロモーションとしての、「美味しい江別・大人の食育」ブランド化プロジェクトin丸の内事業や、シティプロモート実践のための予算が組まれていますが、住環境にすぐれ、健康でおいしい江別を道内外に強くアピールし、子育て世代を中心に選ばれるまちづくりに本事業が市民協働の取り組みとして効果的に寄与することを期待するものであります。
また、病院事業会計の経営改善に向けたコンサルティング業務に対する一般会計負担金については、これまでも病院内部で日々懸命な御努力をされてきたことを理解いたしますが、しかし、そのような中にあっても、医療環境の変化や国の制度、診療報酬改定などの影響もあり、依然として、安定的な経営や、さらにその先の市立病院の中長期的なあり方についての課題があるということでありました。しかし、それに向けての対応の検討は待ったなしということであり、スピード感を持って実施したいということであり、本コンサルティング業務委託が効果的に病院経営、また、運営に寄与することを期待するところであります。
以上述べまして、議案第46号 平成27年度江別市一般会計補正予算(第1号)について、賛成の討論といたします。

委員長(宮本君):ほかに討論ありませんか。

裏君:議案第46号 平成27年度江別市一般会計補正予算(第1号)について、賛成の立場から討論いたします。
本年度の当初予算は、統一地方選挙の年に当たることから、骨格予算として編成されました。このたびの補正予算は、三好市長3期目の市政執行の基本方針に基づく政策予算として14事業、1億4,184万9,000円を追加し、総額は460億5,184万9,000円となっています。
執行方針の中に、江別市では市政運営における最大の課題は少子高齢、人口減少への対応であり、定住人口や交流人口の増加を目指し、子育て支援や教育環境の整備、地域経済活性化のための施策を進めているとしています。
こうした中で、今回の補正予算の事業の子育てサービス利用者支援事業については、子育て中の親子などが子育てサービスを円滑に利用できるように、利用者支援専門員による相談、情報提供を行うもので、今以上に幅広い助言の支援と、安心感、連携の強化が図られ、利用者にとっては個々のニーズに合わせて親身に相談できるものとして大いに期待するものです。
次に、えべつ未来戦略の対象事業でもあります江別シティプロモーション事業は、民間及び庁内プロジェクトによるシティプロモート実践のための委託及びPR広告掲載などをするものです。推進プロジェクトのこれまでのアイデアを具現化するための委託で、PR広告掲載のフリーペーパーについては、定住人口増加のための市近郊の子育て世代をターゲットとするとのことで、さらなる情報発信の効果を検証しながら推進されることを望みます。
防災情報システム強化事業については、昨年の断水における初動対応のおくれなど広報の周知についての課題に対して、災害時に市民に対して市が主体的に電子メールやファクスなどにより迅速かつ確実に情報提供を行う環境を新たに整備するためのもので、地域防災力の向上の取り組みとして評価いたします。高齢者や障がい者など避難困難者への情報提供や避難については、自治会への支援や支え合う仕組みづくりなど、さらなる検討が必要と考えます。
次に、市民後見推進事業については、包括支援センターへの多くの相談もあり、ニーズがあるものとのことで、今後の成年後見制度の需要拡大に対応するために市民後見人の養成をするものです。今後の課題として、市として市民後見人に対してのサポート体制を充実させていただくことを要望いたします。
次に、女性消防分団を新たに設置することについては、大規模災害時の避難所などでの後方支援活動として、高齢者への介護ケアや乳幼児を持つ女性のサポート活動など、きめ細やかな女性ならではの活動を期待できるものです。また、分団化によって幹部登用もあり、独自性と責任感が期待でき、地域で活躍する女性を支援するものとして高く評価いたします。
以上、今回の補正予算は、防災、産業、子育て、定住人口増加などの措置がなされ、今後の江別市を活力あるまちにするための方向性が示されていると考えますので、議案第46号 平成27年度江別市一般会計補正予算(第1号)について、賛成の討論といたします。

委員長(宮本君):ほかに討論ありませんか。(なし)
これをもって討論を終結いたします。
引き続き、議案第46号を挙手により採決いたします。
議案第46号は、原案のとおり決することに賛成の委員の挙手を求めます。
挙手多数であります。(吉本委員以外挙手)
よって、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第47号 平成27年度江別市病院事業会計補正予算(第1号)を議題といたします。
これより、本件に対する討論に入ります。
討論ありませんか。(なし)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第47号を挙手により採決いたします。
議案第47号は、原案のとおり決することに賛成の委員の挙手を求めます。
挙手全員であります。
よって、原案のとおり可決すべきものと決しました。
なお、審査報告につきましては、正副委員長において、審査の経過並びに本日の結審内容等を踏まえて作成いたしたいと思いますが、御一任いただけますでしょうか。(了)そのように確認いたします。
以上をもって、予算特別委員会を閉会いたします。(10:17)

※ 閉会後、正副委員長より謝辞