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平成13年第1回江別市議会会議録(第2号)平成13年3月6日 5ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(赤坂 伸一 君)

 齊藤議員の一般質問に対する答弁を求めます。

教育長(高橋 侃 君)

 私から、不登校児童生徒の対応ほかについてのご質問にお答え申し上げます。
 まず、不登校児童生徒の対応についてでございますが、その増加を食い止めるため、国をはじめとして各市町村でいろいろな施策に取り組んでおります。
 平成12年第3回定例会に、議員のご質問にお答えしたところでありますが、江別市の不登校児童生徒の対策の私の基本理念は、学校とは、不登校児童生徒を含め、そこに所属するすべての子供たちの個性に応じた教育的営みを行うところであるという考えでございます。不登校を出さないことの基本は、教師や子供たちとのかかわりの中で解決していくことが必要であると思っております。
 ご質問の1点目の不登校児童生徒の現状をどうとらえているかとのことでございますが、父母の相談等につきましては、中学校に配置されておりますスクールカウンセラーが校区を中心として、小学校と連携し相談に応じておりますし、さらには不登校の父母会にも対応いたしておるところでございます。
 また、児童が一人で悩むことなく相談できるよう、相談窓口電話番号周知カードを配布しまして、その対応は専任指導員が当たり、必要に応じ、学校訪問や家庭児童相談員との連携など、早期解決に向け取り組んでおりますが、さらなる対応が必要であろうと認識しております。
 これらのことから、新年度には不登校児童生徒を一人でも少なくすべく、スクールカウンセラーの増員や新たに教育相談窓口の開設を行い、配置する中学校のみでなく周辺小学校を含める相談体制の充実を図るほか、家庭児童相談員が中心となって実施している家庭児童グループケア事業との融合を図り、少年指導センターの専任指導員も加わり、体験学習等の事業の拡大を図ってまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 2点目の教師の資質向上についてでございますが、これからの教育は、ゆとりの中で子供たちに生きる力をはぐくむことを基本に、分かる授業、楽しい学校を目指して、学校が真に子供たちにとって学びの場であり、思いやりや正義感など豊かな心をはぐくむ場とすることが大切であろうと考えております。
 このことは、分かりやすい授業を展開し、個に応じた指導を充実する中で、一人ひとりが主体的に学習に取り組むよう工夫し、お互いの個性や良さを認めさせ合いながら、学校が子供にとって自己の存在感を実感できる場所など、いわゆる心の居場所としての役割を果たすことが大切であろうと思います。
 そのためにも、教師の指導力が今まで以上に求められますことから、江別教育研究会や学校内の研修など、機会あるごとに教員の資質の向上に努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 また、保護者向けのリーフレットのことでありますが、教育委員会では平成11年度に不登校の要因や対策等について特集した、ご承知の教育広報えべつ・ぴあを発行しておりますが、今後ともこのえべつ・ぴあの発行をはじめ、ご紹介いただきました事例などを十分参考にさせていただきながら、またお知恵をいただきながら、創意工夫するなどの方策を種々検討してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、いじめについてでございますが、議員のご質問にありますとおり、各学校での生徒指導上、最も重要な取り組みの一つとしてとらえております。
 いじめは絶対許さない、出さないとの認識から学校を挙げて、生徒からのどんな小さなサインも見逃さないよう心掛けるとともに、児童生徒には他人を思いやる心を持つことや、悩み事に関する相談など、日常的に学年集会や学級会あるいは学級指導等で指導しているところでございます。
 教育委員会としましても、平成10年度より毎年市内の小学5年生と中学2年生全員を対象に、いじめの実態を把握するために、いじめアンケート調査を実施しており、その結果を学校の指導の中に生かすとともに、少年指導センターの指導資料として活用しているほか、ヤングテレホンなど各種電話相談や家庭児童相談員による対応などを進めております。
 また、毎年11月には管内的な取り組みとして、石狩教育局が中心となり、いじめよさらば、暴力よさらば、いしかり・心をつなぐさわやかデーをテーマにキャラバン隊を組み、昨年は江別会場においても各学校の児童生徒、教職員並びにPTA関係者など約280名の参加を得て、いじめ根絶のアピール文の採択等を行っているところでございます。
 初めに申し上げましたとおり、いじめは絶対に許さないとの認識を持って、今後もさらに学校に対し指導してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、暴力行為についてでありますが、その背景の一つに、大人社会のモラルの低下や家庭におけるしつけの在り方などが起因しているとも言われているところでございます。
 このような問題行動の把握につきましては、年5回、市内の小中学校及び高等学校の生徒指導担当教員と、江別警察署などの関係機関による生徒指導連絡協議会を開催し、児童生徒の行動などについて情報の交換や解決に向けた対策などを協議しており、また中学校につきましても、月2回、生徒指導の担当教員と少年指導センターの職員による生徒指導担当教員連絡会において、意見交換等を実施しているところでございます。
 こうした諸々の方策を講ずることによって、各学校では、学校生活の中で、生徒が自覚と責任あるいは社会規範意識を持つことができるよう指導しているところでございますが、問題行動は時や場所を問わないことから、学校だけの対応で解決することは難しく、学校を中心とした家庭、地域や関係団体等が連携、協力し、一体となった取り組みが必要であろうと考えております。
 さきの江別地区の市政懇談会でも、学校と地域との連携・協力の在り方について、貴重なご意見をいただいたところでございます。
 これらのことから、市内のある中学校が既に実施して効果を上げている、例えば、地域内の巡視の例など、地域の子供は地域で守り、育てるという視点に立って、学校、PTAを中心に地域自治会や育成会、少年指導委員等の関係機関や団体の支援を受け、江別独自の地域の子供を見守るアクションプランを策定し、実施してまいる所存でありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、授業の始まる前の10分間の取り組みについてでございますが、議員ご指摘のように、読書は子供たちの成長に欠かせない重要なものであり、読書離れの傾向が懸念される中で、朝の授業開始前に一定の時間、読書活動を行うことは、子供が継続的に読書をするきっかけを作り、さらには読書を通して知的好奇心や探求心をかき立て、豊かな感性をはぐくむことに大いに効果があるものと認識をいたしております。
 現在各学校では、朝の時間の活用について学校全体あるいは学年全体、学級ごとあるいは個人ごとで学校間に若干の違いはございますが、活用の取り組みについて創意工夫を図っているのが実態でございます。具体例として、一斉読書の時間、漢字・計算の練習、楽器の練習など多様なメニューの中から子供自ら選んでいけるような、子供の主体性を大事にした取り組みが行われているところでございます。
 朝の時間に、読書活動などの自主的な活用を通して、子供たちの集団生活による自覚を深め、協調性をはぐくみ、子供たちによる自主的、実践的な活動が図られるよう、各学校において鋭意努力してまいりたいと存じます。
 また、新年度も子供たちの主体的、意欲的な学習活動や読書活動の充実を図るため、学校図書を計画的に整備してまいりたいと考えておりますので、ご理解を願いたいと存じます。
 学校環境の充実につきましては、教育部長をもってご答弁申し上げる次第でございます。
 以上でございます。

教育部長(浦島 忠勝 君)

 私から、学校トイレの整備についてご答弁申し上げます。
 子供たちが毎日楽しい学校生活を送るために、学校施設の環境を整備することが重要なことでございます。これまでも、老朽化による衛生面での影響や臭気のあるトイレにつきまして、計画的に改修してきたところでございます。
 13年度の予算で審議をお願いしておりますが、江別太小学校のトイレを改修する計画でおります。今後も衛生面や管理面において改善を要する所については、学校と十分協議し、改善を図ってまいりたいと存じます。
 次に、トイレの洋式化についてでありますが、生活様式の変化に伴い、多くの家庭において洋式のトイレを用いていることと存じます。そのような中で、和式トイレに不慣れなこともあり、尿意を我慢する子供もいることから、教育委員会といたしまして、校舎の増改築や大規模改修の際に学校の要望を取り入れ、洋式のトイレを設置してきたところであります。
 ちなみに、現在学校の洋式の便器は、市内の小中学校に最低2基設置しており、全学校の便器数955基のうち、洋式は262基で、27%を占め、10年度末と比較いたしますと6%ほど増えてきております。また、トイレの清掃でありますが、においのきつい所につきましては、業務主事や業者等で対応しておりますが、日常の清掃は児童生徒が当番制をもって実施している状況にございます。
 いずれにいたしましても、今後においてトイレの改善等につきましては、国の補助制度の活用を含め、学校と協議してまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

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