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平成12年第3回江別市議会会議録(第2号)平成12年9月12日 9ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(赤坂 伸一 君)

 以上をもって、鈴木豊実議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 五十嵐議員の教育行政についてほか2件についての質問を許します。通告時間15分。

五十嵐 忠男 君

 それでは、通告に従いまして、順次質問をいたします。よろしくご答弁のほどをお願いをいたします。
 初めに、教育行政について2点ほどお尋ねをいたします。
 まず、まちおこし市民大学講座についてでございますが、この事業は昨年4月の市長選挙での市長の公約でございました、いわゆる、江別塾の開設に相当するものかと思います。地域おこしと人づくりを進めるために、特に、大学生を中心とした若い市民の考えや意見を、まちづくりに反映させるためのねらいがあろうかと思っております。今年度当初予算で、約30万円ほどの予算付けがなされましたが、教育委員会の担当部署で、実施に向けて準備を進めていると、このようにお聞きをいたしておりますが、どのような内容により実施しようとしているのでございましょうか、お聞かせをいただきたいと思います。
 次に、旧北越殖民社社屋の保存、活用についてお伺いいたします。
 明治の時代に、江別の開拓に当たられた数多くの個人や団体がございますが、その代表的なものとして、屯田兵と新潟県からの移民組織であります北越殖民社が挙げられるかと思います。特に、北越殖民社は関矢孫左衛門氏らの卓越した指導力と、入植者の方々の努力によって、現在の東西野幌地区や東野幌本町、若葉町、緑ケ丘地区での開拓が進められ、着実に成果を上げて、北海道における開拓移民団体の特異な成功例として、今なお高く評価されているものでございます。北越殖民社の開拓が成功したその要因は多く挙げられるかと思いますが、特に、新潟県人特有の粘りと辛抱強さとともに、入植者の精神的な支えとして、神社とお寺を当初より設置したこと。殖民社自ら農学校を開設し、教育を重視したことや、原始林の恵みを生かした農業を行い、また、原始林の恵みを大切にし、それを生かした生活様式としたことなどが挙げられるかと思います。
 私どもは、時代は変わっておりますが、こうした先人の偉業に深く学びながら、これからのまちづくりを進めていくことも必要でなかろうかと思っております。
 そのような意味合いから、今も東野幌に残されております北越殖民社社屋を、是非保存活用する方向でご検討いただきたいと思っているところでございます。
 現在、この建物は、元市長で名誉市民でありました古田島薫平氏のご子息の方が所有されており、保存活用が図られるのであれば、喜んで提供したいとの意向が示されておりまして、また、関矢孫左衛門氏の孫に当たる方からは、孫左衛門氏の遺品を多く所持していることから、殖民社社屋の保存活用が実現するのであれば、これに合わせて、これら遺品の公開をいたしたいとの意向もございます。
 いずれにいたしましても、現在、市として林木育種場旧庁舎等の保存活用を進めるなど、財政的にも大変厳しい状況にあることは十分承知いたしておりますが、十分調査され、ご決断いただきたいものと思っております。お考えをお聞かせいただきたいと思います。
 次に、建設行政に関連いたしまして、4点ほどお尋ねいたします。
 初めに、市指定史跡千古園の道路整備についてでございますが、千古園は、前段の質問にございました北越殖民社の社長でありました関矢孫衛衛門氏の屋敷跡でありましたが、昭和46年より市指定の史跡公園として市民の憩いの場として親しまれてまいりました。近年、公園を利用いたします市民や地方の方々より、道道より千古園に自家用車等で入園するための道路整備の要望が寄せられております。しかし、道道から約100メートル、面積にいたしまして約1,000平方メートルほどの道路敷地は、千古園に隣接して居住いたしております方の所有でありますことから、整備作業が進まないという側面があるのではなかろうかと思います。整備の前提として道路敷地を市として買収することが必要かと思います。数年前に、地主との交渉が行われましたが、不調に終わった経緯を承知いたしておりますが、その後、交渉は行われておりませんし、また、地主の方からは意向が示されていないとお聞きいたしております。殖民社による開拓当初から今日まで、この道路が地主の好意によって多くの市民が利用してきた歴史的経緯がありますことから、地主の方は寛容に対応してこられたものと思っております。しかし、史跡公園という公共施設の性格から、いつまでもこのような状態にしておくことはいかがなものでございましょうか。早急に、道路敷地買収のための作業をされますよう、また、買収後は、速やかに、ほこりの立たない、史跡公園にふさわしい道路として整備されますことを期待するところでございます。ご見解をいただきたいと思います。
 次に、土木事務所の在り方について。
 土木事務所の将来の場所の問題についてお聞きをいたします。
 数年前に、現在の土木事務所周辺の住民より、重車両等の騒音による苦情が寄せられたこと。さらには、現在地で、土木事務所として将来とも十分機能が果たせられるのかとのことから、土木事務所の機構も含めた見直しの論議がなされた経緯があったというふうに記憶をいたしております。私だけかもしれませんが、最近余り耳にいたしておりません。このことが立ち消えになってしまったのか、あるいは継続して議論、検討されているのか。いるのであればどのような議論がなされているのか、この際お聞かせをいただきたいと思います。
 3点目の除雪事業についてでありますが、前段の土木事務所のことに若干関連するかと思いますが、今年4月に市指定の除雪業者によりまして、江別環境整備事業協同組合が設立されたとお聞きをいたしております。設立の目的は、各事業者の経営の健全化と、除雪事業での市民サービスの向上等が主な目的と言われております。ご承知のように、市政への市民要望の中で、特に除排雪問題が強く言われていることから、今回の組合設立は各方面から注目されているかと思います。そのようなことから、市として江別環境整備事業協同組合にどのようなことを期待し、また望んでおられるのか、この際、お聞かせをいただきたいと思います。
 4点目は、国道の電線地中化についてでありますが、このことにつきましては、前段の江別塾同様、市長の選挙公約の中にございましたが、いわゆるまちづくりのための一つの施策として考えておられるものと思いますが、現在まで、実現に向けて、各関係機関に要請しているものと思いますが、今までの経過と見通しについてお聞かせいただきたいと思います。
 最後に、市民参加のまちづくりに関連いたしまして、各種審議会に公募型委員を登用することにつきましてお聞きいたします。
 このことにつきましては、これまた市長の選挙公約でありまして、多くの市民有識者に積極的に審議会等に参加していただき、共に考え、知恵を出し合い、まちづくりを進めるための一つの方法であろうかと思っております。本年3月に、広報により環境推進委員を公募し、4月にはその中から2人ほど環境審議会委員に登用したとお聞きをしておりますが、今後は、他の審議会にも積極的に市民の有識者登用を図ることを望んでおりますが、見通しについて、この際お伺いをいたします。
 また、各種審議会委員が積極的に発言し、提言をするためには、基礎知識を補完する意味合いから新たな知識や経験がより一層求められているのではなかろうかと思われます。そのようなことから、審議会委員の研修及び学習の機会を設けること、さらには、拡充を図ることが必要ではなかろうかと思いますが、いかがでございましょうか、お尋ねをいたします。
 以上で、私の第1回目の質問を終わります。

議長(赤坂 伸一 君)

 五十嵐議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川 公人 君)

 五十嵐議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 まず、史跡千古園の道路整備についてお答えを申し上げます。
 道路敷地としての買収についてでありますが、ご案内のとおり、千古園道路は延長約1キロメートルのうち200メートル程度が個人所有となっており、昭和62年に用地買収について地権者2名との交渉を行っておりますが、地権者の承諾が得られず、不調に終わっているという、そういう経緯がございます。その後、平成9年には1地権者より買収についての要望がありましたが、市といたしましては、予算措置あるいは道路用地取得としての全体計画等がありますことから、千古園道路に係る用地の使用については協力をお願いしてきたところであります。
 今後におきましては、早い時期に用地を取得するよう努めてまいりますとともに、舗装の整備につきましては、これらの用地の整理がついてから検討をしてまいりたいと、こう考えておりますのでご理解を賜りたいと存じます。
 次に、江別環境整備事業協同組合に対し期待するものは何かと、こういう趣旨のご質問でありますが、除排雪を受託している施工業者などでは、古くなった除雪機械の更新や、あるいは運転手の確保など苦慮しているのが実態であります。このようなことから、ご案内のとおり、今年の4月に市内の除排雪を受託している中小企業者が連携し、協同化によりまして経営の健全化、技術力の向上を目的に、中小企業等協同組合法に基づく江別環境整備事業協同組合を設立したという、そういう報告をいただいております。
 国においては、これまでも中小企業の連携、協業化によりまして、経営の健全化、技術力、信用力、そして経済的地位の向上を図るべく、諸施策を展開してきたところであります。
 そして、昭和41年には官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律が制定され、これを受けて近隣の千歳市、恵庭市、北広島市などでも事業協同組合を設立し、実施を行ってきているところであります。市といたしましては、さきに実施いたしました市民生活環境意識調査の中でも、やはり、この除排雪の充実のニーズが筆頭に上がっておりまして、しかも、毎年出される市民要望の内容は、より多様化、高度化してきている傾向にございます。
 したがいまして、今後、より一層、除排雪作業をレベルアップさせ、市民へのサービス向上を図るためには、歩車道の除雪をはじめ排雪作業やスリップ防止対策など、それぞれの作業が相互に連携し、多角的に業務を実施することが重要と考えております。
 このようなことから、今後におきましては、市民の負託に対しより良いサービスの提供ができる体制の確立が図られることを期待するものであります。
 次に、土木事務所の在り方についてお答え申し上げます。
 土木事務所の建設につきましては、これまでの重車両機械等の格納や騒音といった課題のほかに、土木事務所としての道路占用業務をはじめ、地籍情報サービス、融雪施設資金の融資、さらには、道路に関する総合的な相談対応などの多岐にわたる業務を担っておりますことから、市民の交通アクセスが容易な場所を、選定の検討を行っているところであります。
 また、先ほどお答えいたしました今後の除排雪システムの構築と合わせ、土木事務所としての体制の在り方や事務所建設のための財源などを含め、総合的な対応が必要と考えておりますので、引き続き鋭意検討をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 次に、国道の電線地中化についてのご質問でありますが、当市の市街地を縦断している国道12号は、公共施設や大型店舗が立地するなど、江別市のまちづくりの骨格となる重要な路線であり、当国道沿いにはランドマーク施設の設置など、絵になるえべつをテーマにしたまちづくりを展開しているところでもあります。
 国道の電線地中化に係る経過と見通しということでありますが、平成9年度より、国道12号の環境整備として、街路灯の整備、電線の地中化等について、継続的に国など政党のいろんな懇談の場が持たれればそういったことにも出向いて、そこも含めて要望をいたしているところであります。
 これまで、道内におきまして平成7年度よりの第3期5か年計画におきまして、約23キロメートル程度実施しているところであります。現在、国においてはこの第3期5か年計画以降、新電線類地中化計画を平成10年度に策定をし、5か年計画として進めているところであります。
 なお、この実施箇所の選定としては、幹線道路などの路線要件、あるいは商業地域などの用途要件、地域の景観改善や電力・通信の需要などの沿道要件、そしてさらには、区画整理・再開発等、他事業と合わせた関連事業要件などを総合的に勘案し、必要性、整備効果等の高い箇所を重点的に選定することとなっております。したがいまして、これらの要件を勘案いたしますと、現在、進めております江別の顔づくり事業との関連を考慮した中で進める必要があると考えておりまして、今後とも、江別の美しい町並み形成のため、関係機関に対し、引き続き要請をしてまいりたいと考えております。
 次に、市民参加のまちづくりについてお答えいたします。
 私は、市長就任以来、市民参加のひらかれたえべつを目指して各種の施策を展開してまいりました。
 具体的な例で一例を申し上げますと、テレホンガイドシステムの導入や情報公開条例の制定などのほか、野幌駅周辺まちづくり事業を市民と協働で進めるための街なか整備協議会の設置や、都市計画マスタープラン策定に向けたワークショップの開催などにも取り組んでいるところであります。
 ご質問の、各種審議会等への市民参加でありますが、平成11年5月1日に施行された各種審議会条例の改正は、市議会議員の選出区分を、市民による学識経験者に振り替えるに当たりまして、審議会等の目的や性格に応じた委員の構成や定数、さらには、委員の年齢や男女のバランスなど、全体的な見直しを加えて実施したものであります。現在、委員の選任に当たりましては、この検討結果を踏まえて、適材の発掘に努めており、公募制につきましては地域の課題を市民と行政が共に考え、知恵を出し合う仕組みづくりを進めるために、今後も必要に応じて導入を検討してまいりたいと考えております。
 また、高い専門性に基づいたご意見を積極的に発言いただくため、審議会開催に当たって、各分野における課題の共通認識を深める手法を、なお一層検討してまいりたいと考えておりますのでご理解を賜りたいと存じます。
 このほかにつきましては、教育長からお答えを申し上げます。

教育長(高橋 侃 君)

 教育行政についてご答弁申し上げます。
 初めに、まちおこし市民大学、仮称ふるさと江別塾についてでございますが、学園都市江別の恵まれた環境の中で、市内4大学と市が連携、共同して、大学が有している人材、知識を活用し、市民の様々な学習要求にこたえるとともに、まちづくりや人づくりのための学習の場として、全市的な生涯学習推進の中核にすることを目的に開設しようとするものでございます。
 この江別塾の開設に向けまして、これまで4大学と協議を続けてきました結果、市と4大学の共同企画の下に、様々な現代的課題の中から、年度ごとの統一テーマと、各大学が得意分野を受け持ち、個別テーマを定めまして、公民館や大学を会場にして講座やシンポジウムなどを行うことにしてございます。
 本年度は高校生、大学生、一般市民などを対象としまして、11月に4大学持ち回りで、4回にわたり、例えば、江別を知ろうとか江別を創ろうなどを統一テーマにしまして、江別を歴史的な観点や自然環境、芸術文化、教育、福祉、情報技術などの視点から、各大学の特色を生かした個別テーマの下に講座を行うべく、ただいま準備しているところでございますので、ご理解いただきたいと思います。
 次に、旧北越殖民社社屋の保存活用についてのご質問でございますが、ご承知のように、議員ご指摘のように、この建物は北越殖民社の事務所として大正8年ごろに建てられ、戦後の殖民社解散後は古田島薫平氏が所有し、現在、その近親者の住宅として使用されてございます。
 東西野幌地域の開拓において、北越殖民社の果たした役割は、ご指摘のように大きく、関係する建物を保存し、その歴史を後世に伝えることは大変意義深いことであると存じますし、一般にこれらの歴史的建造物は指定文化財等の文化財建物と比較しまして、文化財的価値はさほど高くはないものの、地域の歴史や文化、産業とのかかわりから、地域の歴史を物語り、地域の人々がそれぞれに愛着を持った建造物でございます。
 しかしながら、議員もご指摘のように、当市の厳しい財政事情を考えますと、今後、旧殖民社社屋を公的施設として保存活用を図りますことは困難な状況にあることを考えますが、なお、十分研究してまいりたいと存じますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
 以上でございます。

議長(赤坂 伸一 君)

 以上をもって、五十嵐議員の一般質問を終結いたします。

散会宣告

議長(赤坂 伸一 君)

 本日の議事日程は全部終了いたしました。
 これをもって散会いたします。

 午後3時12分 散会

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