平成12年第1回江別市議会会議録(第3号)平成12年3月8日 8ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
議長(赤坂伸一君)
稲垣議員の一般質問に対する答弁を求めます。
市長(小川公人君)
稲垣議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
まず、中間処理施設を当初予算に提案していないというご質問でありますが、確かに年度当初の予算をもって、その年度の行政活動すべてを行うことが理想であり、当該年度において行政が実施しようとする施策の方向性や規模等を表しているという意味においても非常に重要な意義を有するとともに、市民的にも関心が高いという点については十分認識をいたしております。
しかし、予算は年間の経済活動全般の見積りであるため、進めようとしている政策の中には、内在する諸要素のため年度当初からの予算計上が困難なものがあるほか、翌年度まで提案時期を延ばすことによって今後の行政運営に大きな支障が生ずる性質のものもございます。
また、平成9年の一般廃棄物処理基本計画策定後、一定の手続を踏まずに性急にというご指摘でありますけれども、私は大枠の政治的基本スタンスとして申し上げれば、市長就任時に始まりまして、その後の基本方向、あるいは新処理施設建設計画の提起、2期目の公約の基本スタンス、こういった点では一貫して変わらず市民の皆様にそうした考えをお示しをし、議会の皆様にもお伝えをして、そしてまたこの間、廃棄物処理を巡る社会情勢の変化に対応して、今日まで何回かにわたって内容の見直しを行い、その経過につきましても議会等にもご報告を申し上げながらお諮りし、議会論議をいただく中で対処してまいったところであります。
また、昨年5月には市民13名で構成する審議会を設置し、ご論議をいただいてきたことは、ご承知のとおりであります。
私は、結果は別にして、少なくとも新年度予算編成作業の段階において、この処理方針の最終的な確認や用地確保、生活環境影響調査の縦覧などに関連して、隣接自治体住民となお調整が必要であることなど、これらの条件が整わない段階で当初から事業予算を計上することが、むしろ諸般の理解が得られないものと判断したものであります。今後、補正予算として措置をお願いする場合においては、所管委員会にもお諮りし、引き続きご相談してまいりたいと考えておりますので、そのご趣旨をご理解くださいますようお願い申し上げます。
次に、中期財政計画についてお答え申し上げます。
まず、地方自治体を取り巻く今後の行政環境を概観いたしますと、日本経済は薄日が差してきたとはいえ、いまだ十分な力強さを取り戻してはおらず、国と地方を合わせた長期債務の大きさを考えますと、自治体財政の急速な改善は望めない状況にあります。一方で、行政に期待される役割は、少子高齢化や生涯学習、環境対策への対応など多岐にわたり、これからも拡大の傾向が続くものと思われます。
こうした中で、自らの地域のことは自らで決するという地方分権を実現する環境が整備され、行政運営の巧拙によっては自治体間格差が次第に顕在化されていくことが予想されるわけでありますから、市民ニーズにこたえながら地域の発展を維持していくためには、当市の現在の体力と将来負担を把握しつつ、政策の優先度を判定することによって計画的な財政の展開を行うことが必要になってまいります。
したがって、中期財政計画は事業の採択や公と民の負担の在り方など、今後の都市経営における意思決定に際しての指針として有力な判断材料となり、財政に関して市民が共通の認識を持つ上でも有効に機能するものと思われますので、本年中に策定する方向で作業を進めてまいりたいと考えております。
なお、政策評価システムの導入につきましては、現在進めております行政改革における諸課題の一つでありますことから、これらの中で一定の整備をしてまいりたいと考えます。
続きまして、都市計画税の使途に関しまして、都市計画税はその使途を市民がより受益を実感できるものに充てるべきではないか、こういうご指摘でありますが、現行においても市税として納めていただいた都市計画税は街路や公園等の整備に使われており、それに他の財源を加えることによって事業に要する経費を確保している状況であります。したがいまして、税を負担いただいた市民の方々に還元されるような形での配分に留意しておりますことから、そのようにご理解を賜りたいと存じます。
なお、野幌駅周辺の顔づくり事業に関しましては、今後のまちの発展と活性化のために必要な事業でありますので、江別市全体の将来の財政負担を考えながら着実に進めてまいりたいと考えております。
また、土地区画整理事業に関しましては、良好な生活環境を維持し、乱開発を防止するとともに、公共公益施設の整備水準の高度化や自治体の財政負担の軽減が図れるなど、その実効的な役割は依然大きなものがあると考えております。
次に、ごみ中間処理施設と市民参加であります。私は、今後とも市民参加を基本方針の一つとして市の行政を進めてまいる決意であります。
このごみ処理問題について、どのような市民参加の場を設けてきたのかと、こういうことでありますが、過去にも市民円卓会議を設ける中で、ごみの問題をテーマとして掲げ、市民からのご提言をいただいてきた経緯もございます。また、昨年の廃棄物減量等推進審議会を設置する際にもご説明させていただきましたが、将来的な循環型社会の実現を目指し、ごみの減量化と適正な処理の在り方について市民の立場から論議を願う場として、当該審議会の設置についてもご承認をいただいたところであります。
ご案内のとおり、この審議会は地域住民団体をはじめ、環境団体、婦人団体、経済団体、さらには専門的知識を有する方など、幅広い分野から13名の市民が参画しており、5月の第1回審議会に分別収集の実施についての諮問と併せ、当市のごみ処理体系の現状について説明を行い、その後、第3回から本年2月の第6回の審議会までにおいて、今後のごみ処理システムの在り方並びに新しい処理施設の考え方についてご審議をいただいてきたものであります。
また、同審議会は、委員の方々の強い意向もあり、公開を基本として運営され、環境問題に関心ある方々の傍聴も毎回あったところであります。こうした場を含め、そして特に議会制民主主義の下、正に議会論議を中心に数年をかけてご検討いただいてきた経緯でもあります。したがいまして、議会を中心にしつつも、ただいま申し上げました審議会も、より多様な立場からのご意見をいただくため設置したものであり、このほか、広い意味での市政懇談会も含まれるとすれば、議論の場が、あるいは判断の場がなかったということはならないものと認識をしているので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、防災についてのご質問でありますが、当市の災害のほとんどが河川はんらんによるものであり、過去、昭和50年、56年に石狩川及びその支川で大きな水害をもたらしたことは、いまだに記憶に新しいところであります。
災害から市民の生命と財産を守るため、防災施設の整備というハードな対策と併せて、日ごろから災害の危険状況を市民に周知し、市民の防災意識を高めるソフトな対策を講じていくことも極めて重要であると認識をいたしております。
そこで、ハザードマップについてのご質問でありますが、平成8年、江別市洪水ハザードマップ作成委員会より、石狩川及びその支川の堤防が決壊したことを想定した洪水ハザードマップ原案の報告を受けたところであります。この原案につきましては、平成8年5月に所管委員会にも報告をし、ご論議をいただき、いろいろなご意見をちょうだいしておりますし、新聞報道もなされたところであります。
議会でのご指摘では、この原案はおおむね5キロメートルごとに破堤した場合の浸水区域となっており、しかも、江北地区、豊幌地区、東光、朝日、あけぼの地区の避難場所については他市町村になっていることなど実態にそぐわない、こういったご指摘もあり、また江別市地域防災計画との整合を図る必要があることなどから、市民にその詳細を公表してこなかったものであります。
今後、当市といたしましては、地震災害も含めた江別市地域防災計画に定める地域ごとの避難方法と避難場所及び避難情報の伝達方法などについて、より分かりやすくするとともに、市民が混乱を招かないよう、総合防災の見地から防災マップの作成について検討をしてまいります。
次に、河川防災センターについてのご質問でありますが、江別市河川防災ステーション整備事業の役割は、1点目としては、水防倉庫を兼ねた水防センターを中心に、監視タワー、土砂置場、駐車場、作業ヤード等の配備により、洪水時における円滑かつ効果的な河川管理施設の保全活動、緊急復旧活動の拠点として整備したいと考えております。
二つ目としては、平常時の機能といたしまして、母なる石狩川を題材とした川の歴史学習コーナーなど、社会教育の場としての活用をはじめ、江別の観光案内と江別特産品の展示・イベント広場、河川情報の一般公開や自治会活動などによる市民の交流の場、軽食喫茶部門など便益機能提供の場、河川スポーツ振興の場、水防工法の公開演習及び監視タワーから過去の破堤跡や河川改修工事の施工状況を目視することにより、川の大切さをもっとより深く理解していただく場として、平常時の活用にも力点を置きたいと考えております。
3点目につきましては、江別駅周辺地区の整備構想における千歳川左岸、条丁目のメモリアルゾーンから千歳川を渡り、石狩川に架かる美原大橋との相乗効果で、江別の個性と成り得るまちづくり事業としての役割も担うものでありますことから、ひいては江別市街地の活性化にも資するものと考えているところであります。
このように洪水時における防災機能の充実はもとより、平常時における施設の有効利用を図ることによって、防災マップとともに市民の洪水に対する意識の啓もうに寄与するものでありますことから、江別市河川防災ステーションの建設事業と防災マップにつきましては併せて取り組んでまいりたいと存じますので、ご理解を賜りたいと存じます。
以上であります。
稲垣良平君
第2回目の質問をさせていただきます。
今回、私が申し上げました中間処理施設のやつが予算に盛り込まれていない。それで今の説明では、今後なお検討すべき内容を備えたものであるから、それらを詰めてからやると。私が申し上げているのは結果なんです。答えを出すべき時期、答えを出すために組むべきタイムスケジュール、手順というものは既に設定されて、それに従って答えを出さなければならなかった。問題は今、起こっているのではない。過去に課題はもう既に投げ掛けられているんです。中間処理施設の必要性は何年も前から分かっていたんです。
そして、先ほども申し上げましたが、議会における予算審議の実質的な場という予算特別委員会の設置は、先ほど申し上げたようなルールに基づいてなされている。それを承知の上でこういうふうなことになっているというようなことは、私は議会を軽視するスタイルではないのか、あるいは争点をあえて隠しているのではないのか、そういうふうに受け取れるんです。どうぞもう1回、その点について明確なご回答をお願いしたいと思います。
それから、中期財政計画につきましてですが、先ほど申しておられました予定に沿って本年中に作るということでございました。是非、私どもに分かりやすい、指標として機能するように作っていただきたいと思います。
それから、中間処理施設と市民参加についてでございます。市長のご見解、ご回答は縮めて言えば、あらゆるところでやってきた、あらゆる機会をとらえてやってきた。審議会も設置されて、意見はお聞きしたということであります。
私は、こう思っています。例えば介護保険策定委員会、介護保険、同時並行的にそのための委員会が設けられております。そこでは何が行われているか、公開は当然のことです。参加する委員を公募してきている。それは市民参加を担保するために、具体的にするために、そういう工夫がなされてきている。同時並行して走っている、そして市民参加を公募なさる。理事者としては日々の生活に直結するごみ処理の問題、こういうものに市民各位各層の広範な意見を取り入れる仕組みをきちっと考えてやっていくということが本来であり、そのことを通じて初めて、その結果、導かれた結果に対して市民的な共感が得られるのだろうと私は思います。
そして、そのような結果が八幡であり、今考えられているシステムであるということであれば、先ほど申し上げたように納得せざるを得ない。そして、その結果、私どもも責任を背負って八幡の人にお願いする、隣接の当別の方にお願いする、そういう立場を負わなければならない。しかし、その前提は先ほど申し上げたような工夫、広がり、深さ、そういうものが必要だったと思います。
重ねてお伺いします。市民参加は十分に確保されたとお思いかどうか、ご質問を申し上げます。
それから、都市計画に基づいて各種の整備をする、土地区画整理事業も含めて。それは今、都市計画税を財源にするだけでは足らず、ほかの財源も回して総合的にやっているということでございました。それはそのとおりだと思います。
しかし、今後必要とされる都市基盤の整備について、その計画樹立に当たっては、都市の置かれている現状と将来展望から、施策の優先順位というものが客観的に議論されるべきだと私は思います。都市として最も備えるべき基本的な公的なインフラである上・下水道と生活道路、教育・文化、福祉、医療など一定の水準、江別市が設定したミニマムの水準に達した後の都市的な整備については、既に整備した基盤のグレードアップ、質的な再整備や、さらに追加する新たなメニューをする。どちらを選ぶのか、厳密に選択が必要だと思います。
私は、野幌駅周辺の再開発を江別市民は望んでいるのだろうか。そして、民間が主導する開発であれば、それはあり得るかもしれない。市が主導する、多額の税金を投入する事業として本当に市民は望んでいるんだろうかというふうな疑問を大きく持っております。
ちなみに、11年の市民生活環境意識調査報告書、江別市が行った結果がまとめられております。すなわち、江別市全体を見回して、今後江別市が力を入れてほしいもの五つを選択してくださいというアンケート。最も多かったのは除排雪、次に多かったのは高齢者の福祉事業、その次は交通の便、その次は街路灯の設置等々であります。
また、今後の江別市の姿に対してこういう設問がある。あなたは21世紀に向けて江別市がどのようなまちであってほしいですかという設問がある。それに対して最も多かった回答は、保健・医療・福祉サービスが充実し、互いに支え合う健やかで思いやりのあるまち、そういうことを目指してほしい、そんなまちになってほしい、これがナンバーワン。その次は、生活環境が整備され、衛生的で住みよい快適なまち、そういうまちになってほしい。これはいずれも65%を超える、あるいは55%を超える高い割合でありました。一方、商業施設や文化・娯楽施設などが集積された魅力ある商業活動が盛んな活力とにぎわいのあるまちとする者は前者を、先ほど申し述べた項目を大きく下回っています。
野幌駅周辺駅前の再開発の施策としての、ましてや、市が主導して多額の財政投入をする施策としての優先順位というのは明らかに後ろの方。先頭ではない、後ろの方である。都市計画税にとどまらず、納めていただいた税金を受益の実感が伴う生活環境や福祉の充実に視点を合わせた施策を構想することが、市民のまちづくりへの期待なんです。
走り出したら止まらない公共事業と言われますが、野幌駅周辺再開発の場合、これを構想しているのは国ではない、道でもない、江別市自身であります。私は見直しは避けられないというふうに思いますが、改めて市長の見解をお伺い申し上げます。
次に、防災センターについてであります。
今ほど市長は現在の防災センターの内容について、災害時、そして平常時について、こういう機能を果たすんだというふうにご説明をいただきました。私は順番が違っているのではないかと申し上げました。先ほど私は市民生活環境意識調査報告を取り上げてみました。その中で、先ほど申し上げました江別市全体を見回して、今後江別市が力を入れてほしいものとして五つを選ぶアンケートで、自然災害への対策というのは14%で、他の項目に比べて際立って高いという水準ではありませんでした。
しかし、ここで考慮しなければならないのは、先ほどの石狩川開発建設部がシミュレーションした、そして江別市がハザードマップ原案として作った被害の可能性のある区域、広がり、関連する人口、そういうふうなものの情報は江別の市民には伝わっていない、そういう前提でのアンケートであります。ここで仮にそのようなことが地域の人々に理解され、今後のことを話し合うというふうな状況が必要ですし、そうなった場合に災害に備えるための必要な施設、市民が期待するものは地域地域の実情に即した防災施設になってくるだろうというふうに私は思います。
すなわち、今計画されている計画内容ではないのではないかということを申し上げているわけです。ついては、再度、防災センターの建設を急ぐのではなくて、市民から求められる防災施設を整備することを優先する、そういう考え方の下に今一度見直す考えはないのか、改めてお聞きします。
以上で第2回目の質問とさせていただきます。
市長(小川公人君)
稲垣議員の再質問に対するご答弁を申し上げます。
まず、いわゆる当初予算に計上しなかったことそのものが議会軽視あるいは争点隠しではないかと、こういうご指摘でありますけれども、今ほども申し上げましたとおり、基本的な見送った理由についてはお答えしたとおりでありますが、その中でも今日までの状況を理解いただくための機会を設けさせていただいたことについて、ご説明したとおりでありますけれども、なおかつ、先ほど来申し上げてきた理由の中で今後に予定している部分を申し上げたわけでありますけれども、むしろそういったことを考えずに進めるということの方が私は議会軽視、住民軽視につながることになりかねないというふうに思っておりまして、いずれにいたしましても、今後、補正予算にありましてもその内容を明らかにさせていただいて、また議会、所管委員会にも十分お話をさせていただきますし、ご論議をいただきたいものと、こんなふうに思っております。
それから、中期財政計画でありますけれども、これは今後そのように求めるということでありますので、今後検討させていただきたいと思います。
次に、市民参加ということでありますけれども、端的にこれはどこで十分か不十分かということは、いろいろ見解の違いも出るかもしれませんが、私どもとしてはかなり制約された、限られた中で、それなりの市民参加の手法について、いろいろな場を用意をして検討させていただいた、こう思っておりまして、この種の問題につきましては、その方向性を見出すためには、その範囲、方法、こういった点については制約があり、際限なくできるものではありませんし、一定の中で行政の責任者としての基本的な考え方を示さなければならない、こういうことで提起をさせていただいておりますけれども、このような観点に立って、また審議会への市民参加はじめ必要な参加、こういったことについても今後も議論が図られるものと。これまでも議論いただきましたし、これからさらに議会のこういったご意見がいただけるものと思っております。
そんな意味では、市民参加は十分かと言われますとあれですけれども、可能な限りの市民参加の対応をさせていただいたと、こう判断しておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
それから、都市計画税の関連でありますが、多少詳しく申し上げたいと思いますが、野幌駅周辺まちづくりについて見直すべきだ、こういうご意見でありますが、昨年度公表しました江別の顔づくり事業、都心地区基本構想案の作成に当たりましては、江別市が今後住宅都市として、あるいは大学都市という、そういう生活を生かしたまちづくりを図ることとし、また、まちの中心部にも人が住んでいることを重視した取り組みを進めてきたところであります。そのため、土地利用の柱として市民のリビング空間、都心居住、緑のネットワーク、こういったことを挙げているところであります。
具体的に市民の考え方を反映するものとして、基本的には新総計後期計画で江別の顔づくり事業として都心地区整備を位置付けているところであります。それから、地域の住民アンケートでは、基本構想案に盛り込んだ市民のリビング空間に必要なものとして屋根付き多目的ガーデンや市民広場などの憩いの施設、それから行政サービス施設、高齢者や障害者のための福祉施設等が望まれていたこと。それからまた、平成11年度に実施した市民生活環境意識調査では、今後江別市にできればよいと思う施設として温泉、屋内温水プール、生涯学習センター、屋根付き多目的広場などが挙げられていること。またさらに、公募市民も入っている街なか整備協議会では市民とともに育つまち野幌、こういうサブタイトルを掲げた提言を論議しているところでありまして、野幌駅周辺を江別全体の都心としての役割を果たす上で、冬の暮らしへの配慮も含めまして必要な機能、設備などについて検討をいただいている等々がございます。
また、市役所の内部でも庁内横断的なプロジェクト会議で公的集客施設について議論しており、具体的には情報集約発信機能、文化生活機能、行政サービス機能の盛り込みについても検討を深めているところであります。
したがいまして、今後ともまちづくりに当たりましては議員ご指摘のとおり、様々な市民の要望を踏まえ、生活環境や住むことを重視したまちづくりを重要な柱に据え、併せて江別市全体の持続可能な発展と活性化に配慮する観点、こういった意味でまちのにぎわい、そして都市機能の充実も配慮してまいりたい、こう考えておりますので、この点についてご理解を賜りたいと思います。
それから、防災でありますけれども、このことについて改めて申し上げますけれども、特に有事の際の水防活動の拠点としての防災機能、それから平常時における施設の有効活用を図った学習機能、そして今また申し上げましたけれども、条丁目地区の振興、活性化機能、こういう三つの機能を持っているところでありますけれども、そこでこれらの機能を最大限に生かすため、昨年の12月に行政サイドだけではなくて、自治会の連絡協議会、あるいは江別市消防団、江別市農業協同組合など14団体で構成する江別市河川防災ステーション連絡会議を設置させていただいておりまして、いろいろな要望、意見を聞きながら進めているところであります。
しかしながら、議員がご指摘のように、江別市では近年人口が増えて、特に社会増、それから核家族化の進行によりまして新たな居住者が増えておりますことから、市民の生命と財産を守ることが大切であり、今後さらに地元の自治会や自主防災組織、それから水防地域別の現地対策班、治水事業の促進連絡協議会などに対しましても周知を図る中で、防災機能の在り方などについての要望、意見をお聞きしながら取り進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
以上であります。
稲垣良平君
3回目の質問をさせていただきます。
決して争点隠しではない、議会軽視ではないと、やることはやってきたということをお話しいただきましたが、私は結果のことを申し上げているんです。理事者をはじめ担当の方々が制約された時間の中で一生懸命汗をかいておられることは分かっている、存じ上げている。だけれども、それは一回置いておいて物事を判断しないと、本来あるべき姿との対比ができない。だから、私はあえて申し上げているんです。そういう点でこのこと、今の手続、進め方について不備があったかどうかについて、重ねてその点についてお伺いします。
それから、中間処理施設に関連してですが、重ねてお伺いします。これも制約のある中で進めてきたという、可能な限り取り組んできたというお話でありました。先ほど私は例として介護保険の策定委員会の例を挙げました。私は先ほどのように考えを申し上げて、もっと広く深く議論が必要だと、直接関係する人たちの議論が必要だというふうに考えております。ついては、今後の進め方について、進めの中にあって、市民参加の取り組みを新たに追加するというふうな考えはあるかどうかについてお伺いいたします。
それから、防災センターについてでありますが、今ほどは先ほどの第2回の回答を繰り返しご説明、機能についてご説明をいただきました。そして、12月に自治会等と連絡協議会を作って要望を聞いているというお話でありました。しかし、私は先ほど申し上げたように、そこで検討されるべきは、災害の可能性についての必要な情報というものが提供されて、そしてその情報の上に今後の対策、水害に対する対策というものが議論されてしかるべきだと思います。その後にこの防災センターというものはどういう機能を備えるべきなのかという議論があってしかるべきだと思います。この点について再度見解をお伺いしたいと思います。
これで3回目の質問を終わります。
市長(小川公人君)
再々のご質問でありますけれども、まず1点目の不備があったかどうかということにつきましては、十分さということではそれぞれ温度差があるかもしれませんが、不備ということではなくて、それぞれ多様な認識と受け止め方がこのことに関してはいろいろあるわけであります。今後もそれらに十分対応することについての努力をさせていただきたいと思いますが、不備という視点では、なかったと申し上げる以外ないわけであります。
それから、市民参加につきましても、今後いろいろと、循環型社会の実現を目指し、減量化・資源化につきましては、排出者である市民の意識と実践に負うところ、そういったところが、部分が多いわけでありますので、このような観点に立ちまして、審議会を中心に据えながら、今後よりそういった努力をしてまいりたいと、こう思っておりますので、ご理解賜りたいと存じます。
防災ステーションの情報につきましては、あれかこれか、どちらが先かというよりも、並行してそういった情報については今後最大限努力をしてまいりたい、こういうことでご理解を賜りたいと思います。
以上であります。
議長(赤坂伸一君)
以上をもって稲垣議員の一般質問を終結いたします。
この際、当職よりお諮りいたします。
議事の都合により、明9日は休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
散会宣告
議長(赤坂伸一君)
本日の議事日程は全部終了いたしました。
これをもって散会いたします。
午後3時23分 散会
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