平成23年第4回江別市議会会議録(第5号)平成23年12月20日 6ページ
6 議事次第の続き
意見書案第15号
議長(尾田善靖君)
日程第19 意見書案第15号 計画的避難区域の拡大と避難者の支援を求める意見書を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
赤坂伸一君
ただいま上程になりました意見書案第15号 計画的避難区域の拡大と避難者の支援を求める意見書につきましては、地方自治法第99条に基づき江別市議会会議規則第13条第1項の規定により提出したものでございます。
提出者は、石田議員、坂下議員、島田議員、高橋議員、そして私、赤坂でございます。
以下、案文の朗読をもって提案理由の説明とさせていただきます。
計画的避難区域の拡大と避難者の支援を求める意見書
東京電力福島第一原子力発電所の大惨事から9か月がたちましたが、被災者の多くはいまだに住み慣れた我が家に帰ることができません。
原子力災害対策本部は、9月30日に緊急時避難準備区域を解除し、市町村の意向を尊重するとしています。しかしながら、放射性物質による汚染は福島県内でも分布に差があり、郡山市をはじめ遠くは千葉県柏市周辺にも及んでいます。
国は、外部被ばくとともに空気・水・食物摂取などによる内部被ばくに対し、一定の基準を示しておりますが、長期にわたる摂取や蓄積による影響には未知数のものがあります。
放射性ヨウ素・セシウムは飲食物を通じて乳幼児・子供・女性や妊産婦の体に及ぼす影響が大きく、福島県民のみならず国民は、将来生じないとは限らない健康被害とその不安に脅かされています。
特に、文部科学省の土壌汚染調査で高濃度の数値が現出した地区があることから、今後も十分なモニタリングや健康調査等を行い、その上で当該地区を計画的避難区域とすることなども考慮すべきです。
また、当市には、母子・妊産婦の方々を含め28世帯、78名の震災被災者及び自主的避難者がおり、不自由な生活を余儀なくされております。全国に分散している避難者に対する一層の支援と被災地に残る自主的に避難したくても様々な事情により避難できない方々に対する生活に必要な支援を行うべきであると考えます。
よって、国におかれましては、下記の点について対応されますよう強く要望いたします。
記
- 高濃度の放射性物質に汚染された地区は、住民合意の下で継続して土壌・健康調査及び除染等を行い、その上で計画的避難区域に指定するなど所要の措置を講じること。
- 自主避難者並びに避難を希望する母子・妊産婦及び女性に対して、生活に必要な支援を強化すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成23年12月20日、北海道江別市議会。
提出先は、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、文部科学大臣、東日本大震 災復興対策担当大臣宛てであります。
よろしくご決定くださいますようお願い申し上げます。
議長(尾田善靖君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本件については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
これより意見書案第15号 計画的避難区域の拡大と避難者の支援を求める意 見書に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、意見書案第15号を採決いたします。
意見書案第15号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
意見書案第16号
議長(尾田善靖君)
日程第20 意見書案第16号 東日本大震災における北海道へのがれき持込みに関する意見書を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
坂下博幸君
ただいま上程になりました意見書案第16号 東日本大震災における北海道へのがれき持込みに関する意見書につきましては、地方自治法第99条に基づき江別市議会会議規則第13条第1項の規定により提出したものでございます。
提出者は、高橋議員、本間議員、三角議員、山本議員、そして私、坂下でございます。
以下、案文の朗読をもって提案理由の説明とさせていただきます。
東日本大震災における北海道へのがれき持込みに関する意見書
東日本大震災における地震と津波は、東北地方に大きな爪痕を残しました。東北地方復興に向けた諸課題は、日本全体で解決に当たらなければならない問題であると理解しておりますが、原子力発電所の放射能事故の影響は計り知れません。
震災発生から9か月後の12月9日に閉会した第179臨時国会において、東北震災復興策を盛り込んだ今年度第3次補正予算と復興関連法案が全て成立したことから、これから本格的な東北地方復興に向けた道筋が明らかになっていくものと考えます。
東北地方復興の大きな鍵を握る震災がれきの処理は、避けて通れない課題です。東京都はいち早く、震災がれきを受け入れ、埼玉県知事も12月8日の県議会で、放射線量の確認による安全性を優先することを前提に震災がれき受入れを表明しました。また、北海道の苫小牧市でも受入れを表明しており、国による放射線量の安全基準や指針の明確化が条件となっています。
現段階においては、道内50市町村・一部事務組合が受入れの意向を示しており、国による放射線量の安全基準や指針の明確化とともに放射能に汚染されていないことなどが条件として挙げられております。当然、放射能に汚染されたがれきの北海道への持込みは、道民の理解を得ることは大変難しいものがあります。
よって、北海道におかれましては、放射能に汚染されたがれきの北海道への持込みは行わないほか、それ以外の震災がれきの受入れについては、放射線量等の安全性について十分な確認を行うとともに、その公表なく受け入れることのないよう強く要望いたします。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成23年12月20日、北海道江別市議会。
提出先は、北海道知事宛てであります。
よろしくご決定くださいますようお願い申し上げます。
議長(尾田善靖君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本件については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
これより意見書案第16号 東日本大震災における北海道へのがれき持込みに関する意見書に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、意見書案第16号を採決いたします。
意見書案第16号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
意見書案第17号
議長(尾田善靖君)
日程第21 意見書案第17号 北海道電力泊発電所問題への対応を求める意見書を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
高橋典子君
ただいま上程になりました意見書案第17号 北海道電力泊発電所問題への対応を求める意見書につきましては、地方自治法第99条に基づき江別市議会会議規則第13条第1項の規定により提出したものでございます。
提出者は、石田議員、坂下議員、本間議員、そして私、高橋でございます。
以下、案文の朗読をもって提案理由の説明とさせていただきます。
北海道電力泊発電所問題への対応を求める意見書
東日本大震災に伴い発生した東京電力福島第一原子力発電所における重大事故は、改めて原子力発電の持つ危険性を私たちの前に明らかにすることとなりました。
これまで説明されてきた安全神話は崩れ、一たび放射性物質が放出されれば、それによりもたらされる被害は広範囲にわたり、将来にわたって深刻な影響を及ぼすことからも、徹底した安全対策が緊急に求められます。北海道電力泊発電所については、3号機建設計画時及びプルサーマル計画に関する公開シンポジウムにおけるいわゆるやらせの問題も道民の信頼を失う大きな問題となっています。
よって、北海道におかれましては、北海道電力泊発電所に係る問題について、下記の点について対応されますよう強く要望いたします。
記
- やらせの問題を徹底究明の上、全容を道民に明らかにすること。
- 道央圏を含め、原子力防災対策を充実させること。
- 泊発電所3号機におけるプルサーマル計画を実施しないこと。
- 福島第一原子力発電所の事故を踏まえ泊発電所の安全対策を強化し、安 全性が確認されるまでは、定期検査中の1号機及び2号機の再稼動を認めないこと。
- 再生可能な自然エネルギーの利用を促進し、段階的に原子力発電所の縮減を図ること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成23年12月20日、北海道江別市議会。
提出先は、北海道知事宛てであります。
よろしくご決定くださいますようお願い申し上げます。
議長(尾田善靖君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本件については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
これより意見書案第17号 北海道電力泊発電所問題への対応を求める意見書に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
角田一君
意見書案第17号 北海道電力泊発電所問題への対応を求める意見書について、反対の立場で討論を行います。
この意見書案は、さきの陳情第11号及びその他の原子力発電所の事故を契機に出された陳情の採決結果を基に、各会派間の意見を可能な限り集約して出されたものであることは理解しております。
当会派としても、その趣旨において一部賛同するものもありますが、意見書提出の必要性や文章を慎重に判断した結果、この意見書案を江別市議会として北海道に送付することには反対せざるを得ないとの結論になりました。
私たちが疑問と考えるのは、特に意見書項目3であります。
当会派が陳情第11号の討論でも述べたとおり、プルサーマル計画において、プルトニウム処理に係る国際的な動向と日本政府の国際公約、国のエネルギー政策としての位置付けなど総合的な判断が必要であり、原子力発電所及びプルサーマル計画の安全性の確保と道民の理解が得られるまで、当面は、凍結すべきと考えているものであります。
残念ながら、意見書案策定までの意見集約の中において、さらには、この意見書案において、我々が主張した内容が読み取れないことから、この意見書案に対して反対の立場を取らざるを得ないと判断し、反対の立場での討論といたします。
議長(尾田善靖君)
他に討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより意見書案第17号を起立により採決いたします。
意見書案第17号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
意見書案第18号
議長(尾田善靖君)
日程第22 意見書案第18号 看護師・介護職員等の労働環境と待遇改善を求める意見書を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
裏君子君
ただいま上程になりました意見書案第18号 看護師・介護職員等の労働環境と待遇改善を求める意見書につきましては、地方自治法第99条に基づき江別市議会会議規則第13条第1項の規定により提出したものでございます。
提出者は、内山議員、岡議員、岡村議員、角田議員、野村議員、宮川議員、吉本議員、そして私、裏でございます。
以下、案文の朗読をもって提案理由の説明とさせていただきます。
看護師・介護職員等の労働環境と待遇改善を求める意見書
世界に類を見ない少子高齢化が進行する我が国において、安全・安心の医療・介護の実現は重要な課題です。
医療・介護現場の労働環境は、長時間・過密労働に加え、技術の進歩や安全・安心への期待の高まりなどにより厳しさを増しており、また、これらを要因とする離職率の高さから深刻な人手不足を招き、安全・安心な医療・介護を守ることが困難になっています。
この状況を打開するためには、医療・介護現場の努力だけでは根本的な問題の解決が困難であることから、国において、介護職員等の賃金水準及び処遇改善の外、看護師など夜勤交替制労働者の労働条件の改善について、抜本的な対策を講じる必要があります。
よって、国におかれましては、安全で行き届いた看護・介護の拡充と国民が安心して暮らしていける社会が実現するよう下記の点について強く要望いたします。
記
- 介護職員等の賃金水準の改善に確実に充てられるよう必要な財源を確保し、処遇改善を更に進めること。
- 看護師など夜勤交替制労働者の労働時間の短縮など労働環境の改善を図り、安全・安心の医療・介護を実現すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成23年12月20日、北海道江別市議会。
提出先は、内閣総理大臣、総務大臣、厚生労働大臣宛てであります。
よろしくご決定くださいますようお願い申し上げます。
議長(尾田善靖君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本件については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
これより意見書案第18号 看護師・介護職員等の労働環境と待遇改善を求める意見書に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、意見書案第18号を採決いたします。
意見書案第18号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
意見書案第19号ないし意見書案第23号
議長(尾田善靖君)
日程第23ないし第27 意見書案第19号 住民の安全・安心な暮らしを支える交通運輸行政の充実を求める意見書、意見書案第20号 放射性物質による環境汚染を防止する法整備を求める意見書、意見書案第21号 環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加に関する意見書、意見書案第22号 国民生活の安心と向上を図る各種基金事業の継続を求める意見書及び意見書案第23号 防災会議に女性の視点を取り入れることを求める意見書、以上5件を一括議題といたします。
提出者は、鈴木議員、齊藤議員、立石議員、角田議員、吉本議員であります。
お諮りいたします。
上程中の意見書案第19号ないし意見書案第23号については、あらかじめ議会運営委員会と諮り、提案理由説明、質疑、委員会付託、討論を省略することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
引き続き、意見書案第19号ないし意見書案第23号を一括採決いたします。
意見書案第19号ないし意見書案第23号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
各委員会所管事務調査について
議長(尾田善靖君)
日程第28 各委員会所管事務調査についてを議題といたします。
お諮りいたします。
閉会中における各委員会の所管事務調査について、議会運営委員長より次期議会の会期等運営についてを、総務文教常任委員長より行財政運営について、教育行政について、以上2件を、生活福祉常任委員長より生活環境行政について、保健・福祉行政について、消防行政について、病院事業について、以上4件を、経済建設常任委員長より農業行政について、商工観光行政について、建設行政について、上・下水道事業について、以上4件を、それぞれ閉会中調査したいので承認されたい旨の申し出がありました。これを承認することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
閉会宣告
議長(尾田善靖君)
今期定例会に付議されました事件は全て議了いたしました。
平成23年第4回江別市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
午後4時18分 閉会