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平成23年第2回江別市議会会議録(第2号)平成23年6月21日 5ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

野村尚志君

 ただいま、議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。
 まず初めに、4月24日に執行されました統一地方選挙におきまして、多くの市民の皆様のご支援をいただき、市議会議員として再び当選をさせていただきました。この場をお借りいたしまして、ご支援をいただきました多くの市民の皆さんに、感謝とお礼を申し上げたいと存じます。また、3月11日に発生しました東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故等の影響により、自粛と言われた選挙戦ではありましたが、選挙期間中も市民の皆様から、陳情・要望等多くのご意見を伺わせていただいております。今後、4年間の任期中も江別市民の皆様の幸せのために、これからもお役に立てるよう、様々な課題に積極的に取り組み、微力ではありますが解決に向けた努力をしていきたいと考えておりますので、各議員、理事者並びに各部長にはご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、早速質問に入らせていただきます。
 大麻団地まちづくり指針に係る大麻・文京台まちづくり推進会議について伺います。
 平成22年の第2回定例会におきまして、一般質問させていただいた件について進捗状況等を伺わせていただきます。大麻団地まちづくり指針は、大麻団地の住環境の活性化を図り、将来にわたって誰もが住みやすいまちとするための手法などを調査・研究することを目的に、地域の方々を中心とした産学官民による大麻団地住環境活性化調査研究会により取りまとめられたものであります。指針の基本的理念は、その理念達成のための四つの基本的な将来都市像、20本の施策、136本の基本事業等数多くの取り組みが位置付けられております。これらを実現するために、市民、事業者、まちづくり活動組織、行政などのまちづくり関係者が相互に協力・連携することとしております。行政の事業調整についてですが、大麻団地まちづくり指針策定後、江別市は、将来像実現のための136本の基本事業に係る実施及び計画内容について、関係部局ごとに調査の上、取りまとめております。以前の一般質問の際に、今後、事業の実施時期や規模、重点事項などは、大麻・文京台まちづくり推進会議において江別市の考え方を示すと答弁されておりますが、現在どのような進捗状況にあるのか、まずは伺います。
 次に、大麻南樹町の道職員住宅跡地の活用について伺います。
 大麻団地まちづくり指針においても、自宅の維持が難しくなった高齢者の住み替え先の受皿づくりとして、介護保険施設、高齢者向け賃貸住宅、医療機関などが連携した複合的な施設整備を進める大規模な土地利用が課題とされておりました。その結果、当該用地の活用が公益法人等による事業計画内容である場合には、土地の利活用について江別市と協議するとされておりました。昨年、北海道の公売により土地が売却され、民間の社会福祉法人が社会福祉施設の建設等を検討されているようでありますが、その後の進捗状況はどのようになっているのか伺います。
 次に、鉄道林の土地活用について伺います。
 大麻団地まちづくり指針における土地利用の考え方の中に、水と緑の方針として記載されておりますが、緑の骨格を成す鉄道林は、関係機関などとの連携を図りながら適正に保全するとともに、自然との触れ合いの場や緑のネットワークとして活用を図るとされております。平成10年度に取得している約1万5,000平方メートルの鉄道林については、駅前広場や交差点改良の再整備を図り、自然と共生したまちづくりを目指すために、大麻駅周辺整備事業用地として江別市土地開発公社が土地の取得をしたものであります。昨年度末に江別市土地開発公社が解散していることから、市は、現在その土地の活用について、どのような考え方をお持ちなのか、また、緑地として保全・保有していくだけなのか、改めてお伺いいたします。今年度、大麻駅周辺整備事業の中の大麻東駅通り歩道造成工事として、大麻駅前広場等造成工事が行われるようであります。大麻地区の中心である駅前広場が整備され奇麗になるということは、大麻地区に住居を構える者として大変うれしく思います。
 続きまして、二つ目の質問に移ります。
 二つ目は、江別プレミアム建設券について伺います。
 近年、公共工事の減少や景気低迷の影響等により、市内の建設業界は大変厳しい経営環境にあることから、裾野の広い住宅関連産業で、一層のニーズの掘り起こしに努め、江別市内建設業の活性化を図るとともに、市民生活の住宅環境改善の促進に寄与することを目的として始まった江別プレミアム建設券発行事業であります。一般リフォーム用6,500枚、住宅新築用1,500枚の合計8,000枚、事業費は約4,000万円で、市内事業者の受注機会の確保と域内循環・域内消費による市内経済の活性化を図るため、地域経済活性化支援事業として江別商工会議所と連携して実施したものであります。この事業の登録事業所数は、104事業所でありました。4月20日の申込み開始から、22日後の5月12日には、8,000枚の江別プレミアム建設券を完売いたしました。多くの市民は、この機会に江別プレミアム建設券を自宅の新築・改修工事等に利用したわけであります。最終的には、申込み625件、枚数としては、8,800枚販売され、それに対する事業効果は、約10億円の受注に結び付き、また、市内からの資材調達等、今後工事が実施される中で大きな経済効果があるものと考えます。また、受注事業所数は72社と疲弊した市内建設関連業者に対する有効な受注機会であったものと考えます。それだけの経済効果をもたらす江別プレミアム建設券でありますので、単年度事業とせず、是非とも来年度以降も継続して事業を実施してほしいものであります。財政が大変厳しいことは、十二分に理解をしておりますが、行政と江別商工会議所が連携し、市内建設関連企業の受注機会の確保、市内企業の育成につながるものであると考えますので、江別市の単費による予算の捻出はなかなか厳しいものがあるとは思いますが、江別市内企業の育成のためにも、少しでも行政として協力していくことはできないものか伺います。
 続きまして、三つ目の質問をさせていただきます。
 三つ目は、冬期間における除雪体制について伺います。
 昨年度は、道央地域を中心に連日の降雪があり、豪雪地域と言われる江別市も例に漏れず、市始まって以来の短期集中型の大雪に見舞われました。江別市は、石狩湾から太平洋に向かう風の通り道になっていることから、石狩地区の中でも特に雪が多い地域であります。昨年度の雪は、年間の降雪量という点でも、平成21年度の442センチメートルに対し、平成22年度は648センチメートルと、206センチメートルも多かったわけであります。特に、今年の1月6日から14日までの約1週間に市土木事務所の調べによりますと、降雪量が3メートルを超え、18日には、昨年度の約2倍である379センチメートルとなりました。昭和44年の大雪とは時代背景が現在とは違いますので参考にはなりませんが、直近の大雪の平成16年度の792センチメートルや平成17年度の626センチメートルと比べましても、日常生活や産業活動に大きな影響を及ぼしたのは事実であります。今冬は、落雪事故によりお亡くなりになった方がいらっしゃるほか、路線バスの運休など、降雪により市民生活に影響が出たことは、紛れもない事実であります。昨年度は、除排雪を委託している江別環境整備事業協同組合に任せ切りにせず、江別市としてもこの大雪の対応に努力されたことは、私も多くの市民も十二分に理解をしているところでございます。また、例年であれば、除雪作業は事故防止の観点から、夜間作業としていたところではありますが、短期間に降り続く大雪への対応策として、昼夜を問わずの除雪作業等、市民生活の安全確保、緊急車両の交通確保、都市機能を確保する上で最大限努力されていたものと思います。昨年度は、テレビでも数回、江別市に大雪警報が出るなど、過去においても、前例のない大雪でありました。江別環境整備事業協同組合が入札で市内の除雪業務を受注し、作業をしているわけでありますが、今年のこの大雪に伴い、昼夜を問わず寝る間も惜しんでの除雪作業と、最大の努力をいただいたことに感謝するものであります。
 さて、昨年度の大雪から、市民生活の安全確保等、本当に重要な生活道路・幹線道路等の除雪業務であると考えます。市道認定の延長は、平成22年度で827.94キロメートル、市道除雪延長725.94キロメートル、歩道を含む除雪延長は765.28キロメートルある江別市内であります。
 そこで、江別市内の除雪についてお伺いいたします。江別市が所有するショベルローダー、グレーダー及び排雪ロータリー車ですが、私の調べたところによりますと、合計で25台、一番古いものは、平成元年車で都合22年経過している機械であります。管理者が日々機械の整備をしておりますが、老朽化に伴い、除雪車も能力の低下等著しいものがあると考えます。特に、生活道路・歩道除雪の排雪に使用しているロータリー車の能力低下に伴い、自治会排雪等で、時間が掛かり夜遅くまで市民の皆さんや江別環境整備事業協同組合の皆様にも、大変なご苦労を掛けていると聞いております。自然の天候ですから、予測はできず、今後も、昨年度のような大雪が降るかどうかは分かりませんが、老朽化が著しい除雪機械の更新を是非とも順次していただきたいと思います。江別市としてどのようにお考えかお伺いいたします。
 現在の経済状況や公共事業費の縮減に伴い、市内の土木建設業社の皆さんが自社の努力で機械を入れ替えるということは、事実上不可能であると考えます。冒頭に述べさせていただいたとおり、除雪業務は市民生活の安全確保、緊急車両の交通確保、都市機能を確保する上で大変重要であると思いますが、市としてのお考えを伺います。
 最後の質問として、老朽化した水道施設について伺います。
 現在、江別市には上江別に古い浄水施設があります。その施設において、北海道大学と企業との連携で水道水の処理開発の研究に協力していると聞いております。時代の先端の研究をされてから既に17年ほど経過し、認められた高度な中空ろ過膜の研究開発であると聞いております。時代に先駆けての研究等にまずは敬意を表するものであります。また、この施設も老朽化が進み、東日本大震災等があったばかりでありますので、このまま使用していくのか、また、危険はないのか心配するものであります。
 さて、上江別の浄水場は千歳川を水源とし、昭和31年に給水を開始して以来、4期にわたる拡張事業を経て、現在は、1日最大2万3,400立方メートルの浄水能力を持っています。浄水場は1日24時間、365日休むことなく稼働し、安全な水道水を安心して利用できるよう運転管理を行っています。上江別浄水場の水道水は、上江別西町、上江別南町などの上江別地区、東光町、あけぼの町などの江別太地区、条丁目、緑町、高砂町、見晴台など7丁目通りより東側の江別地区、篠津、美原などの江北地区、さらには豊幌地区に給水しています。また、千歳川支流の漁川上流に漁川ダムがあります。漁川ダムは旧建設省が総事業費162億円を掛けて、昭和55年に完成した総貯水量1,530万立方メートルのダムであります。洪水の調節、農業用水の他、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市の4市の水道用水などの多目的ダムであり、水道用水としては1日7万7,100立方メートルを利用することができます。人間が必要とする水道水のライフラインとしての役割は大変重要であり、災害による水道施設への影響は多大であると考えます。最近でも、平成16年10月の新潟県中越地震、平成19年3月の能登半島地震、平成20年6月の岩手・宮城内陸地震、東北地方を震源とする東日本大震災など、水道施設への甚大な被害報道は記憶に新しいところであります。これらを受け、水道施設における地震対策の推進が必要とされています。このほかにも、台風や豪雨などによる自然災害や管路事故、テロなどによる水道施設への被害や断水、濁水事故が懸念されるため、危機管理面での充実がより一層求められている今日この頃であります。
 そこで数点伺います。
 大麻地区の配水池と上江別浄水場を結ぶ送水管があります。これは、昭和41年に布設されたものであります。札幌都市圏の住宅不足と都市の無秩序なスプロールに対処するため、北海道が事業主体となり北海道初の計画的ニュータウンとして、昭和39年から大麻団地が開発されたことに対応するため、上下水道の完備が進められたものであります。この地区以外の江別市内のほとんどの管は、昭和50年代半ばのものまで更新されているのに対し、この地区に配水している幹線がなぜ改修されていないのか伺います。ここは、1日当たりの平均使用水量で石狩東部広域水道企業団の2万立方メートルと、上江別浄水場の1万2,000立方メートルの二つの水源を連絡し融通し合うことにより江別市の給水を賄っている江別市内でも最も古く、最も重要な幹線であると認識をしておりますので心配するものでございます。一昨年、石狩東部広域水道企業団の送水管が北広島市で漏水し、大麻地区の約1万1,000世帯が断水の危機に見舞われました。これは、江別市内の水道業者の努力で事なきを得たものの、そこから分配されている江別市側の送水管の経過年数を考えますと、早期の耐震更新工事が不可欠ではないかと考えますが、いかがか伺います。
 また、取水施設から浄水場までの導水管について伺います。
 この施設は、浄水場で処理をする原水を導く重要な施設であると認識しております。これも、昭和46年に布設されたものであり、既に38年経過しているわけでありますが、布設以降手付かずになっているものと伺っております。この管につきましても耐震更新工事が行われていないと思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
 今回の東日本大震災の影響で、多くの皆さんがライフラインの止まった地域で生活をされております。社団法人日本水道協会の要請で江別市も、江別管工事業協同組合と水道部の皆さんが被災地の宮城県石巻市へ水道管の復旧通水作業と漏水調査のために支援に行かれ、ご苦労されたことも理解しているものであります。同じ日本人として、本当にうれしく誇りに思うものであります。日本中どこも同じではありますが、私たちの住んでいるこの江別市も、いつ東日本大震災のような地震が起きるか分からないことを考えますと心配するものであります。
 現在使用されていない水管橋について伺います。
 上江別地区の早苗別川に架かる水管橋について、近隣にお住まいの方から相談を受けておりますので、お伺いいたします。私も相談を受け現地調査に行ってまいりました。この水管橋の前には保育園があり、園庭では子供たちが遊んでおりました。橋は維持管理されているような感じではなく、老朽化が著しく手付かずでさびなど見た目もかなり古さを感じました。また、橋の両側にはそれぞれ1本ずつ、都合2本の水道管があり、真ん中は人が歩けるようになっておりました。ただ、使用していない橋ですから心配をしましたが、危険防止のために入り口には鍵が掛けられ、安全管理はしっかりとなされており安心したところでございます。最近は、野幌地区でも公園内でのいたずら等新聞にも取り沙汰されているとおりでございますので、施設として必要のないものであれば、管理者として放置しておかずに、きちんと対応しなければならないのではと思いますが、どのようにお考えなのかお伺いいたします。
 最後に、マッピングシステムについて伺います。
 江別市でもマッピングシステムを導入しており、いざというときのためのトラブル防止、早期解決のためのシステムであると認識しております。しかし、このシステムは電気が使えて初めて働くシステムであると聞いております。今回の震災でもあったように、停電したときには対処できないのではないかと考えますが、災害時の電源確保やバック・アップなどについてどのようにお考えになっているのか伺います。
 以上で、1回目の質問を終わります。

副議長(清水直幸君)

 野村議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好昇君)

 野村議員の一般質問にお答え申し上げます。
 まず、大麻・文京台まちづくり推進会議の進捗状況についてでありますが、大麻団地まちづくり指針におきましては、戦略的プログラム推進目標に住民主体の自主的な推進母体の設立が必要とされ、指針の策定に参画し、研究会でも中心的役割を果たされた関係者による協議の結果、昨年8月に、大麻・文京台のまちづくり協議会の中に、特別部会として大麻・文京台まちづくり推進会議が設置されたところであります。その後、具体的な組織に向けての構成などが検討され、本年3月には役員構成が決定されたところであります。
 指針を達成するための施策や基本事業などの調整についてでありますが、行政からは推進会議に対し、基本事業136本のうち、行政が担う事業の実施内容や計画の報告の他、推進会議での重要な取り組みの一つであります道職員住宅跡地の利用につきまして、去る5月に事業主体の社会福祉法人と市とで報告を行っているところであります。
 いずれにいたしましても、今後は、大麻・文京台まちづくり推進会議が母体となって協議が進められることになりますが、事業の具体化に必要な取り組みにつきまして市といたしましても必要な支援を行ってまいりたいと考えております。
 次に、大麻南樹町の道職員住宅跡地の活用についてでありますが、これまでも、大麻団地まちづくり指針や、高齢者が住みやすいまちづくり推進会議報告書を基本とし、江別市といたしましても地域住民の要望による高齢者対策や地域福祉の施設用地として活用されることを北海道に対し要望してきたものであります。
 昨年、北海道では、当該用地について公益法人への優先売却を決め募集を実施し、社会福祉法人1団体から応募があり、1月に売買契約が締結されたと北海道から報告をいただいたところであります。
 社会福祉法人の事業計画としましては、用地の3分の1を活用し、平成24年春頃に100床の老人保健施設を開設するもので、この事業内容について、本年2月に社会福祉法人により地元自治会を対象に説明会を実施したとのことであります。
 また5月には、社会福祉法人と江別市により、大麻・文京台まちづくり推進会議の役員の方々と、今後の事業計画を含めた意見交換を行ったところであり、今後とも継続的に協議を行う予定になっております。
 次に、大麻駅西側の鉄道林の活用についてでありますが、北海道自然環境等保全条例による定めがある当該用地を含め、江別市土地開発公社から江別市が買戻しをいたしました全体的な未利用地につきましては、今後の全庁的な調整の中で検討してまいりたいと考えております。
 次に、えべつプレミアム建設券についてでありますが、えべつプレミアム建設券は江別商工会議所が実施主体として発行したもので、この事業は建設業における裾野の広さに着目し、市内事業者の受注機会の確保により、域内消費・域内循環が図られ、市内経済の活性化が期待されることから、市としましても、地域経済活性化支援事業として10%のプレミアム分4,000万円と事務費の一部を補助することとしたところでございます。4月20日の申込み開始から約3週間で完売し、リフォーム602件と住宅新築23件、合計625件の申込みがあり、工事受注額はリフォーム約5億8,960万円、住宅新築約4億880万円、合計約10億円となったものであります。このうち、住宅新築では札幌市民の方の利用が1件あり、江別市内への定住促進にもつながるものと考えております。
 また、えべつプレミアム建設券を利用された市民の方からは、市内にこれだけ多くの事業所があることが改めて分かった、アフターサービスやフォローが受けやすい、思い切ってリフォームをすることができたなどの声をお聞きしており、この事業により、江別市内の事業所が市民にPRされ、さらに信頼性を高めることにもつながっていくものと考えております。
 江別市といたしましては、実施主体の江別商工会議所において、この事業の評価を行うとお聞きしておりますので、その結果を踏まえ、本事業による域内消費・域内循環による経済効果等について検証を行い、今後の市内経済の活性化に向けた施策展開に生かしてまいりたいと考えております。
 私からの答弁は以上でございますが、この他の質問につきましては、建設部長外をもってお答え申し上げます。

建設部長(久田康由喜君)

 私から冬季の除雪体制についてご答弁申し上げます。
 雪国に暮らす私たちにとりまして、除排雪対策は最も身近で切実な問題であり、これまでも市民の皆様のご理解とご協力をいただきながら、冬季の道路環境の確保に努めてきたところであります。
 また、公共事業が縮減され、建設業界を取り巻く社会情勢が、大変厳しい状況にあることは認識しているところであります。
 このような中で、除排雪事業は、市内の土木建設業者24社で構成いたします江別環境整備事業協同組合で実施しており、この事業に対し市の保有する大型ロータリー車、トラクターショベルなど25台の除雪機械を貸与しているところであります。
 これらの除排雪機械につきましては、管理計画に基づき、雪寒機械に係る補助金を活用しながら、更新、修繕等を進めてきておりますが、今後も引き続き交付金等を活用しながら順次更新を図り、除排雪事業を確実に施工できる体制を構築し、冬期間の安全な道路環境の確保に努めてまいりたいと考えております。
 私からは以上でございます。

水道部長(鈴木俊和君)

 私から水道施設等についてご答弁申し上げます。
 江別市の水道は、昭和31年から給水を開始しており、昭和50年代前半から管の腐食による赤水の発生や漏水を防止する目的で水道管布設替事業を開始し、計画的に老朽管の更新を実施してまいりました。
 また、災害に強い配水管網の整備として、市内5か所にそれぞれ50立方メートルの耐震型の緊急貯水槽を設置したほか、昭和63年度からは江別市内を73の区域に分け、断水、濁水を最小限にすることのできる配水区域ブロック化事業を実施し、平成21年度に完了したところであります。
 さらに、平成21年度には、水道事業の将来像やその実現のための具体的な施策を示した江別市水道ビジョンを策定したところであり、その中で管路の耐震化を進めることとしております。
 ご質問の酪農学園大学の奥にあります大麻地区の配水池と上江別浄水場を結ぶ送水管については、昭和41年度に布設された管で、その重要性から昭和62年度から平成4年度にわたり、管の内面を被覆する管更生工事を行い、赤水防止と延命化を図ったところであります。
 また、千歳川の取水施設から上江別浄水場まで原水を送る導水管は、昭和46年度に布設されたものであります。この送水管と導水管を含めた基幹となる管路につきましては、江別市水道ビジョンに基づき、平成22年度に耐震化に向けた調査を行ったところであり、この調査を基に、今年度中には、緊急度、重要度、財政面などから優先順位を整理した管路の耐震化計画を策定し、平成24年度から耐震化等の更新に向けて事業を進めてまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、今後とも、効率的な事業経営に努めながら、送水管、導水管などの基幹となる管路の耐震化を進め、災害に強い安全で安定したライフラインの構築を図ってまいりたいと考えております。
 次に、早苗別川にある水管橋についてでありますが、この水管橋は野幌地区への送水と北海道電力株式会社江別火力発電所への送水を目的に、昭和37年度に建設されたもので、その後、昭和62年度に野幌地区への給水方法が変更されたことと、平成2年度に江別火力発電所が閉鎖されたことに伴い、現在、休止中ではありますが、災害や大規模漏水事故が発生した場合に、応急的にこの水管橋を使って仮設の給水管を渡すことに利用できますので、当面は適正な維持管理を行いながら、安全確保に努め、現状のままで維持してまいりたいと考えております。
 次に、地図を利用した上下水道施設管理用マッピングシステムの停電時における電源確保についてでありますが、現在、部内に電算システム等検討委員会を設置し、災害時の電算システムの運用継続について検討を行っているところであります。
 その検討の中では、短時間停電時における電源確保は、発電機を利用することなどを考えておりますし、長時間停電時や水害・火災などの場合は、別の施設で電算システムを運用再開できるようなバック・アップ体制を構築することも検討しております。
 いずれにいたしましても、災害時にもマッピングシステムを活用できる環境を整備することで、復旧活動をより迅速に行えるようにしてまいりたいと考えております。
 私からは以上でございます。

野村尚志君

 それぞれご答弁をいただきまして、ありがとうございます。若干、要望も含めて2回目の質問をさせていただきたいと存じます。
 一つ目は、大麻団地まちづくり指針についてであります。大麻・文京台まちづくり推進会議が立ち上がり、順次進捗していくようでありますが、大麻団地住環境活性化調査研究会が指針をまとめたのが平成21年10月、推進会議が立ち上がったのが平成23年3月と随分時間が掛かっているように思います。推進会議は、地域の方たちが中心となって8人の方が委員として今後検討していくようでありますが、行政として何らかの関わりを持って、進めていく方が良いのではないかと考えますがいかがでしょうか。改めて伺います。
 次に、大麻南樹町の道職員住宅跡地の問題ですが、答弁のとおり民間の社会福祉法人が用地を取得され、いよいよ事業計画等詳細が説明されたものと思います。答弁にありましたように、地域住民の要望を受け、江別市も北海道に要望されてきたわけでありますから、その要望に沿った形での事業展開になりますよう最大限の努力をしていただきたいと思います。あくまでも、民間での事業でございますので、江別市としてどこまで関与できるのか分かりませんが、地域に住む人間として早く提示され事業が進むことを望むものであります。
 次に、江別プレミアム建設券についてでありますが、ご答弁をいただいたとおり、4,000万円の予算で1割の補助ということでの初めての試みでありました。江別市は、4,000万円ですから、4億円程度の工事を見込んだわけでありますが、実際の工事費総額としては、約10億円の受注につながったわけであります。そこだけを見ましても、市内事業者への経済効果は大きかったものと考えるものであります。実施主体の江別商工会議所の事業評価を待ってとのことでありますが、早い時期での検証により、今後も、江別市内建設関連企業の受注機会の確保と域内循環・域内消費による市内経済の活性化を図るためにも、地域経済活性化支援事業として、是非とも継続してほしいものであります。広報えべつやポスターでの告知等がされたわけでありますが、ある市民からは、広報されていることも知らず、締切りも早かった、再度このような支援が受けられるのであれば、是非利用したいと相談を受けた経緯がありますので、市民ニーズを反映するためにも、早期の検証・計画を望むものであります。
 次に、除雪体制についてでありますが、老朽著しい機械の更新は、高額であることから、予算等が大変厳しいとは思いますが、国や道の補助金等を利用することにより、市の負担を軽減しながら最大限の効果が得られるよう期待するものであります。
 次に、老朽化した水道施設について改めて伺います。
 大麻地区の配水池と上江別浄水場を結ぶ送水管は、江別市内でも特に重要な送水管であると考えるものであります。昭和62年から平成4年に掛けて、管更正をされたようでありますが、地震等による災害を考えますと、早期の耐震化が望まれるものであると考えます。平成24年度からの5か年計画の中で間違いなく最優先で対応されるのか、伺います。耐震化工事に向けて、管路の優先順位等があると思いますが、この管は大麻地区と上江別地区をつなぐ大変重要な管であると、私も認識しておりますので、早期の改修工事等を期待するものであります。
 水管橋について、改めて伺います。
 災害時に応急的に水管橋を利用し、仮設の給水管を布設することを考えていらっしゃるとのことでありますが、そうであるならば、橋の維持管理が適切に行われていることが重要ではないかと考えます。橋は、雨風にさらされ老朽化しますので、必要であるならば、適正な管理、例えば腐食防止にペンキを塗るとか、景観を良くするための対処をするなどが必要ではないかと考えます。いずれにいたしましても、そういったことに鑑み対応していかなければならないと考えますがいかがか伺います。
 最後に、マッピングシステムについてですが、データのバック・アップ等、違う場所にもデータを保存されるとのことでありました。また、データを動かすための動力も、発電機を利用するとのことでありましたので、まずは一安心するものであります。いつ起こるか分からない災害のためのものではありますが、市民生活の安全・安心のためのご努力を期待するものであります。今回、東日本大震災の発生に伴い、江別市にもこのような地震や災害が起きたらと思うと心配するところです。そうなっても困らないように、できることから少しずつでも、江別市として対応してほしいと思います。
 以上で、2回目の質問三点と要望を終わります。

市長(三好昇君)

 野村議員の再質問にお答え申し上げます。
 私からは大麻団地まちづくり指針に関連してお答え申し上げます。今後の、大麻・文京台まちづくり推進会議の運営、活動に際しての江別市としての関わりについてでありますが、行政の役割といたしましては、まちづくりに関連します様々な情報の提供や専門的、技術的な支援を行うこととしておりますので、推進会議の皆様とよく相談をして、今後、必要な協力・支援をしてまいりたいと考えております。
 私からは以上でございます。

水道部長(鈴木俊和君)

 野村議員の再質問にご答弁申し上げます。
 大麻地区の配水池と上江別浄水場を結ぶ送水管については、基幹となる管路として、その重要性から耐震化の優先順位の高い管路であると認識しておりますので、平成24年度からの更新に向けて進めてまいりたいと考えております。
 次に、水管橋の維持管理につきましては、今後とも安全管理に努めながら、適宜、点検などを行う中で、腐食防止の塗装なども念頭に入れ、適正な維持管理に努めてまいりたいと考えております。
 私からは以上でございます。

副議長(清水直幸君)

 以上をもって、野村議員の一般質問を終結いたします。

散会宣告

副議長(清水直幸君)

 本日の議事日程は全部終了いたしました。
 これをもって散会いたします。
 午後2時47分 散会

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