平成22年第4回江別市議会会議録(第3号)平成22年12月7日 5ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
林かづき君
今回は、健康づくりと子供たちの理科系分野の学びについて、質問をいたします。
初めに、健康づくりについて、お伺いします。
平成14年に制定された健康増進法の目的には、我が国における急速な高齢化の進展及び疾病構造の変化に伴い、国民の健康の増進の重要性が著しく増大していることにかんがみ、国民の健康の増進の総合的な推進に関し基本的な事項を定めるとともに、国民の栄養の改善その他の国民の健康の増進を図るための措置を講じ、もって国民保健の向上を図ることを目的とすると規定されております。
病気になって、初めて健康の有り難さに気付きます。江別市では、生活習慣病の予防と子育てや子供の健康づくりを計画的に進め、市民の健康、寿命の延伸及び生活の質の向上を目的に、さきに述べた法律の下、国の基本的な方向性を示した健康日本21の地方計画として、平成15年3月にえべつ市民健康づくりプラン21が策定され、現在は、後期プランの2年目となっております。
自分の体は自分で守るということが基本だと理解しますが、市として、各事業を展開し、市民に対するより適切な情報の周知や広報活動が大切になると考えます。健康づくりや予防医療というものは、長期的な視点では、健康な市民を増やし、医療費の軽減にもつながりますが、現実には、効果が短期間で測れないこともあり、軽視されがちなのではないでしょうか。言うまでもありませんが、私たちの体は、日々の生活の積み重ねによってつくられています。食べる物や飲む物、仕事環境、運動、睡眠等によってできていると認識しています。一度や二度の健康づくりに関する各種事業によって、健康増進を図ることができる場合もあるかもしれませんが、継続することによって効果が現れてくるものもあると考えます。
そこで、質問です。
市では、えべつ市民健康づくりプラン21に基づき、市民の健康づくりを進めております。市民が病気にならないための健康づくりは、範囲が広く、多くの方や組織・団体の力を借りて行うべきものであると思います。これは、正に、市の大きな使命の一つであるとも言えるでしょう。
1点目です。
市における疾病予防について、認識、考え方、重要性及び現状の取り組みを確認いたします。健康づくりは、食、運動、健診など多岐にわたるため、保健センターだけではなく、市内の病院・診療所、大学等との連携により総合的な取り組みが必要であると考えます。現在、江別市では、どのような連携体制になっているのでしょうか。
2点目です。
健康づくりにおける課題について、お尋ねします。
健康づくりは、江別市全体で一人ひとりが意識して行動することが必要です。江別市では、健康づくりのキーパーソンとして、平成15年度から、市内小学校区に1名の割合で地域健康づくり推進員が配置されており、この方たちの活躍が欠かせないと思います。健康づくりを継続し、習慣化させるためにも、より多くの地域健康づくり推進員に協力を仰ぐべきだと考えます。地域健康づくり推進員は、現在16名おりますが、人口約12万2,000人を擁する江別市には少ないと思います。市としてどのように考えていますか。
そもそも、地域健康づくり推進員の役割は、どのようなものでしょうか。地域における健康的なまちづくりの啓発や実践活動のかなめとなるのが地域健康づくり推進員であるととらえると、地域や自治会単位で協力体制を確立することが必要になると思いますが、いかがでしょうか。
次の話題に移ります。
日本人の死亡原因の第1位はがんで、年間30万人以上の方々が亡くなっています。これは、昭和56年から30年余り続いています。江別市におきましても、平成20年の主要死因別死亡者数を見ると、985名中、約3分の1に当たる336名ががんで亡くなっています。国では、がん対策推進基本計画を策定し、取り組みを進めています。江別市においても、市内の対象者に女性特有のがん検診の無料クーポン券を送付し、検診を促すことで検診率が向上してきており、大変意義のある事業だと理解いたします。しかしながら、平成19年度から平成21年度の江別市民のがん検診受診率を見ると、胃がんは12.4%から11.1%に、肺がんは16.9%から12.1%に、大腸がんは17.1%から14.0%にそれぞれ低下しています。各自治体では、啓発活動や広報活動など様々な努力をしているようですが、なかなか受診率が向上しないことが課題と言えそうです。
国におきましても、平成19年6月にがん対策推進基本計画が閣議決定され、がん検診受診率を5年以内に50%以上にすることが目標とされています。市においても、より積極的に検診を勧めていくべきだと考えます。
昨年度から、北見市のNPO法人などが中心となり、がん予防検定を始めました。これは、その名のとおり、ご当地検定のようにクイズ方式でがん予防の知識を問うものです。全部で10問の設問に答えるものであります。
ここで、がん予防検定に出題された設問を紹介します。早期がんと進行がんでは、治療法に差が出ます。治療費にも差があります。それでは、早期の胃がんに係る内視鏡による治療費の総額は、Aが約5万円、Bが約20万円、Cが約100万円、Dが約300万円、Eが約500万円のうちどれでしょうか。答えは、Bの約20万円です。実際の金額は、当然病院によって異なりますので、これはあくまでも目安の額です。この設問では、さらに、早期発見のがん治療と進行がんの治療費には約5倍の差があり、入院日数では約3倍の違いが出るという解説を加えているそうです。
このように、がん予防検定では、自分自身の日ごろの行動を振り返りながら、がん予防の知識を学ぶことができるのです。解答する際は、手元に用意されたボタンを押し、その結果がすぐに集計され、保健師や看護師の協力を得ながらその場で解説が行われるというものです。さらに、確認テストもありますので、知識の定着化が図られるとのことです。これまでがん検診の受診に関する広報は、一方的なものが多く、市民は受け身でした。そこで考えられたのが、ワークショップという参加型の受診率を向上させるための方式です。
そこで、3点目の質問です。
このがん予防検定をがん検診の受診率を向上させる一つの方法として、江別市でも、導入することを前向きに検討してみてはいかがでしょうか。江別市内の大学も、この検定に携わっているようですので、アドバイスを頂いてみてはいかがでしょうか。
最後の質問に入ります。
江別市は、豊かな自然に恵まれた平たんな地形で、住みやすいまちであると思います。
WHOに関連した健康都市連合という団体がありますが、そこでは、健康都市の定義を健康を支える物的及び社会的環境をつくり、向上させ、そこに住む人々が相互に支え合いながら生活する機能を最大限に生かすことができるように、地域の資源を常に発達させる都市としています。
江別市においては、これまでも、健康教育、健康相談、運動指導、講演会などを行っています。今後、健康都市江別という考え方やビジョンを持って、より積極的にまちづくりを進めるべきと考えますが、いかがお考えでしょうか。江別市は、物理的・社会的環境の達成に向けて努力する過程をつくり出そうとする、正に、健康都市だと私は考えております。健康都市として市のビジョンが明確になると、市民の意識や行動にも変化が出てくるのではないかと期待いたします。私たち市民が、健康都市江別に住むという誇りを持つことは、健康づくりに対する一つの働き掛けにもなるのではないかと思っています。
続いて、理科系分野の学びについて、お伺いいたします。
空はなぜ青いの。皆さんは、子供からこのような質問をされたことはありませんか。理科に対する児童生徒の興味・関心が薄くなっていると言われて久しく、理科離れという言葉を聞いたことがあると思います。3年に一度行われ、2006年に57の国と地域の高校生を対象としたOECD生徒の学習到達度調査(PISA)の結果を見ました。2003年と2006年の結果を比較したところ、科学的リテラシー、つまり科学的応用力において、日本の順位は2位から6位に、数学的応用力は6位から10位になりました。私は、この世界ランクに一喜一憂しているわけではありませんが、同調査に関する当時の報道によると、日本の科学能力に対する自信のなさや科学への関心の低さが目立つと指摘されている点が気になっています。
高校生を対象とした調査ではありますが、私は、小さいころからの生活体験の影響が大きいように感じています。生物学、天文学、化学、地学、物理学などの自然科学が私たちの生活といかに結び付いているのか。私は、そのようなことを感じたり考えたりする時間や環境を持っているのかと問われているとも考えています。
ある企業の研究者に話を伺った際に、好奇心というのは、自分で考え、調べる力の出発点になるとおっしゃっていました。つまり、好奇心を持つことによって、自ら考え、行動を起こすのが人間であるということだと理解いたしました。外で遊び、水や森、大地との触れ合いの中で、様々な発見や驚きがあります。自然現象の美しさに感動します。そして、疑問に思ったことや興味を持ったものについて、更に調べようとします。そうすると、意外な発見や気付きがあります。身の回りの出来事や自然界の現象に対する疑問を持ち続け、探求する心が大事であり、研究・開発にかかわる企業が教育機関や地域と連携していくことが大事だというお話をされておりました。
その企業では、毎年、夏休み中の3日間を利用し、子供たちを集め、理科や科学に対して関心を持ってもらおうと、子供向けの実験や観察体験教室を行っているそうです。江別市内でも、子供たちのために、子供が体験できるような活動をされている企業があると思います。
また、公の研究に携わっている別の方にお話を伺いました。その方は、高校で理科教育に携わっていた方ですが、教える側である先生が好奇心を持ち、実験や自然現象などの面白さを子供に伝えることが大事だとおっしゃっていました。子供たちの好奇心や興味は、尽きることはありません。さらに、自然と触れ合うことは、感性に直接訴え掛けることにつながり、興味の範囲を更に広げることでしょう。
広島大学名誉教授の武村重和氏は、子供自身が直接自然を観察する、植物や動物の世話をする、自然に親しみ自然を愛する、自然を保護する、自然の中で生活をすることに喜びを持つようにしよう。現在は、このような教育場面が失われており、人生で掛けがえのない幼少期に一番大切な自然体験をさせようと、今年1月に発行された授業研究21という雑誌で述べられております。家でパソコンやゲームなどで遊ぶことが多くなり、自然に触れる機会が少なくなってきたことも、理科離れの大きな要因であると考えます。
11月上旬に、北海道情報大学で開催された宇宙と情報フェア2010に行ってきました。その日は、あいにく雨と風がとても強い日でしたが、会場に入ると、子供たちのにぎやかな声があふれ、熱気がありました。生き生きとした子供たちの様子に、私も、正直圧倒されました。
今年の6月に、7年ぶりに小惑星探査機はやぶさが地球に帰還しました。学生時代に理科が苦手であった私でさえも、このニュースにとてもわくわくしたことを覚えています。この小惑星探査機はやぶさに携わったJAXAの研究者の講演を子供たちと一緒に聞きました。その際に設けられた質問コーナーでは、子供たちがおくせずに次々と手を挙げ、研究者に質問をしていました。また、子供たちが参加できる実験型の理科のクイズの様子を見ていました。私は、自分の考えを堂々と述べる子供たちの様子を見ながら、子供の好奇心というのは、心の中にまだまだあるのだと感じたのです。その潜在能力を引き出す環境をつくることが、私たちの役目なのではないかと思いました。子供たちの引き出されていない能力、その芽を見付けて伸ばすことが、これからの日本や北海道、そして江別市にとっても重要であると考えています。
本年の10月6日に、大変喜ばしいニュースが飛び込んでまいりました。そうです。鈴木章北海道大学名誉教授のノーベル化学賞受賞の知らせです。鈴木名誉教授が江別市にお住まいと知り、二重三重の喜びとなりました。10月7日付けの北海道新聞で、鈴木名誉教授は、資源のない日本が生き延びるためには、頭を使う創造的な分野が大事であり、理科系分野も興味深い分野であることを若い人たちに知らせたい。北海道、日本のために頑張ってほしいとおっしゃっています。
研究、観察、調査は、失敗を繰り返すことが大事だと言われます。失敗がなければ発明は生まれない、失敗は成功の母とも言われております。課題があり、その課題を解決するための一つひとつの研究が絶え間なく続けられ、私たちは、その結果、様々な科学の恩恵を受けていると理解しています。粘り強さを育成することも、これからの子供たちの教育には、大変重要であり必要だと考えています。
それでは、質問に入ります。
1点目です。
理科系分野の学びにおいて、江別市の現状をお尋ねいたします。
現在、江別市では、理科系分野の学びにおきまして、小中学生が授業や授業以外で好奇心、興味、関心を持つための工夫や取り組みをどのようにされているでしょうか。学校現場にいる教員が、授業以外の様々な業務や保護者等への対応で忙しいという現状をお聞きしますが、今回、様々な研究者に話を伺ったところ、小学校時代に理科の楽しさを教えてくれた先生との出会いが現在の進む道を決めたとおっしゃる方もおり、その時期における理科教育の大切さを改めて知ったところです。
現在、江別市では、小中学校授業サポート事業や北海道から派遣される理科支援員による支援の下、理科の実験や授業が行われていますが、更に協力を得て、地域で子供たちの可能性を広げることを期待しております。
次は、課題の把握と認識について、お伺いします。
江別市では、市内の企業や大学と連携し、子供たちの理科系分野の学びを充実させることについて、いかがお考えでしょうか。どのように実践されているのでしょうか。
最後に、子供たちが理科系分野に関心を持つための取り組みについて、お尋ねいたします。
さきにお話ししたとおり、鈴木名誉教授と江別市はご縁がありますし、これを機に、好奇心、発想力、独自のアイデア性、粘り強さなど、調査・研究に必要な能力を持つ子供たちの理科系分野の学びに対して、(仮称)江別科学賞を創設することを提案いたしますが、いかがお考えでしょうか。
これは、自由研究の延長線になるかもしれませんが、毎日観察している生物の変化や、自然現象による感動をひもとく研究など、子供たちの独自の視点、好奇心、潜在能力の芽を絶やさないために、このような賞を創設することは、江別市の今後の教育を考えると検討すべきだと思います。ちなみに、富山県富山市では、平成14年に田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞した記念として、翌年、ジュニア科学賞・とやまを創設し、今年で8回目を数えるとのことです。
江別市内には、地方独立行政法人北海道立総合研究機構食品加工研究センターや北海道立教育研究所のほか、様々な技術を持つ企業がありますし、四つの大学もあります。皆さんの力を借りて、受賞に係る審査を依頼したり、ノーベル賞の発祥の地であるスウェーデンの関係団体に審査を依頼することも可能なのではないでしょうか。グローバル・スタンダードとよく言われますが、子供のころからこのようなチャンスに恵まれることは、大きな自信や誇りにつながっていくと考えます。子供たちが生き抜く力や希望を見いだす力を育てるために、私は、子供たちの潜在的な能力を見付け、高めることができる江別市の教育環境をみんなでつくっていくべきだと主張したく、今回の質問をさせていただきました。
以上で1回目の質問を終わります。
副議長(尾田善靖君)
林議員の一般質問に対する答弁を求めます。
市長(三好昇君)
林議員の一般質問にお答え申し上げます。
健康づくりに関連しまして、まず、疾病予防に対する考え方についてですが、疾病予防のためには、健康的な生活習慣の普及や正しい健康知識の啓発が重要であると認識しております。
当市におきましても、平成15年度から進めているえべつ市民健康づくりプラン21で掲げた目標に向かって、様々な取り組みを行っているところでございます。そのような状況の中で、関係機関との連携体制については、健康にかかわる市内の関係団体を母体として、委嘱された委員からなる江別市民健康づくり推進協議会において、健康づくり、疾病予防等について協議を行っているほか、各団体の活動に係る情報交換の実施、さらには、毎年度の健康づくり事業の実施計画等について協議しているところでございます。また、これらの協議のほか、えべつ市民健康づくりプラン21の計画期間前期の中間評価や後期行動計画の策定に当たっておりまして、中心的な役割を果たしたところであります。このような枠組みの下、関係機関と連携を図りながら、えべつ市民健康づくりプラン21の取り組みを進めてまいりたいと考えております。
次に、健康都市について、WHOが関連する健康都市連合の都市が持つ多方面の資源を健康づくりのために発展させようとする理念や行動計画は、市におきましても、既に進めておりますえべつ市民健康づくりプラン21と共通する点が多いと考えております。市といたしまして、同プランに基づく取り組みを推進することは、WHOが関連する健康都市連合が進める健康都市の考え方をもって、市民の健康を支える環境づくりを進めていることになるのではないかと考えております。
私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、健康福祉部長ほかをもって答弁いたします。
健康福祉部長(鈴木誠君)
私から健康づくりの課題ほかについてご答弁申し上げます。
地域健康づくり推進員につきましては、平成15年度に、えべつ市民健康づくりプラン21の策定に合わせてできたもので、市独自の制度として、効果的な健康づくり活動を進めるために、身近な地域における活動の推進者・相談者としての役割を担っているものであります。具体的には、高齢者と児童の交流事業やウォーキングをはじめとする運動教室、身近な会館での生活習慣病予防に関する講演会等を企画・実施しており、平成21年度は、6事業で計33回実施し、延べ952人の参加を得ております。また、今年度は、保健センターと共同でウォーキングマップを作成するなど、年々活動が活発化しております。現在は、おおむね小学校区に1人の計16人おりますが、江別地区、野幌地区及び大麻地区の地区ごとの地域健康づくり推進員の相互協力関係や、自治会等との連携により、現状の活動において期待される役割を十分果たせるものと考えております。
市では、今後も、市と地域のパイプ役として地域健康づくり推進員の協力を得ながら、健康づくりに係る身近な地域での活動を支援し、市民自らの生活習慣の改善や検診受診などの行動につながるよう工夫を重ねてまいりたいと考えております。
次に、がん予防検定の取り組みについてでありますが、がん予防検定ワークショップは、北見市内のNPO法人が主体となり実施しているもので、その手法には、参加者にがんの知識や予防意識を身に付けていただく工夫があるものと聞いております。
当市では、がんに限らず、疾病予防の意識を身に付けていただくために様々な事業を実施しております。具体的には、保健センターが年3回実施している健康づくり講演会をはじめ、江別市立病院の医師や医療スタッフが病院内だけでなく、公民館等に出向いて健康セミナー等を行っております。また、大学との連携では、市内大学において健康や疾病予防に関する研究を行う教授等を講師に招いた事業を行っております。
いずれにいたしましても、広く様々な取り組みを参考にしながら、がんをはじめとする検診受診率の向上のため、今後とも努力してまいりたいと考えております。
以上でございます。
教育長(月田健二君)
私から理科系分野の学びについてご答弁申し上げます。
まず、理科系分野の学びにおける子供たちの興味・関心を持つための取り組みについてでありますが、学校では、環境課と学校の教員が連携して作成したえべつ環境ハンドブックやエコチャレンジノートを活用した授業を行っているほか、NPO法人日本リサイクルネットワーク・えべつによるごみ減量体験講座、京セラキンセキ北海道株式会社による太陽電池を使用した実験、財団法人北海道環境財団による地球温暖化に関する授業、株式会社植松電機による手作りロボットに関する授業、江別測量設計業協会による測量に関する授業、ほくでんエコエナジー株式会社が設置した太陽光発電パネルによる発電に関する授業、青木工業株式会社からの寄附金により実施している夏休み環境学校水辺の自然塾などを行っております。
また、大学との連携では、酪農学園大学による空中写真を利用した授業や動物の体の働きの授業のほか、北海道情報大学で行われた宇宙と情報フェア2010の際には、そのフェアを理科の授業に位置付け、中学生が参加しております。さらに、農業振興課の協力によって実施している農業体験により、植物についての学習を行うなど、子供たちが理科系分野に興味を持つことに結び付くような学習や体験活動の取り組みを進めております。
2点目の市内の企業や大学を巻き込みながら、理科系分野の学びを充実することについてでありますが、1点目の答弁でも申し上げましたとおり、市内の北海道立教育研究所附属理科教育センターや企業、団体、大学等の協力を得ながら、理科等の授業が充実するよう取り組んでいるところであります。今後におきましても、これらの機関や団体との連携を通じて、児童生徒が理科への興味・関心がわくような授業づくりに生かしてまいりたいと考えております。
3点目の科学の学びに対する新しい賞、(仮称)江別科学賞の創設についてでありますが、現在、江別市では、各種コンクール等で入選した青少年を表彰する江別市青少年文化賞等を設けており、北海道青少年北国の冬創意くふう展や北海道青少年科学技術振興作品展など、理科系分野のコンクール等で入賞した児童生徒を表彰してまいりました。
議員よりご提案のありました好奇心、発想力、アイデア性、粘り強さを持つ子供を表彰する(仮称)江別科学賞につきましては、表彰基準など難しい部分もありますことから、富山市でのジュニア科学賞・とやまなどを参考に調査・研究してまいりたいと考えております。
以上でございます。
副議長(尾田善靖君)
以上をもって、林議員の一般質問を終結いたします。
散会宣告
副議長(尾田善靖君)
本日の議事日程は全部終了いたしました。
これをもって散会いたします。
午後2時15分 散会