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平成20年第1回江別市議会会議録(第3号)平成20年3月12日 5ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

 教育長(高橋 侃君)

 高間議員の一般質問にご答弁申し上げます。
 初めに、いじめにかかわる今年度の事業についてでございますが、いじめに取り組むに当たって、いじめについての適正な認識、いじめへの適正な対処、組織的な取り組みの三点が私どもは重要と考え、これまで事業遂行に取り組んできているところでございます。
 まず、いじめについての適正な認識については、早期発見・初期対応は申すまでもなく大事なことでございます。それをしっかりと受け止めた上で、具体的には、本年度は市内各学校でいじめや対策について、独自のアンケートを行ったり、校内研修の回数を増やして、いじめや人間関係などの事例研究を行っている学校が多くなってきております。そのほか、道教委や北海道教育大学等の協力を得ながら、いじめ対応ガイドブックや危機管理マニュアルの配布を通じて取り組んでいるところでございます。
 次に、いじめへの適正な対処については、現に起きているいじめへの具体的な対処のような、言わば短期的なレベルのものと、いじめを許さない学級・学校づくりなどへの対処といった、言わば中長期的なレベルのものの両面があるものと考えております。
 具体的には、本年度は少年指導センターに非常勤の専任指導員を配置しておりますが、この方々によって、いじめ・不登校相談電話、教育相談、あるいは学校訪問による指導業務を行ってきております。また、臨床心理士による教育相談の実施、全中学校へのスクールカウンセラーの配置、あるいは全小学校への心の教室相談員の配置などを継続的な事業として進めてきているところでございます。さらには、全児童生徒への悩み相談窓口紹介カードの作成、配布なども行っているところであります。
 次に、いじめを許さない学級・学校づくりに向けてでございますが、昨年の12月定例会においても触れておりますとおり、いじめの問題は、本質的には子供同士の間で問題解決を図るものと考えております。
 そのためには、彼らを取り巻く大人たち、学校では教師が、家庭では保護者が、地域にあっては地域住民が、問題解決の過程には多少時間は掛かっても、その環境づくりに向けて努めていくことが必要であろうと考えております。
 いずれにいたしましても、このような観点から、私ども市教委の中に心のダイレクト・メール事業を進めるに当たって、その組織の中核に心の情報本部を置いて、そこから貴重な情報を該当する学校に提供して、いじめの問題解決を図ってきておりますし、今後も、そのような体制と機能を継続していくつもりでございます。
 次に、今後の事業展開についてでございますが、まずはいじめが起こらない学校の環境づくりが一番の課題でありますので、今後は、どうしたらいじめを絶対になくすことができるのかという観点で、いじめを抑止するための学校経営や学級経営を進めることだと思っております。
 その一方で、総合学習や道徳の授業の中に、例えば生命の大切さとか人権教育を織り込んだり、あるいは従前から議員ご提案のWYSH教育の導入なども視野に入れていく必要があるだろうと考えております。
 それで、WYSH教育についてでございますが、これは、大変奥深い人間教育の一つでありますことから、まず、私自身が勉強しておりません。私自身がまず勉強することと、私ども市教委が今後仲介役となって、例えば、PTA主催の研修会でその意義を理解する場を設けてみたり、さらには、少しでも、小さな一歩でも行けるぞといったときには、一歩踏み込んで実践に移れるように、今後努めてまいりたいと思っております。
 そのことによって、学校だけでは解決が難しい難局をクリアできることと思いますので、今後そのような観点で努力してまいりたいと考えております。
 また、コミュニティ・スクールについては、江別市としては、現在、学校評議員制度を施行しておりますので、正直申し上げて、実施しておりません。
 今後は、学校ごとの外部評価制度も動き出すことから、地域を巻き込み、いじめを含む様々な課題に対応してまいりたいと存じます。
 いずれにいたしましても、今後においては、議員ご提言の趣旨を受け止め、学校と地域と家庭が一体となって、課題解決に向けて取り組みを進めてまいりたい。あるいは、研究してまいりたいと考えておりますのでご理解をいただきたいと存じます。
 以上でございます。

 高間専逸君

 ご答弁ありがとうございます。それでは2回目の質問に移らせていただきます。
 質問を二点と要望を二点したいと思います。
 まず、1点目の質問でありますが、入札制度の問題です。
 優良業者の優遇措置でありますが、工事成績採点基準の見直し作業を行っているところであるということですので、工事成績採点基準については、どのような形に見直しを図ろうとしているのか、お伺いしたいと思います。
 それともう一点、この件につきましては要望をしたいと思います。江別市を含めて公共事業も減っております。しかし、市内では国や道や民間を含めた工事が行われています。行政としても、今以上の地元企業の参入支援と、地元での資材調達等のさらなる支援をいただけるようにご要望申し上げたいと思います。
 2点目の質問でございますが、災害時要援護者名簿につきましては、今、ご答弁いただきましたように、名簿を作ることと、災害時の行政各部署としての活用と、自治会のご近所防災として要援護者の方がどこにお住まいかという地域における助け合いの立場からの活用があるのだと思います。
 また、情報のリスト化での提供とありますが、行政の対応としては名簿をどのようなシステムで災害時や緊急時に各部署で活用しようとお考えか、お伺いをしたいと思います。
 最後に、要望が一点ございますが、いじめをなくすためには、適切な人間関係を築くことが必要だと思います。まず、何が危険なのかを知り事実を伝える、生きるための基礎教育、最終目標など子供たちに適切な教育や支援するプログラムが必要なのだと考えます。
 子供を中心とした、学校・家庭・地域社会・行政における大人の役割分担と、教育委員会等が中心となり青少年を支えるネットワークの形成が必要だと考え、ご要望申し上げます。
 以上でございます。

副市長(佐々木雄二君)

 私から再質問についてご答弁いたします。
 まず初めに、工事成績の採点基準の見直しの関係でございますが、平成20年度の工事から本格的に反映させることとしまして、まず一つには、工事成績採点の考査項目として、例えば施工体制、品質等とそれに続く細目工程管理、安全対策といった項目がございますけれども、これに創意工夫、高度技術の提案等の要素を加えるといった、より広く工事状況が見えるような内容に見直しをいたします。それと併せまして、工事の成績点につきましても、優良工事、不良工事といった差が大きく出るように見直しをすることで、今後の優良業者の優遇につなげていきたいと現在考えております。
 次に、災害時要援護者名簿の活用についてのご質問でございます。
 要援護の対象として、防災担当で一元化したリストについては、分類加工し活用できる情報としてまず整理をし、共有情報として消防機関と相互に保有するといった考え方で名簿の整理をしていくということでございます。
 このことによりまして、発災時以降、初動体制が最も重要となる消防機関などによる救急救助において、地域の被災状況に応じて、これらの情報を基にきめ細かく応急活動に当たることが可能となるものでありますし、また避難所等で多数の要援護者の安否確認を早急に行うことが可能となることを期待し、こういった活用を考えているところでございます。
 以上でございます。

高間専逸君

 最後に、一点だけ要望させていただきたいと思います。
 災害時要援護者名簿でございますが、総合GISと基本となる地図データ情報の活用により、消防、土木担当課、農業担当課、観光担当課、上・下水道担当課などでの地図情報の共有化や重複投資の軽減、各部署間の情報交換の迅速化による行政業務の効率化を見込めるシステム等の今後の運用に係る研究を要望いたしたいと思います。
 以上でございます。

副議長(鈴木真由美君)

 以上をもって、高間議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 伊藤豪議員の市立病院についてほか2件についての質問を許します。通告時間30分。

 伊藤 豪君

 議長のお許しをいただきましたので、通告したテーマについて順次質問をしてまいりたいと思いますが、その前に一言反省を申し上げたい。
 実は、さっぽろ雪まつりの最中に東京で地方自治の勉強会がございまして、参加してまいりました。
 大変有意義でございましたけれども、その中で面白い話を聞きました。
 講師から例えば、地方自治体を一つの会社に例えたときに、市長は社長、市民はお客さんとしましょうと。市会議員はどういう立場にあるかということを調査したそうです。市会議員本人の考えていることと、市民から見た市会議員の立場が違うと言うのです。市会議員はだんだん期数を重ねていくほど、監査役のような印象を持つと。ところが、市民からは株式会社江別市の重役だと思われていると言うのです。こういう話を聞きまして、なるほどなと。私もちょっと細かいことに質問をし過ぎたかなと。今度は、大所高所から江別市政を考えていきたいと反省をしているところでございます。
 第一のテーマですが、市立病院についてです。
 第1点、このたび、平成22年度を目標とする新たな経営健全化計画が策定されました。
 江別市民と市議会は、かつて平成18年度からスタートした前の経営健全化計画が、目標の達成どころか初年度からめちゃくちゃになり、市立病院の経営そのものが破たんするという苦い経験を味わわされてきました。それは、今回の予算の公立病院特例債の発行にもつながっているのであります。
 その反省の上に立っての新たな計画ですが、その執行と目標値の達成について、小川前市長と違い、行政執行に的確な手腕をお持ちの三好市長を信頼しておりますが、病院設置者として経営管理の任に当たる市長のお考えと決意を改めて伺いたいと思います。
 第2点、昨年秋以降の患者数の動向を示す諸数値を見ますと、内科医師の増強とあいまって、経営的に好ましい傾向を示しております。関係者共々私も今後の展望に大いに期待しているところであります。
 しかし、新しい市立病院の良さが市民に広く浸透していないように見えます。何よりも、小川前市長時代の悪い印象が市民の記憶に染み付いているのでしょう。その印象をふっしょくして、市民の皆さんに再び昔のように、いや昔以上に大勢の市民に来院していただく努力が必要であります。
 再生した市立病院は、職員全員が患者をはじめ来院した市民に親切であり、何よりも医師が患者の訴えを十分に聞き取って本人や家族の納得のいく診療をしてくれる、いわゆる3分診療ではなく、誤診なども考えられない体制にあります。
 その上、入院病床のゆとりも十分あるため、場合によっては、患者のふだんの掛かり付けの医師と連絡を取りながら行き届いた治療体制を取っているとの評価を確立しつつあると思います。何よりも驚かされるのは、かつてと違い、冬期間に入っても来院患者数が落ちないという事実であります。このチャンスをとらえて、さらに広報体制の強化を図り、入院患者の増加のために、言わば、なりふり構わないPRの努力が必要と考えますがいかがでしょうか。
 市民向けのセミナーの開催なども、市立病院に親しみを持ってもらうことに、大いに寄与していると思いますが、市の広報誌以外のミニコミ誌の活用や駅頭への地理案内板の設置など、民間病院に負けないPRへの投資も、この際重要な経営回復の手段と考えます。いかがでしょうか、見解を伺います。
 第3点、今回の経営健全化計画並びに内科医師の充足体制、そして平成19年度の経営状況の回復などを見るとき、江別市立病院は変化したというか、新たな時代を迎えたことを示しているように思います。
 あの経営崩壊事件前の市立病院の内科医師の体制は、専門化し分化した医師による特別な高度医療を目指していたように思います。しかし、昨年来の変化は、現在の医師の体制や、今後目指そうとしている消化器科・循環器科を中心に広く市民の日常生活を対象とした治療など、言ってみれば、市民生活総合診療病院といった趣を示しているように感じられます。このような変化は、市の一般財政から、今後もしばらくは毎年10億円近い繰入金を注ぎ込む市立病院としては、私は歓迎すべき傾向と受け止めています。
 そして、さらに今後の市立病院の役割として考えられ、また、期待したいのは、江別地域の市民の日常生活を網羅的にカバーする地域医療包括センターのリーダー的存在になってくれることであります。
 地域医療包括センターは、既に砂川市が立ち上げ、砂川市立病院はその中核となっていると聞き及んでいます。このセンターは、現在、江別市が展開している地域包括支援センターを更に発展させ、介護支援にとどまらず、その中心に医療支援を組み込んだものであります。むしろ、医療を中心とした介護支援体制と言った方が良いでしょう。
 江別市においても、砂川市同様に地域医療包括センターを立ち上げるなら、市内の開業医をはじめ、介護施設、高齢者施設、介護職員、NPOやボランティア組織、地域自治会などとのネットワークの中心に江別市立病院がある体制をつくり出すことによって、広く認知症や要介護者のいる家庭などはもちろんのこと、様々な症例の在宅、通院、入院の患者や市民が安心して暮らし、療養できるまちが実現できるのではないでしょうか。開業医におかれても、より一層市立病院との連携を深めやすくなると思われます。
 三好市長のまちづくりの重点目標である、みんなが元気でやさしいまちの実現も早まるのではないかと考えます。
 このような江別市立病院の今後の在り方について、検討を加えられてはいかがかと考えますが、市長あるいは病院長の見解を伺います。
 第4点、地方分権改革が始まってから、財源の地方への配分が十分ではないなど、問題を抱えつつも、地方自治体の自立への指向はますます強まり、その努力は更に強化されていくことは間違いありません。
 江別市が自立への努力を行うことは、同時に、市立病院が自立への努力を行わなければならないということでもあります。完全黒字化を達成できるなら、先ほど触れた約10億円の繰入金も、一般会計で負担しなくても済みます。
 近い将来において、自立への努力を怠っていると市民から見られた場合、あるいは、真に市民生活と密接に関連していないと見られた場合、つまり、市民生活と関係のない病院と見られた場合には、市民から見限られることもあり得ると考えていただきたいと思います。
 そのために必要なことは、小川市政時代の甘えと決別して、病院長以下全職員が心を一つにして、改革に向かって前進されることだと考えます。
 職員の意識の改革は、病院長のリーダーシップの発揮に期待するしかありません。病院長の決意を伺います。
 第二のテーマであります江別市庁舎について伺います。
 私は、市議会議員に初めて仲間入りをさせていただいた当時、この壇上から一つの夢を語ったことがあります。それは、鉄道によって縦裂きの形で分断されている江別のまちに、いつか鉄道高架を実現して、豊かに発展する市街の形をつくり出したいということでした。
 その夢は、当時在籍しておられた宮野議員、塚本議員などのご尽力で議員研究会となり、やがて全会派が力を合わせて鉄道高架議員連盟へと発展しました。JR北海道本社や道庁へ陳情活動に行きましたが、あれから約12年、野幌駅を中心とする鉄道高架事業が現実のものとして進行しています。政治に携わる者として、持っている夢は語ってみるものだというのが、私の実感です。
 鉄道高架よりもはるかに小さな夢ですが、もう一つの夢を今回は話してみたいと思います。それは江別市の行政において重要な司令塔としての役割を果たすべき市役所庁舎の建設の課題であります。
 私が申し上げるまでもなく、現在の市庁舎は1966年に建設されたもので、余りにも老朽化しています。
 二、三年前、二階から雨漏りがしているのを見て、びっくりしたことがあります。また、手狭であります。そのために、一部継ぎ足し建築が行われましたが、建設部はかつて一階部分を車庫として使っていた建物で、また、経済部と選挙管理委員会などはプレハブ二階建ての仮住まい、教育委員会は旧消防庁舎を改造して使用するという状態です。水道部と消防本部は現業部門ですから、本庁舎への統合は異論もあると思いますが、水道部についてはどうでしょうか。
 これだけ庁舎がばらばらに分散していると、市民から市役所は何をやっているのか分からないとの声が出るのも当然であります。職員自身も、不便に感じているのは口には出しませんが、これまた当然でありましょう。
 本庁舎での庁議をはじめ諸会議や市議会の開催のたびに、三々五々駐車場を横切って集まって来られる職員の方々の姿は、うら寂しいと言うか、もの悲しいと言うか、江別市の行政の在り方を象徴しているようであります。
 新庁舎の建設は、江別市政にとってゆるがせにできない喫緊の課題であると私は考えます。
 その第一の理由は、市行政の改革を進めるために必要だからであります。
 行財政改革は絶えず進められなければならない課題であるのは当然でありますが、その重要課題がすっきりした形で進められているのかどうかとの疑念さえ持たれる状況であります。仕事を進める場がきちんと整理され確保されていなくて、行財政の改革など絵空事ではないでしょうか。
 打合せや会議のために分散庁舎から貴重な時間を掛けて幹部職員が集まってきて、終わればまたばらばらと帰っていくのは、市民が高い報酬を払っていることを考えると、誠にもったいなく、残念なことであります。恐らく、例えば行政改革の会議であっても、帰る途中でせっかくの会議の有意義な結論も風と散ってしまうのではないかと推察します。
 どんな会議でも、さっと集まって短時間で結論を出し、すぐに部内や課内で実行に移す体制が望ましいと思います。
 第二の理由として、市民が直接行政と接触するときの利便性を更に高める必要があると思います。
 現在、本庁舎一階の市民向け案内窓口は、総合受付体制を取り、それなりに市民の皆さんに好評を得ていることは承知しておりますが、それも限界があり、例えば教育庁舎などをはじめ、どこそこへ回ってほしいと言われることが多々あると聞いております。
 広い円形ロビーがあり、市民がその中に歩み入れば、すべての部局の窓口と接することができるといった、市民が江別市の主人公であることを形に示したような総合受付窓口ロビーができないものかと、私は夢想するのであります。
 また、市民の方々から、職員は分散庁舎でしっかりと働いているのですかとの質問も受けます。これは、市民から職員の働いている姿が見えない、何をやっているのか分からないとの疑念を持たれているということであります。市民の皆さんからよく見える、見通しの効いた職場を市民としても望んでいるということであります。
 第三の理由として、市長のリーダーシップの発揮という課題のためであります。
 三好市長は就任1年目であり、広く市民に顔をさらす機会もまだ少なく、それゆえか、市民から市長がよく見えないという言葉も今日まで聞かれたところであります。
 しかし、市立病院問題の解決の努力や、市政執行方針と予算案に盛られた新しい江別をつくり出そうという努力、例えば、環境問題を子供の教育を通して身に付けてもらおうという方向など、地に足の着いた政策として評価するものであります。
 しかし、何せこのたこ足庁舎であります。昔風の私の表現を使えば、ざんばら髪を乱したような庁舎の中に、江別市行政は、三好市長の姿と共に埋没しているのであります。市職員が市長の指揮の下に整然と働いている庁舎があり、その中心にあってリーダーシップを発揮している姿こそ、市民から見て市行政を象徴する市長の姿が見て取れるのであります。
 市民を代表する市長の働きぶりを、市民に理解してもらうためにも、分散庁舎の統合と新築は必要なのであります。
 第四の理由は、この議会フロアも改築を必要としているということであります。
 この古色そう然たる権威主義的な議場の在り方はいかがなものでしょうか。
 確かに、人口三、四万人ころですから、建設当時の先輩議員の方々のご苦労はいかばかりかと敬意を払うものであります。しかし私は、この議場の構造は、12万人を超える市民が生活する江別市の市民生活と民主主義を如実に反映した議場の造りとは思われないのであります。
 特に、傍聴席の数の少なさ、そしてそれ以上に傍聴のしづらさや入場のしづらさなど、早急に解決しなければ民主主義の時代にあって市民に申し訳ないと思います。委員会室も同様の問題を抱えています。
 私は私なりに、市民の皆さんに議会の傍聴をお勧めしてまいりました。しかし、現在の議場は、物理的に市民の皆さんの傍聴を困難にしているとさえ考えるようになりました。
 グレシャム市の庁舎は改築されたと聞いていますが、以前私が訪ねたころは、玄関から入って50メートルくらいのところにオープンな議場があり、胸ほどの高さに張り巡らされた壁に、外側から何人もの市民が、ほおづえをついたりして議論を聞いていました。無論、議場内にも傍聴席がたくさんあり、議長が指名してくれれば発言もできるとのことでした。
 北海道の大自然の中で、先住民族のアイヌの方々も開拓時代の先人たちも、原始林の広場で、あるいは石狩川の砂浜で円陣をつくり会議を開いたことでしょう。
 私は、石狩平野の中央に位置する江別市の庁舎と議場は、テレビで見る夕張市やほかの市に散見するお城のような何階建てかの豪華な建物は要らないと思います。平屋かせいぜい二階建てで、江別市の平和な暮らしと民主主義を象徴するような建物を造り、そこから、市長のリーダーシップの下、江別市を発信してはどうでしょうか。
 お金がないから、新庁舎の建設はとてもとても考えられないなどという当然の答弁は期待していません。
 お金がないなら、知恵を出しましょう。お金がなくても、江別駅前に、まだ活用はされていませんが、あれだけの建物ができました。SPCという手法であります。
 しかも、市庁舎の建設となれば、当然のことながら、地元関係業者の活用以外に考えられませんし、その波及効果も計算する必要が出てくるでしょう。
 この課題は、息の長いテーマであります。今から準備をして、後期基本計画の中に小さなくいを打ち、恐らく3期12年間続いていただきたい三好市政の間に、本物のくいを打つ。できれば、鉄道高架事業が一段落する辺りがタイミングでしょうか。
 さて、質問です。第1点、市長に就任されて現在の庁舎の老朽化と分散化をどう受け止めておられるのか。
 第2点、市民にとって使い勝手の良い庁舎の在り方について、どのように考えておられますか。
 第3点、長期的な政策の中で、当然、新庁舎建設の課題を加えて検討されるべきと思いますが、お考えを聞かせてください。
 当然のことながら、現在の分散庁舎が空いたら資産として活用されるでしょうから、行財政の改革に役立ちますが、例えば、この議場がまだ使えるのなら、旧岡田倉庫や旧北陸銀行のように、わずかな改造で、演劇や音楽などの舞台芸術の施設にもなり得ると思います。
 コンパクトシティの建設と並行して、コンパクト庁舎の建設についても十分ご考慮されますよう強く希望いたします。
 第三のテーマ、農業政策の進展について伺います。
 第1点、食料の自給率問題が環境問題と連動し、また中国産の食品輸入の問題ともつながって、最近急速に重要視されてきました。食料の生産、特に農業は経済的に割に合わない仕事として、資本主義国日本では厳しい状況に置かれてきました。
 このような状況の中で、天候に左右されながらの1年に一度の収穫に頑張ってこられた江別市内の農家の方々に、敬意と感謝を申し上げたいと思います。
 急速に発展を続ける中国は、ついに食料輸入国になりましたが、やがてインドも食料輸入国になると推測されています。将来、世界的な規模で食料の奪い合いが始まり、食料の値上がりと不足は避けられないだろうという見通しを語る専門家もいます。
 北海道は食料自給率が200%あるなどと安心しておられない時代が近づきつつあります。私どもは、自給への一層の努力を、江別市は江別市なりに積み重ねるべきと考えます。
 市長は、都市型農業の推進をはじめ、農村地域の活性化などについて市政執行方針の中で語られましたが、食料自給率の向上についてはどのように考えておられるか、江別市農業への政策的努力について併せてお考えをお聞かせください。
 第2点、新篠津村との合併協議会の話合いが進み、江別市としても是か非か態度を決めなければならない時期が近づいています。
 私は、合併推進論に1票を投じようと思います。理由は、かつて分村するまで同じまちであった新篠津村が、激動の時代を迎えて、単一の自治体として成り立たなくなるであろうという時代を前に、苦悩の決断として江別市に救いを求めてきたからであり、再び共に苦労を分かち合うのであれば、合併を選択すべしということであります。そして、江別市としても緑の懐が深くなり、手を携えて努力をすれば、例えば農業ではグリーン・ツーリズムなどの政策展開が十分に楽しめるからであります。
 しかし、両者の議論の中で明らかになってきたのは、その農業の課題であり、新篠津村の農業政策は江別市財政にとって重荷になるのではないかという点であります。
 私は、この差異は、新篠津村が農業に力点を置いて行政展開をしてきたという村としての性格上、やむを得ないことと考えるのであります。
 ここは、先に申し上げた食料自給の大局的見地から、十分に妥協点を探りつつ、江別市側が一歩譲っても、新篠津村農業の生きる道を確保してあげるのが将来のために大事ではないかと考えます。
 江別市民にも十分に理解されるのではないかと思いますが、市長の見解を伺います。
 第3点、平成17年度より全国的に株式会社など企業の農業参入が認められましたが、まだまだ農業経営においては様々な困難があり、参入しても中途でざ折する企業が、一説によれば5分の4くらいあると先日聞きました。
 他方、江別市の農家は、後継者難から、今後更に離農する傾向が強いとも聞きます。しかし、JA道央では、企業の農業参入の支援体制を整えているそうであります。
 この機会に、江別市としても、より積極的に企業の参入を促しバック・アップする体制を取り、江別市農業の強化策を取れないものかどうか伺いたいと思います。
 幸い、三好市長の方針により、市経済部に企業立地推進室が設けられておりますので、その担当業務の範囲を拡大してはいかがかと考えますがどうでしょうか、併せてお答えいただきます。
 第4点、江別市の農村において、地産地消の掛け声の下に、主に婦人の力による食品加工の様々な試みが進められ、その産品を購入した市民から好評を得ています。私も幾つかを口にする機会を得ましたが、市民の方ばかりでなく、市外の方にも十分にお勧めできるものと思いました。
 また、市内の交通量の多い場所に、夏から秋に掛けて、農家の方々による農産物の直売所が設けられ、盛んに活動を展開し、これまた好評であります。
 このような状況を見るとき、私は、江別に常設のいわゆる道の駅を開設するべき機が熟したと思います。
 そのとき、やはり第一の候補地は、河川防災ステーション付近だと思います。夏は眺望の良さ、冬は交通情報の確保とトイレ休憩などの利点に加え、札幌市へ向かう人々に新鮮な野菜類などのお土産をはじめ、様々な農産物を提供できる場所になることでしょう。
 江別市と江別農業を中心とする江別の魅力を札幌市に、そして全道に発信できれば、顔のない江別といった世間の悪評は十分にふっしょくできると思います。
 三好江別市長ここにありの心意気を示す意味でも、市長の積極的な答弁を期待いたします。
 以上でございます。

副議長(鈴木真由美君)

 伊藤議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好 昇君)

 伊藤議員の一般質問にお答え申し上げます。
 まず、市立病院に関連しまして、経営健全化計画などについてでありますが、市立病院は地域の中核病院として、救急、不採算、高度医療などを提供しながら、地域医療を守ることが使命であると考えておりまして、そのためには、厳しい経営環境を克服し、経営を健全化していくことが重要であると認識しております。
 このため、新たな経営健全化計画を策定し、議会にもお示ししたところでございますが、市立病院の設置者として、病院長とも十分な意思の疎通を図りながら、計画目標の達成に向けて全力を傾注してまいる所存でございます。
 次に、広報体制の強化についてでございますが、市立病院の現状を市民の多くの皆様に知っていただくため、昨年の春以来、内科を中心に診療に関する広報活動を強化するとともに、医師などが直接講師となった健康セミナーを幅広く開催するなど、市民PRに努めてまいりました。
 さらに、地域の医療機関との連携を一層重視する中で、紹介患者を含め、徐々に入院患者数も増加し、新年度においては、休止病棟のうち1病棟を再開する予定でございます。
 こうした傾向を更に発展させていくためにも、より多くの情報発信に努めるとともに、ご提言のありましたPR方法についても、十分検討してまいりたいと考えております。
 次に、今後の市立病院の在り方として、いわゆる地域医療包括センターについてでありますが、これからの市立病院は、保健・医療・福祉の連携の面で、その中心的役割を担う必要があるものと認識してございます。
 市立病院では、既に地域医療連携室を設け、患者の受入れから退院後の処遇などについて、地域の医療機関や福祉施設などとの調整や相談業務を行っております。
 今後とも、関係機関との有機的な結び付きのため、今ある機能を更に発展させてまいりたいと考えているところでございます。
 なお、市立病院が直面する現下の最大の課題は、不良債務を解消し経営を健全化することでございまして、そのためには、医師をはじめとする医療体制の整備を推進していかなければならないと考えております。
 したがいまして、ご提言の地域医療包括センターは、今後の高齢化社会に向けての対応として、市民に医療サービスや福祉サービスを総合的に提供するシステムとして理想的であり、目指す姿でありますので、今後の実施に向けた検討を十分にしていかなければならないと考えております。
 次に、新庁舎の建築についてでありますが、現在の本庁舎は、昭和41年に建設以来、人口の増加に伴う市民ニーズの多様化や行政需要の高度化等に対応するため、数次にわたる庁舎内の配置替えや改築、別館の増設等を行ってまいりました。その結果、別館、第二別館、教育庁舎というように、それぞれが分散しており、庁舎の老朽化・狭あい化などから、業務の連携などがなかなか難しく、使用しづらいことは否めない事実であります。
 そして、事務量の増大や情報の高度化等に伴う庁舎整備、さらには窓口業務等における総合化、統合化などといった市民サービス向上の要請、さらには効率的で効果的な行政執行や、市民に開かれた行政を進める上では、必ずしも十分に対応できている状況にはなっていないと考えております。
 また、本庁舎は建築後、相当年数を経過していることから、建物本体や設備等の面で耐用年数も近づいており、大規模な改修・改築あるいは新築等について、具体的に考えていかなければならない時期にきているのではないかと考えております。
 当面、どのような方法が考えられるのか、あるいは現庁舎の耐震化についても見極めながら、第5次総計後期基本計画の期間の中で検討していかなければならないものと認識しております。
 次に、江別市の農業政策についてでありますが、原油高騰に伴うバイオエネルギーへの需要や、温暖化による農作物の収穫減少など、国内外における食料の需給バランスなどについて関心が高まってきております。
 一方、相次ぐ食品の偽装や、中国製冷凍食品による中毒事件を契機としまして、食の安全に対する問題からも、地域で生産される農産物が注目されてきております。
 江別は稲作や酪農・畜産等を中心に、麦・豆類等の穀物類や多品目の野菜などを手掛ける複合・集約型の農業を展開し、地産地消や消費者との交流を進めるなど、都市型農業を推進してまいりました。
 市といたしましては、今後とも都市住民の農村部における受入れを推進するなどしまして、農業への理解を深めてもらうとともに、グリーン・ツーリズム活動や産・学・官の連携による農産品の付加価値化を進める取り組みを支援してまいりたいと考えております。
 こうしたことで、地元農産品の地域内消費が進み、農村地域における活力が生まれるとともに、農業生産の振興が図られ、結果として食料自給率の向上につながることが期待できると考えております。
 次に、新篠津村との合併についてでありますが、平成19年1月の合併協議会の設置以来、これまで幹事会や小委員会での論議を踏まえ、八度にわたる合併協議会を開催するなど、多くの時間を掛けて、様々な観点から、両市村における農業への取り組みなどについて検討がなされてきております。
 ご承知のとおり、新篠津村のまちづくりは、農業と一体となって進めてきておりまして、農業は地域の経済を支える、正に基幹産業として発展を遂げており、江別の農業との違いについて論議がされてまいりました。
 しかしながら、これまでの合併協議会の中では、農業をはじめ、新市まちづくり計画や財政計画など、結論に至っていない項目もありますことから、私としては、今しばらく協議を継続していく必要があるものと考えております。
 次に、農業への企業の参入についてでありますが、江別のように都市近郊にあります農業経営の形態は、今後とも多様化していくものと考えております。
 その中で、農家の法人化は、経営管理や資金調達力などの面で経営上のメリットもありますことから、今後とも地域農業における担い手として、組織化を支援してまいりたいと考えております。
 次に、企業との連携についてでありますが、江別市内での農産物の加工やその販売によって高付加価値化を図ることが求められており、こうした他産業などからの農業参入に対しましては、JA道央や財団法人道央農業振興公社などと十分協議しまして進めてまいりたいと考えております。
 また、国におきまして、経済産業省と農林水産省が、省庁の垣根を越えた準備を進めております農商工等連携促進法案では、中小企業と農業生産者との連携を図り、事業の振興を図ることから、市といたしましては、この法律による制度の積極的な活用を進めるなど、農業振興を図る課題に対して、経済部全体、そして市全体で取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、道の駅についてでありますが、道の駅の登録には、清潔なトイレが24時間無料で利用できることや施設内の主要な歩行経路をバリアフリー化すること、さらに、案内・サービス施設には案内員の配置が求められるなど、非常に厳しい要件がありますことから、本格的な道の駅の開設は残念ながら難しいものと考えております。
 しかしながら、河川防災ステーションの横にあります農産物の直売所では、近隣農家の方が持ち寄る新鮮な農産物が評判となりまして、年々その活動が充実してきております。
 また、最近では、河川防災ステーション内において、市内の女性農業者によります農産物の手作り加工品販売が好評でありまして、回を重ねるごとに利用者が増加してきている状況でございます。
 このような状況の中で、市といたしましては、江別産ブランドの情報発信基地として、また、本来の防災拠点であります水害の恐ろしさや防災の必要性などについて、市民の多くの方に認識してもらうためにも、施設の利用を進めてまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、江別の魅力であります農業を含めた地域産業を多くの方に伝えるため、一般的に言う道の駅ではございませんが、江別独自の道の駅となるように検討してまいりたいと考えております。
 私からの答弁は以上でありますが、このほかの質問に対しましては病院長より答弁いたします。

病院長(梶井直文君)

 職員の意識改革に対する私の決意についてご答弁申し上げます。
 平成18年度の内科医師をはじめとする医師の大量退職の影響から、患者数の激減と入院病棟の閉鎖を目の当たりにして、私ども市立病院職員は市民への良質な医療の提供に対して、また市立病院の経営状況の悪化に対して困惑と責任を感じたものです。職員の危機意識はこれまでになく高まり、今も持続しております。
 その現れとして、昨年には、院内プロジェクト・チームや課題別検討チームへ多くの職員が参加して、今回策定した経営健全化計画の基礎となるべき方策について真剣に考え、アイデアをまとめたこと。さらに、市立病院の信頼回復に向けて、財団法人日本医療機能評価機構という第三者の専門家による病院機能評価の受審、これはバージョン5と称しまして、極めてハードルの高いものでしたが、この受審に病院職員が一致結束して取り組んだことなどが挙げられるところであります。
 現在の市立病院を取り巻く経営環境下では、市立病院経営再建は決して簡単なものではなく、職員全員が厳しい道のりであることを認識しております。
 これからも職員が一丸となって、一日も早く経営が改善するように、私が先頭に立って職責を果たしてまいりたいと考えております。
 私は、江別市立病院が江別市民の病院であることはもちろんのこと、札幌圏、南空知圏を見据えた地域医療センターとしての役割を果たすときがきたものと考えております。患者さんのみならず、医師、コメディカルあるいは若手医師を引き付ける魅力と実力のあるマグネットホスピタルを目指していきたいと考えております。
 以上です。

 伊藤 豪君

 市立病院について、決意のほどを承りました。
 先ほども申し上げましたけれども、非常にいい方向に変化をしていると思いますが、かつては悪口を言う人から開業医養成病院などと言われたものです。やはり、地域の開業医というか、医師会とも連携をしていくためには、市立病院自体が力を持たなければいけないと思うんです。
 ある意味では、大勢の患者を集める力、それも一つの力であろうかと思うんですけれども、そういう方向に今後とも脱皮をして、一日も早く閉鎖している病棟を再開していただきたいと、心からお願い申し上げます。
 また、市長の方から、地域医療包括センターについては、将来の検討課題であるとご答弁をいただきました。私も前期高齢者ですから、やがて後期高齢者になっていくわけですが、それらについても今後とも十分に検討されて、市民全体の医療の質の向上のためにご努力をいただきたいと思います。
 市立病院については要望でございます。
 それから、市庁舎についてですが、後期基本計画の中で検討していく課題ということで、ようやく何か一つ芽が出てきたかなというふうに思います。
 しかし、なかなか厳しい問題でもあろうかと思います。市庁舎を建設するということを言うと、そんなお金があるなら福祉や教育に回せという議論が出やすいというか、当然出てくるのではなかろうかと。
 しかし、先ほども申し上げたように、豪華な御殿のような庁舎とか、恐らく市長も深々としたじゅうたんの市長室は考えておられないと思います。簡素で市民のために役立つ統合庁舎というものについて、やっぱりこれは、理事者サイドからは声を出しづらいので、私ども議会側から積極的に応援をしていかなければならない課題であろうかと思います。
 私のような老兵はやがて消えていきますので、昨年の春に当選をされた若い議員が3期、4期、5期と続けていかれると思いますし、その活躍の場でもありますことから、そういう議員に積極的な応援を私からお願いしたいと思います。
 先ほど、庁舎のバリアフリー化の質問を高橋議員がされておられましたけれども、この老朽庁舎のバリアフリー化よりは、やはり全体をまとめてバリアフリーの庁舎を造った方が手っ取り早いのではないかと、答弁を聞きながら考えておりましたので、この点も推進方よろしくお願い申し上げたいと思います。
 それから、農業の問題について、全体としては理解いたしましたが、道の駅については課題があります。道の駅というのは、当然のことながら二つの側面があって、多くの車が走るような交通量の多い道路の付帯設備としての役割を持つ道の駅という側面があるほか、今、私が問題にしているのは、ご答弁の中にもありました、江別産の農産物の情報発信基地ということだったと思いますが、むしろ、私はそういう面でお願いというか、質問をしているわけであります。
 先ほど、市立病院問題のときにも、江別の自立という言葉を使いました。また、顔のない江別ということも申し上げましたが、その顔のない江別のアンチテーゼとして、江別市を発信していく、言わばアンテナショップ的な役割が、道の駅というものにあるのではなかろうかと。
 先ほどは、24時間使用できるトイレとか、内部がバリアフリー化されていたり、あるいは昼間に管理人がいなければならないということをおっしゃっておりましたが、これは国土交通省や北海道開発局サイドの道の駅に対する考え方だと思うんですよ。むしろ、積極的に江別市単独で造らせてくださいと。江別市の情報を発信する場として造らせてくださいと。
 先ほど、申し上げた農産物ばかりではなく、様々な産物が市内にはありますので、そういったことから、もう一歩先に進んでほしい。現在のところは困難だというご答弁では、百年河清を待つという言葉がありますが、話が進まないのではなかろうかと思います。
 これについて、どういう形で進められるお考えをお持ちか、決意を伺って再質問としたいと思います。
 以上です。

市長(三好 昇君)

 伊藤議員の再質問にお答え申し上げます。
 伊藤議員のお話と私の答弁は、同じ方向だと思います。
 俗に言う道の駅は、国土交通省が決めております道路におけるルールに基づいた道の駅でございます。この道の駅につきましては、先ほど申し上げたような条件がありまして、非常に難しいわけであります。
 江別市が独自に河川防災ステーションを活用できるかどうかについては、正しく現在、国の関係機関等を含めて事務的な協議を進めております。その中で、お話のあった対応も可能になるのではなかろうかと思いますので、努力してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

 伊藤 豪君

 再度の答弁ありがとうございました。
 たまたま私は昨日、ある飲食店から依頼を受けまして、新メニューの試食をしてほしいということで行ってまいりました。ジンギスカンどんぶりという、御飯の上にジンギスカンが乗っていて、その上に山わさびがたっぷりと掛かっているものです。
 これは辛くて食べられないのではないかと思ったんですが、非常に味がジンギスカンとマッチしていて、食べやすいものでした。新メニューとして出そうというものだったのですが、そういう前向きに実行していく力や努力というものを私は評価したいと思うんです。
 ですから、先ほど来申し上げている河川防災ステーションを使ってということで、国の判断を待っているのではなくて、河川防災ステーションの使い方が難しいのであれば、その横にある市の用地を使って、江別市独自の道の駅を建設すると。市長が経済部にお命じになれば、名部長がおりますから、土地だけあれば十分に新しいものを造れますので、そういうことで、江別市でも、農業を中心に情報発信する場を一日も早く造っていただきたいとご要望申し上げて終わります。
 以上です。

副議長(鈴木真由美君)

 以上をもって、伊藤議員の一般質問を終結いたします。

散会宣告

副議長(鈴木真由美君)

 本日の議事日程は全部終了いたしました。
 これをもって散会いたします。
午後 2時40分 散会

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