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平成19年第4回江別市議会会議録(第4号)平成19年12月14日 4ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

 6 議事次第の続き

一般質問の続き

 議長(星 秀雄君)

 以上をもって、相馬議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 山本由美子議員の平成20年度予算の見通しについてほか3件についての質問を許します。通告時間30分。

山本由美子君

 議長のお許しをいただきましたので、順次質問させていただきますが、質問の順番が3日目の最後の方になりましたので、今までの方と重複しているところもありますことから、角度を変えてお伺いいたしたいと思います。
 先般、三好市長初めての本格的予算とも言える平成20年度予算の編成方針が示されましたが、その内容と私たちが日ごろ目にし、耳にしていることとの違いが、どうかかわっているのか、あるいはどう変えようとしているかについて、私のささやかな提言を含めて何点か具体的に伺っていきたいと存じます。
 最初に、機構改革を含む行政経費の節減についてでございます。
 各部には、既に相当多くの審議会があるにもかかわらず、最近は新しい事業ごとに市民公募を含む審議会や委員会を更に増やしているようですが、職員数が少な過ぎると言われている中で、その少ない人数で業務をするとなれば、思い切って部を統廃合することを検討すべきと考えます。それに伴い、審議会や委員会も少なくすることができると考えます。そして、それに携わる職員数も少なくすることを前提にした場合、どのようにお考えになりますか。
 これらに関連して、同じ部内の審議会や委員会も統廃合することを考えられないでしょうか。審議会などの設置については、法律上の定めもあるでしょうがお考えをお伺いいたします。
 次に、市の成長を促進させる企業立地による税収の安定的な確保についてでございます。
 RTNパーク、その他未使用地における企業誘致のための条件整備は、ほかの自治体と比べて完備されているのでしょうか。また、使用目的に応じた対応がなされているのでしょうか。思い切ってほかには負けない優遇条件を整備し、外に向かっての誘致運動や製品の営業活動などに力を入れるべきと思います。
 企業誘致により就労者が増え、税収増にもつながることから、即、早急な対応を展開すべきだと思いますが、現在はどのような状況にあるのでしょうか。また、新たな企業の進出の見通しはあるのでしょうかお伺いいたします。
 次に、福祉制度の見直しについて具体的にお伺いいたします。
 民生費の執行についてでございます。皆様もご存じのことと思いますが、去る11月22日の新聞に介護タクシー料金に係る不正受給の記事が掲載されました。滝川市に住む生活保護世帯の夫婦2人と業者が共謀して、病院へ通うための介護タクシー料金を1年半で総額約2億3,000万円受給したという交通費補助制度の悪用でした。このような不正が事実としてあって、これまで見過ごされてきたということは考えられないことです。なぜなら大切な税金を使っているのだから、許されることではないという極めて常識的なことです。しかも納税者である市民の立場からしても切実な思いではないでしょうか。
 生活保護費について今、市内では大きな関心事になっております。もちろん人間はいつどこでどんなことが起きて生活に困難が訪れるかもしれません。真に今日、明日の生活に困っている方に対し、自立した生活を支援するために手を差し伸べることは大切なことだと思います。
 市民の中には、一生懸命働いても少ない給料での生活を余儀なくされ、それでも税金を納めて頑張っている人たちがいることを思いますと、生活保護費の支給は厳正に行われなければ、市民の理解を得られないと考えます。
 例えば、病院の往復はバスなどの公共交通機関を利用することが基本にあります。このことも含め、制度の点検や手続の面からの見直しが必要ではないでしょうか。増え続ける民生費の本来の形を維持するためにも、是非、お伺いいたします。
 併せて、国保税を含む市税、水道料金、医療費、給食費、保育料など未納者の横断的なチェック体制が十分に行き届いているのでしょうか。立場が違えば見方も変わるという意味からも、合同の検討委員会を設置し、情報を交換し対応を検討され、より効果の上がるように努力するべきだと思いますがいかがお考えでしょうか。そして、市民に対する公平さの観点からして、どのような対処を行おうとしているのでしょうか。市長のお考えを直接お伺いいたします。
 次に、貢献賞の対象と表彰規定の見直しについてでございます。
 先日、先輩諸氏の受賞に深く敬意を表しましたが、現在行われている表彰条例によります市政功労者、市政功績者は、基本的には、例えば市から報酬を受け取っている方たちが年月を重ねて対象になっておりますので、市民からは、受賞者の多くは地位のある人ばかりという声も聞きます。市民の中には、何の報酬ももらわないで、地域社会で様々な活動に貢献をされている方が多くおられると聞いております。その人たちに対し、現行の受賞基準を緩めて、少しでも多くの市民に受賞の機会を与えて、長年の功績に報いてはと考えます。そして、その功績によっては、その人たちを広く評価するために、賞の名称を変えてでも1ランク、2ランクアップした賞を設けることが理想的だと思いますが、見直しについていかがお考えでしょうか、お伺いをいたします。
 さらに、例えば、長年にわたって公園・街路の清掃や消火栓付近の除雪などを地道に続けておられる方々に、市民サイドから功績をたたえ、励ます制度を設けて、その人が受賞の対象になれるようにしてあげたいと、私は強く考えております。表彰条例など難しいことはあるでしょうが、私のささやかな提言も含め、専門的に検討されて、是非、実現されてはと思います。市長の具体的なお考えをお伺いいたします。
 次に、暖かい人間同士の触れ合いを体験させ、心の痛みを身に付けて成長していくことを願って、次世代の子供たちに係る事業として、教育委員会に何点かお伺いいたします。
 最初に、保育園、幼稚園、小学校間の交流についてでございます。
 私が以前訪問いたしました沖縄県うるま市立川崎小学校は、学校図書館の活用で子供たちの居場所づくりをしている学校でした。また、本土と比べて沖縄県は子供の教育に後れがあるため、小学校に入学するとすぐに落ち着いて授業ができるようにと、入学する前の1年間は、小学校と幼稚園が共用するグラウンドの隣に建てられている幼稚園舎に入ります。
 幼稚園の子供たちは、小学生のお兄さん、お姉さんとグラウンドで遊んだり、一緒に図書室を利用して交流したり、運動会でも参加できる競技があるそうです。小学生は幼稚園児に本の読み聞かせをしたり、一緒に仲間に入れて遊びます。図書室は放課後の居場所にもなっていて、夕方まで過ごしているようです。子供同士が顔見知りになり安心して学校へ通って来ていると伺いました。
 そこで江別市においても、保育園や幼稚園は小学校と、体育の時間や総合学習、あるいは図書室の利用などの交流ができればと思います。なぜなら最近では兄弟が少ない一人っ子の家庭が多いこと、さらには多くのお母さんたちから、子供同士で遊んだり、友達づくりもなかなか難しくなってきているとお聞きいたします。
 そのことから一歩外へ出ると、一人っ子や二人っ子にたくさんの友達がいるようになればと期待をいたします。そして、大勢の中での交流や体験で、たくさんのことを学んでほしいと思います。
 新一年生には入学前の一日入学しかありません。一日だけでは小学校に慣れることができません。その意味からも入学前の子供たちと小学校低学年の子供たちの交流を定期的にできたらと考えます。
 なお、市内でも既に行われているところがありますが、小学校の大運動会には入学前のお子さんの徒競走をプログラムの一つとして入れ、お姉ちゃん、お兄ちゃんのところで走ってみるのも、ほのぼのとして良いのではないでしょうか。是非、全小学校で取り組んでみてはと考えますが、いかがでしょうか。
 運動会の会場では、毎年のように、小さい子の競技がないんだね、孫の出番があればいいのにねと聞こえてきます。何かできることから手掛けてはと思いますが、どのようにお考えでしょうかお伺いいたします。
 これからもより一層、小学校に入学する前の子供たちが通いたくなる学校を、また、現在通っている子供たちがお兄ちゃん、お姉ちゃん的な役割を果たせるような、そんな学校を目指してはと提言いたしますが、江別の未来を担う子供たちの教育に携わる教育長のお考えをお伺いいたします。
 次に、学力と食育についてでございます。
 去る10月25日付けの新聞報道で、文部科学省が43年ぶりに小学校六年生と中学校三年生を対象に実施した平成19年4月の全国学力テストの結果が発表されました。よく見ると北海道は小学校六年生が下から2番目で中学校三年生が下から4番目の位置にありました。たった一度の試験の結果とはいえ、とてもショックに思いました。
 そこで上位になりました県の取り組み方として挙げられますことは、夏休み、冬休み中に補習を熱心に行う学校が多いという実態がありました。とりわけ、1位の秋田県は、家庭・学校・地域が一体となって教育に取り組んでおりました。
 これらのことは、江別市でもできないことではないと思い、来年度の全国学力テストに大きな期待を寄せて楽しみにしたいと思いましたが、来年度に向けて、今回の全国学力テストの反省を踏まえ、今後どのように取り組んでいくのかお伺いいたします。
 次に、11月12日の某新聞によりますと、全国学力テストの結果と朝食の関係が示されておりました。小学校六年生で最上位になった県は、朝食を食べると回答した子供の割合が89.4%となっているのに対し、全国平均が86.3%、北海道では83.9%と全国平均をやや下回りました。そこで私は、昨年の12月定例会で早寝早起き朝ごはん運動について質問させていただきましたところ、教育長から家庭教育と連携して全校で取り組みを推進してまいりたいとご答弁をいただきましたが、その後、江別市内ではどのように具体的に取り組まれたのでしょうか、お伺いいたします。
 次に、意見表明権についてでございます。
 江別市の平成19年度事務事業評価表により、いじめ・不登校対策事業について見てみますと、いじめの発生件数は平成17年度が40件、平成18年度が289件、不登校児童生徒数は平成17年度が84人、平成18年度が81人でした。いじめの発生件数につきましては、いじめの定義が変わったこともありますが、7倍にまでなっていることが分かりました。
 道内では、平成17年度に滝川市でいじめが原因で自殺をした小学生がおりました。これらのことから、例えば、いじめ問題の解決に当たっては、いじめは絶対に許さないというきぜんとした態度が必要となってきます。さらには、学校生活や日常生活の中で、子供たちにとって身近な課題として、市内すべての小中学校の児童生徒が自分たちで共通の目標をつくり、家庭や学校、社会に対し提言していくことは、すべての子供たちに夢と希望を持たせることにつながっていくものと考えます。
 そこで来年7月に北海道洞爺湖サミットが行われますが、その年にタイミングを合わせ、子供たちの意見表明の場の一つとして、子供サミットを開催すべきと私は考えます。なぜならそのことは、子供たちが主体的に未来のことを考えて準備を進めていくことにつながっていくと考えるからです。
 市内小中学生を対象にした子供サミット開催の場を設けることをご提言申し上げますが、教育長としてどのような理念をお持ちでしょうか、お伺いをいたします。
 以上で1回目の質問を終わります。

議長(星 秀雄君)

 山本議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好 昇君)

 山本議員の一般質問にお答え申し上げます。
 平成20年度の予算編成に関し、まず、機構改革と行政経費についてでありますが、地方分権に伴って地域独自の施策や新たな行政需要への対応が要請されており、また一方では、簡素で効率的な組織と職員体制が求められております。
 このような中で、江別市におきましては、平成12年度以降、3次にわたって組織機構の見直しを行ってまいりましたが、より質の高い行政運営を目指して、常に組織を見直す必要がありますことから、現在、組織の減量化や意思決定の迅速化、さらに第5次総合計画を達成するための横断的な組織の実現に向けて、検討を進めているところでございます。
 次に、審議会や委員会の統合などについてでありますが、審議会や委員会に関しましては、市民の意見等を市政に反映することなどを目的として設置している組織でありまして、法令上で設置義務があるもの、条例等に基づき規則や要綱等により設置するものなど、様々な分野に対応するため置かれているものであります。
 その中には、議員ご指摘のように複数の審議会等において、委員を兼ねている方もいらっしゃることも事実でございます。しかし、これらの審議会や委員会は、それぞれ固有の目的を持って設置されており、また委員の皆様も、それぞれ当該目的に関係したり、あるいは専門的、学識的な知見等を有する視点から委員等をお願いするものでありまして、必ずしも複数の審議会等の委員を兼ねていることをもちまして、その審議会等の統廃合が行えるものではございません。私としましては、今般、審議会等委員の選任に関し、新たに要綱を設けたほか、その運用指針を制定し、効率的な審議会等の運営を目指すこととしておりますので、議員ご指摘の点につきましても、単に行政経費の効率化のみならず、職員配置の上でも大変有用なものと考えているところでございます。
 次に、企業立地による税収確保についてでございますが、ご承知のように、江別市では第1工業団地、第2工業団地、RTNパークのほか、今後開発の可能性を有している東インター地区などがございます。
 現在、第2工業団地への物流業務系企業の立地計画が進行中であるほか、上江別高台地区の市街化区域への編入に伴う商業施設の立地や江別駅周辺地区再開発事業による運営会社の設立、あるいは業務ビルの完成に伴います商業・業務系企業等の立地などが進むものと考えているところでございます。
 江別市は、企業立地に向けた基盤整備などは、必ずしも十分ではない側面がございます。特にRTNパークなどは、企業立地の可能性がある土地利用の弾力化、企業に対する各種の優遇制度や様々な情報提供、仲介、あっせんなど、行政として迅速かつ適正に対応できる体制を整え、立地する企業がスムーズに操業できるよう、今後とも進めてまいりたいと考えております。
 さらに江別には、えべつ小麦めんに代表されるブランドがございます。そのような多くの素晴らしい商品なども積極的にアピールしまして、今後とも対応してまいりたいと考えております。
 また、現在、市職員等11名で構成しました企業立地プロジェクト・チームを立ち上げておりまして、課題となっております既存工業団地などの環境や特性を損なわない業種の拡大などの検討を行っております。さらには産学官や企業間連携等によります新たな産業創出の可能性を探ることも視野に入れて、議論を進めてまいりたいと考えております。
 企業誘致につきましては、江別市が魅力的に発展していくための重要なファクターであるとともに、雇用の促進や人口の増加、そして税源のかん養にもつながるものと認識しており、地域における社会環境の変化に十分対応する幅広い考え方で進めていく必要があるものと考えております。
 私からの答弁は以上でございますが、このほかのご質問につきましては、副市長ほかをもって答弁をいたします。

副市長(佐々木雄二君)

 私から貢献賞に関するご質問にお答えをいたしたいと思います。
 江別市の表彰制度は、市勢発展の領域における名誉市民を頂点とする市政功労者・功績者、貢献賞等で表彰体系を形成しているところでございます。貢献賞につきましては、市政功労・功績者表彰につなげる補完的制度の一面を有しております。実態といたしましては、行政職、公職者等が対象となることはまれでありまして、福祉、産業、文化など一般市民の長年の地道な活動に報いる側面が強く、表彰基準も比較的緩やかなものとなっております。
 ご指摘の団体や機関等に属さず、長年にわたり地域での地道な活動をしている一般市民を表彰すべきということについてでありますが、表彰対象として年数を基準とすることが適当でない場合は、現行の貢献賞の表彰区分であります特別ほう賞で表彰することとしておりまして、その中で十分対応が可能と考えております。
 しかしながら、表彰制度をより市民に近づけ、より親しまれるものにするためには、効果的な制度の仕組みづくりやさらなる運用方法の見直しが必要と認識しておりまして、市民を幅広く表彰するための方法について、今後、所要の検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。
 私からは以上でございます。

総務部長(林 仁博君)

 私から未納者の横断的なチェック体制などについてお答えをいたします。
 市では、従来より市税や国民健康保険税、水道料金、保育料、市営住宅使用料、医療費など、それぞれの法規定に基づく範囲で未納者への対応を行っているほか、情報の共有化、あるいは具体的手法等の協議を行うため、さらには納税者の公平性を保つ観点から、庁内収納事務連絡協議会を設け、情報交換や未納対策の協議等を行ってきているところでございます。
 今後とも、この協議会を活用し、未納者に対しまして文書催告や戸別訪問、面談等の未納対策を強化し、納税義務や公平性の観点から収納対策の強化を図ってまいりたいと考えております。
 私からは以上です。

健康福祉部長(北口 彰君)

 私から福祉制度の見直しについてご答弁申し上げます。
 生活保護事務の執行に当たりましては、先ほど岡議員へご答弁申し上げたほか、今までも生活保護に関する領収書等の確認には、複数業者の料金体系、見積書の徴収を徹底しております。さらに疑義のある場合は、関係先調査を行い、ケースワーカー全員によるケース診断会議を開催し、組織的な対応を行うなど適正な執行に努めているところであります。
 また、滝川市の事件が事実であるとすれば、生活保護制度そのものに対する市民の信頼を失墜させ、正直に収入のすべてを申告し、厳正に認定されている大多数の被保護者の方との均衡が図られないことになり、さらには納税者である市民感情からしても、決して許されることではないと考えております。
 いずれにいたしましても、市民の皆様からお預かりしております貴重な税金でありますので、今後も生活保護の適正実施に努めてまいります。
 以上であります。

教育長(高橋 侃君)

 私からは、教育行政についてご答弁申し上げます。
 まず、保育園、幼稚園、小学校間の交流についてでございますが、幼稚園等と小学校との交流事業、いわゆる幼小連携につきましては、幼稚園と小学校の合同活動や異年齢交流など、近年、各方面からその必要性が指摘され、文部科学省におきましても、その調査研究に取り組んできているところでございます。
 特に、江別市におきましては、学校選択制の下で、開かれた学校づくりに取り組んでいる背景もありますことから、幼稚園と小学校の間でも、相互の交流や先生同士の情報交換等を通して、幼小の接続をいかに進めていくか、その具体化に向けて、目下、進めているところであります。
 また、議員ご指摘の幼稚園の園児と小学校一年生の子供同士の触れ合いの場の設定につきましては、幼稚園側と小学校側の双方で、お互いに知恵を出し合って可能な限りにおいて実現できるように、私ども行政としても、働き掛けを行ってまいりたいと思っております。
 次に、全国学力テストに関してでございますが、全国学力テストの結果につきましては、江別市全体の状況について、12月11日の総務文教常任委員会で報告させていただいたところでございます。各学校におきましても、現在、児童生徒の成績や生活実態などについて、その詳細な分析に取り組んでいるところでございます。
 なお、各学校においてはもちろん課題が浮き彫りにされたところもございますので、それをどう克服していったらいいのかというようなこと、また、それによってこれまでの学習指導、あるいは生徒指導を見直して、子供たちの学力向上のために取り組んでまいりたいと考えております。
 山本議員ご指摘のとおり、今後は江別の子供たちのために、地域と学校と家庭が一体となって、取り組んでいくことが大変大事なことだろうと思っております。
 次に、早寝早起き朝ごはん運動についてでございますが、先般の定例会で、山本議員より確かにご提言を受けました。その後、私が具体的な対応をしたかどうかについてをお聞きになっているのだろうということで、以下、述べさせていただきます。
 現在、すべての小学校におきまして、学校だより等を利用した家庭への呼び掛けや学級活動、あるいは参観日等で、子供たちへ朝御飯等については大事なんだよという啓発運動を行っております。食の重要性について、保護者や児童生徒の理解を深めるための取り組みを、今述べましたように実施してきているところでございます。
 また、江別市としては、平成18年12月から2名、平成19年4月からはさらに3名の計5名の栄養教諭が誕生しております。その栄養教諭が各小中学校を巡回して、授業において、食の大切さや栄養面などについて指導を行って、子供たちの食に対する知識や関心を深めることにも取り組んでおります。
 食事を含めた望ましい基本的な生活習慣、あるいは生活リズムを向上させることが、児童生徒の成長に不可欠なものと考えられますことから、ご家庭の協力を得ながら、今後もこうした取り組みを継続してまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に、意見表明権についてでございますが、議員ご指摘のように、子供たちを取り巻く社会環境は、問題行動の低年齢化などの社会現象が顕在化しておりまして、その中で、今子供たちが社会性や豊かな人間性をはぐくみながら自立した大人として成長していくための教育的手立てを講じることこそが、子供たちを取り巻く学校や行政、あるいは地域、ひいては、大人たちの責務であろうと考えております。
 このような観点に立って、本市では、平成17年度から人間尊重教育推進事業に取り組んできているところでございます。
 江別市民や多様な専門分野の社会人の方々のご協力をいただきながら、実際に教壇に立っていただいて、例えば、道徳の授業での生命の大切さを語っていただく場面の設定、あるいはそういう授業の中で、子供たちが社会の中で生きるための基本的な規範意識や倫理観、公共心や社会性などの育成に努めているところでございます。
 ご提案のありました子供サミットの開催につきましては、これまでどちらかと言うと行政や大人側からの発想による事業でありましたけれども、そういう視点から、今後は、子供の主体性を生かす形での事業として、誠に意義があるものと考えております。
 この事業実施に向けましては、PTAなど関係する団体とご相談しながら、開催のための具体的な支援の方法等についても検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。

山本由美子君

 ご答弁ありがとうございました。
 機構改革と行政経費につきましては、市長のさい配でよろしくお願いしたいと思いますので、要望といたします。
 企業誘致につきましては、ここ数年で減少した事業所数を誘致により1社でも多く進出することによって、市内の経済状態も変わると思いますので、市長が先頭に立って、このプロジェクト・チームを成功させていただきたいと思います。これも要望といたします。
 それから、未納金についてですが、未納金にはいろいろな種類がありますが、3年、5年と期間が過ぎますと、そのまま不納欠損金となっていきますので、その金額が少しでも減少するように、また不納欠損金とならないようにいろいろな手立てを考え、より収納率のアップに努めて、真面目に納めている人たちが報われるように努力をしていただきたいと思います。また、未納金の回収について、今後新たな方策を考えているのでしょうか、お伺いいたします。
 次に、貢献賞についてですが、特別ほう賞という賞があるというお話だったのですが、余り耳にしたことがありません。これらも幅広く市民の皆さんが受賞できるようにお願いしたいと思いますので、要望といたします。
 先ほど教育長からのご答弁にありました子供サミットは、実りのあるものになるよう、見守りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 また、早寝早起き朝ごはん運動につきましては、食育の一環として行われておりますが、これからも継続していくということでしたので、より浸透していくことを願っております。それと、これからどのように充実させていこうとしているのかお伺いしたいと思います。
 また、幼保小の交流につきましては、これからますます重要になると思いますし、例えば、現在行われております小学校六年生が中学校を訪問して交流しているような事業もありますことから、それと同じようなことができないものかと考えておりますので、要望も兼ねてお伺いしたいと思います。
 以上です。

総務部長(林 仁博君)

 私から不納欠損処理等にかかわります再質問にお答えをいたします。
 今後、新たな方策を考えているかというご質問かと思いますけれども、ご承知のように、市税、国民健康保険税、保育料、市営住宅使用料などは、それぞれ適用法令が異なりますので、取扱いに差異がございますことから、これらの法令に基づき適正な徴収に向けて努力をしております。
 例えば、市税でございますけれども、電話による請求や納付案内はもとより、督促状の発行、催告状の発行、それから財産の差押えと、いろんな手順を踏んで滞納処分に努力をしております。そういうことを行って時効を中断させて、できる限り不納欠損を起こさないよう努力をしていきたいと思っています。特に、目新しい方策というのは、法を適用する範囲では今のところございませんので、そのようにお考えいただきたいと思います。

教育長(高橋 侃君)

 二点ほどご質問があったかと思います。1点目の早寝早起き朝ごはん運動ですが、これは議員がおっしゃるように、一過性のものであってはならないと思います。やはり啓発運動により、特に家庭のお母さんたちにもかかわってもらうための努力をしていかなければならない。そして、その発信源はやはり学校だろうと思っております。
 それからもう一点は、朝御飯を食べてきたのかというアンケート調査は、江別市としてやっていかねばならないだろうと。これを継続してやることによって、食べてきたよという子供たちの率が上がっていけばいくほどいいわけですから、これも継続して行える範囲内なのかなと思っております。そういう形で具体的に展開してまいります。
 それから2点目の幼小の交流についてですけれども、私の聞く限りにおいて、広いこの江別でも、やっているところがあるのです。具体的に名前を出しても差し支えはないと思うのですけれども、大麻西小学校と大麻幼稚園でやっております。これは年中行事として、一つは、お芋植えという行事で、小学校一年生の子と幼稚園の子が畑でお芋を植えます。秋に収穫されます。その収穫されたお芋を使って、大麻西小学校学校の体育館でカレーライスを一緒に食べるという行事をやっております。
 それから10月には、大麻西小学校で学芸発表会があります。大麻幼稚園から園児が来て、小学校一年生と二年生の場面だけをごらんになってお帰りになるそうです。それから今度は、そろそろ今ごろでしょうか。大麻西小学校の一年生が自分のかばんを背負って、教科書とノートとペンを持って、小学校の教科書や自分のノートを見せて、小学校ではこういう勉強をしているんだよという、そういう場面もあるそうです。逆に、今度は、大麻幼稚園の方から大麻西小学校に一年生の授業を見に来る場面も設定されているというふうに伺っております。
 確かに回数は少ないのですけれども、例を挙げましたように、そういう交流を山本議員も求めていると思うのです。ただ、私ども行政側としての一番の壁は双方が近隣にあるかどうかということで、大麻西小学校と大麻幼稚園は、子供たちが歩いて行ける範囲内だからこそ可能なのです。そうしますと広い江別市を見た場合、果たしてそういう条件がかみ合うところが何箇所あるかということなのです。
 この辺りは、机上の空論と言えばそれまでですので、今後、山本議員のご指摘を受けて、どれくらい可能なのかという辺りを検討させていただきます。
 以上でございます。

議長(星 秀雄君)

 以上をもって、山本議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問の途中でありますが、昼食のため暫時休憩いたします。

午後 0時15分 休憩
午後 1時15分 再開

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