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平成19年第4回江別市議会会議録(第2号)平成19年12月12日 5ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

副議長(鈴木真由美君)

 宮澤議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好 昇君)

 宮澤議員の一般質問にお答え申し上げます。
 まず、鉄道高架事業に関する市民PRについてでございますが、現在、野幌駅舎景観検討委員会で駅舎・駅前広場デザイン案の協議を進めており、年明けの1月にはパブリックコメント募集を予定しておりまして、市の広報1月号に駅舎・駅前広場デザイン案のパンフレットを折り込み、全戸配布する準備を進めているところでございます。併せまして、1月には市民PRの一環といたしまして、野幌駅景観シンポジウムの開催も予定しているところでございます。
 また、ご質問のありました鉄道高架事業のカウントダウンにつきましては、鉄道高架事業の完成日時の特定が非常に難しい面もありまして、困難であると考えております。そういう状況でありますが、来年度には、駅構内への事業PRパネルの展示などを検討しておりまして、これらを通じまして事業全体の市民の皆様への広報に努めてまいりたいと考えているところでございます。
 次に、(仮称)市民の暮らし会館についてでございます。
 駅南側の拠点街区に、様々な市民が集う交流拠点の形成を目的に、市民の暮らし会館と様々なイベント広場として活用できる南口駅前広場を一体的に整備しようとする計画でございましたが、当初の主要な考え方でありました公設公営での市民の暮らし会館の建設は困難であると考えております。今後は、民間の活用を含め、まちの活性化につながるよう検討してまいりたいと考えております。
 また、イベントホールについてのお話でございますが、その必要性や具体的な利用形態、さらに利用の見通しや運営形態など、様々な観点から検討しなければならないものと考えているところでございます。
 次に、ホテルの誘致についてでございますが、江別市におけるホテルの必要性につきましては、大学関係者や民間企業、さらには、議員がご指摘の道立野幌総合運動公園を利用する体育関係者など、本当に多くの方から、ホテル誘致のご要望をいただいているところでございます。駅周辺でのホテル誘致となりますと、JR北海道との連携が必要となってきますので、JR北海道並びに地元関係者をはじめ商工会議所など、関係機関を含めて、ホテル誘致の可能性について検討してまいりたいと考えております。
 次に、市立病院に関連しまして、まず、病院職員自らの課題の認識についてでございますが、市立病院では、いたわりの心を持って患者さん本位の医療を提供することを基本理念としており、職員は、この理念を常に意識しながら日々の医療に取り組んでおります。今後におきましても、患者さんの体調に気を配り、その気持ちを察しながら適切に対応してまいりたいと考えております。
 そこで、経営改善に向けての取り組みでございますが、病院再建案について検討を行った課題別検討チームには、数多くの職員が主体的に参加し、課題解決に向けた対応を行っているほか、接遇改善活動、さらには各種イベントでのPR活動など、様々な実践を行っているところでございます。
 いずれにいたしましても、経営改善を図るためには、多くの患者さんに来ていただくことが何よりも必要でありますので、今後におきましても患者増に向けて、市立病院を挙げて職員全員が一致して現状を改善するための取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 次に、市民から信頼される病院づくりについてでありますが、市民の皆様が市立病院に求めるものは、質の高い医療の提供であると考えております。そして、この医療の質という言葉には、産婦人科や循環器科などの市民が望む専門医の確保のほかに、患者さんと医療者とのパートナーシップの構築など、幅広い概念が含まれていると考えております。
 そこで、この専門医の確保につきましては、一日も早く結果を出し市民の皆様に安心していただけるよう鋭意努力を続けてまいりたいと考えております。
 また、より市民に信頼されるためには、医療及び看護の質、安全確保の体制、患者サービスなど病院が持つ必要な機能について、内部の評価だけではなく、中立な立場の第三者による客観的な評価が有効であると考えております。そのため、市立病院の医療の質を更に向上させ、それを恒久的に運営するシステムを構築することを目的といたしまして、去る10月末に財団法人日本医療機能評価機構が審査する病院機能評価を受審しております。
 この結果はまだ出ておりませんが、評価を受けるために、病院職員が一致結束して取り組んできたものでありまして、そのことが市民の信頼回復につながっていくものと信じております。
 次に、広報体制についてでありますが、市立病院を立て直すためには、市民の皆様への積極的な情報発信が極めて重要であると考えております。こうしたことから、毎月の広報を通じまして、市立病院に係る情報を積極的に提供するとともに、ホームページの内容を充実したほか、市立病院の現在の姿を多くの方々に知っていただけるよう、医師をはじめとして看護師やコメディカル職員が様々な場所へ出向く健康セミナーを数多く開催しております。多くの方々に市立病院の現状を理解していただくための広報活動は極めて重要でございますので、今後とも更に充実してまいりたいと考えております。
 次に、経営の改善についてでありますが、経営を健全化するためには、まず、患者さんに戻っていただくこと、そして、不足している専門医を確保することが必要であります。
 そこで、こうした医療体制の整備を基に、現在、今後の計画の策定作業を進めているところでありまして、短期間での経営改善は難しいものの、経営健全化に向けた取るべき対策を含め、3月議会において、その内容をお示ししたいと考えているところでございます。
 次に、市立病院の経営継続判断についてでありますが、病院経営の安定化のためには、まず不良債務の解消を図らなければなりません。そして、現段階における不良債務の見通しは、今年度末で10億円程度になるものと考えておりますが、不良債務に歯止めを掛けるためには、さらなる経費の節減と併せて、大幅な収益の増加が必要でございます。そのためには医療体制の整備を急ぐべく、現在、私や病院長などが大学医局や関係機関に積極的に要請を重ねているところでございます。
 なお、10月以降、他の医療機関からの紹介患者をはじめとして、入院患者数も次第に増加傾向にありますが、一日も早く閉鎖している病棟を再開するよう努力してまいりたいと考えております。
 市立病院の役割は、救急医療や不採算部門を担い、地域医療を確保することでありますので、まずは必要な医療の確保と市立病院の経営改善を図るために、最大限の努力をしてまいりたいと考えております。
 私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問に対する答弁につきましては、副市長ほかをもって答弁させていただきます。

副市長(佐々木雄二君)

 私から特急の停車実現に向けた努力ほかについて、ご答弁を申し上げます。
 まず、特急の停車実現ということですけれども、以前、江別の顔づくり事業を進めるに当たって、都市間交流など広域性も視野に入れた都市構造への展開と、まち全体の魅力を高めるため、野幌駅への特急の停車について、JR北海道へ要望した経緯がございますが、JR北海道は、小樽・岩見沢間について快速体系の整備充実を図っていること、また、野幌駅は待避線の確保が難しいということで、特急を停車することは難しいとのことでございました。
 しかしながら、本市の特性でもあります大学及び研究機関の立地や企業誘致など、都市構造の魅力を高めるためにも、地元関係機関等とも連携をしまして、改めて要望してまいりたいと考えているところでございます。
 次に、新駅名の検討をということでございますが、野幌駅は明治22年に開設され、118年という長い歴史がありまして、地域の方々にとっては愛着のある駅名でもありますことから、新駅名につきましては、市民・住民の方々のコンセンサスの醸成が最も大切になってくるものと考えております。今後とも、市民並びに地域の方々の意向を見極めながら慎重に対応してまいりたいと考えております。
 次に、子育て世代から高齢者まで生活可能なまちをということについてでございますが、ご提案のとおり、これからは高齢者の方々が安心して住み続けることのできるコンパクトなまちづくりを進めていく必要があると考えておりまして、各駅周辺の利便性の高い地域には、多世代の方々が支え合いながら暮らしていけるまちづくりが求められているものと考えております。
 そうした観点から、駅周辺の市有地につきましても、顔づくり事業を発展させる重要な土地でもありますので、今後、市民並びに地域の方々を交えて、活用策について検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

病院長(梶井直文君)

 私から産婦人科及び助産師外来等について、お答え申し上げます。
 まず、産婦人科整備に関する取り組みについてでありますが、江別市においては、一定の分べん数があることから、産婦人科医確保に対する市民の強い要望があることについて、私も十分に認識しており、その確保に努力を重ねているところであります。
 しかし、分べん・出産を扱う産婦人科医につきましては、ご存じのように福島県立大野病院の一人勤務産婦人科医逮捕の事件を受けて、日本産科婦人科学会、北大病院産科・婦人科等では、中核総合病院での分べん・出産には、産婦人科医3名以上の配置が必要と規定しております。このことを踏まえて、産婦人科医の全道的な集約化や再編が行われており、医師の確保は難しい状況にあります。
 一方で、婦人科疾患を担当する産婦人科医の確保については、女性医療センターの構想をもって、大学をはじめ関係機関に要請しているところでありますので、もう少し事態の推移を見守る必要があるものと認識しているところであります。
 次に、助産師外来などについてでありますが、産婦人科医不足の中で、助産師としての資格を最大限活用し、産科医師の負担軽減を図るシステムとして、一部の医療機関で取り入れていることは、承知しているところであります。
 市立病院では、昨年、分べんを扱っていたときの助産師数は16名でありましたが、産婦人科医の退職とともに、助産師数は現在2名となり、病棟で看護業務に就いているところであります。
 そこで、このシステムを導入するとなれば、一定数の助産師を確保するとともに、常時、産婦人科医のバック・アップ体制が必要となってまいります。産婦人科医不在の中で、一定数の助産師確保は極めて難しい状況にあり、確保できたとしても、リスク管理や経営上の問題など、課題は多いものと考えるところであります。
 したがいまして、まずは、分べん・出産受入れ再開のための複数の産婦人科医確保に優先的に取り組むことが必要であると考えているところであります。
 以上です。

宮澤義明君

 ご答弁をいただき、大変ありがとうございます。
 何点か、2回目の質問と要望をさせていただきたいと思っております。
 まず、野幌駅鉄道高架事業の市民PRについては、鉄道高架事業が進んでいるが、市民の認知度は、先ほどの答弁があり、また私の質問にもありましたように、なかなか上がっていないと。私がよく知っている経営者などに話をするわけですけれども、その内容等について、まだ理解していただけていないという状況があります。そういう面で、先ほどしっかりアピールをしていきたいとのことでしたが、完成までには相当の年数がありますので、市民の方々に、この鉄道高架事業がどういう効果をもたらすのか、また、今後どういうふうな方向を目指すのかという意味で、しっかりPRをしていただきたいと思っております。これは要望でございます。
 また、イベントホールについてですけれども、先ほど市長から公設公営ではもう考えることはできないと。私も今の江別の財政力などの状況を考えれば、なかなかその点は難しいなと考えています。
 でも、江別の中心街として、人々が集まりやすい環境づくりが必要です。そんなことを考えると、是非とも集客のことも含め、また江別の産業の発展も考え、こういう施設が必要だと思っています。そのために、ビジネスホテル誘致の検討を是非ともとお話ししましたけれども、これらの複合的な部分で民間の活力を借りて、そういう形での整備ができないのかなと思っておりますので、その点についてもう一度ご答弁をいただければと思います。
 特急の停車については、これまでも12万人都市であっても止まらなかったし、先ほど副市長の方から、特急停車のために鋭意努力をしているけれども、今後も野幌駅に待避線を確保することが難しいと話されています。これが難しいのは、はなから承知していますし、時間としては、この完成までの日時を考えれば、後5年ぐらいの時間があります。是非とも知恵を絞って、国土交通省、そして北海道、JR北海道も動かすような勢いで、官民一体でこの計画に沿って努力をいただきたい。特急が止まることによって、全道から来られる方、また全道へ出掛けていく方々の利便性も高まっていくのかなと。そんな意味もございますので、是非、その辺について再度ご答弁をいただければと思います。
 また、新駅名につきまして、これは野幌という伝統のあるところで、今お話がありましたように、屯田兵の方々などが、大変な中で、この野幌駅や野幌駅周辺をつくられたご苦労を考えれば、簡単に変えられるようなことでは決してないと思っていますけれども、江別に5駅ある中で、やはり中心街として、このまちを本当の江別の中心拠点として、今つくろうということで、そういう努力を江別全体でされているわけです。それを考えたときに、このことを検討する機会というのは、今後はほとんどないと思います。
 やはり、そういう意味では、駅名も含めて江別が一本化され、野幌地区を中心とした江別という大きなまちをつくっていくんだという意味では、やはり検討する機会があれば、是非検討をいただきたいなと。そんな思いがいたしますので、これは、長年、野幌駅を使われてきた地域の方々にとって、冗談じゃないという思いがあるかもしれないけれども、是非とも江別が大きく飛躍するために、そういうことも検討してほしい。こういう機会がなければ検討できませんので、是非検討を進めていただければ有り難いなと思っております。この点についても、ご答弁を賜りたいと思います。
 また、子育て世代から高齢者まで暮らすことができるまちということで、これは今後の江別の住宅政策、とりわけ市営住宅の政策もあり、まちづくりの観点もあります。是非とも、コンパクトなまちづくりという意味で、今、国が目指している方向と江別市が目指している方向は、共に同じ方向を向いておりますので、そういう面では、民間活力を活用するという意味で、是非ご検討をいただきたい。これは要望としておきたいと思います。是非ともご検討をいただきたいと思っております。
 次に、市立病院関係についてであります。
 市立病院が長年、江別市民、そして周辺地域の方々の健康を守ってきた歴史は大変尊いものです。地域に貢献した歴史を消さないためにも、市立病院の職員だけではなく、市長部局の職員も含めて、全部を合わせれば1,000人を超える職員の方々が市内に住んでおられますので、その方々が地域の自治会や地域のお付き合いの場ですとか、その中で今の江別の現状を訴えていただくということが大事なのかなと。
 今回の答弁でもインターネットを使ったホームページの閲覧、それから広報もありますという話なのですけれども、ホームページについては、病院に行かれる方々の何割かは見ておられるかもしれませんが、なかなかインターネットを開いて、それを見るということは難しいのかなと。そうするとやはり一番効果的なのは口コミで、地域に住んでいる方々が市立病院はこんなに変わった、良くなったよと聞くことがすごく大切なのかなと思っております。そういう面で、一番そのことを理解できる立場にある職員1,000人超の方々が、もし市立病院の広報マンとして地域に入って、市立病院の素晴らしさを訴えたとしたら、それを一週間に1人でも2人でもやったとしたら、年間で相当な数になっていく。これは間違いなく市立病院のことを発信していくということでは、大きな影響を与えるのではないかと思っております。
 そういう面で、従来からある広報やインターネットは当然使っていただくと同時に、やはり市の職員自らが市立病院の広報マンとして、市立病院の素晴らしさや今の診療体制だとか、そのことをしっかり訴えていけるような流れをつくっていただければ有り難いなと思っております。その辺について、本庁の職員も含めた形の中で、どういう努力ができるのかという部分について、ご答弁をいただきたいと思っております。
 それから、産婦人科についても再度お尋ねします。
 江別の現状として、産婦人科医の確保は難しいと、今、病院長から説明がありました。いろんな方に聞いてもセンター化、それから様々な医療訴訟の問題を考えたときに、江別市立病院が産婦人科病棟を再開させるのは至難の業だと、そんなふうに思っているわけです。ただ、私の住む地域では、若い世代の方々がたくさん住んでいます。そういう方の中には、以前に市立病院で出産されたが、今は札幌に通院されている方もいらして、子供さんの面倒を見なければならないことも考えて、大変不便を被っている。そういう面では江別市立病院に産婦人科があったときは、本当に良かったと言われていますし、簡単なことではないけれども、やはり再開を是非ともお願いをしたい。そして、そのために今、病院長自ら小児科医として診察にも当たっていただいておりますけれども、ほかの病院にない優れた江別市立病院の特徴もございます。それらを複合的に見る中で、何とかそういうことができないのかなと。その一環として、産婦人科医が江別市立病院に来やすい環境として、やはり助産師外来だとか、院内助産院という形で、院内で勉強・研究を進めること自体も産婦人科医を呼ぶ、そういう一つの流れになるのではないかと。そんな思いもあって今回の助産師外来と院内助産院という話をさせていただきました。ただ16名いた助産師が今は2名で、市民もこのことを聞くと、本当にそんな状態なのかと驚かれると思うんです。そのぐらい江別市立病院にとっては、大きな財産を失ったわけですけれども、決してすべての目がふさがれたとは考えておりませんので、是非その辺については、今、病院長が言われたように進めていただきたいと思います。ただ、産婦人科については、やはり、この世の中に住む半分以上の方が女性です。その多くの方々にとって女性特有の病気治療ということを考えれば、やはりこれは、何としても努力していただいて、産婦人科医を招へいしていただきたい。そのご努力をいただきたい。そんな思いを持っておりますので、この辺のことについて、再度、決意を聞いて、私としては終わりたいと思います。
 以上で2回目の質問を終わりたいと思います。

市長(三好 昇君)

 宮澤議員の再質問にお答え申し上げます。
 私からは、鉄道高架事業に関連しまして、イベントホールの設置についてお答え申し上げます。
 ホテルとの併設でのイベントホールということでございますが、先ほどもお答え申し上げましたけれども、イベントホールにつきましては、その必要性、利用形態、さらにはその見通しなど様々な観点から検討する必要があると考えております。今後、この民間活力の導入に当たりまして、イベントホールなども含めてまちの活性化に資する施設として、市民の皆様をはじめ地域、関係機関、関係者の皆様で多角的に検討していただきまして、市としても検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

副市長(佐々木雄二君)

 私から特急の停車の関係について、まず、ご答弁を申し上げますが、特急の停車については、先ほども申し上げましたようにいろいろと課題もあることと、それから、これからの要望行動ですけれども、やはり地元の熱意やそういった盛り上がりを大事にして、官民を挙げて連携して要望してまいりたいというふうに考えています。
 ご質問の中で、12万人以下の都市にも止まっているというのは、観光地など、議員がご指摘のとおりJR自体が止めたいといった、そういう魅力のある都市であると思います。そういった意味では、今後は江別市総体が魅力のあるまちづくりを進めながら、そして、そのことを背景として、官民挙げて、JRの特急停車について取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 それから新駅名については、顔づくり事業を広く市民に周知し、また、この顔づくり事業の機運を高めるということについては、一つのそういった盛り上がりを見せる要素になるのではないかというふうに考えております。ただ、先ほど申し上げましたとおり、歴史的な背景やダイヤ等の関係など、いろんな課題があると聞いております。そういった課題もありますけれども、これが今後の地元でのいろんなまちづくりを考えていく中で、一定のテーマとなり、そういうような状況が出てくることも考えられますので、そういった機運が高まるようなことも含めて、その動向を注視しながら慎重に対応してまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。

病院長(梶井直文君)

 宮澤議員の産婦人科関係の再質問に対してお答えします。
 今、市立病院は、再生の途上で院内、それからこの前の病院機能評価受審のプレゼンテーションでも取り上げているものとして、もちろん内科の再構築があり、その中で、総合診療内科を核とした消化器内科のさらなる充実、それから、専門内科としての循環器内科医の確保に努力するということを挙げております。
 もう一つは、やはり産婦人科で、特に先ほども申し上げましたように分べん・出産がなかなか今難しい状況であれば、女性医療センター的な構想で、婦人科的な疾患に対応する産婦人科の医師に来ていただいて、その延長線上に分べん・出産を扱えるような状況をつくりたいということで、今、いろんな機関と接触している次第であります。これは時間が掛かりますけれども、粘り強く内科を再構築するのと同じぐらいの意味合いで、産婦人科をまた復活させるということは、重要な問題というふうに認識しております。
 それから産婦人科医がいないときの助産師外来や院内助産院ということに関しては、私としては一つの意見を持っていまして、やはり非常に危険ではないかと。新生児死亡率という出生後4週以内に死亡する赤ちゃんの年ごとの統計がありまして、出生1,000人に対しての率ですが、1985年は3.4、 それから1991年は2.4、最新のデータは持ち合わせていないのですけれども、恐らく医学が進歩しても1とか2、つまり1,000人に1人や2人は、やはり新生児期に亡くなると。人生70年、80年と長い中で、我々は出生のときに一番死亡の危険性が高い時期を通り抜けてくるということです。それで、そのうちの大多数が分べんのときの重度仮死、いわゆる難産による低酸素性脳症などで亡くなる。あるいは亡くならなくても重大な神経学的後遺症を残して、いわゆる脳性まひと精神遅滞とてんかんを合併するようなお子さんが、今、医学がこれだけ進んでいても、一定の数はおられるわけです。そういう小児の神経発達を診ている立場としては、やはりその一番危険な出産・分べんに当たるところは、今の医学の最善の状況をつくって、それでも起きたものについては、不可抗力ということになるのですけれども、やはりきちっとした体制を組まなければならないのではないかというふうに考えております。
 確かに、今、宮澤議員が挙げられましたようなところでは、そういう取り組みをしていて、インターネットを見ましても、盛んに助産師外来、院内助産院という動きがありますけれども、私としてはそういうリスクを考えると、かえって安易にやってそういう不幸を千に一でも招くようなことがあっては、いけないのではないかと思います。やはり、産婦人科のドクターをきちっと招へいして、そこでは、我々、小児科の中の新生児の専門医も協力して、あるいは、看護師の方も周産期という一つのチームをつくってやるというような形を取らないと駄目ではないかというふうに考えております。
 以上です。

病院事務長(藤田政典君)

 広報の充実に関しまして、私からお答え申し上げます。
 多くの方々に市立病院の現状をご理解いただき、市立病院への信頼を回復する意味で、職員一人ひとりが地域の中で口コミなどによりまして、地道な活動をすることの重要性につきましては、私どもも十分に認識しております。そうしたことから、医師の充足状況などが地域全体に伝わるよう病院内の様々な会議はもとより、市役所の部長会議や主務課長等会議などで、市立病院の現状や経営状況などを説明するとともに、職員向けの庁内LANなども活用しながら逐次情報を流しているほか、間近で市立病院の現状を見ていらっしゃる病院ボランティアコスモスの皆さんなど、こういった方々にもお願いしながら地域で医療の情報を伝えていただくよう取り組んでいるところであります。
 いずれにいたしましても、一日も早く患者さんに戻っていただけるよう職員それぞれができることを今後も続けてまいります。
 以上です。

副議長(鈴木真由美君)

 以上をもって、宮澤議員の一般質問を終結いたします。

散会宣告

副議長(鈴木真由美君)

 本日の議事日程は全部終了いたしました。
 これをもって散会いたします。
午後 2時07分 散会

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