平成19年第1回江別市議会会議録(第2号)平成19年3月12日 6ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
市長(小川公人君)
先ほどもご答弁申し上げておりますように、一般会計というか、市立病院だけに任せればいいと、こういうことではなくて、この全体で軌道に乗せるべく努力をしてきているわけですよ。先ほどもお答えしているんですけれども、状況に応じて予算編成の中であらゆる対策を検討していく必要があり、平成19年度予算案の中にも、新たに医師確保に対する経費を盛り込むなど、一定の対応をさせていただいているということも申し上げてきております。まずは経営再建計画の策定により、市立病院自らの経営努力を推し進めることが先決と、こういうことで申し上げてきているわけですけれども、いずれにしても、企業会計としての原則がありますので、現段階で今直ちに基本的な繰出し基準を変えて、それを超えてということについては、即ということにはなかなかならないところがあるということについて、是非ご理解いただきたいと。
顔づくり事業の話が度々出ますけれども、今、森好議員は未来よりもあしたの方がというお話でした。もちろんあしたのことも大事ですけれども、未来への布石なしに日々のことがまた怪しくなるということがあります。決して小泉前首相のことではありませんけれども、米百俵の話があって、これは江別にも関係があるわけですね。昔北越殖民社と関係がある長岡市の歴史につながっているあの米百俵の話は、今すぐ食べたらあしたでなくなってしまう。そうじゃなくてということで、やっぱり未来への部分、教育への投資ということが大事だよということにもつながるので、丸っきり未来を否定してしまっては、やがて将来のあしたが怪しくなるということです。その点はご理解をいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
消防長(佐々木一男君)
救急隊員はあと何名必要かとの質問でございますが、1隊増設するのに10名程度必要と考えております。
以上でございます。
副議長(小玉豊治君)
以上をもって、森好議員の一般質問を終結いたします。
一般質問を続行いたします。
星秀雄議員の平成19年度予算編成についてほか1件についての質問を許します。通告時間20分。
星 秀雄君
ただいま議長よりお許しを得ましたので、順次質問を申し上げます。ご答弁をお願いいたします。
至って私は物分かりのいい星だということでございますので、2質のないように一つ明確なご答弁を願いたいと思います。
私は昨年9月定例会での一般質問を最後にしようと思っていました。特に市立病院問題と駅周辺及び指定管理者などについては、一定の議論を経て納得しました。でも、ほうっておけないという気持ちで、今一度この質問をすることになったことをお許し願いたいと思います。
市長の新年度の予算編成方針についてお尋ねします。本来ならば市政執行方針となることでしょうが、市長は今年1月早々に次期市長選挙には出馬しないと表明されました。余りにも拙速過ぎたのではないかと思っております。特に、顔づくり事業、市立病院問題などは先送りの感じで引退したかのように市民は思いませんか。
そこで、今後の問題点を見いだして、市長に今一度市民へご自分の言葉でブログを発信することが必要と思います。
それでは、市立病院問題でありますが、市立病院あり方検討委員会の答申は、私もこの道内はもとより、本州の自治体病院の在り方について、行政調査などを行ってまいりましたが妥当な結論と思います。
そこで、市長として全力で医師確保に努力してきたと思います。先ほどの宮澤議員の質問に類似していますが、ある程度理解はしました。特に、北海道の保健福祉部等々のご助言、ご協力があったという報告もありましたし、さきにまた私どもの地元の道議がこの保健福祉部の所管の副委員長という立場から、今度は医師を確保できたよという情報も得たので、ひとときはほっとしておりますけれども、いずれにしても、予断を許さない状態ということを考えると、将来についての医師確保を是非もう一度お聞きしたいのであります。
それから、日々赤字がかさみます。そこには貴い市民の血税が使われていると思いますけれども、これにどのような手法で対処するのか。いずれにしても短い時間での対処が条件になると思うんですが、この短い時間でどのように解決するのか。答申とは別に、市長は独自のお考えがあれば、どのような選択肢を取るのか。また、次期市長への引継ぎはどのような手法を取るのかもお伺いしたいのであります。
一点だけ是非提言したいと思うのであります。昨年第3回定例会で奨学金制度を設けて地域で医師を確保すべきと提案したところであります。高橋知事も、地域での勤務を義務付ける奨学金制度の導入を検討すると言っております。また、去る2月24日には、地域医療を考える道民のつどいを拝見しましたけれども、奈井江町の北町長は、道が奨学金制度に積極的でないことを指摘しておりました。私の孫の友人で札幌北高の三年生になる子供がいて、彼に将来の希望を尋ねたら、はっきりと江別市立病院に医師がいないので、私は医師になりたいと、こう述べましたが、彼のお父さんは定年が近いので費用の心配をしていたようです。
向学を志す人材は豊富であります。将来を託せる多くの若者に市が独自の奨学金制度を設けることを強く求めるものですが、前向きに検討するといったご意見があるのかどうなのか、お伺いいたしたいと思います。
次に入ります。顔づくり事業について、確認とお考えについてお尋ねいたします。
長年の市民の悲願であったこの事業は、市長も議会もそうですが、議会は特に特別委員会を設置して、十分に議論をし、また市もこれまでに数多くの市民説明の機会を設けてきました。平成19年度の予算は商業等活性化事業で約759万円、連立事業・街路事業等に約2億206万円、野幌駅周辺土地区画整理事業に約1億8,241万円を計上し、快適な都市整備に向けた事業でありますが、私は更に付け加えるとするならば、住んでみたい江別、住んで良かった江別、その要望にこたえるべく都市機能の利便性を向上させて、そして活性化を図るしかないという思いです。
そこで、市民の一部の方々だと思いますけれども、残念ながら思い違いをしていると思います。それは今正に話題の財政再建団体となった夕張市と我が江別市を同列に並べて論じておりますが、夕張市は人口の激減、産業構造の変化と基幹産業の衰退から、その代替に観光産業への切替えのための過剰投資、さらに高齢化率も道内1位であると。暗に夕張の報道は、市民をまひさせていると思います。これらの迷いから解き放つには、市民への説明が必要と思いますが、市長はこの時点でどのような方法で市民へ説明されるのかをお伺いいたします。
次の質問に入ります。今年もやよい3月、卒業式、あるいは来月は入学式になります。毎年国内で国旗掲揚と国歌斉唱の問題をにぎにぎしく報道されますが、世界の国々は国旗を堂々と掲揚し、国歌を歌うのを誇りに思っておりますが、私たちは何でこの行為ができないのかと疑問を抱いているものであります。
さきの新聞報道では、市内の団体より市教委に日の丸・君が代の取扱いを現場に強制しないことを求める要請書が提出され、これに対応した教育部長の見解では、市教委としては強制しないとのことでありました。それでは、国旗掲揚も国歌斉唱もしなくてもよいということでしょうか。私はそうは解釈していないのであります。
学習指導要領に、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとすると記されており、1999年には日の丸を国旗として、君が代を国歌とする国旗国歌法が成立し、全国の教育委員会にこの件について通知されております。2003年には全国の小中高で国旗掲揚、国歌斉唱の実施率約99%となっております。でも、歌わない、起立しない教員がいると聞いております。当市ではこのような行為はないと思いますが、実態はどのようになっているのかお伺いします。多分こんな非常識な、また児童生徒に信頼のない先生はいないと思います。さきの新聞で東京都日野市の小学校の入学式で、校長の職務命令に反し、ピアノ伴奏を拒んで戒告処分を受けた音楽教師が思想及び良心の自由を侵害したとして上告していましたが、この処分取消しについて、最高裁は処分を合憲としております。
この件から、今後各校に対してどう指導していくお考えか。さきの教育部長の見解は教育委員会の見解と理解してよいのか。この件は特に教育長よりお答えをお願いしたいところであります。
平成19年度の教育行政推進計画でも、信頼される学校づくりとありますが、何よりも信頼される先生でなければならないと思います。この問題は終わりますが、最後に、議員の皆さん、私を含め明政会会派は、大変ご指導いただきながら、今任期を終わろうとしております。特に勇退される先輩議員には末永いご多幸とご健勝をご祈念申し上げ、さらなるご指導をお願いいたします。
部局の皆さんもご協力ありがとうございました。市民サービスと住んでみたい、住んで良かったまちづくりに頑張っていただきたいと思います。許すならば、来期も市民の皆さんのために議会で議論をしたいと思います。再会を祈念して、私の質問を終わります。
副議長(小玉豊治君)
星議員の一般質問に対する答弁を求めます。
市長(小川公人君)
星議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
昨年、内科医師全員が退職し、一部病棟を休止するなど、市立病院としての機能を十分に発揮できない事態を招いたことにつきましては、改めておわびを申し上げたいと存じます。今後の問題点を市民に発信してはとのお尋ねでありますが、これまでの経過及び今後の見通しにつきましては、先ほど宮澤議員にもご答弁申し上げておりますように、今月中に市民説明会を行うべく調整中であります。また、病院運営に関する必要な情報につきましては、病院情報誌や市のホームページなどにおいて、市民の皆さんに適宜発信してまいりたいと考えております。
次に、今後の医師確保の見通しについてのお尋ねでありますが、昨年11月に梶井病院長職務代理者副院長を病院長に任命し、それ以前にも増して、私をはじめ病院長及び病院事務長が再三にわたり北海道大学医学部、札幌医科大学の各医局に出向き、直接教授や病院長にお会いして新年度の医師派遣をお願いするほか、北海道保健福祉部、社団法人地域医療振興協会にも協力をお願いしてきたところであります。
宮澤議員にご答弁申し上げましたように、先週末になりまして、北海道のご支援を得て、新年度から常勤医師2名を確保できる見通しが得られたところであります。さらに、5月からは地域医療振興協会から、交代制ではありますが、4名の総合診療内科医師が派遣される見通しが得られ、診療内容の充実が図られるものと考えているところであります。
しかしながら、大学にあっては、全道の自治体病院や民間病院において、医師の引揚げが起きているとの情報もありますように、大学医局自体が医師不足の厳しい状況にあるとのことであり、現時点では大学医局からの医師確保については、まだ明るい見通しを得るには至っていないところであります。
今後の内科に関する医療提供体制については、市立病院あり方検討委員会の答申にもありますように、地域の中核病院としての機能を発揮していくためには、内科の専門医療は北大医学部又は札幌医科大学からの専門医の派遣を基本とし、初診患者や慢性疾患患者等への医療は総合診療内科医師が担当することとし、その領域については地域医療振興協会からの派遣医師により対応してまいりたいと考えております。
平成19年度予算編成においては、現在、在職する2名の内科医師をベースに計上しておりますが、補正予算を視野に、さらなる医師確保に向けて、残された在任期間、最大の並々ならぬ決意を持って当たる覚悟でありますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
次に、市立病院あり方検討委員会の答申に関する受け止めについてでありますが、その内容を極めて重く受け止め、これを尊重してまいりたいと考えており、次期市長へは市民医療を守る上で、市立病院が担わなければならない機能や役割、そして何よりも病院経営再建に向けた私の考え方を直接お伝えしてまいりたいと考えているところであります。
また、現在、院内の中堅・若手職員からなるプロジェクト・チームを立ち上げ、答申を踏まえ、病院として、また職員として何をなすべきかの検討に入っておりますが、今後、市立病院の経営再建計画を職員一丸となって策定してまいりたいと考えております。
次に、市独自の奨学金制度についてのお尋ねでありますが、一般的には医師は広域的に異動いたしますことから、実施主体は都道府県などが中心になって取り組まれる方が効果的ではないかと考えております。議員ご指摘のように、現在、北海道では大学入学の地方枠の拡大と連動した奨学金制度の創設について検討されていると聞いておりますので、当面は北海道の取り組みに期待し、これを注視してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、顔づくり事業についてでありますが、ご承知のように道内経済は国全体の景気回復基調に比べ、はっきりとした明るさが見えてこない状況にあり、自治体財政も厳しい状況に置かれていると認識しているところであります。
当市においては、国の財政構造改革や三位一体の改革、さらには骨太の方針2006に示された改革の方向性の中で、積極的に改革、改善に取り組み、業務の合理化・効率化と経費の削減や民間活力の活用などにより、歳出削減に努めてきたところであります。
平成16年度からスタートした第5次江別市総合計画では、民間的経営手法をベースとした行政評価システムを取り入れ、その成果を公表するなど市民との情報共有を進めながら計画の進行管理を図り、成果向上に寄与する事業・施策に対して、施策優先度等に応じた予算編成を行う中で、身の丈に合った未来への投資も行っているところであります。
その中で、重要課題の顔づくり事業につきましては、今年度から連続立体交差事業と土地区画整理事業が着手の運びとなりましたことから、この二つの基幹事業を確実に推進するために必要な財源措置を行ったところであります。また、今後の事業推進に向けては、計画事業期間の中で一般財源の平準化を図りながら、着実に進めていく必要があると認識しており、そのため財政の透明性の確保と積極的な情報公開により、市民の理解と協力を得ることが必要であると考えております。
いずれにいたしましても、連立事業、土地区画整理事業、街路事業により、骨格となる都市基盤整備を効率的に進めながら、都市機能の利便性向上と快適な都市生活の充実を図り、さらには商業等の再生と民間事業の誘発により江別市全体の活性化につなげてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
このほかにつきましては、教育長からご答弁を申し上げます。
教育長(高橋 侃君)
私から、卒業式、入学式における国旗・国歌の市教委の見解についてお答え申し上げます。
市内の小中学校におけるこれまでの国旗・国歌の指導につきましては、市教委といたしまして、児童生徒等が我が国の国旗・国歌の意義を理解し、尊重する態度を育成すること。また、国際社会に生きる日本人としての自覚や資質を育成することなどを重視して、学習指導要領に基づいてこれまで入学式や卒業式には国旗を掲揚し、国歌を斉唱することを通して、儀式的行事にふさわしい運営を市内各校とも校長の下で実施してきているところでございます。
ちなみに、平成17年度につきましても、すべての学校において式にふさわしい雰囲気の中で、粛々と実施してきたところでございます。今後におきましても、従来と同様の考え方に基づいて指導してまいりたいと存じます。
また、新聞報道にありました市内の団体に対する教育部長回答、これについては、ただいま私が申し上げたことが江別市教委としての見解に基づいたものであるということをご理解いただきたいと存じます。
以上でございます。
副議長(小玉豊治君)
以上をもって、星議員の一般質問を終結いたします。
散会宣告
副議長(小玉豊治君)
本日の議事日程は全部終了いたしました。
これをもって散会いたします。
午後 3時06分 散会