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平成19年第1回江別市議会会議録(第2号)平成19年3月12日 2ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6  議事次第

開議宣告

議長(岡村繁美君)

 これより平成19年第1回江別市議会定例会第8日目の会議を開きます。
 ただいまの出席議員は27名で定足数に達しております。

議事日程

議長(岡村繁美君)

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

会議録署名議員の指名

議長(岡村繁美君)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議規則第111条の規定により、五十嵐議員、伊藤議員を指名いたします。

諸般の報告

議長(岡村繁美君)

 日程第2 諸般の報告を事務局長に報告させます。

事務局長(斎藤嘉孝君)

 ご報告申し上げます。
 本日までに市長提出案件2件を受理いたしております。
 なお、本日の会議に高間議員が遅刻する旨の通告がございました。
 以上でございます。

議案第31号

議長(岡村繁美君)

 日程第3 議案第31号 江別市議会議員及び江別市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。

助役(中川正志君)

 ただいま上程になりました議案第31号 江別市議会議員及び江別市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
 このたび公職選挙法が改正され、有権者にとって候補者の政策等を知る機会を増やすという見地から、地方自治体の長の選挙において、選挙運動用ビラの頒布を可能とし、条例の定めるところにより公費負担ができるようになりましたことから、この法改正の趣旨を踏まえ、条例を改正しようとするものであります。
 改正内容といたしましては、第1条で新たに公費負担することのできる選挙運動としてビラの作成を加え、第5条の2において、対象を江別市長の選挙における候補者に限定するとともに、第5条の3では、ビラの作成を業とする者との有償契約の締結と選挙管理委員会への届出が必要なこと、さらに第5条の4では、選挙運動用ビラ1枚当たりの作成単価及び作成できる枚数などを定めようとするものであります。
 また、附則につきましては、この条例の施行日を公布の日からとし、改正後の条例はこの条例施行の日以後にその期日を告示する選挙から適用しようとするものであります。
 なお、今回の統一地方選挙からの適用とするためには、3月中あるいは告示前にこの条例の改正が必要なことから、急きょ今回の提案となった次第であります。
 以上、提案理由を申し上げましたが、よろしくご審議、ご決定賜りますようお願いを申し上げます。

議長(岡村繁美君)

 これより本件に対する質疑に入ります。
 質疑ありませんか。
             (「なし」の声あり)
 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。
 上程中の議案第31号は、予算特別委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
             (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、そのように決しました。

報告第11号

議長(岡村繁美君)

 日程第4 報告第11号 専決処分についてを議題といたします。
 本件に対する報告を求めます。

総務部長(林 仁博君)

 ただいま上程になりました報告第11号 専決処分につきましてご報告申し上げます。
 本件は、交通事故による物的損害に係る賠償についてでございますが、平成19年2月28日に相手方と示談が成立し、専決処分をいたしましたので、ご報告申し上げるものでございます。
 なお、事故内容につきましては、所管の常任委員会には報告済みでございますが、平成19年1月25日午後3時10分ごろ、角山小中学校での業務を終え、道道江別恵庭線を野幌方向へ向かう途中、第二角山橋手前の左カーブに減速して進入しましたが、路面がアイスバーン状態であったため、前車輪がスリップし、中央線を越え対向車線にはみ出し、左車線に戻そうとしましたが、戻し切れずに当方車両右側面と相手方車両右側面が接触し、事故となったものであります。
 この事故により相手方に賠償すべき額は42万8,085円、賠償する相手は、議案に記載の方でございます。
 幸い人身事故には至りませんでしたが、職員に対しましては、今後ともより一層の安全確認と安全運転指導の徹底を図ってまいります。
 以上、専決処分についてご報告を申し上げましたので、よろしくお願いを申し上げます。

議長(岡村繁美君)

 これより本件に対する質疑に入ります。
 質疑ありませんか。
             (「なし」の声あり)
 質疑なしと認めます。
 以上をもって報告第11号を終結いたします。

一般質問

議長(岡村繁美君)

 日程第5 一般質問を順次行います。
 尾田善靖議員の小川市政の検証と今後のまちづくりについての質問を許します。通告時間20分。

尾田善靖君

  ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い質問いたします。
 小川市長にとっては、平成7年6月以降、48回目の定例市議会で、一般質問の答弁も今日、明日の残り8人で終わることになります。小川市長の答弁は、何とか還元水と言った大臣とは違い、いつも前向きに誠意を持って答弁されており、小川市長のまじめさ、勤勉さ、正直さがにじみ出ていたと感じております。
 もう20年も前の話になりますが、岡英雄前市長に、議会対応で一番大変なのは一般質問でしょうねとお伺いしたところ、いやいや、政策やまちづくりについて議員と真剣に議論できるから、一般質問が一番楽で楽しいんだというお話を聞きました。さすが行政経験が豊富で、法律にも財政にも詳しい堂々とした市長だなと感心した記憶がございます。
 ただ、そのとき付け加えて、行政の責任範囲を超えた事項や法解釈を誤って質問されたときの答弁が一番困るんだという旨の話を聞いた記憶がございます。私も議員になってから、そのような答弁に困る質問をしたことはないだろうか。小川市長は私のプライドを傷つけぬよう、私に恥をかかせぬよう、答弁に困る質問も上手に対応してくれたのではないか。もっと言えば、私の不勉強により江別市議会の品位を汚してしまったのではないかなどなど、反省すればするほど多くの不安を抱いてしまうわけですが、今回は小川市長に対する最後の質問となりますので、精一杯勇気を持って質問いたします。
 さて、12年前、当時市議会議員だった小川市長は、24年間の議員生活に終止符を打ち、新たな人生を目指しておられましたが、多くの支持者や当時の社会党、地区労から強烈な出馬要請があり、前市長の長期政権を批判し、市長選挙に立候補されました。
 私も強烈な出馬要請をした責任上、選挙期間中の1週間、小川候補と共に宣伝カーに乗り、選挙を戦いましたが、小川候補が平和憲法と民主主義の精神を基本に、公平・公正・平等、市民本位の市政を目指し、市民参加のまちづくり、バランスの取れたまちづくり、未来に夢を持つまちづくりを訴えた街頭での演説内容については、今も耳にしっかりと残っております。
 当選後、今日まで12年間の小川市政は、ごみ焼却炉の建設に当たっての機種選定委員会、第5次総合計画策定時の専門市民組織の設置、老人医療費助成制度改正の説明会の開催、ごみ有料化の市民説明会の開催、市立病院問題でのあり方検討委員会の設置、そのほか重要政策の決定時には常に専門家や住民の意見を聴くことを心掛け、さらにはタウンミーティングや市長への手紙など、常に市民と共に開かれたまちづくりを進めてきました。
 また、バブル経済崩壊後の厳しい財政状況の中、常に市民との信頼関係に裏付けされた都市経営を目指し、公平・公正・平等の行政を進め、地域バランスを配慮したまちづくりを進めてきました。野幌駅周辺の顔づくり事業もスタートし、懸案だった江別駅周辺地区再開発事業も工事が始まりました。大麻駅前も新たな進展を見ております。また、世代間の様々な課題についても、子育て支援から老人介護まで、実効性のある諸施策を実行してまいりました。
 正に小川市長は初心貫徹、最初の選挙戦で市民に約束したことを忠実に、しかも信念を持って実行してきたと私は評価しておりますが、小川市長自身、3期12年を振り返り、小川市政の成果をどのように検証されているか、率直なお気持ちをお伺いいたします。
 また、3期12年間で江別市がどう成長し、市民生活がどの程度向上したか、小川市政の自己採点はどうなのかお伺いいたします。
 次に、将来のまちづくりにおける役割分担について質問いたします。
 言うまでもなく、自治体の主役は市民であり、まちづくりのすべての政策は市民のためのものであります。一人ひとりの市民の生活や人生が豊かで幸せになるよう、行政も議会も取り組んでおります。
 市民とは、住民登録されている人だけではなく、市外からの通勤者、学生、外国人居住者、江別の病院や商店を利用する近隣住民など、市民の定義が拡大していると思います。したがって、市民参加、市民協働のまちづくりを進めるためには、有権者だけではなく、未成年者や市外からの通勤者、学生、外国人居住者、近隣住民など多くの意見を踏まえてこれから実行しなければならないと考えます。
 一方、行政と市民との役割分担がしばしば言われており、大変難しいことではありますが、一定の線引き、役割分担の明確化が必要と思われます。市民が何でも市役所に相談できる、何でも要望できるということは、それだけ市民に開かれた身近な行政と言えるのですが、ときには疑問を持つことがあります。
 例えば、子供の保育において、企業にも協力を求めることはできないのか。パート労働者を含め女性労働者の多い企業が独自に又は共同で資金を出し合い、事業所付近に保育施設を確保することはできないのか。駅周辺の駐輪場や駐車場の確保などは、もっとJRに責任を持ってもらえないのか。自ら雇用する労働者の福利厚生の充実、利用する乗客へのサービス向上は企業にも努力が必要と思われます。法律上の問題があるかもしれませんが、企業の社会貢献や地域との連携を強化することも、協働のまちづくりの課題ではないかと考えます。
 また、学校や教育委員会に寄せられる問題の中で、子供の夜遊び、食事をしないとか、与えないとか、道路で遊ばない、火遊びをしてはいけない、ゲームコーナーやカラオケには保護者同伴でといった問題は、いちいち教育委員会や学校が指導するまでもなく、家庭内教育の問題ではないのか。
 ほかにも健康づくりや医療の面で、自己の健康管理や不断の努力によって改善、向上できることも多く、ごみの分別、資源の有効利用や省エネ対策、環境問題は、市民一人ひとりの意識の高揚と協力が行政効果を高めるかぎを握っていると思います。さらに、税金や各種使用料・手数料の未納者にきちんと期限内納入に協力してもらえれば、担当職員も削減でき人件費の抑制につながります。
 このように、これからの市民生活やまちづくりの面で、行政と市民の役割分担について、小川市長のお考えをお伺いいたします。
 また、小川市長は地方分権の時代を見据え、市民自らの判断と責任においてまちづくりを行っていくことを提唱し、自治基本条例や男女共同参画推進基本条例の制定を進めてきました。さらに、アダプト制度の導入も実践してきましたが、今後、市民参加・協働の在り方について、どのように発展、充実させるべきと考えておられるかお伺いいたします。
 最後に、新市長に期待することについて質問いたします。
 小川市長が当初の約束どおり3期12年をけじめとして引退されることは、私にとっては覚悟の上で、小川市政の諸政策を継続、発展させるために候補者の選考を進めてきました。
 現在、江別市における最優先課題は、昨年10月に発生した市立病院の常勤内科医師不足の緊急事態を踏まえ、市民医療の確保と病院経営の安定であります。医師不足が発生してから、小川市長は全力で医師確保に努めてまいりましたが、全国的な医師不足の中で、大変厳しい状況が続いています。したがって、経験や人脈を含め、市立病院の再生と再構築に最もふさわしい人を、私の所属する民主党や支援団体にこだわらず、候補者として選考していくことが市民に対する責任と判断し、幅広く検討を進めてまいりました。
 こうした状況の中で、市民有志が市長選に高い関心を示され、江別市長をみんなで選ぶ会が政策アンケートを実施したり、江別をみんなで元気にする会が候補者選考を協議し、私もその動きに注目してまいりました。
 市長選挙には、今日現在、前石狩支庁長の三好昇氏が出馬を表明されています。私は三好氏に何度かお会いしましたが、小川市長に負けず劣らず誠実で幅広い見識をお持ちの素晴らしい方だと感じております。今後、出馬される方がいらっしゃるかもしれませんが、私としては小川市政の諸政策を継続、発展させ、さらには市立病院の再生と再構築に最もふさわしい方に当選してほしいと思っていますし、支持をしていきたいと思っています。
 顧みると、小川市長は3回の選挙を経験され、初回の平成7年の選挙では2万6,548票対2万5,226票という1,322票差のきん差での勝利でしたが、平成11年の選挙では3万6,906票対1万8,443票で1万8,463票差、平成15年の選挙では3万5,656票対2万151票で1万5,505票差という圧倒的大差の勝利で、小川市政に対する市民の信頼と期待の大きさが証明されました。
 小川市長が初当選されたとき、敗れた岡市長が当時の幹部職員に、これからは小川市長を支え、江別のため、市民のために頑張るようにという話をされたと聞いています。私はさすが岡市長、武士道魂健在、そう感じた記憶がございます。
 また、その後の2回の選挙で敗れた候補者も、小川市長に反対票を投じた市民も、選挙結果が出た後は、小川市政の揚げ足を取ったり、足元をすくうようなこそくな言動が一切なかったと感じております。市民や候補者の政治意識の高さとフェア・プレー精神に、同じ江別市民として誇りを感じております。
 小川市長におかれましては、勇退後も江別市政に対し、陰ながらご協力をしてくださるものと確信しておりますし、新市長に対してもスムーズなバトン・タッチがなされるものと期待しておりますので、現在の心境を含め、新市長に期待する思いをお伺いいたします。
 いずれにしましても、市長として3期12年、市議会議員時代から通算すると9期36年の政治家人生は大変なご心労であったと推察いたします。今日までのご活躍に敬意を表するとともに、感謝を申し上げ、小川市長に対する私の最後の質問といたします。

議長(岡村繁美君)

 尾田議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川公人君)

 尾田議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 まず、3期12年間の検証と自己採点についてでありますが、これまでの12年間は初日の平成19年度予算大綱説明でも申し上げましたとおり、少子高齢化や環境問題などといった新たな行政課題の出現とともに、市民ニーズの多様化など、行政を取り巻く環境が大きく変化する中、これらに対応できる自立したまちづくりが求められる時代でありました。
 そして、この間、私は公平・公正・平等や、市民と共に考え行動するといった基本理念の下、教育や子育て、環境や健康づくりなどを重点課題として位置付け、これらの施策を進めてまいりましたが、その推進に当たっては、常に市民の視点を意識し、行政評価システムの活用と優先順位に基づく資源配分を行うことによって、効果的・効率的な都市経営に努めてきたところであります。
 そこで、これらの検証を踏まえての自己採点はと、こういうお尋ねでありますが、この評価につきましては、あくまでも市民の皆様によって下されるものであり、私が自分自身に点数を付けることは考えておりませんので、ご理解をいただきたいと存じます。ただ、環境意識の醸成のためのごみ有料化など、その時どきの行政課題に目を背けることなく、しんしに向き合ってきたこと、さらには都市的利便性の向上や地域経済活性化のため、明日の江別を見据えた基盤づくりとして進めてまいりました江別駅周辺地区再開発事業や江別の顔づくり事業が事業着手に至ったことなどから、まちづくりには多少なりとも一定の成果を上げ、前進させることができたものと考えております。
 次に、行政と市民の役割分担や協働の在り方などに関するご質問でありますが、私はまちづくりにおいて最も重要なことは、情報の積極的公開と市民参加であると考えています。そうしたことから、タウンミーティングの開催をはじめ、市民説明会やパブリックコメントの実施、地域担当職員制度の導入など、あらゆる機会を通じて市民の皆さんと意見を交え、共に考え、共に行動するといった協働のまちづくりを進めてまいりました。
 地方分権の進展と地方財源の縮小が進む今日、地方自治体は真に自主・自律が求められております。そして、このことの意味の中には、まちづくりのすべてを行政が担うには限界があることも包含されてのことと受け止めております。したがって、今こそまちづくりの主人公である市民が、あるいは自治会、NPO、事業者などの組織が、まちづくりを進める上で、市民が行うべきことは何か、行政がなすべきことは何かを自助・互助・公助の考え方で判断し、その役割や責任を分かち合い、共に地域づくりを担っていくことが必要だと考えております。
 現在、当市では、住民自治の実現を目指すための基本ルールであり、まちづくりの憲法とも言われる自治基本条例の骨子づくりを市民主体で検討いただいておりますが、条例の制定に向けて、市民の皆さんが主体となって検討する過程そのものが大切であり、市民参加に通ずる協働の象徴的な姿であると考えております。
 今後、この条例の制定に当たりましては、市民並びに議員各位のご理解をいただきながら進めることになりますが、制定後においては、実効性のあるものになるよう願っているものであります。
 次に、新市長に期待することに関してのご質問でありますが、先ほど述べましたとおり、この12年間、市長という職務に課せられた使命につきましては、一定程度やり遂げることができたという達成感がある一方、市立病院問題などいまだ解決しなければならない課題が残されていることも事実であると認識いたしております。したがいまして、私の残任期間は後わずかでありますが、これらの課題の解決に向け、その残された任期まで全力を挙げて務め上げてまいりたいと考えております。
 この4月の統一地方選挙により、新しい市長が江別市の市政を担うことになります。新市長におかれましては、依然として厳しい財政状況が続くことが予想されることから、まずは安定的な財政基盤の構築を期待したいと思います。また、市民生活の安定とさらなる向上を図るため、一層の行財政改革を推進することが喫緊の課題であると認識しており、その執行に当たっては、市民が主役となる協働のまちづくりを行うとともに、諸課題の解決を含めて、将来の江別を見据えた持続可能な行財政運営と、身の丈を踏まえた未来への投資を着実に進めていただきたいと願っております。
 これからは知恵と行動力を発揮する自治体が生き残っていく時代と考えます。どなたが市長になられても、優れたリーダーシップを発揮され、確固たる行動力と決断力を持って、市民と共に今後のまちづくりを進めていただくことを期待させていただいている点を申し上げまして、これをもって私の答弁とさせていただきます。ご答弁を終わります。

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