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平成18年第3回江別市議会会議録(第4号)平成18年9月15日 8ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

 6 議事次第の続き

一般質問の続き

伊藤豪君

 第2回目の質問をさせていただきたいと思います。
 病院問題ですけれども、私がなぜ市長の方は、二次医療の過重労働のほかに社会的背景とか、いろいろ挙げられますけれども、ちょっとやはり何か私の方の理解と違うなと思うところです。実は内科医による市立病院内の二次医療の実態というか、状況について資料をいただいたんですが、平成17年度は夜診外来が1万2,064人来られているんですね。そのうち二次医療に回ったのが、457件だそうです。この457件のうちに小児科そのほかが対応したのが163件ありますから、これを除きますと、内科だけで294件という数字なんです。
 11人の内科医がこれに対応しておられた、すると11人で割りますと、年間1人当たり27件の対応で、私はお医者さんでもありませんから、多いのか少ないのかよく分からないんですが、大変だなと思います。夜中にたたき起こされて、急病人だから対応しろと。私の友人でも心臓を悪くしてこの夜診に担ぎ込まれて、気が付いたら明け方3人のお医者さんが対応してくれて、命が助かった。数年前ですけれども、そういうふうな経験を持っている者がおりまして、この3人という場合は、1人1件と勘定したのか3人で1件と勘定したのかよく分からないんですけれども、大変だなとは思うんです。
 でも、それだけなんだろうか。あるいは、社会的背景がいろいろ言われますし、対価の低さというふうなものは確かにあるのかなと思うんですけれども、私はこれにやはり経営健全化計画の不完全さというふうなもの、これがやはり一つの大きな重しとなっていたのではないかと。地方公営企業法の全部適用を全然目指していないとか、合理化についてさっぱり推進的な力になっていない。給食業務等は、業務などの外注なんかは、なぜ今年からやらないで、平成20年度から取り組むことになっているのか、あるいは何か手術材料の外注というふうなものも平成20年度か何かから。
 何か聞きますと、内部から漏れてくるのは、担当者が退職するまで待つんだというふうな、こういう状況なんですね。そうすると、やはりそういうことの経営健全化計画の不完全さというふうなものが、宮本前院長以下の辞任の一つの要因にあるのではないかと、私は推察するんですけれども、これは見解の相違ですから、これ以上はこの問題についてはやむを得ないと思います。
 しかし、市長の答弁で、責任の取り方について伺ったら、医師確保が責任の取り方と、こういうご答弁だったんですけれども、これはやはりこのご答弁では不十分だと思うんですよ。この医師確保がまだ実現していない場合、そのときは改めてその責任を問いますけれども、今は何としても医師確保をしますと、市長はおっしゃられているんですから、私どもはそれを信用しているわけです。しかし、この半年間、病院に医師不在という事態を招いたこと自体の責任、それから患者や市民への非常な不安、それから転院してくれということでの負担、あるいは不便、そういうものを掛けたことの責任、そして病院経営に甚大な被害をもたらしたことに対する責任、こういう責任をどう感じておられ、どのような形でいつ責任を取られるおつもりか、これを明確にしていただきたいと思います。
 それから次に、医師確保のめどについて伺いたいと思います。
 私は、医師の確保について、3月の議会、それから6月の議会と伺ってまいりました。そして、今回の議会であります。約半年になるわけですね。そろそろ努力してまいりますというだけのご答弁には、しびれを切らしております。できるだけ早くということには、もうそれだけでは納得いきません。この確保に全力を尽くすということは、いつまでに実現するのか、何月ごろには実現させたい、そういうめどなしに施策というか事業をやっておられることはないと思うんですよ。
 病院の財政的な状況も、非常にひっ迫しているんじゃないかと思うんです。ゆとりもなくなってきているのではないかと。今度、東5病棟も西5病棟に次いで閉鎖されるそうですが、ある人の計算では、1か月で3億円ぐらいの赤字になるのではないか。そうすると、1日1,000万円ですよね。1時間に計算してくれた同僚議員がいますが、42万円だそうです。こういうふうに赤字がどんどんと増えていく、そういう中で、いつまでにこの医師を確保するのか、元に戻すのか。今までに既に累積赤字が36億円、市民1人当たり約30万円ほどありますから、その上にこの赤字が積み上がっていくわけですけれども、そろそろはっきりそのめど、その期限を市民に対して示していただきたい。ご答弁をお願いしたいと思います。
 併せてこの医師の確保について、この確保先、今までは北大第一内科を中心に各病院にお願いをしていた。北大第一内科からは強力な支援をいただいた。特別のコネと申しましょうか、そんなふうなことで大変お世話になったと認識しておりますけれども、今後はその関係を改めて札幌医大、あるいは旭川医大等々と同等のご支援にとどめたい。こういうふうに考え方を改めたのかどうか、これについてもご答弁をお願いしたいと思います。
 それから、病院長人事について伺います。
 これについては、市長が珍しく積極的にそろそろめどを付ける時期と答弁されたし、ほかの議員に対しても、選任を考えていきたいと、こんなふうなご答弁もありました。いよいよ病院長人事については大詰めにきているのかなという感じがしますけれども、経営に大きな影響を及ぼします。病院長という役割は。あの社長の下でなら私は働きたいから、あそこの会社へ行こうと、恐らくお医者さんの世界でも、あの病院長の下でなら、私は全力を挙げて働いてみたい、そういうふうなこともあるのではないかと、その病院長によって多くの医師が集まるということもあるのではないか。あるいはまた、病院長によっては、いや行かないと、こういうふうに考えられる方もあるのではないかとも思うんです。病院の今後の命運を左右する病院長人事ですけれども、外部からの招へい、あるいは内部登用を考えておられるのか、十二分の決断かどうか、この点を伺いたいと思います。
 さらにもう一点、あるべき姿について検討の場を設けたいというお考えが示されております。これは、本来であれば常勤医師の確保を実現してから、次に検討の場を設けるのが普通だと思いますけれども、昨日、おとといと3日間の市長の答弁を聞いておりますと、並行的にこれをやりたいというふうに、検討の場を設けたいというふうに聞こえるわけです。これは確保のめどは付いた、だからこういうことの検討の場を設ける、こういうふうに受け取っていいのか、あるいは逆に確保はほぼ絶望的だから、次の段階に入る、こういう意味で検討の場を設けたいと思っていらっしゃるのか、私としては後者でないことを心から期待をして、そこのご答弁をお願いしたいと思います。
 検討の場を設けた場合に、今年から始まった経営健全化計画はどうなるのか、初年度から廃棄処分になるのかどうなのか、そんなふうなことですけれども、この検討の場を設けることが、責任問題を不明確にすることにならないように期待をしている次第でございます。
 病院問題以外についてですけれども、市民サービスの精神について、教育をしてきたし、指示をしてきたというふうなお話なんですけれども、どうも頭で理解をされている。教育をして頭で理解をされているけれども、身に付いていないのではないかと。そういうことで、先ほどみどり保育園や顔づくり事業の例を挙げたんですけれども、ひな壇に並ばれている皆さん方は、長い間そういう形でこられていますから、頭からどっぷり理論的にはお分かりなんでしょうけれども、やはり市役所全体に、そういうことを身に付ける何か方法を研究してほしいというふうに思います。
 先ほど庁内放送について研究するというお話ですけれども、ごくこれなんか簡単に実行できることですから、中身は別にしても、庁内放送で市民の皆様と、こういう声が流れれば、非常に職員自体もこういうことかと、若い職員なんかも分かっていただけるんじゃなかろうかと思いますので、できれば研究を更に一歩進めていただきたいと要望しておきます。
 それから、子育て特区構想の件ですけれども、今日は齊藤議員の子育てマイスター制度なんかをはじめ、今回の3日間に何人もの方が子育て構想に触れられました。それぞれの一つひとつの子育て構想ですね、私はこれらを一つの特区構想としてまとめて、江別市として政策的に展開をしたらどうかというふうに思っているんです。
 というのは、やはり子育てについて、大勢の若い人から要請、要望があるんですね。だから、多くの議員が触れたんだと思うんですが、これはたまたま昨日の新聞記事なんですが、社会保障全体に使われる総額は、年84兆円に上るそうですけれども、その7割は年金や介護など高齢者、私のような高齢者、私はそんなにもらっているふうに思いませんけれども、高齢者に使われているそうで、子供向けには4%にも満たない。ヨーロッパ等の先進各国では、10%から20%ぐらいが子供向けに使われているということでございます。江別市も財政的に厳しいやりくりの中ですけれども、やはり未来を担う子供たちを一つ江別市が大勢迎え入れて育てる、そんなふうな子育て特区というふうな構想が打ち出せないものかなと思います。
 大変子育て支援室を中心に健康福祉部がやってくださいましたけれども、できれば、企画政策部の方もしっかりとこれにタッチをして、構想に育てていただければ、これも要望でございます。
 それから、江別駅周辺再開発事業について、星議員、それから立石議員等々から質問があった上でのくどい質問で大変恐縮でございましたけれども、本当に大事なところにきていると思うんです。3億円前後の支援を考えているような、立石議員のときにご答弁もありましたけれども、野幌駅の顔づくり事業の方は100億円単位の事業ですよね。この江別駅の方は、是非10億円ぐらいまでは頑張ってもいいのではないかな。今、次期内閣の中枢に座られようとしている町村代議士が一生懸命なんですから、何だ江別は私が一生懸命やっているのに、ちょっと力の入れ方が弱いのではないかと、こんなふうに言われないように一つ力を入れて頑張っていただきたいと。経済部長、予算要求をしっかりとやっていただくように、これも要望でございます。
 以上、第2回目の質問とさせていただきます。以上です。

市長(小川公人君)

 伊藤議員の一般質問の2回目の質問にご答弁を申し上げます。
 伊藤議員のご質問は常にシャープで切れ味鋭く端的に聞かれておりますので、一つは、あえてお願い申し上げたいと思いますけれども、今ほど経済部の話もありましたけれども、うわさというのは、辞典を調べれば、世間で根拠もなく言い触らす話、こういうふうに辞典に出ているわけですよ。大事なお立場の方ですから、うわさと言うだけでも、それはどんどんまたそれがでんぱする。そういう意味では、今、病院のことについては非常にこういう不安定な状況でありますけれども、町村先生に努力いただいたこういった顔づくり事業でも、間違っても私はそのことと連動するというふうには全く思っておりませんので、それは晴天のへきれきであれですけれども、そういうことはできれば避けてほしいと、こう思っております。
 それから、まず第1番目に、責任ということでありますけれども、恐らく伊藤議員は端的に、これも責任ということも、辞典を調べれば、一つの務め、任務という面と、制裁的な責任と、分ければ二つあると思うんですよね。それで、私は今、大事なこの時期で、とにかくこの責任の一つに人が引き受けてなすべき任務という、ここに一点に集中して、何とか医師確保、複数の常勤医の確保の結果を得るべく全力を尽くす。そのことが、今やるべき責任の果たし方ということを申し上げているわけです。今伊藤議員もその後の結果によるうんぬんというお話もありましたとおり、そのいろんな状況、相手があり、状況もありますから、ときどきに私自身がいろいろな段階を迎えたその報告もさせていただくことになると思うんですね。
 その中でまたいろんなその場面での判断ということは、出てこようかと思いますが、今とにかく私は皆さん一致して、何とかこの病院を再生するためには、当面内科医の固定医の確保ということでは共通していると思っておりまして、そこに私は集中するというか、エネルギーを費やすということで、責任や任務の果たし方として頑張りたいということを申し上げておりますので、ご理解いただきたいと存じます。
 それから、医師確保でありますけれども、私が願望的にさせたいと宣言すれば、結果が出るわけではないわけですね。率直に申し上げて、相手があって医局における事情、そしてそれを踏まえた意向の詰め、それを私は最大限見守り、待ち受ける状況でありますから、宣言せよ、いつごろまでにという結論めいたことを本当は私も言いたいんですけれども、やはりその点は是非そういう状況の中でやっているということですので、歯切れが悪い、いつになったらというご指摘の気持ちは分かるんですけれども、是非ご理解をいただきたいと存じます。
 それから、病院長人事でありますけれども、病院長について私は、最近特に病院に先生方の前でもいろいろとお話しさせていただきました。看護師の前での話もかなりいろいろと場面、場面でお邪魔していますけれども、その中で、やはり病院長、トップがいなければ士気に影響すると、職員からも言われました。そんなことを考えれば、いろいろな意味で病院長を早急に選任しなければならないということは、また一段と私自身の中にもある。ただ、このことについては、今後の今の当面する医師確保も含めた一つのとらえの中で、今可能な限り病院長人事も含めて、一つめどについて急ぎたいと、こういうことで申し上げておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 それから、特にもう一つ3点目は、市立病院の在り方についての検討の場の関係でありますけれども、現在置かれている市立病院の危機的な状況を克服し、江別市のみならずこの札幌医療圏の中で、地域医療をどう守っていくかと、こういう視点で今後市立病院が果たすべき役割、こういったことについて、先生方、医師、有識者、市民などからなるメンバーを中心に、そんなに長い時間ということにならないと思うんですけれども、やはり短期間の中で、いろいろな観点からのアドバイスをいただき、議論をいただいて提言をもらっていくことが、今は必要であろうと。ですから、もちろん一つの医師確保の、今もう既に庁内に五役プラスアルファの検討の組織を立ち上げています。この中でも、いろんな議論をしていかなければなりませんけれども、さらに一つの当面、医師確保のめどを得て、その中でこの病院の再生ということに当たって、今、島田議員からも具体的に例えばという、そういうお話もありました。そういうことももしかすると包含して、いろんな角度でのご意見があるのかもしれませんが、いずれにしても、今後の病院の再生のためにご議論いただく場としてセットをしたいと。
 例えば医師確保と市民ニーズの兼ね合いといったこともあるし、そのための院内体制ということもあるでしょうし、また地域医療を再構築する上での医師会との連携、その場合の病院の機能、あるいは経営の健全化、こういったことを含めて現実に即した形で議論をいただいて、この病院再生の足掛かりとしていきたいと、こういう意味で申し上げておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 以上であります。

伊藤豪君

 さっぱり理解できません。理解できない。私が申し上げたことが理解されていないのではないかと思うんですけれども、何回聞いても理解できないものは理解できないと思いますので、改めて一つだけ聞きます。
 市立病院は元に戻るんですか、どうなんですか。これだけ答えてください。

市長(小川公人君)

 少なくとも、こういう事態にありますけれども、超党派的に議員の皆様はじめ多くの市民の皆様が市立病院について非常に心配をされて、何らかの形で一つめどを付けて、再生を果たしてほしいという願いがあるというふうに判断しております。
 したがって、全くただ元どおりに戻る再建というよりも、私は新たな新生というか、再生するための病院の在り方というものを、まず足掛かりとして常勤医を得て一息ついて、その中で新しい病院の方向というか、展望ということを見いだしていかなければならないと思っていますし、その余地、可能性がないかと言えば、私はそんなことはない、こういうふうに思っております。

副議長(小玉豊治君)

 以上をもって、伊藤議員の一般質問を終結いたします。

散会宣告

副議長(小玉豊治君)

 本日の議事日程は全部終了いたしました。
 これをもって散会いたします。
 午後2時41分 散会

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