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平成18年第2回江別市議会会議録(第4号)平成18年6月16日 3ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(岡村繁美君) 

吉本議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川公人君)

 吉本議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 まず初めに、江別の顔づくり事業に関する市民合意に対する認識についてのご質問でありますが、当該事業の合意形成につきましては、これまで市民、住民、商業者、関係者等を対象に、平成10年の都心地区基本構想案の市民説明会をはじめとし、江別の顔づくり事業の意見交換会や区画整理事業及び街路事業住民説明会、また、江別の顔づくり事業市民説明会、連続立体交差事業説明会等々を適宜、重層的に実施してきております。
 また、江別の顔づくり事業の取り組み状況、市民説明会等の報告や各種基本計画書などについては、随時広報やホームページで情報の提供をしてきておりますことから、江別の顔づくり事業に対する認識は深まったと考えられること、さらには、市議会や駅周辺再開発調査特別委員会の審議・議論を通じて理解がなされていると考えているところでありますが、今後は、事業の具体化に向けて地域住民と話合いを積極的に行う中で、より多くの市民の理解と協力が得られるよう努めてまいりたいと考えております。
 次に、野幌商店街の活性化についてでありますが、平成15年度に策定しました中心市街地活性化基本計画は、魅力的な商業等の活性化実現に向けて、商店街、市民等との協働による地域コミュニティづくりや、地域課題への取り組みと集客への演出などの活動等を行いながら、段階的に事業を展開していくことを基本としております。
 また、本年3月に取りまとめた野幌まちづくり協議会提言報告書の中では、8丁目通り街路整備事業を契機として活性化を図りたいという強い意思表示もありますことから、地元主体の協議会を組織し、事業を進めていくことを考えております。
 8丁目通りの幅員構成につきましては、車両交通量と歩行者・自転車交通量から現在の15メートル幅員から21メートルの幅員で整備することによって、単に交通機能面の整備改善のみならず、買物空間やイベント等のにぎわいとしての交流機能などのほか、荷さばきや買物などを目的とした停車帯及び安心・安全な歩行空間の確保のための整備であることをご理解いただきたいと存じます。
 次に、市民協働のまちづくりについてでありますが、市民協働によるまちづくりは、第5次総合計画の基本政策に掲げ進めているところであり、協働とは、まちづくりにおける市民と行政のパートナーシップをより確かなものにするための基本理念であり、行政も市民もお互いの意見等を交わすだけではなく、責任を取り合う姿勢と覚悟が必要であろうと思うところであります。
 今進めております江別の顔づくり事業を含めた様々なまちづくりについては、広報やホームページなどを活用し、積極的に周知していくことも重要であると認識し、市民と行政は対等な関係であることを常に念頭に置きながら、市民協働型でまちづくりを進めることが大切であると考えているところであります。
 このほかにつきましては、助役からご答弁を申し上げます。

助役(中川正志君)

 私から、市営住宅施策の今後の方向性についてお答えをいたします。
 1点目の市営住宅改築についてでありますが、国におきましては、住宅建設の目標を定めました第8期住宅建設5箇年計画を平成17年度で廃止し、平成18年度からは新たに住生活の安定確保と向上に向けた全国計画として、住生活基本法に基づいた住生活基本計画の策定に着手したところであります。
 北海道もこれを受けまして、道としての計画策定を、また市町村にも地域の計画策定をするよう指導があったところであります。
 市といたしましては、市内における必要な住居数の安定確保の面から、既存ストックの活用を含めた住居数の確保について、北海道とも協議しなければならないと考えておりますが、基本的には民間活力による住宅の確保を目指していくべきものと、こういう認識をしているところであります。
 5月に行いました市営住宅入居者アンケート調査では、回答者のうちの52%の方々が建替えを望んでおりまして、建替えの際に、今より家賃が高くても設備が整った住宅としての施設の改善を望む声が一定程度ございました。しかし一方では、家賃が上がるのであれば、このまま補修対応で住み続けたいという方もおりますので、既存ストックの活用等を図りながら、住生活の安定確保に努めてまいらなければならないものと、このように考えているところでございます。
 また、市営住宅の維持・保全についてでありますけれども、住宅の修繕といたしましては、住戸内部の随時修繕と建物外部の屋根あるいは外壁などの計画的な修繕に分類されておりまして、住戸内部につきましては、入居者からの修繕調書をもって対応しておりまして、外部につきましては、長期修繕計画に基づき実施しているところであります。
 しかし、特に老朽化が著しい住戸もありますことから、個々の事情を判断しながら対応しているものもございます。
 2点目にありました市営住宅の屋根の改修についてでありますが、ご案内のとおり、平成16年、平成17年の記録的な降雪が続きましたことから、入居されております方々からは、屋根の雪下ろしや落雪に伴う玄関アプローチなどの除雪に関しての要望をいただいたところであります。
 そこで、本年度実施予定のあけぼの団地改修工事の中で、とりあえず3棟14戸について、落雪対策といたしまして、屋根の形状を変更することによりアプローチ側の安全確保を図ることといたしております。
 今後におきましても、屋根改修時に合わせまして、落雪防止等の対策を計画的に実施してまいりたい、こう考えているところでございます。
 次に、随時修繕につきましては、年間約400件ほどの修繕調書を受理しておりますが、これを受理いたしました後には、直ちに業者を手配し修繕を行っているところであります。
 なお、修繕の受付につきましては、各団地に配置しております住宅管理人を通じて修繕調書の提出をいただいておりましたが、現在は電話による依頼や直接受付窓口での依頼もお受けしておりますので、そのようにご理解いただきたいと思います。
 次に、入居者が安心して住み続けられる支援についてでありますが、高齢化社会を巡る様々な問題がありまして、市営住宅に入居されております方々の中で、特に市内に身内のいない高齢者や障がい者の方々についての対策が必要であると考えているところであります。
 いずれにいたしましても、雪対策、バリアフリー化、緊急通報システム等についても、住戸改善に係る年次計画の中で、団地自治会はもとより庁内の横断的な連携の中で対応してまいりたいと考えているところであります。
 こうした施設の改善整備につきましては、住宅政策の基本的な部分もありますことから、さきにお答えいたしました道の計画に沿って北海道とも協議してまいりたい、こう考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
 以上であります。

吉本和子君

 2回目の質問を何点かさせていただきたいと思います。
 初めに、顔づくり事業に関連して、最初の市民合意の考え方について改めてお伺いしたいと思います。
 ただいまのお話では、説明会等を実施して、市民合意に対しての認識は深まっているというふうに理解いたしました。しかし、その根拠とされている説明会や意見交換会については、平成17年11月の説明会、その以前のものがほとんどで、そしてそのほとんどが地元の関係者が対象のものが多かったのではないか。また、一般市民を対象にした市民説明会でも、参加者が地元の方が多く、この時点では江別の顔づくり事業というよりも、まだまだ野幌の顔づくり事業という意識が強かったのではないかと考えます。それは、市民全体にまちづくりについて関心が持たれるような行政の積極的な働き掛けがあったのか、まずそこが問われるところではないでしょうか。
 また、平成17年5月に、現在の都市計画案が市民に示されてから、急速にこの事業については全市民的な関心が高まったというのが実態です。その後、11月に行われた市民説明会では、賛成、反対、見直しなどの大きな議論になったにもかかわらず、それ以降は開かれていません。むしろこの時期、やっと全市民的な認識となってきたわけですから、積極的に情報公開や議論の場を設けて、市民合意を得るための作業が必要であったのではないかと考えます。このような経緯を見れば、まだまだ市民合意に至ってはいないのではないかと考えざるを得ないのですが、この間の経緯からどのような認識をお持ちなのか、改めてお伺いいたします。
 さらに、重大なことは、5月、6月と開催された都市計画審議会に、この案に対して反対の意見書が127名というかつてない数が提出されたことは、今までの説明では納得できない、納得できるだけの説明がないと多くの市民が受け止めているということの表れと考えるのですが、その点についてもどのようにお考えでしょうか伺います。
 そして、これらの状況から見れば、この顔づくり事業が市民的な合意形成を得ているという判断はできないのではないかと考えますが、改めて市民合意は得られているというふうにお考えなのか、再度伺いたいと思います。
 次に、野幌商店街の活性化にかかわることについてお伺いいたします。
 野幌商店街の活性化については、ただいまのお話では地元商店街や地元住民で構成する地元主体の協議会を組織して進めるということでした。しかし、商店街の活性化とは、商店を経営されている方の努力だけではなく、そこを利用する消費者、利用者の立場にも十分に配慮し、その意見も尊重されるべきではないかと考えます。この地元主体の協議会に是非そういう方々の意見も反映されるような仕組みづくりをするべきではないかと考えますが、お考えを伺います。
 また、これに関連して、8丁目通りについては、北側8丁目通りが21メートルになる計画のために、その延長線上にある南側の住宅地の中を、同じ幅の道路が通ることになり、その地域に住んでいる方がいろいろなご苦労があるというふうに伺っております。区画整理という公共事業や公共のための大義名分で一方的に住民の方々が不利益や生活環境の悪化を受けるというようなことがないように、どのように調整されていくお考えなのかも伺いたいと思います。
 次に、市営住宅に関連してお伺いいたします。
 市営住宅の建設、改築計画については、市独自でもアンケートを行い、市営住宅の皆さんの生の声を反映させていただいたことには非常に感謝しております。この中で、市営住宅の老朽化が非常に進んでいて、やはり改築しなければならない、建築しなければならないというお考えに立ったということを高く評価いたしますが、では具体的に、一体いつになるんだろうと入居者の方々は首を長くして待っております。ただいまの説明では、民間の力も利用してということでしたけれども、具体的にそれがどの程度検討されているのか。もし、検討の過程でお話しすることができることがありましたら、是非お話ししていただきたいと思います。
 また、要望といたしましては、支援体制について、庁内の横断的な連携を考えていくということで、大いに期待したいところではありますけれども、この間ずっと議会でも取り上げられてまいりましたおふろの問題等は本当に深刻な問題ですので、この部分とも含めて早急に検討していただきたいということを要望いたします。
 以上で、2回目の質問、要望とさせていただきます。

市長(小川公人君)

 吉本議員の再質問でありますけれども、市民合意という観点で、それぞれのお立場の違いというか、もしかすると見解の相違かもしれませんが、吉本議員は今なおこの基本的なところで市民合意が得られていないと。こういうことで、さらに今後においても、この大枠の枠組みについて今後もと、こういうお話ですけれども、私は、物事をこういう大きなテーマの政策について市民の議論を進めて一つの結論を出していくというときには、大抵の場合は、段階的なあるいは各級のレベルごとの枠組みのステージというのがある。第1ステージ、第2ステージ。私は、この第1ステージにおける、例えば顔づくり事業総体の骨格、理念やいろいろな方向、トータルのとらえとか、あるいは3事業と言われる都市計画、街路、あるいは高架事業、こういった骨格事業の制度の取り組みというか、取り込みというか、そういった点だとか、大きな点で、細部にわたれば別ですけれども、主要な点で市民が例えば6丁目はどうしてもやっぱり、同じやるにしても閉鎖はちょっと支障があり過ぎると。こういう提起、基本的な大きな部分での懸念に対する見直し反映の了解、こういう大きな視点での第1ステージにおいては、非常に多くは何と言いますか、市民の大勢を占める形での、大筋の市民の理解は得られたと、私は思っております。
 それゆえに、私はこれまで、とらえ方として平成17年からと今、吉本議員は言われますけれども、私どもは平成7年からいろんな経緯があり、たまたまそれは市民がまだ関心を持たなかったと、いろいろ言われるようですが、私は10年という歳月、そして十数回、20回近いいろんな説明会をし、そして意見反映もし、いろんなことをトータルに考えて、私どもは非常に市民との対話を進めてきて一定のコンセンサスを得られたと。それゆえに、江別市議会という重いこの場で、3月の議会で決議案が議決された。実現のための促進決議がなされた。そしてさらには、江別の都計審、北海道の都計審、それぞれ答申され承認を得た。確かに意見は付きましたけれども、江別の審議会でもご意見がありました。それから、道の都計審からも意見がありましたけれども、これは第2ステージとして、これからまだまだ区画整理に当たってはこれからまた審議会もつくり、非常に地権者とかいろんな方とまだまだいろんな詰めを行い、これから市民に耳を傾けなきゃならないことは一杯あります。野幌の商店街の活性化も含めていろいろある。
 そういう中では、第2ステージとしてこれからそんなにないがしろにできない、これから相当大変な市民に耳も傾けいろんな意見を聴きながら、一つひとつ具現化する、そういうステージでありますけれども、今大枠の第1ステージについては理解が得られたと、そして議会の意向が出て、それぞれの審議会で結論が出された。後は法的な手続としての決定告示があり、やがては国の事業認可に向けての私どももまた計画を出して、資料の発表、公表ということでも手続が今進められると思いますけれども、これから第2ステージとしてはまだまだ市民に耳を傾けなきゃならないことはありますけれども、全部元に戻るような話の市民合意と言われると、そこは少し行ったり来たりする話ではないのではないだろうか。大筋の理解を得られて、次の段階できめ細かく、耳を傾けることがある。その中で可能な限り市民コンセンサス、合意を得ることに努力をしていきたいと、こう思っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 商店街の関係は先ほども答弁しましたけれども、この顔づくり事業に関連して非常に積極的なご意向がありますから、そういった皆さん方と共に話し合って、この地域の活性化について全力を尽くしたいと、こう思っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上です。

助役(中川正志君)

 市営住宅に関する再質問にお答えをいたします。
 建設に係る見通しというお話でございました。建設年次等の見通しも含めてということでのご質問だったかと思いますが、前段ご答弁申し上げましたように、民間活力による住宅の確保ということを基本とした場合には、建物を買い取る場合、さらには借上げによる場合、こういったことが考えられますけれども、買い取るとなれば短期間に相当額の資金確保が必要でありますので、借上げによる市営住宅の確保というのは検討の第一義になるのかなと、こう思っております。
 また、借り上げるにいたしましても、国からの交付金を得るためには、先ほど申し上げましたように、江別市としての住生活基本計画の作成が必要であります。
 一方、この借上げを制度化するとした場合には、そのための要綱でありますとか、住宅の整備基準、さらには公募実施、協定の締結、対象とする入居者への説明、今後進めていくべき様々な課題がございます。現時点で、建設年次を明らかにするということは非常に難しさがありますが、いずれにいたしましても、今年6月2日に参議院を通過して法として施行されたばかりの新しいいわゆる住生活基本法でありますので、これらについて、その策定を含めて、この課題解決のための研究・検討を進めていかなきゃならないだろうと、こう思っておりますので、そのようにご理解いただければと思います。
 以上であります。

吉本和子君  

 3回目の質問を行います。
 ただいま第1ステージ、第2ステージと分けてご説明いただきました。第1ステージについては大方の理解は得られていると、私との見解の相違ではないかというふうなことだったと思うんですけれども、この点については多分見解の相違なんだろうというふうに解釈いたしました。
 次に、第2ステージについてのことなんですけれども、第2ステージについてはこれから具現化していくと、市民の声も大いに聞いていくというようなお話ではあったんですけれども、しかし、都市計画決定されてしまうと、今の道路の幅などはそのままになってしまうのではないでしょうか。もしこの時点で、市民の声をしんしに受け止めるということでしたら、第2ステージに市民の声を反映させるとしたら、どのような形で反映させていくのか、そのことについて伺いたいと思います。

市長(小川公人君)

 これまでもいろいろなご質疑がありましたし、市民の皆さんからも意見をいただいておりますけれども、特に骨格部分にかかわる例えば区域の大きな変更だとか、主要な街路の幅員とか、そういった面について、どこまでもまだ流動性があって市民の皆さんにこれから耳を傾けてということにやはりなり得ない部分と、今後これからも細部でまだまだお聞きしなきゃならないこととやはり区分けせざるを得ない。その中の、今の道路幅員ということであれば、非常に骨格部分になりますので、これについてはそれを前提にして都計審にも掛け、道の審議会にも掛けていますから、このことについては大筋この方向でやはりいかせていただきたいと。それ以外のいろんなまだまだ非常に課題が多くありますから、その点についてはこれから耳を十分傾けて、できるだけ可能な限り反映できるものは反映していかなければならないだろうと、こう思っておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。

議長(岡村繁美君)

 以上をもって、吉本議員の一般質問を終結いたします。

散会宣告

議長(岡村繁美君)

 本日の議事日程は全部終了いたしました。
 これをもって散会いたします。
 午前10時43分 散会

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