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平成17年第4回江別市議会会議録(第3号)平成17年12月16日 10ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き 

副議長(小玉豊治君)

 以上をもって、清水議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 矢澤睦子議員の子育て環境の充実についての質問を許します。通告時間20分。

矢澤睦子君

 議長のお許しを得ましたので、順次質問をさせていただきます。
 まず初めに、私は子供に関することについて、窓口が一つであると大変便利と以前から一元化について願っておりました。
 ある集まりで市民の方から、江別市って何でこんなに分かりにくいのでしょうと投げ掛けられまして、訳をお聞きしますと、お子さんが当時小学校低学年のとき学校で健診があり、そのときは都合で受けられなく、受けられる状態になったときはもう学校は関与せず、教育委員会へ行っても無関係と帰され、保健センターへ、市立病院へとどこへ行けば受診できるのか悩み、結果的には近くの個人病院で受け入れてくれたということです。このようなとき窓口が一つであれば、あちらで聞いてください、こちらではありませんなど無責任なことは言えないと思います。子供の福祉に関したこと、医療に関したこと、子育て、児童相談等、子供に関してはここへ行けば分かるという窓口が必要ではないでしょうか。小学校就学前を一括一つの窓口で、また、健康づくり、青少年健全育成に関することも同じです。
 横浜市では、来年度から進める予定ですが、群馬県太田市では四、五年前から、隣の石狩市では本年度から一元化を始めたということです。幼保の格差是正や地域教育の情報共有により、相乗効果をもたらしているとのことです。少子化問題に即した総合的なまちづくりと位置付け、市民に分かりやすい、市民ニーズに合った行政組織を作るべきではないでしょうか。どうぞ良いご答弁をお願いいたします。
 次に、食育についてお伺いいたします。
 さきの第3回定例会では山本議員が、そして昨日、宮川議員からも質問があり重なる部分がありますが、よろしくお願いいたします。
 食育基本法が成立しました。この食育基本法の前文には、生きる上での基本である知育、徳育、体育の基礎となるべきものと位置付けられ、外国への食の依存問題、豊かな本物の味覚、伝統の薫りあふれる日本食文化が失われる危機にあると、法の目的を明確にしています。
 私たちの食生活は、ライフスタイルの多様化に伴って大きく変化して、生活習慣病の増加、肥満と糖尿病、がんなど、子供においては1週間のうち朝食抜きの子が20%、朝食を子供だけで食べて学校へ行く子が30%と、まず家庭教育を進めるとともに、地元の食材を生かした学校給食など、少子高齢化現象と併せて重要な課題ではないでしょうか。今後この課題をどのように進めていくのか。また、昨年誕生した江別小麦めんなど江別市らしい取り組みを大切にしながら、地産地消として食育の展開、方向性についてどのようにお考えでしょうか、市長の考えをお伺いいたします。
 最後に、専任学校司書についてです。
 去る11月13日、恵庭市長選がありました。今回当選した市長は元市役所職員であり、恵庭市立図書館長をされ、その後市議になり、次世代を担う子供づくりのため学校図書館の充実に努力している方と聞いておりました。当選した市長の公約は、次世代のため子供の教育が大事と訴えて大きな成果を上げました。恵庭の市長選は、50年先を見通して教育に旗を振りました。この現象を江別市の行政をつかさどる皆様はどう受け取られますでしょうか。
 以前視察に行ったときのことと重なることが気になります。世界で一番学力の高いフィンランドの夏は、午後10時ごろにようやく夕暮れになるのです。両親が仕事を終え、夕食を済ませた後、家族と行くところはコンビニよりも多くあるという図書館です。本によって心も体も養われていくと思うのは私だけでしょうか。
 早速、恵庭の学校図書館で会合を開きました。私も参加させてもらいましたが、恵庭市すべての小学校には以前にも申し上げましたが、専任の学校司書が配置されていますし、11学級以下の小中学校すべての学校に司書教諭が教育長発令で配置されております。見学に行った小学校では、司書教諭と協力し読書支援、学習支援を強化するため、公立図書館や市内の学校図書館をネットワーク化して必要な本を相互貸借している現状です。これは、お金がなければ知恵を絞る良い例だと思います。
 また、朝の職員会議では、学校司書と司書教諭が連携して発言しているということです。学校司書の身分は学校図書館の非常勤職員です。市の図書館で研究会議を重ね、常に市の図書館と連携を図り、また図書ボランティアの協力も得ながら、必要な時間に必要な授業を行っていると言っていました。江別市でも学校図書館法をしっかり理解した上で方針を掲げるべきで、そこが重要なことと強く感じました。図書館に本があれば良いではなく、資格、資質を十分に持っていて熱意のある人が常に図書館にいることにより、児童生徒、そして授業を運営する教師への支援ともなり、総合的な学習も深みのあるものになっていくはずです。図書館においては、専任で専門の学校司書の配置として人件費の負担が大変なことは、十分に理解しています。
 江別市では、子供のために他の地域ではやっていない江別特有の事業があります。人件費を掛けず、全くボランティアで日本古来の文化・芸術を指導する土曜広場です。年々参加者が増加しているとのこと。先日も大麻青少年育成会の発表で、この事業に対して子供たちの中から、この日が来るのを楽しみに待っていると語っていた児童がいました。素晴らしい人材が多く、江別市だからこそできる事業と思います。
 もう一歩進んで、国から割り当てられている図書費を配分し、読書支援、学習支援、情報支援ができる学校図書館をしっかり機能させる方針や人を含めたシステムづくりを進めていくのは不可能でしょうか、お伺いいたします。
 以上で1回目の質問を終わります。

副議長(小玉豊治君)

 矢澤議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川公人君)

 矢澤議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 子供施策の一元化についてのご質問でありますが、過去にも矢澤議員からご質問をいただきご答弁申し上げているところでありますが、平成16年度より第5次総合計画を推進するために施策マネジャーを配置し、子育て支援施策の総合調整を進めているところであり、また少子化対策として次世代育成支援行動計画を策定いたしまして、福祉、保健、医療、教育などの施策について、それぞれの担当部局で子育て支援の推進を図っているところでありますが、行動計画を総合的に推進するためには、総括した進行管理を専掌する組織が必要であると認識いたしているところであります。
 こうしたことから、庁舎の構造、スペース上の施設的な問題をクリアしながら、市民に分かりやすい窓口が求められておりますことから、業務の一元化については当面、平成18年度に教育委員会所管であります児童館運営業務などについて一元化を図ることを検討しております。また、その他の業務については、なお引き続き検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、食育基本法の推進についてのご質問でありますが、食育に関しましては、昨日のご質問でお答えしたところであり、一部重複する部分があるかと思いますが、食育基本法の展開、方向性についてお答えいたします。
 本年度は、食育推進協議会が中心になって、小学生を対象とした食と農の体験学習を8校ほど実施したところでありますが、この中には、えべつの小麦ハルユタカ追跡学習と題しまして、小麦畑から製粉工場の見学、本物の江別小麦を使ったラーメン加工体験など麦の里江別を意識した体験学習を実施しております。江別小麦の生産工場を見学し、地域の産業を知ってもらうことも目的の一つであり、地場産業の振興につながるものと考えております。
 今後は、このような江別産小麦など地域の特性を生かした農業体験学習や江別の地域に根ざしている食文化継承の展開に加え、食育事業を支える食育ボランティアの育成など市民協働の体制づくりを進め、食育推進計画策定の下地づくりを行いたいと考えております。
 食育に関しましては、国や道の大枠が示された段階でありますが、議員ご指摘のとおり食育は生きる力、人間力回復の根幹をなすものでありますので、これらの対応につきましては、協議会で検討され方向性が示されることになろうかと思います。
 いずれにいたしましても、生産者、教育機関など関係機関、団体の参画のみならず、家庭や地域ぐるみでの市民協働の取り組みを重視した展開を大切にしてまいりますので、そのようにご理解を賜りたいと存じます。
 このほかにつきましては、教育長からご答弁を申し上げます。

教育長(高橋侃君)

 私から学校図書館につきましてご答弁申し上げます。
 学校図書館は、本来的に教育課程の展開に寄与するばかりでなく、児童生徒の健全な教養にも大きな影響を与えております。また、子供自ら学び、考え、行動する力を付けることとか、情報化社会をたくましく生き抜く力を付けるために必要な情報を自ら収集し、選択し活用できる力を付ける拠点となるところが学校図書館だと考えております。しかし、残念ながら今、子供の読書離れとか活字離れが言われておりまして、憂慮されているところでございます。
 一方、学校教育の中で学校図書館を活用することは、調べ学習とか総合的な学習の時間などを充実したものにしていくものと考えているところでございます。最近では、図書、雑誌といった印刷資料だけでなく、CD、ビデオといった視聴覚資料、またCD-ROM、インターネットといった電子資料も学習のために必要でありまして、学校図書館もこれらの資料を収集し、保管して、将来的には江別市のどの学校にも提供しなければならない時代がやがて来るだろうと予測しております。
 このような多岐にわたる業務を実施するには、今のような図書係の一人の先生だけでは十分対応できない状況にあることも十分認識しております。現在、江別市としては、12学級以上の学校では学校図書館司書の資格を持った教員が学校図書館のマネジメントに当たっておりますが、将来的には専任の司書が常駐できることが望ましいことと理解しているところでございます。
 このことから、次年度に向けては、12学級以下の学校に図書館運営に向けた職員の研修や子供のより良い読書環境づくり等を支援するために、情報図書館から専任の司書が一定期間常駐することなども現在計画しておりますので、ご理解いただきたいと思います。
 いずれにいたしましても、学校図書館は生涯学習社会の入り口に当たりまして、子供にとって心のオアシスとして貴重な存在でございますので、議員ご指摘の中身につきましては重く受け止めておりまして、今後とも学校図書館の充実に努めてまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。

副議長(小玉豊治君)

 以上をもって、矢澤議員の一般質問を終結いたします。

散会宣告

副議長(小玉豊治君)

 本日の議事日程は全部終了いたしました。
 これをもって散会いたします。
 午後 2時26分 散会

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