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平成17年第3回江別市議会会議録(第4号)平成17年10月4日 4ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

 6 議事次第の続き

認定第1号ないし認定第3号の続き

議長(岡村繁美君)

 これより、決算特別委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 質疑なしと認めます。
 以上で、決算特別委員長報告を終結いたします。
 これより、認定第1号 平成16年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて及び認定第2号 平成16年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについてに対する一括討論に入ります。
 討論ありませんか。

森好勇君

 認定第1号 平成16年度江別市水道事業会計決算及び認定第2号 平成16年度江別市下水道事業会計決算について、認定の立場で討論に参加いたします。
 両事業は、第9次財政計画、第8次財政計画の初年度に当たり、市民への良質な水道水の安定供給、また下水道についても生活・衛生環境の向上に努め、順調に推移しており評価するものです。
 経営面では、上水道では水道料金の減収、一般会計からの繰入れの見直しなど減収となっていますが、事業費用で効率的な企業努力、経費節減に努めた結果2億3,353万5,000円の純利益となっています。下水道においては、建設改良事業で雨水対策として朝日町、上江別西町など5地域の雨水管整備が行われ、雨水管の整備区域は市街化区域面積の56.1%になっています。経営面では、下水道使用料は横ばいとなっていますが、経費の削減で当年度純利益1億4,775万8,000円を上げ、上・下水道とも健全経営となっています。
 認定に当たり、2点要望しておきたいと思います。
 1点目は、夕張シューパロダムにかかわり石東拡張事業についてです。江別市の将来人口推計は、平成32年度をピークに減少が予測されており、そのときの人口は13万5,000人という試算もあります。現行の水利権5万6,000立方メートルでもお釣りがくる水利権であり、18万人に対応できる水量が確保されています。夕張シューパロダムに石狩東部広域水道企業団として参画し、江別にとってダム建設負担金が3億9,000万円、石東拡張事業に21億円と無駄な公共事業を強いられました。当初計画では、1万4,700立方メートル取水が、わずか100立方メートルと147分の1と超大幅減となりました。この夕張シューパロダムは国や道の責任が大であり、事業負担の軽減を求めるべきであります。石東拡張事業は、北海道も石狩東部広域水道企業団の構成団体に加わっており、企業団内で今後の財政負担及び地元負担削減について早急に協議に入るべきです。
 2点目に、水道料金についてです。
 日本共産党は、基本水量の引下げや実使用量に見合う料金体系など、今までに何度か提起してきたところです。2億円を超える利益と繰越剰余金を減債積立金として建設改良費に回し、なかおつ企業債償還にも充てる優良な会計内容になっています。借金は早く返済した方が良いことは理解できますが、一定の企業債を発行し、償還額はそれを上回る返済で未償還残高を減らす計画的な返済を検討すべきです。そのことにより、水道料金見直しの財源は可能と考えます。
 決算特別委員会の資料によりますと、当市の利用実態は6立方メートル未満は11.3%、6立方メートル以上8立方メートル未満は8.4%で、基本水量以下が19.7%、5世帯に1世帯になっています。このような基本水量以下の世帯は、一人暮らしの方々が大半であると思います。高齢化社会が進行する中、独居老人世帯も当然増え、自公政権の下で税制改正や社会保障の後退で厳しい暮らしが予想されます。公共の福祉を増進する理念で、水道料金への見直しを検討されるよう要望して認定の討論といたします。

議長(岡村繁美君)

 ほかに討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 引き続き、認定第1号及び認定第2号を一括採決いたします。
 認定第1号及び認定第2号は、委員長報告のとおり、認定することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、認定することに決しました。
 次に、認定第3号 平成16年度江別市病院事業会計決算を認定に付することについてに対する討論に入ります。
 討論ありませんか。

高橋典子君 

 認定第3号 平成16年度江別市病院事業会計決算を認定に付することについて、認定の立場で討論いたします。
 事業報告書では、平成16年度は診療報酬の一部改定があったものの、医療制度全体として大きな変更はなく、外部要因による病院経営への影響は特になかったとされておりますが、2001年(平成13年)に行われた高齢者の医療費窓口負担の定率化や健康保険本人の3割負担は、受診抑制という形でいまだに影響し続けており、それが患者数及び診療収益の減少として表れていると見ることができます。また、そのとき同時に行われた医療法の改正により、市立病院は一般病床を選択することとなりましたが、その下で安定的経営をするためには医師の確保が大きな課題となることもこの間改めて認識させられてきたところです。
 このような状況の下で、収益面では入院は収益及び延べ患者数とも減少し、前年度比6.7%の減収、外来は延べ患者数が減少したものの、診療単価の増により収益は前年度比0.4%の増収となっています。一方、費用面では、診療材料費、減価償却費の減少、その他経費節減などが図られ、病院事業費用は全体で前年度よりも約2億2,000万円減少させております。
 その結果、収支決算では最終予算と比較し、予定損失を約1億2,000万円下回り、累積欠損金は約34億900万円と経営健全化計画と比べ5億8,300万円ほど圧縮されているなど、この間の経営健全に向けた努力が表れているものとして評価するところです。
 また、一般会計からの繰入れについては、地方公営企業法に基づき行われているものであり、平成16年度決算においても63.7%が交付税措置されております。また、この下で行われている各業務等は、患者へのサービスを低下させないためにも市の政策として位置付けられ、適切に行われているものと判断します。特に、救急医療業務や未熟児収用部門業務、精神科作業・レクリエーション療法など、不採算を承知の上で地域の医療水準の維持・向上のため、市の政策として位置付け市立病院で担っているものであり、近隣自治体との関係においても責任を持って運営されるべきものと考えます。
 今後に引き続く課題として、病診連携については、この間市内開業医を訪問するなどの努力により、紹介率は上昇してきているとのことですが、さらに市内医師会との連携や信頼関係の構築、市長部局との調整、市民への分かりやすい情報提供など、市民の安心と利便性向上に配慮しながら進められるよう期待するものです。
 後発医薬品の利用については、病院事業会計だけでなく患者負担の軽減と医療保険財政も考慮し、市民へもお知らせしながら使用拡大に努力されるよう求めます。
 委員会審査において、他の自治体病院との比較もなされていたようですが、診療科や職員の構成、看護体制の違いなど、自治体の政策・方針によりそれぞれ条件が異なっており、単純に比較できるものではないと考えます。また、当市は札幌市という道内の中心的機能を持つ自治体に隣接しており、患者の流出の面では厳しい立地条件にあります。
 そのような中にあっても、今後とも心のこもった看護と質の高い医療を提供することで、江別市民、さらには近隣町村の方たちの信頼にこたえ、公立病院としての使命を果たしていかれるよう期待し、認定の立場での討論といたします。

議長(岡村繁美君)

 ほかに討論ありませんか。

赤坂伸一君

 認定第3号 平成16年度江別市病院事業会計決算について、認定の立場で討論いたします。
 平成16年度の病院事業は、入院患者が前年度より4,155人、3.3%、外来患者が3万129人、9.0%とそれぞれ前年度に引き続き減少し、入院収益では6.7%減、外来収益では単価増により0.4%の増収となっております。特に、一般病床の利用率では89.9%と2.1%下回り、精神と合わせて2.6%の減となっております。
 この結果、経費節減と情報発信など患者サービスの向上など、小さな努力の積み重ねにより予定損失は1億2,100万円ほど下回ったものの、2億7,300万円余の純損失が生じ、累積欠損金は34億960万円余を計上することとなっております。
 この背景には、平成15年度の診療報酬の減額改定や患者の自己負担率増などによる受診抑制、通院手控えなどの傾向とともに、医師の退職や市立病院周辺での開業医の増加など、その影響が依然続いているものと思われます。
 さらに、平成16年度からの研修医制度と道内での慢性的な医師不足から、現在でも医師5名ほど不足とのことであります。医師の過密労働と診療・待ち時間に対する患者離れなど、複合的に重なっているものと思われます。これら、結果として医業収益の減少が人件費や材料費などの医業収益比率を押し上げる要因となっております。
 また、個人の未収金対策も努力されておりますが、特に過年度分約5,900万円余の収納を急ぐべきであり、これが内部留保資金約9億3,000万円余の幅と弾力性を失わせ、不良債務発生の一つの要因となりかねないことから、抜本的な対策が急務であります。
 一方、患者からは医療スタッフに何を聞いても適切に答えてくれる、あるいはサービスが良くなったとの評判も聞かされ安心する面もありますが、診療科によっては予約をしても相当待たされるといった声も聞かされることから、一層の努力に期待するところであります。
 以上を踏まえ、質疑や資料でも明らかになったところですが、一つに固定医の確保、二つに紹介率30%を目指した分析と努力、三つに待ち時間縮小などサービスの向上、さらに基幹病院として地域に根ざした活動の推進、四つに未収金対策、五つに院内コンセンサスの下、経営診断結果に基づく収益向上と経費節減策などの着実な推進とともに、病院長の率先垂範したリーダーシップの下に長期的な見通しに立った健全化策に大きく期待し、認定の討論といたします。

議長(岡村繁美君)

 ほかに討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 引き続き、認定第3号を採決いたします。
 認定第3号は、委員長報告のとおり、認定することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、認定することに決しました。

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