平成17年第3回江別市議会会議録(第3号)平成17年9月22日 8ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
齊藤佐知子君
2回目の質問をさせていただきます。
最初に、自動体外式除細動器(AED)について、1点お伺いしたいと思います。
体育施設や市役所など、多くの市民が来庁される公共施設へのAEDの設置についてですが、市消防本部のお話によりますと、通報を受けてから救急隊員が到着するまで約6分前後とのことと伺っております。昨年6月に、市内の立命館慶祥中学校で三年生のお子さんが運動場でランニング中に突然倒れて、約15分後に救急車が到着しましたが、既に手後れの状態で、大切な命を亡くされていることはご承知のことと思います。先ほども申し上げましたが、心停止後4分で脳に障がいが発生し、12分後にはほとんどの人が死に至ります。
本市において、昨年1年間にそ生を試みた心停止患者は71人とのことであり、そのうち1か月間の生存者が4人、その中で社会復帰された方が1人と聞いております。また、本年度においては現在のところ搬送された心停止患者は60人とのことでありますが、社会復帰された方の確認はできておりません。
伊勢崎市では、心停止状態の人の救命率を上げるために、本年より2か年で市内の公共施設50施設にAEDを配置する計画を立てて、実施しております。また、横須賀市においては、全消防職員を対象に講習を行っており、全消防車にAEDを設置し、救急車が到着するまで救急隊員が応急処置に当たっているとのことです。
ご答弁では、当面は日本消防協会の助成金で購入するAED1台を施設職員の講習が終了後、発症の可能性が高い公共施設に設置し、有効活用してまいりたいとありましたが、市民の命を守る観点から、心肺停止患者の救命率向上のために、各市内の公共施設に計画的にAEDを設置していく必要があると考えます。再度、市長のお考えをお聞かせください。
2点目に、病児保育について伺います。
6月定例会の私ども会派の質問で、江別市の合計特殊出生率が1.11と全道一、全道、全国平均より低い合計特殊出生率であることを明示させていただき、少子化対策の重要性を指摘させていただいたところですが、子供を生み育てる環境を整備することが急務であり、そのためにも病児保育の必要性があると考えます。
江別市の少子化をここで食い止めるためにも、最大限の努力と知恵で子育て支援をして、女性に安心感を持たせることが必要であると考えます。再度、市長のお考えをお聞かせください。
以上です。
市長(小川公人君)
齊藤議員から2点について再質問がありましたので、ご答弁を申し上げたいと存じます。
まず、AEDの設置についてでありますけれども、率直に申し上げて、否定は全然していない、あったことに本当にこしたことはないわけであり、必要性は十分認識をしているわけであります。そんな中で、先ほど1回目の答弁で、特に可能性の高い公共施設というふうに申し上げましたけれども、具体的に言えば体育館に今回は設置を予定させていただきたいと思っています。
なお、そのほかにということでありますが、もっと端的に言えば、どこかへ配置しても発生するのは全く全然違うところで発生するかもしれない、あるいは公共施設でなくて民間でも、それで民間についても望まれるという答弁をさせていただきましたけれども、いずれにしてもかなり考えればいろいろ網羅しないと、ちょうどこの網羅されていないところで発生して、もしかしたら命を落とすかもしれない。こういうことで、実際のところは他市の施設については否定はしませんで、若干今すぐにということでなくて、活用状況というか、そういう推移を見させていただいて、その後でまた検討させていただきたいと、こう思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
それから、病児保育でありますけれども、基本的には少子化対策あるいはこの合計特殊出生率の話も今ありましたけれども、この課題はトータルでとらえているというか、福祉、保健あるいは教育、雇用と、こういったことは全部自治体だけでなくて国も事業所、地域、そういったものそれぞれが連携して総合的に進める。その中の一つの施策としてこの病児保育もあると、こういうふうにとらえているわけですけれども、いずれにしてもこれも病児保育、当面市としてどうかと、こういうことでありますが、率直にこういったトータルの課題あるいは少子化対策も個別的に例えばこれはどうか。これもあった方がいい、あれもあった方がいい、こういろいろ個別的に対応することにはなかなか難しいですし、それを全部一つひとつ積み上げる、みんなそれをとらえていかなきゃならない、こういうことではちょっと厳しい面もありますし、それから、官から民へというのは大きな国の動向としてはありますけれども、例えばお聞きするところでは、千歳市は民間の株式会社でこの病児ということについて受け止めてやっているやにも聞いていますが、いずれにしても、今すぐということではかなり国の基準も厳しいですから、病児を扱う、病児回復期ということですから、看護師なり、医療との関連だとかいろいろ条件がありますから、ちょっと余りこういうことですぐコストというのは言いにくいですけれども、やっぱりその辺では少し、当面即ということでは課題もあると、こんなふうに思っておりまして、今後実施されている市について少し調べて検証させていただいて、その可能性がどうなのかということについて研究してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
議長(岡村繁美君)
以上をもって、齊藤議員の一般質問を終結いたします。
この際、当職よりお諮りいたします。
議事の都合により、9月26日は休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
散会宣告
議長(岡村繁美君)
本日の議事日程は全部終了いたしました。
これをもって散会いたします。
午前11時47分 散会