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平成17年第3回江別市議会会議録(第3号)平成17年9月22日 2ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

 6 議事次第

開議宣告

議長(岡村繁美君)

 これより平成17年第3回江別市議会定例会第10日目の会議を開きます。
 ただいまの出席議員は28名で、定足数に達しております。

議事日程

議長(岡村繁美君)

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

会議録署名議員の指名

議長(岡村繁美君)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議規則第111条の規定により、坂本議員、宮野議員を指名いたします。

一般質問

議長(岡村繁美君)

 日程第2 一般質問を順次行います。
 伊藤豪議員の高齢化社会への対応についてほか3件についての質問を許します。通告時間30分。

伊藤豪君

 議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、高齢化社会への対応について、アイヌ民族と江別市について、土地開発公社について、江別駅前地区再開発について、この4点についての質問をさせていただきます。
 今日から国会が始まりましたけれども、去る9月11日、衆議院選挙が行われまして、それぞれの立場で衆議院議員の応援に走り回られまして、大変皆様方お疲れのことではなかろうかと思います。聞くところによりますと、市長におかれましても複数の候補の応援に回られたということで、私どもの疲労以上にお疲れではなかろうかと思いますので、できるだけ質問も工夫をいたしまして、再質問がないように、再答弁をする必要がないように考えていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 第1のテーマは、高齢化社会への対応についてであります。9月19日は敬老の日でありましたが、全国の100歳を超える高齢者の方々が約2万5,000人もおられることが報道されておりました。少子高齢化社会に向かって急テンポで突き進む今日の日本、そして江別市であります。
 私の1点目の質問の趣旨は、極めて分かりやすく単純な話であります。近年、介護保険法の改正など、新しく行政上の諸措置を求められることが多く、また地域密着型の支援事業などを新しく展開されるように求められておりますが、今回の質問はそれら事業の対象高齢者ではなく、その手前というか、江別で暮らす元気なお年寄りの健康を更に増進し、維持していただくための方策についてであります。
 近年、高齢者の方々の自然体での健康づくりが盛んであります。秋の色に染まった日ざしの中で、パークゴルフやウォーキングに軽い汗を流す高齢者の方々の元気な足取りは、いつまでも続いてほしいものと期待するものであります。私の家の近くでは、お天気の日には毎朝集まってラジオ体操で体をほぐし、一日を始めるお年寄りのグループもあり、また、江別市保健センターの健康づくりはつらつ教室や在宅介護支援センターの転ばない体づくり講習に参加する高齢者が少しずつ増えているなど、高齢者自身の意欲というか自助努力というか、近ごろ目覚ましいものがあります。さらには、気功、ヨガ、太極拳、ストレッチ体操、いろいろなダンスサークルなど、運動系統のサークル活動に参加する高齢者も大勢おられ、頼もしいというか、元気な高齢者の未来は明るいといったムードすら感じられるのであります。
 しかし、北海道にとってこれからの季節、高齢者の日常的な体力づくりや体力維持には大敵となる冬、雪の季節が近づいております。歩くスキーやゲレンデスキーといった運動の手段もありますが、それなりの準備や用意が必要であります。雪投げ、雪よけが良い運動になるのは、残念ながら壮年期の方々であって、高齢者の方々はどうしても家に閉じこもりがちになるのが、今日までの北海道であり江別市内の実情であります。
 私は、パークゴルフやウォーキング、ラジオ体操のように、自分の好きな時間帯に無理のない軽い運動を冬期間もほぼ毎日のように行える空間、広場、たまり場を数多く作ることが、せっかく秋まで半年間体力づくりをしてこられた高齢者が、その体力を維持して、また来春パークゴルフやウォーキングに、元気に生きる喜びを再び実感できることにつながるのではないかと思います。
 大麻や野幌の体育館にはトレーニング設備があり、若者や壮年者に交じって高齢者の方も次第に多く見掛けるようにはなりましたが、これらの設備の基本的考え方は、スポーツマンや壮年者の体力づくりが目的であり、高齢者の方々がゆっくり、のんびり時間つぶしを兼ねて健康維持のための軽い運動をする空間には向いていないように思われるのであります。
 地区センターや公民館を少し見て歩きましたが、高齢者が自由に無料で出入りして、体力維持の活動をするには、ロビーなどに場所を確保して、多少の器具の配置など、高齢者を歓迎する雰囲気づくりが必要であり、さらに江別市全体がその体制に向かってムードづくりをすることが必要かなと思いました。公共施設のそれぞれのホールの団体などに使用されていない時間は、個人の高齢者の方に開放して、上靴でぐるりと周辺を歩き回ることができるようにすることは難しいことではないと思います。また、各家庭に、場合によってはそのまま死蔵されているサイクルマシンなどを寄贈してもらって、ロビーに配置してはいかがかとも思います。
 江別市内の高齢者の皆さんによるふだんの体力維持の活動とあいまって、健康診断などの適切な組合せで、国民健康保険の健全な運営に成功している自治体も数多くあるそうです。例えば、檜山管内のせたな町は、1人当たりの老人医療費が平成元年、全国一、つまり北海道一であったのが、健康づくりの結果、平成14年には全道で187位にまで改善した、そのような例もあると聞いています。保健センターの健康づくりはつらつ教室や大麻ころばーずのような活動を更にバック・アップするとともに、地区センター、公民館、自治会館などの空間を特に冬期間、朝から夜まで有効に高齢者に活用してもらう努力、工夫をするべきと思いますがいかがでしょうか、ご意見をお聴かせください。
 えべつ市民健康づくりプラン21の中にも、住区会館などに気軽に運動できる器具や健康測定器具を設置し健康を増進するとありますが、血圧計は見掛けるものの、気軽に運動できる用意は余りされていないように思います。初めに申し上げましたように、極めて分かりやすい単純な質問でありますが、余り費用も掛けず取り組める大事な課題ではないかと考えます。市長の前向きの答弁を求めて、第1点とします。
 第2点は、成年後見制度についてであります。
 昨日、この問題については宮川議員が詳細に質問をされましたので、私は大まかにまとめて質問をさせていただきます。
 認知症あるいは記憶力の弱くなってきた高齢者を食い物にする悪質リフォーム業者の暗躍が、新聞紙面に報ぜられております。また、オレオレ詐欺も高齢者にねらいを定めて、多額のお金をだまし取る手口など多数報じられており、さらには高額商品を言葉巧みに売り付ける商法もあり、誠に暮らしづらい世の中となってまいりました。このような悪質商法のばっことともに、認知症患者をはじめ、高齢者の財産を守るために成年後見制度が普及し始めており、特に本人や親族ばかりでなく、身寄りのない判断力の衰えた人について、市町村自治体にも後見人を申し立てる権限が与えられ、既に江別市においても2件の活用があったと聞いております。しかし、まだまだ全国的にも江別市民にも知れ渡っておらず、関心や利用度も低いと報ぜられております。
 介護保険法の改正とともに、特に高齢者の権利擁護が任意事業から市町村のひっす事業となったこともあり、また親族確認の範囲も四親等から二親等以内へと緩和された点など、この制度は一層の活用へと道を開いております。高齢者が地域で今までどおりの日常生活を安心して送れるように、江別市はそのために力を入れている自治体であると認識してもらうためにも、成年後見制度を地域に根付かせ、活用する努力をすることが大事と思われます。
 高齢者に厳しい社会状況にある今日、高齢者本人のみに自衛の責任を負わせることは誠に酷なことであります。市町村のひっす事業となった高齢者の権利擁護の責任を果たすためにも、成年後見制度の普及の努力について市長の見解を伺います。
 第2のテーマは、江別市とアイヌ民族とのかかわりにおける問題についてであります。
 第1点、本年6月18日、ご案内をいただき、対雁墓地の一角にある樺太アイヌ殉難碑の前でアイヌの方々が挙行された慰霊墓前祭に参加させていただきました。前後して、真願寺ご住職による仏式の法要も執り行われました。この慰霊墓前祭には、宮野前副議長をはじめ多くの同僚議員も参加されました。明治8年、日本とロシアの間に樺太千島交換条約が締結された際、対雁に移住を余儀なくされた樺太アイヌの方々が、翌年疫病によって多数、400人近くと聞いておりますが、病死されるという事件が起きました。この事件を記憶にとどめ、慰霊するための日であり、江別市の歴史にとって決して忘れ去ることのできない出来事として大切に長く伝えられるべき日であります。
 その会場には大小二つの石碑が年数を経てあり、特に小さい方のアイヌの子孫の方が建立された樺太旧土人先祖之墓と記された碑は大きく傾いておりました。私は、実は平成9年第4回市議会定例会で、これら石碑の修復の問題を質問しておりますが、今回も同じ質問をさせていただこうと思います。樺太アイヌの遺族の方々の思いと管理に当たる江別市の関係者の方々の考えが少し掛け違った点もあったように聞きましたが、もしも地震など何かのきっかけで石碑が倒れ、破損するようなことがあると、江別市の歴史や史跡に傷をつけることにもなりかねません。遺族やウタリ協会江別支部などの方々と話合いを行い、納得をいただいた上で、一日も早い修復を願うものですが、いかがでしょうか。慰霊墓前祭後の経過等を含め、その対応について市長の見解を伺います。

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