平成17年第1回江別市議会会議録(第3号)平成17年3月10日 14ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
宮川 正子 君
2回目の質問をさせていただきます。
ユニバーサルデザインについてですが、市で実施しました講演会には何名くらいの職員が参加されたのでしょうか。市が実施する事業や、市が運営整備する施設にユニバーサルデザインの理念を取り入れるためには、職員の方々が積極的に講演会などに参加して、意識の定着化が必要と思いますが、いかがでしょうか。
また、不特定多数の人が利用する行政は最大のサービス産業と言われています。ユニバーサルデザインは、今のご答弁にもあるようにハードの面だけでなくソフトの面も大切、また障がい者などの社会参加の仕組みづくりも大切です。その一歩が、職員の方々がそのような方々の大変さを少しでも理解するために、車いすや赤ちゃんを抱いて庁舎を歩いてみてはいかがでしょうか。だれもが利用しやすい窓口サービスの充実に必要と思いますが、いかがでしょうか。
続きまして介護保険についてですが、要支援、要介護の比較的軽いところの倍増、また介護保険を利用者で見ると26%の施設利用者が半分以上の給付額を必要としています。給付額が伸びれば、当然保険料も伸びるという仕組みです。相変わらず待機者は多くいます。しかし、入所希望者の中には軽度の方も多くいます。また、その方々を支えるサービス基盤を整備することにより、地域で暮らすことができます。
今、長寿化に伴い高齢者自らが住宅に安心して住み続けるには、身体的機能の変化に対応したバリアフリー化などの住宅設備は不可欠であると思います。ところが、現実に高齢者対応の手すり設置のための修繕工事がどの程度行われているかということですが、住宅・土地統計調査によると、持家全体の7.9%、高齢者のいる世帯で11.4%にしか過ぎません。また、世帯別に見ると高齢単身主世帯が8.7%、高齢夫婦主世帯が11.4%となっております。高齢単身主世帯より高齢夫婦主世帯の方の割合が高くなっております。
修繕工事がなかなか進まない一因として、高齢者は日常的に収入が少なく、ある程度の費用を要する住宅改修にはなかなか踏み切れないということがあると思います。ですから、貸付けでは住宅改修はなかなか進まないと思います。公共機関のバリアフリー化、またユニバーサルデザインとして取り組んでいますが、住宅こそ地域で暮らし続けるために必要です。ところが、高齢者の方はなかなかニーズが顕在化しづらく、必要になってから気付くということがあります。また、個人の住宅の改修に助成することにより、ユニバーサルデザインの住宅は次の世代にも受け継がれる上、施設入所を抑えることから長期にわたり介護費用を市としても抑えることができます。市も、国から助成が付くと事業がしやすくなるのと同じで、助成することにより市民に住宅改修が普及すると思いますが、いかがでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。
以上で2回目の質問を終わります。
市長(小川 公人 君)
宮川議員の再質問でありますが、講演会の開催における職員の参加状況がどうかというお話ですが、平成15年度に開催した講演会については、延べ230名の参加がありまして、その中で職員の数は24名で、比率で言えば10.4%、平成16年度は181名の参加がありますが、その中で職員は15名で比率では8.3%という状況になっています。
今後も、講演会、研修会等々開催し、またその開催の中で職員の参加も得て、意識高揚に努めてまいりたいと思います。
それから、例えばの話で赤ちゃんを抱いたり等々体験をしてはどうかというお話でありますが、そういった体験も大変大事なことであろうとこのように思いますので、今後そういったことも含め取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
健康福祉部長(宮内 清 君)
2回目の介護関係についてのご質問にお答え申し上げます。
在宅介護の推進、あるいは保険料の抑制、こういう視点から住宅改修に対して融資制度ではなく補助制度による対応を考えるべきではないかとのご質問でありますが、1回目の質問でもご答弁しておりますとおり、現在市では一般虚弱高齢者の方々や要介護認定で自立と認定された方々を対象に、生きがい対応型デイサービスなどの事業を実施しまして、事前のこういう予防対策に取り組んでいるところでもあります。
また、現在国が進めている制度の見直しにおいても、予防重視型システムへの転換が打ち出されており、要介護状態になる前の自立高齢者に対する効果的な施策を推進しようとしているところであります。このようなことから、現状では住宅改修に対する助成よりも、改修を必要としないようADL、いわゆる日常生活動作等の向上のための各種予防対策を講じていくことが優先する課題であると考えておりますので、この点ご理解を賜りたいと存じます。
以上であります。
副議長(宮野 一雄 君)
以上をもって、宮川議員の一般質問を終結いたします。
この際、当職よりお諮りいたします。
議事の都合により、明11日は休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
散会宣告
副議長(宮野 一雄 君)
本日の議事日程は全部終了いたしました。
これをもって散会いたします。
午後2時25分 散会