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平成17年第1回江別市議会会議録(第3号)平成17年3月10日 3ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

 6 議事次第の続き

一般質問の続き

伊藤 豪 君

 第3の質問は、江別市立病院についてであります。
 江別市立病院の経営診断等業務報告書は、コンサルタントによって提出されました。何回目のコンサルタントによる経営診断かは分かりませんが、今回の経営診断は行政が取り組むべき課題7項目、病院が取り組むべき課題14項目に分かれ、より具体的に診断されており、問題点が浮き彫りにされている感じを受けました。恐らく、市長と病院長を先頭にすぐにもこれら問題点の解決に具体的に取り組まれることと思いますが、この際何点かについて私なりに質問させていただこうと思います。患者は経験しておりますが、医業には門外漢でありますので、ぶしつけな質問になろうかと思いますが、ど素人の言うことと大目に見ていただきたいと思います。
 まず、この報告書を一読して一番驚いたことは、病院として取り組むべき課題の1として取り上げられている経営理念、基本方針が、各部門の責任者をはじめ全部門の職員に十分に認識されていないという指摘であります。どんな組織、団体、会社などでも、構成員が今何を共通の理念とし、どんな方向に向かってどのように力を合わせていくのかが不明の場合、間もなく停滞し、混乱し、休止状態に陥るのは目に見えています。院長の努力で立派な基本方針が策定されているのですから、その方針の上に力を合わせて赤字克服に頑張る院内の体制づくりを急いでほしいと思います。
 この点は、私は内科医として治療に取り組みながら頑張っている院長にのみこの責務を負わせるのではなく、院長を助けて病院設置責任者の市長が連日院内に入り、各部局、各部門の責任者と話し合い、急速な理念と方針の浸透を図るべきと思います。市長の考え方、決意などを伺って第1点とします。
 第2点、市民からの最も要求の高い必要性にこたえる医療体制を確立することが、市立としての病院の役割であることは言うまでもないことであります。その意味で、業務報告書が指摘している点でもありますが、札幌市よりも江別市の死亡率が高く、しかも死因の上位を占めている病気のうち、心疾患、脳血管疾患に対応する救急医療体制を充実させ、江別市民になくてはならない中核病院の地位を確立するか、又は悪性新生物の早期発見の検査体制を作り上げ、同時に早期治療による完治を得意分野として市民の支持を得るかなどの方法であります。
 これらは、更に多額の初期投資を必要とするかもしれません。しかし、多少の経営上の赤字を生じても市民の強い支援の声の下で経営を続ける道を選択することができるのではないかと思うのであります。緊急の課題は医師の充足であることは承知しておりますが、単に急性期の患者に対応するだけでは近辺の総合病院と変わらず、赤字を埋め続けるために市民の税金を投入し続ける対象としてはいかがなものかと思います。市民の要求度の高い医療体制の構築に取り組んではいかがかと考えますが、病院設置責任者の考え方をお聞かせください。
 第3点には、診断書が指摘している地方公営企業法の全部適用の可否についてであります。
 前の議会でも坂下議員から質問のあったところでありますけれども、病院職員の意識改革を促し、経営管理システムを機能させ、病院経営事業管理者によって強力なリーダーシップを発揮させて、経営の自立と責任体制の明確化を図ることが必要ではないかとの指摘について、市長はどう考えているのかその所見を伺います。
 第4には、経営診断書から離れて伺いますが、現状のまま推移して巨額赤字の一般会計からの持ち出し、穴埋めが続く場合、市財政の強力な足かせとなる状態をいつまで続けられるかという点であります。新江別市史をひもとくまでもなく、国立病院分院として医療過疎地の江別町に誘致して以来の江別市立病院の功をたたえるにやぶさかではありませんが、交通網の発達と近隣に多数の総合病院の設立を見る今日、市民の税金の使い道として長い将来にわたって市所有の病院として現状のまま今後とも存続すべきかどうか、病院設置責任者の市長の考え方を伺います。
 第4の質問として、教育について伺います。
 地方自治体が国や道と対等の行政体となった今日、地方、地域のその能力と見識が問われるのは教育についても同様であります。今日、ゆとりの教育が学力低下を招いているのではないかとの疑問が語られています。文部科学大臣がその是正について新しい方針を発表するなどの事態が続いております。江別市教育委員会も、市内全校の学力検査を実施するなど努力を傾注されているところでもあります。
 そこで、第1点としてゆとりの教育の中でようやく定着しつつあるという総合学習授業をどのように考え、今後深めようとされているか。さらに、総合学習授業は学力向上の阻害要因となっていることはないのかとの声もありますが、教育委員会の考えを伺います。
 第2点は、学力低下問題であります。学校で楽しく遊び、学力は学習塾で付けるのが当たり前になっているかのような状況も語られていますが、教育委員会は江別市の子供たちの学力向上についてどのような考え方で対処し、頑張っていこうとしているのか、その方針と対策について伺います。
 志木市の行政改革の中でお伝えしたように、教育委員会の必置の廃止という形で教育委員会の存在理由が問われてもいます。江別市の教育委員会は江別市の子供たちの教育にしっかりと責任を果たしていることを骨太の答弁の中で示していただきたいと思います。
 以上で第1回目の質問といたします。

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