平成16年第4回江別市議会会議録(第3号)平成16年12月14日 11ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
高橋典子君
2回目の質問をさせていただきます。
まずパークゴルフ場の料金についてですが、これは別の機会もありますので、質問はまた別のところでさせていただきたいとは思いますが、ホール数を増やしても利用者が増えなければ費用対効果という点で言っても決して好ましいことではないかと思いますので、是非その点は今後ともしっかりと担当部局としても見ていっていただきたいと思います。
今回高齢者の健康づくりについて私が質問させていただいたのは、この質問に際して健康づくりプラン21を改めて見させていただきました。数多く事実については羅列されているんですけれども、それでは江別市は今何を目指して、どこをどうしようとしているのかがなかなか見えてこない、そういう問題意識を持ちました。
もちろん健康づくりについては、パークゴルフだけの問題ではなく、学校教育だとか、社会教育、市民活動、あと保健センター、こういったところが政策を立ててそれぞれの分野から総合的にアプローチしていくことが必要だと思います。今のままでは一体市民に何を期待しているのか、市は何を目指しているのかが見えてこないと思いますし、特に市民のサークル活動についても、それをどうとらえているのか、小さなサークルができたらもしかしたらいろいろ施設の利用調整するのが面倒だなどと間違っても考えてはいないかと思いますけれども、市民がより健康に元気よく江別の中で暮らしていっていただくにはどうしたらいいのか、そういった施策を今後展開していっていただけるものと期待しているところです。今後の具体化については、また今後とも注視して見ていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
次に、ごみの有料化に伴う問題について要望も一部ありますけれども、質問させていただきたいと思います。
まず、色つきトレイについてです。スーパー等ではこのままにしておけばやはり答弁の中にもあった消費者ニーズや高級感を醸し出すとそういったことを理由にして、なかなか白い色のトレイへの変更というのには踏み出せないのではないかと、やはり売上げに影響することを心配されると思うんです。でも、一方で考えてみれば、小売店にとっても色つきトレイは高くつきますので、販売コストのことを考えれば白色トレイを使うにこしたことはないのではないか、民間企業はコスト感覚が働くという主張もありますから、そういう点を考えればうまくいけば白色トレイへの切替えも期待できるのではないかと思います。そのためにもトレイの色が違っても消費動向に影響しない、そういう確信をスーパー等に持っていただくことが必要だと思います。
ただ単にスーパー等に申入れを行うだけでなくて、例えば市の方で実験調査などの取り組みを行って、同じ品質の物を色つきトレイと白色トレイに入れて陳列していただく、それで、そこの場所にこれこれこういうことで実験を行っております、それで市民の方にその内容の趣旨を分かるようなそういった掲示も行うことで市民に対しての意識啓発を行うこともできるのではないかと思うんです。そういったいろいろな角度からの検討を行った上で、一歩でも前進するように具体策を是非考えていっていただきたいと思います。この件に関しては要望としておきますが、是非具体的な対応をお願いしていきたいと思います。
次に、生ごみのたい肥化についてです。以前の質問のときにも申し上げましたが、私の家庭では生ごみを段ボール箱でたい肥化しております。ほとんど我が家のごみからは生ごみが出ていません。ごみの量が大きく減ったのはたい肥化する前と後とでは明確に違っています。これだけごみの量が違うのですから、生ごみたい肥に取り組める家庭とそうでない家庭とでごみの料金負担は大きく異なってくるというのは明らかではないかとそのように感じているところです。是非学校等での受入れについても急いで具体化を進めていっていただきたい。本来こういったところで公平性を失するようなことになるというのは好ましいことではないし、本来であれば有料化前に対応されるべき問題だと考えます。是非その点は急いで対応していっていただきたいと思います。
さらに、5リットル袋ということで少容量のごみ袋、例えば今最低の容量が10リットルですけれども、それを5リットルなどにすると。高齢者の一人暮らしの家庭では、1回のごみ出しで10リットル袋でも大き過ぎる、そういう方がたくさんいらっしゃいます。だけれど、生ごみたい肥を作れないような状況に置かれている方、例えば市営住宅にお住まいの方の中には、この狭い家の中でどこに段ボールを置けと言うんだとそういうことをおっしゃる方もいるんです。生ごみをごみとして出さなければならない場合、やはり週に2回出さないと、1週間置いておけば臭くてかなわない。やはり毎回ごみは出したいけれども、10リットルだとごみ袋が余ってしまう。例えば10リットル袋半分程度にしかならないとすれば、その20円のごみ袋なわけですから、10円無駄に捨ててしまうことになるんですね。少ない年金の中で生活されている方がごみを出すたびに10円、20円無駄に捨てるということはかなわないことなんです。今市民の感覚としては、こういうところをきっちりと見て家計を締めていかなければならない、そういう実態です。是非少容量のごみ袋の対応を急いで検討していっていただきたいと思います。
答弁の中で、8種類のごみ袋ということもありましたけれども、本当に8種類必要なのか、例えば燃やせるごみと燃やせないごみは分ける必要があるのかですとか、後ごみ袋の大きさも今の4種類が果たして適切なのかどうか、こういったことも総合的に検討を加えていただくことで種類を多くしなくても少容量のごみ袋に対応できるかと思います。市民に余計な負担を掛けさせないためにも、本当にごみの費用負担の適正化、公平化と言うのであれば、そこのところを急いで対応しなければならないはずですので、この点についてご見解をお聞かせいただきたいと思います。
次に、不適正排出の対応についてです。この間改善されてきているとの答弁でした。もちろんそのルールが市民にとってどんなものであれ江別市のルールとして決まったものですから、それに従わなければならないのは当然ですけれども、1回目の質問でも申し上げたように、その分別の仕方自体が分からないですとか、あるいは一人暮らしをするようになって初めてごみの分別をしたとそういう方も多くいらっしゃいます。また、春になれば異動の時期となって、また住民も大きく入れ替わる、その時期にまた新たな問題が生じるのではないかと思います。やはりここの点はそういった集合住宅等にお住まいの方の動向あるいは特徴をしっかりとらえた対応をしていっていただきたいと思います。これは要望としておきます。
次に、紙おむつを分別して有料ごみの対象から外すことについてです。助役の答弁は子育てをされているお母さんたちにとっては、非常に厳しい答弁だったと受け止めました。確かに所得だけを基準に減免を考えるあるいはいろいろな理由でともかく広げていくことは問題だという認識を市の側がお持ちなのは分かります。でも、一方でご答弁の中にもあったように、世帯の状況、生活事情等こういった違いが実際にある、これも事実です。ところが今の制度の中ではこうした事情にも配慮することさえできない、そのまま進められている、こういう状況です。
例えば若い世帯の中には、月額の手取り額で20万円にも届かない収入で子育てされている方もいらっしゃいます。あるいは自宅で頑張って介護されている方、大人だからおむつも大きくなって、ごみを出すたびに負担感があります。逆に一方で一人暮らしの高齢者の方で毎月20万円を超える年金収入のある方もいらっしゃいます。この方はごみの量はほんのわずかです。これで公平かと言ったら確かにごみを出す量に応じた公平性はあるかもしれませんけれども、それぞれのご家庭の生活の実感から見たら決して公平ではない。ごみというのは買物するたびに付いてくるものですので、ごみの根本的な減量方策がなければ、結局のところ消費税と同じように消費者の段階で大きな負担となって、しかも逆進性の高い形で負担となって掛かってくるのは事実です。ですから、何らかの方法で市の政策的なものを持って負担軽減の方策を考えなければならないのではないかということを申し上げているんです。
今回の質問に当たって、紙おむつの使用について子育て中の方からアンケートをとってみました。実はもっと大きな負担になっているかと思いましたら、それとは逆の結果で、例えばLサイズですとか、ビッグサイズの紙おむつを使っていらっしゃる方でも1回のごみ出しに使うごみ袋の大きさはせいぜい10リットルだと言うんです。一番小さい袋で間に合う。つまり紙おむつを交換する回数が極端に少ない。1日二、三枚程度の紙おむつで済ませているのではないかということがアンケート結果からうかがえました。
最近の紙おむつはぬれた感じがしないとも言いますけれども、やはり1回おしっこをすれば湿ったものをずっとおしりに付けているわけです。先日ちょっと理由があって子守をしたその赤ちゃんのおしりを見てみましたら、やはり赤くただれているんですね。お母さんたちは家計の負担を軽くしようと節約されますが、そのしわ寄せが赤ちゃんのおしりに現れてきている、こういうことをこの間の経験の中で感じた次第です。
また、大人であればやはり本人の尊厳の問題もあります。必要な回数だけ紙おむつの交換がされていることと思います。でも、紙おむつが大きくなるということで、これもまた大変な負担となって伸し掛かってきているんです。是非こういったことへの配慮、赤ちゃん、子育てへの支援あるいは介護への支援、こういった観点、または別の観点があってもいいかもしれませんけれども、今急いで何とかしてあげたい、そういう政策をもって市民に臨んでいく、そういうことが必要ではないかと思いますが、その辺りの考え方を今一度お聞かせいただきたいと思います。
最後に、申し上げておきたいのが、今こうしたことが、例えばNPMの理論を導入しての行政改革が行われておりますけれども、その中で市民に対して費用負担の公平化、こういうことが言われています。でも、同じ料金で負担をいただくのが果たして本当に公平なのかどうか、そういうことがいろいろなことに直面するたびに感じられます。本当に市民の実態を見てそれを施策に反映させることができるのかどうか、この観点を失わないようにしなければならないのではないかと思います。
こうしたごみの有料化の問題でもそうですけれども、市民の意識の中に変化が生まれてきはしないか、例えば公共ごみ袋のことでも少し触れさせていただきましたけれども、これまでお互い様という気持ちの中で市民が自発的にいわゆる協働と言いますか、まちの中をきれいにしていこう、こういうことを自然な形の中で行われていたことがやれなくなってくるのではないか。一方で、お金さえ払えばいいそういう階層も出てくるのではないか、こういったこともきぐするわけです。こうした中で、生活が困難な方はせつない思いをしながらこの江別市で暮らしているわけです。是非市民の生活の実態をよく見ていただきたいと思います。そうした実態を踏まえた上で、江別市としてどういう方を救わなければならないのか、どういう方に支援を行わなければならないのか、是非見極める必要があるかと思いますが、そういった考え方についてご見解をお聞かせいただきたいと思います。
以上です。
助役(中川 正志 君)
ごみ問題に関する再質問でございましたが、まず先ほども答弁申し上げましたけれども、8種類の指定ごみ袋でスタートさせていただきましたので、実際どの種類の指定袋の使用量が多いのかということの数の見極めも必要かなと思っております。確かに40リットルの燃えるごみ、又は40リットルの燃えないごみ、どちらかを削ってまた別のところで8種類にするということも考えられると思います。そういったことも含めまして、今少し時間をいただきまして、その結果として慎重にこれら袋のいわゆる容量については検討させていただきたいとこう思いますので、5リットルの袋については、そういったことで一つご理解いただきたいと思います。
それから、紙おむつに関することでありましたが、議員も認識されておりますように、この紙おむつについては子育てだけではなくいわゆる寝たきり老人とか、高齢者はいろいろあると思います。そういった意味で先ほどもお答えいたしましたが、家庭ごみ有料化制度の中でこのような施策の意図を反映させようとした場合、はっきり申し上げまして、際限なく広がっていくと考えられます。こういったことから、なかなかこの無料の部分については条例等で規制しておりまして、端的に申し上げますと、生活保護、そのほか市長が特に認める者ということで、この無料の対象にしておりますが、これをさらに広げるということについては非常に難しい問題がある、限定的にならざるを得ないということで一つご理解いただきたいと思います。
それから、先ほど様々な課の施策に対しての考えがありましたが、これはこのごみの問題とは別の次元のお話としてとらえていただきたいと思いますが、新年度予算の編成に当たっての江別市の基本的な考え方について、るる多くの議員に述べさせていただきました。行政評価さらには過去にもお話ししておりますように、すべての施策に財源配分できる状況ではございませんことから、政策の取捨選択、効率性、効果性、市民が一体何を期待するのか、そういったものをトータル的に判断した上で、施策の決定をするように進めておりますし、そこにまた新たないわゆる公共経営理論としてのNPMも入っております。そういったことも含めて議会にお諮りして政策の決定、又は予算の編成に取り組んでおりますので、またその機会にそういったご議論をさせていただければと思います。
以上であります。
副議長(宮野 一雄 君)
以上をもって、高橋議員の一般質問を終結いたします。
散会宣告
副議長(宮野 一雄 君)
本日の議事日程は全部終了いたしました。
これをもって散会いたします。
午後2時47分 散会