ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 江別市議会会議録 > 本 会 議 会 議 録 の 閲 覧 > 平成16年分の目次 > 平成16年第4回江別市議会会議録(第3号)平成16年12月14日 2ページ

平成16年第4回江別市議会会議録(第3号)平成16年12月14日 2ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第

開議宣告

議長(宮澤 義明 君)

 これより平成16年第4回江別市議会定例会第9日目の会議を開きます。
 ただいまの出席議員は29名で定足数に達しております。

議事日程

議長(宮澤 義明 君)

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

会議録署名議員の指名

議長(宮澤 義明 君)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議規則第111条の規定により、鈴木議員、高間議員を指名いたします。

一般質問

議長(宮澤 義明 君)

 日程第2 一般質問を順次行います。
 五十嵐議員の病院事業についてほか3件についての質問を許します。通告時間15分。

五十嵐 忠男 君

 それでは、通告に従いまして、順次お聞きをしていきます。
 初めに、病院事業の諸課題に対する取り組みについてお聞きをいたします。
 今年の3月議会の予算特別委員会におきまして、市長より答弁という形で市立病院の経営健全化に向けての決意が示されました。経営診断を行うこと、医療相談室の設置、病院物流の改革、看護体制の改善、そして、医師の確保等の諸課題に対し最善の努力をし、真に市民、地域住民の中核病院として期待、支持される魅力ある病院として機能するよう努力を傾注していきたいとの答弁でありましたが、その後、今日まで今申し上げました具体的諸課題に対する取り組みがどのように推移してきているのか、また、成果が見られたものがあるのかどうか、さらには、今議会初日の厚生常任委員長報告で、病院長を中心にして皆さんが頑張っておられるけれども、厳しい経営状況であるとの報告がありましたが、そのような中にあって、本年度収支が今後どのように推移するのか、その見通しについてお聞きをいたします。
 次に、国民健康保険特別会計への対応についてでございますが、さきに認定されました平成15年度の国保会計決算では7,800万円ほどの不足を生じましたし、その前年の平成14年度では6,000万円ほどの不足でありました。私は平成15年度決算では1億円を超える不足額になるのではなかろうかと内心心配をしておりましたが、結果として一般会計からの繰入れの増や税の未納対策、レセプト審査の強化など関係者の努力により、多少なりとも1億円を下回ったことはそれなりに評価をいたしております。
 いずれにいたしましても、今年度も厳しいこの会計の状況で推移しているものと思っておりますし、後年次におきましても、現行制度で推移するならば一層厳しい状況が続くものと予想しております。最近一部市民より余り遠くない時期には税の引上げが行われるのではなかろうかと懸念する声も聞かれます。国と地方の税財政を見直す方向にある中で、新年度予算編成作業が進められるものと思われますが、平成17年度の国民健康保険特別会計予算編成に向けての市長の基本姿勢についてお伺いをいたします。
 次に、教育長に2点ほどお伺いをいたします。
 1点目に学校のトイレの洋式化についてでありますが、学校の増改築や各学校からの要望などを踏まえて、学校施設整備計画に基づいて取り進めてきているものと認識しておりますが、現在、各学校よりどの程度の要望が上がっているのか、また、増改築にあわせて設置しようとしているところがあるのか、それらの具体的な計画はどのようになっているのか、計画があるのであれば設置の見通しについてお聞かせをいただきたいと思います。
 2点目の子供盆踊りの普及についてでありますが、このことにつきましては、教育長にお聞きすることが適切かどうか若干思案をいたしましたが、あえてお聞きをいたします。
 今年の夏も各地域で市民祭りの一環として、また、単位自治会などでも盆踊りが行われましたし、同時に子供盆踊りも行われたようであります。8月16日の野幌町旭公園での子供盆踊りを見る機会がありましたが、踊っている子供たちより踊りを見ている子供たちが大変多い状況でございました。聞いてみますと、見ている子供たちの多くは子供盆踊り歌や踊りを知らない子供たちでありましたし、また、親御さんも知らない方が多い状況でございました。各地域でも同じような状況とお聞きをしております。
 現在市内の各保育園や一部幼稚園では、夏が近づきますと子供盆踊り歌を聞かせ、また、踊りを教えているようでありますが、その人数は就学前の幼児数の一部でありますし、また、市内の小学校ではごく一部で教えている状況であります。そのようなことから、子供盆踊りを広めることは子供盆踊りを通しての情操的効果を上げること、市民祭りをより盛り上げることになるとともに、地域の方々の連帯感をはぐくみ、また、親子で踊ることは親子のきずなを強めることにも役立つとともに、さらには大人の盆踊りの発展にもつながっていくのではなかろうかと私は思っております。
 子供盆踊り歌は、江別出身の童謡詩人で学校の教員でありました坪松一郎さんという方によって作られたものでありまして、言わば江別は子供盆踊りの発祥の地と言えるかと思います。そのようなことから、教育委員会が音頭取りをして、学校関係者、父母の皆さん、そして地域関係者が話し合って、普及に向けてご尽力をいただきたいと考えておりますが、教育長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
 最後に、防災ステーションからの景観の改善についてお聞きをいたします。
 防災ステーションからの石狩川と川に架かります美原大橋の眺めは、訪れる多くの方々に感動とまた安らぎを与えております。一方、ステーションに来られた方々が異口同音に国道12号線に沿って立てられております電柱と張られている電線が、この素晴らしい眺めの価値を半減させていると残念がっておられます。多額の経費が掛かるものと予想しておりますが、関係機関及び関係する企業に協力いただいて、埋設等で改善できないものかどうでしょうか、お聞きをいたします。
 以上で、1回目の質問を終わりますが、よろしくご答弁のほどをお願いを申し上げます。

議長(宮澤 義明 君)

 五十嵐議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川 公人 君)

 五十嵐議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 初めに、病院経営の健全化に向けた諸課題に対する取り組みの状況についてでありますが、今後の市立病院の在り方や経営の方向性を検討するために取り組んでおります経営診断につきましては、民間の視点に立って、客観的、総合的な診断を受けるため、医療専門のコンサルに業務委託しているところであり、来年1月末には経営改善課題の抽出と改善計画等について最終報告がなされることになっております。
 診断結果につきましては、内容を十分に検討し、経営健全化に向けた具体的な展開として中長期的経営戦略及び短期的対応に区分し、その実現可能性を見極めながら各部署での検討をはじめとした院内合意を図り、職員一丸となった取り組みをしてまいりたいと考えております。
 また、市立病院を取り巻く医療環境や夜間急病診療所の運営・在り方、さらに病診連携等の一層の推進を図る上での諸課題については、江別医師会の協力が必要であるとの認識から、過日地域医療懇談会を開催し、私あるいは助役も出席をし意見交換を行ったところでもあります。今後とも医師会との緊密な連携を図りながら、地域全体としてより質の高い医療サービスを提供してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、国保会計の平成17年度予算編成に向けての基本的な考え方についてでありますが、国民健康保険事業は、地域住民の医療を確保することにより、住民の健康の保持増進を図ることを目的とするもので、国民皆保険制度の根幹をなす重要な役割を果たしております。しかしながら、近年急速な人口の高齢化や医療の高度化等に伴い、毎年医療費が増大する傾向にある一方で、低迷する経済状況等の影響に加え、無所得者、低所得者層を多く抱えるという国保特有の構造から課税所得は伸び悩んでおり、国民健康保険の安定的な運営が課題となっているところであります。
 こうした状況の中で、当市の国保会計の収支状況でありますが、議員もお話しありましたけれども、平成14年度では6,065万7,000円、平成15年度では7,973万2,000円の収支不足となったところであり、また、平成16年度におきましても、引き続き医療費の増加が続く反面、課税所得は伸び悩んでおりますことから、会計収支の均衡を図ることは大変厳しいものがあると考えているところであります。
 また、国におきましても、三位一体改革の中で地方への権限移譲を前提に、保険給付費に対する国庫支出金の補助率を見直し、都道府県負担の導入を打ち出すなど負担割合の変更が行われますことから、市町村の国保運営への影響を懸念しているところであります。
 そこで、ご質問の平成17年度予算に向けての考え方でありますが、市が保険者として事業の安定した運営を図るために、市民の皆さんのご理解をいただき、収納率の向上に努めるとともに、健康づくりやレセプト点検などの医療費の適正化をなお一層推進し、国保会計の健全化に努めてまいりたいと考えております。
 このほかにつきましては、建設部長ほかをもってご答弁を申し上げます。

建設部長(斉藤 勝幸 君)

 私から河川防災ステーションからの景観の改善についてお答え申し上げます。
 現在建設中の道央圏連絡道路のうち江別東インターチェンジから市道美原南14号道路までの美原大橋を含む美原バイパス約4キロメートル区間につきましては、平成17年3月末に供用開始の予定であると伺っております。
 この美原バイパスの中で、特に雄大な石狩平野を背景に美原大橋のケーブルが主塔から伸びる姿は、大きな翼を広げた鳥のように美しい景観を見せ、また、夜間にはライトアップの計画もありますことから、河川防災ステーションからの眺望は訪れる方々により一層北海道らしさを感じさせ、江別の新しい観光スポットになるものと考えております。
 また一方では、この素晴らしい景観の中に国道12号の電柱と電線が視界に入るため、これを地中に埋設するなど景観の改善を図れないかといったご意見も多数いただいております。このようなことから、北海道電力などとも協議しておりますが、現在の電柱には電力のほか電話、有線が共架されており、さらには電線地中化事業としての優先度からいたしますと、景観の観点に加えバリアフリー化、防災対策、良好な住環境の形成や歴史的な町並みの保全など複合的な要素を持った計画が必要でありますことから、当該箇所における地中化事業としての補助採択は難しいものと考えております。
 したがいまして、直ちに実施できる状況にはございませんが、引き続き景観の改善につきまして、研究してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 以上です。

教育長(高橋 侃 君)

 私から教育行政につきまして、ご答弁申し上げます。
 まず、学校トイレの洋式化でございますが、これまで学校施設の整備につきましては、基本的には各学校からの予算要望を取りまとめて、その中から緊急度や優先度などを勘案して年度ごとに計画的に適切な改修を進めることで、子供たちの教育環境の充実に努めてきているところでございます。
 ご質問の学校トイレの洋式化につきましては、大規模改修事業の折に併せて改修を行ってきております。しかし、洋式トイレの設置比率は、小学校では平均33.8%、中学校では平均26.4%で、小中合わせて平均31%となっており、低い比率であることは確かでございます。
 一方、今年度の各学校からのトイレに関しての要望は、例えば臭気に伴う換気の強化やトイレ床の改修、職員用トイレの増設などが多くありまして、洋式トイレの増設要望については1校のみで、平成17年度の要望につきましても、2校から出されているのが現状でございます。
 したがいまして、トイレの洋式化については、現時点での計画にはありませんが、引き続き今後大規模改修事業等に併せて学校からの要望を聞きながら実施していきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 次に、子供盆踊りの普及についてでございますが、この子供盆踊り歌につきましては、先ほど五十嵐議員がご紹介いたしましたように、江別の教員、故・坪松一郎氏によって作詩されて、江別を発祥の地として全道、全国に広まったものでございます。この歴史的事実を広く江別市民に知ってもらい、後世に語り継ぐことを目的にして、平成14年に子供盆踊りの歌が誕生して50周年を機に、歌碑を野幌グリーンモールに経済界の団体が社会奉仕事業として建立された経緯がございます。
 今後はこれを契機に子供盆踊りを年次計画で江別の一大イベントに育てようという機運が一部の関係者の間で出てきているのも事実でございます。この子供盆踊りの普及につきましては、実際にこの団体が平成15年に子供盆踊り歌の録音用原盤を作成して、それをカセットテープにより自治会等に配布して、野幌・旭公園で野幌市民祭りの一環として子供盆踊り大会を開催して、現在に至ってきております。
 来年度以降はさらに子供盆踊り大会を江別の一大イベントに育て上げるために、会場を旧江別高校跡地に移して、規模の拡大を図るという計画を聞いております。また、来年度は新たに音質の良い子供盆踊りの歌のCDを製作して、小中学校、幼稚園、保育園、自治会、希望団体に配布を予定していると伺っておりまして、五十嵐議員のご提言もありますことから、教育委員会といたしましても、このCDの配布と併せて関係団体と連携して、各学校の児童を対象に子供盆踊りの普及に努めてまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

病院長(宮本 宏 君)

 私から経営改善への取り組みについてお答えいたします。
 前段市長からもお答えいたしておりますが、経営健全化に向けた短期的な院内の取り組みとしましては、既に病院の現状と検討課題をテーマに、9月・10月の2回職員研修を行い、11月には医師を対象に診療科別の分析と対策についての研修会を開催いたしました。
 さらに、健全化ニュースを定期的に発行し、院内職員全員に配付するなど経営に関する情報の共有化と改善に向けた職員意識の高揚を図っているところであります。
 次に、医師確保についてでありますが、申し上げるまでもなく、医師は地域医療を守るとともに病院経営上にとりましても、大きな位置を占めておりますが、平成15年度末における当院の医師数は、標準医師数に比べ約10名不足している状態にあり、現在も不足の状態は変わっておりません。
 昨年度以来、私は市長とともに何度か大学医局へまいり、派遣要請を行った結果、ほかの多くの病院において医師の引揚げが行われる中にあって、本年4月に新たに内科医師1名を採用し、増員することができました。また、卒後医師臨床研修指定病院の認定を受け、研修医1名を新たに採用しておるところであります。
 医師確保は今後とも厳しい状況にあることに変わりはありませんが、派遣実績のある医局ばかりでなく、他の大学医局にもまいりまして、要請活動を行っていることに加え、当院のホームページや医療関係専門誌に求人情報を掲載するなどの広報活動を行っており、引き続き医師確保に向けた努力をしてまいりたいと考えております。
 次に、院内物流に関する取り組みについてでありますが、院内で使用する医薬品や診療材料などの物品を一元的に管理するとともに、計画的な搬送を行うために、以前より物流管理システムを構築しておりますが、本年4月には、総合物流担当の主幹を配置し、適切な在庫管理により院内物流の効率化と購入単価の引下げ交渉により経費の削減を図っているところであります。
 次に、医療相談室の設置についてでありますが、当院が提供する診療や看護等について患者さんをはじめご家族からの相談やご意見に適切に対応するため、本年4月に課長職である副看護部長を配置し、4月以降10月までに50件を超える各種の相談等を受けております。ご意見等はより良い病院、そして患者本位の医療を提供する上で貴重な機会、情報提供と受け止め、患者サービスの一層の向上を図ってまいりたいと考えております。
 看護体制の取り組みにつきましては、看護の質を下げることなく患者数の動向を踏まえた看護体制の確立の観点から、改善すべき事項につきましては、現在検討・協議しているところであります。
 次に、本年度の収支の見通しについてのお尋ねでありますが、所管委員会でもご報告申し上げておりますが、4月以降、患者数の減少や平均在院日数の短縮などから診療収益が計画を下回っており、特に8月、9月の2か月は極めて厳しい経営状況にあります。例年ですと、冬期間に入りますと、入院患者数が増加傾向にありますことから、収益増が見込まれるものと考えておりますが、今後とも収益増と費用の一層の縮減を図ることにより、収支改善に向けまして懸命な努力をしてまいる所存でありますので、何とぞご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

次ページ

前ページ