平成16年第4回江別市議会会議録(第2号)平成16年12月13日 12ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
副議長(宮野 一雄 君)
尾田議員の一般質問に対する答弁を求めます。
市長(小川 公人 君)
尾田議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
あらかじめお断りいたしますが、なかなかわくわくと受け止められる答弁になるか、甚だ疑問でありますが、ご理解いただきたいと思います。
まず、予算編成の基本的な考え方についてでありますが、本年4月から第5次江別市総合計画がスタートしており、協働のまちづくりを支える地域経営計画としての性格を明らかにしながら、将来都市像である人が輝く共生のまちの実現に向けて歩み出したところであります。
もとより、都市経営は行政のみによって成立するものではなく、市民、NPO、大学などの持つアイデア、企業の持つノウハウなどを取り入れ、身近な問題や日常生活に必要なサービスについて行政とともに考え、行動するまちづくりを目指して、市民協働のまちづくりをすべての政策に共通した課題として事業展開を図ることとしております。
現下の厳しい財政状況下で、行財政改革を更に推進しなければならないことはもちろんでありますが、行政内部の取り組みに加え、市民協働の観点から、主体となる市民の皆さんとともにまちづくりを考え、実現していくための基礎的な取り組みとして、従前、市内3地区で実施しておりました地域担当職員制を市内全域に広げ、市内10地域の皆さんと市の職員とが、まちづくりの担い手として、共に地域課題の解決に向けて取り組んでいくこととしております。こうした取り組みは、一朝一夕には目覚ましい成果を期待することは難しいものと考えられますが、協働の考え方がこうした実践を通して職員にも市民にも浸透していくにつれて、今後のまちづくりを進める際に極めて大きな力となっていくものと考えております。
私は、こうした取り組みを通して、市民の皆さんとともに考え、実践していくべき課題が明らかになった際には、共に江別市の担い手として課題解決に向けて積極的に取り組んでいきたいと考えており、そのことが厳しい行財政環境を超えて将来都市像である人が輝く共生のまちの実現につながっていくこととなるものと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
このほかにつきましては、助役ほかをもってご答弁を申し上げます。
助役(中川 正志 君)
私から、江高跡地の整備についてお答えをいたします。
跡地利用に関しましては、庁内的には2次にわたる土地利用検討委員会におきまして、これまでの議会論議、それから市長への手紙など、こういったご意見を踏まえまして、当該跡地が市街地中心部にあるオープンスペースであること、また周囲に公共施設を擁することから、将来、都市アメニティを高める用地として、周辺施設と合わせて一体的に江別市民全体の利活用を図ることのできる公共施設用地とすべきとの方向性が示されております。
現段階で、直ちにこうした整備に着手する環境にはありません。現在でも各種イベントの会場として利用されている状況も踏まえまして、当面の間、そうした利用に対応できる多目的広場及び緑地としての利用と、それに必要な最小限の整備、管理を図っていくという方針に変わりはないところであります。
今後におきましても、こうした考え方に立って、市民の皆さんや企業などの動きがあれば、そのご協力をいただく中で、個別具体的に有効な利活用の方策を検討するとともに、段差解消、地盤整備にも相当額の費用が掛かるものと考えられますので、活用方法に合わせた整備手法も併せて検討してまいりたいと考えておりますので、そのようにご理解いただきたいと思います。
以上であります。
健康福祉部長(宮内 清 君)
私から、福祉除雪についてのご質問にお答え申し上げます。
福祉除雪サービス事業は、高齢者や障がい者の方々が冬期間も安心して地域で暮らすことができるよう、費用の一部を助成して、公道除雪後の玄関前に残された置き雪を除雪し、日常生活の支援を図ることを目的に実施しているものでございます。
現在の利用の状況は、市が費用の一部を助成している高齢者・身障者世帯が690世帯、そのほかに全額自費により希望で利用している一般世帯が692世帯、合わせて1,382世帯となっており、これら世帯には除雪の際の便宜上、除雪幅を明示するなどの方策をとっている現状にあります。
福祉除雪を利用している世帯が、外から見て分かるようになっているとのご指摘でございますが、除雪に掛かる時間の制約などがあり、効率性の観点から現在の方法をとっているところでございますが、今後、利用者や除雪業者の意見をお聴きするなどして、他の方策がないかどうか検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
以上であります。
教育長(高橋 侃 君)
私から、教育行政につきましてご答弁申し上げます。
まず、屋内運動施設の確保についてでございますが、今の時代のスポーツ活動、これは健康体力づくりへの志向が高くなっておりますし、また余暇活動が見直されて年々活発化しております。特に、野外スポーツは多種多様で、少年から高齢者まで幅広い年代層で盛んに行われておりますことは、スポーツの振興上、大変喜ばしいことと思っております。
また、夏場だけでなくて、できることならば冬期間も同じように行いたいという欲求も必然的に生まれてくるものと思っております。
現在、ご指摘のように、屋外で活動されている野球、サッカー、テニス、ゲートボールなどは、冬期間は積雪のために土の上での練習ができなくなり、それに代わって、市の体育館や学校開放事業による小中学校体育館などを利用して練習を行っている状況でございます。
議員ご提言の民間などの空き倉庫を利用して土の屋内運動施設を確保してはどうかということでございますけれども、利用団体の意向も十分聞くなどして、民間等の空き倉庫などの利用が可能かどうか、これから調査をするなどして今後研究してまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。
次に、学校選択制導入と学校の将来についてでございますが、学校選択制につきましては、これまで議会、市民、教職員の方々からの多くの貴重なご意見等を勘案する中で、今年の5月に決定の運びとなったところでございます。
また、希望申請につきましては、現時点で61人が申請されたところでございまして、学校単位での出入りについては、各学校とも新1年生の児童生徒数に大きな動きは見られなかったのが現状でございます。
一方、当市においても少子化が進んでおり、現在、約1万2,200人の児童生徒が在籍しておりますが、単純に住民基本台帳の未就学人口をスライドしますと、5年後には約2,000人の減少が見込まれますことから、これは重要な課題と認識しております。
このような状況の中で、子供たちの望ましい教育環境、あるいは円滑な学校運営の観点から、江別では学校適正配置基準の下で、小中学校ともに12学級から18学級を望ましい学校規模として適正化をこれまでも図ってきておりますし、今後とも進めていこうとしているところでございます。このことは、本年2月20日開催の所管委員会に報告いたしているところでございます。
なお、学校再編を視野に入れた学校選択制導入の考えは全くございません。今後においても、子供たちの望ましい教育環境づくりの観点から、学校の適正配置に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
以上でございます。
副議長(宮野 一雄 君)
以上をもって、尾田議員の一般質問を終結いたします。
散会宣告
副議長(宮野 一雄 君)
本日の議事日程は全部終了いたしました。
これをもって散会いたします。
午後2時45分 散会