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平成16年第3回江別市議会会議録(第2号)平成16年9月15日 7ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

副議長(宮野 一雄 君) 

休憩前に引き続き会議を開きます。
 一般質問を続行いたします。
 山本議員の平成17年度予算編成についてほか4件についての質問を許します。通告時間30分。

山本 由美子 君

 議長のお許しをいただきましたので、順次質問いたしますので、よろしくお願いいたします。
 最初に、平成17年度予算編成方針についてお尋ねいたします。
 戦後最大の低迷を続けている経済情勢の現状を反映して、各地方自治体も直面している財政硬直化に対応するため、行財政改革を積極的に進めていると言われておりますが、江別市においても同じで、中期財政見通しの中で示されているように、平成17年度は歳入、歳出で9億円余りの不足が想定されるとありますが、10月の末には新年度予算に向けてヒアリングの作業も進められると聞いておりますが、予算編成に対して市長の基本的な考え方についてお伺いいたします。
 限られた予算であるとしても、市長としての立場からの理念と個性を生かした市民の目に映るような政策を、多くの市民の方々が期待をしております。
 最近、予算がないから、お金がないからできませんと市民に向かって言っていることを耳にしますが、それなら仕事が少なくなった部署を縮小するだけでも多少の理解は得られると思います。
 一例を挙げれば、給食センターは当面退職者不補充によりコスト削減を図るとありましたが、一日も早い民間委託を進めるためには、痛みを伴う市民の立場で判断すべき問題であるとの素朴な市民の強い意見もあります。また、一律に予算カットではなく、今、本当に何が必要なのかに絞って、予算の配分とそれに見合う機構改革を強く進めるべきではないでしょうか。頂点に立つ市長にお考えをお伺いいたします。
 次に、安心して暮らせるまちづくり。
 昨年は日高地方に、そして今年7月には集中豪雨で新潟・福井の大水害が発生いたしました。江別市街に住んでいる方々は口をそろえて、今度洪水になったらここが一番危ないと、いつも不安を持って生活しているようです。いつになったら安心して住んでいられるようになるのかと、そのときが来るのを祈っているようです。思い起こしますと、江別市において、昭和56年の大水害から22年の歳月が経過いたしました。あれから千歳川の放水路などのプランが出され、堤防強化・遊水地・調整池の併用論が出される中で、石狩川水系河川整備基本方針が決定され、現在、千歳川の河川整備計画の策定に向け審議されております。平成16年度中に計画を策定し、平成17年度から千歳川の整備に着手したいとのことです。この河川整備計画は時間や事業費の制約もあり、当面20年から30年の間に実施できる計画内容になると聞いております。
 昨年の日高地方の水害、今年7月の北陸地方の集中豪雨などのたびに、いつのときも昭和56年の、あの石狩川流域の大水害を思い出します。そこで、一年でも早く千歳川の河川整備を完成することを望みます。その点はいかがでしょうか。
 また、堤防と鉄道の関係について見てみますと、現在の堤防の高さより1メートルくらい低いところに線路がありますが、今後の堤防の高さと線路の関連についてはどのような対応になるのでしょうか、お伺いいたします。
 この整備計画で、これまで主張してきた江別市の考え方と、今回示された国の計画にはギャップはないのでしょうか。もしあるとすればどう対応してもらえるのでしょうか、お伺いいたします。
 すべての市民が安心して暮らせるのでしょうか、一日も早く、100%安全で安心のできるまちづくりを期待いたします。
 次に、子供サミットの開催について。
 ご承知のように、オリンピックでは北海道出身の選手の活躍で大いに盛り上がり、感動と勇気を与えてもらいました。また夏の甲子園で全国高校野球選手権大会では、駒大苫小牧高校が深紅の優勝旗とともに津軽海峡を越えてきました。高校野球の迫力と感動を道民に与え、喜びを爆発させました。未来の可能性を秘めた若者たちの、やればできるという道産子根性で、経済も社会も暗くなりがちな北海道に明かりをともしてもらいました。このことがきっかけとなり、若者たちの励みになってくれたと思います。
 しかし一方では、子供たちにかかわるいろいろな事件が毎日のように報道されています。最近では、佐世保の小学6年生による同級生の殺傷事件、すぐ隣の石狩市での高校1年生による中学時代の同級生の母親殺傷事件などがあり、まさかこんな近くで事件が起きているとは思いませんでした。これらの事件は大人がきちんと受け止め、親や学校に任せるのではなく、地域全体で考え、取り組む必要があるのではないかと、市民の間でも大きな話題になっております。
 児童憲章は53年前に制定されたものでありますが、当時と今の社会経済状況は大きく変わっています。
 今のような時代だからこそ、改めて私たち大人は児童憲章本来の精神をもう一度正しくしんしに受け止め、日本の未来を担う子供たちと真正面から向き合う必要があると思えてなりません。
 先日、札幌パークホテルにおいて、作家の五木寛之さんは、日本の忘れものと題して講演を行いました。その中で、親鸞、森鴎外、正岡子規の文を通して、人間は喜んで笑うだけでなく、悲しむことでも元気を取り戻せる、悲しんで泣くという柔らかい心を大切にしてほしいと話されました。大人は子供の権利や自由、自主性などをもっともらしく主張しておりますが、子供は親や学校、さらには地域社会に対して何を求めているのかを知ることも大事なことではないかと思います。
 私は、児童の権利に関する条約にも規定されています子供たちの意見表明権の場づくりが必要と考えております。そこで、提案としてですが、教育委員会が呼び掛け、子供たちを中心として親や学校、PTA、そして地域の大人たちが一緒になった、ルールを守って社会性を身に付けるためのテーマとして子供サミットを開催できればと思います。
 例えば、サミットは市内中学校の生徒で実行委員会を作り、テーマを決め、多くの中学生が参加する中で討論を行います。その場には保護者や教職員、さらには市民、我々議員も参加し、子供たちの考え方を聞き、一緒に考えるものです。そして、サミットで討論されたことを宣言としてまとめ、そのことを広く、子供たちはもちろん、家庭や学校、地域も一緒になって取り組んでいければと思っております。
 このサミットを実現させるためには、中学生自身の意識はもとより、PTAや学校が必要性を認識し、一緒になって取り組む姿勢がなければと思いますが、教育行政の一環として明年度から取り組んでいただければと思いますが、教育長としてのお考えをお伺いいたします。
 次に、空き教室の有効活用についてでございます。
 現在、江別小学校をはじめ、市内には少子化が進んでいることから、児童生徒の減少により、学校の空き教室が増えてきていると聞いております。最近では地域の実情に応じて、地域に根ざした学校施設の活用が問われるようになってまいりました。
 空き教室の利用の仕方としては、例えば地域住民の活動の場として、子育て奮闘中の若いお母さん方のサークル活動の場として、あるいは、子供たちとお年寄りとの交流の場などいろいろ考えられます。また、市内の某社会福祉施設では、通所施設を開設したいが、既存施設では手狭で、ほかの場所に分場方式での開設を検討しているが、民間施設を借り上げる資金力の問題と通所者の交通の便を考えると適当な物件がなく、なかなか難しいということをお聞きいたしました。学校の空き教室の有効活用として、近年空き教室を生涯学習施設、保育施設、老人福祉施設などの学校教育以外の施設への転用の要望が高まり、学校が地域コミュニティの拠点として、地域住民の様々な学習、交流活動の場として活用されるなど、地域に開かれた学校づくりについても求められていると思います。
 文部科学省では、社会教育施設のみならず、社会福祉施設などについても空き教室の活用と手続の簡素化を図り、そのことにより地域の人々に身近な学校の有効活用に弾みがつきました。
 そこで、江別市においても社会福祉施設などの空き教室活用について、学校施設の転用についてのお考えはいかがでしょうか。埼玉県上尾市では、平成10年に空き教室の活用計画が策定され、積極的にその有効活用を図っているとのことでした。大阪市、松原市などへも広がりを見せております。北海道内でも学校の空き教室を学校外の施設として使用されているところはあるとお聞きしております。
 江別市においても、時代が変わり、民間も行政も厳しい経済情勢の中、新たな投資は難しい現状にあると思います。限られた資源を活用していくという前向きな姿勢に大きな期待を寄せながら、検討していくべきと考えますが、いかがでしょうか。教育長にお伺いいたします。
 次に、経済活性化について。
 ごみ有料化がいよいよ平成16年10月から実施されますが、このごみ手数料を有効に利用していくために、そして、ごみ処理にかかる費用はこれから先永久に続けられますが、このごみ処理事業を含めた行政が発注する事業に際して、何でも自由競争の原理で行い、力のある大企業が参入する結果となることで良いのでしょうか。北海道の高橋知事は、北海道の仕事はできるだけ北海道でやってもらうと言っておりましたが、小川市長も江別の仕事は江別の人にやってもらうということを明言すべきではないでしょうか。
 例えば、横綱と小学生が相撲を取ったときに、小学生は弱いからといって割り切って良いものかどうかと思います。単に価格競争だけで判断をし、結果として会社の倒産や失業者が増えていくということが市長の目には映っているのでしょうか。でも、税金を使うのですから、幾ら高くても地元でとは申しません。江別に根をおろした企業があることにより、そこで働き、家庭を営み、税金を納めている多くの市民の立場と心情を思えば、単に入札価格の数字合わせだけでなく、総合的に見て市民に還元される江別方式を考え出されても良いと思いますが、地元企業育成の観点から、市長としてのお考えをお伺いいたします。
 次に、企業の空洞化の中にあって、ごみ処理関係事業を地場産業の一つにすることによって、例えばごみ袋の製造の中で軽作業的なものは、軽度の障がい者の人たちでも行うことができるものと思います。地元にそのような産業があるからこそできる授産施設や小規模作業所の運営が図られることになります。したがって、ごみ処理事業の関係の中で障がい者の担うべき業務があると思いますが、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
 次に、江別市ごみ処理基本計画においては、市民の役割は排出抑制や再利用に努めることとなっております。行政の役割は排出抑制、再資源化のための処理体制の整備、集団資源回収団体の支援、情報提供などの意識啓発に努めるとなっております。
 この8月に北海道女性議員協議会の総会が行われ、環境問題として、既にごみ有料化を実施している自治体の女性議員からの話があり、ごみ有料化が始まってから2年間は排出量が少なくなったそうですが、2年が過ぎると増えて元の量に戻ると言われておりました。これから実施する自治体においては、そのようなことのないように、より集団資源回収などの促進を呼び掛けておりました。
 具体的に申し上げますと、例えば段ボールや雑誌、新聞などは燃えるごみとして出されたら、およそ1キログラム当たり30円処理費用がかかっております。これを資源物として集団資源回収に出しますと、1キログラム当たり3円で済むと言われております。このようなことから、経費の節減とリサイクルの促進を図り、できる限りごみとして出さないように、私は今一度集団資源回収について見直し、将来的にも市民の意識を高め協力を得て、一体になって取り組むことが必要であり、今後更に強化すべきと考えますが、市長のお考えをお伺いいたします。
 次に、戦没者追悼式についてでございます。
 今年も8月15日に市民会館で行われました戦没者の追悼式に、私は昨年に続き出席させていただきましたが、なぜか昨年と違った雰囲気がありました。それは、昨年と比べて随分参加者が少ないと感じたことです。私は、現在の日本の自由と繁栄は多くの戦没者の犠牲によって勝ち得た結果であろうと思います。59回目の終戦記念日を迎え強く感じたことは、戦争について、なぜ・どうしての真実の姿を語り継ぐ人たちが少なくなってきたことが一つの現象に思えてなりません。
 私は戦後生まれで戦争についてはよく分かりませんが、子供のときから今までに多くのお年寄りから戦争の苦しみ、悲しみを聞かされて育ってきました。これまでは、周りには戦争負傷者の人の姿も目に付いたものです。私の両親は80歳を過ぎて健在ですが、今年は兄弟の戦死した沖縄へ、もう年をとって来年は行けないかもしれないからと言って花束を持って行き、献花をしてきました。そして、もうこれでいい、気持ちの整理ができたと話をしていました。その父親は私の子供たちにさえ、小さいときから戦地で死んだ人も生き残った人も、家族を失った人もみんながつらい思いをしたと聞かされておりましたが、最近は、もうそれも言わなくなりました。
 来年は60回の終戦記念日です。戦後59年で忘れ去られようとしています。遺族も減少し、その後継者も段々と少なくなってきているとのことです。聞くところによると、市の追悼式への案内は限られた人たちにしか出されておらず、また広報えべつに記載されているだけです。そのことが単なる形式的な行事になってしまったのではないでしょうか。もっと工夫をして、せっかくの市の行事に多くの市民の参加ができるようにするべきではないでしょうか、市長のお考えをお伺いいたします。
 周囲を見渡せば特定の組織に入って、年中行事的に平和運動の一環として参加している人もおりますが、平和は口にしているだけでは保障されないことは、最近のイラク情勢の動きやロシア・北オセチア共和国の残虐なテロ事件を見るときにしみじみと感じるものがあります。
 切れ間なく発生する国際紛争、そして国際貿易によって成り立っているこの日本、国の主権を守りながら紛争の予防と、平和の定着をどう続けるのでしょうか。私たちが何げなく送っているこの毎日が、安心して平和な生活を続けることの難しさをしみじみ感じている今日このごろでございます。
 もはや時代はイデオロギー対立のときではなく、いざというときに決然として日本のために殉じられた戦没者の心の思いをしのび、この追悼式がそうした方の犠牲を無駄にすることなく、再び戦争を招く結果を生じないための理解と努力を誓い合う掛けがえのない機会としてとらえ、同時に若い世代に、これからの国際社会に日本人としての自信と誇りを持って生き抜いてほしいものと願っているものです。
 このことについて、市長の理念と未来に向かってどう取り組みをされようとしておられるかについてお伺いいたします。
 以上で、1回目の質問は終わらせていただきますので、よろしくお願いいたします。

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