ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
セラミックアートセンター フェイスブック

宮坂康夫 棚田写真展

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年9月24日更新

宮坂棚田1
土谷(どや)棚田(長崎県松浦市福島)

全国各地を旅した際に撮影した棚田の写真と、その地域に暮らす人々に実際に取材した「声」を合わせて展示します。

期間・観覧時間

 10月1日(火曜日)~10月14日(月曜日・祝日)
 9時00分~17時00分 

 ※初日は10時00分から

場 所

 セラミックアートセンター 2階 渡り廊下

観覧料

 無 料

展示予定作品(一部)

宮坂棚田2
稲倉の棚田(長野県上田市)
宮坂棚田3
徳別当の棚田(宮崎県高千穂町)

開催にあたって(宮坂康夫氏から)

宮坂氏近影

 この3年間、春と秋、妻から借りたポケットデジカメを手に、自転車で全国を巡ってまいりました。肉眼で見えたままを写したいと思いましたので、人間の眼より強力な解像度のカメラは必要がないような気がしました。
 棚田で農作業をされている方からお話を聞くことも大きな目的でしたので、「よくこんな山の中まで自転車で来たね。」と向こうから話しかけてこられるのは、車やバイクで行ったのではありえない恵まれたことでした。ピントの甘い拙い写真ですが、そこでお聞きしたお話は、私だけの成果と思っています。
 棚田には、人が丹精した美しさと歴史を継承する尊さがあります。しかし、「手間ばかりかかって、肥料代にもならない」という現実のなかで、これらの棚田も5年10年のうちに半減してしまうのではないかと気がかりです。50ヶ所ほどの棚田を巡りましたが、ワクワクして辿りついても休耕地になり荒れてしまっていて、がっかりすることも何度かありました。
 採算を度外視しても、手を抜かず、最大限の努力をする日本人の精神の象徴として、棚田を後世まで残していきたいものです。