平成23年度食育 酪農体験
酪農体験(バター作り、牛舎見学)
平成23年8月26日(金曜日)に江別第三小学校のあすか学級の児童を対象に、酪農学園大学において、酪農体験の食育授業を実施しました。
当日は保護者も参加し、バター作り体験と牛舎見学を行いました。
江別は60軒ほどの酪農家がおり、4,000頭ものホルスタインを飼養している「酪農のまち」であることから、子どもたちに酪農をもっと身近に感じてもらいたいとの思いで、酪農学園大学に協力を依頼し実現したものです。
まずは、バター作り体験です。
酪農学園大学短期大学部准教授の筒井先生と学生に作り方を教わり、ペットボトルに入れた生クリームをシャカシャカ上下に振り、バター作りに挑戦しました。
だんだんバターのように固まっていく様子に驚きながらも、バターが出来てくるのが楽しく、頑張って振り続けていました。
固まってきたバターをザルに取り出し、水で洗った後、ヘラで水切りをしました。
出来上がったバターを舐めてみると、塩気は無いものの間違いなくバターの味がしました。
お好みで塩を加えると食べ慣れている市販のバターのような味になります。
ホットケーキ作りにも挑戦しました。
粉と牛乳を混ぜ合わせる手つきもしっかりしています。
フライパンでホットケーキを焼いている時に裏返すのも上手に出来ていましたし、自宅でも料理のお手伝いができそうです。
完成したホットケーキに自分たちの作ったバターを乗せ、大学で用意してくれたアロニアシロップをかけて食べました。
もちろん、飲み物は江別産牛乳で、「牛乳、美味しい!!」の声があちこちから聞こえてきました。
ホットケーキもバターも美味しく出来たので、児童たちから「おかわり!」の声が出るほどで、あっという間に完食しました。
調理体験の最後は質問コーナーです。
筒井先生に事前学習で疑問に思っていたことを質問しました。
チーズの作り方の質問が出ましたが、チーズの種類により作り方が異なるとのことで、カマンベールチーズの作り方を教えてもらいました。牛の4番目の胃の中にある酵素で牛乳を固めて、白カビを付けて熟成させるそうです。
次に、牛舎の見学です。
酪農学園大学の農場長でもある堂地先生が案内してくれました。
靴カバーや消毒槽等の防疫対策を施した後、敷地内に入りました。
牛の餌について詳しく説明してくれました。牧草やとうもろこし、飼料を発酵させた漬物のようなものを食べているそうです。
とにかく牛はとうもろこしが大好きで、とうもろこしを探して食べるそうです。
搾乳は朝・夕の1日2回で、1年のうち出産後の300日~350日くらいが牛乳を搾れる期間で、牛乳はメスしか出せないので飼っているのはメスばかりであることを教えてもらいました。 堂地先生には幾つかの牛舎を案内してもらいました。
この牛の模様のタンクでは、牛の糞尿を体温くらいに温めてガスを発生させ、火をつけてお湯を沸かしているそうです。70度のお湯が出るとのことで、実際に見せてもらいました。また、電気も作っているそうです。
近くに牧草ロールが積んであり、触らせてもらいました。空気が入らないよう密閉しているのでとても固く、1個400Kgもあるそうです。
最後に牛について知りたいことを質問しました。
「1日にウンチはどれくらいするの?」との質問には、「バケツ3個分くらいかな。」等、児童たちの疑問に答えていただきました。
児童たちも熱心にメモを取っていました。
今回の酪農体験で児童たちには、普段飲んでいる牛乳が牛の子どもが飲むミルクを人間がもらっていること等、多くのことを知ってもらえたと思います。
今後、牛乳を飲むときには、牛舎で見た牛のことや、バター作り体験のこと等、思い出してもらえたらなと思います。
※この日、児童たちからお手紙が届きました。とても嬉しい出来事で、スタッフである我々にとっても、思い出深い充実した1日になりました。