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予算決算常任委員会 令和3年3月12日(金)

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年2月8日更新

(開会前)

※ 日程確認
※ 一括議題の確認
※ 審査要領の説明及び効率的な審査の協力依頼

(開 会)

委員長(三角君):ただいまより、予算決算常任委員会を開会いたします。(9:59)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第及び審査順に従い進めていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
建設部入室のため、暫時休憩いたします。(10:00)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(10:01)
これより、付託案件の審査を行います。
議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算を議題と致します。
建設部治水課所管の議案第8号 江別市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第9号 江別市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定についてを一括議題と致します。
本件に対する一括説明を求めます。

治水課長:議案第8号 江別市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第9号 江別市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について、一括して御説明いたします。
2月25日提出資料37ページをお開き願います。
資料37ページは、提案理由説明書の全文であります。
また、資料38ページから46ページまでは、改正内容についての新旧対照表となっており、右の欄が改正後の内容となっております。
初めに、改正の理由でありますが、江別市が管理する普通河川及び準用河川の流水占用料等の額につきましては、北海道の河川法施行条例の規定に準拠して定めているところであり、令和2年4月に同条例が一部改正され、流水占用料等の額が改定されたことから、本市におきましても同様に、関連する条例について、所要の改正を行おうとするものであります。
次に、改正の内容でありますが、2条例の別表で定める流水占用料及び土地占用料の単価及び算出方法を北海道に準拠して改めるものであります。
また、今回の改定による平均改定率については、流水占用料が約11%の増、土地占用料が約21%の増となるものであります。
なお、それぞれの附則において、施行期日を令和3年4月1日とするほか、経過措置を設けるものであります。
以上です。

委員長(三角君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

吉本君:ただいまの御説明では、11%、21%とかなり負担が増える感じがしたので、この細かい改正後の数字だけをざっと拾って見たのですけれども、やはり負担が増えていることが分かりました。
それで、これが直接、市民生活に大きな影響を与えないのかという点で、具体的にどういうことを指すのか分からなかったものですから、確認させてください。

治水課長:このたび、流水占用料と土地占用料、それぞれの占用料の改定となりますけれども、今年度の見込みでお話しさせていただきますと、流水占用料につきましては、占用の目的がいずれもかんがい用水のための占用料となりますので、条例によりまして、減免で100%の免除となっております。
土地占用料につきましては、普通河川と準用河川、合わせて59件の申請がございますけれども、その中で先ほどの規定によりまして、ほとんどが免除になりまして、徴収される件数が9件となっております。来年度、今年度と同じ件数の見込みで算定したときに、全体でおよそ3,500円の増額となっております。

吉本君:最後の御説明で、経過措置を設けるということでしたけれども、いずれは今回条例改正された負担になると理解してよろしいのでしょうか。

治水課長:経過措置の適用がなくなれば、先ほど説明したとおり、およそ3,500円の増額となりますが、経過措置を考慮した場合、来年度、今年度と同じ件数の申請があったときには147円の増額となります。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、都市建設課所管の公園管理事業における公園施設の改築及び修繕についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

都市建設課長:公園管理事業及び公園施設改修整備事業に関する予算について御説明いたします。
予算説明書の46ページをお開きください。
まちづくり政策05都市基盤、取組の基本方針01市街地整備の推進の上から7行目の公園管理事業は、市が管理する232公園の維持管理経費及び屋外体育施設の指定管理料であります。
続いて、8行目の丸印の公園施設改修整備事業は、江別市公園施設長寿命化計画に基づく遊具等の改築及び修繕に要する経費であります。
続きまして、要求資料について御説明いたします。
要求資料の1ページをお開きください。
資料につきましては、江別市公園施設長寿命化計画に基づく公園施設の改築及び修繕の内訳について過去3年分を記載したものとなっております。
平成30年度、令和元年度は改築、修繕の施設数とかかった費用の実績を記載しており、令和2年度は見込みの数字を記載しております。
以上です。

委員長(三角君):初めに、稲守委員より質疑願います。

稲守君:まず、資料に基づいてですけれども、改築の施設数が平成30年度6基、令和元年度7基、令和2年度7基となっていまして、事務事業評価表によると、来年度は15基となっているのですが、この内訳をお聞かせください。

都市建設課長:ただいまの改築の分の各年度の施設数の内訳です。
まず、平成30年度の改築の6基の内訳でございますが、こちらにつきましては、公園の遊具が6基でございます。令和元年度の7基の内訳につきましては、遊具が5基です。そのほかに、トイレの改築が1か所、公園内のテニスコートのフェンスの改築が1か所で、計7か所でございます。令和2年度の7施設の内訳でございますけれども、こちらは公園内の遊具の改築が2基、ほかの施設としましては、トイレの改築が2か所、公園内のブロック擁壁の改築が1か所、沿路の改築が1か所、公園内の階段が1か所で、この計7施設となっております。
令和3年度の事務事業評価表に掲載しております15か所という数字でございますが、こちらにつきましては、新年度予算としては全て遊具の改築という内訳でございます。

稲守君:ただいまの15か所の遊具の改築は、数が決まっているということでよろしいでしょうか。

都市建設課長:新年度の15か所の遊具につきましては、この改築の費用に当たり、国の交付金を活用して実施しているものですから、令和3年度に示されます交付金額によって施設数が変更になるため、どれだけの施設数ができるか、現在はっきりと申し上げることができない状況でございます。

稲守君:そうすると、例年どおり6基か7基、そういう形になってくることも考えられるということでしょうか。

都市建設課長:交付額がまだ判明していないものですから、それが6基か、7基か、15基全部できるか、不明でございます。

稲守君:今後分かるということで理解いたしました。
同じように資料の中の費用についてですけれども、改築と修繕ともに、平成30年度、令和元年度、令和2年度にかけて、前の2年と比べ、令和2年度で急に金額が上がっているのですが、その理由を教えてください。

都市建設課長:まず、改築費用についてですが、こちらにつきましては、先ほども申し上げたのですけれども、国の交付金を活用して実施しているものですから、その関連で、令和元年度、平成30年度の要望に対する交付金の内示が、平成30年度は要望額に対して約7割、令和元年度につきましては約55%でしたが、令和2年度につきましては、満額の内示となったことから、このような金額の差が生じたところでございます。

稲守君:修繕もお願いいたします。

都市建設課長:修繕ですが、公園管理につきましては、令和元年度まで指定管理による公園管理を実施しておりまして、平成30年度と令和元年度の数字につきましては、指定管理者が実施した5万円未満の修繕費の額、施設数が含まれていません。令和2年度は、直営管理で修繕等を行っていますので、そういった部分で、この数字に乖離が出てきているということでございます。

稲守君:今、指定管理者が実施した5万円未満の修繕ということだったのですけれども、その5万円未満の修繕が令和2年度の費用に含まれているという理解でよろしいでしょうか。

都市建設課長:稲守委員がおっしゃるとおり、この5万円分が令和2年度に含まれているという考え方でよろしいです。

稲守君:そうしますと、その5万円は、もともとは指定管理者が支払っていたということでよろしいですか。

都市建設課長:5万円未満の修繕費につきましては、指定管理料の中に含まれているという考え方でございます。

稲守君:次に、公園の管理に関して、江別市公園施設長寿命化計画の中には、公園の廃止が含まれているのか、教えてください。

都市建設課長:こちらの公園の管理につきましては、現在、廃止という考えはございません。

稲守君:令和3年に廃止は考えていないということですけれども、結構年数がたっている公園などもあると思います。そういった中で、今後、修繕、改築を繰り返していく中で、そのままずっとその公園を継続していくために、新しく設備を入れるなど、そういうことは考えているのでしょうか。

都市建設課長:新しく入れ替えるといいますか、老朽化や再整備等で新しくリニューアルする公園が毎年1か所ずつあります。また、遊具に関しては、江別市公園施設長寿命化計画の中に改築、撤去等もあります。そういった公園管理というところで、施設としては修繕・改築を繰り返して管理するところですけれども、そのほかに追加するということは、今のところ考えておりません。

稲守君:今後の公園の修繕や改築の在り方は、江別市公園施設長寿命化計画にありますけれども、人口減少や少子高齢化という中で、小さい子供がだんだん少なくなってくるので、公園の利用が増えるとは思えません。今後、令和3年度以降、そういった人口減少などを考えた先の見通しが何かあれば、お聞かせください。

都市建設課長:公園につきましては、公園自体が市民の憩いの場であり、活動の場であります。また、市街地の貴重な緑の環境や、防災機能を有する施設であります。そういった施設でありますし、都市公園法においては、特別な事情がない場合を除いて、むやみに廃止できないと定められております。
そのため、将来の公園の在り方に関しては、一概に人口の減少に合わせて公園を減らすことはできないと考えておりますけれども、少子高齢化に伴うニーズの変化に対しましては、地域の方々の意見もお聞きしながら、社会情勢を踏まえた整備や維持管理が必要であると考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

諏訪部君:確認させていただきたいのですけれども、資料を出していただきまして、ある程度、国の交付金の関係もありますが、15基を改築するという予定になっています。
なかなか見込めないかもしれないですけれども、令和3年度の修繕はどのようになるのか、令和2年度と同程度発生するのか、それとも少ないのか、その辺の見込みを教えてください。

都市建設課長:修繕につきましては、来年度に点検を行っていくのですけれども、その際に突発的に出てくる修繕もあります。ですから、施設数が増えていく可能性もありますが、費用としましては、今のところ同程度で推移していくと考えております。

諏訪部君:確認ですけれども、令和2年度と同程度という理解でよろしいですか。

都市建設課長:費用は、同程度で推移していくものと考えております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、道路橋梁新設改築事業における大麻駅跨線人道橋の改築計画についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

都市建設課長:道路橋梁新設改築事業に関する予算について御説明いたします。
予算説明書の48ページをお開きください。
まちづくり政策05都市基盤、取組の基本方針02交通環境の充実の下から3行目の丸印の道路橋梁新設改築事業は、元江別66号道路、兵村4丁目通り、元江別中央通り、大麻駅跨線人道橋の新設・改築に伴う工事、用地取得、物件補償等に要する経費であります。
続きまして、要求資料について御説明いたします。
要求資料の2ページをお開きください。
資料につきましては、大麻駅跨線人道橋改築に係る年次計画について作成したもので、年次ごとに事業の内容を記載したものとなっております。
昨年度は概略設計とボーリング調査、今年度につきましては詳細設計とボーリング調査、地下埋設物試掘調査を実施してきたところでありますが、来年度は跨線人道橋の橋脚やエレベーター棟、駐輪場の整備に必要な用地の取得及び工事の支障となる物件の移転補償を予定しております。
令和4年度からは、工事用仮設道路や橋梁の基礎部となる下部工、工場製作に着手し、令和5年度に上部架設工、令和6年度に上屋工、エレベーター棟の施工を行い、令和7年度に事業の完了を目指して取り組んでまいります。
以上です。

委員長(三角君):初めに、佐藤委員より質疑願います。

佐藤君:資料に基づいてお聞きしたいのですけれども、令和3年度の事業内容で用地取得と物件移転補償とあるのですが、中身について、もう少し詳しく教えてください。

都市建設課長:令和3年度の用地取得と物件移転補償の内容についてでございます。
用地取得につきましては、新しい跨線人道橋の橋梁本体の橋脚に関わる部分のみが出てくるのですけれども、その部分の用地の取得を今のところ予定しております。また、今の駐輪場もJR大麻駅の南側で拡張を予定しておりまして、そちらの用地取得の2件を予定しております。
物件移転補償につきましては、橋梁の橋脚、橋梁の柱になる部分と、今のところエレベーター棟も予定しているのですけれども、その地下に埋設物件がございます。地下ケーブルですが、それが支障になるということで、その移転費用を上げております。
この2点が用地取得と物件移転補償でございます。

佐藤君:今のお話の中でエレベーターという話もあったのですけれども、具体的な改築の計画の中で、バリアフリーの観点などを含めて、内部の改築になってくると思うのですが、その辺りを少し詳しく教えてください。

都市建設課長:改築内容につきましては、老朽化している今の人道橋を新たに架け替えをする計画でございますけれども、全体的な仕様としては、バリアフリー仕様で考えているところでございます。
ざっくりとした概要ではありますけれども、今の跨線人道橋の幅員が2メートルでありまして、今度の新しい人道橋の幅員としましては、車椅子の利用なども考慮して、3.5メートルに広げる予定でございます。
残りの仕様としましては、冬期間の積雪や凍結防止も考慮しまして、今もかかっていますけれども、上屋をかけるということと、新たな設備としましては、先ほど申し上げたとおり、車椅子や自転車も通行できるようなエレベーターも備えていきたいと思います。これを線路の南北に配置するというバリアフリー化を考えております。

佐藤君:地域の方もすごく期待されているところですけれども、今後のところで、令和4年度から工事の着工をしていくと思ったのですが、市民の方への周知といいますか、説明という辺りでは、今後どのようにされていくのか、お考えがあればお伺いします。

都市建設課長:地域住民への説明や周知についてでございます。
現在進めております実施設計がまだ終了していないのですけれども、こちらが整った後に、この橋梁の事業計画につきましては、お知らせしたいと考えております。
周知の範囲としましては、既に大麻駅跨線人道橋を御利用されている方が多くお住まいの大麻と文京台の地区が中心であると考えておりまして、大麻・文京台のまちづくり協議会、それから、大麻・文京台地区の自治会及び学生の利用も多いということで、各学校につきましても、お知らせしたいと考えております。
ただ、その方法につきましては、昨年来のコロナ禍の状況も踏まえまして、適切な方法で検討してまいりたいと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

本間君:この跨線人道橋は、これまでの間、所管委員会や予算決算常任委員会などでも御報告いただいていましたので、順調に進んできていると思っております。
その上で、最終的に南側の駐輪場の件ですけれども、現在4か所あると思いますが、部局の皆さんも御存じのとおり、その駐輪場の使い方が非常に濃淡があります。恐らく今回の駐輪場の用地取得も含めて、南口の駐輪場の再編も考えられているかと思いますけれども、その際には、ぜひ地元の意見もお伺いいただきながら、丁寧に進めていただきたいと思っていますが、いかがでしょうか。

都市建設課長:実際に現地でも自転車があふれているという話、声も聞いていたものですから、今の計画では、そういったあふれる分の数字を網羅できる計画で考えているのですけれども、自治会を通して、そういった意見も踏まえながら計画を練っていきたいと考えております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

岡君:間違っていたら申しわけないですけれども、私の記憶では、去年の予算決算常任委員会での質疑では、令和5年度に供用開始とお話をされていた気がしたのですが、供用開始のタイミングとスケジュール感について、去年と説明が違っている部分があるかないかについて、御説明ください。

都市建設課長:供用開始が1年ずれていたという話でございますけれども、昨年度については、概略設計の時点での事業スケジュールを示していたところです。今年度、詳細設計を進めるのと同時に、先ほどお話しさせてもらった埋設物の調査も行ったところ、そういった設計に関わる支障が出てきたというところで、移転物件の移設をしなければならないこと、用地の取得も工事を行う前に済ませなければならないということで、1年ずれる形にはなっているのですけれども、そのように事業を進めていきたいというところでございます。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、建築指導課所管の耐震化推進支援事業における無料耐震診断を勧めることについての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

建築指導課長:耐震化推進支援事業に関する予算について御説明いたします。
予算説明書の42ページをお開きください。
まちづくり政策04安全・安心、取組の基本方針02地域防災力の向上の下から3行目の丸印、耐震化推進支援事業は、木造住宅の耐震診断、補強設計、耐震改修に係る補助に要する経費であります。
以上です。

委員長(三角君):初めに、佐藤委員より質疑願います。

佐藤君:事務事業評価表の建設の6のところでお尋ねしたいのですけれども、無料耐震診断を行った件数が平成31年度実績で1件、令和2年度の実績見込みでも1件と利用が少ない感じに見受けられるのですが、これまで行ってきた実績と、その現状について、少しお聞かせください。

建築指導課長:これまでの実績と現状でございますけれども、無料耐震診断につきましては、平成22年度から実施させていただいております。この11年間で利用件数が54件となっておりまして、年平均およそ5件、6件の利用ペースとなっている状況でございます。

佐藤君:なかなか利用が進んでいないというところで、この無料耐震診断は、これまでもいろいろな形で推進されてきたと思うのですけれども、なかなか利用に至っていない要因がもし分かれば、お伺いします。

建築指導課長:なかなか利用に至っていない理由でございます。
電話などで耐震化に関する御相談を頂く中で、この無料耐震診断の制度を周知させていただいて、利用を促しているところでございますが、結局、耐震化をするよりも実際の生活のリフォームに費用をかけて改修してしまうというところが実態としてございまして、なかなか無料耐震診断の利用、あるいは改修費の補助等の利用につながっていないという現状があることがまず一つです。
昭和56年以前の建物が旧耐震建築物と言われていますけれども、建築後、もう40年もたつというところで、改修よりも建て替えを選択される方が多いというところが要因の2つ目と考えております。

佐藤君:建て替えとリフォームが多いということで理解いたしました。
ただ、対象建築物の数が4,000件以上と書かれているのですけれども、やはり昭和56年以前の建物で木造というところでは、地震が来たときに倒壊の被害なども十分に予測されると思うのですが、その辺の所有されている方に対しての御案内はどのような感じで行われているのか、お聞きします。

建築指導課長:まず、この無料耐震診断や耐震診断改修の補助に関しましては、市のホームページや広報えべつで制度の周知に努めているところでございます。そのほか、出前講座の住宅の耐震化セミナーやリフォームイベントがある際には、相談窓口を設置させていただきまして、制度の利用、耐震化の重要性、そういった意識啓発に努めているところでございます。

佐藤君:令和3年度の予算のところでは、無料耐震診断件数が10件など、補助金額も大きく拡大されているのですけれども、これに当たりまして、取組のところで何か新しくお考えになっているところがあれば、聞かせてください。

建築指導課長:耐震改修診断の補助金、補強設計の補助、あとは無料耐震診断についても10件を目指そうということで記載させていただいております。こちらにつきましては、4月に新築リフォームフェアなど、そういうイベントがあれば、そのイベントに相談窓口を設けて利用を促していきたいというところと、日々の相談業務の中で、耐震性の重要性や間取りを見せていただいたときには、ここの場所に耐力壁を入れることによって耐震性が増しますという技術的なアドバイスなど、きめ細かく丁寧に対応してまいりたいと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、議案第4号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

建築指導課長:議案第4号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。
2月25日提出資料1ページをお開き願います。
こちらが提案理由説明書の全文となります。
具体の改正内容につきましては、資料2ページをお開き願います。
(1)改正理由でありますが、昨年9月に省エネルギー建築物の認定等に係る面積区分が改定されたほか、令和元年5月に建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律が一部改正され、本年4月1日に施行されることから、これらに伴う所要の改正を行うものでございます。
次に、(2)改正内容でありますが、1区分の改正は、国の基準に準拠し、認定等に係る面積区分の300平方メートルを超え2,000平方メートル以内の区分を、300平方メートルを超え1,000平方メートル以内と、1,000平方メートルを超え2,000平方メートル以内の区分に分けるものであります。
2手数料の追加になりますが、この区分分けに伴いまして、300平方メートルを超え1,000平方メートル以内の区分の手数料を追加するものであります。
3改正の対象となる手数料につきましては、低炭素建築物の認定及び変更のほか、建築物のエネルギー消費性能に関する計画認定、基準適合認定、適合性判定、確保計画軽微変更該当証明に係る手数料となっております。
そのほか、4と致しまして、法改正に伴う引用条項の整備を行うものであります。
(3)施行期日については、法改正の施行日に合わせて、令和3年4月1日とするものであります。
なお、資料3ページから36ページまでにかけまして、新旧対照表を添付しておりますので、御参考願います。
以上です。

委員長(三角君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、建設部所管の質疑を終結いたします。
経済部入室のため、暫時休憩いたします。(10:46)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(10:47)
経済部農業振興課所管の6次産業化支援事業における支援の成果についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

農業振興課長:予算説明書の24ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取組の基本方針01都市型農業の推進の上から8行目の丸印の6次産業化支援事業でありますが、地域おこし協力隊によるテストキッチンの操作指導など、6次産業化の支援に要する経費であります。
以上です。

委員長(三角君):初めに、本間委員より質疑願います。

本間君:この6次産業化支援事業ですが、地域おこし協力隊を1人ここに配置して、いろいろと頑張っていただいてきました。これは恐らく次で2期6年目に入ると思っておりますけれども、今の地域おこし協力隊の任期としては、最後の年になると思いますが、この事務事業評価表に6次産業化を支援するということが書かれていますので、この2期6年間の成果について、少し具体的に御説明をお願いします。

農業振興課長:地域おこし協力隊につきましては、江別市都市と農村の交流センターえみくるのテストキッチンの開設に合わせまして、当初配置となっております。柱となる活動でございますけれども、テストキッチンの機材の操作方法の指導等、また、利用者の個別相談への対応のほか、機材の操作方法の冊子や、動画によるマニュアルの作成など、また、研修会等を開催する中で、テストキッチンの使用方法、その使用に関するPRを行ってきたところでございます。
成果としましては、テストキッチンで新商品に係る開発等が行われまして、オープン以来、令和3年2月末時点になりますが、1,039人の方に利用されておりまして、8件の新商品開発につながっているという現状でございます。

本間君:この事務事業評価表の対象となる部分には、市内の農業者及び市民となっていて、対象指標1のところで市内農業者の人数が924人ということで、ここはずっとこの数字で変わらず来ています。この5年間、地域おこし協力隊が頑張って市内農業者の方々にテストキッチンの操作指導などを行ってきたということでありますけれども、この924人の市内農業者の皆さんは、どれぐらいの割合でこのテストキッチンの指導を受け、使いこなせるようになったのでしょうか。これはきちんとした数字は出て来ないと思いますけれども、大体どれぐらいの方には、この5年間で指導できたと思っているか、感触で結構ですので、お伺いします。

農業振興課長:このテストキッチンの利用に関しまして、924人の農業者が対象指標となっております。
まず、周知について、このテストキッチンがどれほど知られているかという部分については、研修会や新商品開発に係る補助金の関係で、JA道央を通じまして、全戸にファクス等でこの施設の存在について周知しております。ですので、この施設自体は、農家に広く知られているというところでございます。
利用に当たってですけれども、利用者数につきましては、成果指標のところで利用者数を平成30年度から令和2年の実績見込みまで載せております。この中でも、何回か同じ方が使われていることもあると思いますので、年に2回は同じ方が使われていると見たとして、大体100人から200人の方が、一度は体験していると感じているところでございます。

本間君:私が何を言いたいかというと、このテストキッチンの指導を地域おこし協力隊にメインでさせることは、もう必要ないのではないか、違う部分でもっと活躍をしていただく必要があるのではないかと思います。
それは、もうこの5年間でこのテストキッチンを使われたことのある、特に特定非営利活動法人えべつ江北まちづくり会の方や、ノウハウを持った方は、もう一定程度はできたと思っていますから、今度はその人たちに使い方を教えてもらう。新規の農業者の方や市民、市外の方たちに対しては、今まで5年間指導を受けた方にお願いをして、地域おこし協力隊はその分野を外してもらって、もっと違うところで活躍する場を与えてもいい時期ではないかと思います。もはや、地域おこし協力隊がやるべきことではないだろう、こう思っているのですが、いかがでしょうか。

農業振興課長:今、委員がおっしゃったとおり、テストキッチンの操作指導につきましては、マニュアル等の整備によりまして、現在、指定管理者になっている特定非営利活動法人えべつ江北まちづくり会で引き継いで、これ以降、操作指導等もできる状態になっております。今回の地域おこし協力隊の仕事の柱としては、そういった操作指導ということがありましたけれども、次期の配置につきましては、農業分野でまた採用するかということも含めまして、令和3年度に検討するということで考えているところでございます。

本間君:そういうことで、テストキッチンの使い方は、地元の方々にお願いする形でよいと思います。
その上で、後段にお話がありましたけれども、新年度で任期が最後の年になりますから、新年度の途中で、企画政策部から全庁的に地域おこし協力隊を採用したい部局の調査といいますか、意向調査があると思います。私は、この地域おこし協力隊の制度がいつまで続くか分かりませんけれども、この制度がある限り、やはり1人は今のこういった分野に配置をしてもいいのではないかと思っています。
恐らく新年度の途中で意向調査があると思いますけれども、部局としてはどうでしょうか。次のもう1期、地域おこし協力隊を配置したい、そういう思いでしょうか。

農業振興課長:農業分野としましては、新しくグリーンツーリズムの施設が建つという情報を得ています。そういった情報を発信するツールとして、地域おこし協力隊は非常に有効ではないかと考えているところです。
江別市の農業の売りとしては、都市型農業ということで、直売所があって、大都市札幌市から来てすぐに新鮮野菜が買えるという地の利もあるものですから、そういったところをPRしていきたいという希望はあります。他部署も関係してきますので、令和3年度、1年かけて、そういったところを全体的に調整する中で、農業としては、そういったグリーンツーリズムの関係等がありますので、情報発信をしていただく方がいれば、今後も大きな力になるのではないかと考えているところでございます。

本間君:この分野には必要だと思いますので、今言った形で次も手を挙げていただいて、そして、今まで取り組んできたものとは違う形で少し活躍できる状況をつくっていただきたいということを要望して、終わります。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、企業立地課所管の企業誘致推進事業における企業誘致活動についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

企業立地課長:予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取組の基本方針02商工業の振興の上から4行目の丸印の企業誘致推進事業ですが、企業誘致活動に係るパンフレット作成や企業信用調査、テレワーク推進のための旅費等に係る経費です。
以上です。

委員長(三角君):初めに、猪股委員より質疑願います。

猪股君:まず、今回、新型コロナウイルス感染症もあって社会情勢が変わる中で、企業誘致推進事業の考え方も、これまでとは少し変わってきているという印象を持っております。新年度予定する企業誘致推進事業の考え方として、社会情勢を踏まえた上で、これまでとこういうことを変えていこうと思っている変更点がありましたら、お聞かせください。

企業立地課長:企業誘致活動における変更点という御質疑だと思いますけれども、新型コロナウイルス感染症の影響もありまして、全国的に企業においてはテレワークに切り替える企業が増えております。
テレワークについて、簡単に御説明させていただきますと、定義としましては、情報通信技術を活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方と定められております。テレワークの働く場所によって3つタイプがあるのですけれども、1つは自宅で働く在宅勤務、2つ目がモバイルワークで出張中や移動中に活用するもの、3つ目が定められた拠点で行うサテライトオフィスとなっております。テレワークに切り替える企業が増える傾向にありまして、事務所につきましても、必ずしも首都圏や、大都市に置く必要がないと考える企業が多くなっていることもありまして、サテライトオフィスを地方に分散させるという動きが出ております。こういった動きを捉えまして、テレワークを推進する企業のサテライトオフィスを江別市に誘致しようと考えております。

猪股君:そうすると、全体的には、首都圏への企業誘致を進めていく考え方が、これまでとは変わってサテライトオフィスの誘致を強化していく考えがあると理解を致しました。
事務事業評価表に基づいてお聞きしたかったのですけれども、事務事業評価表の経済の20の企業誘致推進事業の中で、今年度は、そういった形で首都圏に向けて拡大を頑張っていくという印象がありました。ただ、令和3年度の予算が前年度の見込みに比べて、企業との接触数も企業立地事業所数も少なく数字を見積もっているのですが、こちらについて御説明をお願いします。

企業立地課長:事務事業評価表の活動指標に、企業との接触数100社という数字を入れておりますけれども、こちらにつきましては、過去からの継続ですが、目標としましては100社ということで数字を置いているところです。
成果指標1立地企業・事業所数で令和3年度3社ということですけれども、こちらにつきましても過去3年度の実績の平均ということで数字を入れているものですから、こういった数字になっております。

猪股君:数字の見方については理解いたしました。
企業誘致に関わる補助金としては、江別市でも企業立地の補助金のメニューを用意していると思うのですけれども、北海道でも企業立地の補助金を用意していると思います。そうすると、北海道外から江別市に企業誘致で来てくださった企業には、市の補助金ではなくて、北海道の補助金も使えるという御案内ができると思うのですけれども、市の補助金と北海道で用意している補助金の立てつけの違いといいますか、そこの御説明をお願いします。

企業立地課長:北海道で用意している補助金につきましては、本社機能移転補助金があります。これは北海道外から北海道に移転する、本社機能を移すものに対する補助ですけれども、江別市の本社機能移転補助金につきましては、北海道内から江別市に移転する企業の補助も対象としております。また、北海道の補助金については、オフィスを借りたときの賃料補助ですけれども、江別市につきましては、賃料補助もあるのですが、例えば、オフィスを建てた場合につきましても、固定資産税の補助といった内容も用意しております。

猪股君:そうすると、これまでと違って首都圏への推進事業を強化するという中で、主に北海道の補助金を使っていただくケースが多いときに、結局、首都圏から北海道内へサテライトオフィスを出そうと考える企業からしたら、補助金のメニューについては、北海道一律なので、江別市の近隣市町村と比較しても、どこを選んでも同じ補助金が使えるなど、そのような考え方で誘致をしていかなければならない、ドングリの背比べのような中で、江別市としては企業を誘致していかなければならないという印象を受けています。
そのドングリの背比べの中で、江別市としては、どういった優位性をアピールすることによって、首都圏からのテレワーク、サテライトオフィスの誘致をしていけるとお考えか、その考え方をお聞かせください。

企業立地課長:各市の補助金の内容の比較という御質疑かと思います。
補助金は、各市で同じような内容のものを用意しているのですが、江別市の特徴的なものとしましては、例えば、雇用補助金につきましては、ほかのまちは長くても3年間という内容ですが、江別市は5年間まで用意があります。また、従業員100人以上については10年間まで補助するほか、下水道の使用料補助金もほかのまちにはないですし、先ほど申し上げました本社機能移転補助金も北海道内でも珍しい支援制度です。
補助金以外につきましても、立地環境のよさという点では、市内に4つ大学がございますので、人材確保に有利など、札幌市の隣町ということもありますので、従業員の方が住んで暮らすには買物なども便利ですし、子育てもしやすい、そういった点もPRさせていただいています。

猪股君:やはり、4つの大学があるというところは、私も優位性としてはかなりアピールできるところだと思います。ただ、サテライトオフィスはどこも誘致活動にすごく一生懸命で、自治体によってはワーケーションの施設自体を整備して来てくださいというところもあれば、遠隔で仕事をする以上、それをサポートできる環境も用意しようということで、マイクロソフトがバックアップをしたサテライトオフィスがある自治体などもあって、そうすると、セキュリティーを担保したサテライトオフィスの運営をお手伝いできるというところまで支援した上で、企業誘致活動している実態もあります。
江別市は、北海道情報大学など4つの大学もあるということで、そういうソフトのバックアップ支援でも、新年度いろいろと行っていく中で、事業所からのニーズが出てくると思うので、先のことまで踏まえて、ほかの自治体と比べて優位性をもっと強めていけるような取組として推進していただければと要望させていただきます。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

稲守君:今、猪股委員のお話を聞いている中で、全体的に理解できました。
私のほうで、1点だけ確認という形で、旅費についてですけれども、以前に説明を頂いている中にあったものには旅費としか書いていないので、旅費について、詳細を教えてください。

企業立地課長:テレワーク推進のための旅費ということで記載しておりますけれども、先ほど申し上げましたとおり、サテライトオフィスを江別市に企業誘致していきたいという活動をするわけですが、その企業誘致活動を進める市の企業誘致のための旅費ということでございます。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

徳田君:前段の猪股委員の質疑でおおむね内容としては理解しました。
猪股委員が最後に要望ということでお話しされていましたけれども、私は、テレワークの推進を進めていくということであれば、先ほどの優位性や差別化という部分では、どうしても条件はほぼ変わらないといいますか、ある意味、インターネット環境が整っていればどこだっていいということになっていくと思いますので、相当の優位性とともに、しっかりとした支援や補助など、そういったものが必要だと思います。
江別市としては、特徴的な補助金のメニューがあるということでお話がありましたけれども、特に、今回、テレワークとうたっていくのであれば、先ほどソフト面での支援という話もありましたが、やはりテレワークという部分に特化した支援のメニューをしっかりとつくっていかないとなかなか厳しいのではないかと率直に思っているのですが、その辺りの認識、考え方についてお伺いします。

企業立地課長:サテライトオフィス開設に伴う支援制度の創設ということだと思いますけれども、委員が御指摘のように、サテライトオフィス設置のための既存のメニューはないのですが、既存の企業立地補助金や、本社機能移転補助金の中で、現行は対応することになると思います。
ただ、国や北海道には、そういったサテライトオフィスを設置するために、パソコンの導入などの補助メニューもありますので、現在も行っておりますが、市のホームページで支援制度の紹介を行っております。

徳田君:そこで、どう差別化を図っていくかというところで、北海道や国のメニューというものがありましたけれども、結局、それではなかなか差別化ができないので、どう特色を出していくのかというところだと思います。
4大学があることの優位性もお話がありました。やはり、これは非常に強みだと思うのですけれども、一方で、4大学の卒業生がなかなか地元の企業に残ってくれていないという現実もあります。そういったところの結果みたいなものも、一方で、大きく経済部のくくりとして出していかないと、人はいるけれども、そこに来てくれるかどうか分からないということになると、やはりそこが本当に優位性になるというところも、厳しく言えば正直あると思います。その辺をどう具体的にしていくかということで、これは企業立地から少し離れていきますけれども、経済部として一体的にそういうことで取り組んでいかないと、特にサテライトオフィス、テレワークを中心とした企業立地を考えたときに難しいと思うのが一つです。
それから、ある意味、環境さえ整っていればどこでもいいということで、例えば、IT関係など、そういった企業の特徴的な部分としては、来たもののすぐに出て行ってしまう場合もあります。そういう可能性もやはりあるので、そういったときに引き止めておくような策もどうしても必要になると思います。例えば、ものづくりの企業が誘致できれば、それは基本的にはあまり動かないところなので、一定程度、長期的に期待はできます。そういう意味で、本社機能の移転は非常にいいと思うのですけれども、こういったテレワークの推進をしている企業で考えれば、条件さえよければどんどんいいところに行くということも考えとしてはありますので、その辺もやはりしっかりと考えていかなければいけないと思います。
これは、まだ現実的に企業誘致もできていませんし、これからの取組だと思いますが、なかなか難しい側面を抱えながらの企業誘致になると思います。そういった支援の在り方や江別市の優位性をどう出していくかということについては、もう一度深く経済部内でも御検討を頂いて、そして、取組を進めていただきたいと思います。
最後は、要望で終わらせていただきますので、よろしくお願いいたします。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(11:14)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(11:19)
次に、総合特区推進担当所管の総合特区推進事業についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

総合特区推進担当参事:予算説明書の26ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取組の基本方針02商工業の振興の一番上の行の二重丸の総合特区推進事業についてであります。
この事業につきましては、いわゆるフード特区の推進に係る経費でございます。
フード特区の推進組織でありますフード特区機構の運営に係る負担金、食の臨床試験の実施基盤の構築を図るための経費、首都圏におけるフード特区の取組PR、さらには、海外への販路開拓・拡大を一層促進するため、海外フェアなどの事業を拡充するものでございまして、総合特区推進事業の最終年の事業となっております。
続きまして、要求資料について御説明を致します。
資料の1ページをお開き願います。
これまでと新年度の取組についてでございます。
平成30年度から令和2年度までの総合特区推進事業の取組実績と新年度の取組予定でございます。
初めに、1と2のフード特区機構負担金でありますが、来年度でフード特区機構が廃止となりますことから、負担金の大幅減額または廃止としております。
これまでの取組により、令和2年度にはボランティア登録数が約1万2,000人となったところでございます。
次に、3機能性食品開発支援事業補助金でありますが、食の臨床試験に関して、企業からの相談や試験結果の論文化の促進、普及啓発を図るもので、支援を継続いたします。
次に、4海外市場開拓支援事業でありますが、昨年度、内閣府から認定された地域再生計画に基づき、事業内容を拡充いたします。
台湾での実施を予定しております海外江別フェアにおいて、初めて市長のトップセールスを実施するほか、新たに外国人向けのPR動画や、多言語のパンフレットを制作いたします。
また、本年度に引き続き、海外バイヤーとの商談会を実施します。
次に、5海外市場開拓等促進補助金でありますが、海外における展示会への出展など、市内企業への補助を継続いたします。
最後に、6フード特区広報事業でありますが、首都圏の食関連事業者等を対象に、東京都内のレストランで江別産食材を使った料理の実食イベントを開催しているものでございます。
なお、本年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、中止させていただきました。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区の成果と令和3年度に期待される効果についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:資料は、私が要求したものではないですけれども、新型コロナウイルス感染症ということで、大変な中で進めてこられたと思います。海外に向けてどのような形で動いていたのか、令和2年度の成果について、もう少し細かいところがあれば教えてください。

総合特区推進担当参事:本年度の海外事業の成果についてでございますが、本年度は新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、渡航ができず、現地業者への委託により海外フェアを実施したほか、海外バイヤーとの商談会につきましては、海外バイヤーを招聘できませんでしたので、台湾とベトナムのバイヤーに対し事前に商品を現地に送りまして、オンラインで商談会を実施したところでございます。
こうした中、初めて台湾で江別フェアを実施しまして、市内の4社に参加していただきましたが、そのうち2社が初めてフェアに参加されまして、また、そのうちの1社が、輸出自体が初めてでありました。こうした状況から、市内企業の取組の拡大が図られたと考えているところでございます。
また、現在、台北のSOGO百貨でフェアを開催しておりますが、好評ということで当初2月末までの、2週間の開催予定であったものが2週間延長されまして、あさって14日まで実施しているという情報を頂いているところでございます。
フェアについては、以上でございます。
また、商談会につきましては、市内6社にオンラインの商談会に参加していただきまして、そのうちの2社から引き合いがあったところでございます。参加した企業からは、輸出に向けた改善点が分かった、またぜひ参加したいといった意見を頂いておりまして、今後の販路拡大に期待できる結果になったものと考えているところでございます。

稲守君:令和2年度、新型コロナウイルス感染症の影響の中にありながらも、できることを行いながら、台北で期間を2週間延長したということで、結構盛況だということが確認できて、いいなと感じております。
今のお話の中にもあったのですけれども、今年度もやはり新型コロナウイルス感染症の影響はあります。ただ、商談会などで好感触だと感じたので、その勢いのままで行けるのか分からないですが、令和3年度にはどういった効果が見込まれるのか、何かありましたら教えてください。

総合特区推進担当参事:新年度に目指す効果でございますが、引き続き、フェアや商談会に参加していただける企業の掘り起こしを進めまして、新たな企業の取組の拡大を目指したいと考えているところでございます。
また、来年度はトップセールスや、動画制作などの拡充事業を予定しておりますが、実施して終わりということではなくて、今後とも将来にわたって継続的な取引につながるように現地の方との関係を築いていく。また、動画を活用しまして、プロモーションを進めていくための足がかりにしていきたいということで、来年度につきましても、効果的に事業を進めたいと考えているところでございます。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けしたいと思います。
質疑ございませんか。

諏訪部君:今までの取組について、少し確認させていただきたいと思います。
まず、フード特区機構が令和3年度には廃止されるという記載があるのですが、北海道情報大学では、約1万2,000人にボランティア登録していただいているのですけれども、北海道情報大学としては、令和3年度はこういう臨床試験を行うのか行わないのか、お聞きします。

総合特区推進担当参事:北海道情報大学の臨床試験についてでございますが、私ども市の補助金としまして、これまで臨床試験の基盤体制を構築する支援を行ってまいりました。この間、その支援によりまして、北海道情報大学において、臨床試験の実施体制の基盤はもう構築されているだろうということで、私どもの補助金については廃止し、その後、北海道情報大学には自走化を原則にして取り組んでいただくということを考えております。
ただ、北海道情報大学の臨床試験については、私どもも大変重要な取組だと考えておりますので、これまでの臨床試験の成果をどのように活用していくのかということにつきまして、北海道情報大学と連携を密に取りながら検討していきたいと考えているところでございます。

諏訪部君:せっかくボランティアに登録していただいている方が、何も手当てがなくなってしまうのはもったいないと思っていましたので、よろしくお願いしたいと思います。
あとは、食の臨床試験を基に機能性食品を開発していたと思うのですけれども、今まで商品化された数や、こんなものがあるというものがもしあれば教えてください。

総合特区推進担当参事:江別市内における機能性食品の開発状況でございますが、北海道でヘルシーDoという制度を持っていまして、江別市内では5社10品が認定されているところでございます。認定状況でございますが、先ほどおっしゃられていました北海道情報大学の臨床試験による機能性食品開発の成果ということでは、オリゴノールや西洋かぼちゃの種子油の開発等を致しまして、北海道情報大学の研究結果によりますと、4社6品が開発されたところでございます。

諏訪部君:今の機能性食品開発支援事業補助金ということで、令和3年度は、650万円と今までと変わりない金額が記載されているということは、この機能性食品開発支援事業が続くということでよろしいでしょうか。

坂総合特区推進担当参事:650万円の補助金についてでございますが、来年度でフード特区が終了いたしますので、この事業につきましては、あくまで食の臨床試験の体制構築を図るための事業になっております。北海道情報大学の相談や、論文化に対する支援ということになっていまして、それらにつきましても、北海道情報大学で自走化されるということで廃止と考えております。
ただ、北海道情報大学の成果について、どのように活用していくかということは、来年度、しっかりと考えていきたいと考えているところでございます。

諏訪部君:この表に書いてある650万円は、北海道情報大学に補助金として支出されるということでしょうか。今、廃止する話もあったと思いますが、理解ができなかったので、説明をお願いします。

総合特区推進担当参事:失礼いたしました。
この650万円につきましては、650万円のうち600万円で北海道情報大学に委託するという形で、来年度も事業実施をお願いする予定になっております。

諏訪部君:あとは、海外市場開拓支援事業の中で、外国語多言語パンフレット制作と書いてあるのですけれども、これはどのような言語を予定していて、それはやはりある程度、例えば、中国に売りたいから北京語など、目的に近いものがあると思うのですが、その辺の御説明もお願いします。

総合特区推進担当参事:多言語のパンフレットでございますが、言語につきましては、英語、中国語、台湾語を予定しているところでございます。
主なターゲットとしましては、台湾をはじめ、アジア諸国と考えておりまして、英語につきましては、広く一般的な外国人の方で、台湾語につきましては、台湾江別フェアを開催しますので、台湾語のパンフレットを作りたいと考えています。あとは、中国語でございますが、来道されるインバウンドの方は、中国人が最多でございますので、そういったインバウンドの方向けに中国語のパンフレットを作りたいと考えておりまして、合計3つを考えているところでございます。

諏訪部君:最近は、新型コロナウイルス感染症の関係で、インバウンドの外国の方は見えていないようですが、近年はタイの方など、いろいろな国の方たちが日本にいらしています。パンフレット制作にどのぐらいの費用がかかるかという費用対効果もあると思いますけれども、その辺も今後は見据えていったほうがよろしいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

総合特区推進担当参事:タイ語など、その他の言語につきましては、まだまだ来道者の数が少ないので、来年度すぐ作るということではないですけれども、今後、タイの方やマレーシアの方が増えてくるということであれば、そういった言語についても作成しまして、来道された方に自分の言語で分かるパンフレットを用意したほうが効果的であると考えております。今後の検討とさせていただきたいと思います。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

徳田君:今ほどの質疑とかぶる部分もあるかもしれませんけれども、御容赦願いたいと思います。
初めに、新年度における拡大事業について、もう少しお話をお伺いしたいと思います。
今回、台湾で大きくトップセールスを行うということで予算が組まれておりますけれども、そもそもこれまでのフード特区の取組として、江別フェアはずっとシンガポールで開催してきたと私も記憶しております。それが令和2年度から台湾になった事情についてお聞かせください。

総合特区推進担当参事:開催を台湾に変えた理由でございますが、これまでシンガポールで平成26年度から6回実施してきておりまして、市内の参加者の方が十分に経験を積まれたということで、そろそろほかの地域に変えようということで検討しておりました。台湾につきましては、北海道内に一般社団法人北海道国際流通機構という支援機関があるということと、私どもの職員が台湾にお邪魔いたしまして、現地の方と関係をつないで来たということで、それであれば、今年度から台湾に変えて開催してみようということで変更したところでございます。

徳田君:今ほどの御説明で、シンガポールの取組で十分に経験を積んだという説明をされていましたけれども、経験というのはどういう意味でしょうか。

総合特区推進担当参事:輸出につきましては、初めて行う方や開拓される方を市として支援したいと考えております。そうした中で、シンガポールにつきましては、台湾などほかの国と違いまして、日本と同じような形で商品を扱える。簡単に言いますと、簡単に輸出ができて取扱いができる、販売できるということで、皆さんがそういった経験を積まれて、ある程度できるようになっている状況です。また、6年実施しておりますので、こちらは課題にもなるのですが、出店者が大体固定化してきたという事情もありましたので、今回は台湾ということで検討させていただきました。

徳田君:そういったところで、今度は台湾ということで、今年度は先ほども御説明がありましたけれども、市内4社がフェアに参加し、しかも好評で延長されているということで、これは非常にうれしい話題だと思います。
そして、新年度に向けて、今度は市長自らがトップセールスを行うということですけれども、そのトップセールスについて、どのような内容で、また、どの層といいますか、どういった相手に対してのセールスを行っていくのか、お聞かせください。

総合特区推進担当参事:トップセールスの概要についてでございますが、江別フェアの会場で直接消費者の方にPRを実施するほか、百貨店やスーパーなどを訪問いたしまして、現地の方との関係を築くことによりまして、将来にわたって継続的な取引につなげていくという足がかりにしたいと考えているところでございます。
実施時期としましては、新型コロナウイルス感染症の影響が収まっていることを期待しまして、なるべく遅い時期であります1月または2月頃を予定しているところでございます。
なお、江別フェアの会場につきましては、本年度の開催をしております台北のSOGO百貨、もしくは、微風広場といったショッピングモールを候補として考えているところでございます。

徳田君:江別フェアの会場で買いに来てくださった方に直接アピールするということですし、また、大手スーパーなどへの訪問ということですけれども、そうなると、何日ぐらい滞在して、江別フェアに何日いて、さらに大手スーパーのバイヤーの方など、どれぐらいの方々とそういった接触をする予定なのか、今のところ、まだはっきりしていない部分もあるかもしれませんけれども、言える部分があれば教えてください。

総合特区推進担当参事:当日の予定についてでございます。
まだ詳細に検討しているわけではございませんが、3泊4日で考えておりまして、そうしますと、中2日が正味動ける時間だと考えております。そうしますと、半日ないし、1日は江別フェアで消費者の方にPRしていただきまして、残り1日につきましては、現地の百貨店やスーパー、関係者の方に御挨拶とPRをすると考えているところでございます。

徳田君:次に、外国人向けのPR動画の作成ということで、今回、新規の拡大事業として挙がっております。先ほどプロモーションを進めていくというお話もありましたけれども、これはそもそもどのようなものを作成しようとしているのか、その辺りについてお聞かせください。

総合特区推進担当参事:動画の内容についてでございますが、江別フェアを開催する台湾をはじめ、主にアジア諸国をターゲットとしまして、食を中心に江別市をPRするために制作するものでございます。
内容としましては、多くの外国の方に江別市を知っていただく、また、江別市の魅力が伝わる動画にしたいと考えておりまして、こちらは多言語の字幕対応を予定しているところでございます。

徳田君:この作成は、外注で何か発注をするのか、そういった手法について、もう少し詳しく教えてください。

総合特区推進担当参事:動画の作成方法でございますが、委託により制作をする予定でございます。契約に当たりましては、プロポーザルを実施しまして、最もターゲットに訴求力がある最善の提案をした事業者に制作をお願いしたいと考えているところでございます。

徳田君:私は、動画の作成は全然構わないと思いますし、どんどん行っていただきたいと思います。ただ、問題は、PRの仕方と拡散の仕方で、より多くの人にどうやって見てもらうのかということが非常に大事だと思っています。
トップセールスを江別フェアの会場で行うということだったら、それは、それで効果はあると思うのですけれども、お金をかけてしっかり制作して、多くの方に見ていただくということを考えれば、特にアジア諸国というターゲットが決まっている中で、どのように動画を拡散して、より多くの人に見ていただくのかを考えていかなければならないと思います。
先ほどプロポーザル方式での委託ということでお伺いしましたけれども、例えば、その辺の動画の内容だけではなくて、拡散の方法など、そういったことも含めた提案を頂くのか、それとも単に動画の作成だけなのか、その辺のプロポーザルの中身といいますか、所管として考えている中身について教えてください。

総合特区推進担当参事:拡散方法についてでございますが、制作する以上、どこにPRするかということが非常に重要だと考えております。そこにつきましては、先ほど申し上げました台湾、シンガポールやタイの北海道どさんこプラザなどを想定しておりまして、国内ではインバウンドに対しまして、空港や観光案内所などで放映を検討しているところでございます。再来年度から本格的に動画によるプロモーションを実施する予定でありまして、インバウンドも回復することを期待しているところでございます。
また、拡散という部分でございますが、インターネット配信も考えられると思っていますので、そういうインターネット配信が実施できるよう制作する予定であります。ただ、配信するだけでは誰も見ていただけませんので、インフルエンサーの方を活用して、効果的なプロモーションについて実施できるよう、検討していきたいと考えているところでございます。

徳田君:新年度は動画を作成し、例えば、具体的に海外の空港などで流すためにかかる経費については、令和4年度の取組という理解でよろしいですか。

総合特区推進担当参事:そのとおりでございます。

徳田君:この事業は、そもそも特区事業とは言いながら、令和2年度から令和4年度までの地方創生推進交付金事業の側面もあるということで、この新しい取組の表の中から見て取れます。そういう意味では、新年度は、この事業をフード特区の事業として実施するけれども、地方創生推進交付金事業としては令和4年度までということですので、これについては、フード特区が終了しても、令和4年度まで、この辺りの取組、特に海外への市場開拓については続けていくという理解でよろしいですか。

総合特区推進担当参事:海外事業につきましては、地方創生推進交付金を活用して実施しておりますので、委員が御指摘のとおり、令和4年度までは実施する予定でございます。

徳田君:この地方創生推進交付金ですけれども、交付金の内容、金額や補助割合等を少し詳しく教えてください。

総合特区推進担当参事:交付金の額についてでございますが、基本的には、補助率2分の1となっております。ただ、残りの2分の1の自主財源の部分についても、後日、国からの交付金で充当されることになっておりまして、実質的には、一般財源の負担がなくなる仕組みになっております。

徳田君:金額について分かりますか。

総合特区推進担当参事:金額につきましては、資料1ページの4海外市場開拓支援事業の令和3年度541万円と、その下の5海外市場開拓等促進補助金の50万円、合計591万円のうち、5万円は一般財源から出るものがありますので、586万円の半額が地方創生推進交付金から充当されることになっております。

徳田君:そういう意味では、非常にいいです。実質、一般財源の負担がないということで、そういった意味ではどんどん実施していただきたいと思います。
先ほどの諏訪部委員の質疑でもありましたけれども、英語、中国語、台湾語のパンフレットを作るとのことでした。このパンフレットの活用方法ですが、特に中国語版はインバウンドということもありましたけれども、これをどういう形で配布して活用していくのかなど、その辺りの考え方についてお伺いします。

総合特区推進担当参事:パンフレットの配布先でございますが、江別フェアを開催いたします台湾、また、北海道どさんこプラザがありますシンガポールやタイのほか、インバウンド向けに新千歳空港やショッピングモール、レンタカー事務所などを想定して配布する予定でおります。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の今後の見通しについてを徳田委員より質疑願います。

徳田君:今後の見通しということで質疑させていただきたいと思います。
このフード特区事業も令和3年度で終了ということでございました。先ほどの食の臨床試験の部分については、諏訪部委員の質疑がございましたので、そこについては理解させていただきました。基本的には、北海道情報大学に自走をしていただくということですけれども、やはり健康カードを通じた食の臨床試験ということで、健康都市えべつとしても非常に特徴的な取組だと思います。
今後、健康都市の関係と食の臨床試験の関係というところで、例えば、基本的には実験として自走していただくということですけれども、多くの方の健康という部分での取組としての継続性、今後の考えといいますか、これは健康福祉部の所管にもなりますから、そういったところでの連携について考えがあるのか、その辺りについてお伺いします。

総合特区推進担当参事:食の臨床試験につきましては、これまでの支援によりまして、実施体制が構築されてきたと考えております。そのため、フード特区終了後につきましては、先ほど申し上げましたとおり、自走化としつつも、市として食の臨床試験にどのように関わっていけるのか、また、成果をどう活用するかなどにつきまして、新年度、北海道情報大学と連携を密にしながら、検討していきたいと考えているところでございます。

徳田君:もう1点、フード特区広報事業ですが、特に表の中の6番にありますけれども、毎年、東京都内のレストランで美味しい江別ナイトを開催していました。この取組もいろいろな御意見もあると思うのですが、やはり個人的には継続して、首都圏で江別市を応援してくださっている方々との交流も含めて、継続していく道はないのかと思っているのですが、その辺りの考え方が今の段階でもしあれば教えてください。

総合特区推進担当参事:フード特区広報事業についてでございますが、首都圏でのフード特区のPRという目的で行っておりますので、フード特区の終了に伴い、一旦立ち止まった上で、ゼロベースから必要性について検討していくべきものと考えているところでございます。
実際、美味しい江別ナイトにつきましては、フード特区をPRするという目的と同時にシティプロモーション的な要素もあり、また、食を広く首都圏にPRするという目的もございます。そういったものをどうしていくかということにつきまして、来年度、そういう目的で行うのかどうかということを改めて検討していきたいと考えているところでございます。

徳田君:最後になりますが、今ほどのお話もありましたし、また食の臨床試験など、これまでの特区事業の総括です。これまで多彩な事業を展開してきましたし、いろいろな効果もあったと思います。
ただ、フード特区事業が終わってしまうと、いろいろな所管にまたがるような、今後はどうしていくのか非常に難しい扱いになるものも多くあると思います。そういった意味で、しっかりと今までの事業を総括して、今後それをどのように先につなげていくのかという検証を行っていかなければならないと思うのですが、最終年度を迎えるに当たって、その辺りで所管としてどのようなお考えを持っているのか、お伺いします。

総合特区推進担当参事:フード特区事業終了後に向けてでございますが、フード特区事業終了後についてどうするか、北海道との検討等はこれからになります。ただ、そうした中、来年度につきましては、北海道やフード特区機構などと連携しまして、江別市としての総括を進めさせていただきまして、これまでの取組の成果が生かせるよう、市内関係企業や北海道情報大学の意見を聞きながら、フード特区事業終了後の方向性について、検討したいと考えております。
いずれにしましても、これまでの成果を生かして発展的に開始していくべきだと考えておりますので、より一層、市内の企業の販路拡大や、食の付加価値向上に資する取組を続けていかなければならない、そういったことが重要だと考えているところでございます。

徳田君:北海道との関係もありますので、今すぐはなかなか難しいかもしれません。ただ、やはりしっかりと総括が必要だと思いますし、その総括も議会に御報告を頂いて、また、我々もそれを聞かせていただいて、その次にどうしていくかということも考えてまいりたいと思います。ぜひとも、そういったところで、しっかりと総括をしていただければと思っております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(11:59)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(13:03)
次に、観光振興課所管の観光振興計画推進事業についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

観光振興課長:予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取組の基本方針03観光による産業の振興の上から1行目の二重丸の観光振興計画推進事業でありますが、日帰り周遊型観光の推進等、江別市観光振興計画に基づく取組の実施に係る経費でございます。
次に、要求資料について御説明いたします。
要求資料の2ページを御覧ください。
周遊観光推進に係る令和3年度実施予定の取組について、計画の概要、予算額、実施予定時期を記載しております。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目のサイクルツーリズムの事業内容についてを本間委員より質疑願います。

本間君:この観光振興計画推進事業については、当委員会で機会があるたびに質疑をさせてもらいましたけれども、今日は、この後、別の委員からもこれに関連しての質疑がありますので、そこに主はお任せをして、私はサイクルツーリズムに限定して質疑させていただきたいと思っています。
まず、江別市観光振興計画策定の際に、このサイクルツーリズムという言葉が出てきたと思うのですが、このサイクルツーリズムが出てきた経緯について、少し御説明ください。

観光振興課長:江別市観光振興計画の草案については、アンケートを取りまして、どういった形の観光が合うかというところに時間をかけて精査しまして、その後、江別市経済審議会の観光部会の方たちに原案を策定していただきました。
その中で、健康志向や観光意識の高まりなどによりまして、自転車の利用が増加しておりました。また、インバウンドの方や、北海道内外の方が北海道の自然を生かしたサイクリングの人気がある、誘客できるという視点から、江別市観光振興計画にもサイクルツーリズムという言葉が使われたと認識しております。

本間君:一般的な考えとして、サイクルツーリズムの一般的な定義、これは私もいろいろと調べましたけれども、なかなか難しいと思っているので、部局として、サイクルツーリズムの一般的な定義はどのように捉えていますか。

観光振興課長:サイクルツーリズムの定義でございますけれども、江別市観光振興計画の中では、その定義を自転車に乗ってその土地の自然の景色や名所を巡って楽しむ観光ということで位置づけております。
ただ、委員がおっしゃられたとおり、サイクルツーリズムと聞いたときに、サイクリングロード、本当に広域的なサイクリングロードの環境を整備して、専用自転車や専用のウエアを着た本格的なサイクリストの方に来ていただくサイクルツーリズムという形もございますし、1日限定で集めて、スタッフも動員して、先導もつけてという形のイベント形式のサイクルツーリズムもあると認識しております。

本間君:今、御説明いただいたとおり、これはなかなか難しい問題といいますか、いろいろな形があると思っています。
その中で、今、御説明いただきましたけれども、江別市観光振興計画策定から今日までの間で、部局としては、江別市観光振興計画の中でのサイクルツーリズムの最終形といいますか、到達点は、どのような形のものを目指しているのか、どこを着地点として考えるのでしょうか。今言ったように、サイクリングロードの整備やサイクリストの人たちに集まってきてもらって、周りの近隣自治体との広域的なものまで考えているのか、市内単独のもので考えているのか、いろいろな形があると思いますから、部局の考えているサイクルツーリズムの到達点はどの辺りを考えているのか、御説明ください。

観光振興課長:部局の考える到達点ということでございますけれども、江別市観光振興計画の中では、自然景観や歴史的建造物を生かしてサイクルルートを設定するというところを目指しておりまして、先ほど申し上げたサイクルツーリズムの定義の中にあるいろいろな形の中で、どれというのは正直まだ決められていない部分があります。
令和元年度につきましては、サイクルイベントを実施させていただきました。そのときにはオーストラリアの方にも来ていただいて、インバウンドも意識して、モニターのような形で回っていただいた経緯もございます。
令和2年度に関しましては、新型コロナウイルス感染症もございましたけれども、どういった形で、江別市で自転車を活用したまちづくりができるのかということをセミナーで講演していただいたり、意見交換をしていただく予定もございます。新型コロナウイルス感染症の終息が見えない中で進められる事業でございますけれども、サイクルツーリズムを掲げていますので、どういった形であっても継続できることを念頭に事業を組み立てました。
委員の御質疑のどこが着地点かという部分は、サイクルルートの設定を目指して、その手法を今検討している段階と考えております。

本間君:最初に御説明いただきましたけれども、このサイクルツーリズムは、いろいろな形があって、いろいろな手法があって、日本全国各地域や各自治体がそれぞれの特色を生かして、その地域の中でできるサイクルツーリズムで最善のものを考えてつくっていると思います。
今のお話で行くと、江別市としてのサイクルツーリズムの最終形といいますか、着地点がない中で、まずは継続して、その年、その年でできる取組をして継続していくという話でしたけれども、やはりそこは最初に言ったとおり、ある程度の最終的な着地点がない中で、継続していくという話にはならないと思います。まず、どこに向かっていくのかが見えないと、物すごくぶれたり、単年度で実施する事業がどういった方向に行くのか、どこに結びつくのかが見えなくなってくるので、そこは江別市としてのサイクルツーリズムのあるべき姿を、やはり大至急、経済部内でしっかりと検討するべきだと思っておりますけれども、いかがですか。

観光振興課長:そういった形で進められればいいと思っております。
一方で、広域的なルートの設定は、なかなか市単独で形成できるものではございません。
単独でできる取組のゴール地点をどこにするかということですが、計画は令和5年度まで続くのですけれども、極力ぶれないように設定をしながら、経済部内でも新型コロナウイルス感染症の状況も見ながら、ゴール地点を決めて事業を組んでいきたいと考えております。

本間君:お話は分かります。
先ほどと同じことになりますけれども、はっきり言って、やはり着地点、江別市の目指すサイクルツーリズムの姿がない中でこの事業を進めるのはどうかと思います。取りあえず行き当たりばったりみたいな話です。これはまず一旦事業をストップさせてでも、江別市の目指すサイクルツーリズムを描いたほうがいいのではないでしょうか。それを描いてから進めたほうがいいのではないですか。
経済部長、いかがですか。

経済部長:サイクルツーリズムの関係ですけれども、経済部として、市として方向を決めてということでありますが、江別市観光振興計画にしっかりと載っていまして、その手法については、それこそ走りながら実施するという部分はありました。
ただ、実際に昨年度と今年度、新型コロナウイルス感染症の影響を受けまして、もともと周遊観光の一つの手段として考えていたバスでの周遊観光が、今の状況ではなかなか難しいということで、これからは、それこそ周遊観光の一つの手法として、自転車が大きく必要だと考えております。
その流れで、来年度につきましては、この後も出てくると思うのですが、レンタサイクルという手法も考えております。着地点ですが、計画は5年ということで設定しておりますが、今のところの考えでは、今までは調査研究的な部分が多かったので、それも踏まえまして、周遊観光の一つの形としてサイクルというところも取り入れながら進めていきたいと考えていますし、目標的な部分は、当然、今年度を含めて考えていきたいと思っております。

本間君:江別市の目指すサイクルツーリズムを早めに御検討いただいて、我々にお示しいただきたいと思います。
その中で、日本としても2018年に自転車活用推進計画が策定になり、その後、日本では自転車の保有台数が増加しているということで、近年はスポーツタイプの自転車が、特に30歳代、40歳代の方によく売れていると聞いております。
その中で、先ほど経済部長から答弁がありましたけれども、やはり周遊してもらって、江別の魅力を発見してもらって、江別のファンを増やし、今度は自転車ではなくても、また再び訪れてもらえるようにして、そういった人たちが地元に帰って江別市をお勧めしてもらう、こんな形になればいいのだろうと思っています。
そのためにも、まずはモデルルートを準備しなければならないと思っております。それも1つではなくて、例えば、今日は2時間しかない、半日、1日あるというように、コースを幾つかつくる必要があると思いますけれども、その辺の準備はされていますか。

観光振興課長:モデルルートにつきましては、令和元年度にサイクルイベントを実施させていただきました。実際に回っていただいたコースを基にサイクルマップをつくっておりまして、紙では配布していないのですけれども、市のホームページに掲載させていただいておりまして、今準備できているところはその部分になります。
また、御説明することになると思うのですけれども、レンタサイクルの中におきまして、いろいろとアンケートを取らせていただく中で、こういったルートがいいのではないかということで、モデルルートになるようなものも、当然、貸し出すときに御提示できるように準備を進めなければならないと考えております。

本間君:もう1回聞きますけれども、この事業はたしか今年7月ぐらいから実施されると思うのですが、そのときにはモデルルートは幾つか準備できるということでよろしいですか。

観光振興課長:先ほど御説明しましたえべつサイクリングMAPは御提示できると思っております。あるものを活用するのか、新たなものを用意するということになるかは分からないのですけれども、何かしらの形で準備できればと考えております。

本間君:もう一度聞きます。
最初に聞きましたけれども、例えば、その方が自転車で江別市を回ってみようと、そのマップをもらったとして、今日は2時間しか時間がない、今日は半日、今日は1日時間がある、その方はそのマップで判断できるのですか。

観光振興課長:レンタサイクルですけれども、令和3年度はモニターといいますか、試行の年とさせていただきたいと考えております。
せっかく来ていただいた方にお楽しみいただけるように、そういった設定をしたルートを御提示できればいいと思っておりますけれども、どういった方がどういった使い道をされるかということも、令和3年度は情報収集したいと考えておりまして、その情報収集をしながら、そういったターゲットに合った設定が、やはり必要になると思っておりますので、本格的なルートの御案内は令和4年度以降になると考えております。

本間君:だから、先ほど言った到着点、着地点が見出せていない中で進めるから、私から言わせれば、まだ早いということです。
それでは、この7月に来た人が、私はこのマップをもらいましたけれども、今日は2時間ぐらいで、もしくは、今日は3時間ぐらいで回りたいと思っていますと、貸出しする人に聞いたときにきちんとお答えできるのでしょうか。

観光振興課長:今、レンタサイクルの貸出しについては、委託業者、想定している団体がございますので、例えば、御質問があれば、今ある市内の地図や、私どもでつくっておりますイラストマップで、この往復でこれぐらいの時間ならここの施設に行けそうだというような、そういったことには対応できるようにしたいと考えております。

本間君:ほかの自治体が取り組んでいるサイクルツーリズムをもっと見習っていただかないと、とても現段階ではサイクルツーリズムではない。きちんと準備が整ってから来てもらう、人を迎えてはいかがでしょうか。今のままだと来てくれた人も、お勧めのルートもない、時間についても把握できないというのは、これは恥ずかしいのではないでしょうか。
経済部長、いかがですか。

経済部長:来年度予定しておりますレンタサイクルですが、本当に本間委員がおっしゃるように、手探りな部分があるのは確かです。実際にレンタサイクルを実施したときに、どのような人がどれぐらいの距離、あるいは、本当に自転車を乗っていただけるのかという部分も含めて、把握できていない部分があります。
今年については、試行的に10台という形で予定していますが、自転車を用意しまして、それでアンケートを取りながら、次の年度に向けて実施していこうという考えであります。
足りない部分はあるのかもしれませんが、レンタルする部分では、先ほど申し上げましたマップや、貸出しのときに相談に乗れるような体制は必ず取るということで、今準備を進めていますので、このような形で来年度は進めていきたいと考えております。

本間君:先ほどから言っているように、まだまだほかの自治体が行っているサイクルツーリズムから比べれば、自転車を貸し出して、どうぞなんて言える準備が整っていないということを申し上げます。
できればモデルルートをつくって、経済部長、私と一緒に自転車で走りましょう。私も4年に1回しか自転車に乗らないですけれども、今度一緒に幾つかのルートをつくって、実際にどれぐらいかかるのか、ぜひ行っていきたいと思います。その上で、ほかの自治体の取組などを見ると、きちんとルートを幾つかつくって、そこに今度は案内看板まで造ったり、案内のシールを貼ったり、実際に自転車に乗る人がどこから曲がればいいのかなど、そういうところが分かる準備まで必要だと思います。
最初に言ったとおり、到達点はどこなのか、どこまで持っていくのかというところがあやふやだから、そういった準備もしっかりできないのだと思っておりますので、その辺りも将来的に目指すところが決まれば、そういう準備も必要になってくると思っています。
それから、最初の到達点が決まっていないから、これ以降の質疑をしても明確な答えが出て来ないので、質疑にならないということが分かりましたけれども、普通でいけば、例えば、地元の企業や地元の皆さんにも、こういったことで周遊観光してもらう人を市外から受け入れるということを、やはり説明していかないとならないと思います。例えば、あの人たちのあの色の自転車は、いわゆるサイクルツーリズムで市外の方が周遊観光しているのだということも、地元の人たちは分からなければならないと思うのですけれども、その辺りはどう考えていますか。

観光振興課長:レンタサイクルを開始することにつきましては、一般的な広報も行いますけれども、後の事業のことを考えますと、例えば、先ほど委員がおっしゃったようなマップルートを市が設定したときに、例えば、企業から協賛を頂いて、ここのお店はこんなところがある、これがお勧めだということで、そういった形で市だけではなくて、民間の方も入っていただいたり、協賛していただいたりする形で進められたらいいと考えております。
令和3年度の中で、実際にどういった事業者か、どういった方かという具体的な想定はできていないのですが、例えば、具体名を出しますと、江別蔦屋書店に行きたいけれども、なかなか交通手段がないというところもありますし、江別蔦屋書店がされていたレンタサイクルも今は終了されていますので、そういった施設などと連携して進められたらいいと考えております。

本間君:最後にします。
御協力、御理解を頂ける地元の企業や市民の皆さんに、サイクルツーリズムや自転車の文化を理解してもらう取組が必要だと思いますので、そのことを要望して、次の委員に渡したいと思います。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

徳田君:前段の質疑で非常に難しいと思いながら聞いていたのですけれども、サイクルツーリズムだけに、走りながら考えるのかということです。
1点、先に確認させていただきたいのですけれども、新年度にレンタサイクル事業を始める意図、何のためにこのレンタサイクル事業を行うのかということを、もう1回、御説明ください。

観光振興課長:令和3年度の事業を組み立てる、検討する中で、当然、新型コロナウイルス感染症を意識しなければなりませんでした。密は避ける、屋外でできる、人が密になって集中しないということや、やはり観光とはいえ、市民の方にも御理解いただける取組でなければならないということを念頭に事業を組み立てております。
また、当然、江別市観光振興計画に沿ったものでなければならないと考えておりまして、取組の中に日帰り周遊型観光、サイクルツーリズムの推進、自転車を活用した交通手段の充実という項目が掲げられております。レンタサイクルは、今掲げました3つの項目のどれにも貢献し得る取組であるということと、先ほど申し上げましたコロナ禍でも、完全に安全とは申し上げにくいのですけれども、安全に集客できる取組ということで、今回、予算を計上させていただいております。

徳田君:まず、このレンタサイクル事業の対象としている方ですけれども、今ほど市民の方にも理解してもらえるという御発言もありましたが、これは市内市外関係なくどんな方でも、そして、また、特に目的について、何か周遊観光したいということではなく、何の目的も言わずとも、自転車を貸していただける事業になるということでよろしいでしょうか。

観光振興課長:観光でございますので、市外の方に多く御利用いただいて、江別市を回っていただけるのが理想ではございますけれども、貸出しに当たりまして、市民だから、市民ではないから、どこに行くなどは貸出し要件にする予定はございません。令和3年度は、そういったことも含めまして、どういった方にどのようにお使いいただけるのかということを情報収集する年にしたいと考えております。

徳田君:特にターゲットは確定しているわけではなく、広くお使いいただくということです。お使いいただいた上でアンケートを実施して、そして、その利用状況について分析をしていくということです。
ただ、これは先ほどの着地点の話にも結局帰結していくことなので、今どこまで質疑できるか、なかなか難しい部分もあるかもしれませんけれども、どのような方にこの事業を周知して、どのような方に利用していただくのかということによって、その出てくる結果も大分変わってくると思います。
例えば、前段に本間委員の質疑がありましたが、周遊のルートをきちんと設定した上で御案内して、そういった方に来てもらうという周知の仕方をすれば、そういった方が来るでしょう。ただ、そういうことをせずに、今までのように単純にホームページに出しました、広報にも載せましたみたいな感じだと、これで市外の方が来るのかと言うと、正直来ないので、観光ではなく、日常的に使いたい人が使ってしまうという、それがメインになってしまうということも、もしかしたらあるかもしれません。そういうことを考えていくと、そもそもこの自転車、レンタサイクルをどういった方々にどうやって利用していただくかという周知の段階で、その辺のターゲットをかなり明確にしていかないと、出てくる結果を分析するといっても、その結果が大分変わってくると思います。
だから、その辺りが非常に曖昧で、なおかつ今のやり方だと、市民の方が日常的に利用してしまうことが多くなったときに、これはもう周遊観光もサイクルツーリズムもなく、単純に便利だったという話になったら、ただの自転車貸出し事業になってしまいますので、それはやはり方向性として違うと思います。
そういったところで、そもそもの周知の方法をかなり意識して工夫していかなければいけないと思うのですけれども、その辺りはどのように考えているのか、お伺いします。

観光振興課長:こちらの事業につきましては、当然、市や江別観光協会のホームページ、SNSを使っての広報も考えておりますし、今、えべつコレクションという観光冊子があるのですけれども、そちらでもこういった事業を始めるということを掲載しようと考えております。また、札幌圏で配布されておりますフリーペーパーなどにも情報を載せていただけるように進めたいと考えております。
今回、JR野幌駅高架下にポートを予定しております。ホテルにどういう方がお泊りか聞いてみますと、大学関係者の方や、北海道立野幌総合運動公園に行かれる方、ビジネスの方も多いのですけれども、そういった御利用があるということですので、ホテルの宿泊者へのPRなど、そういった形でまずは宣伝していきたいと思っております。
市民の方が、日常的に使って空きがないという状況がないとは言い切れないと思います。7月から9月までを期間として設定しておりまして、正直、その部分については、私どもも読めない部分がございます。そういった状況が生じてまいりましたら、もしかしたら途中で何か要件を変更することも考えなければならないと思っておりまして、本当に手探りで進める試行の年になると考えております。

徳田君:そういった意味で、そもそもターゲットをどうするのか、この事業の周知の仕方も、やはり十分に工夫していただいて、最終的にはサイクルツーリズムの推進に帰結をして、そこにつながっていくようなデータ収集ができないといけませんので、そこがしっかりとできる取組になるように、適宜、状況を見ながら工夫していただきたいと思います。
それから、前段で、本間委員からルートを設定してという話がありましたけれども、市内の方は別として、市外の方がレンタサイクルを利用する場合に、その利用する時点でマップが必要というよりは、その前段階で、ルートが設定されていなくても、自転車でJR野幌駅を中心として、ある程度こういったところに行けるという情報がないと、そもそも利用しないと思います。そういった意味で言えば、レンタサイクル事業を実施すると同時に、現状の観光資源もしっかりとお伝えする。今回は、JR野幌駅を中心として行うので、JR野幌駅を中心に、例えば、お買い物できる場所があるということをしっかりとお伝えしていかないと、そもそも自転車を利用しようという気にならないと思いますので、その辺の周知についてはどのようにお考えですか。

観光振興課長:JR野幌駅も含めまして、市のPRは、ほかの事業でも全体的に必要なことになりますので、いろいろなイベントを予定しております。リアル謎解きゲームもそうですし、新型コロナウイルス感染症の状況にもよりますけれども、プロモーションイベントも考えております。
そういったところで、江別市の魅力を、オンラインでもそうですし、リアルのイベントでもそうですけれども、引き続き、いろいろな面で発信していきたいと考えております。

徳田君:ぜひよろしくお願いします。
リアル謎解きゲームも、今回、レンタサイクル事業があるにもかかわらず、徒歩と車で周遊ということですので、そう考えると、徒歩は自転車で行けるといえば行けるかもしれませんけれども、ぜひそんなところと絡めて進めていくと効果が出ると思います。まだ期間があると思いますので、そういったことも、ぜひ工夫していただければと思っています。
何を目的として、そして、どういう終着点を目指して進めていくのか、有効なデータを取るためにこれをしていくということをきちんと明確にして取り組んでいただきたいと思います。
ぜひ、そういった視点で事業を進めていただくように、最後に要望として、お願いして終わりたいと思います。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

岡君:前段で大枠部分等の質疑がございまして、了解しました。
細かい部分ですけれども、資料に概要が記載されておりますが、こういう形だといわゆるシティーサイクルといいますか、そういった自転車で市街地の中を回ってもらうイメージになっている、まず、こういう理解でよろしいでしょうか。

観光振興課長:想定させていただいているのは、そういった形になります。

岡君:江別市に限りませんけれども、いわゆるサイクルツーリズムやレンタサイクルという形で市街地を回る形もあれば、郊外といいますか、農村地区を回るものもあります。その場合は、ロードバイクみたいな形だと思うのですけれども、そういったものについては、検討段階で何かあって、今時点でどのように考えられているなどありましたら、お伺いします。

観光振興課長:このレンタサイクルを始めるに当たりまして、当然に自転車の種類は検討させていただいたのですけれども、まず、多くの方にお使いいただけて、操作や運転がしやすいという視点で、普通自転車、電動アシスト各5台と資料に書かせていただいています。身長が大体135センチメートルぐらいの方からお使いいただける仕様で、市内の自転車屋などとも、どういう形が一番いいだろうかということで御相談して、決めさせていただきました。郊外にもいい場所があるのですけれども、まずはこれで始めさせていただきたいと考えております。

岡君:来年度の事業については、了解いたしました。
江別市だと市街地をシティーサイクルで回るという需要もあれば、郊外をロードバイクで走るという需要も掘り起こせる可能性を秘めているまちだと私は認識しておりますので、そういったところも踏まえて、令和3年度の事業を実施していただければと思います。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

諏訪部君:いろいろとお話をお聞きしていて、もちろん市民の方に使っていただくのは構わないと思っているのですが、試行だから無料で貸出しを行うというところにとても引っかかっています。そうすると、例えば、もし私がJR野幌駅の近くに住んでいて、ただで電動アシスト自転車を借りられるとしたら、借りて乗って行こう、日常的に乗ろうという気持ちになる気がしないでもないです。そういう方がたくさんいるのか、いないのか、全く分からないですけれども、そうなってくると、例えば、ホテルに泊まっているビジネスマンの方が、何日か滞在するときに、借りて乗っていこうという気持ちになるかもしれないですし、そうなってくると、最初の目的とは随分と違ったものになってしまうと思い、特に電動アシスト自転車がただで借りられるということが分かったら、ある程度遠くまで行けるでしょうし、アップダウンがあっても平気だと思うのですけれども、無料で貸出しを行うということにした理由をお聞きします。

観光振興課長:無料にさせていただきたいと考えております理由は、まず、試行の年ということで、利用者が市内から来たのか、市外から来たのか、年齢や利用目的、利用時間帯、どこまで行ったのかという細かな情報を頂ければということで、アンケートに御協力いただきたいと考えております。
まず、無料で乗れるということを知っていただきたいということもございまして、令和3年度につきましては、無料にしたいと思います。その中で適正と思われる料金もアンケートでお聞きしましたり、近隣市町村の状況も当然確認することになると思います。令和4年度以降につきましては、それを参考に、また設定を考えたいと思います。
予約を取れるようにするかどうかということにつきましても、7月の開始を予定していますけれども、アンケートの中で市内の方の利用があまりに多くて、常に自転車が1台も空いていないという状況になりましたら、そこはまた考えなければならない、年度の途中であっても検討しなければならないと考えております。

諏訪部君:市外の方に積極的に利用していただければよいと思うのですけれども、やはり無料で借りられるということになると、それを知った方がアンケートを書けば済むことなら少し考えたほうがいいと思います。
たとえ無料で貸し出すにしても、やはり電動アシスト自転車は決して安いものではないので、デポジットと言って、保証金を取って、返ってきたときにお返しするみたいな形も、ある程度想定したほうがいいのではないかと思ったのですけれども、その辺はいかがでしょうか。

観光振興課長:委員がおっしゃいますとおり、近隣市を見ましても電動アシスト自転車については、大抵デポジットを取られているようです。無料で貸出しする予定ではございますけれども、そちらについては、少し料金をお預かりさせていただくことも検討したいと考えております。

諏訪部君:年度の途中でも変更することがあるということでしたので、サイクルツーリズムに寄与できるレンタサイクル事業になるように、しっかりと進めていっていただきたいということで、要望で終わります。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

稲守君:今の利用料金の件ですけれども、無料で行うというのは、確かに利用する側にとってはすごく便利でいいと思います。
ただ、先ほど、利用者のアンケートをいろいろと見て、金額を決めたいというお話があったのですけれども、いざ市外の方が来て、利用されて、もう1回利用したいと思って次の年に来たときに、利用料金が幾らかかりますと言われたら、無料だったのにと思われてしまう可能性があると思います。
だから、今の段階で使用年数、ランニングコスト、電動自転車だったらバッテリーなどを交換しなくてはいけないし、ほかの自転車に至っても、やはり貸出し物なので、定期的に点検をしなくてはいけないということも考えると、ランニングコストは、ある程度かかると思います。今の段階で仮の金額を設定しておいて、その金額がかかりますけれども、現在は無料ですという形にしておいたほうが、利用する方には分かっていただけると思います。
それから、アンケートですけれども、市内の方が利用する場合にもアンケートを書いていただくということですが、アンケートの必要性をしっかりと伝えることで、市内の人が利用することは、私は考えづらいと思います。アンケートを書いてまで自転車に乗りたいと市内の方が思うのであれば、それはすごくいいことですけれども、そうすると、やはり市外の人が利用してアンケートを書くということがすごく重要になってくると思うので、アンケートは必ず書いていただける仕組みにしたほうがいいと思います。
そのためにも、実際の料金はこのぐらいですけれども、今は無料ですという案内で始めたほうがいい気がしてお話を聞いていました。その辺はどのように考えますか。

観光振興課長:アンケートについては、お使いいただいた方には必ず書いていただけるように進めたいと考えております。令和3年度、今年は試行、モニターの年なので無料ですということは、そこに書かせていただきたいと考えております。
ランニングコストなどを想定して、前もって本当なら幾らですという書き方はもしかしたら難しいのかもしれないですけれども、令和4年度以降の料金については、未定、無料ではないかもしれないということは書かなければならないと考えております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の新型コロナウイルス感染症終息までの取組についてを徳田委員より質疑願います。

徳田君:新型コロナウイルス感染症は、ワクチン接種が始まったとはいえ、終息はなかなか見通せない状況にあると思います。
正直、今年いっぱいはなかなか厳しいだろうという状況もある中で、今ほどのサイクルツーリズムの部分でも、少しコロナ禍に対応したというお話がございましたし、また、江別市観光振興計画推進事業ということで、事務事業評価表の経済の45にも見直しの部分で、一番最下段に新型コロナウイルス感染症への対応ということで記載もありますが、今年1年はなかなか厳しいと、まだまだ終息が見通せないという状況の中にあって、新年度はどのように江別市観光振興計画を推進していく考えであるのか、確認させてください。

観光振興課長:まず、江別市観光振興計画に掲げております食と農や、れんがをテーマにして、道央圏をメインに誘客を図るという取組は、コロナ禍の前もウイズコロナであっても変わらないと考えております。
先ほども少し申し上げましたけれども、こういう終息が見えない状況の中の事業の組立てとしましては、やはり以前であれば、誘客・集客ということで、いっぱい人が来てくださったら当然うれしいということで事業を進めてまいりました。
今は、新型コロナウイルス感染症の影響もありますので、密を避けて市民の理解も得られるような取組、今は地元に近いところを旅行する旅の近場化や個人化ということで、団体ではなく、本当に少数の単位で周遊という形での傾向がもうしばらく続くと考えております。
そうしましたことから、終息状況を見極めながらになりますけれども、こちらの事務事業評価表の一番下に書かせていただきましたとおり、当面は少人数での周遊を促進する、レンタサイクル事業もそうですし、リアル謎解きゲームも周遊観光もそうです。
事業実施につきましては、当然、ガイドラインやイベントも実施ができる分の指針などを参考にしながら、感染症対策を講じて事業を実施してまいりたい、安心して参加していただける環境を整えながら、オンラインも活用しながら、難しいですけれども、安全と誘客が両立できる取組を進めてまいりたいと考えております。

徳田君:これは非常に大変だと思うのですけれども、立てた計画に対してしっかりと推進をしていくことが必要ですし、観光をせっかく大きく取り上げて、この江別市観光振興計画を立ててからも、市長もその時々の施行方針でしっかり進めていくということで思いも述べられている部分ですので、ぜひとも大変な状況の中にあっても、前に進んでいけるような取組と、あとは各事業者など、協力してくださっている方にも、ぜひ具体的な新型コロナウイルス感染症対策ということでの支援も、お話をしっかりとお伺いして、意見をお伺いして、必要なことはしっかりと手を差し伸べていける体制をぜひ整えていただきたいと思いますので、そうしたことも要望させていただいて、これで終わりにしたいと思います。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、3番目の周遊観光についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:前段のサイクルツーリズムの部分で、周遊観光についてのお話もいろいろと聞けたのですけれども、何点か、お伺いします。
まず、レンタサイクル事業ですけれども、利用時間の設定はするのでしょうか。

観光振興課長:利用時間につきましては、現在のところ、1日または半日程度の時間帯での貸出しを想定しております。

稲守君:次に、江別市リアル謎解きゲームですけれども、こちらは、基本、徒歩または車ということが書いてあるのですけれども、自転車の利用希望などはあったでしょうか。

観光振興課長:令和3年度の江別市リアル謎解きゲームでございますけれども、こちらもプロポーザルを実施して、少し取組を変えたいと考えております。
その中で、今までの参加の受付は、江別アンテナショップGET’Sで行っていたのですけれども、やはり参加に当たって、自転車はないのでしょうかという問合せはあったと聞いておりました。資料に掲載させていただいております3点の取組と連動させながら、自転車もうまく使っていただいて、周遊していただくということにつなげられたらいいと考えております。

稲守君:そうすると、今までは自転車の利用はなかったということでいいですか。

観光振興課長:このイベント自体が1日で終わらせなければならないものではありませんので、市内の方でしたら、少し回ってみたけれども、自転車で残りを行ってみようということで、もしかしたら御自身の自転車を使われたケースもあるのかもしれません。市外からの参加者も多い事業でございますので、江別市リアル謎解きゲームを開始するときには、レンタサイクルも併せて行う予定になっておりますので、併せてPRしてまいりたいと思っております。

稲守君:そういう形で自転車を利用したいという声があることは分かりました。
このレンタサイクル事業ですけれども、先ほどからいろいろと意見が出ていますので、続けられるような形にしていただきたいと思います。
前段のところでも市内情報の提供方法ということでいろいろとあったのですが、この一番下の江別市観光絵地図というものが6月から配布になっているのですけれども、これもレンタサイクル事業で配布して、これに市内をどのように回れるということも書いてあるということなのか、その辺を教えてください。

観光振興課長:イラストマップにつきましては、市内の全域を網羅しているものになりまして、ここを回れるというよりは、これを見ていただいて、ここに行ってみようなど、思っていただける場所があれば、それを併せてお使いいただけたらいいと考えております。
こちらの管理をしていただくのが、今、観光案内も持っています市民交流施設の中で受付を行う予定でございますので、そこで必ずお渡しいただけるように準備したいと考えています。

稲守君:もう1つだけ、イラストマップには、モデルルートが、ちょっとした情報があるということだったのですけれども、それはイラストマップと一緒に渡せる状況はつくれそうでしょうか。

観光振興課長:イラストマップのほかに、サイクルマップもそうですけれども、えべつコレクションという冊子もありますので、御希望があれば、当然、お渡しできるように準備したいと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、4番目の産業連携新商品開発支援補助金についてを佐藤委員より質疑願います。

佐藤君:まず、初めに、産業連携新商品とはどういうものを指すのか、確認の意味でお伺いさせてください。

観光振興課長:産業連携新商品でございますけれども、まず、産業連携とは、市内の異なる複数の事業者に連携していただいて、団体として取り組んでいただく取組になります。新商品は、新たなお土産品や新メニューで、かつ、市内の農産物や加工品を使った開発の取組に対する補助金になります。

佐藤君:お土産や加工品を使ってのものだということですけれども、これまで開発されたといいますか、新商品になった商品の数、内容等がもし分かれば、教えてください。

観光振興課長:こちらの補助金は、令和元年度に新設した制度ですけれども、令和元年度におきましては、実績は2件でございました。いずれもお土産品等や、催事で出せるように冷凍して出したいというところでの開発でございました。
令和2年度につきましては、残念ながら、今のところ実績見込みはゼロ件でございます。

佐藤君:聞く限りでは、利用状況が少ないという感じを受けたのですけれども、この事業を進めるに当たって、もう少しこうしたほうがいいのではないかというお考えがあれば、お聞かせください。

観光振興課長:実績が令和元年度に2件、令和2年度は見込みがゼロ件ということでお答えさせていただきましたけれども、相談につきましては、令和元年度5件、令和2年度6件の相談を頂いております。その中で、実際の活用に至らなかったというところについては、やはり何か使いにくいところがあったのだと認識しております。
こちらは、ほかの補助金と差別化できるように、先ほど申し上げましたように連携したり、お土産や新メニューというところで、当初はご当地グルメのようなイメージもしていたのですけれども、販売を複数箇所で行えるような前提のつくりになっております。この辺がやはりコロナ禍ということもあるかもしれないですけれども、少しハードルが高い部分であったと認識しております。

佐藤君:新年度に当たって、成果目標というのでしょうか、見込みというのでしょうか、その辺りのお考えがあれば、お聞かせください。

観光振興課長:令和2年度に御相談いただいた6件の中に、ぜひ、令和3年度は使わせていただきたいというお声も2件ほど頂いております。実績につながればいいと思っておりますし、例えば、事業者連携がなかなか難しいということであれば、当然、当課としましても、何か事業者をつなげるようなお手伝いをしたいと思いますし、そこは御相談の中でなるべく実績につながるように取り組んでまいりたいと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(14:02)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(14:05)
次に、江別・土佐友好大綱まつり実行委員会(仮称)の概要についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

観光振興課長:予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取組の基本方針03観光による産業の振興の下から2行目の江別・土佐友好大綱まつり事業補助金でありますが、新規イベントとして予定されております江別・土佐友好大綱まつりの開催に係る事業費を補助する経費でございます。
以上です。

委員長(三角君):初めに、高間委員より質疑願います。

高間君:質疑はここに書いてあるとおりですが、江別・土佐友好大綱まつり実行委員会(仮称)の概要がどのようになっているのか、お伺いします。

観光振興課長:まず、この江別・土佐友好大綱まつりでございますけれども、江別地区でこれまで実施されておりまして、37回続いておりました。高知県土佐市から寄贈された大綱を引き合う祭りでございまして、こちらは江別地区市民まつりの中止に伴いまして、新たなイベントとして野幌地区での開催が予定されております。
実行委員会を立ち上げることや、構成団体はおおむね決まっているということで、現時点でも事業概要、かかる経費なども確認させていただいております。ただ、正式な実行委員会の開催が今後になるということでございましたので、仮称とさせていただいた次第でございます。

高間君:それであれば、今まで江別地区で行われていたお祭りの中で行っていた江別・土佐友好大綱まつりが、主催者側の団体がなくなってしまったので、その土佐大綱まつりを残すためにこの実行委員会をつくり、主催をその実行委員会が担っていく。そして、基本的にはどこかの場面で、野幌地区なのか、大麻地区なのか、どの祭りか分からないですけれども、この江別・土佐友好大綱まつりを実施する。そこと協力しながら、そのどこかに組み込ませていただいて実施するという考え方でよろしいですか。

観光振興課長:今、委員がおっしゃられたとおりございまして、江別・土佐友好大綱まつりは、やはり何らかの形で残していかなければならないというところです。現在ですけれども、会場は野幌地区の市民まつりと一緒にできるような形で、江別市土佐会を中心とした団体で実行委員会を立ち上げると伺っております。

高間君:もしかすると、今後はどこかの団体の中に組み込むということも考えられるということでしょうか。

観光振興課長:どこかに組み込むというよりは、今回新たに立ち上げた実行委員会が、今後、江別・土佐友好大綱まつりを続けていくと伺っておりまして、仮の実行委員会ではないとお聞きしております。

高間君:そういうことではなく、今回は基本的になくなったけれども、姉妹都市の高知県土佐市の大事なお祭りを江別市でも実施するために実行委員会をつくって、江別・土佐友好大綱まつりだけは残す。そして、それを仮に野幌地区や大麻地区のお祭りの実行委員会と一緒にやりますということで理解します。それを今は野幌地区で実施すると言われていますけれども、今後、2年後、3年後も野幌地区でずっと実施していくと、そこの一部に組み込まれて、この実行委員会がなくてもできますという話になります。そのどこかの団体と一本化になることもあり得るのですかという質疑です。

委員長(三角君):暫時休憩いたします。(14:10)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(14:11)

観光振興課長:現時点では、例えば、市民まつりの実行委員会と一体化する予定があるとはお伺いしていませんけれども、事業を継続していく中で、そういった可能性もあるかもしれないと、今のところはお答えさせていただきたいと思います。

高間君:高知県土佐市が友好都市で、そのお祭りをなくさないで、これからも継承していくということが趣旨・目的なわけで、この団体を残すという話ではないと思います。基本的には、そのように長く残す形が取れるのであれば、そういったことも含めてしっかりと考えて、実行委員会がいいのか、またどこかと一緒になるのがいいのかということも、行政としてバックアップしていただければと思います。
要望です。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、地域発見魅力発信事業についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

観光振興課長:予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取組の基本方針03観光による産業の振興の上から2行目の二重丸の地域発見魅力発信事業でありますが、周遊促進による地域資源の魅力発信、地域おこし協力隊制度等の活用による観光推進体制の強化に係る経費等でございます。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の地域おこし協力隊の活用についてを諏訪部委員より質疑願います。

諏訪部君:まず、地域おこし協力隊の活用ということで、新たに地域おこし協力隊を募集するかのようにお聞きしているのですけれども、まず、地域おこし協力隊の募集について、求められる方、どのような募集の仕方をするのか、お聞きします。

観光振興課長:予算上、新たな地域おこし協力隊と書かせていただいておりますが、こちらは令和3年度から、国によりまして、地域おこし協力隊と似た制度になるのですけれども、地域プロジェクトマネージャーという制度が創設される予定になっております。
こちらは、地方公共団体が取り組む事業に対しまして、外部専門人材、地域行政、民間などが連携して取り組むことができるように、そういう関係者の橋渡し、プロジェクトを橋渡ししつつ、プロジェクトをマネジメントできるような人材を市町村が任用できるようにして、その報酬などの経費は特別交付税で措置されるという制度になってございます。
今、国から制度の概要について、情報提供が来ているのですけれども、本日までその詳細が判明しておりませんことから、こういった形で新たな地域おこし協力隊の採用ということで書かせていただきました。
募集については、詳細が決まり次第、進めるのですけれども、人物像としましては、国の資料によるのですが、これまで以上に地域の実情を理解できて、専門的な知識や経験をお持ちの方という要件になると想定しております。

諏訪部君:国からも詳細が来ていないので、なかなか答弁しにくいところかもしれないのですが、そうしますと、今までの地域おこし協力隊だと、例えば、東京都などの人であったり、札幌市などの政令指定都市から江別市に来てという話だったのですけれども、そういうような縛りといいますか、通知は今のところどのように来ているのでしょうか。

観光振興課長:地域要件については、地域おこし協力隊と同様と伺っておりまして、3大都市圏内、または、3大都市圏外の都市地域から、当市だと札幌市ということになってくるのですけれども、住民票を異動して活動できる方という要件であると現時点では聞いております。

諏訪部君:そうすると、違うとは思うのですけれども、地域おこし協力隊のようなイメージで考えればいいということは理解しました。
それで、地域の実情を理解した専門性を持った方ということで、江別市として、この地域発見魅力発信事業について、来ていただきたい方はどのような専門性をお持ちの方だと想定していますか。

観光振興課長:一定程度、これまでに地域おこしや、まちづくりに対して取り組まれた経験のある方、専門性や知見をお持ちの方ということで、そこを重視することになろうと考えております。

地域資源・観光協会担当参事:補足ですけれども、地域おこしの中には、当然、我々は観光振興を担当しているものですから、いわゆる観光系の何かしらの事業を行った方、企業として、観光関係の会社など、そういうところでお勤めいただいた人材など、もしくは、これはまだ情報レベルで、詳細は明らかになっておりませんが、例として、そういった企業の社員のままで何かしらの関与ができることも想定されるように、資料には例として出ております。ですから、何かしらそういった専門的知見といいますか、先見性のある方を想定している感じでございます。

諏訪部君:そういたしますと、観光振興課としては、来ていただいた方に具体的にどのような業務をお願いしようと考えているか、お聞きします。

観光振興課長:今回、地域プロジェクトマネージャーを活用させていただいて、我々が進めております観光推進で、計画の推進や、また、推進体制の強化というところで、今、行政主導でいろいろと進めておりますけれども、民間の力を活用させていただけるように、民間の事業者間と行政をつないでいただけるコーディネーター的な役割や、法人化を含めまして、江別観光協会の体制強化についても御支援といいますか、活動していただけるような方を想定しております。

諏訪部君:それは進めてみなければ分からないので、答弁もできないと思うのですけれども、なかなか簡単には見つからないのではと思いました。
そうすると、先ほどお話があったように、地域プロジェクトマネージャーの方への報酬はどの程度になるのでしょうか。

観光振興課長:今、国から示されているところで申し上げますと、雇用に要する経費を対象に650万円を上限に交付税措置されるという形になっております。これを丸々報酬という形にするのか、例えば、お住まいいただくということで、住居手当などに回せるのか、その辺の制度がまだ来ておりませんけれども、取りあえず、経費の上限が650万円という情報でございます。

諏訪部君:今までの地域おこし協力隊くらいの報酬と言っては失礼ですけれども、そういうところで、地域プロジェクトマネージャーに来ていただくのは厳しいと思っていたのですが、それよりは報酬も多いということでした。
また、先ほどお話があった、もし社員の身分のままでお手伝いを頂けるのでしたら、そこら辺もどのようになるか分からないですけれども、もしかして来ていただける方もいると思いました。
やはり、ぜひ江別市に行ってみたい、ぜひ江別市のお手伝いをしてみたいと思っていただけるような募集の仕方をしないと、そういう方は、私の勝手な考えですけれども、報酬がいいからなど、そういうことだけでは、なかなかやりがいを持っていただけないと思います。難しいとは思いますけれども、江別市に行ってみたいと思っていただけるような、何か募集方法についてのお考えはありますか。

観光振興課長:経験値などの専門性もそうですけれども、やはり江別市にということで、熱意のある方に来ていただければという部分は当然ございます。その募集につきましては、今までの地域おこし協力隊の募集の仕方などは、所管は企画政策部企画課になるのですけれども、そことも連携しながら、いい方に来ていただける出し方を検討したいと思います。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

徳田君:予算の中身について、数字の確認だけさせていただきたいと思います。
今ほどありましたけれども、制度が拡充されて、地域おこし協力隊から地域プロジェクトマネージャーというお話がございました。
それで、経費の上限も650万円ということですけれども、事務事業評価表に地域おこし協力隊等事業ということで、974万8,000円ということで予算計上されております。
まず、確認ですけれども、これは新しく採用される地域プロジェクトマネージャーの人件費も含めた費用ということでよろしいでしょうか。

観光振興課長:委員がおっしゃるとおりでございます。地域プロジェクトマネージャーの経費も含んでおります。

徳田君:それでは、この中身について、もう少し詳細に教えてください。

観光振興課長:こちらは、今、観光振興課におります地域おこし協力隊の予算も含んでおりまして、先ほど申し上げました報酬650万円と、もともとおります地域おこし協力隊の報酬がおよそ228万円、そのほか、今おります地域おこし協力隊の費用弁償や、公用車の燃料費なども含めております。
また、活動費も、活動費の扱いがまだ下りてきていないものですから、現在おります地域おこし協力隊の活動費と同額の費用を計上させていただいて、合計で974万8,000円になります。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の観光推進体制の強化についてを佐藤委員より質疑願います。

佐藤君:今までの答弁で大体理解できたのですけれども、何点か、確認させていただきたいと思います。
今回、制度が拡充されたというところで、1点、今までのお話の中では、地域プロジェクトマネージャーが拡大になったと思ったのですけれども、それ以外で、今回、制度の拡大が何かありましたら教えてください。なければそれで結構です。

委員長(三角君):暫時休憩いたします。(14:26)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(14:26)

地域資源・観光協会担当参事:現状の予算の中で、制度の拡充をするものはございません。
ただ、先ほどの地域プロジェクトマネージャーしかりですけれども、地方交付税交付金の関係等で、いろいろな制度拡充がされるように聞いておりますので、予算に上げた中で何か利用できるものがあれば、もしかしたらそういったことも方法の一つとしてはあり得るかもしれませんが、予算の中で拡充を考えているものは、今は地域おこし協力隊が制度拡充された地域プロジェクトマネージャーだけです。

佐藤君:観光推進の強化に当たってのところですけれども、この地域プロジェクトマネージャーを活用して推進していくということだと思います。先ほどの御答弁の中にもあったのですけれども、コーディネーター的な役割をする、あとは江別観光協会の支援も図っていくという理解でよろしいでしょうか。

観光振興課長:委員がおっしゃられたとおり、そこをメインに活動していただければと思っておりますし、それに付随したものもアイデアを出していただければ、それも一緒に取り組んでいきたいと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

岡君:概要は大体分かりましたけれども、既存で、行政側が観光振興課という形で存在していますと、来年度、江別観光協会は法人化する予定で動きますということで、観光案内所は団体にお願いしているなど、現状でも江別市の中で観光についての団体や組織が幾つかあります。地域プロジェクトマネージャーという方に来ていただくことによって、この全体像がどんな感じになるか、考えられているものがありましたら、お伺いします。

観光振興課長:今、委員がおっしゃられましたとおり、江別市観光振興計画を推進していく行政主体ということで観光振興課がございますし、また任意団体になりますけれども、江別観光協会もございます。今、観光案内業務もEBRIの中と市民交流施設ぷらっとの中で行っていただいております。
そういった中で、それらの連携も取るようにはしているのですけれども、もっと取れるのではないかという思いもありまして、そういった部分の役割や、どのように進めると一体となって取り組めるかというところも、採用された方に支援いただければと期待しているところです。

岡君:なかなか現場では分からないところもあると思います。
経済部長でもどなたでもいいのですけれども、将来的な江別の観光の組織の在り方で、どちらかというと、民間ベースで民間が担えるような方向になってほしいという意図があるように感じられますが、どのようにできるかどうかまでは難しいところがあるのは理解していますけれども、今時点ではイメージがあるのか、そういったところがありましたら伺います。

経済部長:観光の推進体制ですが、市民の役割は、応援団あるいは情報発信のよき実践者という形になりますが、市民と民間と行政の3者が一体となって推進するということで江別市観光振興計画の中にもうたわれています。
実際、現在のところで言うと、考えとしては、民間には、個別では本当にお世話になっているといいますか、連携しているつもりですが、どちらかというと、行政が主体となっているというのが現状です。民間が主として引っ張っていただきたいと思っていますが、江別観光協会自体が行政と本当に一体というか、経済部の中にある状況で、独立した形にはなっていないというのが現状であります。
そういう点も踏まえまして、その民間部分、特にそれをリードする形の江別観光協会には自立していただきたいといいますか、行政を引っ張っていただけるぐらいの形になれば理想だと考えています。江別観光協会と行政と当然、その他の団体もありますが、市民も含めて3者一体となって連携していくことを理想として掲げている状況であります。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、江別アンテナショップGET’Sの管理運営についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

観光振興課長:予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取組の基本方針03観光による産業の振興の上から3行目の二重丸の江別アンテナショップGET’S管理運営事業でありますが、旧ヒダ工場を改装した商業施設EBRI内にあります江別アンテナショップGET’Sの管理運営経費等でございます。
次に、要求資料について御説明いたします。
要求資料の3ページを御覧ください。
上段ではEBRI開業からの店舗数の推移を、下段では過去3年間におけるEBRIでのイベントの実施数を記載しております。イベントは、EBRI全体で取り組んだ夏まつり、クリスマス、周遊イベントなどのほか、テナントが単独で主催したイベント、外部の方が主催したイベントを含んでおります。
以上です。

委員長(三角君):初めに、諏訪部委員より質疑願います。

諏訪部君:EBRIは民間の商業施設ではありますけれども、江別市も関係がかなり深いものもあると思いますし、テナントということになるのかよく分からないのですけれども、アンテナショップGET’Sも入居していることから、この事業でないとEBRIのことについてお話ができなかったので、資料要求等をさせていただきました。
資料1のEBRI開業からの店舗数の推移ということで、数は増えたり減ったりしているようですが、具体的に全部の詳細は言っていただかなくて結構ですけれども、やはりやめた店舗もあり、入った店舗もありということで入れ替わりがあるのですが、そこら辺の状況をまず御説明ください。

観光振興課長:企業間のテナントに入る入らないというやり取りになりますので、詳細とまではいかなくても、事情等はお伺いしている部分もございます。いろいろと条件が折り合わなかったり、残りたいのだけれども、設備の状況的にどうしても残ることが許されないということで退去したお店もあるように聞いておりますし、入居したいという問合せもあるとお伺いしております。

諏訪部君:なかなか答えにくいところだと思うのですけれども、一市民としては、随分と短い期間で入れ替わっているようにどうしても感じてしまうのです。EBRIとしての営業の状況といいますか、そこら辺はどのような感じでしょうか。

観光振興課長:EBRIですけれども、財政的なことの詳細は、私どもも存じ上げておりませんけれども、集客に関しましては、やはりオープニングでございました平成28年度に比べて4分の1までは行かないですが、新型コロナウイルス感染症の状況もございますし、やはり集客数が減っている状況にはございます。

諏訪部君:そういうこともあって、イベントの実施数も資料でお願いしました。
私もあまり正確には覚えていないのですけれども、この旧ヒダ工場をEBRIにするときのプレゼンテーションでは、ある程度、イベントをいろいろと多彩に開催したいと、応募された事業者がおっしゃっていたと聞いています。そこら辺のEBRIのイベントの状況も話せる範囲でお聞きします。

観光振興課長:平成28年3月にグランドオープンされまして、中のテナントや、仕切りの部分、平成30年10月にえぶろじジオープンなどがありまして、そういった中で、中のレイアウトはいろいろと変わっております。テナントに入っていただくためにイベントスペースが全く取れなかった時期もございますし、今は、逆に、残念ながら空きスペースがありまして、先日、江別商工会議所が美味しい江別フェアを主催されていましたけれども、イベントができる状況になっております。
委員がおっしゃられたとおり、当初、どんどんイベントを開催してにぎわいの場としたいと応募されていたように記憶しております。

諏訪部君:EBRIの状況は大体分かりました。
それで、このアンテナショップGET’Sの運営管理についてですけれども、今のアンテナショップGET’Sの役割としては、観光案内をしているということと、物販をしているということと、チョークアートを描いていて、予算の中にも壁面黒板チョークアートの予算などもあったりするのですが、それ以外にアンテナショップGET’Sの役割は特にないという理解でよろしいのでしょうか。

観光振興課長:今、委員がおっしゃられました特産品や観光情報、要は、観光案内業務の部分と、江別市をはじめとした姉妹都市及び友好都市の情報発信や特産品の展示がアンテナショップGET’Sの役割になります。

諏訪部君:当初からEBRIという商業施設の中に江別市のアンテナショップが入るということで、求められる役割は、それで十分という考え方でよろしいのでしょうか。

観光振興課長:今申し上げましたアンテナショップGET’Sの役割のほかに、言い方が正しいか分かりませんけれども、EBRIの一テナントでありますことから、当然、地域のにぎわいの場を創出することに貢献しなければならないという役割は持っていると考えております。

諏訪部君:そうしますと、平成28年3月にグランドオープンをしてから5年たっていて、多少の変遷はあるかもしれないですけれども、アンテナショップGET’Sはあまり変わっていないといいますか、やはりEBRIの中がいろいろと変わっていて、EBRIと一緒ににぎわいを創出するというところに貢献しているのかというところで少し疑問に思うところもありました。その辺は、アンテナショップGET’Sの管理運営を委託している中で、お話はされていないのでしょうか。

観光振興課長:管理運営の仕様書の中に特にそういった役割は記載しておりませんけれども、先ほども申し上げましたが、やはり観光案内を行っている以上、そこににぎわいをもたらす役割は果たさなければならないと思っています。
適宜、お話もさせていただきますし、委託先のNPO法人自体もテナント会議には出席していると聞いておりますので、引き続き、課題や情報を共有しながら、一体となってEBRIでのにぎわいづくりに協力できることは、やはり協議していかなければならないと考えております。

諏訪部君:結果については決算審査で確認させていただくので、令和3年度は、令和4年度に向かってEBRIがどんどんにぎわう協力ができるようにお願いして終わります。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

徳田君:今、質疑をお伺いしましたけれども、EBRI自体のテナントについて、あのような施設は、やはり適宜テナントが変わって、目新しさがないと、新しいお客さんを引き込んでいけませんから、新陳代謝という意味で、そういうことが進んで、そして、また、新たな魅力をどんどん出していかなければならない、これはもう宿命なので、仕方ないと思います。
今ほど諏訪部委員の質疑でもありましたけれども、アンテナショップGET‘S自体がオープンから5年がたって、基本的に在り方は変わらないと思います。私もあの地域に住んでいますので、そういう意味では、地域の皆さんにもかなり浸透してきて、特に高知県土佐市の物販は非常に楽しみにしている方もいて、変わらずに行ってきた結果が出ているものもあります。
一方で、やはり魅力をまた増していくために、本格的なてこ入れ、リニューアルといいますか、アンテナショップGET’S自体もやはり状況に合わせて変えていく、変わっていくような検討も必要ではないかと思っているのですけれども、そういった検討は、経済部内では何か行われているのでしょうか。

観光振興課長:アンテナショップGET’Sの管理に関しましては、これまでも観光案内業務を行うアンテナショップということで、本来であれば市外客の利用増を図っていきたいところでもあるのですけれども、委員がおっしゃられたように江別市の物も売りながら、高知県土佐市の物も売って、地域住民の方に大変御利用いただいている実態もございまして、特色を出す工夫をしながら、集客していただいているように認識しております。
一方で、やはりずっとこのままでいいのかというところは協議が必要だと感じておりますので、観光案内業務の在り方も含めて、見直しも検討しなければならない時期に来ているのではないかと考えております。

徳田君:前段の質疑でも観光振興課と江別観光協会と、それから、観光案内所としてのアンテナショップGET’Sと市民交流施設ぷらっとの関係性であったり、体制強化の話もありました。そろそろアンテナショップGET’Sについても、ある程度、安定してきた部分もありますけれども、新しい魅力をどうやって発信していくのかという意味で、ソフトの部分、ハードの部分を含めて、見直しが必要になってくるのではないかと思っています。
そういう意味で、アンテナショップGET’Sを管理してくださっている方々の意見などもお伺いしながら、しっかりまた有効的な場所として活用されるように、また市民のにぎわいがしっかりと出てくる場所になるように、魅力を高める努力はぜひ今後ともお願いしたいと思いますので、その点を要望して終わります。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、商工労働課所管の旧岡田倉庫活用事業についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

商工労働課長:それでは、旧岡田倉庫活用事業について御説明させていただきます。
予算説明書の26ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取組の基本方針02商工業の振興、最下段の旧岡田倉庫活用事業でありますが、旧岡田倉庫活用に係る補助、千歳川・石狩川堤防整備に伴い倉庫の移転が必要なことから、移設先地取得に係る経費であります。
続きまして、要求資料について御説明いたします。
資料の4ページを御覧ください。
外部委員会の開催状況でございます。
上から、江別市文化財保護委員会、江別市建築審査会、江別市経済審議会、それぞれの令和2年度の開催状況と令和3年度以降の予定について記載しております。
次に、資料の5ページ、これまでの経過と今後のスケジュールについてでございます。
江別市街築堤整備に伴う旧岡田倉庫の移設について、平成27年度以降の経過を記載しております。堤防整備に係る説明会や勉強会、平成28年度には堤防エリアの用地測量が行われております。平成30年度から北海道開発局による個別補償の説明が始まっております。その後、江別市と北海道開発局との間で、移転に係る協議などを行っております。
資料の6ページは、今後のスケジュールとなります。
令和2年度に設置したかわまちづくり協議会を引き続き開催し、倉庫を中心としたかわまちづくり計画案を策定し、令和4年度の計画申請を目指すとともに、計画に基づいて、旧岡田倉庫の解体復元工事に向けた手続を進める予定です。
資料の7ページは、移設に係る全体のスケジュール案、資料の8ページは、堤防として整備される用地のラインと旧岡田倉庫などの位置を示す図面となっておりますので、御参照ください。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の移設に係る費用についてを高間委員より質疑願います。

高間君:旧岡田倉庫でございますけれども、移設に係る費用について、どのようになっているのか、まずお伺いを致します。

商工労働課長:来年度に要求している移設に係る費用ですけれども、移設先地の用地取得とその移転補償費が主なものとなっております。そのほか、移設先地確定の後に、種々の調査に係る費用を積算しております。

高間君:これは基本的に築堤に係るということで移転するわけでございますので、移設に係る費用については国から出るという解釈でよろしいですか。

商工労働課長:旧岡田倉庫とその倉庫が建っている土地及びそこに続く空き地の部分がありますけれども、そちらの部分が資料でお示ししておりますとおり、堤防のエリアになっておりますので、そのエリアに入る部分については、国から移転の補償を受けられることになっております。

高間君:再度確認させていただきますけれども、今の旧岡田倉庫をそのまま移設するための費用は、全て出るという解釈でよろしいですか。

商工労働課長:移設のための工事費用、それから、土地の取得費用については、補償対象として算定されるとお聞きしております。移設先の土地につきましては、市で先に確保する必要がございますので、その分の費用として見積もっているものでございます。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の移設工事に係る現地調査及び耐震補強設計の実施についてを高間委員より質疑願います。

高間君:1番目で、費用等について質疑させていただきましたが、移設工事に係る現地調査及び耐震補強設計の実施についてどのようになるのか、お伺いします。

商工労働課長:移転に伴いまして、移設工事を予定してございますが、移設工事そのものは、国との協議の中で復元工法という形で補償を頂いて実施する予定でございます。
ただ、移設先につきまして、現在地権者と交渉中でありますので、移設先用地の取得が完了次第、現地の地面の強度などの調査が実施できることになります。その後に、実施設計に係る様々な工事範囲を確定することになります。
令和3年度で想定している部分は、今申し上げましたとおり、まず、移設先の確保が先行いたしますので、そこが確定次第ということになります。その中で、現地の地質調査に基づく耐震補強の設計などが、時期がまだ確定していないものですから年度内にできるかどうかわかりませんけれども、確定次第行うことを考えて、来年度の予算要求には組み込んでおります。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、3番目の外部委員会の開催状況についてを高間委員より質疑願います。

高間君:それでは、旧岡田倉庫に関する関連外部委員会の開催状況についてをお伺いします。

商工労働課長:外部委員会の開催状況につきまして御説明させていただきます。
資料4ページにもございますけれども、江別市文化財保護委員会、江別市建築審査会、江別市経済審議会を想定してございます。
旧岡田倉庫につきましては、平成29年に教育委員会から文化財指定を頂いておりますことから、移設復元に当たっては、条例に定められた現状変更の許可を頂くことになりますので、来年度は現状変更の申請内容について、審議を頂く予定であります。そのため、今年度の開催状況としましては、ここにお示ししていますとおり、令和2年11月、令和3年1月にそれぞれ開催している委員会の中で、それぞれ記載のような報告をさせていただいている状況でございます。
また、この現状変更の許可を頂きましたら、具体的な建築設計に入りますので、それがある程度完了した状態で、江別市建築審査会において、建築基準法の適用除外について、審議していただくことを想定しております。
最終的に、これら2つの外部委員会の許可を経て、復元による倉庫の保存がなされるものと考えております。その下にある江別市経済審議会につきましては、この築堤整備に関連した旧岡田倉庫の移設につきまして、かわまちづくり協議会で検討していただくことを今年度御報告し、御承認いただいております。引き続き、かわまちづくり協議会の議論経過等につきまして、来年度の江別市経済審議会開催時に御報告する予定としております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、4番目のこれまでの経過と今後のスケジュールについてを徳田委員より質疑願います。

徳田君:この資料を見て大体了解したところでございまして、これまでの経過については、経済建設常任委員会でも御報告を頂いていますので、その点については承知をさせていただきました。
それで、今後のスケジュールという部分で若干お聞きしたいと思います。
今後、利活用に向けて、特に、かわまちづくり協議会におけるかわまちづくり計画が重要になってくると今の説明でも思いました。その辺りを含めて、かわまちづくり協議会の今後のスケジュールについて、お伺いします。

商工労働課長:今、徳田委員が御指摘のとおり、旧岡田倉庫、外輪船の移設後の利活用につきましては、現在、かわまちづくり協議会の中で様々な議論を頂いているところでございます。それに基づいて、かわまちづくり計画が策定され、それが国のかわまちづくり支援制度に登録されるということを考えております。
その中で、かわまちづくり協議会の協議経過でございますけれども、今年度、既に2回開催させていただいておりまして、その中では、まず大枠の方向性として、倉庫の復元の位置などについて御議論いただいて、一定程度の方向性を御確認いただいている状況でございます。
この後ですけれども、かわまちづくり協議会の中でも様々な御意見が出る中で、地元あるいは市民の意見を広く受ける形で議論をしたいという意見がございました。かわまちづくり協議会では、協議会の中でワーキンググループを設置できることになっていましたので、かわまちづくり協議会の委員の御意見を受けまして、ワーキンググループを実際に開催しております。これが昨年11月に、特に岡田倉庫の利活用について、1回目のワーキンググループを開催していただいております。
ワーキンググループの意見としては、倉庫そのものの活用の議論ではなく、広く堤防エリアの利活用についても、いろいろな人に入っていただいて話を聞いたり、その話に基づいて、いろいろなことを話し合いたいという意見がたくさん出てきました。それを受けまして、今度はかわまちづくり勉強会という、ワーキンググループとはまた違って、参加者を広げて、地元の方や関心のある方などにも入っていただく中で、勉強会を開催させていただきました。資料7ページの全体スケジュールの中にありますけれども、令和3年1月19日に一度開催させていただいております。これはオンラインと、それから会場に集まって来ていただいた人とのハイブリッドのような形で開催したのですが、様々な御意見を頂いております。
さらに議論を深めたいということで、今月末ですけれども、さらに他都市で行っているかわまちづくりの事例なども参考にしながら、さらに、このエリアでどういうことを行えるか、行っていこうかということを話し合う勉強会を今後も続けていくということで、来年度以降もこの勉強会を続けていきたいと考えております。
その中で出てきたアイデアを、ワーキンググループあるいはかわまちづくり協議会そのものにフィードバックさせて、かわまちづくり協議会の議論も進めていきたいと考えております。

徳田君:この質疑をする前に、きちんと確認してから質疑をしたほうが分かりやすかったかと思いますけれども、結局、かわまちづくり計画を策定しなければならない。そのために、かわまちづくり協議会の中で、今、様々な御議論を頂き、ワーキンググループであったり、勉強会をしているということでしょうか。事業としては、旧岡田倉庫活用事業ですけれども、旧岡田倉庫を中心としたかわまちづくりをどうするかという協議をここでしているということ、そして、かわまちづくり計画として、一体的な活用について策定して、これを国土交通省に令和4年度に提出するというスケジュールになっております。
ここの辺りの関係性ですが、要は国土交通省に出すことによって、どうなるのかということについて、もう少し御説明をお願いします。

商工労働課長:その説明が欠けておりました。申し訳ありません。
かわまちづくり支援制度と申しますのは、従来、河川敷の堤防エリアは安全のために整備されますので、その中で何か建物を造ったり、活動することは非常に制限されている状況ですけれども、それを利活用できるようにする制度でして、それは、かわまちづくり計画がその地域にあることが前提になります。今回、石狩川・千歳川の築堤を整備していただくに当たっては、旧岡田倉庫の移転に伴って、堤防エリアを利活用できるように整備していただくことで、旧岡田倉庫の活用をより広がりと内容を充実したものにしたいということが、かわまちづくり計画を策定する大きな目的になっております。
かわまちづくり計画自体は、堤防エリアのハードウエア的な整備とともに、そこを利活用する方法と、その利活用を誰が進めていくのかというところまで計画内に盛り込む形になっておりますので、そういった計画を目指して今議論を進めていただいていることになります。
そのかわまちづくり計画が完成して、登録されて、国に承認といいますか、採択されることになりますと、主に国が堤防整備の際に、斜めの堤防の形に整備するのではなく、その計画に基づいた、利活用の方法に合わせた形状の工事をしていただけるとお聞きしております。

徳田君:そういう意味で、今かわまちづくり計画を令和4年度に策定して、国土交通省に申請をするために、様々な準備をしていただいているということで理解を致しました。
これは先の話になりますけれども、資料7ページの旧岡田倉庫移設に関する今後のスケジュール(案)にも記載がございますが、令和3年度、そういった形でかわまちづくり協議会において、かわまちづくり計画の草案を作成し、そして、国土交通省へ申請をします。その下の段のところに、さらに、かわまちづくり協議会において、かわまちづくり計画の推進と体制づくりが入ってきて、そして、令和6年度以降に旧岡田倉庫供用開始というスケジュールで、ここに案として示されております。
そういう意味では、利活用については、かわまちづくり協議会で検討することは、今の答弁で理解いたしましたけれども、やはり広くまちづくりという意味での内容になることを考えると、この計画の策定、体制づくりのみならず、その後についても、一定のかわまちづくり協議会のメンバーに残っていただいて、しっかりと行く末を見守っていただいて、まちづくりがしっかりとなされていくのかということについても考えていく必要があるのではないかと思います。
今の段階ではっきりとしたことは言えない部分もあると思いますが、このかわまちづくり協議会の将来的な在り方について、所管として今どのように思っているのか、お答えください。

商工労働課長:資料7ページのスケジュールでお示ししているかわまちづくり協議会は、令和3年度までは四角で区切ってありまして、令和4年度の点線で書いている部分がどうなっていくのかということですけれども、先ほども御説明を差し上げましたが、その利活用を推進していく母体といいますか、どういった方たちがそれを推進していくのかということが、かわまちづくり計画の中にも位置づけられるということでございます。その部分で申し上げますと、これは江別市だけが管理者になるわけではなくて、今、地元の方、それから、いろいろな方に入っていただいて、議論していただく部分ではありますけれども、どのような方にそこを担っていただくのかという議論がこれからまさに始まるところだと思いますので、そういった議論に基づいて推進していく、運営していく団体なども定まっていくと思います。
そういう中で、かわまちづくり計画の登録以降もかわまちづくり協議会の方たちが運営するのか、あるいは、そうではない利活用に応じた、そういったことが担える団体を当てていくのかということは、それもまさにかわまちづくり協議会の議論になると思います。いずれにしても、そういう推進団体について、かわまちづくり協議会の中でいろいろと議論して決めていただいて、その後の運営状況についても、評価といいますか、きちんと計画が進んでいくかというところは見ていただくことも考えられると思っています。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
暫時休憩いたします。(15:10)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(15:15)
次に、5番目の移設後の管理運営手法についてを岡委員より質疑願います。

岡君:前段の質疑で了解しているところではありますけれども、現状の旧岡田倉庫の運営という意味では、ぱっと見ではボランタリーな感じでお願いして、何とか行っていただいているところだと思います。
先ほど来の質疑を聞いていますと、かわまちづくり計画を新たにつくりまして、堤防を含めた利活用ということで、令和6年の移転・復元後は新たな形で進めていく、そこの部分も変わってくると認識していいのか、その辺りをお伺いします。

商工労働課長:来年度の予算にもありますけれども、現在は、岡委員が御指摘のとおり、民間の団体に補助金をお支払いして、運営をお願いしているという状況でございます。
移設後の利活用ということになりますと、先ほど来、御説明申し上げておりますが、堤防に整備される様々な計画に基づいた施設と一体となって活用していただくことを想定しております。
その辺につきましては、まさにかわまちづくり協議会で、計画策定に向けて今議論されている部分ですので、どの範囲までどのようにというのは、現時点ではまだ明確になっておりませんけれども、そういった形で、現状よりは広いエリアといいますか、倉庫だけではない施設を含めた管理をお願いすることになると考えております。

岡君:なかなか期待できる形になっているので、いい計画ができてくるように期待したいと思います。
行政側の組織といいますか、対応ということで、経済部長にもお伺いしたいと思うのですけれども、これまでの旧岡田倉庫の活用方法を見ると、文化財ということもあって、基本的には文化的な催しに使われるケースが多くて、経済部とは毛色が違うものでございました。
今のかわまちづくり協議会みたいな話を聞きますと、まさに経済部だと思います。ただ、観光振興課ができた現在においては、商工労働課かと思うところもあります。
一方で、来週出てきますけれども、北海道林木育種場旧庁舎は、教育部が所管ですけれども、コーヒーショップが入ってカフェができるということで、これこそ経済部だろうと思うところもあります。
これは旧岡田倉庫の質疑ですが、そこら辺に関連して、経済部長としてはトータルでどのように考えられているのか、お伺いします。

経済部長:当時、旧岡田倉庫を市に移管するときに、補助金の関係など、いろいろと所管がまたがる部分があったと思います。結局、現在も文化的なところで使っていますが、最初の移管のときの関係で、経済部が所管し、その中でも、最初は企業関連の部署が持っていたものが、商工労働課に移るなど、中の変遷はいろいろとあったと思います。
また、北海道林木育種場旧庁舎につきましても、そういう商業的な部分での活用が決まったということで、今後、所管といいますか、中心になって携わるところが変わっていくということは考えられます。ただ、今までにつきましては、やはり文化財というところが強かったので、教育部生涯学習課のほうで担当していたという経緯はあります。当然、そういう活用の部分が変わりましたら、改めて、所管などもいろいろと変わっていくと思いますが、そのような状況だと思います。
旧岡田倉庫につきましても、今のところは、今までの流れで商工労働課で担当していますが、逆に、最終的な利活用等も含めて、完成したときに、もしかしたら所管的には経済部ではなくなるということも考えられます。ただ、今のところは、将来的な部分を考えても、一つの川といいますか、あそこを拠点として、観光的な部分も含めて、にぎわいの一つの中心的な部分になり得るのではないかという期待とともに進んでおります。
また、川の親水というところで、建設部的な部分も残ると思うので、その辺も含めて、利活用の最終的な活用の仕方によって、今後、所管も含めて変わる可能性があります。本当に、今のところは、にぎわいといいますか、観光的な部分が強いと思っておりますので、そういう点では、最終的な部分まで継続して担当していきたいと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、野幌商店街の集客力向上のための店舗誘致の現状についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

商工労働課長:それでは、野幌駅周辺地区商店街活性化促進事業についてでございますが、予算説明書の26ページをお開きください。
まちづくり政策02産業、取組の基本方針02商工業の振興、10行目の野幌駅周辺地区商店街活性化促進事業でありますが、野幌駅商店街の再編整備等に要する経費であります。
以上です。

委員長(三角君):初めに、佐藤委員より質疑願います。

佐藤君:それでは、事務事業評価表の経済の33からお聞きしたいと思います。
この事業の意図が野幌商店街の集客力向上のための店舗誘致となっているのですけれども、実績のところでは誘致件数がずっとゼロ件で続いているのですが、この辺りのところでどういう状況か、もし分かればお聞きします。

商工労働課長:事務事業評価評表上の成果指標2誘致件数がゼロ件ということでございます。
まず、こちらは、この事務事業評価表にあります補助金を使って誘致を行った店舗について、成果指標として記載しておりますので、ゼロ件という形になっております。実績としては、平成28年度にオープンしたマチノキ1件でございまして、商店街への店舗の誘致につきましては、この事業の中でコーディネーターにお願いしまして、空き土地への店舗誘致等に関して、様々な案件を相談として受けていただいている状況でございます。その中で新規の出店はありますけれども、この事務事業評価表に設定している補助金を使って出店しているものはないという状況でございます。

佐藤君:いろいろとコーディネーターの方が相談を受けている中で、この事業に該当しないため件数がゼロ件ということで理解いたしました。
コーディネーターの方の相談について、前回お聞きした中では、やはり誘致や出店が多かったということですが、この事業の御案内ということで、コーディネーターの方がいろいろと案内されていると思うのですけれども、事業に結びつかない理由がもし分かれば、お聞きします。

商工労働課長:野幌商店街が依頼しているコーディネーターの方が相談を受けて、出店につながっている例はこれまでにございます。それとは別に、この補助金を使ってというところは先ほど御説明したとおりですけれども、この補助金の条件が、商店街からの要請があって出店された方が該当するのですけれども、そのほかに、業種や営業の時間帯といった補助要綱上の要件がございますので、コーディネーターがいろいろと相談を受けて出店につながった分でも、補助金に合致しない部分があります。
また、この補助金につきましては、これまで、当初予算で措置しているものではなくて、使用の際に補正予算で御議論いただく形になります。出店のタイミングによってはそれが使えないという場合もあります。
この事業の趣旨として、どちらかというと、単に店舗に出ていただくというよりは、にぎわい創出の活動に協力していただく、この商店街を活性化するために使っていただく補助金ということになりますので、コーディネーターが相談を受けている案件と、補助金のタイミングなど、その他の条件で、必ずしも直結していない部分があると聞いております。

佐藤君:今ほどのお話の中にもあったのですけれども、補正予算で組まれていくということで、この令和3年度予算のところでも誘致件数がゼロ件、補助金もゼロ円になっているのですが、そういったことからゼロという数字となっていると理解してよろしいでしょうか。

商工労働課長:そのとおりです。

佐藤君:令和3年度の誘致に向けまして、新たな取組で何かお考えがあれば、教えてください。

商工労働課長:今年度ですけれども、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などもありまして、それまで進出の相談をいろいろと受けていた案件も全部止まってしまって、誘致がかなわなかったという状況にあると聞いております。
来年度に向けましては、今、出店の見込みがある事業者の相談を受けているという状況で、何件か報告は頂いておりますけれども、まだきっちり決まっているものがないとお聞きしております。
それから、野幌商店街自身も、例えば、コロナ禍での振興策といいますか、出店について、いろいろと今アイデアを練っているようにお聞きしております。
来年度は、商店街などとのやり取りもいろいろとさせていただきながら、これからの商店街に求められる、活性化につながる店舗や業態であるのかというところも、いろいろと考えていきたいと思っております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、江別の顔づくり事業(商業等活性化事業)の効果についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

商工労働課長:それでは、江別の顔づくり事業(商業等活性化事業)の効果についてでございます。
予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取組の基本方針02商工業の振興、2行目の江別の顔づくり事業(商業等活性化事業)でありますが、江別の顔づくり事業の推進に寄与する地域活性化事業への支援に要する経費であります。
以上です。

委員長(三角君):初めに、佐藤委員より質疑願います。

佐藤君:最初に、事務事業評価表の経済の28からお伺いしたいと思うのですけれども、成果指標1と成果指標2がありまして、成果指標1のところからお伺いいたします。
活性化活動拠点の利用者数というところで、3,297人という数字でずっと推移されて来ているのですけれども、この内容といいますか、どういう中身なのか、どういう方々が利用されているのか、少し詳しくお伺いします。

商工労働課長:事務事業評価表にございます活性化活動拠点ですけれども、8丁目通り沿い辺りにあります8丁目プラザのっぽの利用者数ということでカウントしております。
例えば、あそこで行われている子供食堂や、地元団体が行う会議やイベント、それから、お聞きしているところだと、そろばん教室のような習い事でも活用していただいているということで、そういった方々もいるということです。今、トータルの人数の内訳は持ち合わせていないのですけれども、そういった形で利用されている方々の人数がこの指標で示されているということでございます。

佐藤君:令和3年度の利用者数が3,297人と変わりないですけれども、ここのところで、もう少し増やせるような、キャパシティーみたいなものがあるのかどうか、増やしていこうとするところで何かお考えがあるのか、お聞きします。

商工労働課長:この活性化活動拠点の利用者数ということで、会議室スペースや、あるいは、調理のできるキッチンのついたスペースがあるのですけれども、要は、そこのスペースが限られていることと、その利用団体の数でいきますと、現状、おおむねかなり埋まっている状況とお聞きしていますので、これ以上、大幅に増える見込みは、なかなか今の時点では立てられないと思います。利用される団体が変わって、運用形態などが変われば、多少の変動は見られるかもしれませんけれども、現状ではそこまで大きく増えるという想定はしておりません。

佐藤君:今で大体いっぱいといいますか、満度に利用されているという理解でよろしいでしょうか。

商工労働課長:満度という言い方が適切か分からないですけれども、そういう意味では、現状は十分に活用されているという認識でございます。

佐藤君:次に、成果指標2ですけれども、地域の活性化イベントということで、参加人数が6万1,600人ということで、令和3年度も同じような数字で来ています。これも前回と同じ数字で、もう少し増やす形にならないのかと思ったりもしたのですけれども、その辺のお考えについて、お聞きします。

商工労働課長:成果指標2野幌駅周辺で開催した地域活性化イベントの参加者数ということで、この数字を算定しております。例えば、江別市民まつりin野幌や、えべつ北海鳴子まつり、それから、商店街で実施されているハロウィンなどのイベントです。そういったイベントの参加者数をそれぞれ数えさせていただいて、ここに載せている状況でございます。
JR野幌駅周辺地区での開催イベントということで、実際のところ、江別の顔づくり事業としては、ちょうどJR野幌駅辺りの道路がまだ完了していない部分もありますので、そういった部分も完了して、あそこが8丁目通りと駅前広場など、いろいろと一体的に活用できるようになると、また違ったイベントなども想定されます。そういったことになると、また基本的には活性化につながるでしょうから、参加者数が増えるのではないか考えております。

佐藤君:この事業の成果指標がこの2つになっているのですけれども、多分、これ以外にもいろいろな形で成果指標として必要になってくると思うのですが、その辺りのお考えについて、お伺いします。

商工労働課長:今、御指摘のありました江別の顔づくり事業(商業等活性化事業)の成果指標として2つ設定させていただいて、毎年度報告させていただいている形ですけれども、この成果指標につきましては、この事務事業評価表の中段の手段の部分で取っている事務事業評価に対する成果ということで御報告させていただいております。これは事務事業評価の考え方に従って、事業期間内はこの形で、これが最善かどうかというのは、いろいろと議論の余地があるかもしれないですけれども、我々が考える意図に達しているかどうかを表す指標として御報告を差し上げている状況です。
今、御指摘のありましたほかの成果指標もということですけれども、この事務事業評価ということではなくて、江別の顔づくり事業全体としてのいわゆる活性化ということであれば、もっと広い意味でいろいろな成果指標のようなものは取れると考えられます。今ここで我々がお示ししているのは、あくまでもこの事務事業評価の中の手段として取った、事業に対する評価としての成果指標だとお考えいただければと思います。

佐藤君:令和3年度のところですけれども、補助金が令和3年度で70万円と大幅に増額になっているのですが、これはどのようなお考えで増額になっているか、お伺いします。

商工労働課長:来年度、補助金額70万円の部分は、江別の顔づくり事業の完成に係るイベントを地元の団体が実施する際に、それを補助するものとして予算をつけております。
この70万円という金額ですけれども、実は令和元年度から70万円で予算措置をさせていただいておりますが、残念ながら、特に先ほど申し上げた道道の完成が延びてきた経過がございまして、毎年度、措置しながら使わずにいます。
この道道の完成タイミング等はいろいろとお聞きしておりますけれども、確定的にこの年度だとできない部分もあるものですから、これは引き続きという言い方は適切ではないですが、来年度も予算措置をお願いしているという状況でございます。

佐藤君:最後にお聞きしたいのですが、この事業も含めまして、江別の顔づくり事業が本当は今年度で終わりだったかというところですけれども、また延びるということです。終わった時点でどのような評価をされていくのかというところで、もしお考えがあればお聞きします。

商工労働課長:事務事業名として江別の顔づくり事業ということで、今出ているのはこの事務事業評価表だけになりますので、経済部としての取組としては、この御報告の範囲内になってしまいます。商工業活性化事業もそうですし、鉄道高架事業もそうでしょうし、道路のこともそうですけれども、江別の顔づくり事業全体として、最終的に事業がどうだったかというところは、この事務事業評価とは別に、何らかの形で報告することは、今、建設部と協議中であります。それは、この事務事業のみで評価することは、なかなか難しいと思っていますので、今、おっしゃったように、江別の顔づくり事業が終了したと判断できるタイミングで御報告できるように、建設部と協議しているとお考えいただければと思います。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、経済部所管の質疑を終結いたします。
経済部退室のため、暫時休憩いたします。(15:43)

※ 休憩中に、理事者質疑項目の有無を協議

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(15:44)
本日の所管分について、現時点では、理事者質疑項目は、なしと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次回の委員会は、3月15日月曜日の午前10時より開催いたします。
以上で、本日の委員会を散会いたします。(15:45)