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生活福祉常任委員会 令和2年11月16日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年9月24日更新

(開会前)

※ 日程の確認

(開 会)

委員長(諏訪部君):ただいまより、生活福祉常任委員会を開会いたします。(13:28)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
市立病院入室のため、暫時休憩いたします。(13:28)

委員長(諏訪部君):委員会を再開いたします。(13:29)
1市立病院所管事項、(1)報告事項、アの交通事故についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

病院事務長:このたび、職員が公務外において人身事故を起こし、逮捕された事件が発生いたしましたので、御報告申し上げます。
職員には、日ごろから事故の防止と安全運転の励行について注意喚起してまいりましたが、このような事故を起こしたことは、まことに遺憾なことであり、深くおわび申し上げます。
今後は、より一層、事故防止等の安全対策に努めてまいります。
なお、事故の詳細につきましては、管理課長から御報告させていただきます。

管理課長:私から、交通事故について御報告を申し上げます。
資料1ページをお開き願います。
当該事故につきましては、先月10月5日月曜日の午後4時ごろ、野幌寿町の3番通り沿いで発生したものでございます。
事故の発生経過でありますが、当院外来棟所属の看護師が勤務から帰宅後、自家用車で自身の子供を放課後児童会に迎えに行った帰り、3番通りを江別方面に左折しようとした際に、左方から自転車で進行してきた小学4年生の児童をはねてしまったものであります。
当該児童は、頭部から出血していたことから、当該看護師が救急搬送を要請し、救急車で札幌市内の病院に搬送されたところでありますが、検査の結果、脳などに異常はなく、右側頭部の裂傷の治療を受け、10月13日に退院し、10月15日から登校を再開しているところです。
なお、当該看護師につきましては、事故後、逮捕され、取り調べを受けた後、釈放されております。
従前より、職員には、公私を問わず、自動車の運転時には十分な注意を払うよう指示をしておりましたが、今回の交通事故は、交差点進入時の左右の安全確認不足により起きたものでありまして、事故に遭われたお子さんと御家族に心からおわび申し上げますとともに、今後は、さらなる安全確認等の徹底を図り、交通事故の防止に努めてまいります。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

佐々木君:同じドライバーとしても本当に人ごとではないと思いますし、特に左折するとき、3番通りは分離帯もあるので広いと思います。私も、そこを通ったら、意識はやはり右側から来る車がすごく重要で、出ようかと思って、ふと見たときにということで、本当にこれから自分もしっかり気をつけなければと思った案件でした。
相手のお子さんは、15日から登校されていて、今のところは後遺症もなかったということだと判断いたします。ただ、当初、看護師が逮捕されて、そして、釈放になりましたが、いつ釈放になったのかということと、釈放になったということは、示談などが成立したと思うのですけれども、その確認と、それから、本人は、職場復帰されていると思うのですが、職場復帰はいつからだったのか、さらに、職場での再発防止について、どんな取り組みがなされたのか、お聞かせください。

管理課長:この件につきましては、正式な警察の回答ないしはその処分について発表されておりますので、概略だけ御回答させていただきたいと思います。
事故後、逮捕後、何時に釈放されたのか、こちらも正確に把握しておりませんが、1日ではなかったと御本人から聞いております。
事故後、本人としても、かなりショックが大きかったということで、数日お休みいただきまして、その後、職場に復帰している状況です。
ただ、今、手元に正確な資料がないため、復帰日等の回答は差し控えたいと思います。
この事故は、10月上旬に起こった後、今後の再発防止策ということも含めまして、市立病院内の会議において、まず、今後の啓発等も含めて、今回の交通事故の周知徹底を行いましたほか、全職員にできるだけ伝わるように、病院内のグループウエアを利用して全職員向けの注意喚起を行ったという状況でございます。

佐々木君:全職員に周知したということですが、何人かの職員に聞いた中では、特になかったという声も聞かれたものですから、その末端の職員といいますか、本当に隅々まで周知されたのか心配でした。
そのグループウエアは、パソコン上で見られるということですか。

管理課長:私が申し上げた病院内のグループウエアというのは、基本的に電子カルテの端末で、各職員が見られるネットワークを使っております。ただ、恐らく、1人に1台という台数ではないものですから、一応、基本的に勤務している全職員に周知ということですけれども、全員を集めてというのは、コロナ禍であることや、交代職場でもあるため、やはり出勤に差が出ますので、まずはそういった方法をとらせていただきました。
ただ、御指摘のとおり、まだまだ不十分な点はあると思いますので、今後、折を見て、また啓発に努めたいと考えております。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの病院事業経営状況(7月~9月分)についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

管理課長:それでは、私から、令和2年度7月から9月までの病院事業経営状況について御説明申し上げます。
資料2ページをお開きいただきたいと存じます。
まず、診療収益の状況でありますが、グラフの太い実線に丸印のついているものが令和2年度の4月から9月までの実績でございます。
実績額は、下段の表の合計欄に記載のとおり、21億2,132万7,000円となり、同期間の計画との比較では、17.3%、4億4,413万3,000円の減となっております。
また、前年度の実績より、3.2%、7,123万8,000円の減でございます。
続いて、資料3ページをごらん願います。
7月分の経営状況でございますが、1患者数及び診療収益の状況のうち、表の左側、医師数は、前月分と同様に、7月1日付で32人となっております。
次に、7月分の患者数については、計の欄のとおり、入院実績が4,853人、外来実績は1万742人で、計画より入院で1,223人の減、1日平均では39人の減、外来では1,963人の減、1日平均では93人の減となったものでございます。
次に、表の右側の診療収益については、計の欄のとおり、入院・外来合計実績は3億5,066万1,000円で、計画より8,652万5,000円の減となっております。
次に、資料の左下、2医業費用の状況は、実績額4億7,268万7,000円で、計画より1,614万6,000円の減となっております。
この結果、3収支の状況では、実績で1億1,836万7,000円の収支不足となったものでございます。
次に、4病床利用率ですが、一般病棟が58.1%、地域包括ケア病棟が56.2%、一般病棟と地域包括ケア病棟を合わせた病床利用率は、57.8%となっております。
また、精神病棟は73.4%、病院全体では60%、このような状況でございます。
続いて、資料4ページをお開き願います。
8月分の経営状況でございますが、同様に、1患者数及び診療収益の状況のうち、表の左側、医師数は、7月分と同様に、8月1日付で32人となっております。
次に、8月分の患者数については、計の欄のとおり、入院実績は5,367人、外来実績は1万131人で、計画より入院で709人の減、1日平均で23人の減、外来では1,969人の減、1日平均で98人の減となったものであります。
次に、表の右側の診療収益については、計の欄のとおり、入院・外来合計実績は3億7,044万円で、計画より5,887万円の減となっております。
次に、資料の左下、2医業費用の状況は、実績額3億7,834万6,000円で、計画より2,441万5,000円の減となっております。
この結果、3収支の状況では、実績で436万7,000円の収支不足となったものでございます。
次に、4病床利用率ですが、一般病棟が67.8%、地域包括ケア病棟が52.5%、一般病棟と地域包括ケア病棟を合わせた病床利用率は、64.8%となっております。
また、精神病棟は75.4%、全体では66.3%となっております。
次に、資料5ページをごらん願います。
9月分の経営状況でありますが、同様に、1患者数及び診療収益の状況のうち、表の左側、医師数は、8月分と同様に、9月1日付で32人となっております。
次に、9月分の患者数については、計の欄のとおり、入院実績は5,479人、外来実績は1万553人で、計画より入院で401人の減、1日平均で13人の減、外来では1,547人の減、1日平均で77人の減となったものであります。
次に、表の右側の診療収益については、計の欄のとおり、入院・外来合計実績は3億7,287万2,000円で、計画より4,772万円の減となっております。
次に、資料の左下、2医業費用の状況は、実績額4億2,695万3,000円で、計画より2,869万2,000円の減となっております。
この結果、3収支の状況では、実績で5,056万8,000円の収支不足となったものであります。
次に、4病床利用率ですが、一般病棟が71.1%、地域包括ケア病棟が57.7%、一般病棟と地域包括ケア病棟を合わせた病床利用率は、68.5%となっております。
また、精神病棟は79.1%、全体では70%となっております。
続きまして、資料6ページをお開き願います。
4月から9月までの6カ月間の経営状況について御説明申し上げます。
1患者数及び診療収益の状況のうち、表の左側、患者数については、計の欄のとおり、入院実績は3万1,600人、外来実績は6万98人で、計画より、入院は4,268人の減、1日平均では23人の減であり、外来では1万3,712人の減、1日平均では112人の減となったものであります。
次に、表の右側の診療収益については、計の欄のとおり、入院・外来合計実績は21億2,132万7,000円で、計画より4億4,413万3,000円の減となっております。
次に、資料の左下、2医業費用の状況は、実績額25億2,888万7,000円で、計画より1億7,540万6,000円の減となっております。
この結果、3収支の状況については、医業収益と医業費用との差し引きにおきまして、4,164万1,000円となっており、収支不足という結果となっております。
次に、4病床利用率ですが、一般病棟が65.3%、地域包括ケア病棟が60.7%、一般病棟と地域包括ケア病棟を合わせた病床利用率は、64.4%となっております。
また、精神病棟は77%、全体では66.2%となっております。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

奥野君:それでは、資料2ページの収益状況のところで確認させていただきたいのですが、8月より9月が前年度の実績より少し上がっていると思います。もちろん、当初計画よりは、残念ながら下がっている状況ですが、この収益が上がった要因の詳細をもう少々お聞かせください。

医事課長:診療収益の上昇の内容、要因についてでございます。
やはり、第1・四半期におきましては、特に新型コロナウイルス感染症の影響で、外来の患者数の減少が大きく響いておりました。
7月以降、第2・四半期に関しては、完全に回復したとまで言い切れないのですけれども、患者の数が特に外来で増加傾向にありますので、そういった新型コロナウイルス感染症の影響が薄くなってきたといいますか、回復傾向にあるということが要因だと考えております。

奥野君:新型コロナウイルス感染症が少し落ちついた時期で、外来の増加が影響しているということでした。
資料2ページから、7月、8月、9月と収益が出ている中で、精神科に関して、これは病床数を減らした上で病床利用率が上がっていると前回の委員会でお聞きしましたが、かなり高い要因といいますか、その状況もお聞かせください。

医事課長:精神科に関しましては、今ほど委員がおっしゃいましたように、高い病床利用率で推移しております。
先ほどの診療収益の回復といいますか、数字がよくなってきている一因に、この精神科の奮闘が上げられると思います。特に入院に関しましては、分母となる全体の病床が今年度から59床から37床に減ったということもあるのですけれども、実際に受け入れている入院患者の数もふえております。1日平均で3.8人、去年の同時期よりふえておりますので、そういったところもこの病床利用率、それから、延べ患者数の増に影響していると考えております。

奥野君:今の精神科の話で、病床の利用率がふえているという話も受けた上で、市立病院の経営再建に向けたロードマップのお話ですけれども、当初の計画ですと、この精神科は、診療の方向性としても縮小するという内容と、病床は段階的縮小、廃止という文字も出ているのですが、今、精神科がすごく伸びているという状況ですから、市立病院の経営再建に向けたロードマップに沿うより、状況によっては病院独自に精神科も継続していくという変更があるのかどうか、確認させてください。

経営改善担当参事:市立病院の経営再建に向けたロードマップでは、一旦、59床を37床に減少した後、その後の精神科の状況を見て、引き続き検討するという形となっております。
この4月から病床の利用状況も変わっていることと、身体合併症の患者を積極的に診ていただいたり、もの忘れ外来を開設して認知症の疾患にも取り組んでいただいているということで、状況がかなり変わってきているところもございます。そのあたりを踏まえまして、引き続き検討を進めていくということで、現時点では考えております。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

吉本君:ただいま、身体合併症というお話がありましたけれども、もともと精神科と合併症を持っている患者、特に内科系の患者は、以前は精神科の病棟ではなくて、内科の病棟を利用されていたと思います。特に、ほかの医療機関から紹介されてきた患者がそうだったと思います。そういう方が精神科の病棟を使えば、精神科の病床は埋まっていくと私はずっと思っていたのですけれども、今、精神科の病床利用率が高くなってきているのは、基本的に分母が小さくなったということもありますが、身体合併症を持っている患者が精神科の病床を利用されているということですか。

経営改善担当参事:身体合併症のリエゾンについては、引き続き一般病棟で診ているところもございます。リエゾンカンファレンスと言いますが、精神科の医師が看護師、薬剤師とチームを組んで、一般病棟における専門の疾患を持っている患者の状況を見てカンファレンスを行って、必要な対応を行っています。その部分は、必ずしも精神科の収益に反映されていないところですけれども、そういった形で一般病棟の部分で診ているところもございます。場合によっては、一般病棟における内科の治療がある程度終わった後に、せん妄の状況が続いている、認知症の状態が続いていた場合に、精神科病棟に転棟されて、そこで精神科病棟で治療して退院するというケースもあると伺っております。
ですので、精神科で身体合併症の患者を非常に積極的に受けて、その結果として、単純に数字が伸びているということは、一概には言えないと思いますが、相乗効果が出る中で、精神科病棟の利用も伸びているという形で御理解いただければと思います。

吉本君:もう一つ、精神科の患者がふえているということで言えば、もともと市立病院の精神科を御利用されていた方ではなく、例えば、ほかの医療機関から紹介されてくる方たちもふえていて、全体的に病床利用率が上がったり、患者数がふえたということがあると思いました。精神科の患者に関しての紹介率は、何かしら上がっているような兆候があるのかどうなのか、感覚としていかがなものか、お聞きします。

経営改善担当参事:現状、精神科における紹介率の状況は把握しておりません。
ただ、これはあくまで精神科医からのヒアリングですが、精神科のベットコントロールですけれども、今までは、どちらかといいますと、ある程度重篤になった段階で入院して、ある程度長期に患者を診た上で退院させていくケースが比較的多かったそうです。最近は、症状が重くなる前に入院して、短期間で症状を改善させて退院するという運用を行っていると聞いています。そのような形になりますと、比較的短期の入院ですので、病棟の回転率が高くなるということと、比較的軽い症状での入院ということで、そこで母数がふえてくるということで、回転率を上げながら実数としての入院患者がふえるという形で運用を行っていると伺っております。
結果として、精神科の患者の症状が重くなる前に必要な治療を病棟で行って、場合によっては、デイケアにつなげたり、かかりつけの精神科医にお戻ししたりという状況があるようなことも伺っています。そのような中で、紹介のやりとりがあるのかもしれませんが、大変申しわけないですけれども、数字としては把握しておりませんので、あくまでも感覚、ヒアリングしている内容の説明ということで御理解いただければと思います。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

芳賀君:地域包括ケア病棟の件で質疑させていただきます。
2次医療圏内の病院との連携でかなり数字が上がってきていたということは把握していますが、新型コロナウイルス感染症の影響も含めて現在の状況を教えてください。

医事課長:地域包括ケア病棟の運用状況についてでございますが、以前、御答弁を申し上げました札幌市内の2次医療圏の急性期病院からの患者の受け入れに関しては、現在も継続させていただいております。
コロナ禍においての地域包括ケア病棟の運用に関して、やはり入院もそうですけれども、退院されて施設等に移られる方は一定程度おられるのですが、そういった方の移動に関して、コロナ禍においては、受け入れる側も、今、患者を動かしたくないということがあり、そういった状況の中で運用しておりますことから、病床の平均在日数が少し伸びてきています。そういう難しさを抱えながら、毎週、関係の職員が集まりまして、一般病棟から転棟される患者の選択、それから、地域等から入ってこられる患者の情報交換、さらに、当院から退院される患者の退院先等の調整の状況、こういったものについて、議論して検討しているところです。
いろいろな場面で、コロナ禍の中で、そもそも患者を動かすということに関する難しさを感じながら進めているところです。

芳賀君:やはり、その難しさで病院に来ないということもあり、また病院から出さないということも、両方ある中の数字という判断でよろしかったでしょうか。

医事課長:そのような御理解でよろしいと思います。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの健診センターの設置についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

医事課長:それでは、私から、健診センターの設置について御報告申し上げます。
資料7ページをお開き願います。
初めに、1設置目的でありますが、健診センターは、健診受診者と一般患者との動線を分離し、感染症対策を徹底すること、健診業務を集約化し、健診業務及び診療業務の効率化を図ること、施設利用の最適化により収益性の向上を図ること、以上3点を目的として設置するものであり、2階作業療法室3を改修し、令和2年12月1日より設置できるよう、準備を進めているところでございます。
次に、4業務内容でありますが、健診センターでは、現在、外来等で実施している検査項目などを極力健診センターに集約することを予定しており、これにより、健診と診療の分離を図りたいと考えております。
また、健診センターでは、人間ドック、事業所健診、特定健診、各種がん検診等の受診者を対象に検査を行いますが、妊産婦健診、乳幼児健診は、引き続き、産婦人科外来、小児科外来で行う予定でございます。
なお、資料8ページには、健診センターの見取り図を添付してありますので、後ほど御参照願います。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

奥野君:何点か、質疑させていただきたいと思います。
まず、この健診センターの設置は、今回、聞いたといいますか、今までこういったお話はなかったと思います。すばらしい取り組みだと思うのですが、この設置に至るまでの経緯といいますか、どういう状況でこの健診センターを設置することになったのか、もう少々詳細をお聞かせください。

医事課長:12月1日の設置を目指して、現在、準備しているところでございますが、以前から当院においては、診療と同じ現場で健診が混在して、受診されている状況が続いておりました。その中で、健診を分離して場所を移したほうがいいのではないかとの御意見をいただいていたところではあったのですけれども、一部の医師の中には、結局、市立病院は急性期の治療を行う病院ですから、健診に関する優先度がそれほど高くないという意見の方も実際にいました。
ただ、今回、春から新型コロナウイルス感染症が広がる中で、健診で病院に来られる方は、当然健康な方がいる形になっておりますので、そういった方が治療で来られる病気の方と同じ空間を共有していることは、やはり問題は大きいというようなことで、新型コロナウイルス感染症が契機になったということが言えると思います。
そのような感染症対策に資するという設置目的について、市立病院内においても比較的理解を得られて、合意形成をしやすくなったという状況の変化があったと考えております。

奥野君:この間、私も健診を受けさせていただいて、今おっしゃっていたように、従来の外来の方との併用で困っている感じや、何となく、健診を受ける方も、健診をされる方も、効率的ではないと感じていたところで、市民の方からそういった声も幾つかあったので、今回健診センターができたことは非常によかったと思っています。
その上で、健診センターができたことによって、今後の目標人数といいますか、どのぐらいの人数、収益を見込んでいくという内容なのか、そのあたりもお聞かせください。

医事課長:専門の健診センターを開設して、診療と分けて健診の効率化を図ることによって、非常に大ざっぱな試算ではございますが、1日当たりの受診者を4人ほどふやし、年間1,000人程度の増加を見込んでいます。
収益面で言いますと、年間でおよそ1,500万円の増収を見込んでいるところでございます。

奥野君:年間の目標人数と1,500万円ぐらいを収益として見込んでいるとお話を伺いました。
その上で、健診センターの設置なので、どのような感じで人員配置をしていくのか、教えてください。

医事課長:今回、健診センターを設置するに当たって、新たに職員を雇用するということは考えておりません。現在いるスタッフの中で対応することになるのですけれども、基本的に看護師等については、必要なときだけ外来病棟から健診センターに移動していただいて、それぞれ検査業務に当たると考えております。また、医師についても、現状の体制の中で対応することで考えております。ですから、医師、看護師、それから、機能訓練士や検査技師に関しては、診療と兼務という形になります。
一部、健診センターに入ります事務職員に関しては、専従という形で、7名ほどの配置を予定しておりますけれども、それ以外の医療職に関しては、診療と兼務という形で、健診のタイミングだけ健診センターに来て勤務するという形で運用を考えております。

奥野君:改めて人員を配置するというよりは、兼務により現職員の方で進めていくというようなお話でした。
民間でも、よく健診センターという健診する専門のセンターがあって、例えば、2次検査ということを言われたときに、どこの病院に行っていいかわからないということが会社員の方によくあります。この総合病院に健診センターができたというところがすごく大事だと思いまして、今後そういった健診の後の検査や、病気の早期発見につなげていただきたいというところで、期待します。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

佐々木君:今の質疑の中で、事務職だけ専従で7名配置はすごく多いと思ったのですけれども、詳しいことを教えてください。

医事課長:事務職の7名に関しましては、全員委託事業者のスタッフになるのですけれども、健診センターにおける受け付け業務や、視力検査、それから、腹囲、身長、体重の測定は、この事務のスタッフで対応いたします。
それ以外にも、基本的に午前中は、検診センターで健診者の対応ということになると思うのですけれども、午後の時間帯は、次の検査の準備あるいは検査の予約の受け付けといった事務作業もかなり膨大にございますので、この7名については、完全に健診センターに籍を移動して、午前から午後まで勤務する予定でございます。

佐々木君:今まで細かく看護師が行っていたことも、事務方でもできることは全部事務方が行うということで理解いたしました。
今、年間で1,000名ほど、そして、収益としては1,500万円ぐらいを予定しているということだったのですけれども、初期投資は幾らぐらいかかるのでしょうか。

医事課長:今回、お部屋を改修して、さらに心電図計や眼底カメラ等の検査機器も新たに購入する予定でございますので、総額で1,500万円程度の初期投資費を見込んでおります。

佐々木君:1年目は初期投資で、2年目から収益ということになると思います。
本当に細かなことですが、今、検査項目などがあるのですけれども、ロッカー室がどこにあって、採尿や採便はこの中で受け取るところがあるのか、やはりそれは1階のトイレに行かなければいけないのかだけ確認させてください。

医事課長:更衣室に関しましては、この見取り図の健診センターの外側に、男性用と女性用と分けて設置する予定でございます。
採尿と採便でございますが、こちらについては、現在、健診センターで回収させていただいて、それから、検査科に回すということで運用を考えているところでございます。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

芳賀君:関連でお伺いしたいのですが、先ほど1日の人数を4人ふやすとおっしゃっていたと思うのですけれども、現在1日何人となっていて、そこから4人ふえるのでしょうか。絶対数として全部で何人ぐらいを診ていただけるのか、今もお断りしている案件があると伺っているのですが、許容範囲を教えていただけますか。

医事課長:1日4人の増加ということでお答え申し上げましたけれども、現在、1日十七、八人ぐらい、健診の方がお見えになっています。現在は、年間で4,600人程度の健診をさせていただいているのですけれども、これを1日4人で、年間1,000人程度の増加を見込んでおります。
実際、現状の枠といいますか、受け入れ人数の中においては、例えば、事業所で健診を受けられる方に関しては、かなり短期間にまとまった人数で希望されるケースがございます。そういったケースにおいては、希望のタイミングにそれだけの人数をさばけないということもございますので、では、ほかの病院を探しますということでお断りになられるケースがあります。今後、4人程度ですけれども、1日の受け入れ枠をふやすことによって、現在、お断りしている需要に対しても、お応えしていけるのではないかと考えております。

芳賀君:もう一つですけれども、一応、健診センターという場所を設けるということに関して、やはり管理者といいますか、そこを総括して全てを把握する人が必要ではないかという意識があるのですが、そこは問題ないというお考えでしょうか。

医事課長:新しく健診センターを設置するに当たりまして、特に、センター長というような役職を設けて、専任で誰かを充てるということは現在考えておりません。職制的に、私がそこの一義的な管理者になると思うのですけれども、今回の健診センターの開設に当たっては、総合内科の常勤医1名に御協力いただいておりまして、実際に運用してみると、問題点がいろいろと出てくると思いますので、御相談させていただきながら、改善すべきところは改善しながら、よりよいものにしていけるように体制をつくってまいりたいと考えております。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

吉本君:もっと細かいのですけれども、お断りしないように最大限受け入れるとなってきますと、例えば、時間帯や、週に何日間、そこに充てるようにするのか、そういう部分はもうある程度形としてでき上がっているのでしょうか。

医事課長:現在、月曜日から金曜日まで、主に午前中に行っているのですけれども、月曜日から金曜日までに関しては、今もこれからも変わらないのですが、健診でもいろいろなタイプがございますので、効率的に待ち時間等でロスが出ないような形で毎日の健診のメニューを組み合わせて、例えば、国保の人間ドックであれば木曜日と金曜日に集中させるですとか、メニューごとに検査項目が違うので、うまくバランスをとりながら配分していこうと考えております。

吉本君:そうしますと、例えば、国保の特定健診を受けたいという人がいて、自分の都合としてはこの日がいいというときに、今おっしゃったみたいに効率よくとなってくると、そこで調整するということが当然あり得るということだと思います。利用者の都合だけにはならないということでしょうか。

医事課長:こちらでうまく分配したいという思いは当然あるのですけれども、まずは利用者に、何曜日でいかがですかということで御案内させていただきまして、どうしてもこの日でないと都合が悪いという申し出や、御希望がある場合に関しましては、できる限りその希望を優先して配分するように指示しているところでございます。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、エの市立病院経営再建計画に係るパブリックコメントの実施についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

経営改善担当参事:それでは、江別市立病院経営再建計画に係るパブリックコメントの実施について御報告いたします。
資料9ページをごらんください。
このたび、江別市立病院経営再建計画の計画案がまとまりましたので、内容について、市民からの意見を募集するものであります。
2実施概要、(1)募集期間につきましては、令和2年12月15日から令和3年1月14日を予定しています。
(2)資料の公表場所については、記載のとおりです。
3計画(案)につきまして、別冊資料江別市立病院経営再建計画(案)をごらんください。
まず、表紙ですが、計画の副題をロードマップ2023としています。
次に、ページをめくっていただき、右側のページに目次を置いており、八つの大項目と資料で構成する形としております。
次に、別冊資料1ページをお開きください。
1初めに、1現状では、江別市立病院の沿革や再建計画策定に至る経緯を記載しております。
次に、別冊資料2ページをごらんください。
2経営再建計画の策定についてでは、計画策定の背景を記載しており、3計画対象期間については、令和3年度から、収支均衡実現の目標年度である令和5年度までとしています。
次に、別冊資料3ページをごらんください。
別冊資料3ページから12ページにかけましては、2現況として、江別市が属する札幌医療圏の現況、江別市の状況、江別市立病院の状況を記載しています。
次に、別冊資料13ページをごらんください。
3地域医療構想を踏まえた役割の明確化、1地域医療構想を踏まえた江別市立病院の果たすべき役割では、江別市立病院は、北海道医療構想や地域医療の需給動向を踏まえ、公立病院として担うべき医療の重点化を図るとしています。
また、下段の表には、江別市立病院の医療機能、5疾病及び5事業の方向性をまとめております。
なお、新型コロナウイルス感染症等の蔓延を踏まえ、感染症医療について、札幌医療圏の医療機関との連携を図りつつ適切に対応することとし、5事業の機能分化(連携強化)に括弧書きで位置づけています。
次に、別冊資料14ページをごらんください。
まず、2地域包括ケアシステムの構築に向けて果たすべき役割については、江別市立病院は、地域完結型医療の実現のために、市内の医療機関との連携を推進し、医療機関の連携強化、機能分化促進に努めるとしています。
次に、3一般会計負担の考え方では、江別市立病院は、自律的な経営と明確な基準に基づく一般会計からの公費負担によって収支の均衡を図るとしており、一般会計からの長期貸付金については、計画的に返済を行うとしています。
次に、4医療機能等指標に係る数値目標では、医療の質、機能の向上に向けた指標を設定しています。
また、別冊資料15ページ下段から17ページまでに、医療機能等指標に係る数値目標の達成に向けた取り組み項目を記載しています。
次に、別冊資料18ページをごらんください。
4経営の効率化、1経営指標に関する数値目標では、持続可能な医療提供体制を維持するため、収支改善に関するもの、経費削減に係るもの、続いて、別冊資料19ページになりますが、収入確保に係るもの、経営の安定性に係るものについて、それぞれ指標を設定しています。
別冊資料20ページをごらんください。
2目標達成に向けた取り組みでは、経営指標に関する数値目標の達成に向けた取り組み項目を記載しています。
また、別冊資料21ページ下段から22ページまでに、経営体制の構築に向けた取り組み項目を記載しています。
別冊資料23ページをごらんください。
5再編・ネットワーク化については、地域医療連携推進法人の導入等によるネットワーク化について、北海道内に先行事例が出てきていることから、その効果や影響等について調査研究を行うとしています。
別冊資料24ページをごらんください。
6経営形態の見直しでは、令和4年度までの集中改革期間における全部適用への移行に向け、準備を進めるとしています。
別冊資料25ページをごらんください。
7点検、評価、公表等の体制では、本再建計画の点検評価の体制等について記載しています。
別冊資料26ページをごらんください。
8収支計画(令和2年11月現在見込み)は、現時点における令和3年度から令和5年度までの収支見通しです。経営再建を進め、令和5年度において、収支均衡を実現することを計画しています。
別冊資料28ページ以降は、用語解説等の資料です。
次に、委員会資料の9ページにお戻り願います。
4経過及び策定スケジュールにつきまして、8月24日には、第1回江別市立病院経営評価委員会を開催し、策定方針について御説明いたしました。
また、10月21日から11月4日まで、計3回、市立病院主要職員による経営再建計画策定委員会を開催し、計画の素案を取りまとめました。
その後、11月11日に開催しました第2回江別市立病院経営評価委員会において、計画素案について御意見をいただいております。
今後の予定につきましては、パブリックコメント実施後の1月下旬に第4回経営再建計画策定委員会、2月中旬に第3回江別市立病院経営評価委員会の開催を予定しており、3月上旬の策定を目指しております。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

佐々木君:第1回江別市立病院経営評価委員会で、基本的にこの江別市立病院経営再建計画にかかわっていくということが決まったと思うのですけれども、それに当たって、この間の第2回江別市立病院経営評価委員会で、江別市立病院経営再建計画に対する意見を出されたと経営改善担当参事もおっしゃっていました。どういった意見があって、その意見は今後どのように取り扱っていくのか、お伺いします。

経営改善担当参事:先日開催されました江別市立病院経営評価委員会において、具体的な内容をもう少し加えたほうがいいのではないかという御意見を委員からいただいております。
また、点検評価を行うに当たって、改善効果の主要な要素をわかりやすく示していただいたほうがいいのではないか、収支における新型コロナウイルス感染症の影響を示したほういいのではないかという御意見をいただいているところでございます。
それについての対応ですが、現時点では、特に新型コロナウイルス感染症による影響など、かなり流動的な要素もありますことから、まず、この内容でパブリックコメントにより市民の意見を募集させていただくとともに、江別市立病院経営評価委員会からいただいた意見を踏まえまして策定作業を進めるということで、御説明させていただいております。

佐々木君:一応、この内容でパブリックコメントにかけて、その意見と江別市立病院経営評価委員会の意見を合わせてつくり上げていくということでしょうか。

経営改善担当参事:そのようなことで御理解いただいて結構です。

佐々木君:江別市立病院経営再建計画の基本的な位置づけについてです。
もともと新公立病院改革ガイドラインがあって、それをもとにした来年3月までの江別市立病院新公立病院改革プランがありましたが、これは国の新公立病院改革ガイドラインも一緒にその期間が終わるので、新たなものをつくるということで出てくると思っています。ただ、新型コロナウイルス感染症のことがあるので、詳細はまだそれほど進んでいないのかもしれませんが、基本的には感染症も含めてということなので、感染症のところはもっとより具体的に出てくる可能性があることから、それは付加しなければいけないと思っています。
江別市立病院経営再建計画は基本的に、再建の計画と言っていますけれども、江別市立病院新公立病院改革プランから名前は変わりますが、継続して、それにかわる計画という認識です。終わる計画に対して、現状に市立病院の経営再建に向けたロードマップなども加えたもので、江別市立病院経営再建計画となっているけれども、これは国のガイドラインのもとに策定する計画とイコールということで間違いはないでしょうか。

経営改善担当参事:基本的に、今、佐々木委員がおっしゃいましたとおり、新公立病院改革ガイドラインに基づき策定しました新公立病院改革プランの後継計画として位置づけられるという性格を有するのは間違いございません。
ただ、国から10月5日付にて、新公立病院改革ガイドラインの取り扱いについて、時期を含めて改めて通知がございました。新公立病院改革ガイドラインの改定の動向については、かなり不透明な部分がございます。
そのような状況でありますので、まず、現行の新公立病院改革ガイドラインを踏まえた内容として、当院としても計画における空白期間をつくることは、経営再建を進めるに当たっても望ましいことではないと考えております。江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申を踏まえながら、国の動向は注視しつつも、江別市立病院新公立病院改革プランの後継計画として、この江別市立病院経営再建計画を策定するという考え方で進めている状況でございます。

佐々木君:まだ、国が不透明ということで、空白期間を持たせないようにきちんとつくるということでした。
基本的なことで申しわけないですけれども、国に出す計画は、今まで何回も策定してきたので、目にはしているのですが、表現は余り具体的ではなかったと思います。ただ、先ほど江別市立病院経営評価委員会から、もっと具体的な内容にしたほうがいいのではないかという意見があったとお伺いしました。やはり、この表題を見ると、市立病院の経営再建計画となっているから、より具体的に、市立病院の経営再建に向けたロードマップも踏まえてつくると思っている、期待している市民も多いと思います。だから、そういった面では、国に出す計画には何か決まりがあるのか、もしくは、本当はもっと大ざっぱでいいものなのか、そうではなくて、細かければ細かいほどいいのかということもあると思います。市民にとっては、国に出すことよりも、やはり市立病院の再建計画だという思いが強いと思うので、もしかしたら二本立てで計画をつくらなければいけないのか、一本だけでいいのかと思うのですけれども、そういったところはどうでしょうか。

経営改善担当参事:まず、もう少し具体的な内容のほうがいいという御意見は、全ての委員のコンセンサスではなくて、委員からそういう意見があったということで御理解いただきたいと考えております。
特に民間企業の再建計画に比べると、内容的には具体性に欠けるのではないかという話ではありましたけれども、どうしても自治体病院の計画となりますので、やはり民間企業の再建計画とは、内容が異なる部分も当然出てくるということと、これは江別市立病院経営評価委員会の中でも説明させていただいたのですけれども、こちらでは、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申が、具体的な内容を示していただいたということで受けとめておりますので、その内容を着実に実行するための江別市立病院経営再建計画の位置づけと考えておりますため、まず、この内容で進めさせていただきたいということで、御理解をいただいているところでございます。
もう1点補足します。
国の計画には、具体的にどういう内容で書くということまで、細かな指示があるものではございません。こういう項目の内容に沿ってつくっていただきたいという部分はございますが、それぞれの自治体ごとの判断によって適切な計画を策定する、あくまでガイドラインですので、内容について、事細かく指示されているものではございません。
ですので、当院の置かれた状況、また、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会、それに至るまでの議会の決議などを踏まえた内容として、江別市の計画として江別市立病院経営再建計画を策定していると御理解ください。

佐々木君:後継計画であり、今度、国が出すガイドライン、計画により、まだまだ内容は変わるかもしれない、補足があるかもしれないけれども、これ一本で行くということで理解しました。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

猪股君:関連になるのですけれども、やはり私自身もこれを読んで、パブリックコメントを募集すると言われたときに、具体性に欠けるので、果たして市民の方はどんな御意見を出すことができるのかという印象は受けました。
今、これはこれで出して、パブリックコメントを募ったものと、江別市立病院経営評価委員会の御意見を加えて策定するというお話でありましたけれども、やはり大きな方向性を示すだけのもので市民にパブリックコメントを行ったとしても、目指す方向性がわかるだけで終わってしまうと思います。では、どうやったら経営再建できるのかという具体的な部分についても、しっかりと示していただけないと、やはり御意見を募るのはなかなか難しいという印象があります。
これはこれで出すのであれば、添付資料なり、この根拠となる資料をしっかりと出していただけないと、市民の方としても、この方向性で本当に実現できるのか、この方向性が私たちが暮らしていくまちで適しているのかという判断も難しいという印象を持っていますので、その辺、プラスで何か資料を添付してコメントを募ることが可能かどうか、お聞かせください。

経営改善担当参事:現時点では、プラスして資料を添付するということは考えておりませんが、この内容が市民にとってどうしても専門性が高くてわかりにくいという御指摘については、そのとおりだと考えております。
まだ現在調整中ですけれども、広報えべつの1月号で、市立病院に関する特集記事を組んでいただくことで、企画政策部広報広聴課と調整しております。難しい添付資料をつけるよりも、むしろ、広報えべつの中で広報の視点も加えていただきながら、わかりやすく市民に情報発信する中で、この内容について関心を持っていただいて、当然、関心をお持ちの方については、当院のホームページを見ていただいて、江別市立病院経営評価委員会の議事録等を見ていただくこともあると思います。
厚い資料を添付するという手法も一つあると思いますが、むしろ積極的に広報という形で情報を発信して、市民に市立病院の現状、また、今後、経営再建をどのように進めていくのか、答申の内容について、わかりやすく発信した上で、意見の提出を求めるという形がいいのかなと考えております。パブリックコメント期間中の広報えべつ1月号で、そのような特集記事を出すことで、関心をお持ちの方については、意見をお出しできる環境を整えさせていただきたいと考えております。

猪股君:市民説明会が新型コロナウイルス感染症の関連で延びてしまっていることも気にはなっています。市民説明会を行った後に江別市立病院経営再建計画が出てくる予定だったと思うのですが、そのスケジュールが変わったことについて、市民に対してお知らせの機会が少ない中で、今回パブリックコメントを行うということについては、何かお考えがあるのかどうか、お聞かせください。

経営改善担当参事:市民説明会の開催につきましては、当委員会でも御報告させていただいたところですが、10月の際には参加者の事情により延期させていただいたところでございます。その後、日程の調整等を進めているのですけれども、新型コロナウイルス感染症の蔓延が非常に苦しい状況になってきておりまして、今、警戒ステージも変わるような状況の中で、多くの市民を集めて、特に対話形式のような形を想定しておりましたが、そのような形で市民説明会を開催することは、現実的にはなかなか難しい状況にあると考えております。
その代替ではないですけれども、市民説明会であれば、特に関心のある方には御参加いただけるかもしれませんが、余り関心の高くない方については、必ずしも市民説明会に参加いただけないケースもあると考えております。そのような中で、現状においては、広報えべつを活用した情報発信が最も効果的な手法ではないかと考えておりまして、現状、まずは広報えべつを使わせていただくということで考えております。
市民説明会については、そのような状況ですので、現在は延期のまま検討を続けているところですが、開催がなかなか難しい状況でもございますので、また改めて各方面と相談しながら、検討を続けてまいりたいと考えております。

猪股君:広報えべつの活用で、そういうところを補塡しながら進めていく考え方だということは理解しました。
ただ、やはり具体性に欠けるといろいろなところから指摘があるのは、そのとおりだと御理解をいただいて、私は、わかりやすくざっくりとした結果、よりわかりにくくなっている印象があったので、逆に言うと、もう少し数字の根拠がしっかりあるほうがわかりやすいという印象があります。広報えべつの活用の際には、ほかの自治体の事例などもいろいろと見ながら、もう少し具体的な数字の事例も参考に上げていただきながら、ここは縮小するけれども、こっちは強化するなど、少しでもイメージがわかりやすい伝え方を工夫していただければと思います。
要望で終わります。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

佐々木君:1点、経営改善担当参事の御発言の中で気になるのが、興味のある方、興味のない方、興味のない方はそれほど興味がないかもしれないけどというお話がありました。基本的に、今の厳しい状況は、興味のない方により興味を持ってもらう広報が必要だと思うので、その点をお願いします。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

吉本君:江別市立病院経営再建計画の中で、医師の招聘を具体的にどのように進めていくのか、すごく関心があり、見せてもらったのですけれども、その中で、実効性の高い施策の説明に寄附講座の設置というものがあったので期待しています。
この寄附講座の設置は、具体的にどのようなことをされるのか、それによって、どうして医師を招聘するための力になるのか、イメージが湧かなかったものですから、申しわけありませんが、御説明ください。

経営改善担当参事:まず、寄附講座そのものの説明をさせていただきたいと思うのですけれども、教育研究の奨励等を目的とする寄附を大学に行うことで講座を設置していただいて、その大学の教育研究の活性化を図る制度です。これは特別なものではなく、例えば、民間企業や、場合によっては自治体もそのような形で大学に寄附をして、寄附講座を設置するようなケースがございます。
それがどうして医師招聘につながるのかという部分ですけれども、大学が研究を行うに当たっては、必ず臨床におけるデータが必要になります。その臨床のデータをどこでとるかと言いますと、大学病院だけではとれない研究のテーマもございますので、その場合に、例えば、関連する病院もしくは連携する自治体の臨床データを活用しながら研究を進めるという形となります。そうなりますと、大学と病院ないしは自治体の関係性ができ上がってきますので、そこから医師の招聘につながっていくという部分が大きいと考えております。
場合によっては、直接何らかの形で臨床で携わっていただけるケースも出てくるとは思うのですけれども、その部分については、寄附講座の設計の仕方によってかなり変わってくるケースがあるので、基本的には臨床のフィールドが自治体ないし自治体病院にあるということで、そちらに医師に来ていただけるという枠組みの中で、医師の招聘につなげていくという考え方になってくると思います。

吉本君:例えば、市立病院にかかっている患者が何かしらの臨床研究の対象になっている方だとすると、その研究をしている医師が市立病院にいらして、その患者を診療されたり、その経過を見たり、データを集めたりということで、ダイレクトにその医師との関係が市立病院にできる、そのような捉え方でよろしいでしょうか。

経営改善担当参事:なかなか単純にはそのような形で行かないケースもあると思いますけれども、そのような形になることもあるかもしれないですし、また、別の形になることもあるかもしれません。いずれにしても、まず、何らかの寄附講座を設置することで大学を支援する、そこで関係性が生まれるということが最も重要になってくると思います。その結果として、そのようなケースが生まれてくる可能性もあるかもしれませんが、なかなか単純にうまくいくケースばかりではないということは御理解いただきたいと思います。

吉本君:寄附講座を設置するのは大学であって、江別市がその寄附講座に何らかの出資をするということだと思います。そこで関係性をつくっていく、医師の派遣もそこからつながっていく、そういう素地をつくるという意味合いで、そのようなことが期待できると理解しましたけれども、よろしいですか。

病院経営推進監:この背景には、医師の絶対数の不足があると思います。最近は、6年制の医育大学を卒業してから、大学医局に入らずにそれぞれの病院に直接研修に行かれる方もいますけれども、北海道大学の医局であれば、研修医という形で大学医局への入局を勧奨している現状もあります。そういった意味では、このような寄附講座を利用しまして、いろいろな魅力のある研究や研修を構築する中で、医者の絶対数をふやし、そのふえた医師を、それぞれ自治体で引き受けるという形を考えております。まずは魅力がある大学教育、それから、魅力のある職場の構築につなげていけば、おのずとそれぞれ医師の派遣を受けられるのではないかということを考えて設置するものでございます。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

佐々木君:市立病院の経営再建に向けたロードマップのことで伺ってもいいでしょうか。
この間、江別市立病院経営評価委員会の資料などを見たのですが、この市立病院の経営再建に向けたロードマップの進捗状況で、丸とかバツ、三角と表示が新しく加わっていますけれども、その基準があるのでしょうか。100%できたら二重丸で、80%なら一つ丸なのか、何もできていないからバツなのか、それから、20%、50%と幅があるのかどうか、その基準があれば教えてください。

委員長(諏訪部君):委員会資料として出ていないものなので、別途、御確認をお願いします。
ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、市立病院所管事項を終結いたします。
生活環境部入室及び換気のため、暫時休憩いたします。(14:43)

委員長(諏訪部君):委員会を再開いたします。(14:46)
2生活環境部所管事項、(1)報告事項、アの江別市一般廃棄物処理基本計画の策定についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

廃棄物対策課長:私から、江別市一般廃棄物処理基本計画の策定について御報告いたします。
資料の1ページをお開き願います。
江別市一般廃棄物処理基本計画の策定経過及び計画の概要等につきましては、8月20日開催の当委員会に御報告いたしましたが、その後、江別市廃棄物減量等推進審議会において、一部内容の修正や追加等を行い、江別市一般廃棄物処理基本計画(案)を取りまとめましたことから、11月20日から実施いたしますパブリックコメントに先立ちまして、御報告させていただくものであります。
初めに、前回、当委員会に御報告した以降の策定経過についてでありますが、江別市廃棄物減量等推進審議会において、10月には書面会議を、また、11月9日には会議を開催し、江別市一般廃棄物処理基本計画(案)については、了承を得たところであります。
次に、江別市一般廃棄物処理基本計画(案)についてでありますが、別紙の前回御報告いたしました素案からの変更点といたしましては、別冊資料の5ページ、18ページ、19ページの3ページ分に決算額確定に伴う令和元年度の数値を追加いたしました。
続きまして、別冊資料の21ページ、23ページ、24ページ、29ページ、30ページ、31ページ、41ページは、書面会議等の結果を受けまして、一部記載を修正したものであります。
また、別冊資料の45ページから51ページまでには、生活排水処理基本計画における決算額確定に伴う令和元年度の数値を追加し、別冊資料の53ページと54ページには、江別市廃棄物減量等推進審議会の審議経過の欄に、第3回と第4回の会議の記載を追加したものであります。
次に、資料の1ページに戻っていただきまして、今後の予定でありますが、11月20日から12月21日までパブリックコメントを実施した後、令和3年1月に開催予定の江別市廃棄物減量等推進審議会の審議を経まして、2月に市長に答申する予定となっております。
なお、パブリックコメントの実施結果及びパブリックコメントで寄せられた御意見を踏まえた最終計画(案)につきましては、後日、当委員会に御報告させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イのごみ収集日の変更等に係る実施状況についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

廃棄物対策課長:私から、ごみ収集日の変更等に係る実施状況について御報告いたします。
資料の2ページをお開き願います。
ごみ収集日の変更及びごみサポート収集の周知につきましては、去る6月1日開催の当委員会に御報告させていただいたところでありますが、本日は、その後の市民周知と、10月からの実施状況について御報告するものであります。
初めに、1説明会開催状況でありますが、広報えべつとホームページで周知を行ったほか、自治会連絡協議会の正副会長会議へ報告を行いました上で、資料に記載しておりますとおり、市内7カ所にて説明会を開催いたしました。
また、説明会以降につきましては、9月に収集日カレンダーとごみコミえべつを全戸配布し、10月からごみ収集日等の変更実施とごみサポート収集を開始したところであります。
なお、変更実施後における市民からの問い合わせ状況等についてでありますが、市に直接問い合わせのあった件数は10月1日から30日までで計137件ございましたが、これまで午前中に収集していたところが午後の収集になったことに対する確認などがほとんどであり、市といたしましては、大きな混乱はなく実施できたと考えております。
次に、2ごみサポート収集の利用状況についてでありますが、資料は10月30日時点における要件ごとの月別の申請状況及び利用状況を表にしております。
要介護1から要介護5の方が対象となる要件1の介護、身体障害者手帳1級から身体障害者手帳2級、精神障害保健福祉手帳1級、知的障がいAの方が対象となる要件2の障がい、要支援の方や要件2に該当しない障がい者などで、特例として認められた方が対象となる要件3のその他の三つについての申請状況等は記載のとおりであります。
なお、申請の合計が114件、利用の合計が94件となっており、差が20件ありますが、これは申請後にお亡くなりになり廃止となった方や、入院により一時休止となっている方及び申請手続中の方であり、申請手続中の方については、11月4日以降に利用開始となっております。
ごみサポート収集の申請受け付けは、随時行っておりますことから、今後も申請件数はふえていくものと考えております。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

奥野君:何点か、お聞きしたいと思います。
まず、1番目の説明会の話ですが、8月末に7回行われたということですけれども、参加状況や説明会の様子などを教えてください。

廃棄物対策課長:説明会につきましては、新型コロナウイルス感染症対策等はしっかりと行いまして、周知も行ったところでございますが、想定したよりも参加人数は少なかったのが実際のところでございます。

奥野君:コロナ禍ということもあって参加人数が少なかったというお話だったのですが、先ほど収集が午前から午後になったというお問い合わせを含めて、137件の問い合わせが来ているというお話がありました。
実は、市民の方から何件かお声もあって、今まで午前8時45分までに必ずごみを出して、午前中に収集に来ていたという地域の方が、午前8時45分をきちんと守っているけれども、様子を見ていると、結局、午後に回収しに来ているということで戸惑っているというお声がありました。
お電話でもこういった内容のお問い合わせがあって、御説明していると思うのですけれども、そのほかに何か対応などをされていたのであれば、お聞かせください。

廃棄物対策課長:説明会以降、9月上旬に収集日カレンダーとあわせてごみコミ江別を配布しております。
先ほど午前の収集が午後になったのは、特に鉄南地区が多かったのですけれども、土曜日収集を廃止した関係で、水曜日、土曜日の午前中に収集の地域が、収集回りの関係上、従来、午前に回っていたものが午後になった地区がたくさんあります。収集日カレンダーを配布した際に、こちらの変更する地区につきましては、個別に地区ごとに収集時間も変わりますというチラシも同封させていただきまして、それはその地区では全戸配布しております。9月に配布した後にも、それを見た市民の方からいろいろ問い合わせはございましたけれども、それに関してはきちんと状況を説明して対応しております。

奥野君:そういったチラシも全戸配布されているというお話を伺いました。
今、11月に入って2週間ぐらいたっていますけれども、こういったお問い合わせは徐々に減っている状態でしょうか。

廃棄物対策課長:少なくなっていると思います。確認はとっておりませんけれども、10月初めには特にそういうものが多かったという状況です。

奥野君:皆さん、変更になると、いろいろと戸惑うところもあると思うのですが、そのうち時間がたてば、またなれてくると思います。
次の質疑ですけれども、2番目のごみサポート収集の内容で、まず、細かいところで申しわけないですが、申請のところで、7月、8月の夏に申請が少し減っている状況があります。このあたりは、やはり新型コロナウイルス感染症の影響などがあるのか、詳細をお聞かせください。

廃棄物対策課長:5月から申請を受け付けしておりまして、開始直後は結構な申請があったのですけれども、ケアマネジャー等からは、やはり新型コロナウイルス感染症の影響で、利用者の方にお話をする機会がなかなかないという話も聞いております。その結果、やはり夏場は申請が少し伸び悩んでいる状況があるとは考えております。
ただ、9月以降、やはり制度開始が近づくにつれて申請がふえてきておりまして、現在も申請は受け付けておりますので、申請については、これから伸びていくものと考えております。

奥野君:実際に申請されている方、前回の委員会でも恐らく御本人は難しいので、今お話もあったようにケアマネジャーなどを通してということだったと思います。実際に、114件のうち、割合的にどういった方が申請してきたか、もしわかればで結構ですので、教えてください。

廃棄物対策課長:申請者の内訳でございますけれども、114件のうち、69件はケアマネジャーからの申請となっております。

奥野君:今、ケアマネジャーの申請は半数以上というお話でした。
まず、114件の申請という話ですけれども、当初の目標としては300件ぐらいだったと認識しております。今は3分の1ぐらいの申し込みだと思いますけれども、随時受け付けもされているということですが、せっかくのごみサポート収集というサービスですので、もう少し必要な方に使っていただけるのが大切だと思います。
そういった部分で、ケアマネジャーやほかの方への周知といいますか、何かまだ考えていることあれば、教えてください。

廃棄物対策課長:5月申請前には、市内の介護事業所や障がいの全事業所に周知をしております。10月にも、制度開始のお知らせとして同じようにパンフレットで各事業所に対して周知をしております。ケアマネジャーの事業所には、制度そのものが周知されていると考えておりまして、先ほど69件という話をしましたけれども、相談についても、やはりケアマネジャーからが一番多く、ケアマネジャーには既に周知されていると考えております。制度としては今後も続きますので、引き続き、介護事業所、特にケアマネジャーには周知をしていきたいと考えています。
300件の内訳ですけれども、当初、先行している他市町村の割合から、江別市では300件ぐらいの利用者が潜在的にいるだろうということで300件という想定をしたのですが、先ほど話したとおり、新型コロナウイルス感染症の影響もあって、実際に申請が若干伸びていないということも正直あると考えているところです。
ただ、制度自体は特に締め切りがあるものではございませんし、現時点でも申請は続々来ておりますので、最終的には潜在的な利用者はもう少し拾っていけるのではないかと考えております。

奥野君:最後に、このごみサポート収集が始まって約1カ月たっておりますけれども、現状はどのような感じで、何か問題が起こったりなどしていないのかどうか、お聞きします。

廃棄物対策課長:ごみサポート収集が始まってから1カ月半程度たっておりますけれども、特に収集に関して大きな問題はないと聞いております。ただ、当初、やはりごみが出ていない方も何人かいて、確認したところ、例えば、申請したのを忘れていたという方も一部いたとのことでした。その辺に関しては、制度に関してきちんと説明した上で、御利用は継続していただいているという状況でございます。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

佐々木君:同じようなことですけれども、想定は300件ぐらいということで、今、1カ月半ぐらい実際に収集を行っていて、思ったよりも労力や時間がかかるという感じはなかったでしょうか。これなら300件まで頑張れるといいますか、それで問題ないという判断でしょうか。

廃棄物対策課長:現時点では、きちんと収集時間どおりに終わっておりますので、受けることに関しては大丈夫だと考えております。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の実施状況についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

施設管理課長:それでは、環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の実施状況について御報告いたします。
環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業は、平成19年10月開始以来、本年をもって約13年が経過したところであります。
これまでに年3回の定期整備に加え、各種法定点検及び日常の保守点検を実施し、安全な運転維持管理に努めております。
運営管理委託事業の評価につきましては、毎年、当委員会で報告しており、本日の委員会では、昨年8月から本年7月までの結果につきまして御報告いたします。
なお、当該評価表につきましては、長期包括的運営管理委託事業開始以来、要求水準書に基づき業務の遂行状況を確認するために、数値化して判断するものであります。
それでは、資料の3ページをごらんください。
1環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の評価一覧について御説明いたします。
まず、最初に、下段の総合評価判定基準については、記載のとおりSからCの評価となっております。
S評価は、総合評価点数が90点以上、A評価は、70点以上90点未満、B評価は、50点以上70点未満、C評価は、50点未満となっており、以上4区分としております。
次に、上段の表は、令和元年8月から令和2年3月まで、中段の表は、令和2年4月から7月までの評価でございます。
令和元年8月から令和2年7月の総合評価点は、下段の表、総合評価判定基準の上から2段目にあります総合評価点数が70点以上、Aの目標が達成されており、水準を満たしていると評価しております。
続きまして、評価判定の方法につきまして、別冊の令和元年8月期業務実施状況の確認書を例として御説明申し上げます。
初めに、別冊資料の1ページをごらんください。
こちらは、各評価項目の一覧であり、一番下の総合評価点数が79.56点となっております。
次に、別冊資料の2ページから3ページまでがその内訳、さらに、別冊資料の4ページから11ページまでがその詳細な内訳となっており、全部で67の業務項目に細かく分けてあります。
次に、別冊資料の4ページをごらんください。
左から3列目の業務項目では、その業務内容について右端の4段階の評価詳細から該当する評価を選び、真ん中の評価の欄に点数を記載いたします。これは、毎日のモニタリングで行っており、該当する段階を判断し、記載するものであります。
次に、別冊資料の7ページをごらんください。
網かけ部分の3ガス化施設、2維持管理業務のうち、点検・検査の項目でありますが、評価欄の2点につきましては、ばいじん計接続部分において、信号線の接続部分のねじが緩み、信号線が外れかかっていたことから、日常点検の不備と判断し、評価を2点としております。
次に、別冊資料の9ページをごらんください。
網かけ部分の5計量施設(プラットホーム)、1運転管理業務のうち、受け入れ管理の項目でありますが、評価欄の4点につきましては、ごみの受け入れについて、受け入れ終了時間にもかかわらず、状況に応じて時間外対応をしていたことから、評価を4点としております。
別冊資料の1ページにお戻りいただいて、下から3行目の評価項目点計は、先ほどの各項目の合計で79.56点であります。
8特別考査項目につきましては、別冊資料の4ページから11ページまでの評価基準に当てはまらないものについて、別途、評価を行う場合の項目となりますが、当月については、該当がなかったことから、評価は零点となります。
よって、総合評価点数は79.56点となっております。
次に、お手元の資料にお戻りいただいて、4ページをごらん願います。
2株式会社エコクリーン江別の経営状況について御報告いたします。
本日報告いたします経営状況につきましては、令和元年度事業報告書に基づいて作成したものであります。
この資料は、(1)に記載のとおり、昨年7月22日及び10月18日、本年1月17日及び4月27日に、それぞれ提出されました事業報告書に基づき、概括的にまとめたものであります。
同社の経営状況につきましては、(2)経営状況の概略に記載のとおりでありまして、営業利益776万4,115円となっております。
当期は灯油単価が約4.5円、電力単価が約0.5円値下がりしたことなどにより、純利益につきましては、前年度と比較して約418万円増加し、569万3,122円となっております。
また、年度末における利益剰余金は、1億4,708万5,792円となっております。
なお、運転資金についての借り入れはありませんでした。
次に、地元発注率につきましては、(3)に記載のとおり、22.7%となっております。
また、会社法の規定により、貸借対照表の公開が義務化されており、三井E&Sホールディングス関連会社の決算公告として、同社のホームページで公開されていることを確認しております。
以上の結果、決算につきましては、(4)総括に記載のとおり、当期は、前期に引き続き健全な経営を行い、純利益を計上し、利益剰余金も増加しているとともに、現金及び預金においても十分確保し、さらに、運転資金についての借り入れも認められず、経営状況に特段の問題は見受けられないことから、環境クリーンセンターの安定的な運営管理上、支障となるような財務上の問題はないものと判断し、御報告するものであります。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、エの環境クリーンセンターのごみ直接搬入の受入れ見直しについてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

施設管理課長:それでは、環境クリーンセンターのごみ直接搬入の受入れ見直しについて御報告いたします。
資料の5ページをお開き願います。
ごみ直接搬入につきましては、本年8月20日の当委員会にて、労働環境改善の検討について御報告させていただいたところですが、本日は、その検討結果について御報告するものであります。
まず、1見直しの経緯でありますが、環境クリーンセンターの直接搬入増加に伴い、受け入れ業務に従事する職員の残業の恒常化や、日曜日の要員確保が難しくなってきていることから、働き方改革の一環として労働環境の改善に向けた取り組みが必要となっており、また、混雑緩和への対策として、これまでさまざまな取り組みを行ってきましたが、直接搬入の増加傾向は変わらず、このままでは直接搬入を続けることが難しい状況となっており、今後も安定的にごみの受け入れを行っていくには、事業者や労働者が抱えている負担を軽減する必要があります。
こうした中、事業を請け負う株式会社エコクリーン江別から、日曜日のごみ受け入れの廃止と、平日及び土曜日・祝日の受け入れ時間の厳格化の2点について、要望があったところであります。
次に、2検討経過でありますが、本年8月20日の当委員会にて労働環境改善の検討について御報告しております。
また、10月に第3回江別市廃棄物減量等推進審議会において、各委員から意見聴取を行い、11月9日開催の第4回江別市廃棄物減量等推進審議会にて、いただいた御意見に対しての検討及び見直しの結果について御報告したところであります。
次に、3見直し内容でありますが、休日については、現行が1月1日から1月3日までの3日間でありますが、見直し後はこれに日曜日を加え、また、受け入れ時間については、現行が午前9時から午後5時まででありますが、見直し後は午前9時から午後4時までといたします。
また、4見直しの対象については、家庭系と事業系ごみの直接搬入が対象であり、市の一般廃棄物収集運搬業の許可を受けている者は対象外としております。
次に、5今後の予定でありますが、本年12月より広報えべつ、ホームページ及びチラシ配りにより市民周知を行い、令和3年4月1日よりごみ直接搬入の見直し実施を予定しております。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、オの自治基本条例検討委員会における検討経過についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

市民協働担当参事:それでは、自治基本条例検討委員会における検討経過について御報告申し上げます。
資料の6ページをごらん願います。
まず、1自治基本条例の見直しにつきまして、江別市自治基本条例第29条で、条例がまちづくりの最高規範として、市民に関心を持ち続けていただくとともに、時代の要請や社会情勢の変化に対応していけるよう、条例の施行の日から起算して4年を超えない期間ごとに、条例の規定について検討し、必要な場合は条例の見直しを行うこととしており、平成24年度、平成28年度に続き、現在、3回目の検討作業を行っているところであります。
次に、2これまでの検討経過についてですが、本年2月14日に当委員会におきまして、自治基本条例の検討について報告させていただいたところであります。
その後、4月末に、江別市自治基本条例検討委員会を設置し、学識経験者3人、地域・市民団体から3人、市民公募2人の計8人に委嘱状を交付しております。
それから、4月から5月にかけて無作為抽出で市民2,500人を対象に自治基本条例アンケートを実施し、6月に結果を集約して公表いたしました。
なお、参考資料としてアンケートの結果報告(選択肢回答部分)を添付しておりますので、後ほどごらんください。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、当初4月末に予定していた第1回の江別市自治基本条例検討委員会を7月に延期したため、当初の予定よりも会議の回数を減らすことになりましたが、条例の検討に関する資料を事前に送付し、あらかじめ疑問点や関心のある項目等を提出いただき、第1回江別市自治基本条例検討委員会から条文の検討に入り、第3回江別市自治基本条例検討委員会までに、前文と第1章から第11章までの条文のうち、前文から順に第6章までを検討しております。
また、大学生の公募委員の方から、自治基本条例のアンケートの回答を、男女別と年齢別にそれぞれクロス集計した結果を御報告いただくなど、意見交換や議論が交わされているところであります。
次に、3検討委員会での主な意見についてですが、市民の責務について、強い言い回しになっているので、強制させるイメージを感じさせないよう解説書でよりわかりやすく説明していくべきという御意見のほか、年代に関係なく広報誌から情報を得ている方が多く、広報誌は最も身近な情報入手手段であることから、全ての市民に届けるべきではないか、災害時に速報的な情報をコンビニエンスストアにファクスで流して張り出してもらうなど情報発信の部分でも連携し、何かあったらコンビニエンスストアへ向かうという意識を促してはどうか、解説書やリーフレットを手に取ったときに、自治基本条例が自分たちのための条例であるということがわかるように表紙を工夫してはどうか等、御意見をいただいております。
次に、資料の7ページをごらんください。
4今後のスケジュール(予定)についてですが、第4回江別市自治基本条例検討委員会を11月中に開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の集中対策期間中であることから延期しており、現時点では、12月以降に第4回から第6回の江別市自治基本条例検討委員会を開催し、明年3月に江別市自治基本条例検討委員会から市長に提言書を提出していただく予定となっております。
提言書がまとまりましたら、当委員会にて報告させていただく予定であります。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

諏訪部君:今後のスケジュールのところで、11月中の江別市自治基本条例検討委員会を新型コロナウイルス感染症のために延期しているというお話でしたけれども、今後、12月以降に開催できるのか心配です。その場合には、例えば、書面で検討するなど何か考えているのでしょうか。

市民協働担当参事:新型コロナウイルス感染症の状況にもよるのですけれども、もし今年度に開催が難しいとなれば、来年度に持ち越しもいたし方ないとは考えております。

諏訪部君:そうしますと、あくまでも委員の方に来ていただいて、その場で検討していきたいという考えということでよろしいですか。

市民協働担当参事:今のところは、そのように考えております。

副委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。

委員長(諏訪部君):次に、(2)第4回定例会予定案件、アのその他について、説明を求めます。

生活環境部長:第4回定例会に人事案件として、人権擁護委員候補者の推薦について、提出の予定であります。
当市の人権擁護委員12名のうち2名が、令和3年3月31日をもちまして任期満了となりますことから、後任委員1名と、引き続き推薦する委員1名の推薦に当たりまして、議会の意見を求めようとするものでございますので、よろしくお願いいたします。
以上です。

委員長(諏訪部君):各委員におかれましては、ただいま説明のありましたとおり、お含みおき願います。
これをもって、生活環境部所管事項を終結いたします。
健康福祉部入室及び換気のため、暫時休憩いたします。(15:23)

委員長(諏訪部君):委員会を再開いたします。(15:28)
3健康福祉部所管事項、(1)報告事項、アの障がい者支援・えべつ21プランの策定についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

障がい福祉課長:障がい者支援・えべつ21プランの策定について御報告いたします。
資料1ページをごらんください。
本計画の策定につきましては、6月の本委員会において、計画の目的や根拠、策定体制やスケジュールの予定等について御報告したところでありますが、その後、策定作業を進め、計画素案の作成に至りましたことから、計画策定の経過や素案の概要等について御報告いたします。
まず、1策定経過でありますが、本計画の策定に当たりましては、これまで4回の江別市障がい福祉計画等策定委員会を開催し、御議論いただきましたほか、計画策定の基礎資料とするため、アンケート調査や関係団体へのヒアリング調査を実施し、計画素案の作成を行ったところであります。
アンケート調査については、令和2年9月7日から9月18日までの期間で、障がい者及び障がい児等を対象としまして、郵送配付及び郵送回答により実施したものでありまして、発送数4,085件に対し、回収数が2,530件となりました。回収率は61.9%であります。
また、関係団体へのヒアリング調査を9月と10月に実施し、障がい福祉に関する課題や意見等について意見聴取したところであります。
2今後の予定でありますが、12月中旬に江別市障がい福祉計画等策定委員会を開催し、12月下旬から令和3年1月下旬までの期間で計画素案に対するパブリックコメントを実施した後、江別市障がい福祉計画等策定委員会を経て、3月に計画を確定する予定であります。
次に、計画素案の概要について御説明いたします。
別冊1の4ページをお開き願います。
計画策定の基本的方向でありますが、(1)計画策定の基本的な考え方としては、前計画の基本理念や基本目標を尊重し、枠組み及び施策を継承することとしております。
また、国の基本指針や北海道の計画等を踏まえ、サービス見込み量などの数値目標を定めるとともに、必要な事業を追加するものであります。
(2)新制度への対応としまして、障害者による文化芸術活動の推進に関する法律や、視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律などの法改正に伴い、基本施策の中に新たな事業を盛り込むものであります。
(3)計画策定の視点でありますが、現計画の施策の実施状況の評価とともに、対象者等へのアンケート調査、関係団体へのヒアリングなどを行い、その結果を踏まえ計画を策定するものであります。
(4)江別版生涯活躍のまち構想との整合についてでありますが、江別市生涯活躍のまち形成事業計画に基づき、障がい者の就労や社会活動、住まい、生活支援など、一体的かつ継続的に提供する生涯活躍のまちの整備に向けまして、就労継続支援事業所やグループホームなどの整備が進められているところであり、本計画においては、江別版生涯活躍のまち構想との整合を図りながら、障がいのある方に対応した地域包括ケアの推進に努めることとしております。
次に、別冊1の8ページから24ページまでになりますが、障がい者及び障がい児の数として、手帳所持者数や交付者数の推移について、また、別冊1の25ページから27ページまでは、障がい者及び障がい児を取り巻く状況について、別冊1の28ページと29ページについては、サービス提供体制の現状について記載しております。
続きまして、別冊1の30ページをお開き願います。
第3章の障がい福祉施策などの進捗状況としまして、6カ年の基本計画であります第4期障がい者福祉計画に関する進捗状況について記載しております。
また、別冊1の31ページから39ページまでになりますが、3カ年の実施計画となります第5期障がい福祉計画及び第1期障がい児福祉計画の進捗状況や、障がい福祉サービス、地域生活支援事業の実績について記載しております。
次に、別冊1の40ページをお開き願います。
アンケート調査の結果についてでありますが、計画素案への記載については、現在取りまとめ中でありますため、別冊2に単純集計としてまとめておりますので、詳細につきましては、こちらを御参照いただきたいと思います。
別冊1に戻りますが、41ページ、42ページをごらん願います。
障がい者団体などに対する団体ヒアリングの結果をまとめたものでありますが、記載の六つの団体について、各団体の課題や生活支援など八つのヒアリング項目について調査を実施したところでありまして、主な意見・要望について記載しております。
続きまして、別冊1の43ページ、44ページでありますが、今回実施しましたアンケート調査と団体ヒアリングの結果などから課題を整理したものであります。
主な内容でありますが、(1)相談支援体制の充実では、相談・情報提供体制、窓口の整備や、介護、医療、障がいなど連携された相談体制が重要との回答が多かったことなどから、情報の提供体制や専門的な助言を行うための体制整備などが課題となっております。
また、(2)ニーズに合った障がい福祉サービスの提供では、障がい者などのニーズや障がい特性などに応じた障がい福祉サービスの確保が求められていることや、障がい福祉やボランティアの団体で活動する方の高齢化が進んでおり、将来の担い手不足が課題となっております。
次に、別冊1の44ページになります。
(5)障がいのある方が住みやすい環境づくりでは、避難誘導体制や訓練の充実など防災対策の充実が重要との回答が多かったことや、災害時の適切な情報伝達や避難時の環境の整備について不安があるという意見などから、災害時の対応や環境づくりなどが課題となっております。
続きまして、別冊1の45ページでありますが、計画の基本的な考え方としまして、基本理念と基本目標を示しておりますが、障がいのある方の自立を地域で支える共生社会の形成を基本理念に、総合的ケアマネジメント体制の確立など八つの基本目標を掲げております。
また、別冊1の46ページになりますが、計画の施策体系として、基本理念のもと、各基本目標ごとに基本施策を示しておりますが、この施策体系の基本フレームや内容については現計画から変わっておりません。
次に、別冊1の47ページからは第5期障がい者福祉計画になりますが、この計画は、市の障がい福祉施策に関する中長期的な方向性を示す基本計画となるもので、47ページの表では、基本目標を達成するために成果指標を定めておりまして、各指標についても現計画から変わっておりません。
別冊1の48ページから61ページまでは、各基本施策ごとの主な事業を記載しておりますが、手話に関する施策や農福連携の推進、感染拡大防止対策の推進、障がい者文化芸術活動の推進、読書バリアフリーの推進などの事業を新たに盛り込んでおります。
続きまして、別冊1の62ページ以降になります。
これにつきましては、第6期障がい福祉計画及び第2期障がい児福祉計画になりますが、基本計画であります第5期障がい者福祉計画の施策推進に向けた障がい福祉サービスの提供体制の確保と円滑な実施のための実施計画となるものであります。
これらの計画では、令和5年度を目標としまして、施設入所者の地域生活への移行や福祉施設からの一般就労への移行等、また、障がい児支援の提供体制の整備について、国の基本指針に即して目標値を設定しておりますほか、別冊1の65ページから75ページまでになりますが、こちらは各障がい福祉サービスごとの見込み量と今後の取り組みの方向性について記載しております。
最後に、別冊1の76ページ、77ページをお開き願います。
第8章計画の実現に向けてでありますが、障がいのある方が生き生きと安心して生活できる環境づくりと、障がいのある方を支える持続可能な基盤づくりについて記載しております。
計画素案の概要については以上でありますが、今後、江別市障がい福祉計画等策定委員会での御意見などを踏まえて、必要に応じて計画素案の修正等を行い、パブリックコメントを実施する予定でありますが、その際には、改めて本委員会に御報告させていただきたいと考えております。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

奥野君:何点か、お聞きしたいと思います。
まず、資料の1ページ目の(4)アンケート調査の実施のところになるのですが、今回、4,000件ぐらいを対象にアンケートをされていて、回答率60%ぐらいとあるのですけれども、前回の計画策定のときのアンケートの資料を参考までに確認したのですが、700件ぐらいのアンケートをとっていたようです。すごく数が多くなって、現場の声といいますか、一番大事なところの声を拾っているという部分では大事だと思うのですが、この内容を変えた経緯など、詳細を教えてください。

障がい福祉課長:今回、4,085人の方々にアンケートを配付させていただきました。この江別市障がい福祉計画等策定委員会の中でも御意見がございまして、前回は障害者手帳をお持ちの方に調査をお願いしていたということがございます。
ただ、江別市障がい福祉計画等策定委員会の中では、やはり手帳をお持ちではない障がい者もいるということで、例えば、手帳をお持ちでない方で自立支援医療の受給をされている方々も今回は含めたということで、特に精神障がいの人数が特にふえておりますけれども、そういったことが主な要因ということになります。

奥野君:別冊2のいろいろな項目、アンケートをとっている内容もざっと確認させていただいたのですが、これは18歳以上の方のアンケートと18歳未満の方のアンケートは別に分けて回収されていることも確認しました。
気になったのが調査期間ですけれども、今回、9月7日から18日までと非常に短い期間だったと思います。せっかく内容も充実していて、現場の声を拾うという部分では、障がいのある方ということもありますので、時間がもっとあったほうがよかったのではないかと思っているのですが、短期間だった理由などを教えてください。

障がい福祉課長:期間としましては、9月7日から9月18日までの12日間になります。これは、6年前にも同様の調査をしておりますけれども、このときは9月19日から10月3日までということで、約2週間の期間で実施させていただきました。
今回、期間は2日ほど短いですけれども、今回の実施に当たりましては、回答を依頼する方々に対しまして、なるべくたくさん回答していただけるようにということで、お願いのはがきを発送させていただいて、前回と比べて8ポイントぐらい回収率が上がっております。そういったことで、工夫した上で若干短い期間でもできるのではなかろうかということで実施したところでございます。

奥野君:今後ですけれども、こういった計画を立てる部分で、アンケート調査の期間ということは、一般的なパブリックコメントやアンケートは1カ月ぐらい期間があるように感じます。時間があれば、もう少々パーセントが上がってくるのではないかと単純に思っているのですが、そのあたりの考え方というのは変わらないものでしょうか。

障がい福祉課長:今回は12日間ということでアンケートをさせていただきましたけれども、やはり対象となる当事者の方々は障がい者ということで、関係団体の方々にも回答について御協力いただけるようにということで、今回お願いさせていただいたということがあります。こういった中で行えるのではないかということで考えておりまして、そのような形で行っております。

奥野君:それで、このアンケートの結果ですが、別冊1の40ページのところでは取りまとめ中となっております。例えば、プランに関してアンケートをとって、こういった課題がありましたと載せているのは理解できるのですけれども、このアンケートをとった意味で、それをさらに反映させてこの計画の中で何か変わってくる影響があるのかどうか、お聞かせください。

障がい福祉課長:今回の課題の中でも幾つか整理をさせていただいておりますけれども、概要としてお話をさせていただきます。
まず、別冊2の21ページの問い16の障がい福祉施策について重要と考えていることについてを見ますと、相談・情報提供体制・窓口の整備、それから、介護・医療・障がいなど連携された相談体制といったことが重要との回答が多くなってきております。前回も相談支援体制については言われておりますけれども、今回についても、やはり相談支援体制の充実が求められているのではないかなということです。
それから、経済的な支援や交通費助成制度の充実、就労支援の充実といった日常生活や社会生活に関するニーズが高くなってきていることが読み取れるということがございます。
特に、今回は、防災対策の充実ですが、こちらは平成26年の前回調査では、割合としては9.5%だったものが、今回は35.5%という数字になっておりまして、やはり、これは北海道胆振東部地震の影響があると考えております。
あとは、先ほど人材確保・育成も意見として出ていたと思います。これにつきましても、前回から比べますと、割合として大体20ポイントぐらい上がってきているということで、今回、課題にも整理させていただきましたけれども、人材面での体制の充実といったものが求められるということが考えられると思います。

奥野君:今おっしゃっていただいたような課題に関して、今後、計画といいますか、事業に生かしていく、利用されるという理解でよろしいでしょうか。

障がい福祉課長:やはり状況が変わってきているということがございますので、その状況に応じた対応も必要になってくるということです。これは国の基本指針においても、大体同じようなことが書かれておりまして、やはりそういった面では非常に共通している内容ではないかと思いますので、こういったことを踏まえて計画策定を進めていきたいと考えています。

奥野君:1点確認ですが、(5)団体ヒアリング調査の内容ですけれども、6団体でヒアリングというお話ですが、メールによる回答2団体と、郵送で1団体が回答とありまして、あとの3団体は直接ヒアリングされたという認識でよろしいでしょうか。

障がい福祉課長:団体ヒアリングについてでありますけれども、やはり今回は新型コロナウイルス感染症の影響がありまして、直接対面ではなかなか難しいという団体は、メールで御報告いただいております。直接お話できるところについては、例えば、先ほどの江別聴力障害者協会などは、直接お話をしてヒアリングさせていただいたところでございます。

奥野君:最後に、もう1点確認ですが、市内にいろいろな事業所がありまして、そういったところのお声は、この団体ヒアリングの中で吸収されていくものなのか、そういった事業所からの声は別の方法で聴取しているものなのか、そのあたりを教えてください。

障がい福祉課長:今回の6団体の中には、江別市自立支援協議会も入っております。この江別市自立支援協議会は、いわば市内の事業者間の連絡会議のような形になりますけれども、その中で事業者の御意見をお伺いさせていただいたというところでありますので、今回のヒアリングの課題の中には、一応これも含めて整理させていただいているところでございます。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

猪股君:今ほどの質疑に関連してお伺いしたいのですけれども、やはり北海道胆振東部地震の後に防災の意識が高くなったということで、アンケートにもそういう数字が大きく反映されているのは、私もアンケート調査の報告を見て感じておりました。
今回の新しいプランの素案の中で、この災害を経て変化した部分で何かあればお聞かせください。

障がい福祉課長:資料としましては、別冊1の60ページになります。
これは基本施策7-2の防災・安全対策の充実と書かれた表があると思います。先ほどもお話しさせていただきました別冊1の47ページから61ページまでにかけましては、中長期的な方向性を示す基本計画という位置づけになってきますので、施策の方向性を示す内容となっております。
前回と比べて今回加えた部分といたしましては、上から3段目の避難場所の確保や整備という部分です。上から2行目までについては、前回と同じ記載をさせていただいておりますけれども、今回、この3行目から下の福祉避難所の提供体制を整備しますまで記載をつけ加えさせていただいております。この部分もヒアリングやアンケートを踏まえた形で、ここに盛り込ませていただいたところでございます。

猪股君:北海道胆振東部地震のときに、やはり避難場所を探したというケースもすごく聞いていて、そういうときに市内の医療機関などで受け入れをした実績があったかどうか、わかりますか。

障がい福祉課長:そこまでは把握しておりません。

猪股君:この辺は、団体からももう少し細かく要望が上がっていると推察します。基本的に障害者手帳の交付が北海道の事務ですので、市町村でそこまで細かい情報を持っているのかどうか、私も細かいところまではわからないですが、そのときにやはり行き先を失って困ってしまったケースはかなり聞いていました。
ここは、市としての役割がもう少し具体的に記されたほうが、例えば、市内の医療機関や避難場所、当事者というところでもわかりやすくなると思います。中長期的なビジョンはわかるのですけれども、もう少しここが具体的にならないのかという思いがあります。今後、そのアンケートを受けて見直しもあると思うのですが、ここの充実を期待するところですけれども、お考えをお聞かせください。

障がい福祉課長:先ほど、基本施策の位置づけについて、お話をさせていただいたところでありますけれども、やはり今後の方向性について、具体的な行動計画といいますか、取り組みについては、現在、江別市地域防災計画がございます。その中で、これは障がい者も含めて網羅的に対応していく、あるいは、防災マニュアルが今整備されておりますので、その中で具体的に対応していくということになると思います。
これはあくまでも障がい福祉の視点で、先ほどの課題などから、こういったところを重点的に考えたほうがいいだろうと、その方向性という位置づけで記載させていただいているところでございます。

猪股君:いろいろな部署との連携があるので、ここだけでという話ではないと理解はするのですけれども、やはり障がい福祉という視点においては、北海道との情報共有という役割が明確にあると思うので、そこに関してだけでも充実の視点の中に入れていただければと要望させていただきます。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

吉本君:ただいまお話があった別冊1の60ページの基本施策7-2の福祉避難所ですけれども、先ほど御説明がありましたが、福祉避難所の提供体制を整備しますとなっています。平成27年に市内の施設と協定を結んでおりますので、そういうこともあってのことかと想像したのですが、具体的にどのようにして提供体制をつくっていくかというところは、今の説明ですと、江別市地域防災計画のようにもう少し大きいレベルで進めていくのか、それとも、障がい福祉で、より現実的なところで計画をつくって、それを大きいところに上げていくのか、その辺の連携はどのようになるのでしょうか。

障がい福祉課長:福祉避難所につきましては、江別市地域防災計画上の位置づけになると考えております。ただ、やはり事業所の整備の計画や、いろいろと問題が出てきた中で、働きかけなどはしていく必要があると考えております。それに向けて、障がい福祉サイドとして、できることは行っていくと考えております。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの高齢者総合計画の策定についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

介護保険課長:江別市高齢者総合計画の策定について御報告いたします。
資料2ページをごらんください。
本計画の策定につきましては、昨年8月及び本年8月の本委員会で、計画の概要や根拠、策定体制や本計画の策定に向けた実態調査の結果等について報告したところであります。その後、策定作業が進み、素案の作成に至ったことから、策定経過や素案の概要等について御報告いたします。
まず、1策定経過でありますが、本計画の策定に当たり、江別市介護保険事業等運営委員会をこれまで計4回開催し、それぞれの協議内容等は記載のとおりであります。
なお、資料には記載しておりませんが、当運営委員会に加え、専門部会として、各種施策の進捗状況の評価を行う評価部会や、素案作成に必要な協議を行うワーキング部会を開催しているところであります。
次に、2今後の予定でありますが、12月中旬に第5回江別市介護保険事業等運営委員会を開催した後、12月下旬から令和3年1月下旬までの期間でパブリックコメントを行い、2月に第6回江別市介護保険事業等運営委員会、3月に第7回江別市介護保険事業等運営委員会を開催した後、計画の確定となる予定であります。
次に、3計画素案等でありますが、別冊3の資料に基づき御説明いたします。
まず、別冊3の2枚目の目次をごらんください。
本計画は、総論と各論に分け、総論で計画策定の概要や基本的な考え方を、次ページになりますけれども、各論で具体的な施策や保険料等を、最後に資料編として計画に関する市民意見等を掲載する予定です。
具体的な内容ですが、主なものについて御説明いたします。
まず、総論の第1章計画策定の概要についてでありますが、別冊3の3ページに当計画の位置づけを図示化しておりますので、ごらんください。
本計画は、第6次江別市総合計画及び江別市地域福祉計画を上位計画として位置づけ、北海道で策定する北海道高齢者保健福祉計画・介護保険事業支援計画や医療計画との整合、調和を図り、第9期江別市高齢者保健福祉計画と第8期江別市介護保険事業計画を一体的に策定するものであります。
次に、別冊3の7ページからの現行計画の総括でありますが、8ページの中段から下の表のとおり、計画の推進に向けて、各種の取り組みの効果を示す目安として設定した指標の達成実績を載せておりますが、結果として目標の達成には至らなかった項目もあったところであります。
このような結果も踏まえ、別冊3の9ページから22ページにかけて記載しておりますが、評価部会において、地域支援体制の推進などの五つの計画目標ごとに、現行の計画期間に実施してきた施策の取り組み、成果について評価を行い、次期計画策定に向けての課題等を抽出した結果について、江別市介護保険事業等運営委員会で協議したところであります。
今後に向けた主な課題として、在宅医療・介護連携の推進、介護予防と健康づくりを一体的に高齢者となる前の早い時期から実践すること、認知症高齢者及び家族への支援事業と合わせて地域で支え合う取り組みの継続等の必要性が高まっていることがうかがえることから、これらの取り組みを一層推進していくことが重要であるとの考えを取りまとめたところであります。
続いて、別冊3の34ページからの第3章計画の基本的な考え方でありますが、37ページに記載の基本理念及び38ページに記載の三つの基本目標を設定した上で、41ページの江別市の目指す地域包括ケアシステムのイメージ図のとおり、次期計画においても、地域包括ケアシステムの推進のためにさまざまな取り組みを進めていきたいと考えております。
これまでどおり、各関係機関が連携しながら、住まい、医療、介護、予防、生活支援が一体的に提供される施策の実施を一層推進しようとするものでありますが、次期計画においては、成年後見制度の利用促進や保健事業の適切な継続の必要性の観点から、現行計画のイメージ図には載せていない成年後見支援センターや高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施などについて記載したところであります。
なお、別冊3の42ページから44ページにかけて、地域包括ケアシステムの推進に向けた重点的な取り組みとして、六つの施策の現状と今後の取り組みについて記載したところであります。
総論案の説明は以上です。
続いて、各論案について説明します。
別冊3の48ページ、49ページの見開きのページをごらん願います。
総論案で記載された今後の課題等を踏まえて、六つの計画目標と施策項目、具体的な取り組みなどについて設定したところであります。
現行計画と比較しますと、認知症施策の推進の強化が必要であることに鑑み、計画目標として認知症施策の推進を盛り込んだほか、施策項目においては、計画目標2の(3)高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施、計画目標4の(3)成年後見制度の推進、計画目標5の(2)災害や感染症対策の推進などを新たに盛り込んだところであります。
具体的な取り組みについては、別冊3の49ページに一覧で掲載し、これらの取り組みの詳細については、50ページ以降に第4章高齢者保健福祉施策の展開として記載しております。
なお、具体的な取り組みのうち、現行計画に記載されていない取り組みとしては、別冊3の62ページの高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施に係る各取り組み、87ページ、89ページの災害や感染症対策の推進に係る各取り組み、91ページの業務の効率化及び質の向上に向けた事業者支援などを掲載したところであります。
目次に掲載されております第5章以下については、今後の江別市介護保険事業等運営委員会での協議事項となりますので、本資料にはその内容をまだ掲載しておりませんが、介護サービス給付費等の推計、介護サービスの基盤整備及び次期計画における介護保険料基準額等をお示しする予定であります。
計画素案の概要については以上でありますが、今後、江別市介護保険事業等運営委員会での御意見などを踏まえて計画素案の修正等を行い、パブリックコメントを実施する予定でありますが、その際には、改めて本委員会に御報告させていただきたいと考えております。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの生涯活躍のまち整備事業に係る介護保険施設等の進捗状況についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

介護保険課長:生涯活躍のまち整備事業に係る介護保険施設等の進捗状況について御報告いたします。
本件につきましては、生涯活躍のまち整備事業を所管いたします企画政策部が11月13日開催の総務文教常任委員会において既に報告しているところでありますが、介護保険施設等については、健康福祉部が所管する江別市高齢者総合計画に基づき整備する施設等であることから、本委員会で御報告するものであります。
資料3ページをお開き願います。
介護保険施設等の竣工遅延についてでありますが、これまで、当該施設については、江別市高齢者総合計画に基づき、現行の計画期間内である令和2年度内の竣工としてきたところであり、事業者とは、工事の進捗につきまして、適宜、連携を図り、情報共有に努めてまいりましたが、去る11月4日に施設の竣工におくれが出る旨、届け出がありましたので、御報告いたします。
遅延対象となる整備施設等ですが、江別市高齢者総合計画において整備することとした介護老人福祉施設、いわゆる特別養護老人ホーム80床、介護老人保健施設80床及び看護小規模多機能型居宅介護事業所であります。
竣工時期については、令和3年6月となる予定であります。
竣工遅延の理由につきましては、地盤改良工事の際、既存の暗渠配水管が確認され、重機と手作業により、撤去作業を実施しました。このことにより、当初の工事スケジュールに遅延が生じていることから、工期遅延を挽回するため、技術者の増員を図ろうとしていますが、全国的な新型コロナウイルス感染症の影響により確保が難しい状況にあるためであります。
竣工遅延することによる影響等でありますが、現行の江別市高齢者総合計画では、令和2年度内に当該施設等が整備されることを見込んでいたところであり、特別養護老人ホームにおいては、既に入所を決定した方がいることを事業者から伺っておりますが、これらの方は入所までの待機期間を延長していただくこととなります。
市としては、事業者に対し、入所を待機されている方に開設が遅延することを丁寧に説明し、今後、入所手続について、滞りなく進めるよう依頼するとともに、少しでも竣工を早めていただくことや、竣工後は早期に当該施設等の開設をするよう働きかけてまいります。
その他、看護小規模多機能型居宅介護事業所については、整備補助に関する令和2年度予算を計上しておりますが、北海道からは予算の一部繰り越しが可能であるとの確認をいただいております。
なお、介護保険施設等の配置図を添付いたしましたので、御参照ください。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

奥野君:何点か、お聞きしたいと思います。
竣工の遅延ということで、先週も総務文教常任委員会で報告がございました。
内容の確認ですけれども、この施設は、特に特別養護老人ホーム80床で入所者がいるというお話でしたが、具体的にどのくらいの方が入所予定だったのか、もしおわかりであれば、お聞かせください。

介護保険課長:特別養護老人ホーム80床が整備される予定ですけれども、総務文教常任委員会の中でも答えておりますが、現在の時点で2割強の入所が決まっていると聞いております。

奥野君:次に、介護老人保健施設80床とありますけれども、これは機能的には入所の申請とは違うと思いますが、ここの施設に関しては何か影響はないのかどうか、念のため確認させてください。

介護保険課長:介護老人保健施設につきましては、在宅復帰を目指す高齢者が一時的に入所してリハビリテーションや医療的ケアを受けるための施設で、病院と自宅の中間的な役割を持っているために、これから入所しようとする方は、在宅生活をしている方より、医療機関に入院されている方が多くなるようです。
実際に問い合わせ等は受けているようですけれども、現時点で決定している人はほぼいないと事業者から聞いています。ただ、今申しましたように、医療機関から入所される方が多いことから、事業者としては、特に江別市にある病院が中心のようですが、医療機関を訪問して当施設の開設について説明していると聞いております。
在宅から入所される方も全くいないわけではないことから、ケアマネジャーからの問い合わせがあれば、現在、事業者からこの介護老人保健施設の開設についての説明を丁寧にしているということであります。

奥野君:今、事業者から丁寧な御説明をしているという御説明がありましたが、11月の初めにこの遅延を発表したといいますか、報告していますので、その後、入所予定だった方への丁寧な説明という部分で事業者から何か聞いていることあれば、教えてください。

介護保険課長:入居予定の方については、来春という形で事業者から説明をしておりました。先週13日の金曜日に、総務文教常任委員会の中でおくれるということを報告しましたので、その時点から現在利用者として内定されている方には事業所から説明すると聞いております。

奥野君:3カ月ぐらい遅延しておりますので、また事業所とも連携していただいて、市として、介護保険課としても、しっかり要請を続けて推移を見守っていただきたいと思います。
次に、もう1点確認ですが、介護人材の件ですけれども、市内の新聞でも募集していたということもあって、市民の方もこの施設で働きたいと応募しているというお声も何人かからお聞きしているところです。ただ、これも遅延によって3カ月間おくれるということで、やはり3カ月となると、生活部分でも影響が出てきて、もしかしたらせっかくそこで働こうと考えている介護人材が減ってしまう心配もあるところですが、もしこの事業者がとっている対策をお聞きでしたら、教えてください。

介護保険課長:現在、介護人材を集めるために、今おっしゃられました求人誌やハローワーク、求人募集サイトを使って人材確保に努めていて、現在は雇用が必要な人数の4分の1程度の内定が出ていると聞いています。その方々についても、事業者としては来春に採用と説明していると聞いています。
先ほど言ったように、11月13日の総務文教常任委員会で遅延ということで説明したことですから、内定している方にはこれから事業者から説明するということですが、先ほど危惧されているとおり、少しおくれる形にはなるかと思います。
その辺を事業者に聞いたところでは、北海道内の最大規模の法人ですので、できるかどうかはまだ検討中だけれども、ほかの施設で一時的に働いてもらうということを現在は検討しているとのことです。必ず行うとはお答えいただいていないようですけれども、そういったことの検討はしたいと回答いただいているところです。

奥野君:3カ月間という期間ですので、事業所としてもほかの介護施設に働き口を検討しているというところは、人材確保という部分で事業所に要請をしていただきたいと思います。
最後に、その人材確保という部分で、大きな事業所ですので、北海道内のいろいろなところで事業をしている関係で、内部的なつてといいますか、そういった部分で介護人材を確保できる要素はあるのかどうか、念のため確認させてください。

介護保険課長:事業者に確認しているのは、各種の職種のリーダー的な存在の方については、現在、施設を運営する事業者から出向して、可能な限り新規開設の経験者を配置すると伺っております。
それ以外の方については、事業者に確認しておりませんので、申しわけございませんが、その辺の対応については今後確認していきたいと思います。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

佐々木君:江別市高齢者総合計画において、令和2年度末までに施設を整備するという形になっていると思います。言葉が妥当かどうか、わからないのですが、遅延のため令和2年度末までに整備できないということについて、市から事業主に対して何らかのペナルティーはあるのでしょうか。

介護保険課長:今回遅延した理由として、暗渠が出てきたほかにも、やはり新型コロナウイルス感染症の影響があり、不測の事態といったことですので、市からそういったペナルティー的なものは特にございません。

佐々木君:1点、確認ですけれども、今、工事を行っている段階で、多分この配水管の工事のためだと思うのですが、設置されていた点字ブロックが全部撤去されています。基本的には、原状回復ということで、最終的にはまた設置されるということで間違いないでしょうか。

介護保険課長:点字ブロックについては、申しわけございませんが、確認がとれておりません。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。

吉本君:確認ですけれども、今回整備が遅延していますが、あくまでもこれは今年度の第7期介護保険事業計画の中の施設数で間違いないでしょうか。次年度にそれが繰り越されるということはないでしょうか。介護老人保健施設にしても、特別養護老人ホームにしても、あくまでも、第7期介護保険事業計画の中での施設の数、準備すべき施設ということでよろしいでしょうか。開設が令和3年6月になったからといって、それが今策定を進めている第8期介護保険事業計画の中に入るわけではないということでよろしいか、確認させてください。

介護保険課長:次期の介護保険事業計画の中の整備施設として載せるわけではなくて、あくまで今年度の第7期の介護保険事業計画の施設になります。次期の介護保険事業計画には載ってこない形になります。

委員長(諏訪部君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、(2)第4回定例会予定案件、アの後期高齢者医療に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
本件に対する説明を求めます。

医療助成課長:それでは、私から後期高齢者医療に関する条例の一部改正について御説明いたします。
資料4ページをお開き願います。
初めに、1改正理由でありますが、国の令和2年度の税制改正による地方税法の一部改正により、市中金利の実勢を踏まえた還付加算金等の特例基準割合の見直しが行われたことに伴い、特例基準割合の名称が改められたことから、これらに伴う所要の改正を行うものであります。
次に、2改正内容でありますが、延滞金に係る特例基準割合の名称を改めるほか、字句の整備を行うものであります。
次に、3施行期日でありますが、附則において、令和3年1月1日とするものであります。
次に、4経過措置として、資料に記載のとおりとするものであります。
なお、参考として、資料5ページに新旧対照表を添付しておりますので、御参照ください。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正についてを議題といたします。
本件に対する説明を求めます。

子ども育成課長:特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について御説明いたします。
資料の6ページをお開き願います。
初めに、改正理由でありますが、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第10次地方分権一括法)が令和2年6月10日に公布されたことにより、子ども・子育て支援法が一部改正され、地域型保育事業を行う者に対する確認について、これまで事業者が所在する市町村と利用者の居住する市町村の両方の確認を必要としていたものを、事業者が所在する市町村以外の市町村の確認を不要とする見直しが行われ、該当する規定が削除されました。
この改正により、本条例が引用している条項が繰り上げられたことから、条項の整理を行うものであります。
次に、改正内容でありますが、条例中、定義を定めている第2条第23号中、第43条第3項を第43条第2項に改めるものであります。
詳細につきましては、資料の7ページの新旧対照表のとおりでございます。
なお、条例の施行期日は、公布の日とするものであります。
以上です。

委員長(諏訪部君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、健康福祉部所管事項を終結いたします。
健康福祉部退室のため、暫時休憩いたします。(16:28)

※ 休憩中に、第4回定例会の委員長報告の有無について協議

委員長(諏訪部君):委員会を再開いたします。(16:30)
次に、4第4回定例会の委員長報告の有無についてお諮りいたします。
休憩中に協議いたしましたとおり、委員長報告は行わないことと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、5その他について、事務局からございませんか。

議事係主任:生活福祉常任委員会の所管に係る陳情の提出がありましたので、審査方法等について御協議いただくため、写しを配付し、提出経過等を説明してよろしいでしょうか。

委員長(諏訪部君):委員の皆様、事務局の説明のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
それでは、配付願います。

議事係主任:ただいま配付いたしました陳情につきまして御説明いたします。
初めに、コロナ禍からいのちと暮らしを守る年金支給を求める陳情は、11月2日に全日本年金者組合江別支部書記長の小泉恵喜氏が来庁され、直接受理したものでございます。
次に、北海道における「子ども医療費無料化制度の拡充」を求める意見書を北海道に提出することについては、11月12日に子ども医療費無料化を求める江別ネットワークの神保孝幸氏ほか3名が来庁され、直接受理したものでございます。
以上の陳情は、正式には議会運営委員会で諮った後、第4回定例会に上程され、生活福祉常任委員会に付託となる見込みですが、議会運営に関する申合せの請願及び陳情に関する取り扱いに基づきまして、付託後、直ちに審査に入れるよう、審査資料や審査方法について協議をお願いするものでございます。
以上です。

委員長(諏訪部君):事務局より説明をいただきましたので、審査方法等について協議いたしたいと思います。
暫時休憩いたします。(16:34)

※ 休憩中に、陳情の今後の審査方法等について協議

委員長(諏訪部君):委員会を再開いたします。(16:48)
休憩中に協議いたしましたとおり、コロナ禍からいのちと暮らしを守る年金支給を求める陳情の審査方法につきましては、陳情書の記載にある2021年度から実施される新改定ルールの概要についての資料を求め、審査を進めることとしてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次に、北海道における「子ども医療費無料化制度の拡充」を求める意見書を北海道に提出することについての審査方法については、北海道における乳幼児等医療給付事業の概要についての資料を求めて審査を進めることとしてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
その他について、各委員からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(16:49)