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予算決算常任委員会 令和2年9月16日(水)

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年7月8日更新

(開会前)

※ 日程確認
※ 審査要領の説明及び効率的な審査の協力依頼

(開 会)

委員長(三角君):ただいまより、予算決算常任委員会を開会いたします。(9:59)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、傍聴希望者がおり、入室を許可したので報告いたします。
水道部及び傍聴者入室のため、暫時休憩いたします。(10:00)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(10:01)
部局並びに各委員にあらかじめ申し上げます。
効率的に審査を進めるため、説明、質疑、答弁に当たりましては、簡潔明瞭になされるよう御協力をお願い申し上げます。
それでは、認定第1号 令和元年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについてを議題といたします。
本件に対する説明を求めます。

総務課長:それでは、令和元年度水道事業会計決算の内容について御説明いたします。
決算書の16ページの事業報告書をごらんください。
1概況でありますが、令和元年度は、平成30年度に策定しました江別市上下水道ビジョンの初年度として、基幹管路の耐震化や老朽化した配水施設及び浄水施設の更新を計画的に実施したほか、上江別地区に災害時給水栓を新設するなど、災害に強い水道事業の構築に取り組みました。
次に、イの決算の概要でありますが、予算額に対する執行率は、収益的収入は99.8%、収益的支出は96.0%で、収支差し引きは3億5,067万1,186円であります。
続いて、決算書の17ページですが、予算額に対する執行率は、資本的収入では96.3%、資本的支出では98.2%で、資本的支出における建設改良費は、総額11億5,260万8,528円で、その内容は下段に記載のとおりとなっております。
次に、(イ)業務の概況ですが、年間総給水量は、前年度との比較で5万3,606立方メートルの増となっております。
次に、決算書の2ページ、3ページへお戻りください。
(1)収益的収入及び支出では、水道事業収益の決算額は、25億8,150万3,230円となり、一方、水道事業費用の決算額は、22億3,083万2,044円となりました。
次に、決算書の4ページ、5ページをごらんください。
(2)資本的収入及び支出では、資本的収入の決算額は、3億1,815万965円となり、一方、資本的支出の決算額は、14億3,094万4,071円となりました。
この結果、収支差し引きで不足する額は、11億1,279万3,106円となり、下段に記載のとおり、減債積立金、過年度分損益勘定留保資金などをもって補塡しております。
以上、御説明しました収益的収支及び資本的収支に係る収益費用明細書及び資本的収支明細書につきましては、決算書の28ページ以降に記載しておりますので、御参照願います。
次に、財務諸表でありますが、決算書の9ページをごらんください。
損益計算書につきましては、給水収益など、1営業収益22億6,208万885円に対して、水道事業に直接要する経費であります2営業費用は、20億9,095万6,285円で、その結果、営業利益は1億7,112万4,600円となり、これに3営業外収益、4営業外費用を整理しました経常利益は2億5,348万3,406円となり、さらに、これに5特別損失を整理しました当年度純利益は、2億5,242万1,810円であります。
次に、決算書の10ページ、11ページの剰余金計算書をごらんください。
表右側、資本合計の列につきまして、一番上の行の前年度末残高120億4,078万6,692円に、表中段の当年度変動額3億84万1,810円を加えました最下行の当年度末残高は、123億4,162万8,502円となっております。
最下行右から3列目、当年度未処分利益剰余金2億5,242万1,810円は、下段の剰余金処分計算書のとおり、全額を減債積立金へ積み立てるものであります。
次に、決算書の12ページ、13ページの貸借対照表をごらんください。
資産の部、1固定資産は、(1)有形固定資産から(3)投資その他の資産までの合計163億577万6,369円で、令和元年度における増減額、減価償却内訳などにつきましては、決算書の34ページ、35ページの固定資産明細書を御参照願います。
次に、2流動資産の合計は、19億7,812万1,985円となり、固定資産と流動資産を合わせた資産合計は、182億8,389万8,354円となります。
次に、決算書の13ページの負債の部、3固定負債と4流動負債、5繰り延べ収益を合わせた負債合計は、59億4,226万9,852円で、資本の部と合わせたページ一番下の負債資本合計は、182億8,389万8,354円となるものであります。
なお、3固定負債の(1)企業債及び4流動負債の(1)企業債の合計は、前年度から7,432万5,182円減の24億1,489万309円となり、決算書の36ページ以降の企業債明細書に内訳を記載しておりますので、御参照願います。
次に、附属書類でありますが、決算書の18ページをごらんください。
(2)議会議決事項は、記載のとおりとなっております。
次に、決算書の19ページの(4)職員に関する事項でありますが、アの職員数は、前年度との比較で、一般職においては、事務職1名の減、その他職員の非常勤職員が1名増で、合計は増減なしの45名となっております。
次に、決算書の20ページには、イとして給与に関する事項を、決算書の21ページから24ページには、2工事として、(1)建設改良工事の概況及び(2)保存工事の概況を、決算書の24ページ中段には、3業務について、決算書の25ページ中段には、4会計について、決算書の26ページには、5その他として他会計負担金等の使途についてを、また、決算書の27ページには、資金の増減をあらわすキャッシュ・フロー計算書を、決算書の40ページ以降には、注記事項を記載しておりますので、御参照願います。
水道事業決算書については、以上であります。
続きまして、予算決算常任委員会資料(水道事業会計)について御説明いたします。
水道部提出資料の1ページをごらんください。
なお、財政計画等との比較は、税抜きで表示しています。
まず、決算額の推移及び財政計画比較でありますが、江別市上下水道ビジョンの財政計画と比較して、上段の収益的収支では、収入は、給水人口の増から給水収益は増に、水道の新設などが少なく水道加入金は減となるなど、計画比3,339万9,000円の減となりました。
一方、支出は、1億4,852万1,000円の減となりましたが、これは動力費や薬品費などの維持管理費や、資産減耗費の減が主な要因であります。
次に、下段の資本的収支では、収入は、一般会計出資金の対象となる事業費の減のよる他会計出資金の減などにより、1,212万4,000円の減となりました。
支出では、量水器費の減などにより、計画比955万6,000円の減となり、この結果、資本的収支不足額は、財政計画より256万8,000円ふえております。
次に、水道部提出資料の2ページをごらんください。
主要事業計画につきましては、記載のとおりですので、御参照願います。
次に、水道部提出資料の3ページの水道料金等収入調べをごらんください。
一番上の行の水道料金の収入率は、現年度分は、前年度と同じく89.6%となり、過年度分は、96.3%となり、対前年度比で1.2ポイントの減となりました。
なお、未納額2億1,902万3,212円につきましては、納期限が翌月となる3月調定分を含んでおります。
受託工事収益及びその他営業収益の現年度未納額は、3月末時点では納期未到来分であり、納期限内に全額納入済みとなっております。
次に、水道部提出資料の4ページの資本的収入の未納額は、4月に全額納入済みとなっております。
以上です。

料金収納担当参事:私から、石狩管内各市の使用量別月額水道料金について御説明いたします。
要求資料の1ページをごらんください。
上段のグラフは、石狩管内6市の使用水量別の月額水道料金をあらわしたもので、赤色の線が江別市となります。
江別市における使用水量ごとの割合は、10立方メートル以上20立方メートル未満の世帯の割合が43%と最も多く、次いで、10立方メートル未満の世帯の割合が34%となり、この二つで全体の約8割を占めております。
なお、資料下段に上下水道合計の使用水量別・月額料金のグラフを記載しておりますので、御参照願います。
次に、要求資料の2ページをごらんください。
過去3年間における水道料金滞納件数と給水停止件数についてでありますが、資料左側の滞納件数は、各年3月31日現在の集計数であり、資料の中ほどの給水停止延べ件数は、年間の延べ件数となっております。
各年度の状況につきましては、平成29年度の滞納件数は3,374件、給水停止延べ件数は111件、このうち、重複世帯を除いた実世帯数が102世帯で、現在まで停止中となっている件数は4件となっております。
平成30年度及び令和元年度の各件数につきましては、それぞれ記載のとおりであります。
なお、現在停止中の件数は、いずれも生活実態が見受けられない状態となっており、生活の拠点が別にある方ではないかと推測しておりますが、今後も引き続き実態調査等を進めていく予定であります。
以上です。

委員長(三角君):説明を受けましたので、これより質疑に入ります。
初めに、水道部からの提出資料についての質疑を行います。
まず、1決算額の推移及び財政計画比較についての質疑を行います。
質疑ございませんか。

猪股君:それでは、決算額の推移と財政計画比較について、少しお伺いします。
まず、収益的収支は、御説明である程度わかりました。江別市上下水道ビジョンの財政計画よりも給水人口がふえたけれども、水使用量の減少などもあって、数字としてはこのように減となったということです。今後も恐らく同じような傾向が続いていくと思うのですけれども、今後の予算編成にどのように反映させていくのか、お考えがあれば、お聞かせください。

総務課長:ただいま、委員からの御質疑にありましたとおり、ここ二、三年、少しずつですが、給水人口がふえています。一方で、1人当たりの水使用量は、洗濯機やトイレといった節水機器の普及により、減ってきております。例えば、平成29年度は1人1日平均の水使用量は238リットルであったものが、平成30年度は236リットル、令和元年度は235リットルと微減です。ただし、微減ではありますが、給水人口の伸びから、若干ですけれども、給水収益は伸びています。
また、この表示は税抜きですが、決算書のように税込みで考えますと、8%から10%にふえている分もありますので、見た目は多くなっておりますが、税抜きで見ますと、微増となっております。
今後、宅地開発を含めた人口増加がどの程度続くのか、日本全体の人口減少を考えますと、江別市においても、近い将来、人口が減っていくことは、確実というか、間違いないと考えています。そうしますと、水道収益自体は新規の加入者が少ないということで水道加入金もふえていませんので、江別市上下水道ビジョンで示しているとおり、年々、収益は減少傾向を示していくと考えております。
ただし、例えば、宅地造成があって財政計画よりも給水人口の伸びがありましたので、そのような意味では、財政計画よりもプラスで誤差が出ております。毎年度の予算編成のときに、過去の推移や実際の宅地造成の計画などの開発工事の状況等を踏まえて、予算編成を行い、執行していきたいと考えております。

猪股君:江別市上下水道ビジョンの初年度の決算では、予定より減少していることから、今後も注視して数字を見ていく必要があると感じております。
次に、資本的収支で、資本的収入の決算額が当初予算額よりも少なくなったのは、御説明の中で下水道事業会計からの出資がなくなったということで理解できましたけれども、その金額に比べて支出額の減少幅が少ないことについて、もう少し御説明願います。

総務課長:資本的収支が財政計画より減少していますけれども、平成30年度決算よりもふえており、その収入の減少に比べて支出額の減少幅が少ないということについてであります。
やはり、施設全体が老朽化していますので、施設・設備の維持修繕にかかる経費がふえてきます。効率的な運営や、施設の維持管理費の節減に努めておりますけれども、やはり施設全体が老朽化し、耐震化や老朽施設の更新をしていきますと、その設備投資が翌年度以降の減価償却費にはね返ってきますので、支出の節減に動いていますが、大きく減らすことは難しい状況にあります。

猪股君:水道事業に関しては、経済建設常任委員会にも御報告があったように、水道設備というのは、常にきれいにしておかなければいけないので、こちらについては理解いたしました。
もう1点だけ、資金残高について、江別市上下水道ビジョンの初年度の決算ということで、先の考え方にも触れてしまうのですが、お伺いします。
営業収益でどれだけ利益剰余金を出しても、企業債償還金に充てるという性質上、楽観的に見ることができない数字だという印象です。今後も、利益に対する企業債償還金が大きいとなると、資金残高が少しずつ目減りしていく実感を持っています。この資金残高の目減りを少しでも食いとめる方策としては、やはり事業収益をプラスにするという方法しかないのか、それ以外に何か考え得る可能性が何かあるのか、その辺を教えてください。

総務課長:資金残高の減少を緩やかにする、もしくは、ふやすにはどうしたらいいのかという御質疑ですが、今おっしゃったとおり、資金残高は入ってくるお金と出ていくお金の差になりますので、やはり水道収益などの入ってくる分をふやすということと、少しでも支出を小さくすれば、当然その差は大きくなります。例えば、資本的支出で建設改良の設備更新を行い、起債、借り入れ、借金をしますと、当該年度は借金でも収入がありますから収支差し引きは大きくなりませんが、当然ながら、翌年度以降は利子をつけて返済しなければならないという部分ではね返ってきます。
そうはいいましても、支出を抑えたらいいというものでもありません。老朽施設の更新が滞れば、漏水事故が発生する危険性も増すことになりますので、やはり安心・安全な水の供給という部分では、適切な維持管理や施設・設備の更新も必要になってきますので、例えば、事務的な部分も含めて、経費の節減ができる部分は、引き続き努力が必要ですし、水を使っていただけるような方策も含めながら、進めていかなければならないと思っています。
先ほど申しましたように、江別市上下水道ビジョンの初年度は、財政計画よりも実績が上回って資金残高を確保できています。ただ、先ほどの繰り返しになりますが、人口が減っていくことは、逃れられない事実でございますので、だんだん収益は落ちていきます。そのような意味で、経営状況は中長期的には厳しい状況になっていくと認識しております。

猪股君:支出を減らすにしても、最低限守らなければいけない部分があるので、できる限り収益増の努力と、支出に関しては、建設改良費以外のできる部分で進めていくお考えがあるということで、理解いたしました。

委員長(三角君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2主要事業計画についての質疑を行います。
質疑ございませんか。(なし)
次に、3水道料金等収入調べについての質疑を行います。
質疑ございませんか。(なし)
次に、要求資料についての質疑を行います。
初めに、1石狩管内各市の使用量別月額水道料金についての質疑を行います。
質疑ございませんか。

猪股君:基本的なところになってしまうかもしれないのですが、他市と比較した場合の水道料金の差について、御説明願います。
要求資料を見ると、石狩市と北広島市において20立方メートルより水量が少ない場合ですと金額がかなり高くなります。そのように自治体ごとの特性が出ていますけれども、この理由というか、背景について御説明願います。

料金収納担当参事:ただいま御質疑いただきました水道料金の差についてであります。
要因はさまざまあると思いますが、一般的には、水道料金の差といいますのは、水源の水質、それから、水源からの距離、給水区域の勾配や人口密度等により生じると言われております。水源の水質が汚れていれば、浄水にかかる費用がふえますし、水源からの距離が長い場合や、給水区域に勾配がなく、自然流下ができない場合は、ポンプによる送水が必要となり、費用がふえます。また、人口密度が低ければ、使用者1人当たりの給配水管の長さが長くなりますので、お一人に対する負担がふえる形になります。
今、例示いただきました石狩市等につきましては、勾配がなく、取水につきましても雨水を使用しているなど、費用を下げるのは難しいと聞いております。そのような理由もあって、差額が生まれているものと考えております。

猪股君:水道使用量によって水道料金に差が出てくるという点も同じような理由で、自治体によって違うという考えでよろしいでしょうか。

料金収納担当参事:使用量によりまして水道料金に差が出てくるのは、各市において、料金体系をどのように考えているかによると思います。
江別市におきましては、基本水量8立方メートルまでは無料で使用していただいておりますが、それを超えて、9立方メートル以上24立法メートル未満は、逓増といいまして、使用量がふえるごとに料金が高くなる仕組みをとっております。その逓増1段目の料金をいただき、20立方メートルを超えた場合は、さらに、逓増2段という仕組みとしております。
参考までに申し上げますと、札幌市の場合は逓増5段制を採用しております。北広島市の場合は、この逓増制を採用しておらず、完全従量制です。これは各市によって料金体系の考え方はさまざまでありますので、そのような理由によってグラフの後半も開きが出ているものと考えております。

猪股君:水道料金だけで見れば、江別市は非常に頑張っている印象があるのですけれども、下水道使用料を含めた合計で見ると、高いエリア、自治体に拮抗してしまうというのがこの比較でよくわかります。例えば、札幌市と比較すると、水道料金だけであれば、差は大きくないけれども、下水道使用料を含めてしまうと、札幌市よりも割高である実感を持っております。
こちらは、下水道事業会計の質疑の際に細かくお伺いします。

委員長(三角君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2過去3年間における水道料金滞納件数と給水停止件数についての質疑を行います。
質疑ございませんか。

佐藤君:初めに、水道料金の滞納件数と給水停止延べ数、実件数が平成30年度よりふえていると思うのですけれども、ふえた要因としてどのようなことが考えられるか、お伺いします。

料金収納担当参事:今御質疑いただきました滞納件数、給水停止延べ件数の推移についてでありますが、これは年度によっても多少ばらつきがございまして、特に私どもの業務の仕方を変えたということはございません。この3年間に限定して見ますと増減がございますが、少し長い10年ほどの期間で見ますと、おおむね減少傾向となっております。

佐藤君:例えば、令和元年度末の2月、3月は新型コロナウイルス感染症の影響も考えられると思うのですが、その辺の影響はございましたか。

料金収納担当参事:今御指摘いただきました新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、3月下旬から新型コロナウイルス感染症の影響により収入が少なくなった等の理由で、水道料金の支払いを猶予してほしいという相談をいただいております。3月につきましては、全部で18件の支払い猶予件数となっております。
参考までに申し上げますと、4月以降はさらに10件が累積でふえまして、それ以降、5月以降は少し落ちついて週に一、二件程度と、8月末における状況としましては、家事用が50件、家事用以外が7件、合わせて57件の支払い猶予件数となっております。

佐藤君:やはり新型コロナウイルス感染症の影響があるということで認識したのですけれども、ホームページにも水道料金の支払い猶予ということで御案内しています。御相談内容はどのようなものがあるか、お伺いします。

料金収納担当参事:まず、家事用以外につきまして、例えば、飲食業や美容院を経営している方につきましては、お客さんの数が3月になって急激に減って、それによって3月の水道料金の支払いが難しいという連絡をいただいております。
また、会社等にお勤めしている方につきましても、出勤しても仕事がないので、自宅で待機してくださいというケースもあります。それによって収入が減っているため、支払いが難しいといった相談をいただいております。

佐藤君:いろいろな御相談を受けているということで、その中でもやはり給水停止に至るまでのプロセスというか、流れについて、どのようになっているのか、改めてお伺いします。

料金収納担当参事:給水停止のプロセスでありますが、まず、納付期限までに水道料金を納付いただけない方につきましては、翌月に督促状をお送りしています。督促状をお送りして、なお、1カ月たっても納付いただけない場合は、その後、年に4回、3カ月分をまとめて催告状をお送りしています。催告状をお送りしても納付または連絡いただけない、4カ月以上滞納が連続して重なった場合は、給水停止の対象とさせていただいております。
給水停止の対象となった場合は、まず、給水停止の予告通知を送付いたします。その後、2週間の期間をあけて、実際に現地を訪問させていただきまして、その場でお会いできれば、納付相談をいたします。お会いできない場合は、その後で給水をとめることはなく、もう一度伺う旨の通知用文書を投函させていただいて、また、さらに1週間後に訪問させていただきます。その場合でも、お会いできて納付相談に応じていただければ、給水停止をすることはありませんが、その段階でもお会いできない場合については、給水停止に至るという状況です。

佐藤君:その場合の給水停止は、一時的なものという認識でよろしいでしょうか。

料金収納担当参事:令和元年度につきましては、89件の給水停止を執行しておりますが、その大半が直ちに水道料金を納付いただくか、御相談いただいておりまして、当日もしくは翌日にはほとんど開栓しております。

佐藤君:現在停止中件数についてお伺いしますけれども、要求資料を見ますと、やはり平成30年度よりも若干件数がふえているのですが、この現在停止中件数の状況はどのようなことを指しているのか、お伺いします。

料金収納担当参事:給水停止の執行後も御連絡いただけない場合は、必ずその2週間後に一度また訪問し、生活状態を確認しております。さらに、その段階でもお会いできない場合は、さらに2週間後に訪問しています。それでも全く御連絡等をいただけない場合は、そのまま長期間の給水停止になってしまいますが、連絡いただけない期間が長引いた後も、そのような世帯については定期的に訪問して生活状態を確認しております。
具体的には、電気メーターもとまっている、もしくは、荷物はありますが、ほとんど荷物置き場になっているような様子で、たまに来るけれども、住んでいないような場合など、近隣の方から状況をお聞きして、経過を確認しております。

佐藤君:先ほど新型コロナウイルス感染症の影響があるということをお伺いしましたが、現状では感染予防の観点で手洗いが不可欠であると思います。また、水道はライフラインの一つであると思いますので、給水停止は避けるべきではないかと思うのですけれども、その辺のお考えをお伺いします。

料金収納担当参事:給水停止につきましては、水道使用者間の公平負担の原則に基づき、長期間、水道料金を滞納されて、水道部からの納付の働きかけにも連絡いただけない場合に、水道部と接触を持っていただく手段として実施しております。先ほども申し上げましたが、給水停止をした際は、直ちに水道料金を納付いただくか、連絡をいただいておりまして、給水停止は滞納整理に一定の効果があると認識しております。
今後におきましても、未納の方と接触を図るための最終的な手段として給水停止を行うことはやむを得ない場合があると考えておりますが、ライフラインとしての水道の重要性を十分認識しておりますので、給水停止の執行に当たりましては、対象世帯の把握を丁寧に行いながら慎重に判断してまいりたいと考えております。

委員長(三角君):関連で質疑ございませんか。

徳田君:今の質疑で、もし数字がわかれば、教えていただきたいのですが、文書による催告を行い、その後、直接訪問されるということでした。令和元年度で直接訪問された件数と、そこで会えなければ、また1週間後に再訪問されるとの御説明がありましたが、その再訪問で会えた件数を教えてください。

料金収納担当参事:具体的な数字は持ち合わせておりませんが、一般的に給水停止の予告を送った件数に対しまして、給水停止の執行に至る件数は3分の1以下となっております。したがいまして、少なくとも、給水停止した89件の3倍以上の件数に予告通知を送り、直接訪問を複数回行っていると考えております。

徳田君:それであれば、やはり直接訪問することの効果は非常に大きいと思います。
これは今年度の話にもなってきますけれども、やはり新型コロナウイルス感染症の影響は非常に大きい部分があります。特に生活に困窮されている方は、今年度、これからもさらにふえていく場面がいろいろ予想されるところだと思います。そのような方に手を差し伸べていくという意味で、一つの接触の窓口ということでも水道料金の滞納者とお会いすることは一つ大事なことだと思います。
令和元年度の給水停止に至る流れの中で、水道料金の相談等も含めてさまざまな場面で市民とお会いして、そこから生活困窮者自立支援の窓口につなげた状況のほか、どのような形で取り組まれているのか、具体的な数字はなくても結構ですから、お話を伺いします。

料金収納担当参事:御指摘いただきました生活困窮者等に関する対応でありますが、納付相談の中で、生活困窮が推測される場合等につきましては、くらしサポートセンターえべつの紹介などを行っております。
昨年度に関しましては、11件ほど紹介して、くらしサポートセンターえべつにつながったケースがあります。ここ3年ほどを見ましても、30件程度の件数で推移しておりますが、今後におきましても、くらしサポートセンターえべつの紹介はもちろんですし、相談内容に応じて各種福祉サービスを御案内できるように努めるとともに、関係部局との連携も強化してまいりたいと考えております。

徳田君:ある意味、一つの大きな窓口にもなると思いますので、引き続き丁寧な対応をお願いできればと思います。

委員長(三角君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
最後に、全体を通して質疑ございませんか。

徳田君:資料要求していなかったのですけれども、決算書の事業の概要でお話がありました災害に強い水道事業という部分で、確認の意味も込めて少しお伺いします。この間、経済建設常任委員会でも、適宜、御報告いただいていますが、決算審査ですので、改めて総括的にお伺いします。
事業報告書に災害に強い水道という部分での事業に幾つか触れていますけれども、一つ目に、基幹管路の耐震化の状況です。これはいつも資料要求していたのですが、1年ごとにそんなに大きな数字の振れがないと思いますので、口頭で御説明願います。
事業計画に基づいて、令和元年度は2,186.5メートルの基幹管路の耐震化事業をされているという御報告でしたけれども、そのあたりの取り組み状況についてお伺いします。

水道整備課長:ただいまの御質疑に関します基幹管路の耐震化の状況でございますが、基幹管路につきましては、平成24年度から事業を開始しております基幹管路の耐震化事業によりまして、古い水道管から更新することを基本として、優先度、重要度の高い管路から、現在も計画的に耐震化を進めております。
令和元年度についてでございますけれども、基幹管路の総延長に対する耐震化率、平成30年度末は18.6%でございましたが、令和元年度は1.5キロメートルの布設がえ、それから、0.6キロメートルの新設、合計で2.1キロメートルほど伸びたことによりまして、令和元年度末では20.5%となっておりまして、昨年度より1.9ポイントの増加となっております。今後も、計画的に事業を実施してまいりたいと考えております。

徳田君:令和元年度も順調かつ着実に実施していただいたということで理解いたしました。
これは江別市上下水道ビジョンにも記載があるのですが、水道管の法定耐用年数が40年ですけれども、長寿命化を行うほか、使えるものはなるべく長く使っていくということで進めていくと思います。グラフ上、再来年あたりに一つの山があって、そのさらに10年後ぐらいに耐用年数の大きな山が来ると思います。そのような状況を踏まえていくと、なるべく平準化していくことが非常に大事だと思うのですけれども、令和元年度の手順を踏まえて平準化しなから、どのような考えのもとで基幹管路の耐震化を進めていくのか、現状でのお考えについて、お話をお聞かせ願います。

水道整備課長:平準化に関しまして、現在の事業内容は、送水管、導水管などの基幹管路のほかに、昭和56年以前に布設されました配水主管というものを対象に更新工事を実施しております。令和元年度からは、昭和57年度の配水主管の更新工事を実施しております。令和元年度以降に関しましては、40年を超えた基幹管路をメーンに更新工事を実施する予定でございますが、配水主管についても、更新工事を行っていかなければならないので、平成の前半にかけて布設された管路が更新の時期を迎えたときには更新工事が間に合わなくなってしまいます。また、次世代に工事費のツケを回すことにもなりますので、財政状況等を考慮しながら更新工事を続けていかなければならないため、今以上に年度別の更新の延長をふやさなければならないと考えておりますけれども、財政状況を含めまして、なるべく努力して更新工事を検討していきたいと思っております。

徳田君:前段で猪股委員の質疑にもありましたけれども、これから人口減になっていくこともあって、やはり人口は減るし、このままの料金体系であるならば収入も減る中にあって、どのように運営していくのか非常に難しい問題だと思います。
また、ある意味、基幹管路の耐震化をしていかなければならないということも、市民に御理解いただくことが一つ重要なことだと思います。その辺も含めて、ぜひしっかりと取り組んでいただきたいと思っています。
基幹管路の耐震化についての質疑は、これぐらいにさせていただいて、次に、災害時給水栓の新設ということで、今回、上江別地区の上江別小学校に災害時給水栓を新設して、応急給水施設の面的な整備を図ったということで事業報告がございました。この面的整備という視点から見た整備計画について、これで面的には一段落というか、応急給水施設については、整備が終わったという理解でよろしいのかどうか、確認させていただきます。

水道整備課長:応急給水施設の面的な整備についてでございますが、応急給水施設であります緊急貯水槽と言われるものは、市内全体に現在6カ所設置してまいりました。場所で言いますと、大麻東公園、とちのき公園、若草公園、対雁小学校、飛烏山公園、江別太小学校の6カ所でございます。その中で、大麻西地区と上江別地区に関しましては、従来、断水等がありました場合は、据え置き型のタンクで対応させていただいていた地区でありますが、平成29年度に札幌市との維持管理協定により緊急時連絡管を設置しまして、大麻西地区についてはこちらで対応しております。それから、令和元年度に、最後に残っていた上江別地区に、基幹管路の耐震化事業で大麻送水管という水道管が全てつながったものですから、その水道管から上江別小学校に災害時の給水栓を設置したところでございます。これで、市内全部のエリアの応急給水施設の面的整備は終わったものと考えております。

徳田君:平成26年の断水災害から約5年がたちました。ようやく、面的な整備は、大体の地区で対応できる体制が整ったということで理解させていただきました。
2年前の北海道胆振東部地震のときは停電による断水でしたけれども、給水所を設置して対応していました。そのときに、市内の企業や、江別管工事業協同組合を含めたさまざまな団体、市民の協力というのは非常に必要不可欠だと改めて感じました。そのあたりの体制整備について、令和元年度の中でどのような体制整備が行われたのか、お話しいただければと思います。

水道整備課長:組織体制の整備につきましては、過去には、例えば、平成26年に札幌市水道局と連携協力による基本協定を結んでおります。また、古くは、平成10年に、公益社団法人日本水道協会の北海道地方支部と災害時の相互応援に関する協定等を結んでおります。
令和元年度は、給水袋が過去の使用実績に基づき3万3,000枚を備蓄する計画としているところですが、北海道胆振東部地震の際に多くを使用し、在庫がほぼゼロとなってしまいました。それを受けまして、また3万3,000枚を目標に備蓄する計画を立てておりまして、計画的な更新を行いました。
令和元年度に関しましては1万枚を購入しております。内訳としては、10リットルの給水袋を7,000枚、それよりも小さい6リットルの給水袋を3,000枚購入しております。なぜ一度に買わないかということですけれども、この給水袋に関しましては、メーカーの推奨使用期限が10年間でございまして、一度に購入してしまいますと全て使えなくなってしまうこともありまして、計画的に備蓄しているところでございます。

徳田君:過去の災害の反省というか、状況も踏まえて、着実に取り組まれているということで理解させていただきました。
今後とも、特に今は水害が非常に頻発していますし、大規模化していますので、災害への備えも非常に重要になってくると思います。さまざまなものを含めて、災害に強い体制整備の構築に向けて努力していただければと思います。

委員長(三角君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

諏訪部君:もしデータがあれば、お聞きします。
漏水が起こった際に水道料金をそのまま請求することはないとお聞きしていますが、例えば、水道料金がいきなり高額になって、調査したところピンホールがどこかにあいていたというような、使用者が原因の事故の件数と、ないと思っているのですけれども、水道部が原因で事故が起こった件数があったのか、その辺を確認させていただきます。

料金収納担当参事:ただいま御質疑いただきました令和元年度における漏水の件数でありますが、1,163件となっております。これは10年前と比較した場合、約3倍の件数になっております。原因はさまざまあると思いますが、平成の初期に建てられた住宅等の漏水がふえているものと考えております。
ただ、平成27年度に、水道メーターの地中化や検針の期間を4カ月から2カ月に変更したこともあり、漏水の早期発見ができていると考えておりまして、漏水の総量自体は年間およそ10万立方メートルということで、余り大きな変化はない状況となっております。
水道部が原因となった漏水については、件数等を把握しておりません。

諏訪部君:そのように年々ふえている漏水の事故について、市民に、こういうことがあるというお知らせや注意喚起はなかったということでしょうか。

委員長(三角君):暫時休憩いたします。(10:56)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(10:57)

給排水指導担当参事:給水管の措置につきまして、市民に対するPRに関しましては、現在、広報誌水鏡等で皆さんにお知らせしている状況でありますが、その中で、水道管の修理等に関しましても過去には触れています。けれども、その分、皆さんに周知できているかどうかというのは疑問もあろうかと思いますので、今後は、例えば、新しい資材が出ましたら、市民の方に理解していただく形で広報誌水鏡に掲載してPRしたいと思っております。

諏訪部君:平成の初期に建てた家から漏水がふえているというお話だったのですけれども、特に水道管の素材が変化したからという原因ではなくて、何年ぐらいたつと漏水が起こりやすくなるのか、何か考えられることはあるのでしょうか。

給排水指導担当参事:その件につきましては、建物自体が30年ぐらいを迎えまして、給水管自体も老朽化してきております。そのような関係で漏水が発生しやすくなるほか、もともと給水管自体も今のものとはまた材質が違いまして、最新の給水管ですと寿命も長くなっておりますので、そのような関係で漏水等が出ているものと思われます。

委員長(三角君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、認定第2号 令和元年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについてを議題といたします。
本件に対する説明を求めます。

総務課長:令和元年度下水道事業会計決算の内容について御説明いたします。
決算書の16ページの事業報告書をごらんください。
1概況でありますが、令和元年度は、平成30年度に策定しました江別市上下水道ビジョンの初年度として、安全で快適な生活環境を確保するため、管路整備や老朽施設の更新を実施するとともに、浄化センター沈砂池機械設備の更新などを行いました。
次に、イの決算の概要でありますが、予算額に対する執行率は、収益的収入では99.1%、収益的支出では96.7%で、収支差し引きは2億1,427万5,479円であります。
続いて、決算書の17ページでは、予算額に対する執行率が、資本的収入では95.5%、資本的支出では95.7%で、資本的支出における建設改良費は、総額11億1,857万7,916円で、その内容は下段に記載のとおりとなっております。
次に、(イ)業務の概況では、年間総処理水量は、前年度との比較で58万489立方メートルの減となっております。
次に、決算書の2ページ、3ページへお戻りください。
(1)収益的収入及び支出では、下水道事業収益の決算額は、35億7,405万1,054円となり、一方、下水道事業費用の決算額は、33億5,977万5,575円となりました。
次に、決算書の4ページ、5ページをごらんください。
(2)資本的収入及び支出では、資本的収入の決算額は、11億2,669万945円となり、一方、資本的支出の決算額は、21億1,314万5,770円となりました。
この結果、収支差し引きで不足する額は、9億8,645万4,825円となり、下段に記載のとおり、減債積立金、過年度分損益勘定留保資金などをもって補塡しております。
以上、御説明しました収益的収支及び資本的収支に係る収益費用明細書及び資本的収支明細書につきましては、決算書の29ページ以降に記載しておりますので、御参照願います。
次に、財務諸表でありますが、決算書の9ページをごらんください。
損益計算書につきましては、下水道使用料などの1営業収益21億6,745万4,577円に対して、下水道事業に直接要する経費であります2営業費用は、30億9,631万2,111円で、その結果、営業損失は、9億2,885万7,534円となり、これに3営業外収益、4営業外費用を整理しました経常利益は、1億4,183万1,395円となり、さらに、これに5特別損失を整理した当年度純利益は、1億4,162万9,139円であります。
次に、決算書の10ページ、11ページの剰余金計算書をごらんください。
表右側、資本合計につきまして、一番上の行の前年度末残高117億627万5,694円に、表中段の当年度変動額2億5,136万3,448円を加えました最下行の当年度末残高は、119億5,763万9,142円となっております。
最下行右から3列目、当年度未処分利益剰余金1億4,162万9,139円は、下段の剰余金処分計算書のとおり、全額を減債積立金へ積み立てるものであります。
次に、決算書の12ページ、13ページの貸借対照表をごらんください。
資産の部、1固定資産は、(1)有形固定資産から(3)投資その他の資産までの合計512億7,848万9,904円で、令和元年度における増減額、減価償却内訳などにつきましては、決算書の36ページ、37ページの固定資産明細書を御参照願います。
次に、2流動資産の合計は、8億1,709万401円となり、固定資産と流動資産を合わせた資産合計は、520億9,558万305円となります。
次に、決算書の13ページの負債の部、3固定負債と4流動負債、5繰り延べ収益を合わせた負債合計は、401億3,794万1,163円で、資本の部と合わせたページ一番下の負債資本合計は、520億9,558万305円となるものであります。
なお、3固定負債の(1)企業債及び4流動負債の(1)企業債の合計は、前年度から3億6,170万3,944円減の109億6,422万4,495円で、決算書の38ページ以降の企業債明細書に内訳を記載しておりますので、御参照願います。
次に、附属書類でありますが、決算書の18ページをごらんください。
(2)議会議決事項は、記載のとおりとなっております。
次に、決算書の19ページの(4)職員に関する事項でありますが、アの職員数は、前年度との比較で、一般職においては、技術職が1名の増で、合計は1名増の28名となっております。
決算書の20ページには、イとして給与に関する事項を、決算書の21ページから23ページには、2工事として、(1)建設改良工事の概況及び(2)保存工事の概況を、決算書の24ページには、3業務について、決算書の25ページには、4会計について、決算書の26ページには、5その他として、他会計負担金等の使途についてを、また、決算書の27ページには、資金の増減をあらわすキャッシュ・フロー計算書を、決算書の42ページ以降につきましては、注記事項を記載しておりますので、御参照願います。
下水道事業決算書につきましては、以上であります。
続きまして、予算決算常任委員会資料(下水道事業会計)について御説明いたします。
水道部提出資料の1ページをごらんください。
なお、財政計画等との比較では、税抜きで表示しています。
まず、決算額の推移及び財政計画比較でありますが、江別市上下水道ビジョンの財政計画と比較して、上段の収益的収支では、収入は、その他営業外収益の雨水処理負担金の減などにより、計画比4,550万8,000円の減となりました。
一方、支出は、1億1,059万3,000円の減となりましたが、これは動力費や薬品費、委託料などの維持管理費や、資産減耗費などの減が主な要因であります。
次に、下段の資本的収支では、収入は、企業債と国庫補助金の減が大きく、1億1,812万6,000円の減となりました。
支出は、建設改良費の減などにより、計画比8,957万8,000円の減となり、この結果、資本的収支不足額は、計画より2,854万8,000円ふえております。
次に、水道部提出資料の2ページをごらんください。
主要事業計画につきましては、記載のとおりでありますので、御参照願います。
次に、水道部提出資料の3ページの下水道使用料等収入調べをごらんください。
一番上の行の下水道使用料の収入率は、現年度分は88.3%となり、前年度との比較で0.5ポイントの減、過年度分は91.3%となり、対前年度比で0.8ポイントの増となりました。
なお、未納額1億6,090万1,567円につきましては、納期限が翌月となる3月調定分を含んでおります。
消費税及び地方消費税還付金を除く未納額は、3月末時点では納期未到来分であり、5月で全額納入済みとなっております。
次に、水道部提出資料の4ページの資本的収入の未納額は、5月に全額納入済みとなっております。
以上です。

料金収納担当参事:私から、石狩管内各市の使用量別月額下水道使用料について御説明いたします。
要求資料の3ページをごらんください。
上段のグラフは、石狩管内6市の使用水量別の月額下水道使用料をあらわしたもので、赤色の線が江別市となります。
江別市における使用水量ごとの割合は、水道と同様、10立方メートル以上20立方メートル未満の世帯の割合が43%と最も多く、次いで、10立方メートル未満の世帯の割合が34%となり、この二つで全体の約8割を占めております。
なお、資料下段に上下水道合計の使用水量別・月額料金のグラフを記載しておりますので、御参照願います。
以上です。

委員長(三角君):説明を受けましたので、これより質疑に入ります。
初めに、水道部からの提出資料についての質疑を行います。
まず、1決算額の推移及び財政計画比較についての質疑を行います。
質疑ございませんか。

猪股君:財政計画比較の資金残高についてお伺いします。
平成30年度決算から令和元年度決算では、資金残高が増加ということで、下水道事業に関しては、今後の見通しとしても、この資金残高については増加していく見通しであるという理解でよろしいですか。

総務課長:下水道事業の資金残高につきましては、水道事業と状況が変わりまして、下水道事業は資金残高が少ないということで、昨年度、経済建設常任委員会に御報告していますとおり、下水道事業会計から水道事業会計への出資を取りやめました。毎年度2億円弱の出資をやめましたので、単純に、その分、下水道事業はお金が残ることになりますことから、資金残高については、プラスの要因となっております。
下水道事業は、設備投資が非常に大きくなります。その分、起債残高が大きく、減価償却費が大きいものですから、現金を伴わない支出が含まれて、純利益は小さくなりますけれども、手元に残る現金があるので、資金残高は、今後、プラスの状況に向いていきます。しかしながら、今言ったように減価償却費や起債償還利子などの負担が大きいものですから、収益的収支の純利益が約1億4,100万円、前年度の比較でも約1,000万円減っているのですけれども、どんどん減っていきまして、2024年あたりには純損失になると江別市上下水道ビジョンでは記載していますので、今言ったように、経営としては、本来の水道事業の営業の部分は厳しい状況で純利益から純損失に向かう反面、資金残高は水道事業と違って少しずつふえていって、その分、支払い能力には少し余裕が出るという見通しを江別市上下水道ビジョンでも示しております。

猪股君:今御説明いただいたように、2024年以降は、収益的収支は純損失の見通しということでしたけれども、そこも含めて江別市上下水道ビジョンでは資金残高は増加するという見通しでいらっしゃるということですか。

総務課長:資金残高につきましても、令和元年度末に6億5,944万5,000円となりましたが、江別市上下水道ビジョンの最終年度の2028年度に向けて少しふえてきまして、10億円、11億円を超えるという見通しでおります。

猪股君:そうすると、収益的収支では純損失になるとしても、資金残高がふえていく傾向で見ていると理解しました。
水道料金と下水道使用料について、その金額を設定するに当たって、どこを見て料金を設定するのかという部分についてお聞きしたいのですけれども、資金残高の見通しというのは、できれば最低5億円、できれば10億円ぐらい必要ということで、去年の決算特別委員会で御答弁いただいたと思います。その範囲であれば、料金については問題なく、今までどおり、もしくは、安く設定できるという理解で私はいるのですけれども、ここの考え方について、御説明をお願いします。

総務課長:収益的収支の税抜きの差し引き、すなわち、純利益の部分と、資本的収支を含めました会計としての資金残高の関係でございます。
まず、資金残高自体は、支払い能力を示しますので、今、委員からありましたとおり、例えば、下水道事業会計ですと、年間10億円近い企業債の償還、借金の返済がございます。それは9月末と3月末に支払いますので、その時点で約5億円ずつ、最低限その分の資金がないと、起債の償還も含めて、例えば、給与や電気代、ガス代の支払いをする現金もなくなってしまう状況になります。そのような意味で、先ほど言ったように、最低でも5億円、できれば10億円ぐらい必要になります。
それと同時に、資本的収支の利益、つまり、純利益というのは、利益という言葉を使っていますけれども、設備投資、建設改良に使った分の赤字になりますから、翌年度以降に借り入れる分を返済していくためのお金です。民間企業では、可処分利益として、例えば、役員報酬や株主への配当金、また、法人税などに使われるのが利益です。公営企業につきましては、当然そのようなものがございませんので、ここでいう純利益は、あくまでも、その利益を満たす元となる施設・設備を整備するからこそ、水を売り、また、汚水の処理ができるわけですから、その利益を生み出す施設・設備を賄うためのお金を稼がなければなりません。先ほど、水道事業でも説明がありましたように、基幹管路の耐震化や災害時の対応、また、過去の人口急増時代に整備した施設の老朽化が一度に押し寄せてきます。繰り返しになりますが、利益という言葉を使っていますけれども、これはあくまでも資本的収支の赤字を埋めて、過去の設備投資の起債の償還や、これから整備するために使うお金をこちらの利益で生み出さなければなりません。
そのような意味で、公営企業会計は、このように二本立てになっていますけれども、あくまでも利益を生み出すのが公益事業の目的ではございません。安心・安定して公営企業を運営していくために必要なお金を確保するのがこの資本的収支でございます。そういう意味で、資金残高をふやすには、一定の利益も必要になります。この純利益の減りぐあいと、施設の老朽化に伴う更新、例えば、先ほどの水道事業でも平準化という話がありましたけれども、建築改良のために必要なお金を賄う部分で、どれだけの純利益や資金残高が必要かの両方を含めて総体的に判断して、その上で料金体系を検討していかなければなりません。
ただ、下水道事業につきましても、純損失の方向に進みますし、人口が減るということは、水を使っていただける量も減り、それは当然使った汚水の処理量も減っていくことになりますので、下水道使用料の収入についても、これから先はやはり減っていくという見通しになります。そこは、いろいろな経営努力や節減努力も含めて、少しでも利益が出るように、また、資金不足や経営が厳しくなる状況を緩和できるような努力をしつつ、純利益と資金残高の状況を見ながら、料金体系のあり方を検討していかなければならない、そのように認識しております。

猪股君:御答弁の中でありましたように、先を見たときに、人口減少が考えられるとなると、やはり抜本的に処理の形を見直していく時期がいつか来ると感じました。
ただ、中期的に見ると、資本的支出も江別市上下水道ビジョンの中では減少していく見通しであったので、資金残高も安定してふえていく中で、資本的支出も減っていくのであれば、料金体系に対しては前向きに見てもいいと私は感じていたのですけれども、いかがでしょうか。

総務課長:資金残高が当面ふえてくる意味では、今おっしゃったように、支払い余力は出てくることになりますが、収益的収支の差、つまり、純利益は将来に向かった設備投資に使う分のお金もありますので、人口が減って下水道の使用量は減るけれども、汚水管そのものがなくなったり、短くなったりするわけではありませんので、結局、改築更新していかなければならない施設の数自体は変わらないですし、江別浄化センターの施設そのものも、やはり今後古くなっていけば大規模改修や改善が必要になってきます。
そのような意味で、純損失が続くというのは、先ほどおっしゃったように、基本的に純利益は黒字であることが公営企業の基本的な制度、仕組みになっていますので、特に下水道事業については、下水道使用料をいただかない雨水処理という業務もございますので、その部分は繰り出し基準に基づいた一般会計からの繰り出しがございますけれども、設備と資産が膨大だということです。したがいまして、約12億円の収入に対して、起債残高が100億円を超えていることを考えますと、2020年度以降、純損失になることから、これを少しでもおくらせる努力が必要です。それを踏まえますと、人口減少というのは売り上げが減るということですので、下水道事業についても、やはり中長期的には厳しい運営が続くと認識しております。

委員長(三角君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2主要事業計画についての質疑を行います。
質疑ございませんか。(なし)
次に、3下水道使用料等収入調べについての質疑を行います。
質疑ございませんか。(なし)
次に、要求資料についての質疑を行います。
初めに、石狩管内各市の使用量別月額下水道使用料についての質疑を行います。
質疑ございませんか。

猪股君:また、基本的な確認になってしまうのですけれども、江別市は、下水道使用料に関しては、ほかの自治体に比べて金額が高い印象を受けるのですが、その背景について御説明をお願いします。

料金収納担当参事:御質疑いただきました下水道使用料に関して、石狩管内各地の中で、江別市は真ん中ぐらいにあります。
例えば、札幌市との差を申し上げますと、人口密度の違いが大きいものと考えております。札幌市の場合は、江別市と比較して約3倍の人口密度となっておりますので、1本の汚水管に接続する汚水管の数も多くなりまして、結果としまして、使用者1人当たりの汚水管が短くなり、費用を抑えることができるのではないかと考えております。
また、千歳市につきましては、家事用以外の業務用の汚水処理量が大変多い状況です。したがいまして、江別市と比較した場合、汚水処理をより効率的に運用できていると考えておりますので、こういった点から、下水道使用料を安く設定できているのではないかと推測しております。

猪股君:江別市は、家事用以外の業務用の下水道の利用については、少ないというのはわかっていたので、難しい状況であると感じました。
要求資料についての質疑の中で聞かせていただいたのですけれども、下水道使用料に関して、札幌市と比べると、上下水道料金を足すと割高になってしまう印象を受けました。下水道使用料で努力できるような環境になるにはどのような背景が考えられるのか、何かあればお聞かせください。

料金収納担当参事:下水道使用料を現在より安く設定するための前提条件として考えられますのは、例えば、人口の増加、もしくは、大口の事業者に市内へ進出していただくなどが挙げられます。これは下水道事業の枠組みを超えた課題でもありますので、下水道事業単独での実施は困難であると考えております。
下水道事業単独で実施可能な取り組みとしましては、経営努力を継続し、現行の下水道使用料をできるだけ長く維持することであると考えております。

猪股君:先ほどの質疑でも確認させていただいたのですけれども、今回の資料を見まして、水道事業はかなり厳しい印象を受けますが、下水道事業はそれに比べれば少し余裕があると思いました。今後も引き続き努力していただきたいと思いますので、要望させていただきます。下水道事業はもう少し頑張れるのではないかという思いでおりますので、よろしくお願いします。

委員長(三角君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
最後に、全体を通して質疑ございませんか。

本間君:江別市上下水道ビジョンでも示されていますけれども、中長期的に見れば大変厳しい時代がやってくるということはよく理解しております。
その上で、1点、確認させていただきたいのは、事業報告書の中で、これからは総処理水量と無収水量の関係が非常に大事になってくると思います。猪股委員からも質疑がありましたけれども、下水道事業は大幅に改善する要素というのは、今のところ見つかりません。その上で、質疑しますが、南幌町との関係です。南幌町も処理水量が年々減ってきていると思います。これに対して、恐らく江別市としては影響がないだろうと思いますけれども、確認します。南幌町の処理水量が変動することによる江別市への影響を一応確認させてください。

総務課長:今、委員から御質疑ありました南幌町との関係です。
南幌町から発生した汚水につきましては、全てを江別市で処理しております。南幌町から負担金をいただいていますけれども、その負担金について、通常の維持管理にかかった経費に対して処理した総量の江別市分と南幌町分の割合で計算します。また、施設や設備を更新した部分のうち、南幌町に係る分だけを、その借り入れした起債の償還にいただいております。南幌町の汚水量が減っても、かかった経費の負担割合で計算しますので、単純に汚水量に対する単価でいただいているわけではございませんから、その上でふえた、減ったということで、あくまでもかかった経費の南幌町負担分をいただくことになっていますので、その分の影響は直接出てこない仕組みになっております。

本間君:南幌町との関連については、予算決算常任委員会の枠を外れますので、別の機会にまた質疑したいと思います。
それで、無収水量の件ですけれども、これは天候によるところもありますので、一概にこの数字を行政で操作するというのは当然難しい問題だと思います。その中で、こんなことはあり得ませんけれども、仮に無収水量をゼロにしたからといって、大幅に市の負担が減るわけではありませんし、微々たるものかもしれませんが、この無収水量を減らす取り組みをされていると思いますので、その辺について何かありましたら御案内願います。

下水道施設課長:無収水量を減らす努力という質疑でございますが、下水道施設の中で汚水管のマンホールがございます。そのマンホールにつきましては、密閉構造になりますと、汚水が多く流れるときには圧力の変化がありまして、ふたが飛ぶことがございます。そうしたことから、空気抜きとして二、三センチメートルぐらいの穴が数カ所あいておりまして、雨が降ると、そこから若干侵入することがあります。
現状としましては、現在の道路工事やふたの修繕関係の工事の際に、ロックつきのふたがはね上がらない、穴が少ない新しいタイプのふたがございまして、順次、それに交換しているところでございます。

本間君:劇的に減らすことは難しいと思いますが、そういったところで御尽力いただいているということを理解いたしました。
それで、最後にお伺いしますけれども、前段、水道事業のところで、徳田委員からも話がありましたけれども、昨今思うのは、日本国内、集中豪雨やゲリラ豪雨が非常に頻発していると思っています。それに対する対策をとられていると話は聞いておりますので、そのあたりの取り組みを御紹介願います。

下水道施設課長:大雨への対応に関する御質疑でございます。
まず、大雨の対応としましては、下水道施設整備などのハード面の対応と、維持管理などのソフト面の対応を行っているところです。
ハード面の対応としましては、これまで、市街地における浸水被害の防止を目的に雨水管の整備を行っていまして、加えて、平成15年には雨水貯留管の整備を行い、その後も、マンホールポンプ所のポンプの増強を行っております。
また、ソフト面の対応としましては、毎年、既設の雨水管の調査を行いまして、雨水管の詰まりなどのふぐあいがあれば解消し、台風シーズン前には河川への配水設備の調査点検を行いまして、台風シーズン中には、各協力事業者とともに、配備体制を整えまして、過去の浸水実績のある地区を中心に、重点的にパトロールを行うなどの対応を図ってきたところです。
ただ、いずれにしましても、大雨災害とゲリラ豪雨につきましては、水道部だけで対応するのは難しいものですから、道路管理者などの関係各所と連携を図りながら対応しているところであります。

委員長(三角君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
水道部退室のため、暫時休憩いたします。(11:34)

※ 休憩中に、理事者質疑項目の有無を協議

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(11:36)
水道事業会計及び下水道事業会計について、理事者質疑項目は、なしと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次に、次回の委員会は、17日木曜日の午前10時から開催し、医師招聘における市長の考え方について、理事者質疑を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
以上をもって、本日の委員会を散会いたします。(11:36)