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令和3年第1回江別市議会定例会会議録(第5号)令和3年3月24日

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年6月15日更新

1 出席議員

25名

議長 角田 一 君 副議長 相馬 芳佳 君 
議員 高橋 典子 君 議員 佐藤 美佐子 君
議員 吉本 和子 君 議員 島田 泰美 君
議員 芳賀 理己 君 議員 石田 武史 君
議員 本間 憲一 君 議員 鈴木 誠 君
議員 猪股 美香 君 議員 岡 英彦 君
議員 三角 芳明 君 議員 宮本 忠明 君
議員 高間 専逸 君 議員 清水 直幸 君
議員 佐々木 聖子 君 議員 稲守 耕司 君
議員 内山 祥弘 君 議員 諏訪部 容子 君
議員 干場 芳子 君 議員 齊藤 佐知子 君
議員 奥野 妙子 君 議員 徳田 哲 君
議員 裏 君子 君    

2 欠席議員

0名

3 説明のため出席した者の職氏名

市長 三好 昇 君 副市長 佐々木 雄二 君
水道事業管理者 佐藤 哲司 君 総務部長 後藤 好人 君
総務部調整監 高橋 孝也 君 企画政策部長 川上 誠一 君
生活環境部長 三 上 真一郎 君 経済部長兼
総合特区推進監
福島 和幸 君
健康福祉部長 佐藤 貴史 君 建設部長 佐藤 民雄 君
病院事務長 白石 陽一郎 君 病院経営推進監 渡部 丈司 君
消防長 内山 洋 君 水道部長 菊谷 英俊 君
会計管理者 多田 清人 君 総務部次長 白崎 敬浩 君
財務室長 野口 貴行 君 教育委員会教育長 黒川 淳司 君
教育部長 萬 直樹 君 監査委員 中村 秀春 君
監査委員事務局長 湯藤 維之 君 農業委員会会長 佐藤 和人 君
農業委員会事務局長 斉藤 幸治 君 選挙管理委員会
委員長
中井 悦子 君
選挙管理委員会
事務局長
金内 隆浩 君    

4 事務に従事した事務局員

事務局長 土屋 健 君 次長 宮沼 直之 君
庶務係長 土谷 晶子 君 議事係長 水口 武 君
主査 坪松 隆 君 主任 岡村 英治 君
主任 川上 静 君 書記 渡辺 輝 君
事務補助員 猪部 みゆき 君    

5 議事日程

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 諸般の報告
日程第 3 議案第2号 財産の無償貸付について
日程第 4 議案第3号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 5 議案第4号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 6 議案第5号 江別市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 7 議案第8号 江別市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 8 議案第9号 江別市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 9 議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算
日程第10 議案第19号 令和3年度江別市国民健康保険特別会計予算
日程第11 議案第20号 令和3年度江別市後期高齢者医療特別会計予算
日程第12 議案第21号 令和3年度江別市介護保険特別会計予算
日程第13 議案第22号 令和3年度江別市基本財産基金運用特別会計予算
日程第14 議案第23号 令和3年度江別市水道事業会計予算
日程第15 議案第24号 令和3年度江別市下水道事業会計予算
日程第16 議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算
日程第17 議案第6号 江別市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について
日程第18 議案第10号 江別市交通安全対策会議条例の一部を改正する条例の制定について
日程第19 議案第11号 江別市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について
日程第20 議案第7号 江別市花き・野菜栽培技術指導センター条例の一部を改正する条例の制定について
日程第21 議案第26号 江別市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について
日程第22 意見書案第1号 国民の命と暮らしを守る新型コロナウイルス感染症対策の実施を求める意見書
日程第23 報告第1号 株式会社江別振興公社の令和3年度事業計画に関する書類
日程第24 報告第2号 一般財団法人江別市スポーツ振興財団の令和3年度事業計画に関する書類
日程第25 報告第3号 株式会社フラワーテクニカえべつの令和3年度事業計画に関する書類
日程第26 各委員会所管事務調査について

 6 議事次第

◎ 開議宣告

議長(角田 一君)

これより令和3年第1回江別市議会定例会第28日目の会議を開きます。
ただいまの出席議員は25名で定足数に達しております。

◎ 議事日程

議長(角田 一君)

本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

◎ 会議録署名議員の指名

議長(角田 一君)

日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第111条の規定により、
裏議員
吉本議員
を指名いたします。

◎ 諸般の報告

議長(角田 一君)

日程第2 諸般の報告を事務局長に報告させます。

事務局長(土屋 健君)

御報告申し上げます。
本日までに議会提出案件2件を受理いたしております。
以上でございます。

◎ 議案第2号ないし議案第5号、議案第8号、議案第9号及び議案第18号ないし議案第25号

議長(角田 一君)

日程第3ないし第16 議案第2号 財産の無償貸付について、議案第3号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、議案第4号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議案第5号 江別市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、議案第8号 江別市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について、議案第9号 江別市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算、議案第19号 令和3年度江別市国民健康保険特別会計予算、議案第20号 令和3年度江別市後期高齢者医療特別会計予算、議案第21号 令和3年度江別市介護保険特別会計予算、議案第22号 令和3年度江別市基本財産基金運用特別会計予算、議案第23号 令和3年度江別市水道事業会計予算、議案第24号 令和3年度江別市下水道事業会計予算及び議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算、以上14件を一括議題と致します。
予算決算常任委員長の報告を求めます。

予算決算常任委員長(三角芳明君)

ただいま上程されました一般会計をはじめとする令和3年度の各会計予算案8件、条例案等6件について、予算決算常任委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
初めに、審査結果を申し上げます。
まず、条例案等でありますが、議案第2号 財産の無償貸付について、議案第3号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、議案第4号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議案第5号 江別市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、議案第8号 江別市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第9号 江別市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定については全員一致により、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、各会計予算案でありますが、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算、議案第19号 令和3年度江別市国民健康保険特別会計予算、議案第20号 令和3年度江別市後期高齢者医療特別会計予算、議案第21号 令和3年度江別市介護保険特別会計予算、議案第23号 令和3年度江別市水道事業会計予算、議案第24号 令和3年度江別市下水道事業会計予算及び議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算については賛成多数で、議案第22号 令和3年度江別市基本財産基金運用特別会計予算については全員一致により、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しております。
審査に当たりましては、資料要求と併せて質疑項目を事前通告し、重点的に審査を進め、各部局に対し計79項目にわたり、精力的に質疑を行ってまいりましたので、主な質疑の状況について順次申し上げます。
初めに、企業会計でありますが、水道事業会計では、水道料金の滞納者への対応についての質疑があり、答弁では、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少し、水道料金の支払いが困難な方に対しては、支払い猶予の相談に応じ、給水停止の対象から外してきたほか、ウイルスが付着した手指などを洗うための水道水の供給は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に欠かせないものと考えていることから、給水停止の執行に当たっては、慎重に対応している。また、新型コロナウイルス感染症の影響以外の理由で滞納している方に対しては、文書や電話等により、分割納付などの支払い方法について案内しているほか、生活支援に関する相談があった際には、くらしサポートセンターえべつを紹介するなどの対応を取っていると述べられております。
次に、病院事業会計では、委託費の削減に向けた取組についての質疑に対して、令和2年度は、情報システム保守費用など、一定の項目については計画どおりに削減することができたものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、感染性廃棄物の発生によって処理費用が増加したほか、発熱者への対応などにより業務量が増大したため、委託費全体の削減目標の達成は難しい状況となった。令和3年度においても、新型コロナウイルス感染症対策を継続する必要があり、医療の安全性を担保するために一定の費用が見込まれることから、新型コロナウイルス感染症の影響が比較的少ない委託業務について、業務内容の見直しを継続することにより、削減額の計画を達成したいと答弁されております。
次に、経済建設常任委員会所管では、木造住宅などの無料簡易耐震診断の経過と利用促進に向けた取組についての質疑があり、答弁では、江別市耐震改修促進計画に基づいて耐震化を促進するとともに、地震による倒壊被害を未然に防止するため、江別市内の木造住宅などを対象に、平成22年度から無料簡易耐震診断を実施しており、これまでに54件の利用があった。今後も、耐震診断を積極的に受けていただくため、引き続き、市のホームページや広報えべつによる制度内容の周知に努めるほか、住宅耐震化セミナーやリフォームイベントが開催される際には、相談窓口を設置して耐震化に関する技術的なアドバイスを行うなど、制度の利用促進に向けて取り組んでいきたいと述べられております。
また、コロナ禍における企業誘致活動についての質疑に対して、新型コロナウイルス感染症の影響により、全国的にテレワークを導入する企業が増えており、今後は、企業が設置する小規模なオフィスに出勤して仕事を行う、サテライトオフィス勤務による地方分散化が進むと予想される。そのような動きを捉えて、サテライトオフィスを設置する企業の誘致を効果的に進めていくためには、江別市を選択していただくための取組が重要であると考えることから、北海道内の市町村では導入事例が少ない、本社機能移転補助金や下水道使用料補助金等の補助メニューが充実していることについてPRするなど、江別市の優位性を積極的に発信していきたいと答弁されております。
このほか、公園施設の改築と修繕、大麻駅跨線人道橋の改築計画、観光推進体制の強化、旧岡田倉庫の移設に向けたこれまでの経過と今後のスケジュールなどについて質疑が交わされております。
次に、生活福祉常任委員会所管では、自治会役員の担い手不足を解消するための取組についての質疑があり、答弁では、自治会役員の担い手が不足している要因として、近年、仕事をしている女性や高齢者が増えているほか、自治会役員の負担が大きいことなどが挙げられる。今後は、自治会連絡協議会と連携を図りながら、自治会の現状や課題を把握するためのアンケート調査を実施するほか、担い手育成や発掘を目的としたえべつ地域活動運営セミナーの開催内容の充実に努めるなど、自治会役員の負担軽減や担い手不足の解消を図るための取組を進めていきたいと述べられております。
また、高齢者保健・介護予防一体的実施推進事業の実施に至った経緯と事業の進め方についての質疑に対して、医療保険制度ごとに保健事業の実施主体が異なることなどにより、高齢者が抱える多様な健康課題の解決に向けた一体的な取組が困難であったことから、後期高齢者医療広域連合が行っている保健事業を市が受託し、市が行っている国民健康保険の保健事業や介護予防事業と連携することで、課題解決に向けた取組を行うこととしたものである。事業の実施に当たっては、後期高齢者医療広域連合や医師会などの関係団体や、庁内関係部局との連携による各種データの総合的な分析により、地域における健康課題を把握し、適切に事業を展開するほか、一人一人の高齢者の状況に応じた個別の支援を行うなど、地域における高齢者の健康推進に向けた取組を進めたいと答弁されております。
このほか、消防車両を更新した際の旧車両の取扱い、一般廃棄物最終処分場基本構想の策定、放課後児童クラブの新設予定、年末見舞金支給実績の推移などについて質疑が交わされております。
次に、総務文教常任委員会所管では、あけぼのパークゴルフ場における増設ホールの概要と今後の整備スケジュールについての質疑があり、答弁では、増設ホールは9ホールで、増設後には計36ホールとなり、敷地面積1.06ヘクタールの一部を使用したコース設計を予定している。今後は、令和3年度に現況測量と実施設計を行い、令和4年度での増設工事を経てオープンする予定であり、ホールを増設するに当たって、スポーツ振興くじ助成金などの活用による財源確保に努めるほか、利用者増に向けて、指定管理者や江別パークゴルフ協会との協議を行いながら、整備を進めていきたいと述べられております。
また、関係人口を創出するための持続的な取組についての質疑に対して、大学生等地域関係促進事業は、国の地方創生推進交付金を活用して、令和2年度からの3年間で取り組むこととしていることから、可能な限り、この期間内に事業基盤を整備して体制を構築したいと考えている。そのため、まずは、スマートフォン向けアプリケーションの開発や大学構内に市のPR専用ブースを設置するなどの初期投資となる取組を順次行った上で、ランニングコストを抑える方法や広告料収入などの自主財源の確保について検討しながら、市内4大学の学生と卒業生に対して、江別に関連する情報を継続的に提供できるような仕組みを考えていきたいと答弁されております。
このほか、児童生徒用タブレット端末の活用方法、生活バス路線運行補助の今後の方向性、病院事業会計に対する繰出金の考え方などについて質疑が交わされております。
以上が、主な質疑の状況でありますが、所管部局に対する質疑を終えた後、議案第18号及び議案第25号の原案に異論のある委員から、それぞれ修正案の提出がありました。
修正案の概要でありますが、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算では、他会計繰出金において、病院事業会計に対する経営再建支援補助金に当たる7,079万円を減額し、これと同額を予備費において増額しようとするものであります。議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算では、収益的支出において、医師確保対策特別引当金に当たる9,536万3,000円を減額することに伴い、収益的収入において、一般会計からの経営再建支援補助金に当たる7,079万円を減額し、他会計からの補助金に関する条項を改めるほか、一時借入金の限度額を10億円減額して30億円にしようとするものであります。
また、修正案を提出した理由については、医師確保対策特別引当金が地方公営企業会計基準における引当金の計上要件を満たしていないため、不適切な会計処理となる可能性があると考えるほか、一時借入金の限度額が予算を執行する上で必要とされる一時借入金の額を大きく上回っていることから、適切な金額に改める必要があると説明されております。
修正案に対する主な質疑の状況について申し上げますと、医師確保対策特別引当金を不適切な会計処理と考える理由についての質疑があり、答弁では、病院事業会計において、一般会計からの経営再建支援補助金の使途を明確にする場合には、積立金による処理が適切であるが、債務超過に陥っている市立病院では、それができないため、考慮の末に、地方公営企業会計基準における引当金の計上要件を満たしていない医師確保対策特別引当金による処理を行ったものと考えると述べられております。
また、病院事業会計における一時借入金限度額の減額理由についての質疑に対して、提案された予算どおりに市立病院が運営されるのであれば、年度末の借換えを考慮しても、一般会計からの繰入額の約2倍となる30億円が一時借入金限度額の適切な額であると考えると答弁されております。
次に、各議案の結審に当たり、討論があったものについて要点を申し上げます。
まず、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算の修正案と原案に対する一括討論では、修正案、原案ともに反対の立場の委員からは、個人番号カード発行関連経費について、国の目標では、令和4年度までに、ほとんどの国民がマイナンバーカードを保有することとしているが、制度自体に多くの問題点があると指摘されていることから、市は、国に対して、制度廃止について主張するべきである。このたび提出された修正案は、病院事業会計に対する経営再建支援補助金に当たる7,079万円を減額した上で、これと同額を予備費において増額しようとするものであるが、経営再建支援補助金は、医師確保のために活用することが明らかになっている財源であり、予備費は不測の事態に備えて計上するものであるため、予備費を増額して対処することは適切ではないと考えることから、修正案、原案ともに反対する。
一方、修正案に賛成し、原案に反対の立場の委員からは、埋蔵文化財発掘調査事業について、厳しい地方自治体の財政状況に鑑み、国民の共通財産である埋蔵文化財の維持管理に要する経費に対して、国や北海道から補助を受けられるよう、積極的に働きかけることを求める。修正案における病院事業会計の医師確保対策特別引当金の計上については、適切な会計処理であると断言することができず、この手法では、病院事業会計に対する経営再建支援補助金の支出を改めざるを得ないと考えることから、修正案に賛成し、原案に反対する。
同じく、修正案に賛成し、原案に反対の立場の別の委員からは、庁舎等の耐震化について、令和3年度は、市民アンケート調査や外部委員会からの意見を踏まえて、耐震化に係る基本的な考え方を明らかにするとのことであるが、あらゆる形態を想定した上で、江別市にとって最善の結果となるように検討することを求める。修正案における病院事業会計の医師確保対策特別引当金の会計処理については、不適切である可能性が高いため、一般会計からの経営再建支援補助金の支出を改めることは、極めて妥当な判断であると考えることから、修正案に賛成し、原案に反対する。
また、修正案に反対し、原案に賛成の立場の委員からは、江別市にとって最大の課題とも言える本庁舎等の建て替えについて、国の有利な起債制度の終了とともに、方針転換を迫られているが、今後、北海道内の他市と共同で、本庁舎整備に係る起債制度創設を要望する会を設立して、江別市長が会長となり、要望活動を行うとのことから、今後の取組に期待する。修正案について、職員給与の削減分が予備費に計上された場合、市立病院の経営再建の後押しを行うこととした職員の意思が反映されず、経営再建につながらないと考えることから、修正案に反対し、原案に賛成する。
同じく、修正案に反対し、原案に賛成の立場の別の委員からは、総合特区推進事業について、外国語で制作した市のPR動画を活用して、江別の食を海外に売り込むための事業などが展開される予定であるが、本事業は、令和3年度をもって終了することから、これまで展開してきた事業を検証し、成果を今後に生かしていくための取組が必要である。修正案について、職員給与が削減された趣旨を踏まえて病院事業会計に繰り出すことは、会計処理上、問題があるとは言えないと考えることから、修正案に反対し、原案に賛成する。
さらに、修正案に反対し、原案に賛成の立場の別の委員からは、新型コロナウイルス感染症の終息の見通しが不透明な状況の中、引き続き、感染拡大から市民生活を守るための取組が行われるとともに、様々な事業が推進されることを期待する。市立病院の経営再建を後押しするために、職員給与の削減分を経営再建支援補助金として病院事業会計に繰り出すことについては、会計処理上、問題がないと考えることから、修正案に反対し、原案に賛成すると述べられております。
次に、議案第19号 令和3年度江別市国民健康保険特別会計予算に対する討論では、反対の立場の委員からは、資格証明書と短期証の交付世帯数は、ともに減少傾向にあるが、交付世帯の大半が所得なし、または所得100万円以下の世帯であることから、一度納付が滞ってしまうと、その後の納付も困難となる悪循環に陥ることは明らかであり、市として、国の負担を増額するよう求めるなど、国民健康保険税を引き下げるための具体的な検討が必要であることから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、滞納件数のほか、資格証明書や短期証の交付件数は減少しており、滞納者には、早期の段階から丁寧な対応が行われていると考える。健康都市宣言をしている江別市として、特定健康診査の受診率向上など健康管理に重点を置き、健康寿命の延伸に努めるとともに、適正な国民健康保険事業を推進することを求め、賛成すると述べられております。
次に、議案第20号 令和3年度江別市後期高齢者医療特別会計予算では、反対の立場の委員からは、年金額の引下げや消費税の増税により、負担が増えている高齢者にとって、保険料の特例軽減が廃止されることによる影響は大きく、滞納者は増加傾向にある。滞納者に対する短期証の交付に当たっては、切れ目なく確実に手元に届くよう郵送しているとのことであるが、病気にかかりやすく、重症化しやすい高齢者に対して、保険料の滞納を理由に正規の保険証を交付しない制度そのものに誤りがあることから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、一般会計予算の高齢者保健・介護予防一体的実施推進事業において、高齢者の医療・介護・保健に係るデータを一体的に分析することにより、健康課題を把握し、健康寿命の延伸を図るとのことであるため、後期高齢者医療制度においても、関係機関との連携を図りながら取組を進めることで、引き続き、後期高齢者医療制度が安定して継続することを期待し、賛成すると述べられております。
次に、議案第21号 令和3年度江別市介護保険特別会計予算に対する討論では、反対の立場の委員からは、令和3年度は第8期介護保険事業計画の初年度に当たり、介護保険料基準額は据置きとされたものの、滞納世帯の4割程度が、保険料負担の軽減措置が適用されている市民税非課税世帯であることから、根本的に保険料負担が重く、滞納せざるを得ない実態にあることを示している。国の部分的な軽減措置だけでは不十分であるため、市は、介護保険給付費準備基金の一部を活用するなどして、介護保険料基準額の引下げを検討すべきであることから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、新年度には、コロナ禍における取組として、高齢者に向けたフレイル予防の啓発リーフレットを作成するほか、地域の通いの場において口腔機能向上プログラムの普及を進めることで、口腔機能の低下からフレイル状態への移行を予防するための取組を行うとのことである。今後も引き続き、地域の高齢者が社会に参加しつつ、地域で自立した日常生活を営むことのできる取組がなされると考えることから、賛成すると述べられております。
次に、議案第23号 令和3年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和3年度江別市下水道事業会計予算に対する一括討論では、反対の立場の委員からは、水道料金の滞納を理由とする給水停止措置が行われているが、滞納の背景に生活困窮があることは明らかであり、一時的であっても、ライフラインである水道を止めるべきではない。今後は、公営企業本来の目的である公共の福祉を増進するため、関連部署と連携し、給水停止に至らないための福祉施策について検討すべきと考えることから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、常に安全で良質な水道水を供給し、快適な生活環境を守るための取組が行われていると認識している。今後は、運転資金が枯渇し、水道料金と下水道使用料の改定が必要になる可能性もあることから、より一層効率的な経営に努め、適切な財源確保策が講じられることを期待し、賛成すると述べられております。
次に、議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算の修正案と原案に対する一括討論では、修正案に賛成し、原案に反対の立場の委員からは、一般会計からの経営再建支援補助金が将来の医師確保に向けた費用と関係しておらず、地方公営企業会計基準における引当金の計上要件を満たしていないため、医師確保対策特別引当金については、不適切な会計処理であると考える。さらに、令和3年度病院事業会計予算で提案されている一時借入金限度額は40億円となっているが、これは、予算を執行する上で想定されている一時借入金の額を大きく上回っており、適正な額に減額する必要があると考えることから、修正案に賛成し、原案に反対する。
一方、修正案に反対し、原案に賛成の立場の委員からは、医師確保対策特別引当金は、地方公営企業会計基準における引当金の計上要件を満たしており、一時借入金限度額についても、年度途中の資金不足により、補正予算を編成することを避ける必要があるため、原案の修正は不要と考える。診療収益など、目標数値の達成が優先されることなく、医師をはじめとした医療従事者に配慮した上で、最優先課題である医師招聘など、市立病院の経営再建に向けたロードマップで示された取組を着実に実行することを求め、修正案に反対し、原案に賛成する。
同じく、修正案に反対し、原案に賛成の立場の別の委員からは、これまでも医師不足の状態は続いており、医師確保に向けた取組は、将来にわたって継続して行っていく必要があることなどから、経営再建支援補助金を医師確保対策特別引当金として計上する会計処理に問題はないと考える。一時借入金限度額について、修正案の内容には一定の理解をするものの、修正しなければならないものとは言えず、経営改善の努力によって一時借入金をできる限り抑制するとともに、経営状態が悪化した場合には、その状況を議会と市民に示しながら対応していくべきであり、引き続き、透明性の高い経営再建を目指していただくことを期待して、修正案に反対し、原案に賛成すると述べられております。
討論の概要は以上であります。
当委員会に付託されました議案14件の審査の経過と結果については、以上のとおりであります。
よろしく御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより予算決算常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、予算決算常任委員長報告を終結いたします。
上程中の議案第18号及び議案第25号は、岡議員外2名から、それぞれ修正の動議が提出されております。
議案第18号及び議案第25号の修正案に対する提出者の一括説明を求めます。

岡 英彦君

ただいま議題となりました議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算に対する修正案及び議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算に対する修正案について、一括して御説明申し上げます。
本修正案につきましては、江別市議会会議規則第15条の規定に基づき提出したものでございます。
提出者は、猪股議員、鈴木議員、そして私、岡でございます。
初めに、議案第18号に対する修正案について御説明申し上げます。
修正案を御覧願います。
修正の内容ですが、第1表歳入歳出予算の歳出は、第12款諸支出金第1項他会計繰出金から市立病院への経営再建支援補助金に当たる7,079万円を減額します。次に、予算全体の歳入歳出額を均衡させるために、第13款予備費第1項予備費へ、他会計繰出金の減額分と同額の7,079万円を増額します。
修正案の提出理由ですが、この後御説明いたします議案第25号の修正案における市立病院の医師確保対策特別引当金の原資となっている経営再建支援補助金の歳出を改めるのものです。
次に、議案第25号に対する修正案について御説明申し上げます。
修正案を御覧願います。
修正の内容ですが、まず第3条収益的収入及び支出は、収入の第1款第3項の特別利益から、一般会計からの経営再建支援補助金に当たる7,079万円を減額し10万円に修正します。この結果、収入の第1款病院事業収益を64億8,470万7,000円に修正します。次に、同じく第3条の収益的収入及び支出は、支出の第1款第3項特別損失から医師確保対策特別引当金に当たる9,536万3,000円を減額し557万4,000円に修正します。この結果、支出の第1款病院事業費用を65億8,211万6,000円に修正します。次に、第6条一時借入金は、限度額を40億円から30億円に修正します。最後に、第9条他会計からの補助金は、特別利益からの減額分である一般会計からの経営再建支援補助金7,079万円を減額し、3億5,814万2,000円に修正します。あわせて、当該減額分に相当する経営再建の文言を削除し、関連する字句の整備を行います。
続いて、修正案の提出理由ですが、修正点は、医師確保対策特別引当金に関する部分と一時借入金に関する部分の2点となっております。
医師確保対策特別引当金に関しては、引当金の原資となっている一般会計からの給与削減分の経営再建支援補助金による収入は、将来の医師確保に関する費用とは会計上何の関係もないため、その発生が当期以前の事象に起因し、その費用の金額を合理的に見積もることができるという引当金の要件を満たしておりません。したがって、公営企業会計上、引当金として計上することは認められず、不適切な会計処理となる可能性があることから、これを改めるものです。
次に、一時借入金に関しては、来年度想定されている資金の流れが原案の一時借入金限度額40億円を下回っていることから、一時借入金の限度額を適切な金額に改めるものです。
以上、議案第18号及び議案第25号に対する修正案について御説明申し上げたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより議案第18号及び議案第25号の修正案に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。

徳田 哲君

今ほど、御説明をお伺いさせていただきましたので、何点か確認をさせていただきたいというふうに思います。
まず、議案第18号の修正につきましては、議案第25号の修正の対応ということで理解をさせていただきましたので、議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算に対する修正案に対して確認をさせていただきたいというふうに思います。
1点目に、医師確保対策特別引当金についてでございます。
まずもって、市立病院における医師確保というのは、経営再建においては、1丁目1番地とも言えるような最重要の取組であろうということで、私としては理解をしております。医師不足であるということは、過去より明らかな状態でありまして、なおかつ、これは将来にわたっての課題であるということは、皆さんの認識ではないかというふうに思っているところでございます。そういった意味で、この医師確保に対しては、継続的な取組が必要であるものというふうに考えております。
さらに、今回引き当てようとするものは、全て医師確保に向けた取組に使うということであると理解をしているところでございます。これらのことから考えますと、今回の医師確保対策特別引当金については、その要件に該当しないとまでは言えないというふうに、私としては考えているところでございます。そもそも、給与削減の目的と資金の流れの透明性と申しますか、そういった部分、また、現状で収支均衡が図られていないという特性などを勘案していけば、医師確保対策特別引当金を計上することについて、今回修正を加えるという必要がないものであろうというふうに考えるところなんですけれども、改めて先ほど御説明もありましたが、その辺りのお考えについて、お伺いをさせていただきたいと思います。

岡 英彦君

医師確保対策特別引当金の部分は、この引当金の要件に該当するかどうかを改めて伺いたいというふうな質疑だと認識をさせていただきます。
今、医師不足というものが過去からの状況であって、引当金の要件に該当するのではないかと考えられるというふうにお話をされておりましたが、残念ながら引当金の要件というのは、会計上の基準でございまして、例えば、将来の特定の費用とか、将来発生する可能性が高いというのは、今おっしゃられたようなことではなくて、例えば、ある程度覚書があるとか、そのぐらいのレベルのものでないと引当金には計上されないというふうに認識をしておりますし、なおかつ、その金額を合理的に見積もることができると要件に書いておりますけれども、さすがに給与削減分の金額が将来の医師確保の費用として合理的に見積もることができるというのは、そういうふうに言うのはさすがに無理があるのではないかと、そういうふうに考えておりますことから、やはり会計基準には合致しないというふうに考えるものでございます。
要件の部分については、以上でございます。

徳田 哲君

考え方として、お聞きさせていただきました。
認識の違いであるということは、現在、思っているところでもございます。
もう1点最後に、一時借入金の限度額についても今回修正ということで、その部分に関しても確認をさせていただきたいというふうに思います。
現状、コロナ禍で非常に厳しい状況にありまして、病院事業会計としても、やはりできる範囲の中で万が一に備えた体制を準備するということも、一定程度必要であろうというふうに思うところでございます。そうしたことから考えても、本予算のように、この一時借入金の限度額を一定程度高く設定をしておく、そういった考え方も意味があるものではないかというふうに考えるところでもございます。
いずれにしましても、一時借入金、これが30億円を超えてくれば、委員会の質疑でも明らかなように、別の資金手当てが必要となってくると、これはもう変わらないことでありまして、そうであるとするならば、一時借入金の限度額に修正を加えること自体にそれほど意味がないのではないかというふうに、意味はなさないというふうに思うところでもあります。そうしたふうな考えもあるところですけれども、改めて、この一時借入金限度額を30億円というふうに設定をする、修正をすることについての理由をお聞きしたいと思います。

岡 英彦君

まさに、今、議員御指摘のとおり、現状の市立病院の経営状況では、年度当初に入る一般会計からの繰出金というものを考慮すると、おおよそ30億円以上借りても市立病院の実力では返せないということは、我々も認識しているところかと思います。したがいまして、返せないものを借りるという一時借入金を40億円にすることの意味がないと、私どもとしては考えているところでございます。

議長(角田 一君)

ほかに質疑ありませんか。

干場芳子君

岡議員に質疑を1点させていただきます。
昨年12月の令和2年度江別市一般会計補正予算(第7号)では、岡議員の討論では、医師確保対策特別引当金に計上するとしても、来年度以降の支出の際には一時借入金により現金を確保する必要があるため、負債を増やす方向となり、病院再建の後押しにならない。職員の給与の削減による貴重な財源であることから、より適切な会計処理となるよう再検討することが望ましいとの反対の討論をされておりますけれども、討論の趣旨は、医師確保対策特別引当金に当てることに意義はないとも解釈され、特別利益に計上することについて、不適切と反対する意図が明確でなかったと認識いたします。
こうしたことから、令和2年12月、令和2年度江別市一般会計補正予算(第7号)において議決を得た3,817万円は、特別利益として既に計上されているわけであり、同じ経費であるにもかかわらず、令和2年度と令和3年度での取扱いに矛盾が生ずることについて、どのように説明するのか、見解を伺います。

岡 英彦君

議員御指摘のとおり、確かに昨年12月の補正予算の段階では、そのときの反対の理由に、今回の医師確保対策特別引当金の処理が不適切であるというのは入っておりませんでした。私もその時点では、医師確保対策特別引当金の会計処理が不適切かどうかということについて、今時点ほど、しっかりとした確証を持っていなかったのは事実でございます。その後、専門家等のアドバイスを受けて、今回やはり不適切な処理であろうということで修正案という形で提出をさせていただいたところでございます。間違いを認めるのに遅いということはないと思いますので、不適切なものは正すべきだと思いますし、また、確かに令和2年度分は、医師確保対策特別引当金として決算上出てくると思いますけれども、そこは監査委員の皆さんにしっかりと監査をしていただければというふうに考えております。

議長(角田 一君)

ほかに質疑ありませんか。

内山祥弘君

同じく、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算の修正案に対して質疑をさせていただきます。
先ほどまでもいろいろ質疑があったように、また、市のほうからも説明があったように、会計処理に対する考え方、解釈にはいろいろな考え方があると思います。
しかし、いずれにしましても、江別市職員の給与削減は、市立病院の経営再建に向けた取組を進めていくに当たり、市職員全体で経営再建を後押しするため、集中改革期間中の取組として行われるものであり、えべつ黎明の会でも賛成していたところであるかと思います。
したがいまして、減額された給与が予算外の支出、または、予算超過の支出に充てるための予備費に計上されることは、市立病院の経営再建を後押しするとした職員の意思が反映されないことになってしまうことに対してどのようにお考えか、お伺いいたします。

岡 英彦君

議会からこういった予算の修正をかけるときに、予備費に計上するというのは、あくまでも歳入歳出の均衡の原則を守るための一時的、便宜的な処理であって、他の市議会等での予算修正のときにもよく見られる手法であるというのは、恐らく御認識を頂いていることかと思います。
その上で、仮に、今回の修正案が可決された場合においては、市長の予算編成権において、その後に、今回の修正の趣旨と、今、議員が御指摘いただいたように市立病院の経営再建を後押しする、その趣旨も踏まえた上での補正などというものが提出されると、そのことによって対応できると考えておりますので、一時的に、この予備費に計上したからといって、それが議員御指摘のような市立病院の経営再建の後押しに反するということは、少し議論の焦点が違うのではないかと、私としては考えるところでございます。

議長(角田 一君)

ほかに質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって質疑を終結いたします。
これより議案第2号 財産の無償貸付についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第2号を採決いたします。
議案第2号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第3号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第3号を採決いたします。
議案第3号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第4号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第4号を採決いたします。
議案第4号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第5号 江別市介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第5号を採決いたします。
議案第5号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第8号 江別市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第9号 江別市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について、以上2件に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第8号及び議案第9号を一括採決いたします。
議案第8号及び議案第9号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
議事の途中でございますが、換気のため暫時休憩いたします。
───────────────────
午後 2時25分 休憩
午後 2時29分 再開
───────────────────

議長(角田 一君)

休憩前に引き続き会議を開きます。
議事を続行いたします。
次に、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算の原案及び議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算に対する修正案、以上2件に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算について、修正案、原案ともに反対の立場から討論いたします。
まず、今ほど提案された本会計予算に対する修正案についてですが、予算決算常任委員会で提案、審査され、否決された修正案と同様の内容です。
しかし、対象となっている繰出金は、市立病院の経営再建支援のために、医師確保に要する経費の支出に備えるものとして、職員給与の削減による減額分を原資としたものであり、病院事業会計に計上されたものです。また、この間の議会議論を踏まえて、医師確保対策特別引当金として計上されているものであることから、修正は不要と考えます。
また、予備費は、支出科目において、予定外の支出や予算を超過した支出のために準備しておくものであり、また、不測の事態に備えて、あらかじめ予算に計上しておくものとされています。市立病院への経営再建支援補助金、特に医師確保という目的が明らかである財源を予備費に計上することは、むしろなじまないものであり、後に、市長が補正することを期待するにしても、現時点でその方向性は不確定なものであることから、修正案に反対するものです。
続いて、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算の原案について申し上げます。
令和3年度予算総額は、前年度当初予算と比較し4.7%増の約471億4,000万円となっています。歳入で特徴的なことは、新型コロナウイルスの感染拡大などに伴う個人所得の減少や、企業業績の低迷等による個人・法人市民税の減、評価替え等による固定資産税の減などによる市税収入の減、一方、市税の減収を補う役割を果たす地方交付税は3.1%減となっており、臨時財政対策債で59.1%の増、地方消費税交付金は6.7%の増が見込まれていることです。
歳入の状況から市民生活の厳しさもうかがえますが、さらに国においては、社会保障関係費の自然増分の抑制が引き続き行われようとしています。このような中にあって、市民の暮らしを守る立場からの財政運営が求められるところです。
歳出では、重度心身障がい者等交通費助成事業で、これまでのタクシー利用券に加え、自動車燃料費助成券を支給することとして一定の拡充が図られ、また、年末見舞金支給事業においては、広報における制度周知を強化したいと、委員会での質疑への答弁もありました。
しかし、一方で、課題や問題を抱える点もあることから、いくつか指摘したいと思います。
江別の顔づくり事業は、長年にわたって多額の予算が投入されてきた事業ですが、新年度予算において、この名称がつく事業は、商業等活性化事業のみとなり、期待された効果がもたらされているか問われるところです。本事業の成果指標の1つは、活性化活動拠点の利用者数としており、現状以上の増加の余地は見込めないとのこと。もう1つの成果指標は、JR野幌駅周辺で開催した地域活性化イベントの参加者数であり、8丁目通りの工事完了後には、増加が期待されているとのことです。いずれにしても、これらの指標で事業の成果がはかれるのかという疑問が残ります。JR野幌駅周辺の魅力が伝わっているのか、人通りが増え、にぎわいがつくられたのか、商店街の入居状況や売上げの変化はどうなっているのかなど、アウトカムの指標による評価が必要と考えます。
関連する野幌駅周辺地区商店街活性化促進事業では、成果指標の相談件数は減少傾向、誘致件数は過去に1件あったのみで、令和3年度においてもゼロとなっています。補助金の執行は、野幌駅周辺地区商店街活性化促進補助金交付要綱に合致した店舗誘致があった際に補正予算が組まれるとのこと。
いずれにしても、江別の顔づくり事業は、終了を迎えようとしており、当市として、どのような効果を得ることができたのか、検証が必要です。
個人番号カードの発行に関しては、マイナンバー制度自体の安全性や個人情報保護について不安の声が出される中、国は、2022年度末までに、ほとんどの国民にマイナンバーカードを保有させるとし、全国の自治体に交付計画を立てさせています。カードの取得は、強制ではなく任意だと説明されておりますが、当市役所窓口で転入手続をされた方がカードの申請を再三勧められ断れなかったという例もお伺いしています。カード申請が強制であると誤解されることのないよう、改めて指摘させていただきます。
次に、子ども医療費助成事業については、今年度8月より助成対象が拡大され、通院は小学1年生から小学3年生まで、入院は中学1年生から中学3年生までが拡大となり、令和3年度では通年での運用となります。保護者の方々も喜ばれていますが、お金の心配なく、どの子も安心して医療を受けられることが子育て支援の最も重要なことであり、引き続き市民の声も受け止めながら、さらなる拡充が検討されるよう求めます。
生活保護制度については、国において、2013年度からの生活扶助基準の引下げや冬季加算の引下げなど、相次いで厳しい見直しが行われました。当市の生活保護制度利用世帯数は増加傾向で、特に高齢世帯は、令和元年度では60.5%を占めています。保護開始理由も、手持ち現金・預貯金の減少・喪失が最も多く、年金引下げと消費税の増税によって、高齢者の生活が困難な状態に追い込まれていることを示していると考えられます。特に冬期間の生活は、冬季加算の減額により厳しい生活が強いられていますが、特別基準の適用世帯数は、令和2年度で8世帯のみとなっています。特にこの冬は、新型コロナウイルス感染症防止のために外出を控えなければならず、灯油を節約したくても難しいとの声も伺っています。特別基準の適用について、生活の実態からさらに適用の可能性を探るとともに、健康を守りながら安心して冬を過ごせるよう、国においては、冬季加算自体の充実が求められます。
教育扶助については、子供の貧困が社会問題として取り上げられる中、国は要保護世帯に対し、生徒会費やPTA会費などの支給のほか、クラブ活動費や卒業アルバム代も支給対象に加えてきました。一方、準用保護世帯への対応は一般財源化の下で、自治体間で実施状況に差が生じ、当市における就学援助では、新入学児童生徒学用品費の入学前支給や、生徒会費・PTA会費の支給などの拡充が行われたものの、クラブ活動費や卒業アルバム代などが未実施のままとなっています。特にクラブ活動費については、支給方法や額はそれぞれに判断しながら、近隣自治体のほとんどで実施されています。委員会での質疑に対し、人口10万人以上の自治体では半分以上が支給していないとの答弁でしたが、インターネットで調べた範囲では、旭川市や苫小牧市でも実施しています。これまで北海道内の状況を見ながら検討するとの答弁が繰り返されてきましたが、希望する子がクラブ活動に参加できるよう、早急に対応されるべきです。
以上のことを指摘し、本議案の修正案及び原案についての反対討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

佐々木聖子君

議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算について、修正案に反対し、原案に賛成の立場で討論に参加いたします。
前段に、市立病院の経営再建に取り組むとともに、この間のコロナ禍における医師・看護師等医療従事者及びスタッフの皆様の御奮闘に心より敬意を表し、深く感謝申し上げます。
初めに、修正案についてですが、江別市職員の給与の削減は、市立病院の経営再建に向けた取組を進めていくに当たり、市職員全体で再建を後押しするため、集中改革期間中の取組として、令和2年7月から給与の削減が行われている特別職のほか、医師を除く一般職の管理職員に加えて、令和3年1月から、職務の級が4級及び5級に属する職員が給与減額の対象として、自治労江別市職員労働組合との合意の下、行われているものであります。したがいまして、職員の給与削減による貴重な財源を予算外の支出、または予算超過の支出に充てるための通常5,000万円が計上されている予備費に計上されること自体、不適切とも考えられ、市立病院の再建を後押しするとした職員の意思が反映されず、市立病院の経営再建に寄与することを期待できないため、修正案には反対いたします。
一方、原案についてですが、令和3年度は、財政が厳しい中で、前年度比4.7%増の471億4,000万円と、一般会計としては最大規模の提案となっています。
ここ数年、江別市では社会増が続き、特に子育て世代の転入により、年少人口の転入超過数が全国12位の451人となりました。このことは、大変喜ばしいことですが、全ての子育て世帯に江別に住んでよかったと思ってもらえるようなまちづくりを進めるべきと考えます。市長は、令和3年度市政執行方針の中でも、子育て応援のまちとうたっていますが、その内容は決して十分なものとは言えません。
毎年保育施設の充実に取り組んでいますが、厳しい経済情勢や労働分配率の低下から共働き家庭が増加することはあっても減少するとは考えられず、毎年待機児童が発生しています。需要の先を行く整備が必要です。
放課後児童クラブについては、数字上の待機児童数は少ないとのことですが、4月に新小学1年生の入所を優先することにより、小学3・4年生が退所せざるを得ない状況が散見されます。また、まだ不十分であることを認識し、拡充を求めます。
子育て支援センターほか、江別市子育てひろばぽこあぽこ、地域のあそびのひろばなど、子供を連れて気軽に遊びに行ける場所が多くあり、また、アンケート結果では満足度が高いとのことですが、満足と答えられない家庭にこそ課題があると考えられ、引き続き、多様な課題がある家庭がよりよい方向へと向かえるような支援を求めます。
近年、江別市では、財政が厳しいことを理由に国が助成する事業に取り組むことが多い状況です。確かに、単年度では自主財源をセーブできる場合もありますが、主に国の重点政策に助成されるため、江別市が真に求める事業とはならない場合があること、一般的に国の助成は3年間であり、その後、事業を単費で継続するため、結果として財政を圧迫しています。仮に、国の助成が得られなくても、長期的視点で市の課題を解決する事業に取り組むべきと考えます。
令和3年度においても、新規で取り組む大学生等地域関係促進事業などはその典型例で、国の少子化対策の失敗から持ち出された関係人口などという概念の下、大学生や卒業生に江別市との関係をつなごうとする事業ですが、学生時代に江別市に居住しない学生も多く、また、他市事例のように求心力をもたらす特徴的なテーマもない状況で、居住地、就職先が千差万別な卒業生に対する画一的なアプローチには無理があり、事業としての効果には疑問も残ります。
あけぼのパークゴルフ場管理運営事業については、今後、民間事業者が撤退することによる来場者増が見込めること、指定管理は利用料金制を採用していることから、使用料金をしっかりと見直し、指定管理料が同額程度となるよう努力すべきです。
江別市にとって最大の課題とも言える庁舎の建て替えについては、いわゆる国の有利な起債制度の終了とともに、大幅な方針転換が迫られています。北海道内他市と本庁舎整備に係る起債制度創設を要望する会を設立し、江別市長が会長となって各方面へ要望するとのことですが、新型コロナウイルス感染症対策で国の赤字国債も大幅に増加し、起債制度が創設されるかは未知数です。国の有利な起債制度にかかわらず、庁舎整備基金を充実させるよう以前から指摘してきましたが、結果として庁舎整備基金は微増のままであり、庁舎耐震化を進められない大きな原因となっています。今後は、民間との協業も検討されるとのことですが、一般に民間企業は利潤追求を本是としており、庁舎建設、維持管理のような事業については、コスト削減要因とコスト増加要因が混在することから、結果として総コストが増加してしまったという事例もあり、十分な調査研究が必要と考えます。令和7年には1.8人の現役世代が1人の高齢者を支えると言われていますが、新型コロナウイルス感染症の影響があるとはいえ、90万人を大きく割った昨年1年間の出生数を見ると、江別市の人口減少も加速する可能性があります。将来世代への負担は、できる限り減らすべきで、過去最大の歳出と引換えに増加した市債は、安易な選択と指摘せざるを得ません。
いずれにしましても、予想しなかったコロナ禍で業務が増大する中、日々御健闘いただいている職員の皆様にも敬意を表するとともに、予算執行に当たっては、限りある財源と人員で、施策目標の達成に向けて全庁的に連携しながら、今後も江別らしく堅実な市政運営を期待いたします。
以上申し上げまして、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算について、修正案に反対し、原案に賛成の討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

石田武史君

議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算について、修正案に賛成し、原案に反対の立場で討論に参加いたします。
初めに、原案についてでありますが、令和3年度予算は、えべつ未来づくりビジョンの後期5年間の3年次目の年として、これまでの成果の検証と必要な見直しを行いながら、えべつ未来づくりビジョンに掲げる4つの基本理念と協働の考え方に基づく政策を推進するとのことであります。
令和3年度の予算額は、対前年度当初比4.7%増の471億4,000万円となり、国の15か月予算の考え方に併せ、第6次江別市総合計画の後期の中間年に当たり、人口減少下における持続可能なまちづくりを柱に、事業の優先度や緊急度などを勘案して、新年度予算を編成するとともに、補正予算について、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを活用し、新年度予算と一体的に進めていくことに理解を致します。
その上で、数点述べさせていただきます。
予算決算常任委員会の質疑・答弁では、観光振興計画推進事業において、江別市にとってのサイクルツーリズムの理想とするあるべき姿が、いまだ定まっていない中での見切りスタートについて、甚だ疑問を持たざるを得ません。
次に、埋蔵文化財発掘調査事業については、国民共通の財産である、発掘された埋蔵文化財の維持管理に関する毎年度の経費について、厳しい地方自治体の財政に鑑み、国や北海道からの補助が受けられるよう、積極的に働きかけを希望するところであります。
さらに、庁舎等耐震化の検討においては、建て替える場合、その事業手法により、候補地はおのずと変わってくることを念頭に置いて、早めに検討を進めるべきことを申し上げます。
引き続き、市長においては、行政のトップとしてのあるべき姿と方向性を今まで以上に市民や職員に具体的に示し、一丸となってこのコロナ禍の難局を乗り越えていかれることを期待しております。
一方、このたび提出された修正案ですが、諸支出金の他会計繰出金を改めるものでありますが、その原因となる病院事業会計における医師確保対策特別引当金の会計処理には、やはり疑問が残り、適切な処理とは自信をもって言い切ることができないと考えるところであります。
また、病院事業会計への一般会計からの経営再建支援補助金は、あくまでも給与の削減分であり、医師確保に関する費用とは、会計上、何ら関係がないことから、一般会計からの経営再建支援補助金の支出を改めることを考えざるを得ません。
以上申し述べて、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算について、修正案に賛成し、原案に反対の立場での討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

裏 君子君

議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算について、修正案に反対し、原案に賛成の立場から討論いたします。
令和3年度は、えべつ未来づくりビジョン第6次江別市総合計画後期5年間の3年次目となります。これまでの様々な施策展開の結果、社会増から人口増への着実な流れができつつありますが、一方で、新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない厳しい状況が続いています。そのような中、感染予防策と経済対策、子育て対策の両立を図る予算となりました。
新年度予算額は、福祉・医療などの社会保障費の増加、新栄団地建替事業や保育の受皿確保に向けた、民間社会福祉施設整備費補助事業などの投資的経費の増を受け、令和2年度当初と比較して4.7%増となる471億4,000万円となりました。
歳入は、新型コロナウイルス感染症の影響等による個人市民税の減などで市税収入の減少が見込まれる一方、地方消費税交付金や臨時財政対策債の増により、一般財源総額は、前年度と同程度の収入を見込んでいます。厳しい財政状況が続きますが、引き続き、健全な財政の維持・向上に努めることを望みます。
以下、委員会の質疑から基本理念ごとの事業について、何点か述べます。
安心して暮らせるまちのうち、高齢者保健・介護予防一体的実施推進事業については、新年度より北海道後期高齢者医療広域連合からの委託を受け、国保・後期高齢・介護予防・地域包括などと一体的に、地域の実情に合わせた高齢者保健・介護予防事業が展開される予定となっています。このことにより、後期高齢者の保健事業の充実が図られるとともに、継続的な保健指導も実施できるようになり、生活習慣病の重症化予防等につながることが期待されます。さらに、通いの場に保健医療の視点からの支援が積極的に加わることで、より充実した介護予防事業が展開できるようになります。今いる地域でより長く健康に暮らしていくことができる江別市を目指して、着実に事業を進めていかれること望みます。
次に、活力あるまちのうち、総合特区推進事業については、新年度では、市長自らが台湾を訪問してのトップセールスや、外国語PR動画作成で江別の食を海外へ売り込む事業が展開される予定となっています。一方で、総合特区推進事業自体が令和3年度で終了することもあり、食の臨床試験など、健康都市えべつとしての特徴的な取組について、これまで展開してきた事業をしっかりと総括し、その成果を今後に生かしていくための検討が必要であると考えます。
次に、子育て応援のまちのうち、医療的ケア児支援事業については、新年度は、対象となる児童生徒はいないものの、令和4年度において入学予定があり、主にその受入れに向けた拠点校における施設整備等のための予算となっています。実際に昨年9月から就学相談を行い、準備を進めているとのことで、引き続き、保護者や本人に寄り添った対応をしていただきますことを望みます。
最後に、環境にやさしいまちのうち、ごみ処理手数料等管理経費については、これまでの40リットルのみの公共ごみ袋に10リットルの袋も追加されることになりました。この選定については、平成30年に自治会アンケートを行うとともに、他市の状況を調査し、個人で持ち歩き、手に持ってごみを拾うことができる大きさという視点から導入が図られました。令和3年度からを計画期間とする江別市一般廃棄物処理基本計画における地域等との協働による環境保全を具体化する取組となっています。同計画には、持続可能な開発目標、いわゆるSDGsの考えが盛り込まれていますが、その趣旨を考えれば、行政・事業者・市民がそれぞれ担うべき役割を明確にするとともに、一体となって取り組む、一人一人が持続可能な社会をつくるために貢献できる主体であるという機運の醸成が必要です。同計画における協働による環境にやさしいまちづくりの理念が形となるよう、さらなる取組の推進を望みます。
ほかの主な事業につきましても、市政執行方針として第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、まちづくりの基本となる人口減少対策を引き続き着実に進めていく予算案となっており、評価するものです。
また、今回提出された修正案については、一般会計において職員の給与減額分の使途を極めて限定し、病院事業会計へ繰り出すことは、会計上問題があるとは言えず、修正の必要はないものと考えます。
以上申し上げ、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算について、修正案に反対し、原案に賛成の立場での討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

鈴木 誠君

議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算について、修正案に賛成し、原案に反対の立場で討論いたします。
令和3年度の予算額は、対前年度当初比4.7%増の471億4,000万円であり、新型コロナウイルス感染症対策については、国の15か月予算の考え方に沿って別途編成する補正予算により対応し、新年度予算と一体的に進めていくものとしています。
歳出では、新栄団地建替事業や民間社会福祉施設整備費補助事業などの投資的経費や、多額の一般財源を必要とする扶助費も増加し、また、歳入では、新型コロナウイルス感染症の影響等による個人市民税の減や評価替えの影響等による固定資産税の減などにより、市税の減収が見込まれております。臨時財政対策債等により前年度と同程度の収入確保が見込まれていますが、依然として基金残高の減少も見込まれており、さらなる健全な財政の維持・向上に努めていかなければなりません。
当初予算案の審査の中から、個別の事業について述べさせていただきます。
民間保育施設の整備と待機児童の解消について、令和5年度以降に解消する見込みであった保育園等の量の見込みについて、近年の江別市への年少人口の転入者数の増加を踏まえ、計画は中間見直しを行うとのことでした。近年の動向を念頭に、必要人数の計画をしっかりと立てて予算を講ずる必要があります。また、来年度予定している保育施設整備についても、できる限り早期の対応を取り、年度内に再公募を行う等により待機児童の早期解消を目指すとのことでしたので、しっかり対応されるようお願い申し上げます。共働き世帯の増加が著しい中、保護者のキャリアを止めることのないよう、来年度、既に発生する見込みの待機児童へもしっかりと対応しなければなりません。幼保教育無償化に伴う制度の説明を保護者へ丁寧に行う、幼稚園と密に情報交換を行うなどの対応を求めます。
GIGAスクール構想推進事業についてでは、児童生徒用タブレット端末が小学3年生以上の市内小・中学校の児童生徒一人につき1台が整備され、校内ネットワークの整備が完了し、6月から授業の中で活用されていくとのことでした。非常時や災害時には、健康確認等に活用することを検討されているとのことでしたので、学校判断だけに委ねるのではなく、全市的な対応の方向性を示し、備えることを要望します。また、様々な理由により学校に通うことができない不登校児童生徒のタブレット端末の活用について、引き続き、御検討を頂きますよう要望したいと思います。
次期総合計画策定準備事業についてであります。
第6次江別市総合計画が2023年度までの10年間であり、令和6年度からの総合計画を策定するに当たり、来年度はグループインタビュー等の市民アンケートや、人口推計の調査から策定方針を定める年度とすることが確認できました。人口推計調査の際には、近年の江別市内への年少人口の転入者数の増加といった特性を考慮し、確度の高い人口推計の策定を要望するところです。
また、江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進事業における少子化対策の検討においても同様に、江別市の特性をしっかりと捉えた検討をお願いしたいと思います。
庁舎等耐震化検討においては、令和3年度は基本的な考え方を作成し、市民アンケートや外部委員会の意見を踏まえて、考え方を決定していくとのことでした。本庁舎整備に係る起債制度創設を要望する会の働きかけにも期待するところではありますが、あらゆるパターンを想定し、江別市にとって最善となるよう検討を求めます。
固定資産現況調査等高度化経費についてであります。
現況調査業務や地図を利用する業務を改善する目的で、総務部財務室資産税課において、来年度は、空中写真撮影と地理情報システムの導入で約2,000万円の予算を予定しています。これまで紙地図を抱えて調査を行っていたものが、地理情報システムの導入により、相当の労力削減につながるものと期待されます。GISは、かなり汎用性のあるもので、全庁的な活用により、あらゆる部署の労力削減に期待ができるほか、市政の見える化や分析など、行政書類の改善から市民協働・市民参加に活用できるものであり、全庁的な活用の検討をすべきであると考えます。
以下、修正案について言及いたします。
今回の修正案は、病院事業会計における医師確保対策特別引当金の会計処理が地方公営企業会計基準に照らして不適切である可能性が高いため、その原資となっている一般会計からの経営再建支援補助金の支出を改めるものです。これは、市立病院の経営再建への支援の妥当性という政策判断を論じているものではなくて、あくまでも病院事業会計の会計処理の適切さという技術的な論点となります。地方公営企業会計基準に基づく病院事業会計の会計処理が不適切となる可能性を排除するために、一般会計からの経営再建支援補助金の支出を改めることは、極めて妥当な判断であり、修正することが適切と考えます。
以上を述べまして、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算につきまして、修正案に賛成し、原案に反対の立場での討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

清水直幸君

議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算について、修正案に反対し、原案に賛成の立場で討論に参加いたします。
令和3年度は、えべつ未来づくりビジョン後期5年間の3年次目で、成果と検証、必要な見直しを行い、4つの基本理念と協働の考え方に基づき、政策を推進する予算とのことであります。
令和3年度予算は、新型コロナウイルス感染症等のために編成されました令和2年度第3次補正予算と、令和3年度当初予算を一体として事業執行に当たるとする、いわゆる15か月予算の考えに沿って編成されています。
令和3年度予算を前年度と比較すると、歳出では、新栄団地建替事業や民間社会福祉施設整備費補助事業などの投資的経費の増加、多額の一般財源を必要とする扶助費も増加し、その他経費では、ふるさと納税寄附金増に伴う物件費や補助費等も増加しているところであります。また、給与の独自削減等により人件費は減少しているところであります。
歳入の面では、新型コロナウイルス感染症の影響等による個人市民税の減、評価替え等による固定資産税の減により市税の減少が見込まれている一方、地方消費税交付金や臨時財政対策債の増により、一般財源の総額は、前年度と同程度の収入が見込まれています。
その結果、令和3年度一般会計予算は、前年度当初比4.7%増の471億4,000万円となっています。
令和3年度におきましては、えべつ未来づくりビジョンの後期5年間の折り返しの時期でもあり、必要な見直しを行い、1安心して暮らせるまち、2活力のあるまち、3子育て応援のまち、4環境にやさしいまちの4つの基本理念に基づき、まちづくり政策を推進するため、さらに3つの未来戦略に重点的、集中的に取り組むとのことであり、主なものは、戦略1にぎわいと活力を創出するまちづくりでは、観光振興計画推進事業をはじめとする事業、戦略2安心して子どもを産み育てることができるまちづくりでは、GIGAスク-ル構想推進事業をはじめとする事業、戦略3子どもから大人まで生き生きと健康に暮らせるまちづくりでは、高齢者保健・介護予防一体的実施推進事業、生涯活躍のまち整備事業をはじめとする事業が令和3年度に推進される事業であります。その他、次期総合計画の策定に向けた準備、第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく少子化対策の検討、地理情報システム活用による行政事務改善の取組などがなされているとのことであり、委員会では、多く事業と予算の審査をされており、今後の事業の成果を期待するところであります。
市立病院の再建につきましては、市民にとって必要な医療を提供することを最優先に、市立病院の経営再建に向けたロードマップに基づき経営再建の取組を始めたところでありますが、終息が見通せない新型コロナウイルス感染症の影響を受け、厳しい病院経営が続いているところでもあります。大変な状況下でありますが、最善の注意を払い、自治体病院としての責務を果たしていただければと思うところであります。
また、今年度においても、経営再建の後押しのための給与の独自削減分を医師招聘に充てるため、経営再建支援補助金として繰り出すことについては、令和2年度江別市一般会計補正予算(第7号)の審査時にも、手続上問題ないということもあり可決されていますし、今委員会の部局の答弁の中でも問題ないと考えられることから、修正の必要はないものと結論いたします。
今年度予算におきましては、新型コロナウイルス感染症の状況もいまだ先が見えない状況でもあり、感染拡大から市民と市民生活を守り事業の推進に御尽力いただきますことをお願い申し上げ、議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算について、修正案に反対し、原案に賛成の立場での討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
引き続き採決いたしますが、本件については、修正案が提出されておりますので、まず、修正案について採決した後、原案についての採決を行います。
初めに、議案第18号に対する修正案を起立により採決いたします。
本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立少数であります。
よって、修正案は否決されました。
次に、議案第18号の原案を起立により採決いたします。
議案第18号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第19号 令和3年度江別市国民健康保険特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第19号 令和3年度江別市国民健康保険特別会計予算について、反対の立場から討論いたします。
本会計予算は、国民健康保険制度の財政運営の責任主体が市町村から都道府県に移行した国民健康保険の都道府県化から4年目となります。財政運営の責任主体である北海道が保険料必要額を算出し、医療費水準及び所得水準等に応じて北海道内各市町村に国民健康保険事業費納付金が割り振られ、市町村はその国民健康保険事業費納付金に基づいて、保険料、保険税を算定する制度となっています。国民健康保険事業費納付金は、全額納付しなければならないため、不足する場合は、保険税の引上げや国民健康保険積立基金の取崩しなどで対応してきています。
制度開始時、急激な保険税等の引上げを抑えるとして行われた国の激変緩和措置についても、年々その額は減少し、さらに厳しさを増しています。
令和3年度は、国民健康保険税課税限度額の引上げ、国民健康保険積立基金を活用して納付金不足分を補塡し、保険税率や均等割・平等割は据え置くこととしています。しかし、この間、令和5年度までの国民健康保険事業費納付金と財源不足見込額等の将来推計では、毎年度、国民健康保険事業費納付金は増加し、一方で、保険税収納見込額は減少とされており、その結果、財源不足見込額は増加。補塡するために国民健康保険積立基金を繰り入れ、残高は年々減少するとなっています。この状況を断ち切るためには、国の責任で制度の改善が必要であることは明らかです。
このような制度の下、加入者の命と健康を守る国民健康保険制度の運用について、自治体の責任は大きいものと考えます。
委員会での審査によると、平成29年度以降、当市の国民健康保険税の滞納世帯数、資格証明書及び短期証交付世帯数ともに減少し、令和元年6月1日時点では、資格証明書交付は40世帯、短期証交付は377世帯となっています。しかし、特に資格証明書については、千歳市、恵庭市では交付しておらず、自治体の姿勢をうかがうことができます。こうした他市の事例も参考に、当市においても、資格証明書の交付についてやめることを検討すべきです。
また、委員会に提出された資料の資格証明書及び短期証交付世帯の所得階層別状況によれば、平成30年度から令和2年度の3年間、資格証明書交付世帯は70%以上が未申告を含む所得なし及び100万円以下世帯で占められ、また、短期証交付世帯の60%前後が未申告を含む所得なし及び100万円以下世帯で占められています。かねてから、国民健康保険制度は、被保険者の所得状況は厳しい方が多く、その一方で、保険税は所得にかかわらず賦課される均等割があることから、何らかの支障があって一旦納付が遅れてしまうと、その後の納税が難しくなってしまう問題を指摘してきたところです。根本的に、担税力に応じた保険税にすることが切実に求められます。
国民健康保険積立基金の取崩し額及び積立額の推移の資料では、国民健康保険積立基金の年度末残高は、令和2年度末で7億6,029万3,000円が見込まれているところですが、積立額は減少傾向にあり、さらに令和3年度以降、残高は目減りしていくと予想され、国民健康保険積立基金による国民健康保険税の引下げは難しいとのことでした。しかしながら、国民健康保険加入者の負担を考えたとき、国に対して国庫補助の増を求めるなど、国民健康保険税の引下げの具体的な検討が求められます。
以上のことから、議案第19号について、反対の立場での討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

島田泰美君

議案第19号 令和3年度江別市国民健康保健特別会計予算に賛成の立場で討論を行います。
国民健康保険は、加入者に高齢者や低所得者が多いことから、保険税の負担能力が低くなる一方で、医療費水準が高いなどの構造的課題が多くあります。
しかし、今後も高齢化の進展に伴う医療費の増加が見込まれる中、国民皆保険最後のとりでとして、持続可能な医療保険制度を構築するため、平成30年度からは都道府県が責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業確保など、国民健康保険の運営に中心的な役割を担うことで制度の安定化が図られたところです。
この国民健康保険制度改革により、都道府県には国民健康保険事業費納付金の徴収、市町村には納付義務が規定され、都道府県が各市町村の医療費水準や所得水準に応じて算定した国民健康保険事業費納付金を市町村が賦課徴収し、納付することになっています。
ただし、保険給付等に必要な費用については、国民健康保険給付費等交付金として都道府県から各市町村に交付される仕組みとなっているところです。
江別市の役割として、国民健康保険事業費納付金を北海道へ納付すること、資格を管理すること、標準保険料率等を参考に保険料率を決定すること、個々の事情に応じた賦課徴収、保険給付を決定すること、さらには被保険者の特性に応じたきめ細やかな保健事業を実施することとされております。
現状、資格管理において、滞納件数・資格証明書・短期証の発行件数が減少していることは、滞納者に対して滞納早期の段階から、電話連絡等の実施による丁寧で細やかな市民目線での対応が成果につながっていることと推察いたします。
本特別会計予算は、歳入歳出の総額を122億8,000万円と計上されており、被保険者数は2万4,181人と前年度比160人の減であり、年々微減傾向にあります。
一般会計からの繰入金は、10億円余りが予算化されておりますことから、国民皆保険の我が国では、今後、ますます後期高齢者医療にシフトしていくことが明らかとなっている中で、どのように支え合っていくかが重要な課題でもあります。
江別市においては、被保険者の健康保持増進を目的に、医療機関との連携により生活習慣病などで通院中の方からの情報提供事業、短期人間ドック助成事業及び各種がん検診や脳ドックなどの受診者に対する助成事業なども積極的に実施していく旨が示されております。また、特定健康診査等事業においても、特定健康診査受診率や特定保健指導利用率向上に取り組むとされています。健康都市宣言を掲げている江別市では、より健康管理に視点を置いた健康寿命・自立期間の延伸に努めることが望まれます。よって、財源確保とともに、未来の社会背景に即した適正な国民健康保険事業を進められることを求め、議案第19号 令和3年度江別市国民健康保険特別会計予算に賛成の立場での討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第19号を起立により採決いたします。
議案第19号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第20号 令和3年度江別市後期高齢者医療特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第20号 令和3年度江別市後期高齢者医療特別会計予算について、反対の立場から討論を行います。
平成20年度の後期高齢者医療制度開始から14年目の本予算は、令和2年度予算と比較し、保険料収入が1億478万7,000円増の14億6,617万6,000円、被保険者数は840人増の1万9,047人、また、一人当たりの保険料は、令和2年度に増額改定され、本予算でも同額となっています。
令和2年度及び令和3年度の保険料は、改定時に均等割は1,843円増の年間5万2,048円、所得割は0.39ポイント増の10.98%とされ、年間限度額は2万円増の64万円となっています。さらに、特に低所得の高齢者の方々に大きな衝撃となったのは、特例軽減の段階的廃止で、当初、9割軽減だった方や8.5割軽減だった方は、本則の7割軽減になるということです。一方、実質負担増にならないようにと、国によってこの間、消費税の10%への引上げを財源とした年金生活者支援給付金と介護保険料の軽減措置が実施されているとのことではありますが、そもそもの年金引下げや消費税増税による負担増から、生活の厳しさは一層増していると言えます。
さらに政府は、医療費の窓口負担について、単身で年収200万円以上の世帯などを対象に、現行の原則1割負担から2割負担への引上げを行おうとしています。
そもそもこの制度は、75歳以上の高齢者を他の保険制度から引き離して独立した保険制度とし、病気にかかりやすく治療が長引き、医療費がかさむ高齢者のみを被保険者としていること、しかも主な収入源が年金である方たちを対象としている制度であることから、極めて基盤が脆弱であることが制度設計時から指摘されているところです。団塊の世代の方たちが高齢となるにつれ、制度の持続可能を言いながら社会保障を縮めようとしていると指摘されるところです。
なお、委員会に提出された短期保険証発行状況の資料によると、今年の2月末時点で二人の方に短期証が発行されています。当市において、この間、保険料滞納者への丁寧な対応や、有効期間6か月の短期証発行の際は、切れ目なく手元に届くよう郵送するなど、一定の配慮がされていることは認めるものですが、病気にかかりやすく、しかも重症化しやすい高齢者に正規の保険証を交付しない制度となっていること自体、認めることはできません。
後期高齢者医療制度が、高齢者の方たちの生活そのものに大きな不安を与えている状況から、高齢者が安心して暮らせる生活を保障するための江別市としての施策は不十分であることを申し上げ、議案第20号について、反対の立場からの討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

内山祥弘君

議案第20号 令和3年度江別市後期高齢者医療特別会計予算について、賛成の立場で討論いたします。
後期高齢者医療制度は、北海道後期高齢者医療広域連合が保険料の賦課決定及び被保険者に対する必要な保険給付を行い、市は、保険料の徴収や各種申請・届出の受付等の窓口業務を行っております。
令和3年2月末時点での短期証の発行は2名とのことですが、今後、接触機会の確保による収納に向けた相談や滞納の解消に取り組むということであり、制度にのっとり、適切かつ丁寧に対応されているものと認識いたします。
令和3年度の予算では、一般会計の事業ではありますが、北海道後期高齢者医療広域連合からの事業の委託により、新たに高齢者保健・介護予防一体的実施推進事業が行われ、高齢者の医療・介護・保健データの一体的な分析により、健康課題の把握を行うとともに、ハイリスクアプローチとしての個別支援や、ポピュレーションアプローチとしての通いの場等を活用した健康教育・相談などが行われるとのことです。
地域包括支援センターなど関係機関との連携や、介護保険特別会計などとの制度横断的な取組により、健康寿命の延伸に向けた実効性のある取組となることを期待いたします。
以上を述べまして、議案第20号 令和3年度江別市後期高齢者医療特別会計予算に対する賛成討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第20号を起立により採決いたします。
議案第20号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
議事の途中でありますが、あらかじめ時間の延長を致します。
換気のため暫時休憩いたします。
───────────────────
午後 3時27分 休憩
午後 3時35分 再開
───────────────────

議長(角田 一君)

休憩前に引き続き会議を開きます。
議事を続行いたします。
次に、議案第21号 令和3年度江別市介護保険特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第21号 令和3年度江別市介護保険特別会計予算について、反対の立場から討論いたします。
本会計予算は、第8期介護保険事業計画の初年度に当たります。介護保険制度開始から20年が過ぎ、この間、3年ごとの見直しのたびに第1号被保険者の保険料は引き上げられ、全国的には、今期計画における保険料の月額基準額は全国平均で6,000円と言われ、多くの自治体から高齢者の負担は限界だとする声が出されているとのことです。
当市では、平成12年度の制度開始時、月額基準額が3,000円で開始したものが第7期では5,720円となり、第8期も同額となったものの、この20年間で2倍近くにまで引き上げられました。
国は、令和元年10月からの消費税率10%への引上げを財源に、令和元年度より所得段階の第1段階から第3段階において軽減を強化したとしていますが、軽減措置があったとしても根本的に負担が重く、保険料を滞納せざるを得ない実態もあり、令和3年2月末時点で給付制限等対象者は4人となっています。国が行う部分的な措置では不十分であり、介護保険給付費準備基金の残高が令和2年度末には12億円余り見込まれていることから、その一部を活用し、保険料の基準額引下げを検討するべきと考えます。
平成29年からの介護予防・日常生活支援総合事業への移行については、当市では介護予防・生活支援サービス事業として訪問サービスや通所サービス、基準緩和型通所サービス、通所短期集中サービスが行われています。当初、介護保険の公的支援の役割を否定するかのような考え方や、介護度の改善を成果とする考え方などが強調されましたが、当市では要支援の方たちや事業対象者が必要とするサービスを提供できているとのこと。国は、その後においても、保険者機能強化推進交付金や介護保険保険者努力支援交付金など、市町村に対し、高齢者の自立支援・重度化防止の取組の強化を求め、その取組状況をランクづけし、それに応じて補助金を交付するといった方法を取っています。当市においては、自立支援と重度化防止に特化して事業を進めているとのこと。このことを徹底した上で、提供体制の整備等、引き続き求めていきます。
いずれにしても、高齢者の方々が安心して地域で暮らし続けられるよう、それぞれの状況にふさわしいサービス等を利用できることが重要であり、そのためにも介護保険料の引下げの検討が求められることを指摘させていただきます。
以上のことから、議案第21号について反対であることを申し上げ、討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

裏 君子君

議案第21号 令和3年度江別市介護保険特別会計予算について、賛成の立場で討論いたします。
本予算は、新たに、コロナ禍におけるフレイル予防対策や口腔機能向上対策の実施など、介護予防事業の充実に取り組むものとなっています。
内容は、一般介護予防事業において、コロナ禍で高齢者が外出自粛により機能低下による虚弱状態になることを予防するため、自宅でできる運動の紹介や口腔ケア、栄養摂取についての取組を掲載した高齢者向けの啓発リーフレットを作成する経費を計上しています。第1号は1万2,000枚、第2号は1万枚を作成し、地域包括支援センターなどにも配付するとしています。
また、口腔機能向上対策として、地域の通いの場等へ介護予防サポーターが主体となって取り組める口腔機能向上プログラムの普及を展開することとしています。
さらに、コロナ禍における通いの場への支援については、リーフレットに感染症の予防策や、運営している代表者等のコロナ禍での活動の工夫などを紹介していること。地域包括支援センターから通いの場の安全な再開に向けた相談を受け、北海道江別保健所と連携しながら助言を行っているほか、新しい生活様式に沿って、活動を行っていけるよう、次年度も継続して横断的に支援していくとのことです。
以上、高齢者が社会に参加しつつ、地域で自立した日常生活を営めるように、介護予防事業の充実がなされるものと考えますことから、議案第21号 令和3年度江別市介護保険特別会計予算について、賛成の立場での討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第21号を起立により採決いたします。
議案第21号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第22号 令和3年度江別市基本財産基金運用特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第22号を採決いたします。
議案第22号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第23号 令和3年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和3年度江別市下水道事業会計予算、以上2件に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第23号 令和3年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和3年度江別市下水道事業会計予算について、反対の立場から討論いたします。
令和3年度の水道事業の業務予定量は、前年度比で給水戸数28戸減としつつ、年間総有収水量は14万7,480立方メートル増の1,043万2,513立方メートルで、有収率は0.3ポイント増の95.6%としています。下水道事業においても、年間汚水処理水量は、下水道使用量、南幌町負担分等ともに前年度比で増を見込み、18万5,000立方メートル増の1,464万8,000立方メートルとしています。
経営面では、収益的収入及び支出において、給水収益は前年度比0.1%減としながら、当年度純利益は1億8,000万円余、下水道事業では当年度純利益を7,484万円余と、前年度と比較し減少しているものの、黒字経営を維持しています。
また、基幹管路の耐震化や老朽配水管の布設替え、上江別浄水場の設備更新等を計画的に進めるとともに、下水道管路の改築や更新、浄化センターの設備更新などを進めるとしています。
堅実な経営が行われている一方で、当市では、一時的とはいえ水道料金の滞納を理由とした給水停止措置が続けられてきています。委員会に提出いただいた資料によると、平成29年度から、給水停止延べ件数は各年度111件、75件、89件と、年度によって増減しつつも、一定の件数で行われています。新型コロナウイルス感染症拡大の下で、給水停止措置を一時期中止するといった配慮はされましたが、通常時においても、衛生的な生活を確保するために給水停止をしない取組が求められます。
これまでも、料金滞納世帯に対して、福祉の相談窓口を紹介するなどといった対応がされてきていることも承知していますが、料金滞納の背景には生活困窮があることから、低所得世帯等への福祉施策としての減免制度などを実施している自治体も参考に、関係部局と検討すべきと考えます。
公営企業として、本来の目的である公共の福祉の増進の視点から、特に給水停止に至らせないための施策について検討が不十分であることを申し上げ、議案第23号及び議案第24号について、反対の立場からの討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

石田武史君

議案第23号 令和3年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和3年度江別市下水道事業会計予算について、賛成の立場で討論に参加いたします。
令和3年度の上下水道事業会計は、2019年度から10年間の計画である江別市上下水道ビジョンに基づき、市民生活や経済活動に不可欠なライフラインとして、水道事業は、常に安全で良質な水道水を供給するため、下水道事業は、快適な生活環境、安全な暮らしを実現するための予算となっています。
まず、水道事業会計予算でありますが、基幹管路耐震化事業をはじめ、老朽排水管の更新や排水施設の更新などを計画的に進めていくものとのことであります。
また、経済建設常任委員会への報告では、停電対策として、災害時においても、標高が高い位置にある配水池から、自然流下方式により市内全域への配水が可能となるよう取り組んでいくとのことで、これを踏まえ、令和3年度では新たな管の布設に着手し、配水機能の拡充を図っていくものとなっています。今後も、配水池の増設や連絡管の整備など、計画的に停電対策を進めていくとのことです。
次に、下水道事業会計予算でありますが、下水道普及率、水洗化普及率ともに高水準であり、近年は、人口が微増傾向で下水道使用量も微増の見込みとなっています。
そうした中で、浄化センター脱水設備更新工事をはじめ、管路施設改築更新工事や処理場・ポンプ場施設改築更新など、施設設備の再構築を着実に進める予算となっています。
しかしながら、令和3年度の純利益は、水道事業会計で対前年度比5,918万4,000円減の1億8,012万円、下水道事業会計で対前年度比37万7,000円減の7,484万3,000円を予定しており、両事業会計とも純利益の減少を見込んでいます。
江別市上下水道ビジョンにおける財政・投資計画でも、純利益は年々減少していき、水道事業会計では令和10年度に、下水道事業会計では令和6年度に純損失となる厳しい見込みとなっています。
このまま推移した場合、水道料金と下水道使用料の改定も必要となる可能性があることから、今後もより一層効率的な経営に努め、運転資金が枯渇しないよう、適切な財源確保策を講ずるよう期待いたします。
以上申し上げまして、議案第23号 令和3年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和3年度江別市下水道事業会計予算の賛成討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第23号及び議案第24号を起立により一括採決いたします。
議案第23号及び議案第24号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算の原案及び議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算に対する修正案、以上2件に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。

鈴木 誠君

議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算について、修正案に賛成し、原案に反対の立場で討論いたします。
令和3年度は、市立病院の経営再建に向けた令和2年度から3年間の集中改革期間の2年目となる予算です。
集中改革期間初年度の令和2年度の状況は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、必達目標であった収支改善計画額を達成できず、江別市立病院経営再建計画の先行きが不安視されているものとなっています。
一方で、新型コロナウイルス感染症の影響下においても、令和2年度下半期は、入院に関して比較的堅調な収益を上げており、また、令和3年度も非常勤の医師派遣の拡大見込みもあり、救急医療のさらなる受入れが期待されるなど、平成29年度以降の総合内科医大量退職以降の近年の状況から見ると、令和3年度は僅かながら光明が見えてきたとも言える状況です。
このような状況の中で、予算段階においては、医療職を含めた病院全体で必達目標と認識されている収支改善計画額を提案いただいているという点については理解するものの、その評価については、今後の実績値で判断させていただきたいと考えます。
以下、修正案に関して言及いたします。
今回の修正案の主要な論点は、病院事業会計に関わる医師確保対策特別引当金の会計処理が適正であるか否かというものです。したがって、市立病院の経営再建への支援の妥当性という政策判断を論じているのではなく、会計処理の適切さという技術的な論点となっております。
委員会質疑では、本来、将来の任意の支出のための費用は、積立金という形で用意するのが適切ではあるが、赤字企業のため任意の積立てができず、その他の会計手法を模索する中で引当金という形を取ったということであります。その手法については、専門家のアドバイスは受けておらず、市立病院事務局サイドとしても、今回の会計処理が最善なものでないということは認識されております。
市立病院事務局が大変苦慮されて手法を検討されたことは理解いたしますが、地方公営企業会計基準上、引当金の計上について、民間企業と同様の4つの要件を全て満たす必要がございます。
残念ながら、一般会計からの給与削減分の経営再建支援補助金による収入は、将来の医師確保に関する費用とは会計上何の関係もないため、その発生が当期以前の事象に起因するという要件とその費用の金額を合理的に見積もることができるという要件を満たしておりません。したがって、今回の医師確保対策特別引当金の会計処理は不適切である可能性が高く、そのような会計処理が行われないように修正が必要と考えます。
本来であれば、一般会計において医師確保対策特別基金として積み立てる方法で、仮にどうしても病院事業会計で処理するのであれば、借受け金または預り金として処理すべきであります。なぜ地方公営企業会計基準を無視してまで医師確保対策特別引当金とすることになったのか、理解できないものであります。
一般会計からの収入を借受け金または預り金とし、大学への寄附講座のための支出が確定したときに、医業費用として計上することで対応可能であったはずであります。医師確保のための支出が確定するまでの収入を一時的に留保でき、積立効果が期待でき、医師確保のための財源として担保することができる。そして、予算計上においても、収支が明確になるのでないかと考えるものです。
なお、令和2年度病院事業予定損益計算書が令和3年度江別市病院事業会計予算書に記載されております。医師確保対策特別引当金として計上されております。これらの問題点について、令和2年度決算審査の中において、しっかり議論させていただきたいと思います。また、令和2年度決算審査において、監査委員においては、指摘した医師確保対策特別引当金が地方公営企業会計基準に適合しているのかどうか、しっかり審査されるよう要請をさせていただきたいと思います。
加えて、修正案では、一時借入金を30億円に減額することが提案されております。予算上で想定されている資金の流れが原案の一時借入金限度額40億円を下回っていること、また、現状の市立病院の経営状態では、年度末の一時借入金が翌年度初めに入金されている一般会計の繰出金である14億円を上回る場合、年度内の資金手当てのためにいずれにせよ議会の議決が必要となるため、その際に改めて審査されるべきものであることから、修正することが適切と考えます。
最後になりますが、江別市立病院経営評価委員会議事録が先日公開されました。その中で、北海道江別保健所長である委員から、感染症対応に関して北海道江別保健所は、市立病院の皆様方に大変感謝しております。昨年の2月以降、PCR検査の検体採取をする帰国者接触者外来を設置していただき、また、PCR検査の結果が陽性の方が入院するような病床をつくっていただき大変感謝しておりますと高く評価されておりました。市内開業医との連携を含めて地域医療を担うことが市立病院の役割であると考えるとともに、厳しい経営環境ではありますが、一層の御尽力をお願い申し上げます。
以上申し上げまして、議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算について、修正案に賛成し、原案に反対の討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

奥野妙子君

議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算について、修正案に反対し、原案に賛成の立場で討論に参加いたします。
令和2年度から令和4年度までの3年間を集中改革期間とする経営再建の1年目となる令和2年度は、市立病院にとって新型コロナウイルス感染症の影響もあり厳しいスタートとなりました。このような厳しい状況下の中、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの答申を踏まえた、市立病院の経営再建に向けたロードマップに基づき、経営再建の取組を進めてまいりました。また、市民の医療を確保するため、発熱患者専用診察スペースを設け、来院者への動線の配慮や迅速な検査が可能なPCR検査の実施など感染防止対策を徹底し、救急患者や入院患者の受入れを積極的に行うなど、地域の医療を担う役割を果たしております。
令和3年度は経営再建の2年目となり、新型コロナウイルス感染症の影響を受けての厳しい経営状況が続く中、予算編成が行われ、引き続き感染防止対策を徹底し、江別市立病院経営再建計画に基づく取組を職員全体で進めていくとしています。
委員会審査では、市立病院の経営再建に向けたロードマップに沿った経営再建に向けての具体的な取組について報告がありました。昨年12月に開設した健診センターでは、新型コロナウイルス感染症対策として動線分けをし、安心して検査を受ける体制を整え、新年度からの集客を図るとともに総合病院の特性を生かし、健診後の外来受診へつなげるなど、診療外来の収益にもつなげていくとのことです。また、医薬分業については、院外処方の取組を令和3年度も95%維持を目標とし、院外処方推進による薬品費8,000万円程度の削減と、薬剤師が入院患者への調剤や指導ができることにより、診療報酬がプラスになるなど、入院単価の増加にもつながることなどが述べられました。
また、令和2年度の後半から診療収益の改善も見られているところであり、各診療科ごとの患者数、診療単価の計画についても、現実的な数字から実現可能な目標が掲げられ、さらにその目標については、現場との共通認識としての共有が図られているなど、状況に見合った予算編成が行われたものと考えるところであります。
令和3年度は、江別市立病院経営再建計画に基づく取組を職員の皆さんとの意思疎通を十分に図り進めていただくとともに、今年度からの懸案である市民説明の場を設け、市立病院が目指すべき方向性を市民の皆さんにしっかりとお示しし、また広く御意見を伺うことで、納得感と透明性の高い経営再建を目指していただくことを望むものであります。
また、今回、本会計予算原案に対して、医師確保対策特別引当金と一時借入金限度額に関する修正案が提出されました。
まず、医師確保対策特別引当金について、修正案の内容では、引当金の計上には、地方公営企業法施行規則にある4つの要件全てを満たす必要があり、会計処理上は不適切である可能性が高いと指摘されております。
その4要件とは、将来の特定の費用または損失であって、その発生が当該事業年度以前の事象に起因し、発生の可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積もることができるとあります。
では、今回の医師確保対策特別引当金について考えますと、市立病院再建のための最優先事項とされているのが医師確保であり、本予算で計上された医師確保対策特別引当金は、文字どおり医師確保のために費用化されたものであります。医師不足の状態は、過去より続いているものであり、将来にわたって取り組む必要があるべきものであること、その金額に関しては、流動的である側面は否めないものの、医師確保策が具体化した時点である程度明確になるものであることなどを考えれば、今回の医師確保対策特別引当金に違法性があるとまでは認められないことから、不適切なものとは言えないと判断するものであります。
次に、一時借入金限度額についてでありますが、当初予算の段階で一時借入金ピーク額より10億円以上も大きな限度額40億円は必要とは考えられないとあります。確かに一時借入金が40億円必要とされる状況が想定されていない場合では、40億円である必要がないという意見には一定の理解をするものでありますが、そのことをもって、一時借入金限度額を30億円に修正しなければならないというものではないと考えます。
大切なことは、経営改善の努力によって一時借入金をできる限り抑制すること、そして、万が一の事態が予想、または発生した場合は、早急にその状況と対応策を議会、そして市民に示すことであります。
これらの理由から、原案を修正する必要はないと判断するものであります。
以上述べまして、議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算について、修正案に反対し、原案に賛成の立場での討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

高橋典子君

議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算について、修正案に反対、原案に賛成の立場から討論いたします。
初めに、本会計予算に対する修正案の主な内容ですが、1点目として、第3条収益的収入及び支出において、収入の特別利益から、一般会計からの経営再建支援補助金に当たる7,079万円を減額するとともに、特別損失から医師確保対策特別引当金に当たる額を減額すること。また、2点目として、一時借入金の上限額を40億円から30億円に改めることとしています。
これらの点について、委員会での審査の状況も踏まえ申し上げますと、地方公営企業法施行規則第22条に示されている引当金について、予算に計上されている医師確保対策特別引当金は、その要件を満たしているものと考えられます。令和4年度までの間、市職員の給与減額分を原資として市立病院の再建支援を行う、特に最優先すべきことが医師確保であり、医師確保対策特別引当金は、確実に医師確保のための費用となること、市立病院の医師不足の経過及び経緯は、過去からの事象に起因していること、この間、既に医師確保に関した交渉などが具体的に進められていること、令和4年度までの給与削減分を原資としてその費用は明確になっていると言えます。
また、一時借入金の限度額については、借入れピーク時より十分余裕を持たせることで、限度内であれば期間中、何度でも借入れができ、年度途中の資金不足から予算を補正するなどの事態を避けることができます。
以上のことから、原案の修正は不要と考えます。
続いて、令和3年度本会計予算の原案について述べます。
委員会では、市立病院の経営再建に向けたロードマップ、主要な取組項目を基に、収支改善に寄与する主な取組項目と改善額の資料や進捗管理表、また、診療収益の状況のほか、各種の資料を求め審査が行われました。
この間、市立病院では、市内外における新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、市外からの入院依頼や救急患者の受入れが増え、入院収益や診療単価等において昨年実績を上回っている状況や、札幌医療圏の病院と連携した受入れの継続などについて説明されています。
また、訪問看護ステーションの体制強化、緩和ケアチームの設置に向けた検討など、市立病院の経営再建に向けたロードマップの目標どおり進められているとのことでした。
診療科の方向性として、59床の精神科病床を稼働病床37床に縮小し、1つの作業療法室を健診センターへ転用。認知症への取組としては、もの忘れ外来を中心として、高度医療機器の活用と多職種連携により、さらに強化していきたいとされています。
さらに最優先課題である医師招聘について、循環器内科及び消化器内科をはじめ、総合内科医についての取組は、医育大学や民間医療機関、人材派遣会社等への働きかけを継続し、内科医1名の採用が検討されていると報告されています。
また、診療収益の設定については、各診療科担当医師と共有化する上限額を設定し積み上げた数字で、実現すべき目標と確認していると説明されています。一方、この実現すべき目標を必達目標として数値の達成を強調することは、医師をはじめ医療者の真摯な医療へのモチベーションを低下させることにつながりはしないかと危惧するとともに、むしろ働き方改革や医師招聘等への妨げにならないよう細心の注意が必要と考えます。
さらに看護体制については、既に4病棟が2交代制3人夜勤となっています。長時間夜勤による疲労や確実な仮眠時間の確保、夜間緊急入院への対応などの課題が指摘されていることに関し、現状では2交代制を実施しつつ、夜間管理者の配置や夜間専従の看護補助者の採用などの対応をしながら実施しているとのことですが、雇用や労働環境に関わることでもあり、引き続き注意深く見ていく必要があると考えます。
加えて、今後、経営形態の移行に伴う課題への対応など、新たに発生してくることが推察されますが、病院職員への十分な説明等が求められます。
江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会が提出した答申書にあるように、市立病院という医療資源を失う事態に至ることは、市民が地域で安心して暮らしていくことにとって非常に大きな損失であると示されたことを市民も行政も議会も共通認識として持ち、市立病院の経営再建にそれぞれの立場で役割を果たすことが求められます。
以上のことを申し上げ、議案第25号について修正案に反対し、原案に賛成の立場からの討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
引き続き採決いたしますが、本件については、修正案が提出されておりますので、まず、修正案について採決した後、原案についての採決を行います。
初めに、議案第25号に対する修正案を起立により採決いたします。
本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立少数であります。
よって、修正案は否決されました。
次に、議案第25号の原案を起立により採決いたします。
議案第25号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第6号、議案第10号及び議案第11号

議長(角田 一君)

日程第17ないし第19 議案第6号 江別市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について、議案第10号 江別市交通安全対策会議条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第11号 江別市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について、以上3件を一括議題といたします。
生活福祉常任委員長の報告を求めます。

生活福祉常任委員長(諏訪部容子君)

ただいま上程されました議案3件につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
初めに、議案第6号 江別市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本議案は、令和3年度の介護報酬改定に併せて、地域密着型サービスなどの事業に関する国の基準省令が一部改正され、感染症や災害への対応力強化のほか、無資格者への認知症介護基礎研修の受講義務づけや、介護サービスの人員配置基準の見直しなどが行われたことから、関係する4つの条例を一括して改正しようとするものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、介護事業者に対する新たな義務づけに伴う市の対応についての質疑に対して、このたびの改正によって義務づけられた認知症介護基礎研修の受講や業務継続計画の策定などには3年間の経過措置が設けられているが、市内の事業所の中には、自力での対応が困難な事業所もあると考えることから、国から示されるガイドラインや通知の解釈についての情報提供を行うなど、市への問合せに対して適切に対応するとともに、市に指導権限がある事業所に対しては、実地指導の中で確認していきたいと答弁されております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第6号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、議案第10号 江別市交通安全対策会議条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本議案は、第11次江別市交通安全計画を作成するに当たり、江別市市民参加条例の規定に基づき、公募による委員の選任を可能とするため、所要の改正を行おうとするものであります。
以上の説明を受け、結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第10号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、議案第11号 江別市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本議案は、対象火気設備等の位置、構造及び管理並びに対象火気器具等の取扱いに関する条例の制定に関する基準を定める省令の一部改正に伴い、本年4月1日以降、急速充電設備に係る全出力の上限を50キロワットから200キロワットに拡大するとともに、急速充電設備を設置する際の安全対策に係る規定を追加するほか、高出力の急速充電設備を設置しようとする場合の届出義務を定めるなど、所要の改正を行おうとするものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、急速充電設備に係る全出力の上限が拡大された経緯についての質疑に対して、近年の電気自動車の普及に伴い、今後は走行距離を伸ばすため、電気自動車に搭載される電池の大容量化が予測されるが、従来の充電設備では、大容量化した電池の充電に時間を要することから、充電時間を短縮できる高出力の急速充電設備の需要が高まることが背景にあると答弁されております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第11号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
当委員会に付託されました議案第6号、議案第10号及び議案第11号の審査の経過と結果については、以上のとおりであります。
よろしく御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより生活福祉常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で生活福祉常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第6号 江別市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第6号を採決いたします。
議案第6号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第10号 江別市交通安全対策会議条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第10号を採決いたします。
議案第10号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第11号 江別市火災予防条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第11号を採決いたします。
議案第11号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第7号

議長(角田 一君)

日程第20 議案第7号 江別市花き・野菜栽培技術指導センター条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
経済建設常任委員長の報告を求めます。

経済建設常任委員長(岡 英彦君)

ただいま上程されました議案第7号 江別市花き・野菜栽培技術指導センター条例の一部を改正する条例の制定について、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
本議案は、江別市花き・野菜栽培技術指導センターの栽培棟を、市が出資する団体である株式会社フラワーテクニカえべつに移管することにより、効果的な施設整備や生産体制の強化を図り、花卉苗と野菜苗を安定的に供給するため、所要の改正を行うものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、栽培棟の移管に関する経過についての質疑があり、答弁では、近年、江別市花き・野菜栽培技術指導センターにおける野菜苗の受注件数が増加していることにより、野菜苗などのさらなる安定生産を図るために、施設整備などを主体的に行う必要があることから、株式会社フラワーテクニカえべつから市に対して、栽培棟の移管に関する要望があった。
今後、自らの裁量で、迅速に施設改修などを行い、作物の特性に合った機材を導入することにより、生産体制を強化できる環境は、当市における農業の振興に大きく寄与すると判断したことから、栽培棟を移管することとしたものであると述べられております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、議案第7号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
当委員会に付託されました議案第7号の審査の経過と結果については、以上のとおりであります。
よろしく御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより経済建設常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で経済建設常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第7号 江別市花き・野菜栽培技術指導センター条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第7号を採決いたします。
議案第7号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第26号

議長(角田 一君)

日程第21 議案第26号 江別市議会会議規則の一部を改正する規則の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。

議会運営委員長(島田泰美君)

ただいま上程されました議案第26号 江別市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について、提案理由を御説明申し上げます。
本件は、地方自治法第109条第6項に基づき、江別市議会会議規則第13条第2項の規定により、議会運営委員会として提出するものでございます。
初めに、改正の理由でありますが、全国市議会議長会において、女性をはじめとする多様な人材の市議会への参画を促進する環境整備を図る観点から、住民が議員として活動するに当たっての制約要因の解消に資するため、会議の欠席事由と出産に伴う欠席期間を明文化するとともに、行政手続等において、原則として押印を廃止する政府の政策動向を踏まえた見直しとして、令和3年2月3日に標準市議会会議規則を改正したことから、当委員会で協議した結果、これに準拠して、所要の改正を行おうとするものであります。
次に、改正の内容でありますが、第2条において、これまで一括して事故と総称してきた欠席事由を公務、疾病、育児、看護、介護、配偶者の出産補助と具体的に例示するとともに、これらに当たらない場合をその他のやむを得ない事由として改め、同条に第2項として、出産による欠席と、その欠席できる期間の規定を追加するものであります。
また、第82条第1項において、現在、請願者に求めている請願書への押印を署名または記名押印として選択できるように改め、同条第2項で、請願者が法人の場合における代表者の押印について、同様の改正を行うほか、規定の整備を行うものであります。
なお、附則におきまして、施行期日を公布の日とするものであります。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
これより議案第26号 江別市議会会議規則の一部を改正する規則の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第26号を採決いたします。
議案第26号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 意見書案第1号

議長(角田 一君)

日程第22意見書案第1号 国民の命と暮らしを守る新型コロナウイルス感染症対策の実施を求める意見書を議題といたします。
提出者は、諏訪部議員、裏議員、鈴木議員、高橋議員、本間議員、宮本議員であります。
お諮りいたします。
上程中の意見書案第1号については、あらかじめ議会運営委員会と諮り、提案理由説明、質疑、委員会付託、討論を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
引き続き、意見書案第1号を採決いたします。
意見書案第1号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 報告第1号ないし報告第3号

議長(角田 一君)

日程第23ないし第25 報告第1号 株式会社江別振興公社の令和3年度事業計画に関する書類、報告第2号 一般財団法人江別市スポーツ振興財団の令和3年度事業計画に関する書類及び報告第3号 株式会社フラワーテクニカえべつの令和3年度事業計画に関する書類、以上3件を一括議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

総務部長(後藤好人君)

ただいま上程になりました報告第1号 株式会社江別振興公社の令和3年度事業計画に関する書類について、御報告申し上げます。
事業計画に関する書類につきましては、取締役会の議決を経まして市に提出されたもので、地方自治法第243条の3第2項の規定により、本議会に御報告するものであります。
事業計画書の1ページをお開きいただきたいと存じます。
初めに、事業計画についてでありますが、江別市の指定管理者として公民館等の管理運営事業を引き続き行うものであります。
次に、2ページをお開きいただきたいと存じます。
事業内容につきましては、子育て世代を応援し、子供たちの豊かな人間性を育むための子育て支援事業をはじめ、各種事業の実施を計画しております。
次に、5ページをお開きいただきたいと存じます。
予定損益計算書でありますが、売上高は、公民館等指定管理料収入、利用料金制による公民館等利用料収入、公民館等事業収入及び雑入を合わせまして1億6,578万円を予定しております。
一方、売上原価につきましては、各施設の受託事業原価が1億5,685万4,000円、販売費及び一般管理費につきましては921万円を予定しております。これらの営業収支に営業外収益を加え、法人税等を精算いたしますと、当期純利益は55万3,000円となる予定であります。
なお、4ページに予定貸借対照表を、6ページに各施設の運営費予定明細書を、7ページに販売費及び一般管理費予定明細書をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
以上、御報告申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。

教育部長(萬 直樹君)

ただいま上程になりました報告第2号 一般財団法人江別市スポーツ振興財団の令和3年度事業計画に関する書類につきまして、御報告申し上げます。
事業計画に関する書類につきましては、財団理事会及び評議員会の議決を経まして市に提出されたもので、地方自治法第243条の3第2項の規定により、本議会に御報告するものであります。
事業計画書の1ページをお開きいただきたいと存じます。
初めに、事業計画についてでありますが、市民皆スポーツをさらに推進するため、各種スポーツ教室及びスポーツ大会等を開催するとともに、市民体育館をはじめとする屋内体育施設や都市公園施設等の指定管理者として、市民サービスの向上に向けた管理運営を行うものであります。
また、事業運営に当たりましては、これまでどおり利用者の利便性に配慮した弾力性のある運営とサービスの提供を図りながら、施設の利用を促進するとともに、利用者に満足していただけるよう努めていくこととしております。
次に、5ページ及び6ページをお開き願います。
令和3年度収支予定表の1予定収支予算書につきまして、まず、5ページの収入の部でありますが、1の基本財産運用収入は、利息収入の3,000円を、2の事業収入は、スポーツ大会参加料等の補助事業収入、屋外体育施設の維持管理業務等の受託事業収入、市民体育館をはじめとする屋内体育施設等の指定管理料や利用料金等の指定管理事業収入及び自主事業収入として2億9,223万8,000円を予定しております。また、3の補助金収入は、江別市からの補助金として4,346万2,000円を予定し、4の雑収入349万7,000円を加え、当期収入合計額は3億3,920万円を予定しているものであります。
次に、6ページに移りまして、支出の部でありますが、1の補助事業費は、スポーツ大会開催事業費、健康体力づくり指導相談事業費、スポーツ指導者養成事業費及び事業管理費として4,653万5,000円を、2の受託事業費は屋外体育施設等の管理業務受託事業費として1,453万5,000円を、3の指定管理運営費は指定管理施設の管理運営費として2億7,617万8,000円を、4の自主事業費は事業に係る経費として190万2,000円を、5の予備費として5万円を予定しており、その結果、当期支出合計額は3億3,920万円となるものであります。
なお、7ページに予定正味財産増減計算書を、8ページに予定貸借対照表をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
以上、御報告申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。

経済部長(福島和幸君)

ただいま上程になりました報告第3号 株式会社フラワーテクニカえべつの令和3年度事業計画に関する書類につきまして、御報告申し上げます。
事業計画に関する書類につきましては、取締役会の議決を経まして市に提出されたもので、地方自治法第243条の3第2項の規定により、本議会に御報告するものであります。
事業計画書の1ページをお開きいただきたいと存じます。
初めに、事業計画についてでありますが、江別市花き・野菜栽培技術指導センターの指定管理や花卉苗及び野菜苗の播種、育苗事業並びに黒ニンニク製造販売事業を行うほか、ガーデニングフェアや栽培指導の実施などにより、生産者への苗の安定供給や市民への栽培技術の普及促進に向けた事業を引き続き行ってまいります。
次に、3ページをお開きいただきたいと存じます。
予定損益計算書でありますが、売上高は、JA道央からの野菜苗の播種、育苗に係る受託事業収入、黒ニンニクの製造販売、ガーデニングフェアの実施による収益、江別市花き・野菜栽培技術指導センターの指定管理料を合わせまして9,276万円を予定しております。
一方、売上原価につきましては、野菜苗の播種や育苗に係る受託事業原価が2,985万円、販売費及び一般管理費につきましては6,090万8,000円を予定しております。これらを差し引いた営業利益は200万2,000円を予定しており、このほか営業外収益及び法人税等を精算いたしますと、当期純利益は155万2,000円となる予定であります。
なお、2ページに予定貸借対照表を、4ページに製造原価予定明細書、販売費及び一般管理費予定明細書をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
以上、御報告申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより報告第1号ないし報告第3号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上をもって、報告第1号ないし報告第3号を終結いたします。

◎ 各委員会所管事務調査について

議長(角田 一君)

日程第26 各委員会所管事務調査についてを議題といたします。
お諮りいたします。
閉会中における各委員会の所管事務調査について、議会運営委員長より次期議会の会期等運営についてを、総務文教常任委員長より総務・企画行政について、教育行政について、以上2件を、生活福祉常任委員長より生活環境行政について、保健・福祉行政について、消防行政について、病院事業について、以上4件を、経済建設常任委員長より農業行政について、商工観光行政について、建設行政について、上・下水道事業について、以上4件を、予算決算常任委員長より財政運営についてを、それぞれ閉会中調査したいので承認されたい旨の申出がありました。これを承認することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。

◎ 閉会宣告

議長(角田 一君)

今期定例会に付議されました事件は全て議了いたしました。
令和3年第1回江別市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
午後 4時40分 閉会