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令和3年第1回江別市議会定例会会議録(第1号)令和3年2月25日

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年6月15日更新

1 出席議員

25名

議長 角田 一 君 副議長 相馬 芳佳 君 
議員 高橋 典子 君 議員 佐藤 美佐子 君
議員 吉本 和子 君 議員 島田 泰美 君
議員 芳賀 理己 君 議員 石田 武史 君
議員 本間 憲一 君 議員 鈴木 誠 君
議員 猪股 美香 君 議員 岡 英彦 君
議員 三角 芳明 君 議員 宮本 忠明 君
議員 高間 専逸 君 議員 清水 直幸 君
議員 佐々木 聖子 君 議員 稲守 耕司 君
議員 内山 祥弘 君 議員 諏訪部 容子 君
議員 干場 芳子 君 議員 齊藤 佐知子 君
議員 奥野 妙子 君 議員 徳田 哲 君
議員 裏 君子 君    

2 欠席議員

0名

3 説明のため出席した者の職氏名

市長 三好 昇 君 副市長 佐々木 雄二 君
水道事業管理者 佐藤 哲司 君 総務部長 後藤 好人 君
総務部調整監 高橋 孝也 君 企画政策部長 川上 誠一 君
生活環境部長 三上 真一郎 君 経済部長兼
総合特区推進監
福島 和幸 君
健康福祉部長 佐藤 貴史 君 建設部長 佐藤 民雄 君
病院事務長 白石 陽一郎 君 病院経営推進監 渡部 丈司 君
消防長 内山 洋 君 水道部長 菊谷 英俊 君
会計管理者 多田 清人 君 総務部次長 白崎 敬浩 君
財務室長 野口 貴行 君 教育委員会教育長 黒川 淳司 君
教育部長 萬 直樹 君 監査委員 中村 秀春 君
監査委員事務局長 湯藤 維之 君 農業委員会会長 佐藤 和人 君
農業委員会事務局長 斉藤 幸治 君 選挙管理委員会
委員長
中井 悦子 君
選挙管理委員会
事務局長
金内 隆浩 君    

4 事務に従事した事務局員

事務局長 土屋 健 君 次長 宮沼 直之 君
庶務係長 土谷 晶子 君 議事係長 水口 武 君
主査 坪松 隆 君 主任 岡村 英治 君
主任 川上 静 君 書記 渡辺 輝 君
事務補助員 猪部 みゆき 君    

5 議事日程

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸般の報告
日程第 4 行政報告
日程第 5 各常任委員会所管事務調査報告
日程第 6 議案第1号 市道路線の認定及び廃止について
日程第 7 議案第12号 令和2年度江別市一般会計補正予算(第8号)
日程第 8 議案第13号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
日程第 9 議案第14号 令和2年度江別市介護保険特別会計補正予算(第4号)
日程第10 議案第15号 令和2年度江別市基本財産基金運用特別会計補正予算(第1号)
日程第11 議案第16号 令和2年度江別市水道事業会計補正予算(第5号)
日程第12 議案第17号 令和2年度江別市下水道事業会計補正予算(第4号)
日程第13 議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算
日程第14 議案第19号 令和3年度江別市国民健康保険特別会計予算
日程第15 議案第20号 令和3年度江別市後期高齢者医療特別会計予算
日程第16 議案第21号 令和3年度江別市介護保険特別会計予算
日程第17 議案第22号 令和3年度江別市基本財産基金運用特別会計予算
日程第18 議案第23号 令和3年度江別市水道事業会計予算
日程第19 議案第24号 令和3年度江別市下水道事業会計予算
日程第20 議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算
日程第21 議案第2号 財産の無償貸付について
日程第22 議案第3号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について
日程第23 議案第4号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
日程第24 議案第5号 江別市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
日程第25 議案第8号 江別市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について
日程第26 議案第9号 江別市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について
日程第27 議案第6号 江別市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について
日程第28 議案第10号 江別市交通安全対策会議条例の一部を改正する条例の制定について
日程第29 議案第11号 江別市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について
日程第30 議案第7号 江別市花き・野菜栽培技術指導センター条例の一部を改正する条例の制定について

6 議事次第

◎ 開会宣告・開議宣告

議長(角田 一君)

これより令和3年第1回江別市議会定例会を開会いたします。
ただいまの出席議員は25名で定足数に達しております。
直ちに本日の会議を開きます。

◎ 議事日程

議長(角田 一君)

本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

◎ 会議録署名議員の指名

議長(角田 一君)

日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第111条の規定により、
奥野議員
鈴木議員
を指名いたします。

◎ 会期の決定

議長(角田 一君)

日程第2 会期の決定についてを議題と致します。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、あらかじめ議会運営委員会と諮り、本日から3月24日までの28日間とし、2月26日から3月4日まで、6日及び7日並びに10日から23日までは委員会審査等のため、本会議を休会と致したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。

◎ 諸般の報告

議長(角田 一君)

日程第3 諸般の報告を事務局長に報告させます。

事務局長(土屋 健君)

御報告申し上げます。
今議会におきます地方自治法第121条の規定によります説明員は、別紙印刷物のとおりでございます。
また、今議会に提出されました案件の数並びに閉会中の議長事務報告につきましても、印刷物に掲載のとおりでございます。
さらに、監査委員から報告のありました令和2年度定期監査後期の報告及び例月出納検査結果報告11月分及び12月分並びに市長から報告のありました請願の処理の経過及び結果につきましても、お手元に配付のとおりでございます。
以上でございます。

◎ 行政報告

議長(角田 一君)

日程第4 行政報告を議題と致します。
行政報告を求めます。

市長(三好 昇君)

本日、私から行政報告として申し上げる予定でありました令和3年石狩教育研修センター組合議会第1回定例会につきましては、昨日2月24日に北広島市で開催が予定されておりましたが、構成市町村であります地域におきまして、大雪の影響により、参集が困難とされたことから、定例会が開催されなかったところでございます。
したがいまして、本日報告を予定していた案件につきましては、今後、定例会が開催された後に、改めて報告をさせていただきます。
なお、定例会で予定されていた議案につきましては、令和3年度石狩教育研修センター組合一般会計予算についての1件でございます。
以上でございます。

議長(角田 一君)

これより行政報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上をもって、行政報告を終結いたします。

◎ 各常任委員会所管事務調査報告

議長(角田 一君)

日程第5 各常任委員会所管事務調査報告を議題と致します。
初めに、生活福祉常任委員長の報告を求めます。

生活福祉常任委員長(諏訪部容子君)

当委員会の閉会中の所管事務調査のうち、新型コロナウイルス感染症に係る対応について御報告申し上げます。
初めに、市内における新型コロナウイルス感染者の状況についてですが、令和2年2月に初めて感染者が確認されてから10月まで、感染者数は合計9人で推移していましたが、11月には新たに75人の感染者が確認されたとのことであります。
そのような状況の中、令和2年11月8日、接待を伴う飲食店をはじめ、市内各所においてクラスターの発生が相次ぎ、高齢者施設でクラスターが発生した際には、保健センター内に現地対策本部等が設置され、施設内における消毒を徹底するなどの感染拡大防止対策を実施したほか、医師・看護師の派遣や施設職員の心のケアに加えて、衛生物品を提供するなどの支援を行ったとのことであります。
次に、江別PCR検査センターについてですが、令和2年6月18日に江別PCR検査センターを開設して、鼻咽頭拭い液による検査を実施してきましたが、より安全に検査ができるよう、10月1日からは唾液回収による検査を中心に実施しているとのことであります。
江別PCR検査センターは、週に3回、午後2時から午後4時まで開設していますが、令和2年11月には感染拡大に伴い臨時開設を行うなど、緊急時には、必要に応じて開設しているとのことであります。
以上が、報告の概要でありますが、今後は、新型コロナワクチンの接種のほか、高齢者福祉施設等の職員に対するPCR検査など、江別市にとって非常に重要な取組を行う予定であるとのことから、当委員会といたしましても、今後の動向を注視してまいりたいと考えております。
以上、御報告申し上げ、閉会中における当委員会の所管事務調査報告と致します。

議長(角田 一君)

これより生活福祉常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、生活福祉常任委員長報告を終結いたします。
次に、経済建設常任委員長の報告を求めます。

経済建設常任委員長(岡 英彦君)

当委員会の閉会中の所管事務調査のうち、新型コロナウイルス感染症に係る対応について御報告申し上げます。
初めに、事業者に対する支援として江別市が独自に行う酒類提供飲食店支援給付金の概要でありますが、これまで感染拡大防止に努めながら営業を続けてきたものの、年末年始における感染拡大の影響を大きく受けている酒類提供飲食店に対して、1店舗当たり20万円を支給するものであります。
次に、酒類提供飲食店支援給付金の支給対象者でありますが、令和2年12月1日時点で飲食店の営業許可を受けて、市内で酒類を提供している事業者のうち、新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年11月から本年1月までのいずれかの月の売上高が、前年同月比で50%以上減少していることに加え、スタッフのマスク着用や定期的に店内の換気を行うなど、新北海道スタイルを実践している飲食店を対象にしたとのことであります。
なお、酒類提供飲食店支援給付金の支給手続の際には、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、郵送による申請を基本として審査を進めたほか、申請手続の負担を軽減するため、昨年実施した飲食店等支援給付金を受給した事業者は、今回の申請において、飲食店営業許可証などの書類を省略することができるように手続を簡素化したとのことであります。
以上が、報告の概要でありますが、国や北海道において、新たな事業者支援の実施について検討しているとの報道がなされており、市としても、その状況を見極めながら、何らかの支援策を講ずることについて検討していきたいとのことから、当委員会といたしましても、今後の動向を注視してまいりたいと考えております。
以上、御報告申し上げ、当委員会の閉会中における所管事務調査報告と致します。

議長(角田 一君)

これより経済建設常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、経済建設常任委員長報告を終結いたします。
これをもって、各常任委員会所管事務調査報告を終結いたします。

◎ 議案第1号

議長(角田 一君)

日程第6 議案第1号 市道路線の認定及び廃止についてを議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

建設部長(佐藤民雄君)

ただいま上程になりました議案第1号 市道路線の認定及び廃止について、提案理由を御説明申し上げます。
初めに、路線の認定につきましては、一般国道275号の道路整備事業によるものが、3路線、延長1,741メートルの増加となるものであります。
次に、廃止する路線につきましては、一般国道275号の道路整備事業による路線再編であり、2路線、延長1,697メートルが廃止となるものであります。
以上のことから、市道路線の総数は、2,416路線、総延長は、83万7,190メートルとなるものであります。
なお、各路線の延長、位置などの詳細につきましては、議案及び図面を御参照くださいますようお願い申し上げます。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本件については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
これより議案第1号 市道路線の認定及び廃止についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第1号を採決いたします。
議案第1号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第12号ないし議案第17号

議長(角田 一君)

日程第7ないし第12 議案第12号 令和2年度江別市一般会計補正予算(第8号)、議案第13号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)、議案第14号 令和2年度江別市介護保険特別会計補正予算(第4号)、議案第15号 令和2年度江別市基本財産基金運用特別会計補正予算(第1号)、議案第16号 令和2年度江別市水道事業会計補正予算(第5号)及び議案第17号 令和2年度江別市下水道事業会計補正予算(第4号)、以上6件を一括議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

副市長(佐々木雄二君)

ただいま上程になりました議案第12号 令和2年度江別市一般会計補正予算(第8号)外3特別会計の補正予算につきまして、一括して提案理由を御説明申し上げます。
初めに、一般会計でありますが、今次補正は、第1に、新型コロナウイルス感染症対策等への措置、第2に、国等の予算動向による変更等の措置、第3に、歳入・歳出の決算見込みに伴う措置、第4に、その他緊急を要するものへの措置を行うものであります。
また、令和3年度に実施する新型コロナウイルス感染症対策経費につきましては、国の15か月予算という考え方を踏まえ、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを活用して今次補正予算において措置し、繰越明許費を設定した上で、新年度予算と一体的に事業執行することとしております。
以下、その概要につきまして、御説明申し上げます。
予算書の16ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
まず、2款総務費でありますが、1項1目一般管理費のふるさと納税普及促進事業は、ふるさと納税寄附金の増加に伴う返礼品購入経費等として7,461万9,000円を追加するものであり、災害対応物品整備事業(新型コロナウイルス感染症対策)は、避難所における感染防止対策に必要な物品の整備に要する経費として、299万7,000円を措置するものであります。
5目財産管理費は、前年度決算剰余金や寄附金、土地売払収入等を基金に積み立てるため、5億3,542万円を追加するものであり、6目企画費は、事業費の決算見込みにより1,619万4,000円を減額するものであり、2項1目市民活動費は、自治会館の運営に必要な感染防止対策を講ずるための経費への補助として410万円を措置するものであり、3項1目税務総務費は、市民税等申告受付業務に係る感染防止対策に要する経費として238万1,000円を追加するものであります。
17ページに移りまして、8項1目職員管理費は、北海道からの派遣職員の派遣形態の変更に伴う負担金として783万4,000円を追加するものであります。
次に、3款民生費でありますが、1項1目社会福祉総務費は、いずれも事業費の確定により、特別定額給付金は3,960万円を、特別定額給付金事務費は3,207万5,000円をそれぞれ減額するものであります。
2目老人福祉費のいきいきセンターさわまち管理運営事業は、新型コロナウイルス感染症の影響による指定管理施設の利用料金収入の減収に対する補塡等として34万9,000円を追加するものであり、後期高齢者医療費は、令和元年度の医療費精算など、北海道後期高齢者医療広域連合への納付額の確定により606万円を減額するものであり、介護事業者連携事業(新型コロナウイルス感染症対策)は、市内介護事業者との協議の場の設置や、継続的な介護提供体制の構築に要する経費として370万6,000円を追加するものであります。
3目障害福祉費の障害者自立支援給付費は6,721万7,000円を、障害者自立支援給付費(児童)は3,001万7,000円を、いずれも利用件数の増などにより、それぞれ追加するものであり、障がい福祉一般管理経費は、障害福祉サービスの報酬改定に伴うシステム改修経費として185万7,000円を追加するものであります。
18ページに移りまして、2項1目児童福祉総務費は、事業費の決算見込みにより155万円を減額するものであり、3目保育所費の保育施設等環境整備事業(新型コロナウイルス感染症対策)は、保育施設等が実施する感染防止対策のための環境整備に対する補助等として3,101万4,000円を追加するものであり、保育従事者等応援臨時給付金(新型コロナウイルス感染症対策)は、事業費の決算見込みにより1,021万5,000円を減額するものであります。
4目児童館費は、放課後児童クラブ等が実施する感染防止対策のための環境整備に対する補助等として1,130万円を追加するものであり、6目子ども医療費は、事業費の決算見込みにより2,660万9,000円を減額するものであり、3項2目扶助費は、医療扶助等の決算見込みにより7,750万円を追加するものであります。
次に、19ページに移りまして、4款衛生費でありますが、1項1目保健衛生総務費の新型コロナウイルス地域医療連携事業は、市内医療機関との協議の場の設置や、継続的な医療提供体制の構築に要する経費として285万1,000円を、PCR検査センター運営事業(新型コロナウイルス感染症対策)は、江別PCR検査センターの運営経費として1,349万4,000円をそれぞれ追加するものであります。
2目感染症予防費の新型コロナウイルス感染症対策経費は、公共施設やイベントなどでの感染防止対策に必要な環境整備に要する経費として1,700万円を、新型コロナウイルス感染症予防啓発事業は、感染症を正しく理解するための広報・啓発資材の作成等に要する経費として82万円をそれぞれ追加するものであり、高齢者福祉施設職員等に対するPCR検査等実施事業(新型コロナウイルス感染症対策)は、高齢者福祉施設職員等に対するPCR検査等の実施に要する経費として1億8,077万2,000円を措置するものであります。
3目予防接種費は、全市民を対象とした新型コロナワクチンの接種に要する経費として6億7,874万6,000円を措置するものであります。
次に、20ページに移りまして、6款農林水産業費でありますが、1項3目農業振興費は、市内大学生等のアルバイト先と農業労働力の確保を目的とした農業者に対する給付金として1,002万5,000円を追加するものであり、6目土地改良事業費は、国の補正予算に伴う次年度への繰越事業費として、中の月地区における道営水利施設整備事業負担金を追加する一方で、本年度実施分を事業費の確定により減額し、合計で3,337万5,000円を追加するものであります。
次に、7款商工費でありますが、1項2目商業振興費は、江別商工会議所が実施する住宅リフォーム工事費補助事業に対する補助金として4,600万円を追加するものであります。
次に、8款土木費でありますが、5項2目住宅営繕費は、契約差金など事業費の決算見込みにより3,520万円を、3目建築指導費は、国の方針及び北海道の計画の策定遅延に伴う計画策定年度の変更により420万9,000円をそれぞれ減額するものであります。
次に、21ページに移りまして、9款消防費でありますが、1項1目常備消防費の消防活動感染防止対策事業(新型コロナウイルス感染症対策)は、消防及び救急活動における感染防止対策に必要な資器材の整備等に要する経費として1,867万9,000円を追加するものであり、消防本部感染防止対策事業(新型コロナウイルス感染症対策)は、消防庁舎の換気対策等の環境整備や感染防止対策に必要な資器材の整備に要する経費として2,065万5,000円を措置するものであります。
次に、10款教育費でありますが、1項3目教育指導振興費の児童生徒保健衛生検査事業(新型コロナウイルス感染症対策)は、学校で実施する児童生徒の健康診断時の感染防止対策に必要な物品の購入経費として130万6,000円を、学校教育活動継続支援事業(新型コロナウイルス感染症対策)は、学校における感染防止対策や、児童生徒の学習支援等に要する経費として2,760万円をそれぞれ措置するものであります。
2項小学校費の1目学校管理費は、感染防止対策に必要な物品の購入経費として202万円を措置するものであり、2目教育振興費は、一斉臨時休校に伴う給食の食数減等により954万6,000円を減額するものであり、3項中学校費は、小学校費と同様に、1目学校管理費は95万1,000円を措置するものであり、2目教育振興費は808万2,000円を減額するものであります。
4項4目情報図書館費は、情報図書館本館や各分館等に設置する図書除菌機の購入経費として566万8,000円を措置するものであります。
22ページに移りまして、5項1目保健体育総務費は、新型コロナウイルス感染症の影響による指定管理施設の利用料金収入の減収に対する補塡等として541万8,000円を追加するものであります。
次に、11款公債費でありますが、1項2目利子は、令和元年度債の借入額及び利率の確定並びに既発債の利率見直しにより2,998万2,000円を減額するものであります。
以上が、歳出の概要でありますが、これに対応いたします歳入につきましては、予算書の12ページ、2の歳入にお戻りいただきたいと存じます。
2款地方譲与税から10款地方交付税、14ページの19款繰越金、21款市債のうち、15ページの1項8目の臨時財政対策債から11目の猶予特例債及び22款法人事業税交付金については、今次補正に係る一般財源相当額として、決算見込み等を踏まえ、措置するものであり、12ページの12款分担金及び負担金から14ページの21款市債までのその他の歳入は、歳出の事務事業に対応する特定財源として、それぞれの事業費の見込み等を勘案した中で、所要の増減調整を行うものであります。
次に、諸表について、御説明申し上げます。
6ページにお戻りいただきたいと存じます。
第2表の継続費補正は、契約差金など事業費の見込みに基づき、総額及び年割額を変更するものであります。
次に、7ページに移りまして、第3表の繰越明許費補正は、各事業の進捗状況や実施期間の関係から、年度内に完了しない見込みであることなどを踏まえ、それぞれ翌年度に繰り越すものであります。
次に、8ページに移りまして、第4表の債務負担行為補正でありますが、道路橋梁管理経費(臨時)は、いわゆるゼロ市債として早期の工事発注を可能とするもので、市単独事業であります路面凍上改修工事の11路線を前倒しして、期間を令和3年度、限度額を3億1,380万円とし、債務負担行為の追加をするものであります。
第5表の地方債補正でありますが、国の補正予算に対応した地方債や事業費の確定に伴う調整、臨時財政対策債発行可能額の確定により、それぞれ限度額を変更するほか、河川のしゅんせつへの有利な起債制度の活用による財源の組替え、及び新型コロナウイルス感染症の影響による減収等に対する決算対策として、記載のとおり追加するものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は16億9,636万9,000円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額599億207万2,000円に加えますと、その総額は615億9,844万1,000円となるものであります。
次に、議案第13号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)につきまして、御説明申し上げます。
予算書の4ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
2款1項1目後期高齢者広域連合納付金は、保険料負担金の決算見込みにより8,967万9,000円を追加するものであります。
これに対応いたします歳入につきましては、2の歳入にありますように、1款後期高齢者医療保険料、3款繰越金及び4款諸収入をもって措置するものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は8,967万9,000円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額18億2,846万2,000円に加えますと、その総額は19億1,814万1,000円となるものであります。
次に、議案第14号 令和2年度江別市介護保険特別会計補正予算(第4号)につきまして、御説明申し上げます。
予算書の4ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
5款1項1目基金積立金は、介護予防・日常生活支援総合事業等の特定財源として、国から介護保険保険者努力支援交付金が交付されることにより生じる介護保険料の余剰を基金に積み立てるため、2,462万7,000円を追加するものであります。
これに対応いたします歳入につきましては、2の歳入にありますように、2款国庫支出金をもって措置するものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は2,462万7,000円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額107億1,098万7,000円に加えますと、その総額は107億3,561万4,000円となるものであります。
次に、議案第15号 令和2年度江別市基本財産基金運用特別会計補正予算(第1号)につきまして、御説明申し上げます。
予算書の4ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
1款1項1目基本財産基金費の基本財産基金繰出金は、基本財産基金への積立金の決算見込みにより124万5,000円を追加するものであり、一般管理経費は、事務費の決算見込みにより15万5,000円を減額するものであります。
これに対応いたします歳入につきましては、2の歳入にありますように、3款繰越金をもって措置するものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は109万円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額1億2,300万円に加えますと、その総額は1億2,409万円となるものであります。
以上、一般会計及び3特別会計の補正予算につきまして、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

水道部長(菊谷英俊君)

ただいま上程になりました議案第16号 令和2年度江別市水道事業会計補正予算(第5号)及び議案第17号 令和2年度江別市下水道事業会計補正予算(第4号)につきまして、一括して提案理由を御説明申し上げます。
今次補正は、両会計とも決算見込みに基づく整理を行うほか、水道事業会計では、国庫補助金の精算に伴う返還金について、所要の措置を行うものであります。
初めに、水道事業会計補正予算について御説明申し上げます。
予算書の9ページをお開き願います。
まず、収益的収入でありますが、1款水道事業収益の1項2目受託工事収益は1,006万5,000円を、3目その他営業収益は4,432万7,000円をそれぞれ減額するものであります。
次に、収益的支出でありますが、1款水道事業費用の1項3目受託工事費は1,070万円を減額し、2項2目消費税及び地方消費税は149万6,000円を増額するものであります。
次に、10ページに移りまして、資本的収入でありますが、1款資本的収入の2項1目国庫補助金は、補助事業の追加認定により1,462万2,000円を増額するものであります。
次に、資本的支出でありますが、1款資本的支出の1項1目水道施設整備事業費は2,200万円を、2目量水器費は実績に基づき2,866万9,000円をそれぞれ減額し、3項1目国庫補助金返還金は、過年度分の国庫補助金の精算により、経理上負担していない扱いとなっていた消費税相当分を返還するため、266万3,000円を措置するものであります。
以上の結果、1ページにお戻りいただきまして、第2条収益的収入及び支出の水道事業収益は5,439万2,000円を減額し、総額を25億9,343万2,000円に、水道事業費用は920万4,000円を減額し、総額を22億7,402万2,000円に改めるものであります。
次に、2ページに移りまして、第3条資本的収入及び支出の資本的収入は1,462万2,000円を増額し、総額を3億274万2,000円に、資本的支出は4,800万6,000円を減額し、総額を14億4,540万4,000円に改めるもので、1ページにお戻りいただきまして、資本的収支で不足する額を11億4,266万2,000円に、補塡財源につきましても、同額に改めるものであります。
次に、2ページに移りまして、第4条棚卸資産購入限度額は、購入限度額を1億8,463万3,000円に改めるものであります。
続きまして、下水道事業会計補正予算について御説明申し上げます。
予算書の8ページをお開き願います。
収益的支出でありますが、1款下水道事業費用の2項2目消費税及び地方消費税は692万8,000円を増額するものであります。
次に、資本的収入でありますが、1款資本的収入の3項1目国庫補助金は、補助事業費の確定により8,330万円を減額するものであります。
次に、資本的支出でありますが、1款資本的支出の1項1目施設建設事業費は1億5,960万円を減額するものであります。
以上の結果、1ページにお戻りいただきまして、第2条収益的収入及び支出の下水道事業費用は692万8,000円を増額し、総額を34億1,169万3,000円に改めるものであります。
次に、第3条資本的収入及び支出の資本的収入は8,330万円を減額し、総額を10億4,730万2,000円に、2ページに移りまして、資本的支出は1億5,960万円を減額し、総額を18億9,479万円に改めるもので、1ページにお戻りいただきまして、資本的収支で不足する額を8億4,748万8,000円に、補塡財源につきましても、同額に改めるものであります。
以上、水道及び下水道、両事業会計の補正予算につきまして、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより議案第12号ないし議案第17号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第12号は、予算決算常任委員会に付託いたします。
お諮りいたします。
議案第13号ないし議案第17号については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
これより議案第13号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第13号を採決いたします。
議案第13号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第14号 令和2年度江別市介護保険特別会計補正予算(第4号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第14号を採決いたします。
議案第14号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第15号 令和2年度江別市基本財産基金運用特別会計補正予算(第1号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第15号を採決いたします。
議案第15号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第16号 令和2年度江別市水道事業会計補正予算(第5号)及び議案第17号 令和2年度江別市下水道事業会計補正予算(第4号)、以上2件に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第16号及び議案第17号を一括採決いたします。
議案第16号及び議案第17号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第18号ないし議案第25号

議長(角田 一君)

日程第13ないし第20 議案第18号 令和3年度江別市一般会計予算、議案第19号 令和3年度江別市国民健康保険特別会計予算、議案第20号 令和3年度江別市後期高齢者医療特別会計予算、議案第21号 令和3年度江別市介護保険特別会計予算、議案第22号 令和3年度江別市基本財産基金運用特別会計予算、議案第23号 令和3年度江別市水道事業会計予算、議案第24号 令和3年度江別市下水道事業会計予算及び議案第25号 令和3年度江別市病院事業会計予算、以上8件を一括議題と致します。
令和3年度江別市各会計予算に係る市政執行方針の説明を求めます。

市長(三好 昇君)

ただいま上程されました令和3年度予算案及びこれに関する諸案件を御審議願うに当たり、私の市政に対する基本的な考えと予算の大綱について御説明申し上げます。
今、世界では、第2波、第3波と押し寄せる新型コロナウイルス感染症との闘いが続いております。国内においても、新型コロナウイルス感染症により、命を落とされた方、今も闘病生活を余儀なくされている方が多数おられます。
命を落とされた方や御遺族の皆様には、心から哀悼の意を表しますとともに、今も闘病生活を送られている方々には、一日も早い回復をお祈り申し上げます。
また、医療の最前線で、日夜、御尽力いただいている医療従事者の皆様には、心からの敬意と感謝を申し上げます。
さて、我が国で初めて新型コロナウイルス感染症が確認されてから、1年が経過しましたが、この間、昨年4月には、全国に緊急事態宣言が発出され、北海道では、10月以降、感染拡大防止に向けた集中対策期間が現在も継続されており、さらに本年1月には、首都圏などで再び緊急事態宣言が発出されるなど、全国的に終息が見通せない、厳しい状況が続いております。
このような中、国においては、国民全てに特別定額給付金を支給するとともに、減収した事業者救済のため、持続化給付金制度を創設するなど、国民生活の安定に向けた施策などが実施されてきたところであります。
また、北海道においては、感染拡大防止に向け、休業に協力した事業者や、感染リスク低減の取組に協力した事業者に対し、支援金を支給するなどの事業が展開されてきたところであります。
当市においては、国や北海道、一般社団法人江別医師会、江別商工会議所などと連携しながら、医療機関や福祉施設への物資等の支援のほか、PCR検査体制の確立を図るなど、感染防止対策を強化してまいりました。
また、地域経済対策として、市内全世帯を対象としたプレミアムつき商品券の発行や、飲食、卸・小売などの事業者への給付金の支給、地域の活性化や消費喚起を目的とした宿泊や周遊観光を促進する事業などを進めてまいりました。
さらに、教育・子育ての面では、国の制度対象とならなかった昨年4月28日以降に生まれた子供を対象に給付金を支給したほか、子育て世帯を応援するため、図書カードを配付するとともに、保育施設や放課後児童クラブの従事者への給付金の支給、支援が必要な妊婦や乳幼児、障がい児へのオンライン相談などを実施してまいりました。
この間、市内企業をはじめ、多くの市民の皆様から、子供や高齢者などの命を守るため、マスクや消毒液、御寄附などの御支援を頂き、感染防止対策を進めてきたところであります。
改めて、皆様のお心遣いに対し、深く感謝申し上げます。
現下の当市の感染状況は、昨年11月以降、高齢者福祉施設などにおいてクラスターが発生するなど、感染拡大が懸念され、予断を許さない状況にありますことから、新型コロナウイルス感染症から市民を守ることを最優先とする考えの下、引き続き、感染防止に関する正しい知識の普及啓発などを進めていくほか、新たに高齢者福祉施設の従業員などに対するPCR検査を実施するとともに、国、北海道と連携の下、ワクチン接種への迅速な対応に努めてまいります。
令和3年度の予算は、このような状況の中での編成となったところであります。
令和3年度は、えべつ未来づくりビジョンの後期の3年目、中間年に当たり、これまでの成果の検証と必要な見直しを行いながら、えべつ未来づくりビジョンに掲げる4つの基本理念と協働の考え方に基づく政策を推進する予算としたところであります。
また、えべつ未来戦略の柱である3つの戦略テーマを政策の中枢に据えた取組を推進するとともに、令和2年度から新たにスタートした第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、まちづくりの基本となる人口減少対策を引き続き、着実に進めていく考えであります。
これまでの当市の人の流れは、江別の顔づくり事業において、JR野幌駅周辺の基盤整備が進むにつれ、ホテルや市民交流施設がオープンするなど、駅周辺の町並みが変わったことにより、新たな宅地開発が進み、平成30年10月には、野幌地区において人口増加に転じました。
こうした状況の下、当市の人口は、平成30年10月以降、対前年同月比で3年連続の増加となり、また、総務省の住民基本台帳人口移動報告によりますと、昨年1年間における年少人口の転入超過数が全国12位の451人となり、3年連続で高順位に位置するとともに、年少、生産年齢、高齢の3区分全ての転入超過人数の合計は844人で、北海道内では、札幌市に次いで2位となりました。
このように、江別の顔づくり事業をはじめ、子育て支援や教育の充実などの人口減少対策は、成果を見せており、そうした人の流れを次の施策に発展させるため、昨年8月より、内閣府と連携し、少子化対策に係る調査研究のモデル事業に参加しているところであり、今後、取りまとめられる報告書の内容を踏まえ、市として取り組むべき施策などについて検討を進めてまいりたいと考えております。
また、コロナ禍においては、新しい生活様式が導入されるなど、市民生活を一変させ、仕事の仕方、職場などにおいては、これまでの集中型から分散型に変わりつつあるなど、社会の価値観は、大きな変革期を迎えていると考えております。
このような中、国は、デジタル庁を本年9月に設置すると発表し、2025年度までを目標に各自治体においては、業務におけるシステムの標準化、共通化を進めていくこととされております。
こうしたビッグデータや人工知能(AI)などを活用するデジタル・トランスフォーメーションの考え方に基づいた国の動きを見極め、当市においてもマイナンバー制度の周知啓発や、住民基本台帳システムの標準化など、行政のデジタル化の準備を進めてまいります。
また、申請書類などに係る押印の廃止や、各種会議、イベントなどにおけるオンラインシステム活用の推進など、様々な手続や業務の見直しを進めてまいりたいと考えております。
さて、当市の課題である市立病院の経営再建についてであります。
市立病院は、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの答申を踏まえ策定した、市立病院の経営再建に向けたロードマップに基づき、経営再建の取組を開始したところでありますが、全国的に終息が見通せない新型コロナウイルス感染症の影響などにより、厳しい病院運営が続いております。
このような中、市立病院では、コロナ禍における市民の医療を確保するため、発熱患者専用診察スペースを設置したほか、PCR検査機器を導入するなど、感染防止対策の徹底を図ってまいりました。
また、集中改革期間の初年度である令和2年度は、病床利用率の向上、看護体制の見直し、材料費や委託料削減などの取組を進めてきたところであります。
依然として、外来患者数は回復しておりませんが、昨年8月以降、救急患者や入院患者の受入れが進み、診療収益が向上してまいりました。
令和3年度においても、新型コロナウイルス感染症の影響が想定されますが、感染防止対策を徹底し、経営再建の取組を職員全体で進めてまいりたいと考えております。
そこで、令和3年度の市政を担当するに当たり、えべつ未来づくりビジョンの基本理念に従って、私の基本的な考えについて申し上げます。
まず、1点目は、安心して暮らせるまちであります。
市民の誰もが健康的に安心して暮らせるように、保健、医療、福祉サービスを充実するとともに、生活する上での不安を解消して安全・安心を確保する必要があります。
そこで、高齢者の医療、介護、保健データを分析し、保健事業と介護予防を一体的に実施することで、健康寿命の延伸を図るための取組を新たに進めるほか、重度心身障がい者の社会参加を促進するため、新たに自動車燃料費助成券を交付することとし、これまでのタクシー利用券との選択により制度の充実を図ってまいります。
また、大麻地区で整備している江別市生涯活躍のまち拠点地域ココルクえべつがオープンを迎えることから、同地域を中心に地域交流事業を展開するなど、市民の誰もが安心して市内に住み続けられる共生のまちづくりを進めてまいります。
さらに、庁舎等の耐震化に関する検討会を新たに立ち上げ、耐震化の手法や建築場所など、市としての基本的な考え方をまとめてまいります。
2点目は、活力のあるまちであります。
地域の活力を維持していくためには、仕事が人を呼び、人が仕事を呼び込む好循環を確立していくことが重要であり、企業誘致においては、本社機能移転を一層進めるなど、さらなる産業振興による経済活性化に取り組んでいくとともに、文化やスポーツ活動を充実し、まちににぎわいや活力を生み出していく必要があります。
そこで、北海道林木育種場旧庁舎の民間事業者による保存・利活用事業を新たに実施することで、同庁舎を文教地区の交流の場とするほか、本社機能移転につながる企業誘致を引き続き進めていくとともに、テレワーク推進のための誘致活動に取り組んでまいります。
また、JR江別駅周辺については、河川空間と融合した良好な地域形成を目指す取組とされる、かわまちづくりを進めるため、千歳川の堤防整備に伴う旧岡田倉庫の移転先用地を取得するとともに、かわまちづくり計画の策定などを進めてまいります。
加えて、江別市観光振興計画に基づき、地域おこし協力隊制度などの活用により、観光推進体制を強化するとともに、江別観光協会の法人化に向けた検討を支援してまいります。
さらに、あけぼのパークゴルフ場のコース増設に向けた準備を進めるとともに、はやぶさ運動広場の少年野球場を江別市都市と農村の交流センターえみくるへ移転し、高齢者や青少年のスポーツ環境の向上を図ってまいります。
また、市内4大学の学生や卒業生と当市とのつながりを維持し、関係人口を創出することで、若年層の転出抑制や将来の定住を促進する新たな取組を進めてまいります。
3点目は、子育て応援のまちであります。
未来を担う子供たちが心豊かに成長するためには、安心して子供を産み育てられ、働くことを希望する親に、不安なく仕事に向かうことができるまちを目指していくことが重要です。そのため、えべつ・安心子育てプランに基づき、引き続き、子育てや教育の充実を図っていく必要があります。
そこで、保育施設における待機児童の解消を図るため、引き続き、民設の保育施設整備に補助し、定員拡大を図るとともに、一時預かり事業に対する補助の拡充により、さらなる受皿整備に努めてまいります。
あわせて、児童への対応として、新たに民間放課後児童クラブの開設を支援するほか、児童センターでのランドセル来館を実施することにより、待機児童解消対策を進めてまいります。
また、教育においては、児童生徒の学力向上を図るため、令和2年度から整備を進めているタブレット端末や多機能大型ディスプレーを活用したICT教育を一層推進するとともに、全学年に主要5教科の指導者用デジタル教科書を整備してまいります。
4点目は、環境にやさしいまちであります。
持続可能な社会を構築していくためには、あらゆる施策において環境を強く意識しながら取り組むことが不可欠です。江別市環境管理計画などに基づき、緑豊かで良好な環境を確保し、将来の世代へ継承していくことを目指し、ごみの資源化などを推進するとともに、人と自然が共生するまちを目指す必要があります。
そこで、次期最終処分場の整備に向けた測量や地質調査、基本構想の策定に着手するとともに、江別市環境クリーンセンターの延命化工事に向けた準備を進めてまいります。
また、公共用ごみ袋について、自治会要望などを踏まえた新たな対応を進めてまいります。
さらに、えべつ環境広場や、子供向けのごみ減量体験講座、夏休み環境学校などを開催し、引き続き、環境教育を推進してまいります。
次に、令和3年度の江別市予算案の大綱について申し上げます。
国の令和3年度予算は、新型コロナウイルス感染症対策などのために編成された令和2年度第3次補正予算と、令和3年度当初予算を一体のものとして事業執行に当たるとする、いわゆる15か月予算の考え方に沿って編成されております。
また、令和3年度の地方財政計画では、地方税が大幅に落ち込む一方で、地方交付税や臨時財政対策債の増加などにより、交付団体ベースの一般財源総額は、令和2年度と比較し0.4%の増加となり、ほぼ同水準が確保されたところであります。
こうした状況を踏まえ、予算編成に当たりましては、国の15か月予算の考え方に併せ、第6次江別市総合計画の後期の中間年に当たり、人口減少下における持続可能なまちづくりを柱に、事業の優先度や緊急度などを勘案して、新年度予算を編成するとともに、補正予算について、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを活用し、新年度予算と一体的に進めていくこととしたものであります。
その結果、令和3年度の各会計予算規模と前年度当初予算との比較においては、一般会計471億4,000万円、4.7%の増、特別会計252億9,400万円、3.3%の増、企業会計171億4,256万8,000円、1.2%の増、合計895億7,656万8,000円、3.6%の増となるものであります。
以下、令和3年度予算案の概要について、前段で御説明いたしました内容と一部重複いたしますが、第6次江別市総合計画の施策体系に基づき申し上げます。
第1に、自然・環境について申し上げます。
まず、清掃事業では、次期最終処分場の整備に向けた基本構想の策定に着手するとともに、江別市環境クリーンセンターの延命化のための設備改良工事の実施に向けた準備を進めてまいります。
また、環境教育や緑化の推進、自治会などが取り組む花のある街並みづくりへの支援、ごみの減量化や資源化などの取組を引き続き実施してまいります。
第2に、産業について申し上げます。
まず、観光の振興では、新たに野幌地区を起点としたレンタサイクル事業の実施により、日帰り周遊観光の促進を図るとともに、地域おこし協力隊制度などの活用による観光推進体制の強化を図り、あわせて、江別観光協会の法人化に向けた検討などを支援してまいります。
また、農業の振興では、水利施設などの基盤整備を計画的に進めるとともに、江別市都市と農村の交流センターえみくるを拠点として、農業者が取り組む6次産業化や新商品開発などを引き続き支援してまいります。
次に、商工業の振興では、地域経済活性化に向けた各種事業に引き続き補助を行うほか、江別市企業立地等の促進に関する条例に基づき、市内企業への支援やコロナ禍を見据え、テレワーク推進のための企業誘致を進めてまいります。
また、計画の最終年を迎える北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区に関しては、海外フェアでのトップセールスの実施や外国語PR動画の制作などにより、海外販路開拓を引き続き支援するとともに、これまでの成果の検証と特区終了後を見据えた対応を検討してまいります。
さらに、雇用対策では、江別まちなか仕事プラザを拠点として、働きたい女性やシニア層の社会参加、企業の雇用確保に向けた取組を推進するとともに、創業支援では、オンラインにも対応したセミナーなどを開催してまいります。
第3に、福祉・保健・医療について申し上げます。
まず、市民の健康づくりでは、江別市健康都市宣言に基づき、野菜摂取推進の啓発活動など、生活習慣病予防に向けた取組を引き続き実施するとともに、心の健康づくりとして、コロナ禍で、より重要性が増している自殺予防のための取組を推進してまいります。
また、がんの早期発見、早期治療による重症化予防のため、新たに胃がん内視鏡検診を実施し、成人検診の受診率向上に努めてまいります。
さらに、国民健康保険事業については、特定健康診査受診率や特定保健指導利用率の向上に向け、受診勧奨を強化するとともに、データヘルス計画に基づき、保健事業の推進に努めてまいります。
次に、高齢者や障がい者の福祉においては、介護保険や後期高齢者医療制度、障がい者福祉制度などの安定的な運営に努め、各種計画に基づき、高齢者や障がい者の生活を地域で支えるための取組を進めてまいります。
また、介護人材の確保と市内介護事業所への定着を図るため、資格取得支援や職場実習などによる介護人材の養成を引き続き進めるほか、新たにコロナ禍におけるフレイル予防対策や口腔機能向上対策の実施など、介護予防事業の充実に努めてまいります。
さらに、重度心身障がい者の社会参加の促進を図るため、心身障害者自立促進交通費助成事業に、これまでのタクシー利用券に自動車燃料費助成券を加えた選択方式を導入するとともに、認知症や障がいなどにより判断能力が十分でない方々の生活を支援するため、新たに江別市成年後見制度利用促進基本計画の策定を進めてまいります。
次に、市立病院においては、新型コロナウイルス感染症に対応するとともに、現在策定中の江別市立病院経営再建計画に基づき、診療体制の再構築や経営改善策を着実に実行し、経営再建を目指してまいります。
第4に、安全・安心について申し上げます。
まず、防災対策では、地域防災力の強化を図るため、新たに河川の氾濫による想定浸水深標識の設置を進めるとともに、引き続き、総合防災訓練などの実施や、感染症に対応した物品等の備蓄のほか、冬期の災害対応物品や避難所の備蓄庫の整備などを計画的に進めてまいります。
また、消防・救急体制の充実では、小型動力ポンプ付水槽車などの計画的な更新整備を進めるほか、札幌圏6消防本部による消防通信指令業務の共同運用に向けた準備などを進めてまいります。
そのほか、市役所本庁舎などの耐震化に向けた検討、民間住宅の耐震化支援、空き家対策、自治会防犯灯のLED化、交通安全や防犯活動の推進などの取組を引き続き実施してまいります。
第5に、都市基盤について申し上げます。
幹線道路などについては、国の補助制度を活用し、大規模宅地造成などに伴う兵村4丁目通り及び元江別中央通りや、老朽化に伴うJR大麻駅跨線人道橋の整備などを計画的に進めてまいります。
また、安全で快適な道路環境を確保するため、生活道路の整備や橋梁などの修繕を進めるとともに、自治会、除排雪事業者、市による三者懇談会の開催など市民との協働の下、除排雪事業や自治会排雪支援など、引き続き、雪対策の充実に努めてまいります。
さらに、市民の足である公共交通を持続可能なものとするため、江北地区に続き、新たに豊幌地区におけるデマンド型交通の導入を支援するとともに、公共交通を支える路線バス事業者への運行費補助を引き続き実施してまいります。
次に、低廉で良質な市営住宅の供給では、引き続き住環境の改善を図るための改修を進めるほか、高齢者や子育て世代などにも配慮した新栄団地E棟の完成に向け、工事を進めるとともに、F棟の実施設計を行ってまいります。
次に、上下水道の整備においては、災害に強く安全で安定した給水などを行うため、基幹管路の耐震化や老朽配水管の布設替え、上江別浄水場の設備更新などを計画的に進めるとともに、下水道管路の改築や更新、浄化センターの設備更新などを進めてまいります。
第6に、子育て・教育について申し上げます。
まず、保育環境の充実では、待機児童の解消を図るため、民間事業者が行う保育施設の整備を支援するとともに、一時預かり事業に対する補助の拡充により、さらなる受皿整備に努めてまいります。
また、えべつ・安心子育てプランに基づき、引き続き、保育料の独自軽減を実施するほか、保育士等の人材確保のため、奨学金返還支援などの助成を行ってまいります。
さらに、子育て支援では、子育て世代に対する切れ目のない支援や児童虐待防止のため、子育て世代包括支援センターと子ども家庭総合支援拠点が連携して対応に当たるとともに、引き続き、子供医療費の助成を行ってまいります。
次に、教育の充実では、学力の向上を図るため、令和3年6月からのタブレット端末や多機能大型ディスプレーを活用した授業の本格実施に向け、全学年に主要5教科の指導者用デジタル教科書を整備するなど、GIGAスクール構想に基づき、ICT教育を一層推進してまいります。
また、小中学校学習サポート事業による補充的学習のほか、特別な支援を必要とする児童生徒への対応のための設備や備品などを整備してまいります。
第7に、生涯学習・文化について申し上げます。
まず、芸術・文化の振興では、新たに北海道林木育種場旧庁舎の文化財としての保全と、民間事業者による利活用を推進するため、施設の保全のための改修を実施するとともに、利活用のために民間事業者が行う施設改修を支援してまいります。
また、スポーツの振興では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の事前合宿の受入準備を進めるほか、あけぼのパークゴルフ場のコースの増設に向け、実施設計などに着手してまいります。
さらに、青少年のスポーツ環境の向上を図るため、はやぶさ運動広場の少年野球場については、江別市都市と農村の交流センターえみくるへの移転による新球場の造成工事を実施してまいります。
第8に、協働について申し上げます。
まず、市民協働の推進では、市民交流施設ぷらっとを拠点として、市民が主体となった協働の取組を引き続き支援するとともに、江別市自治基本条例の理念に基づき、市政への市民参加を進め、協働のまちづくりを推進してまいります。
また、地域での交流や環境美化などの活動に取り組む自治会を引き続き支援するほか、自治会へのアンケート調査の実施により、課題の把握などに努めるとともに、自治会活動や協働を担う人材の育成を支援してまいります。
さらに、江別の知的資源である4大学との連携の下、学生の地域活動などへの参加や地域定着を図るため、北海道内8自治体の連携による取組を引き続き推進してまいります。
第9に、これまでの8つの政策を支える計画推進について申し上げます。
まず、シティプロモートでは、子育て世代などの転入者の増加を目指すため、引き続き、市民と行政が一体となった活動を進めるとともに、これからの時代に合った情報発信の在り方などを新たに研究してまいります。
また、ふるさと納税につきましては、返礼品メニューの充実に努めるとともに、多くの方に江別産品を通じ、江別のよさを知ってもらうポータルサイトを拡充し、さらなる寄附者の獲得に努めてまいります。
そのほか、次期総合計画の策定に向けた準備や、第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく少子化対策の検討、地理情報システムの活用による行政事務の改善などを進めてまいります。
以上が、歳出予算の概要でありますが、次に、歳入の見通しの主なものにつきまして御説明申し上げます。
まず、市税につきましては、新型コロナウイルス感染拡大などに伴う個人所得の減少や企業業績の低迷などによる個人・法人市民税の減や、評価替えなどによる固定資産税の減などから、市税全体では前年度当初に比べ、3.6%減の122億1,400万円を見込んでおります。
また、市税の減収などを補う役割を果たす地方交付税は3.1%減の99億6,000万円、臨時財政対策債は59.1%増の18億3,000万円を見込んだほか、地方消費税交付金は6.7%増の27億2,000万円を見込んでおります。
その結果、一般財源総額では274億4,630万円となり、前年度より0.6%の増となったところでありますが、今後とも市税等の自主財源の確保に努めてまいります。
次に、市債の発行につきましては、臨時財政対策債のほか、新栄団地建替事業や道路整備などの財源に充てるため、総額では37億9,970万円となりました。
市債の残高は、臨時財政対策債の発行額が大きく伸びるため、若干の増加に転じる見込みでありますが、今後とも市債残高や償還額の推移について、将来世代と現役世代との負担割合などに十分配慮しつつ、投資的事業の重点化や平準化などにより、計画的な発行に努めてまいりたいと考えております。
なお、使用料・手数料に関しては、建築関連手数料など、法令改正などに伴う所要の改定を行うこととしたところであります。
そのほか、予算案の詳細につきましては、令和3年度各会計予算及び予算説明書などを御参照いただきたいと存じます。
以上、令和3年度予算案の大綱について申し上げました。
令和3年度は、ウィズ・コロナ、アフター・コロナを見据え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けた対策はもとより、新しい生活様式を実践する市内事業者への支援をはじめ、様々な地域振興や市民生活に関わる対策を時期を逸することなく、進めていかなければなりません。
今後、本格的に始まる新型コロナワクチン接種は、感染症の拡大防止と蔓延予防対策の決め手と言われ、市民の期待も大きいものであると認識しており、現在、接種方法などについて協議している一般社団法人江別医師会などとの連携の下、希望される市民が速やかに接種できるよう準備を進めてまいります。
また、市立病院の経営再建につきましては、市民にとって必要な医療を提供することを最優先に、昨年8月に新たに設置した江別市立病院経営評価委員会の御意見を頂きながら、現在策定中の江別市立病院経営再建計画に基づく取組を職員一丸となって進めてまいります。
当市は、平成29年に江別版生涯活躍のまち構想を策定し、この構想に基づく、江別市生涯活躍のまち拠点地域ココルクえべつの各施設が、本年4月から、順次、供用開始となります。
学びたい、働きたい、趣味を楽しみたいという高齢者や障がい者、若者などが、ココルクえべつに集い、交流する、こうした人の流れが共生のまちのモデルとなることで、将来、全市において、様々な主体が交流しながら、住み慣れた地域で、生涯にわたり安心して暮らすことのできるまちづくりが進むものと考えております。
結びになりますが、江別市の将来都市像は、えべつ未来づくりビジョンに基づく、誰もが暮らしやすいまち、住んでみたいまち、みんなでつくる未来のまちえべつであります。
私は、市民の健康を守るため、新型コロナウイルス感染症対策を進めるとともに、江別市自治基本条例に基づく、市民、自治会、市民活動団体、企業、大学、行政をはじめ、多様な主体による協働の下、第6次江別市総合計画、えべつ未来づくりビジョンと第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略を一体的に推進していく所存であります。
市民の皆様並びに議員各位の特段の御理解と御協力をお願い申し上げ、令和3年度の市政執行方針並びに各会計予算案の説明とさせていただきます。

議長(角田 一君)

次に、令和3年度教育行政執行方針の説明を求めます。

教育長(黒川淳司君)

令和3年第1回定例会の開会に当たり、江別市教育委員会の教育行政の執行方針を申し上げます。
教育は、人々の多様な個性・能力を開花させ、人生を豊かにするとともに、社会全体の発展を実現する基盤であります。
国は、第3期教育振興基本計画において、少子高齢化、人口減少、科学技術の進歩など、社会環境が大きく変化する中、激動の時代を豊かに生き、未来を開拓する多様な人材を育成するため、人生100年時代を見据えて、生涯学習社会の実現を目指すとともに、超スマート社会の到来に合わせた、次世代の教育の創造に向けた取組を重点的に推進していくこととしております。
江別市では、第6次江別市総合計画の基本理念の下、子供たちが変化の激しい社会の中で生きていく力を身につけるため、学力の定着をはじめとする教育の充実を図るとともに、生きがいや心の豊かさを育む文化やスポーツ活動の充実、ふるさと意識の醸成を図ることとし、関連する施策を推進してきております。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、公立小・中学校の一斉休校や社会教育施設の休館、スポーツイベントの中止や生涯学習事業の延期などの困難な対応を強いられる事態となりましたが、児童生徒や保護者、スポーツや社会教育団体など、関係者の協力の下、感染防止対策を講じながら、教育施策を進めてまいりました。
教育の持つ普遍的な役割は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、社会全体が大きな影響を受け、先行きが見通せない中にあって、一層重要性を増すものと考えます。
社会の持続的な発展を牽引していく多様な力を育成するには、市民一人一人が、それぞれの得意な分野で個性や能力を最大限に発揮し、生きがいや心の豊かさを持ち、心身ともに健康で暮らしていけるよう、生涯学習や文化・スポーツの環境整備、機会の充実を図る必要があるものと考えております。
こうした課題を踏まえ、江別市教育大綱の理念実現に向けた施策推進のための令和3年度における教育行政の基本方針と重点的な取組について、学校教育、社会教育、スポーツの順に申し上げます。
初めに、学校教育についてであります。
江別市学校教育基本計画に基づき、夢を持ち、夢を語り、夢の実現に向けて行動する子供を目指して学校教育を進めてまいります。
新しい知識、情報、技術が、社会のあらゆる領域の活動において重要となる知識基盤社会の時代を、子供たちが主体的、創造的に生きていくためには、基礎的な知識を身につけるとともに、これを発展・応用させて行動につなげる力、すなわち、確かな学力を伸ばすことが必要であります。
そのため、国のGIGAスクール構想に合わせて整備を進めてきた校内LANやタブレット端末、多機能大型ディスプレーに加え、新学習指導要領に対応した主要5教科の指導者用デジタル教科書を小学校に加えて中学校に拡充して導入し、これらを活用した授業を6月から本格実施することにより、児童生徒一人一人の習熟度に応じた、対話的できめ細やかな指導を行い、より深い学び合いの実現を図ってまいります。
さらに、専門事業者や市内大学と連携したサポート体制により、教員の負担軽減と併せてICTを活用した学習環境の整備を進め、多様な子供たちを誰一人取り残すことがないよう、協働的で個別に最適化された、資質・能力の確実な育成につながる教育の実現を目指してまいります。
次代を担う子供たちが、豊かな人間性を育みながら成長していくため、各学校が定めた教育目標やビジョンを地域と共有し、一体となって子供たちを育む地域とともにある学校づくりを目指して、引き続き、えべつ型コミュニティ・スクール事業を進めてまいります。
あわせて、新たに策定した江別市小中一貫教育基本方針に基づき、令和5年度をめどに小中一貫教育を全ての中学校区に導入し、小学校から中学校への円滑な接続や、義務教育9年間を見通した系統的な教育活動を進めてまいります。
さらに、子供たちが将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たして、自分らしい生き方を実現する力を養うため、家庭や地域と連携し、職場体験等の発達段階に応じた活動を行う、キャリア教育の取組を進めてまいります。
特別支援教育では、児童生徒が障がいに応じた適切な教育が受けられるよう、教室などの施設改修を進めるほか、特別支援教育支援員の配置拡充を図るとともに、医療的ケアを必要とする児童生徒の受入れについては、学校に配置する看護師が中心となり、保護者との事前相談や職員のための研修、教室の施設整備などの準備を進めてまいります。
このほか、児童生徒の確かな学力の定着に向けて、複数の教員で指導に当たる小中学校学習サポート事業や、外国語教育における外国語指導助手の全小・中学校への派遣、学校司書の巡回配置による読書活動の充実に向けた取組、地場産の米や野菜を使用した安全・安心な給食の提供や、学校の特色に応じた食育の取組などを進めてまいります。
次に、社会教育について申し上げます。
江別市社会教育総合計画に基づき、江別市の風土を生かし、豊かで潤いのある地域社会創造に向けた人材育成を目指してまいります。
そのため、貴重な歴史的建造物を市民の共有財産として広く知ってもらい、その価値を還元することを目指して検討を行ってきた北海道林木育種場旧庁舎について、民間事業者による管理運営の下、経済活動や地域交流の貢献にもつながる文化財の保存と利活用を進めてまいります。
さらに、縄文土器をはじめとする、先史時代から現代までの貴重な文化財や民具の適切な整理・保存を行うため、老朽化した文化財整理室を旧角山小学校に移転し、郷土資料館の常設展示や企画展における収蔵資料の一層の活用を図るとともに、調査研究や情報発信の推進につなげ、江別の歴史・文化を次代に継承していく取組を充実させてまいります。
このほか、コロナ禍にあっても、市民が学ぶ機会を持ち続けることができるよう、公民館や情報図書館などの社会教育施設の感染防止対策を徹底して安全な運営に努めるとともに、えべつ市民カレッジをはじめとする学習機会の提供や、関係団体への支援などを行ってまいります。
次に、スポーツについて申し上げます。
江別市スポーツ推進計画に基づき、全ての市民がスポーツに親しめるよう、スポーツをすることに加え、見る、支える機会の充実を目指してまいります。
そのため、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機としたスポーツ合宿誘致を進め、参加選手との交流などを通して、市民へのスポーツ活動の浸透を図るとともに、障がい者スポーツの普及促進に向けて、パラリンピック聖火リレーの火へとつながる採火式などの取組を進めてまいります。
また、はやぶさ運動広場移転に係る基本構想に基づく少年野球場の建設を進め、江別市都市と農村の交流センターえみくるへ移転することで、スポーツ環境の向上を図るとともに、一体的な利用により、施設の効用を高め、地域との交流促進、青少年の健全育成につなげてまいります。
さらに、市営住宅の未利用地を活用して、あけぼのパークゴルフ場の拡張に向けた設計・整備を進め、スポーツ活動を通じた運動習慣の実践・定着が進むことで、市民の健康づくりや地域の交流促進にもつながるスポーツ環境の充実を図ってまいります。
このほか、市民が日常的にスポーツに親しみ、充実した活動を行うため、体育施設における感染防止対策を徹底して安全な運営に努めるとともに、市内の体育団体を統括する組織を支援して、各団体の活動の活性化を図るなど、地域のスポーツ環境の充実に取り組んでまいります。
以上、令和3年度の教育行政執行に当たっての方針と主な施策について申し上げました。
新型コロナウイルス感染症の終息はいまだ見通せない中でありますが、コロナ禍にあっても、日本の未来を担う子供たちが、夢を語り合い、その実現に向かって切磋琢磨し、心豊かにたくましく成長できることを願い、さらに、市民一人一人が生き生きと豊かな人生を送ることができるよう、各種教育施策に全力で取り組んでまいります。
市民の皆様と議員各位の一層の御理解、御協力を心からお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより議案第18号ないし議案第25号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第18号外7件は、予算決算常任委員会に付託いたします。
議事の途中でありますが、換気のため暫時休憩いたします。
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午前11時40分 休憩
午前11時44分 再開
───────────────────

議長(角田 一君)

休憩前に引き続き会議を開きます。
議事を続行いたします。

◎ 議案第2号

議長(角田 一君)

日程第21 議案第2号 財産の無償貸付についてを議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

教育部長(萬 直樹君)

ただいま上程になりました議案第2号 財産の無償貸付について、提案理由を御説明申し上げます。
本議案は、北海道林木育種場旧庁舎の保存及び利活用を図るため、同庁舎の土地及び建物を民間事業者へ無償で貸し付けようとするもので、地方自治法第96条第1項第6号の規定により、議会の議決を求めようとするものであります。
貸し付けようとする土地の所在地、種類及び面積は、江別市文京台緑町561番2及び561番3の一部で、いずれも宅地、合計5,052.53平方メートルであり、建物の所在地、構造及び面積は、江別市文京台緑町561番2、1階は鉄筋コンクリート造、2階は木造亜鉛鋼板ぶき、合計1,388.09平方メートルであります。
なお、詳細につきましては、添付の参考資料を御参照いただきたいと存じます。
次に、貸付期間でありますが、令和3年9月16日から令和23年9月15日までとしようとするもので、貸付けの相手方は、株式会社珈房サッポロ珈琲館であります。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第2号は、予算決算常任委員会に付託いたします。

◎ 議案第3号

議長(角田 一君)

日程第22 議案第3号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定についてを議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

健康福祉部長(佐藤貴史君)

ただいま上程になりました議案第3号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を御説明申し上げます。
初めに、改正の理由でありますが、今次改正は、地方税法施行令の一部改正に伴うもので、1点目として、国の基準に合わせた課税限度額の引上げであります。
本市におきましては、国民健康保険税の負担の公平化及び適正化を図るため、これまで同様、江別市国民健康保険運営協議会に諮問し、その答申内容を踏まえた上で、所要の改正を行おうとするものであります。
2点目として、国の基準に合わせた軽減判定所得基準の見直しであります。
平成30年度の税制改正において、個人所得課税が見直され、令和3年度から給与所得及び公的年金等控除額が10万円引き下げられ、その振替として、基礎控除額が10万円引き上げられたところであります。
国民健康保険制度は、地方税法等の規定を引用している部分がありますことから、国民健康保険税の負担水準について、これに伴う意図せざる影響や不利益が生じないよう、所要の改正を行おうとするものであります。
次に、改正の内容でありますが、第2条第2項ただし書中、基礎課税分の限度額を61万円から63万円に、同条第4項ただし書中、介護納付金課税分の限度額を16万円から17万円に、それぞれ引き上げるものであります。
また、第22条においても、同様に、基礎課税分及び介護納付金課税分の限度額の引上げについて、規定の整備を行うものであります。
さらに、同条第1号から第3号までにおいて、国民健康保険税の均等割額及び平等割額の軽減判定所得基準となる基礎控除額を現行の33万円から43万円に、10万円引き上げるものであります。
あわせて、被保険者及び特定同一世帯所属者に複数の給与・年金所得者がいる場合は、世帯の総所得金額等が上昇することから、その合計数から1を減じた数に10万円を乗じて得た額を軽減判定所得の基準に加える旨の規定の整備を行うものであります。
このほか、附則第3項において、これらの見直しに伴い、字句や読替規定の整備を行うものであります。
なお、本条例の附則において、施行期日を令和3年4月1日とするほか、経過措置を設けるものであります。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第3号は、予算決算常任委員会に付託いたします。

◎ 議案第4号

議長(角田 一君)

日程第23 議案第4号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

建設部長(佐藤民雄君)

ただいま上程になりました議案第4号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を御説明申し上げます。
初めに、改正の理由でありますが、国において、昨年9月に省エネルギー建築物の認定等に係る面積区分が改定されたほか、令和元年5月に建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律が一部改正され、本年4月1日に施行されることから、これらに伴う所要の改正を行おうとするものであります。
次に、改正の内容でありますが、国の基準に準拠し、省エネルギー建築物の認定等に係る面積区分のうち、300平方メートルを超え2,000平方メートル以内の区分を、300平方メートルを超え1,000平方メートル以内の区分及び1,000平方メートルを超え2,000平方メートル以内の区分に分けるとともに、手数料を一部追加するほか、法改正に伴う引用条項の整備を行うものであります。
なお、附則において、施行期日を令和3年4月1日とするものであります。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第4号は、予算決算常任委員会に付託いたします。

◎ 議案第5号

議長(角田 一君)

日程第24 議案第5号 江別市介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてを議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

健康福祉部長(佐藤貴史君)

ただいま上程になりました議案第5号 江別市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を御説明申し上げます。
初めに、改正の理由でありますが、介護保険法の規定に基づき、市町村は3年を1期とする介護保険事業計画を定めるものとされております。
本市は、令和3年度から令和5年度までを計画期間とする江別市高齢者総合計画である第8期江別市介護保険事業計画及び第9期江別市高齢者保健福祉計画について、江別市介護保険事業等運営委員会において協議しながら策定を進めてまいりました。
当該計画の策定に伴い、第1号被保険者の保険料の段階を区分する基準所得金額について、国が示す金額に準拠し、本市の金額を見直すほか、介護保険法施行令の一部改正に伴い、保険料算定基準の特例を設ける必要が生じたことから、これらに伴う所要の改正を行おうとするものであります。
次に、改正の内容でありますが、第1号被保険者の保険料の適用年度を令和3年度から令和5年度に改め、所得段階区分第7段階における基準所得金額を200万円未満から210万円未満に、第8段階における基準所得金額を300万円未満から320万円未満に、それぞれ改めるものであります。
また、平成30年度税制改正における個人所得課税の見直しが、第1号被保険者の保険料算定に意図せざる影響や不利益を生じさせないよう、保険料算定基準の特例の規定を附則に追加するものであります。
なお、本条例の附則において、施行期日を令和3年4月1日とするほか、経過措置を設けるものであります。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第5号は、予算決算常任委員会に付託いたします。

◎ 議案第8号及び議案第9号

議長(角田 一君)

日程第25及び第26 議案第8号 江別市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第9号 江別市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について、以上2件を一括議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

建設部長(佐藤民雄君)

ただいま上程になりました議案第8号 江別市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第9号 江別市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について、一括して提案理由を御説明申し上げます。
初めに、改正の理由でありますが、市が管理する普通河川及び準用河川の流水占用料等の額につきましては、これまで、北海道の河川法施行条例の規定に準拠して定めているところであり、昨年4月に同条例が一部改正され、流水占用料等の額が改定されたことから、本市におきましても関連する条例について所要の改正を行おうとするものであります。
次に、各条例の改正の内容でありますが、議案第8号及び議案第9号は、いずれも別表で定める流水占用料及び土地占用料の単価及び算出方法を北海道に準拠して改めるものであります。
なお、それぞれ附則におきまして、施行期日を令和3年4月1日とするほか、経過措置を設けるものであります。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより議案第8号及び議案第9号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第8号外1件は、予算決算常任委員会に付託いたします。

◎ 議案第6号

議長(角田 一君)

日程第27 議案第6号 江別市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定についてを議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

健康福祉部長(佐藤貴史君)

ただいま上程になりました議案第6号 江別市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について、提案理由を御説明申し上げます。
初めに、改正の理由でありますが、令和3年度の介護報酬改定に併せて、地域密着型サービス、地域密着型介護予防サービス、介護予防支援等及び居宅介護支援等の事業に関する国の基準省令が一部改正され、感染症や災害への対応力強化、無資格者への認知症介護基礎研修の受講義務づけ、介護サービスの人員配置基準の見直しなどが行われたことから、これらに伴う所要の改正を行おうとするものであります。
次に、改正の主な内容でありますが、改正条例は、全4条と附則から成っており、それぞれの条におきまして、関連する条例を一括して改正しようとするものであります。
まず、第1条の江別市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部改正でありますが、介護サービス事業者に、感染症の発生及び蔓延等に関する取組の徹底を求める観点から、委員会の開催、指針の整備、研修及び訓練の実施を義務づけるほか、感染症や災害が発生した場合であっても、必要な介護サービスが継続的に提供できる体制を構築するため、業務継続に向けた計画等の策定、研修及び訓練の実施を義務づけるものであります。
また、介護従事者の認知症対応力の向上を図るため、介護に直接携わる職員のうち、医療・福祉関係の資格を有していない者について、認知症介護基礎研修を受講させるために必要な措置を講ずることを義務づけるものであります。
さらに、複数の事業所で人材を有効活用しながら、利用者にとって、より身近な地域でサービスを提供するために、新たに設けられた認知症対応型共同生活介護のサテライト型の事業所について、その人員、設備等に関する基準を追加するものであります。
これらのほか、認知症対応型共同生活介護において、人材の有効活用を図る観点から、計画作成担当者の配置基準を緩和するなどの改正を行うものであります。
次に、11ページ下段、第2条の江別市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部改正でありますが、第1条と同様の改正を行うものであります。
次に、16ページ下段、第3条の江別市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の一部改正でありますが、感染症や災害への対応力強化について、第1条と同様の改正を行うものであります。
次に、18ページ下段、第4条の江別市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の一部改正でありますが、感染症や災害への対応力強化について、第1条と同様の改正を行うとともに、ケアプランの検証に係る規定を追加するほか、事業所に置かなければならない管理者を主任介護支援専門員とする要件の適用について、令和9年3月31日まで猶予するものであります。
最後に、附則でありますが、施行期日を令和3年4月1日とし、ただし、第4条改正によるケアプランの検証に係る規定の追加については、令和3年10月1日とするほか、今回の改正により、新たに義務づけられるものの一部について、経過措置を設けるものであります。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第6号は、生活福祉常任委員会に付託いたします。

◎ 議案第10号

議長(角田 一君)

日程第28 議案第10号 江別市交通安全対策会議条例の一部を改正する条例の制定についてを議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

生活環境部長(三上真一郎君)

ただいま上程になりました議案第10号 江別市交通安全対策会議条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を御説明申し上げます。
初めに、改正の理由でありますが、第11次江別市交通安全計画を作成するに当たり、江別市市民参加条例第7条第1項の規定に基づき、公募による委員の選任を可能とするため、これに伴う所要の改正を行おうとするものであります。
次に、改正の内容でありますが、第3条第5項に規定する委員の区分に、公募による者を追加し、公募による委員の任期を5年とするほか、字句等の整備を行うものであります。
なお、附則において、施行期日を令和3年4月1日とするものであります。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第10号は、生活福祉常任委員会に付託いたします。

◎ 議案第11号

議長(角田 一君)

日程第29 議案第11号 江別市火災予防条例の一部を改正する条例の制定についてを議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

消防長(内山 洋君)

ただいま上程になりました議案第11号 江別市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を御説明申し上げます。
初めに、改正の理由でありますが、昨年8月に対象火気設備等の位置、構造及び管理並びに対象火気器具等の取扱いに関する条例の制定に関する基準を定める省令が一部改正され、本年4月1日から、急速充電設備に係る全出力の上限が拡大されることから、これに伴う所要の改正を行おうとするものであります。
次に、改正の内容でありますが、急速充電設備に係る全出力の上限をこれまでの50キロワットから200キロワットに拡大するとともに、屋外に設備を設置する場合において、建築物との距離を確保することや操作時におけるコネクターの落下防止措置及び充電中に設備の異常を検知した場合の自動停止措置などの安全対策に加え、全出力50キロワットを超える急速充電設備を設置する場合の届出義務を定めるほか、字句及び引用条項の整備を行うものであります。
なお、附則において、施行期日を令和3年4月1日とするほか、経過措置を設けるものであります。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第11号は、生活福祉常任委員会に付託いたします。

◎ 議案第7号

議長(角田 一君)

日程第30 議案第7号 江別市花き・野菜栽培技術指導センター条例の一部を改正する条例の制定についてを議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

経済部長(福島和幸君)

ただいま上程になりました議案第7号 江別市花き・野菜栽培技術指導センター条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を御説明申し上げます。
初めに、改正の理由でありますが、江別市花き・野菜栽培技術指導センターは、特色ある花卉及び野菜の栽培技術に関する江別市の拠点として研究、指導等を行い、花卉及び野菜に係る園芸の普及推進及び農業の振興を図ることを目的に設置され、市が出資する団体である株式会社フラワーテクニカえべつが運営しております。
当施設の栽培棟は、地域の農業者に花卉苗・野菜苗を安定的に供給するための育苗施設として活用されてきましたが、今般、株式会社フラワーテクニカえべつから、野菜苗等のさらなる安定生産を図るため、今後の施設整備等を主体的に行う必要があることから、栽培棟の移管に関する要望がありました。
当施設から供給される苗は、市内の主要な品目の約7割を占めるまでになっており、近年、収穫量が全道一になっているブロッコリーやレタスの産地化に貢献するなど、苗の安定供給は、当市の野菜類の生産に欠かせないものになっています。
今後、効果的な施設整備や生産体制の強化を図ることにより、安定的に花卉苗・野菜苗の供給を行うことは、当市の農業振興に大きく寄与することから、栽培棟を株式会社フラワーテクニカえべつへ移管するため、所要の改正を行おうとするものです。
次に、改正の内容でありますが、別表中の栽培棟の項を削除するものであります。
なお、附則において、施行期日を令和3年4月1日とするものであります。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第7号は、経済建設常任委員会に付託いたします。

◎ 散会宣告

議長(角田 一君)

本日の議事日程は全部終了いたしました。
これをもって散会いたします。
午後 0時13分 散会