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経済建設常任委員会 令和2年8月20日(木)

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年5月10日更新

(開会前)

※ 日程確認

(開 会)

委員長(岡君):ただいまより、経済建設常任委員会を開会いたします。(9:59)
本日の日程は、開会前に確認したとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、傍聴希望者がおり、入室を許可したので報告いたします。
水道部及び傍聴者入室のため、暫時休憩いたします。(10:00)

委員長(岡君):委員会を再開いたします。(10:00)
1水道部所管事項、(1)報告事項、アの令和2年度工事契約状況(8月6日現在)についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

総務課長:令和2年度工事契約状況(8月6日現在)について御報告いたします。
資料1ページをお開き願います。
令和2年度の工事予定額は、水道工事が10億3,654万4,000円、下水道工事が10億7,202万9,000円、合計で21億857万3,000円を予定しております。
契約状況については、水道工事の契約金額は22件の6億7,362万9,000円で、工事予定額に対する契約率は65.0%であります。
下水道工事の契約金額は17件の6億5,665万6,000円で、契約率は61.3%であります。
全体では、契約金額は39件の13億3,028万5,000円で、契約率は63.1%となっております。
次に、資料2ページをお開き願います。
契約金額が130万円を超える契約状況について、水道工事と下水道工事に区分し、工事名、予定価格、契約金額、落札率、工期、請負業者名を記載しておりますので、御参照願います。
なお、下水道工事において、契約金額が130万円以下の工事が1件ありました。
以上です。

委員長(岡君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの大規模工事の概要についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

水道整備課長:私から、江別市水道施設整備事業早苗別第4水管橋架がえに伴う配水本管布設がえ工事の概要について御報告申し上げます。
資料の4ページをお開き願います。
1工事概要でありますが、契約につきましては、7月3日に入札を執行しまして、龍田・吉田共同企業体と税込み額2億6,785万円で、7月7日に請負契約を締結したところであります。
工期につきまして、今年度は工事内容に記載の配管用ステンレス鋼鋼管の工場製作、既設水管橋の撤去、新たな水管橋の基礎くいなどの土木工事を行い、来年度、橋への添架及び地中に埋設するダクタイル鋳鉄管の布設を行うことから、工期は令和3年8月31日までとなっております。
2位置図ですが、江別市の水道水は、千歳川を原水とし、上江別浄水場から位置図表記のとおり、上江別東光線、江別線、元江別線の3系統に分けて配水を行っております。
今回の工事対象である早苗別第4水管橋は、現在その3系統の非常に重要な配水本管が添架されている水道管専用の橋であります。
資料の5ページをお開き願います。
資料上段に、現在の水管橋の写真を掲載しております。
この水管橋は、昭和48年に建設されており、耐用年数を超過していて、現在の耐震基準を満たしておりません。
また、添架されている3系統の配水本管も同時期の建設であり、橋同様、現在の耐震性能を満たしておりません。
水道部では、平成24年度から開始している基幹管路耐震化事業により、優先度、重要度の高い管路から計画的に耐震化を進めております。
当該水管橋は、避難所、病院等への水の供給を多数有し、重要給水施設管路として設定されていることから、災害時でも安定して配水できるよう耐震化を図る目的で、現在の水管橋を撤去し、資料下段のように新たな水管橋を建設いたします。
添架管は、断面図のように配管用ステンレス鋼鋼管に凍結防止用の保温材を巻き、それを外装管で守る構造の管となっており、橋梁部との一体構造により、耐震化されています。また、地中に埋設される配水本管は、現在もダクタイル鋳鉄管ではありますが、今回、震度7クラスの地震でも管が外れない構造の最新型のダクタイル鋳鉄管に更新いたします。
土木工事につきましては、基礎くい工、護岸工、橋梁下部工等であります。
以上です。

下水道施設課長:私から、江別市公共下水道浄化センター汚泥脱水機機械設備更新工事の概要について御報告申し上げます。
資料の6ページをお開き願います。
工事の概要でありますが、契約につきましては、6月10日に入札を執行しまして、青木工業・松浦水道共同企業体と、税込み額3億7,532万円で、6月12日に請負契約を締結したところであります。
工期につきましては、今年度、機械の製作を行いまして、来年度、機械の据えつけと試運転調整を行いますことから、工期は、令和4年3月11日までとなっております。
下水道施設の更新につきましては、老朽化した施設を計画的、効率的に管理するために策定したストックマネジメント計画に基づきながら進めているところでありますが、今回、対象とする施設は、昭和56年に設置してから39年ほど経過しておりまして、同計画にも位置づけられている施設であります。
これまで、定期的な部品交換を行いながら、標準耐用年数の2倍を超える長期間使用してまいりましたが、本体の腐食や摩耗が進んでおり、部分的な交換だけではこれ以上性能を維持することが難しくなってきておりますことから、汚泥脱水機1台と附属設備である圧力水ポンプ2台を更新するものであります。
資料の7ページをお開き願います。
江別市では、市街地で発生する汚水は、江別浄化センターに送り、処理しておりますが、資料は、その処理する流れと今回更新する汚泥脱水機の位置関係をあらわしております。
江別浄化センターでは、資料の上半分にありますように、流入してきた汚水をきれいにして川に放流する水処理と、そこで取り除かれた汚泥という汚れを処理する、資料の下半分にありますような汚泥処理の二つの処理を行っております。
汚泥処理では、腐敗しないように汚泥の質を安定させ、そして、水分を取り除くことで量を減らすという処理を行っておりまして、主な工程としては、濃縮、消化、脱水という三つがございます。
資料左下の濃縮槽では、汚泥を長時間沈めて、さらに濃縮することで汚泥の量を減らし、次の消化槽では、微生物を使って汚泥を分解することでガスを発生させ悪臭を減らし、汚泥の質を安定させるとともに、量も減らしております。
ここで発生したガスを消化ガスといいまして、江別浄化センター内のガスコージェネレーション設備やボイラーの燃料の一部に利用しております。
次に、汚泥脱水機になりますが、資料の写真のように、多くの機械で構成された複雑な構造になっておりまして、大きさも、江別浄化センターの中で最大級のものとなっております。
汚泥脱水機による処理としては、ろ布という膜の中に汚泥を入れまして、外側から強い圧力をかけ、水分を絞り出すという作業をしております。
この水気を絞った後に残るものが、資料右下の写真の脱水ケーキでありまして、これは肥料として農地に100%還元されております。
濃縮から脱水までの一連の処理を行うことによりまして、汚泥の量としては、当初の100分の1程度まで減量されております。
以上です。

委員長(岡君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

相馬君:江別浄化センターの汚泥脱水機についてお伺いいたします。
江別浄化センターの中で最大級の機械ということですが、新しい汚泥脱水機はどのように設置されるのか、その工程がよくわからないので、教えてください。

下水道施設課長:1年目は機械を製作して、2年目に、もともとある機械を撤去して入れかえる形で更新いたします。

相馬君:入れかえるとのことですが、撤去している間の処理能力についてお伺いいたします。

下水道施設課長:撤去している間の汚泥処理の関係ですが、現状、汚泥脱水機は2台ありまして、交互に運転しているところでございます。この2台を交互に動かすことで、機械を延命化しております。撤去している間は、当然1台での運転になりますので、今後、安全性を高めるための点検や、今年度におきましては、可能であれば部品を交換したいと考えております。

相馬君:新しい機械が40年ぶりに導入されるとのことですが、現在入っている機械の性能と比較して変化があるのか、お伺いいたします。

下水道施設課長:性能としましては、現在入っている機械と同様のものを入れる予定でおります。

相馬君:40年たつと、もう少し性能が上がるものだと思いましたので、お伺いしました。
今回は1台の更新ですけれども、今お伺いすると2台あるとのことで、もう1台の更新にについてはどのようにお考えか、お伺いいたします。

下水道施設課長:もう1台につきましては、標準耐用年数を過ぎて間もないので、今後、定期点検をしながら、次回の更新時期を判断してまいりたいと考えております。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

島田君:上江別の水管橋についてですけれども、既設水管橋の基礎は、PCパイルになっていますが、新設水管橋の基礎は、中掘り鋼管ぐいとなっています。これらのくいの大きな違いについて教えてください。

水道整備課長:ただいまの御質疑ですが、今回の工事は、市街地の工事なので、ドリルで穴を掘って中の土を排土していく低騒音振動工法を採用するため、このくいを採用しております。

島田君:PCパイルよりはすぐれており、工事がやりやすいなど、どのようなメリットがありますか。

水道整備課長:一番安価な工法で強いものということで、今回、このくいを選定しております。

島田君:既設水管橋についてですけれども、昭和48年に元江別線を1回廃止して、平成5年に移設していますが、これはどういった理由でこのようになったのですか。

委員長(岡君):暫時休憩いたします。(10:16)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(岡君):委員会を再開いたします。(10:16)

水道整備課長:元江別線は、一時的に配水区域を広げましたが、管の口径が小さかったことから、管の口径を大きくするため、平成5年に新設しております。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの戸建て住宅の浴槽への異物流入についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

水道整備課長:私から、戸建て住宅の浴槽への異物流入について御報告します。
資料の8ページをお開き願います。
1概要につきましては、平成29年6月に、高砂町にお住まいの男性から、平成28年9月に住宅建てかえ後、水道水から黒い粒が出るとの御連絡がありました。
また、平成31年4月にも再び異物が流入し、浴槽に茶色い汚れが付着して取れないとの連絡があり、水道部において、原因の調査や発生防止の対応等を行ってきたものであります。
2これまでの経過につきましては、平成29年6月に御連絡をいただき、水道部にて近隣住宅の水道水の状況確認や水道管の水質確認を行い、相手方に対して、水道管に異常がないことを御説明いたしました。
その後、一旦異物流入がとまり、1年以上何も御連絡がなかったのですが、平成31年4月、再び異物の流入があり、浴槽の汚れがひどくなったとの御連絡を受け、水道部にて、再度、近隣住宅の水道水の状況確認や水道管の水質確認を行い、さらに相手方宅の前面道路に水質確認用の排泥管を設置し、水道管の洗管作業を実施いたしました。
また、相手方宅の直近にある水道管内の付着物と浴槽付着物について成分分析を行い、鉄系物質の同一成分が検出されました。
さらに、令和元年8月には、相手方宅の直近にある水道管内部のカメラ調査を実施し、汚れを確認したことから、水道管内部の洗管作業を再度行いました。
それにより、異物の流入はおさまりましたが、水道管の汚れ方や布設後の経過年数から、令和2年4月に布設がえ工事を発注し、7月に工事が完了、また、8月には高砂町地区の水道管の洗管作業も終了したところであります。
次に、3原因についてでありますが、その前に水道部で行った調査等について説明させていただきます。
資料の9ページ、4位置図をごらん願います。
令和元年8月に行った水道本管のカメラ調査の箇所につきましては、位置図に表示している相手方宅前の道路である黒い実線部分であります。
調査の結果、相手方宅前の道路の管と5丁目通り側の管との接続部分、図面では相手方宅前の道路の5丁目通り側の赤色表示の部分でありますが、この箇所の水道管内に鉄さびを確認しました。この鉄さびが異物の原因であると思われたので、位置図の赤色表示の箇所について、令和2年度に水道管布設がえ工事を実施したところです。
資料の8ページにお戻りいただきまして、3原因についてでありますが、右側の写真は鉄さびを確認した場所の撤去管であります。
撤去した水道本管は、昭和56年に布設したダクタイル鋳鉄管であり、管内面に鉄さびが発生しづらい内面処理された材料が使用されているはずでありますが、この撤去管は内面処理が施されておらず、写真のように長期間にわたり蓄積された鉄さび等が付着しており、何らかの要因で相手方宅に流入したものと推測されます。
従来、水道部では、水道管布設工事の前に、使用材料の検査や工事竣工時の通水試験、完了検査を当然実施しておりますが、結果的には、当時、一部規格外の管が使用され、施工されていたという不適切な事項が今回の異物流入の原因であると考えております。
資料の9ページ、5状況写真でありますが、左側の写真が平成31年4月に撮影した浴槽の底部分一面に黒い粒が確認されている状況であり、左の写真をアップにすると、水分を含み鉄分が溶け出し、赤茶色になって浴槽に付着している状況であります。
6損害賠償等につきましては、相手方には御迷惑をおかけしていることから謝罪し、現在、浴槽の取りかえ工事費用等の損害賠償について、顧問弁護士とも相談の上、水道部が全額負担することで協議中であります。
また、水道部では、公益社団法人日本水道協会賠償責任保険に加入しており、現在、保険会社と協議中であります。
今後は、相手方との仮示談成立後、損害賠償額が100万円以上となる場合には議決が必要なことから、損害賠償の額の決定について及び水道事業会計補正予算の2件について、議案の提出を考えております。
以上です。

委員長(岡君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

稲守君:今いろいろなお話を聞かせていただきましたが、昭和56年に布設した管は、今もまだ布設がえが完了していない箇所があるのでしょうか。

水道整備課長:水道部では布設がえを計画的に実施しておりまして、現在、昭和55年、昭和56年、昭和57年ぐらいに布設した管の布設がえを進めております。昭和56年に布設した管につきましては、あと600メートルほどで布設がえが完了する予定であり、二、三年で解消する予定であります。

稲守君:そうすると、浴槽から異物が出たという話は、今回が初めてだったのでしょうか。

水道整備課長:今回が初めての事例でございました。

稲守君:600メートルほどの管を二、三年で布設がえする予定とのことですが、今後は異物が出なければいいと思います。
この浴槽の鉄さびに関しては、浴槽を取りかえる工事をしなければならないような状況だったのでしょうか。

水道整備課長:相手方の住宅が全面的に建てかえ、いわゆる新築みたいなもので、浴槽に関しましても、新しいものが入っていたため、その全面的な交換ということで、協議中でございます。

稲守君:浴槽に異物が発生したとのことですが、台所の蛇口から出ていたり、健康被害はなかったのでしょうか。

水道整備課長:相手方と水道部の職員が何度も立ち会いをしまして、ほかの蛇口から異物が出ているか否か確認させていただきましたが、相手方とも、台所からは出ていないことを確認しております。ですから、今回は浴槽のみ、異物が出ていたということになります。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

島田君:今の稲守委員の質疑にも関連しますが、家の中に入ってくる水道管を通して出てくる水は、浴槽もトイレも台所も全て同じだと思います。ですから、浴槽だけこのようになるとは考えられません。普通に考えれば、必ず台所や洗面所、トイレにも異物が出てくると思います。違う考え方をすれば、浴槽につながっている管がさびていて、浴槽にだけ異物が出てきたと考えてしまうのですけれども、そういう考え方はできなかったのでしょうか。

水道整備課長:こういった事例についての御相談は、皆様が所有している宅地内の給水装置のふぐあいであることが多いので、私どもも、最初は給水装置の調査を始めました。そして、相手方宅の近所のお宅の調査を行っても問題がなく、この方のお宅のみで、かつ、一度異物の流入がとまったものですから経過観察等をして、最終的にカメラ調査を行った結果、水道管が問題だということがわかったのですが、なぜかこの方の浴槽でしか異物を確認できませんでした。

島田君:その調査の結果、鉄さびの成分が市の水道管のさびと一致したため、水道部に問題があったと判断したのだと思います。ただ、ほかの場所にも同じように異物が発生するのが普通ではないかと思いますが、その点は疑問に思わなかったのでしょうか。

水道整備課長:私どもも、そのような例がなかったものですから、確かに不思議ですが、何度も丁寧に近隣住宅の調査を行った結果、近隣住宅ではそのような事例がありませんでした。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:今回、議会の議決も必要ということですが、申しわけありませんけれども、少し細かくお聞きいたします。
5状況写真で、浴槽内の黒い粒が写っているのですけれども、これは拭いても取れなく、浴槽にこびりついているのでしょうか。どういう材質の浴槽かわかりませんが、そういうこともあって、全面取りかえということだと思いますが、もう詳しく教えてください。

水道整備課長:材質については、金属ではなくプラスチック製の浴槽と伺っております。
状況についてですが、最初に出てくるときは、少し固い黒い粒だと思いますが、浴槽を洗うときには、まだ固い状態のまま、こすってしまっているようでして、プラスチックに少し傷がついてしまっています。目で見てわかるかどうかわかりませんが、それを何度も繰り返していくと傷が深くなってしまいまして、今度は少し溶けて拡大されている写真のように茶色っぽくなっている部分が付着して、その中に異物が入ってしまい、最終的にはとれなくなったと伺っております。

干場君:今、御説明していただいた経過があって、異物が原因で傷がつき、浴槽にもそれが完全に付着したため、最終的には、市で浴槽の取りかえ工事費用全額を負担するということで、理解しました。
そして、先ほど、成分分析をした結果、鉄系物質で一致したとの説明がありましたが、分析の精度というか、どこまでの分析をして一致したのか、もう少し詳しくお聞かせ願います。

水道整備課長:最初は、上江別浄水場で顕微鏡による水質確認を実施しました。そして、形が非常に酷似しているため、第三者機関にも調査依頼をかけ、成分分析を実施しまして、鉄系が同じ割合というのでしょうか、グラフで何系がどのくらいの割合かという結果が出るのですけれども、それが一致したものです。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

石田君:浴槽の取りかえ工事に係る概算費用が約150万円となっていますが、損害賠償額がこれ以上ふえるかもしれないと判断しているのでしょうか。

水道整備課長:現在、顧問弁護士とも相談させていただきまして、資料に記載のとおり、取りかえ工事費用が約150万円です。また、これは現在協議中でありますが、浴槽が使えなかった間の公衆浴場入浴料金を損害賠償としてお支払いする予定でございます。

石田君:次に、原因についてですけれども、資料には、内面処理されていない規格外の管が使用されていたと記載されております。発注するときに、どういう規格のものを利用するか、市と事業者の間で契約しているはずですが、その関係はどのようになっていますか。

水道整備課長:水道部では、請負事業者と施工計画等によりまして、資材や現場の全数確認を行っております。ただ、でき上がってから40年ぐらいがたち、今回、布設がえをして撤去した管を見た結果、水道部の規格と合致していなかったものが使われていたという状況でございました。

石田君:もう1点確認したいのですけれども、規格外のものと市が発注した部材では、単価は大分違うのでしょうか。

水道整備課長:ライニングされているものは、当時も高かったと思われます。現在は、無ライニングのものがないので、比較できませんが、当時の状況を推察しますと、ライニングされている水道部が規格しているもののほうが高かったと考えております。

石田君:当然、施工した事業者がわかると思いますが、その事業者との交渉というか、話し合いはどのようになっているのでしょうか。

水道整備課長:水道の請負契約上、瑕疵担保責任の存続期間は2年間となっており、既にその期間が過ぎている状況であるのと、現在、施工した事業者は存続しておりません。

石田君:現在存続していないということであれば、仕方がないという気もしますが、名前を変えて存続しているということではないのでしょうか。

水道整備課長:完全に廃業されております。

石田君:現状までに、その事業者が施工したほかの管では問題が起こっていないのでしょうか。

水道整備課長:今のところ、そういった事例は確認しておりません。

石田君:水道管は、さびつくまでに相当時間がかかります。それなのに、瑕疵担保責任の存続期間が2年間では、責任の追及ができなくなってしまう気がするのですけれども、その辺は、先ほどおっしゃっていた保険でカバーするということでしょうか。

水道整備課長:その辺につきましては、今後、顧問弁護士とも十分相談して協議させていただきたいと思っております。

水道部長:今の石田委員の御質疑の関係についてでございます。
まず、公共工事の品質確保につきましては、当然、目的物の整備を的確に行い、適正な契約の履行を確保するため、施工段階における工事の監督や検査はとても重要であると認識しております。
担当課長からもお話しさせていただきましたけれども、水道管の布設がえの工事の際には、使用材料の検査や工事竣工時の追試試験、完了検査などをしっかりと実施してきたところでございます。しかしながら、今回、布設から40年ぐらいがたつとはいえ、規格外の管が使用されていたことにつきましては、不適切な状況ということで、まことに遺憾だと思っております。水道部といたしましては、このようなことが二度と生じないように、現場での監督や各検査をより一層、適切に行うように誠心誠意努力してまいりたいと考えております。
そして、工事請負業者の責任でございますが、工事契約上は瑕疵担保責任の存続期間が2年間でございますけれども、その点につきましては、そういう解釈だけではなくて、相手方のある話でございますので、市の顧問弁護士とも相談させていただきながら、事案ごとにしっかりと対応させていただきたいと思っております。
水道管の更新ぐあいという部分で、たまたま昨日、新聞報道がございました。実は、水道管の経過年数の割合を経年化率ということで紹介させていただいているのですけれども、全国平均に対しまして、北海道は、耐用期間が経過している管の割合が17%ですが、この記事の中で江別市も紹介されておりまして、江別市につきましては2.3%ということで、極めて低い状況でございます。ですから、こういった水道管の更新や、私どもは、8年に1度、水道管の洗管作業を実施してておりますけれども、こういったこともしっかりと行いながら、今後このようなことがないように努力してまいりたいと考えております。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

相馬君:たった1カ所だけ異物が出てきたことは不幸中の幸いだったと思うのですけれども、この間、相手方から申し出があってから、さまざまな手当てをされてきたと思いますが、その概算費用については、今お答えいただけるものでしょうか。損害賠償を除いて布設がえや水道管の洗管作業など、このようなことがあったときの費用について、お答えいただけるのであれば、お伺いいたします。

水道整備課長:先ほども説明させていただきましたが、当初は給水管が原因であると考えており、給水管は個人の所有物となりますので、当初は個人の負担でお願いしていた部分がございました。
また、実際に、カメラ調査を60メートル程度行ったのですけれども、こちらに関しましては、120万円くらいの費用がかかっております。
布設がえ工事につきましては、今年度の計画に入っている工事でしたので、それは通常どおりの更新工事として発注を行っておりました。
いずれにしましても、金額については、現在、相手方と協議中です。

相馬君:今回、大変丁寧な対応をされていることと、原因が市にあったということが報告されているのですが、申し出があった相手方以外のお宅についての聞き取り調査、あるいは、布設がえや水道管の洗管作業の実施についてのお知らせは、近隣住民にも行ったのでしょうか。相手方だけ対応して、そのほかのお宅にはお知らせしていないのでしょうか。広報活動について確認させてください。

水道整備課長:近隣住民につきましては、個別に訪問させていただき、異物流入の事例が確認されていなかったので、それ以降は、もし何かありましたらお申し出くださいという形で対応させていただきました。
それから、カメラ調査等をする場合には、一度断水しなければいけないものですから、そのときには地先の方も水がとまってしまうので、広報等で丁寧に対応させていただいたところです。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:もう1点だけ確認させてください。
いろいろな工事や手当てをして、今は落ちついていると認識していますけれども、こういった異物の流入による浴槽の傷みといいますか、浴槽の賠償に関する話については、これまでの経過の中でどのあたりから出てきた話でしょうか。

水道整備課長:全面的に取りかえという形で話を進めさせていただいたのは、令和元年6月に実施した成分分析の結果、鉄系物質で一致したころから、何となく私どもに原因があるのではないかと考えておりました。それから、8月にカメラ調査を行いまして、水道管の洗管作業を実施しましたところ、異物の流入がとまり、水道部の責任ということが判明しまして、相手方からの申し出もあり、そのあたりで話を進めさせていただいたところであります。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:異物を確認できたのは、この方の浴槽のみという説明が何回か繰り返されていたのですけれども、原因が水道管にあるとすれば、やはり同様の異物が台所やほかのところにも、あるいは、近隣のお宅にも出ていたと考えるのが妥当であると思いますが、その点はいかがお考えか、確認させてください。もしかしたら、新しい浴槽にたくさんの水をためるから見つけやすかっただけで、ほかのところにも異物が出ていたと考えるのが妥当であると思いますが、そのあたりの考え方をお聞かせ願います。

水道整備課長:今の御質疑に関しまして、繰り返しにはなりますが、近隣のお宅には、個別に何度も状況の確認などをさせていただいております。
そして、水質確認に関しましても、江別市浄水場と連携しまして、異常がないことを確認しております。

高橋君:水質確認をしたけれども、異物がまじっていたのは、当該箇所のみということでしょうか。

水道整備課長:この方のお宅のみでありました。

高橋君:なおのこと理解しにくい状況ですけれども、それはそのとおりということで、事実をのみ込みたいと思います。
やはり、今回の件は、公共事業に対する信頼を損ないかねない事案だと受けとめているのですけれども、現在も既に実施されていることではありますが、今後の対応について、先ほど水道部長から説明いただいたことは理解いたしました。
確認ですけれども、この間、水道管の布設がえ工事をされていますが、その布設がえで撤去した、これまで使用されていた水道管の中に同様の異変があるケースはなかったのか、もし何か状況を押さえていれば、お伺いいたします。

水道整備課長:現在までに撤去した管については、実際に現場で確認しておりますが、そのような事例はございませんでした。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、水道部所管事項を終結いたします。
経済部入室のため、暫時休憩いたします。(10:50)

委員長(岡君):委員会を再開いたします。(10:51)
2経済部所管事項、(1)報告事項、アのえべつみらいビルへの企業の入居についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

企業立地課長:1報告事項、アのえべつみらいビルへの企業の入居について御報告申し上げます。
資料1ページをごらんください。
1の3階の一部について、既に入居している日本ATM株式会社が増床して入居することが決まりました。
今回増床する面積は422.40平方メートルで、既存分の350.29平方メートルと合わせますと772.69平方メートルになります。
賃料・共益費は、今回増床分で月額102万2,160円、既存分の月額84万7,680円と合わせますと、月額186万9,840円になります。
契約開始日は、令和2年10月1日です。
事業内容は、スマートフォンによる金融取引等における本人確認及び電子証明書発行業務で、キャッシュレス決済が進む中、日本ATM株式会社は、スマートフォンによる安全・安心で、かつ利便性の高い金融取引を実現する事業に取り組んでおり、今回増床する部分では、それに伴う事業を行う予定と聞いております。
次に、2の2階の一部について、株式会社ペイロールが入居することになりました。
入居面積は803.28平方メートルで、現在あいているところ全てに入居します。
入居期間は、令和2年9月10日から令和3年1月31日までの約5カ月間、期間限定で入居します。
事業内容は、年末調整に関する業務です。これは、現在入居しているJR野幌駅前ビルでの最大の繁忙期であります年末調整業務の時期に、新型コロナウイルス感染症の対策として業務を分散し、臨時拠点として入居するものです。
次に、資料2ページをごらんください。
えべつみらいビル3階の平面図ですが、日本ATM株式会社が増床して入居する箇所を左上の太枠内に図示しております。
なお、現在入居している箇所は、左下の既存分と記載しているところです。また、10月以降、空床として残るのは、右側の空床と記載しているところになります。
次に、資料3ページをごらんください。
えべつみらいビル2階の平面図ですが、株式会社ペイロールが入居する箇所を上の太枠内に図示しております。これにより、2階は全て入居することになります。
以上です。

委員長(岡君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

相馬君:2階、3階の退去や入居などの状況について、概略で結構ですので、御説明願います。

企業立地課長:まず、3階については、平成29年11月に、日本ATM株式会社が一部に入居しました。その後、令和2年10月から増床して入居していただくという流れです。
次に、2階についてですけれども、平成23年度から株式会社ペイロールが入居して、平成27年10月まで満床でしたが、その後はあいていて、福祉施設等が平成29年に入居して、令和2年9月10日から株式会社ペイロールが入居するという流れです。

相馬君:毎回、経済建設常任委員会等で報告をいただくたびに、えべつみらいビルの空床については心配していました。
3階については、日本ATM株式会社にどのくらいの年数で借りていただける契約になっているのでしょうか。

企業立地課長:契約期間は、令和2年10月1日から令和3年10月末までとなっております。その後につきましては、既存分の契約の更新月が10月末になっているものですから、それと合わせまして、毎年度の10月末に、1年ごとに更新していくという流れでございます。

相馬君:3階は6割くらいの入居率になったと考えますと、大変ありがたいことだと思っています。これについては、市あるいは株式会社SPCみらいが働きかけた結果なのか、それとも、日本ATM株式会社が業務の拡大のために貸してほしいという御意向で契約が結ばれたのか、お伺いいたします。

企業立地課長:3階の一部については、平成29年11月に入居いただいて以降、増床について、市でも交渉を続けておりました。
平成30年12月になりますけれども、この企業から、3階のあいている部分に増床して入居したいというお話を受け、それ以降、面積や入居の時期について、交渉を詰め、今回の契約に至ったところです。

相馬君:3階については、日本ATM株式会社から申し出があり、2階の株式会社ペイロールの入居については、期間限定の5カ月間ではありますが、新型コロナウイルス感染症対策として、空床を解消できる期間があることはありがたいと思っています。
そもそも、えべつみらいビルは20年間の貸与になっていますが、今後、業務継承みたいなものについての見通しとして、市は株式会社SPCみらいとどのような話し合いをされているのか、その将来像についてお伺いいたします。

企業立地課長:事業期間終了後の見通しについてですけれども、事業期間が終了するのは令和9年11月になります。それ以降の方向性につきましては、昨年からになりますが、株式会社SPCみらいと担当者レベルで協議を始めたところです。
えべつみらいビルが建っている土地については、事業用定期借地権が設定されており、20年たったときには更地で返還するという契約の建前になっていますが、現実的にその方法がいいのか、あるいは、違う方法についても検討する必要があるのではないかと思っていますし、関係者の理解を得ながら進めていく必要があると考えております。
ただ、いずれにしましても、今の段階では、方向性をお示しできる状況ではありません。

相馬君:7年後のことについて、今、言及できるとは思いませんが、今までは、株式会社ペイロールが退去しました、空床がふえましたなど、どきどきするお話のほうが私たちの記憶に残っているので、増床するという報告はすごくありがたいお話です。
今後の株式会社SPCみらいとの話し合いなどの結果については、正式な形で報告いただけるかわかりませんが、更地になりました、どこかに売買いたしますなどと決定する前に、何らかの御報告をいただけるとありがたいという要望で、終わります。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区の推進状況についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

総合特区推進担当参事:資料4ページをごらん願います。
北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区、いわゆるフード特区の推進状況について御報告申し上げます。
初めに、1フード特区の概要でございます。
経過としましては、北海道や江別市などの自治体と北海道経済連合会が食の輸出拡大と食料自給率の向上を目指すため、平成23年12月に総合特区の指定を受け、翌年2月に、平成24年度から平成28年度までを計画期間とする総合特別区域計画が認定されました。
同年3月に、フード特区のマネジメント組織として北海道食産業総合振興機構、いわゆるフード特区機構が設立されております。
平成29年3月には、令和3年度までを期間とするフード特区の継続計画が認定されたところでございます。
指定地域としましては、札幌・江別エリア、函館エリア、帯広・十勝エリアの3地域が指定され、札幌・江別エリアでは、食品の安全性・有用性の分析評価と研究開発の拠点に向けた取り組みを進めていくこととしております。
優遇措置としましては、税制支援、金融支援などを活用することができます。
次に、2継続計画の内容と実績等でございます。
継続計画の実績額等でございますが、平成29年度から令和3年度までの5年間の数値目標は、輸出・輸入代替額の増加累計額2,600億円としております。
実績額でありますが、令和元年度までの3年間の累計目標額1,030億円に対しまして、実績は907億円、達成率では88.1%の結果になったところでございます。
実績減少の主な要因としまして、輸出の主力でありますホタテガイ等の水産品の輸出減少、新型コロナウイルスの感染拡大による輸出やインバウンドの大幅減少、日韓関係の悪化や香港民主化デモによる影響などが上げられております。
また、国による評価結果としまして、昨年12月に国が公表した平成30年度の評価は、4.8の十分にすぐれているという結果となっております。
次に、資料5ページをごらんください。
江別エリアの主な取り組み実績でございます。
機能性食品等の開発推進としまして、北海道情報大学が実施しております食の臨床試験の取り組みとボランティア基盤の強化に努め、ボランティア登録数は、昨年度末時点で1万1,288人となっております。
また、産学官の連携により、江別産ブロッコリーのリラックススムージーなどの新商品開発のモデル的な取り組みが行われたほか、北海道食品機能性表示制度、いわゆるヘルシーDoにつきましては、市内では合計5社10品目が認定を受けております。
輸出・海外展開の支援としまして、市内の食関連企業の海外販路開拓を促進するため、シンガポールにおきまして、江別フェアを平成26年度から過去6回開催しております。
次に、プロモーションの展開としまして、市内で生産されている食の魅力を首都圏の食関連事業者などにPRするため、都内のレストランで美味しい江別ナイトを開催しております。
最後に、3今年度の取り組みでございます。
新型コロナウイルス感染症により、総合特区事業の推進に大きな制約が生じているところでありますが、さまざまな工夫や代替手段を検討し、可能な範囲で取り組みを進めたいと考えております。
まず、台湾江別フェアでございますが、これまでのシンガポールから変えて、台湾で江別フェアを開催いたします。3回の開催を予定しておりまして、第1回、第2回は、現地販売員による試食販売や江別市のPRを行い、令和3年1月に予定しています第3回で渡航が可能となれば、渡航によるPRや商談を行いたいと考えております。渡航が厳しいようでしたら、第1回や第2回と同様、現地販売員にお願いしたいと考えております。
次に、美味しい江別ナイトでありますが、本年度は、やむなく中止とさせていただきました。
また、海外バイヤーを招聘した商談会を予定しておりますが、現在、海外から日本への入国に制限がありますことから、通常渡航が可能となった際に、実施を検討したいと考えております。
なお、海外バイヤーの日本への渡航が困難であれば、代替手法を検討いたします。
以上です。

委員長(岡君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

島田君:資料4ページの実績減少の主な要因についてですけれども、平成29年度から令和元年度までの間では、令和元年度だけが減少していますが、まだ、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が出ていない時期ではないでしょうか。そして、日韓関係についても、そこまで影響が出ていない気がしますが、実績減少の主な要因については、令和2年度、令和3年度を見越して記載されているのでしょうか。

総合特区推進担当参事:令和元年度の実績につきましては、令和2年度、令和3年度の見込みは反映しておりません。あくまでも令和元年度の実績額の907億円につきましては、平成29年度から令和元年度までの3年間において、フード特区が輸出に貢献した額を積み上げたものでございます。

委員長(岡君):暫時休憩いたします。(11:09)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(岡君):委員会を再開いたします。(11:10)

総合特区推進担当参事:実績減少の主な要因についてでありますが、日韓関係の悪化や香港の民主化デモ等につきましては、令和元年度の当初にかなりの影響がございまして、それが減少の要因となっております。
また、新型コロナウイルスの感染拡大により、本年2月以降、インバウンドまたは輸出の減少が顕著に見られてきましたので、令和元年度にその影響が出ております。

島田君:次に、主力であるホタテガイ等の水産品の輸出減少は、多分これは猿払村でかなりの量が生産されていますが、とれる量が少なくなったのか、それとも、輸出に何か問題があったのか、どちらでしょうか。

総合特区推進担当参事:ホタテガイ等の水産品の輸出減少についてですが、私が聞いている範囲では、噴火湾の貝毒による水揚げの減少とホタテガイ自体の単価の下落により、総体的に見ると輸出額が減少したと把握しております。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

石田君:資料5ページの今年度の取り組みについてですが、台湾江別フェアの第1回が8月14日から16日に台湾台北市で開催されたとのことですけれども、もう終わっていると思いますので、どのような感じだったのか、お伺いします。

総合特区推進担当参事:これから台湾のスーパーマーケットから報告をいただく予定で、まだ売り上げや実績の報告はないところでございます。現地のスーパーマーケットは買い取りで実施しておりまして、30万円から40万円ぐらいで買い取りをしていただきました。実際にそれが現地でどれだけ売れたかまでは、まだ報告をいただいてないところでございます。
買い取りいただいておりますので、例えば、売れ残りが生じた場合でも、引き続き、その店舗に置いていただいて、江別産品の売り上げの増加を図っていただくという取り決めをしているところでございます。

石田君:30万円から40万円ぐらいで買い取りをしていただいたという話ですけれども、現地の評判などについては聞いていますか。

総合特区推進担当参事:申しわけございませんが、現地の評判などはまだお伺いしておりません。これにつきましては、後日、しっかり把握していきたいと考えております。

石田君:電子メール等で連絡されていると思いますが、評判がよかった、なかなか人が少なかった、台湾の状況はこうだったなど、あらあらの報告もなかったということでしょうか。

総合特区推進担当参事:まだ、そこまでの報告はいただいておりませんでした。
今回、8月に実施しました第1回の台湾江別フェアにつきましては、急遽、台湾のスーパーマーケットから、8月であれば江別産品を出品できるという話をいただきまして、台湾に輸出経験がある、すぐに対応できる企業にお声がけしまして、2社の出店をいただいたところでございます。そして、買い取りという形で実施させていただいておりまして、私どもとしては、商品、のぼり、販促グッズを現地に送り、台湾江別フェアを開催させていただいたところでございます。
ただ、先ほど御指摘があったとおり、まだ現地からの報告をいただいておりませんでしたので、それにつきましては、近日中に反応等をお聞きしたいと考えております。

石田君:そこの部分は非常に大事だと思います。販促グッズなども送っているし、10月には第2回の台湾江別フェアが始まりますが、お忙しい中、それまでにいろいろやらなければならないことがあるとしたら、まずはそこのところではないかと思いますから、その辺はしっかりお願いしたいと思います。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

稲守君:台湾のスーパーマーケットから、8月であれば江別産品を出品できるという提案があった理由は何ですか。

総合特区推進担当参事:実際に、2月に職員が台湾のスーパーマーケットに行って、人と人との関係をつなげてまいりました。
そして、なぜ8月かということでございますが、台湾のスーパーマーケットから提案があったのが8月だったということでございます。

稲守君:たまたま台湾のスーパーマーケットから、この時期に開催したいという提案があったということですか。

総合特区推進担当参事:そのとおりでございます。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:今年度の取り組みについてお伺いします。
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化するのではないかと予測しますが、総合特区の推進に大きな制約が生じているということで、いろいろな検討をされると思います。インバウンドを目的として取り組んでいる市内の事業者がいると思いますが、そういう中で、こうした状況が長期化するとなれば、いろいろな工夫をして進めていくことはもちろん重要だと思いますけれども、これまでどおり、江別産品をしっかりアピールすることには変わりないと思いますので、その辺も含めて長期的な視点に立って考えていくことがすごく重要だと思います。
先ほども申し上げましたけれども、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化するとなれば、そういった手段も早急に考えて取り組んでいかなければいけないと思いますが、今、そのあたりで何か考えていることがあれば、お伺いします。

総合特区推進担当参事:インバウンドに関しまして、幸いにも江別市内の企業につきましては、大きな影響がなかったと聞いているところでございます。
ただ、来年度以降、新型コロナウイルス感染症が終息しているとは限りませんので、その中で、どのような取り組みを進めていくか、検討していかなければいけないと考えております。
そうした中、フード特区は来年度いっぱいで終了いたしますので、それを契機にするわけではありませんが、1年半後の終了を目指しまして、見直すべきところは見直して、可能な取り組みを進めて、引き続き、企業の新商品開発のほか、輸出に取り組みたい企業がありましたら、その企業をきめ細やかに支援していきたいと考えているところでございます。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの新型コロナウイルス感染症に係る対応についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

商工労働課長:資料6ページをごらん願います。
新型コロナウイルス感染症に係る対応についてですけれども、まず初めに、各種支援給付金の申請状況について御報告いたします。
表は、8月11日現在の経済部所管の各種支援給付金の申請状況を一覧で掲載しております。
左から、給付金の名称と申請受付期間、支給決定件数、想定される申請対象件数となっております。
飲食店等支援給付金と卸・小売業者支援給付金の申請受け付けは8月31日まで、そのほかの支援給付金は9月30日までとなっております。
それぞれ記載のとおりの支給が決定しておりまして、各事業者へ給付されているところでございます。
次に、2プレミアム付商品券発行事業についてですが、市内事業者の売り上げ増加と市内経済の活性化等を促すために、江別市全世帯を対象にプレミアムつき商品券を発行するもので、市外住民も購入できるよう市内の宿泊施設へ宿泊する方などに対する購入機会を設けます。
プレミアムつき商品券の使用可能店舗は、新北海道スタイルを実践する店舗とさせていただき、市内での普及を図るものとなります。
次に、資料7ページに、プレミアムつき商品券の概要について掲載させていただいております。
名称はえべつ応援商品券、1,000円の全店共通券が8枚と、500円の小規模店舗専用券の10枚が1冊となっておりまして、額面1万3,000円の券を1万円で購入できるものです。
発行部数は9万冊、利用可能店舗は事前登録となり、現在、協力店を募集中であります。
購入冊数は高校生以下のお子さんがいらっしゃる世帯は3冊、その他は1世帯2冊まで購入可能で、全世帯に購入引きかえ券を郵送予定です。
商品券の販売期間は10月1日から10月31日まで、利用期間は令和3年1月31日までとなっております。
販売場所は市内郵便局とスーパーマーケットなどの商業施設を予定しており、現在、各施設と交渉中であります。市内各所で購入できるようにし、3密を避けられるように配慮する予定でございます。
以上です。

委員長(岡君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

島田君:きょうの新聞にも出ていましたが、登録するお店が少ないみたいで、このプレミアムつき商品券を買いたいと思っても、店が限定されてしまうと、売れ行きが余りよくないのではないかと思いますけれども、何か改善策を考えていますか。

商工労働課長:協力店の募集につきましては、8月初めから開始しており、市内の約3,000事業所に御案内を差し上げている状況でございます。なおかつ、今週の18日になりますけれども、協力店向けに、江別商工会議所との共催で説明会を開催させていただいております。参加者は80人ぐらいと聞いておりますけれども、そういった形で説明会を実施してきたところでございます。
報道にもございましたけれども、昨日時点で、124店舗に御登録いただいておりまして、お盆期間を挟みまして、説明会を実施したところでございますが、登録はこれからも受け付けますので、多数の事業者に御登録いただけるものと想定しております。

島田君:札幌市では、購入引きかえ券を出さないで、いろいろなトラブルがあったと聞いています。その状況を見る限り、江別市やほかの自治体もそうですけれども、いい形で取り組まれていると思いますので、今後に期待したいと思います。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

相馬君:各種支援給付金の申請状況についてお伺いします。
私は、各種支援給付金を受けられる対象者の方にしっかりと情報が行き届いているかが一番大切だと思っています。御自分で必要ないと判断して申し込んでいないのか、それとも、なかなか情報が行き届いていないのでしょうか。例えば、卸・小売業者支援給付金の支給率が半分も満たしておりませんが、対象件数の想定が大き過ぎるのでしょうか。そして、理美容業支援給付金の支給率が7割であることについて、原課としてどのようにお考えか、お伺いします。

商工労働課長:これまで、市が取り組んでおります各種支援給付金については、広報えべつやホームページはもちろん、全戸に配布されております無料のまんまる新聞等への広告掲載、それから、料飲店組合や中小企業家同友会、公益社団法人北海道食品安全衛生協会等、市内で情報を届けていただける団体には、この各種支援給付金に関する情報をできるだけ広く届けていただくように依頼してきた経過がございます。
なおかつ、業況に影響を受けて、例えば、融資を受けるためのセーフティネット保証の申請をされている企業で、この各種支援給付金を受けられていない企業については、直接御案内を差し上げてきました。
極力、当市といたしましては、この各種支援給付金を活用されて事業を継続、発展させていただくことを考えておりますけれども、現状、そういった手だてをとりながら、なるべく期日までに申請していただけるようにしていきたいと考えております。

相馬君:今、お話を伺って、市としてとれる対策については最大限取り組んでいただいたと理解いたします。
これまでの予算決算常任委員会等でも質疑がなされたと思いますが、この各種支援給付金をどうやって知り得たか、各種支援給付金の申請をするときに何か困ることがなかったかなど、今後、対象者に対する意向調査をぜひ実施していただきたいと思います。各種支援給付金を支給しましたということだけではなくて、受け取る側の意向調査をどこかのタイミングで、あるいは、次回、こういう事業を進めるときには実施していただきたいと思います。想定の半分以下の卸・小売業者にしか必要とされていない卸・小売業者支援給付金が、果たして本当に皆さんの役に立ったかどうかという考察の一助になると思いますから、支給するだけではなく、支給した後のフォローもどこかでしていただけるとありがたいと要望して、終わります。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

相馬君:プレミアムつき商品券の概要の中で、市外在住者は1人につき1冊までとなっており、先ほど島田委員もおっしゃいましたが、札幌市はこういうくくりがなくて、1人につき何冊でも買えるということで、すごい金額を買う方がいるとお伺いしました。江別市はどうするのかと聞かれたものですから、市外の方は1人につき1冊までだという話をしました。
市外在住者分の発行数の想定については、もしかしたら予算決算常任委員会でお話しになったかもしれませんが、改めてお伺いします。また、今、対象としている個別の名称をお話しいただけないのであれば、どういうところを想定しているか、お話しいただけるとありがたいです。

商工労働課長:このえべつ応援商品券の市内在住者以外の方への販売についてですけれども、今、主に想定しているのは、市内宿泊施設に宿泊される方を対象として考えております。理由としましては、明らかに市外からお越しの方に販売するため、店頭での確認が容易である宿泊施設と考えました。市内の宿泊施設ですので、ホテルや旅館、ペンションなどで売っていただけるかどうか交渉中でありまして、幾つかの施設から販売していただけるというお話が来ております。
そして、どのぐらいの数が売れるかについては、予算決算常任委員会でも御説明したかもしれませんが、このえべつ応援商品券を設定した段階では、こういう環境下ですから未知数なところがありますけれども、今の段階では1,000冊程度を見込んでおります。

相馬君:1,000冊程度ということで、販売期間が10月いっぱいまでですので、市外の方が1,000人も江別市内で泊まっていただけたらすごいと思います。
売れ行きを想定して、どこかで区切って再度お考えになるのか、10月31日までは1,000冊程度をそのまま置いておくのか、お伺いします。

商工労働課長:えべつ応援商品券につきましては、市内分、市外分で区別があるものではございません。ただ、在庫管理等につきましては、もちろん、随時、各販売店舗から御報告いただくことを想定しておりますので、今、委員から御指摘ありました点は、置いてそのままということではなくて、できる限り、在庫管理をさせていただきたいと考えております。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

稲守君:えべつ応援商品券の利用可能店舗の募集についてですけれども、募集期限はいつまででしょうか。

商工労働課長:えべつ応援商品券の使用期間は、ことしの10月1日から来年の1月31日までとしております。ですので、御参加いただく店舗をぎりぎりまで募集しますが、いつまでに申し込まなければいけないという形にはしておりません。
ただ、先般の説明会でもお伝えしましたが、利用可能店舗の一覧を印刷して、購入引きかえ券に添付して郵送することを考えておりまして、その印刷の関係で、一旦、8月25日を募集期限とさせていただいております。そこに載るか載らないかというのはありますが、その後も申し込みは当然受け付けますし、その後に登録していただいた店舗ついては、ホームページ等で利用される方にお知らせしたいと考えております。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:こういったプレミアムつき商品券などの事業は必要で、もちろん賛同していますが、先ほども新型コロナウイルス感染症の影響が長引くとお話しさせていただいたように、いろいろな環境対策をさまざまなところでしっかり行っていただくことがすごく大事だと思っています。そして、補正予算において、学校の換気対策に必要な網戸の設置など、いろいろな取り組みがなされたところです。
これから、冬に向けて、特に飲食店がそうだと思いますが、安心して利用していただくための対策は、今後、地域経済の活性化を少しでも促すためには、とても大事なことだと思っています。今後、状況に応じて必要な対策が出てくると思っていますが、現段階においては、このプレミアムつき商品券を足がかりにして、市内経済の活性化を促すことは十分理解しますけれども、あっという間に秋が来て、冬が来て、今の本市の状況等を見ると、やはり安心してお店に行ける環境を整えるため、市があらゆる形で応援していかないと、新型コロナウイルス感染症の影響が長引くことになると思います。今後、冬に向けて、経済対策を進めていくために必要なことについては、庁内で議論されるのか、先の話になりますけれども、今の段階で何か考えがあれば伺います。

委員長(岡君):暫時休憩いたします。(11:40)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(岡君):委員会を再開いたします。(11:41)

干場君:プレミアムつき商品券もそうですが、各種支援給付金についても、私の発言にかかわる部分があると思います。今後の経済対策について、御答弁いただければと思いますけれども、無理でしたら結構です。よろしくお願いいたします。

商工労働課長:十分な御説明ができるかどうかわかりませんけれども、今回、協力店に申し込みをいただく際に、先ほども御説明しましたが、市民や事業者も、距離をとること、消毒をすることなど、さまざまな取り組みをしながら暮らしていきましょうといういわゆる新北海道スタイルを実践していただくことを前提に、このえべつ応援商品券を取り扱っていただくことになっておりますので、まずは事業者の方々にも、その点を十分御検討いただきながら取り組んでいただきたいと考えております。各種支援給付金等につきましても、そういった事業者にお使いいただきたいという意図があったところでございます。
このえべつ応援商品券に限らず、今後のことにつきましては、そういった取り組みをしていく中で、いろいろな声が出てくるようであれば、私どもが検討する部分も出てくるかもしれませんが、現時点では、そういう考えで事業を組み立てて行う段階であると御理解いただければと思います。

干場君:えべつ応援商品券の使用期間は、ことしの10月1日から来年の1月31日までということで、秋から冬にかけてですから、とりわけ、小売業は外れるかもしれませんけれども、飲食店は、それなりの対策がないとなかなか利用が進みにくいと思います。利用する市民の皆さんからも、そういう声を聞いていますので、そういった意味で、時期的なものを含めて、今後、危惧することを申し上げました。今、非常に無理して御答弁いただきましたけれども、新北海道スタイルを考慮しながら、しっかり進めていただくことを期待していますので、よろしくお願いいたします。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:時間が長引いて申しわけありませんが、各種支援給付金の申請状況についてお伺いします。
飲食店等支援給付金や卸・小売業者支援給付金は、売り上げが落ちている事業者が対象になっていることから、もしかしたらですけれども、卸・小売業者については、市が想定していた以上に影響が少なかったということであれば、それはそれでいいことだと思います。それについては、引き続き、しっかりとPRを行っていただきたいと思いますけれども、今後、事業の評価もあるでしょうから、その中でしっかりチェックしていただきたいと思います。
そのほかの理美容業や宿泊事業者、公衆浴場等に対しては、衛生対策に関する支援給付金という目的だったと思いますが、これらについては、できることなら全ての事業者に使っていただきたいものだと思います。その点、市から対象となる事業者に対する働きかけなどは行われているのか、一般的な広報だけではなくて、特に公衆浴場等については、個別に把握することができると思いますが、そうした働きかけは行われているかどうか、お聞かせ願います。

商工労働課長:御指摘いただいた点についてでございますけれども、宿泊事業者や公衆浴場等につきましては、御指摘のとおり、実態把握といいますか、事業所の件数はこの表記のとおりですので、当課で把握できた全ての施設に支援給付金の御案内を差し上げたところでございます。
理美容業につきましては、いろいろな形態で営まれておりますので、全てを把握することはなかなか困難です。少なくとも、理美容業を営まれている方で、セーフティネット保証の融資の関係の申請をされていて、理美容業支援給付金の申請をされていない方については、先ほどの御答弁と同様に、業況に影響が出ている場合ですが、御案内を差し上げてきたところでございます。

高橋君:事業の目的が達成できるように、引き続きよろしくお願いいたします。
次に、プレミアムつき商品券について伺います。
市外在住者も購入対象としているとのことですが、既に予算決算常任委員会で詳しい説明がなされていたら申しわけありませんけれども、市内の宿泊施設に宿泊する等の要件を満たす場合と記載されております。基本的には、市内の宿泊施設に宿泊される方を対象にしているのか、ここについている等の意味は何なのか、お伺いします。
江別市で仕事をされている方、江別市で学ばれている方、市外から江別市に買い物に来られる方が結構いらっしゃるものですから、そうした方たちは対象としないのか、その辺をもう少し詳しく説明願います。

商工労働課長:市外在住者の設定につきましては、販売する際に、市外の方かどうかをどのように確認するか検討を加えたのですけれども、そういう意味では、御本人に確認を求めなくても販売できるところは、主に市内の宿泊施設になるだろうと考え、市内の宿泊施設に宿泊された方を対象に販売することを想定しております。
江別市に通勤されている方につきましては、今の段階では想定しておりません。

高橋君:そうしますと、等がついていますが、市内の宿泊施設に宿泊された方以外は、ほとんど想定されていないのでしょうか。

商工労働課長:御指摘のとおりです。いろいろな検討を加えた結果、そういう形になりました。

高橋君:例えば、市内の大型店はもちろんそうですが、EBRIにも市外の方が来ていますので、市外には、江別市のファンが結構いると認識しています。身分を証明できるものを携行されている方が意外といると思いますが、そういう提示を求めて購入を可能にするという考え方はなかったのでしょうか。このやり方だと、江別市への宿泊需要を喚起するという狙いもあって、こういう決め方をしたと見えてしまいますが、そのあたりの目的を含めて説明願います。

商工労働課長:今回のえべつ応援商品券の販売に当たっては、市民の方は、購入引きかえ券により1世帯2冊まで購入できることとしております。そういう意味で、市外の方に1人1冊を販売するに当たっては、販売に協力いただく店舗でのオペレーションも含めていろいろな対策を考えましたが、他市の事例にもあるとおり、市外在住であることを確認するだけでは複数販売してしまうことも想定されます。市民には、1世帯2冊までの販売になりますので、その関連で検討しますと、市内の宿泊施設に明らかに宿泊している方に1人1冊販売するという形をとるのが、市外分としてきちんと決めて販売できる範囲であると考えたものですから、今の形を想定しております。

高橋君:ただいまの答弁では十分理解できません。やはり、何のために市外の方にも販売するのかということと、なぜ、市内の宿泊施設に宿泊された方のみを対象にするのか、これは決算審査のときにもきちんと説明がなされなければならないことだと思っておりますので、その点は整理しておいていただきたいと思います。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、エの江別市街築堤整備に伴う旧岡田倉庫の移設についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

商工労働課長:江別市街築堤整備に伴う旧岡田倉庫の移設について御報告いたします。
資料8ページをごらんください。
北海道開発局札幌開発建設部が施工する江別市街築堤整備(石狩川・千歳川堤防整備)に伴い、市が所有する旧岡田倉庫の敷地が用地買収の対象となっております。
堤防整備に係る用地の図面が資料9ページにございますので、御参照願います。
これまで、旧岡田倉庫移設に向けた各種課題の整理やスケジュール等の調整、移設補償費用の考え方などについて、国と協議を進めてきたところであります。
また、旧岡田倉庫の今後の活用方法と移設先については、令和元年度は、旧岡田倉庫活用庁内検討委員会にて方向性を検討してきましたが、今後は、当該エリアにおける観光資源の発掘やまちづくりも含めて広く協議するため、かわまちづくり協議会(仮称)の設置を検討しているものです。
旧岡田倉庫の施設概要については、1番の概要に記載のとおりですけれども、市が岡田家から平成10年に倉庫と住宅の寄贈を受けた後、地元有志等により発足した旧岡田倉庫活用民間運営協議会が保全運営を行っておりまして、平成16年、平成17年の改修後は、アートスペース外輪船として地域の劇団による演劇公演、音楽会等の文化活動に活用されております。
市といたしましては、建物を取り巻く歴史的背景や文化的価値の保存等の観点から、近傍に移設先地を確保した上で、復元したいと考えております。
資料10ページには、移設に係るスケジュールを掲載しております。
表の中ほど、先ほど御説明しました、かわまちづくり協議会(仮称)を設立し、令和2年度から令和3年度にかけまして、利活用方針等を議論していただく予定です。
かわまちづくり協議会(仮称)を初め、各審議会の議論を経て、基本的な計画策定後、令和4年度から移設工事に取りかかり、現在のところ令和5年度から令和6年度の間に、供用を開始することを想定しております。
再び、資料8ページにお戻り願います。
かわまちづくり協議会(仮称)の概要ですけれども、構成委員は、旧岡田倉庫活用民間協議会を初め、地元自治会、有識者などに加え、市民公募も予定しております。
以上です。

委員長(岡君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

三角君:この旧岡田倉庫の保存に関しては、この間、いろいろな協議がなされてきたと認識しています。北海道開発局札幌開発建設部から旧岡田倉庫の移設の話があったと思いますが、新たに設立されるかわまちづくり協議会(仮称)の中では、旧岡田倉庫の移設先の土地の確保など、さまざまな課題に関連して、JR江別駅周辺の条丁目地区の開発についてもきちんと協議されて、条丁目地区のまちづくりまで検討されていくのか、お聞かせ願います。

商工労働課長:かわまちづくり協議会(仮称)についてですけれども、まずは、経済部で設立させていただき、旧岡田倉庫の利活用を中心に御議論いただくことを考えております。
利活用をするに当たっては、今、委員が御指摘の部分に議論が広がっていくことが想定されますけれども、それはそうなったときに、そういう議論として位置づけていくことが想定されます。今の時点では、旧岡田倉庫の利活用を中心にした江別市街築堤整備を中心に議論していただくことを予定しております。

三角君:せっかくこの機会に議論するなら、総体的なことも含めてきちんと考えていったほうが、後々、江別市のためというか、条丁目地区のためにいいのではないかと思いますので、その辺も含めてお願いしたいと思います。やはり、これだけの構成メンバーが集められるわけですから、その辺を想定した中で協議していただくことを要望させていただきます。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:かわまちづくり協議会(仮称)の構成委員数、市民公募の委員数、有識者はどういった方を想定されているか、教えてください。

商工労働課長:かわまちづくり協議会(仮称)の構成については確定しておりませんが、10人以内の委員で設立することを想定しております。
有識者は、かわまちといいながらも、まちづくりに関する知見、あるいは、都市計画に関する知見をお持ちの方に携わっていただく想定で、これから進めようとしているところです。
8人から10人の構成委員の中で、市民公募枠は1人程度に御参加いただくことを想定しております。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、経済部所管事項を終結いたします。
建設部入室のため、暫時休憩いたします。(12:01)

委員長(岡君):委員会を再開いたします。(12:05)
3建設部所管事項、(1)報告事項、アの令和2年度工事契約状況(8月6日現在)についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

管理課長:令和2年度の建設部に係る8月6日現在の工事契約状況について御報告いたします。
資料の1ページをごらん願います。
初めに、令和2年度の工事予定額でありますが、土木工事では9億2,516万円、建築工事では17億8,771万5,000円、総額で27億1,287万5,000円を予定しております。
このうち、8月6日現在の工事契約状況でありますが、土木工事は、契約件数が25件、契約金額は7億7,696万800円、工事予定額に対する契約率は84.0%であります。
建築工事は23件で、17億3,643万8,438円、契約率は97.1%であります。
全体では48件で、25億1,339万9,238円、契約率は92.6%となっております。
また、それぞれの工事名、契約金額等につきましては、資料の2ページに記載しておりますので、御参照をお願いいたします。
以上です。

委員長(岡君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

島田君:資料の2ページの土木工事についてですが、大麻新町公園遊具改築工事は3,700万円ぐらいの契約ですが、この工事の概要を説明願います。

管理課長:この工事につきましては、公園内の大型遊具の改築になりまして、大きな滑り台がありますが、その改築になります。

島田君:テニスコートもありますけれども、それは改修しないのでしょうか。

管理課長:テニスコート等の工事は、この工事の中に含まれておりません。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:土木工事の上から2段目の2番通り歩道点字ブロック再整備工事は、変更契約後の金額が記載されていますが、これはどういうことがあって変更契約をしたのか、説明願います。

管理課長:土木工事の上から2段目、2番通り歩道点字ブロック再整備工事の契約金額の欄に米印で示しておりますが、これが変更契約後の金額です。この工事につきましては、当初の設計では、概算数量で発注しているものですから、契約後に工事現場との整合等を精査して数量を確定し、変更契約を行っております。主な内容としましては、土工や舗装工、点字ブロックなどの数量が確定したことによる契約金額の変更になっております。

干場君:その理由についてはおおむね理解しますが、単純に考えると、必要な箇所の距離や必要枚数はある程度積算できると思いますけれども、結構金額が違います。そもそも、予定価格があって、落札率があると思いますが、その辺の流れを教えてください。

管理課長:当初の予定価格から契約金額がふえていることについては、施工担当課から詳しい数字まで教えていただいていないものですから、答えるのがなかなか難しいところであります。変更契約を行う際には、数量を確定して、その変更後の設計金額を算出します。その設計金額が変更後の予定価格になりますけれども、それに対して落札率を掛けて、その上で契約金額を決定するという形で変更契約を結んでおります。

委員長(岡君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、建設部所管事項を終結いたします。
建設部退室のため、暫時休憩いたします。(12:11)

※ 休憩中に、第3回定例会の委員長報告の有無について協議

委員長(岡君):委員会を再開いたします。(12:14)
次に、4第3回定例会の委員長報告の有無についてお諮りいたします。
休憩中に協議いたしましたとおり、えべつみらいビルへの企業の入居について、江別市街築堤整備に伴う旧岡田倉庫の移設についてを報告することと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、案文については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次に、5閉会中の所管事務調査(案)についてでありますが、記載の4項目について、議長に申し出いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、6その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(12:15)