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生活福祉常任委員会 令和2年9月4日(金)

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年2月25日更新

(開会前)

※ 日程の確認

(開 会)

委員長(諏訪部君):ただいまより、生活福祉常任委員会を開会いたします。(9:59)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)
そのように確認いたします。
なお、傍聴希望者がおり、入室を許可したので報告いたします。
傍聴者入室のため、暫時休憩いたします。(9:59)

委員長(諏訪部君):委員会を再開いたします。(10:00)
初めに、1付託案件の審査、(1)請願第1号 骨髄移植等により抗体を喪失した小児へのワクチン再接種費用を助成する制度創設を求めることについてを議題といたします。
これより、請願第1号の結審を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。(異議なし)
御異議なしと認め、直ちに、討論、採決を行います。
これより、請願第1号に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

猪股君:請願第1号 骨髄移植等により抗体を喪失した小児へのワクチン再接種費用を助成する制度創設を求めることについて、採択すべき立場で討論いたします。
近年、医療関係者の努力や医療技術の向上により病気の治療が進む中で、小児白血病における骨髄移植等の治療が効果を上げています。
骨髄移植等を受けた場合、それまでに獲得していた感染症などに対する抗体が失われるため、感染症に罹患した場合、健常者とは異なり、より重篤な症状に陥るおそれが高く、ワクチンを接種し直すことが不可欠です。
しかしながら、この再接種については、国の予防接種法には何ら規定がありません。
請願者は、一度失った抗体を再接種するには、全て自費診療となる現状において、江別市民として、医師の診断のもと、経済的負担を考慮することなく接種できることを強く望んでいるとのことでした。
こうしたことから、請願では、みんなで協力、子育て応援のまち・えべつを掲げる江別市として、病気と闘っている患者やその家族に寄り添うため、骨髄移植等による治療のために抗体を失った小児へのワクチン再接種について、費用助成の制度を創設することを求めています。
審査の中で、請願者は、御自身のお子さんが急性リンパ性白血病に罹患し、造血幹細胞の移植を受けた後、ワクチン再接種の必要性ができたこと、その際に調べた結果、札幌市や岩見沢市などの近隣自治体では、独自の助成制度を設けているが、江別市には制度がないことを知り、制度創設の考えを健康福祉部健康推進室保健センターへ問い合わせたけれども、国において定期接種化するなどの動きがないことから、市独自の助成は困難なものと考えている旨の回答が文書であったことが明らかになりました。
健康福祉部健康推進室保健センターに対する質疑の中では、近隣市の実施状況から、江別市に隣接する札幌市、岩見沢市、北広島市などで助成制度を設けていること、令和元年度実績で1市当たり1人から3人、金額として1市当たり7,500円から1万8,000円弱の実績であることが明らかとなりました。
また、国の厚生科学審議会や北海道市長会、全国市長会などの議論では、再接種の考え方については多くの見解があり、国の予防接種の基本方針に再接種が含まれるか否かについては、引き続き、検討に時間を要するものであることがわかりました。
定期接種は、市町村の自治事務であり、国の予防接種法に規定がなくても、独自の助成制度を設けることが可能です。前述のとおり、実際に助成制度を創設する自治体が多く存在しています。
現状のままでは、江別市内の患者と患者を抱える家族の精神的、経済的負担は、大変大きいものであると想像します。また、新型コロナウイルス感染症という新たな脅威も生まれています。江別市において、患者と患者を抱える家族の皆様が、安心して普通の生活を送るためにも、江別市が再接種に係る費用の助成制度を創設するべきであると考えます。
以上のことから、請願第1号 骨髄移植等により抗体を喪失した小児へのワクチン再接種費用を助成する制度創設を求めることについて、採択すべき立場での討論といたします。

委員長(諏訪部君):ほかに討論ありませんか。(なし)
これをもって、討論を終結いたします。
引き続き、請願第1号を挙手により採決いたします。
請願第1号は、採択することに賛成の委員の挙手を求めます。
挙手全員であります。
よって、請願第1号は、採択すべきものと決しました。
次に、(2)陳情第3号 新型コロナウイルス感染拡大における市民の健康を守るための対策を求めることについてを議題といたします。
これより、陳情第3号の結審を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。(異議なし)
御異議なしと認め、直ちに、討論、採決を行います。
これより、陳情第3号に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

芳賀君:陳情第3号 新型コロナウイルス感染拡大における市民の健康を守るための対策を求めることについて、趣旨採択とすべき立場から討論いたします。
本陳情では、三つの視点について要望がありました。
1点目は、市内医療機関に発熱専用外来を設置することとあります。
現在、このような診療科をうたっている医療機関は江別市にはありませんが、今回の新型コロナウイルス感染症対策に至る前から、医療機関に来院された方に何らかの感染症の疑いがある場合には、隔離できる場所で待機するなど、他の患者との接触を最小限にする対策は、従前よりとられているものと思われます。
改めてこのような診療科を設置することで、新型コロナウイルス感染者ではない発熱者に感染が拡大してしまうのではないかという懸念があります。また、一般社団法人江別医師会では、すぐに病院やクリニックを受診するのではなく、まず、受診予定の医療機関へ電話で相談してください、発熱が続いている場合は、市の広報やニュースでも伝えられているように、先に北海道江別保健所に電話をし、症状、経過を確認してくださいとアナウンスされております。やはり、むやみに医療機関へ行くことでクラスターが発生する危険は否めなく、ひいては医療機関の崩壊を招きかねません。
さらに、発熱外来を新設するためには、施設改築、設備投資、人件費等の多大な経費が必要になりますので、直ちに設置することは困難であると推測されます。
2点目は、江別PCR検査センターの検査実施日時を増加し、設置期間を令和3年3月末まで延長することとありますが、今後の運営予定として、設置期間を令和3年3月31日までとし、クラスター等の発生時には日数と検体数をふやす予定との説明が市長部局からありましたので、陳情者の願意は、現状の取り組みでほぼかなえられていると思われます。よって、議会として、この体制の充実をしっかりと見守ることが責務であると考えます。
3点目は、感染者差別偏見防止条例を制定することとあります。
陳情者は、条例制定を行い、何らかの罰則を与えることが必要であると主張されておりました。しかし、他の自治体の類似条例を見ると、差別や偏見の防止に限ったものではなく、新型コロナウイルス感染症対策全般の条例となっていますし、罰則の規定はないということでした。また、その条例を新型コロナウイルス感染症だけに限ったものにしてよいのか、人権問題として広く差別や偏見を防いでいく手だてが必要ではないかなど、さまざまな考えや思いがあるのではないかと推察されます。
新型コロナウイルス感染症に対する恐怖や不安から、気づかないうちに人を傷つけてしまったり、SNSなどの情報から人づてに取り沙汰され、事実と異なる情報が蔓延するなどの特徴があります。そのため、これらの不安が解消されることや、新型コロナウイルス感染症に対する正しい知識を持つことが先決であると考えられます。条例制定だけではなく、お互いの人権が尊重され、差別と偏見のない社会実現を目指すことが必要不可欠であると考えます。
これら3点の見解から、陳情者の要望については十分理解できますが、つけ加えてさまざまな視点からの判断や対策の必要性が挙げられるため、陳情第3号 新型コロナウイルス感染拡大における市民の健康を守るための対策を求めることについて、趣旨採択とすべき立場からの討論といたします。

委員長(諏訪部君):ほかに討論ありませんか。(なし)
これをもって、討論を終結いたします。
引き続き、陳情第3号を挙手により採決いたします。
陳情第3号は、採択することに賛成の委員の挙手を求めます。
挙手ございません。
念のため、お諮りいたします。
陳情第3号は、趣旨採択とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
挙手全員であります。
よって、陳情第3号は、趣旨採択とすべきものと決しました。
本日結審を行いました請願及び陳情に係る付議事件審査結果報告につきましては、委員会での審査経過や結審内容を踏まえて、正副委員長で協議の上、作成いたしたいと思いますが、御一任いただけますでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次に、2閉会中の所管事務調査(案)についてでありますが、記載の4項目について、議長に申し出いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、3その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(10:11)