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予算決算常任委員会 令和2年3月12日(木)

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年1月8日更新

(開会前)

※ 日程確認
※ 審査要領の説明及び効率的な審査の協力依頼

(開 会)

委員長(三角君):ただいまより、予算決算常任委員会を開会いたします。(9:59)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第及び審査順に従い、進めていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、本日の委員会に、佐藤委員から欠席する旨の通告がございましたので、御報告いたします。
建設部入室のため、暫時休憩いたします。(9:59)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(10:00)
これより、付託案件の審査を行います。
議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算を議題といたします。
建設部道路管理課所管の道路橋梁管理経費(臨時)についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

道路管理課長:道路橋梁管理経費(臨時)に関する予算について御説明いたします。
予算説明書の48ページをお開きください。
まちづくり政策05都市基盤、取り組みの基本方針02交通環境の充実の下から11行目の丸印の道路橋梁管理経費(臨時)は、路面凍上改修工事、農村地区の舗装工事や2番通り歩道ほか再整備工事に要する経費であります。
続きまして、要求資料について御説明いたします。
建設部から提出いたしました資料の1ページをお開きください。
道路改修に対する地域要望の対応状況についてでありますが、資料は、平成28年度から平成30年度までの3カ年の表となっており、表の左から2列目の各年度の項目につきましては、1行目に全要望件数を、2行目と3行目にその内訳として、改修要望件数と農村地区の舗装要望件数を、4行目にその合計を記載しております。
次に、対応状況につきましては、右から2列目に対応件数、右端に対応割合を記載しております。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の道路改修に対する地域要望への対応についてを岡委員より質疑願います。

岡君:こういった道路改修については、しっかりと予算措置していくことが重要であるという趣旨で質疑します。
資料の1ページについてですが、全要望件数は、一体どこからの何の要望なのでしょうか。また、改修要望件数と農村地区舗装要望件数と記載されていますが、この内訳に入っていない要望は何があるのか、お伺いします。

道路管理課長:まず、全要望件数でありますが、各自治会等の団体から書面で要望されているものの合計となっております。
内訳については、農村地区の舗装要望以外については、主に道路補修等の要望となっております。

岡君:対応割合を見ると、全要望件数に対して随分と対応がなされているようですが、例えば、私の自治会だと五、六路線ぐらいの要望をしていますけれども、それが全部実施されているようには思えないので、実感とは違うところもあると思います。この要望件数の1件当たりの考え方についてお答え願います。

道路管理課長:要望件数の1件当たりの考え方についてですが、単一自治会で1要望、例えば、道路改修であれば、路線がたくさんあっても1件と数えております。道路補修も同じような形で数えております。

岡君:江別市の全自治会の戸数を見ると、必ずしも全ての自治会が要望しているわけではありません。
ただ、このような流れで道路改修の要望を出せることについて、理解していない自治会もあると思います。私の自治会も数年前までは要望していなかったですし、役員の引き継ぎ不足などで理解していない自治会もあると思いますが、そのような自治会への対応はどうなっているか、お伺いします。

道路管理課長:生活道路の改修などの、市で行っている事業といたしましては、安全を第一として考え、老朽化による破損等を優先しておりますことから、自治会に対してのPR等は行っておりません。年に数件ある個人からの要望に対しては、自治会から要望していただくようにお願いしているところです。

岡君:先ほど申し上げたように、自治会の役員がこの流れを理解していないこともあると思いますので、今後、市としては、このような形で自治会からの要望を受け付けていることをしっかりとお伝え願います。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

吉本君:全要望件数が少なく、もっといろいろなところから要望が出されていると思っていましたが、今の質疑のやりとりを聞くと、自治会単位で件数を数えているとのことでしたので、それは理解しました。
私がお聞きしたかったのは、事務事業評価表の建設の21ページに記載されておりますが、成果指標の道路維持管理上のふぐあい件数についてです。この道路維持管理上のふぐあいの代表的なものは、何が一番多いのでしょうか。また、道路維持管理上のふぐあい件数は、平成30年度実績と平成31年度以降を比べますと、200件以上減少していますが、これは対応がなされて減少しているのか、そのあたりの状況をお聞きします。

道路管理課長:委員がおっしゃられましたとおり、道路維持管理上のふぐあい件数については、土木事務所に電話等で問い合わせがあった件数を記載しております。
また、平成30年度実績と平成31年度以降を比べますと、200件以上の差がありますが、その年度によって、問い合わせの件数は違いまして、平成31年度は実績見込みで700件と書いてありますけれども、現在は633件となっております。

吉本君:私どもの自治会は、毎年度、写真を撮ってお願いに行っていると聞いていましたから、そういった要望を受けて、対応されていると思っていました。こうした対応により、道路維持管理上のふぐあい件数が減少しているということでよろしいのか、もう一度確認させてください。

道路管理課長:電話等の問い合わせで現地を確認しまして、おおむね対応はできていると思います。ただ、道路はどうしても老朽化が進んでおりまして、特に春先の雪の状態などで相当件数が変わってくる状況にございます。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の農村地区の舗装についてを岡委員より質疑願います。

岡君:農村地区の舗装についてですが、自治会等から要望が出てきていて、毎年度、そのうち1件程度は対応できていると思います。今、農村地区の舗装について、どのような考えで進めているのか、お伺いいたします。

道路管理課長:農村地区の未舗装道路の整備につきましては、これまで地域の要望により、個別に対応してきたところでございますが、農村地区全体における舗装の割合は60%弱となっていることから、毎年度の予算を確保するため、平成29年度から土木事務所と農村部12地区で構成する農村土木部長会において、整備の方向性や優先順位などの協議を進め、平成30年度から事業化し、整備を進めているところでございます。

岡君:それはいいと思いますが、農村地区の離れたところに1軒農家があって、そこまでの舗装をすることは、第1次産業だけで使われているというのであれば、なかなかそう簡単にはいかないかもしれません。ただ、江別市の場合は、6次産業化や農村とまちとの交流など、農業者の皆様も積極的に頑張っていらっしゃるケースが多いので、予算づけにおいても考慮するなど、今後も検討していただければと思います。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

高間君:農村地区の舗装については、農村土木部長会において協議しているとのことです。そのほかに、農村地区から単独で要望が出ていると認識していますが、その点については、どのように対応されているのか、お伺いします。

道路管理課長:委員のおっしゃるとおり、別途、農村地区から要望が出されております。平成30年度には、5自治会から計27路線等の補修要望のほか、舗装の整備については、20路線の要望が出されています。
舗装に関しては、農村土木部長会に、自治会の役員の中から選ばれた土木部長がおりますので、そちらで舗装をお願いしています。
そのほかにつきましては、補修を行っています。

高間君:その辺はわかりますが、そうではなく、農村地区から建設部長や市長にずっと要望しているものがあります。その人たちも自治会の役員だから、その要望は関係ないと言うのか、それとも、今まで正式に出された要望に対してはそれなりの配慮をするのかどうか、その辺がわからなかったものですから、お聞きいたします。その辺も加味されているのかどうかがお聞きしたかった部分です。

道路管理課長:農村土木部長会に対しましては、過去に要望が出された路線をできるだけ優先してほしいということと、そのほかにもいろいろな条件を出してもらうなど、農村土木部長会から要望を出していただくよう、お願いしております。別途、要望が出されたものについては、そのように御説明し、お願いしているところであります。
そのほかに、例えば、国道、道道等と関連がある事業であれば、別途、検討することも考えております。

高間君:言っていることはわからないでもありませんが、基本的には地域から正式に上がった要望を農村土木部長会の中でお示しして、そこでコンセンサスをとって、対応する順序を決めているという考え方でよろしいですか。

道路管理課長:おっしゃるとおりで、市に出された要望に関しては、農村土木部長会にこういった要望が出されているということをお示しして、そこで協議してもらう形をとっております。

高間君:理解したのですけれども、要望が出されたのであれば、可能であればそういったものを優先的に対応していただきたいと思います。確かに、土木部長を集めてコンセンサスをとっているのはいいですけれども、農村地区から強い要望が出ているとのことですので、優先順位をしっかりと考えていただいて、今後の取り組みを進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、公共街路灯新設更新等事業についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

道路管理課長:それでは、公共街路灯新設更新等事業に関する予算について御説明いたします。
予算説明書の40ページをお開きください。
まちづくり政策04安全・安心、取り組みの基本方針01安全な暮らしの確保の下から3行目の丸印の公共街路灯新設更新等事業は、公共街路灯の点検及び更新に要する経費であります。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の公共街路灯の更新状況についてを芳賀委員より質疑願います。

芳賀君:公共街路灯新設更新等事業は、道路照明設備点検を実施した後、計画的に更新工事が実施されている事業だと理解していますが、これまでの公共街路灯の更新状況、倒壊しそうな公共街路灯の数、優先的に更新している状況についてお聞かせ願います。

道路管理課長:更新の基数についてでございますが、平成25年度及び平成26年度に、公共街路灯約3,000基の点検を実施しました。この点検結果を踏まえ、判定を4段階に区分しており、早急に対策が必要となった判定4に区分される公共街路灯のほか、対策が必要な判定3のうち、主構造に腐食が見られる公共街路灯の合計398基については、令和元年度までの5年間で更新する計画としました。
御質疑の更新状況についてでありますが、計画どおり、令和元年度までに398基の更新を完了しております。

芳賀君:今は危険なものがないという判断でよろしいでしょうか。

道路管理課長:平成25年度及び平成26年度に点検したものについては更新が終わっていますので、その部分に関しての危険はないと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の令和2年度の更新予定数と更新計画の進捗状況についてを芳賀委員より質疑願います。

芳賀君:令和2年度の更新予定数とその後の更新計画についてお聞かせください。

道路管理課長:初めに、更新計画の進捗状況についてお答えいたします。
先ほどお答えいたしましたとおり、令和元年度までに計画更新基数に達していることから、今後の更新につきましては、令和2年度に実施する点検結果を踏まえ、検討いたしたいと考えております。
次に、令和2年度の更新予定数についてでありますが、現状においては、パトロール等において報告があったものの中から、腐食等が進んでいる16基の更新を考えておりますけれども、令和2年度に実施する点検結果を踏まえ、判断したいと考えております。

芳賀君:安全に配慮して進めていただければと思います。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

徳田君:令和2年度の点検については、何月ぐらいまでに終わるのでしょうか。そして、次期の更新計画期間についてお聞かせください。

道路管理課長:次期の更新計画についてですが、点検要領によると、点検頻度は10年に1度とその中間に1度となっております。前回は、平成25年度及び平成26年度に点検を行っていますので、来年度が5年後の点検、その次の点検は、令和7年度に予定しております。次の更新は、5年後までに終えたいと考えております。来年度の点検の時期につきましては、春に発注して秋までに終了したいと考えております。

徳田君:もう一度確認しますが、来年度については、秋までに点検を実施し、その先は、5年間の中で更新が必要なものを更新していくということでよろしいでしょうか。

道路管理課長:そのとおりでございます。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、3番目の公共街路灯のLED化率と今後の更新計画についてを芳賀委員より質疑願います。

芳賀君:公共街路灯のLED化率と今後の更新計画についてお聞かせ願います。

道路管理課長:令和元年度までの5年間の更新におきまして、398基全ての公共街路灯をLED化しております。このことにより、市内の公共街路灯のLED化率は、LED化している既存の公共街路灯及び新規の道路事業による設置と合わせて911基、全体の約27%となっております。
次に、今後の更新計画についてでございますが、これまで、公共街路灯を更新する際はLED化を進めており、更新の際には、今後も同様にLED化を行う予定でございます。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、議案第19号 江別市道路占用料条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
本件に対する説明を求めます。

道路管理課長:議案第19号 江別市道路占用料条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。
資料の1ページから4ページが関係資料であります。
資料の1ページは、今定例会において御説明いたしました提案理由説明書の写しであります。
資料の2ページから4ページは、改正内容についての新旧対照表となっており、右の欄が改正後の内容となっておりますので、御参照願います。
この改正は、道路法施行令の一部改正に伴い、市内の国道及び道道との均衡を図るため、国の基準に準拠した道路占用料に改めようとするものであります。
なお、附則において、施行期日を令和2年4月1日とするほか、既存の占用物件に係る占用料につきましては、前年度の額の1.2倍を限度として経過措置を設けることから、全体の平均改定率は21.1%でありますが、令和2年度におきましては19.8%となるものであります。
以上です。

委員長(三角君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

諏訪部君:この改正でどのくらい収入がふえるのでしょうか。

道路管理課長:収入の増加についてですが、令和2年度につきましては、令和元年度を基準として考えた場合、約430万円の増となります。令和3年度以降につきましては、約460万円の増収となる予定です。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、雪対策課所管の除排雪事業についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

雪対策課長:除排雪事業に関する予算について御説明いたします。
予算説明書の48ページをお開きください。
まちづくり政策05都市基盤、取り組みの基本方針02交通環境の充実の上から6行目の除排雪事業は、市道及び公共施設等の除排雪並びに自治会排雪に対する除雪車両・運搬車両等の貸し出しに要する経費であります。
続きまして、要求資料について御説明いたします。
資料の2ページをお開きください。
2除排雪事業について、(1)過去5年間における降雪量及び積雪量の推移でありますが、本年度及び過去5年間について、2月末日現在の降雪量及び積雪量のほか、年間降雪量についてまとめたものであります。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の少雪時における自治会排雪への対応についてを徳田委員より質疑願います。

徳田君:私からは、自治会排雪についてお伺いします。
今シーズンは非常に少雪でした。当初から少なかったのですが、札幌市では、結局、例年の積雪量に追いついた地域もありましたけれども、江別市では、少雪が続きました。
そういった中で、自治会排雪の基本的な点について確認させていただきます。
自治会排雪は、自治会に対し、市がダンプトラックやロータリー除雪車のみを貸し出し、自治会が交通誘導員やロータリー除雪車を操作するオペレーターなどを用意するという制度設計でよろしいですか。

雪対策課長:委員のおっしゃるとおりでございます。

徳田君:市が負担する分、そして、自治会と除排雪事業者が契約をして、自治会が負担する分、それぞれがあるということでよろしいですか。

雪対策課長:委員のおっしゃるとおりでございます。

徳田君:先日の経済建設常任委員会でも報告がありましたが、自治会排雪の現在までの状況についてお聞かせください。実施する自治会の数と少雪でキャンセルがどのくらいあったかについてお答えください。

雪対策課長:本年度の自治会排雪の実施状況でございますけれども、当初、104自治会から申請がございました。それに対して、自治会の一部の区域だけ実施しているところも含めますと、最終的には21自治会がキャンセルになっております。

徳田君:今のお話では、自治会全体ではなく地区単位で実施しているところも含め、104自治会中21自治会のキャンセルがあったとのことですが、ここまでのキャンセルがあったことは今までありましたか。

雪対策課長:過去10年から20年程度の中では、例を見ないキャンセルの多さだと認識しております。

徳田君:104自治会中21自治会ですから、非常にキャンセルが多かったことが今のお話でわかりました。
次に、キャンセルに対する考え方について伺います。
ダンプトラックとロータリー除雪車の貸し出しなど、市が負担する分についてですけれども、実際に自治会排雪がなかった場合の待機補償は、現状の仕組みとしてあるのか、お聞かせください。

雪対策課長:御指摘のとおり、市で用意するダンプトラック及びロータリー除雪車につきましては、除排雪の稼働が当初の予定よりも少なかった場合、その不足した分の一部を補填する待機補償の制度がございます。

徳田君:不足した分の補償は、具体的にどのような割合になるのでしょうか。お答えできる範囲で結構ですので、お聞かせください。

雪対策課長:市で用意するのは、ダンプトラック及びロータリー除雪車ですが、その中で、一般的にはいろいろな算定式などがございますけれども、人件費や機械に関する費用など、稼働がなくてもある程度必要と認められる経費が補償の対象となっている状況でございます。

徳田君:市で負担している分は、キャンセルがあっても、人件費等について、ある程度の補償があると確認させていただきました。
次に、自治会と除排雪事業者との契約についてですが、ダンプトラックやロータリー除雪車のオペレーターや交通誘導員について、キャンセルがあったときの市の対応はどのようになっているのか、お聞かせください。

雪対策課長:自治会排雪は、一般的にはほぼ行うだろうということで、どの自治会も申請をいただく形になります。今年度のような場合におきまして、自治会排雪を実施するかどうかの判断の主体は、あくまでも自治会と契約される除排雪事業者にございます。その方々で実施するかどうかを話し合って決めていただくのですけれども、今年度におきましては、そのような情報を市で入手した場合には、必ず市の担当者が自治会の役員に連絡をとって、スケジュールが決まっていますので、後になって実施したいとなっても対応できないと伝えています。また、ことしの1月は雪が少なかったので、キャンセルしたいという相談があったときには、これから降る可能性があるとの話をした上で、自治会の役員に意思確認をとって、最終的に決定していただいております。

徳田君:自治会排雪を実施するかについては、なるべくなら実施したほうがいいとのお願いをしたということだと思います。
確認ですけれども、自治会と除排雪事業者との契約は、あくまでも私間の契約ですから、市として関与しているものではないということでよろしいでしょうか。

雪対策課長:基本的には、委員が御指摘のとおりでございます。
繰り返しになりますけれども、自治会で用意していただくショベルカーや交通誘導員については、自治会と除排雪事業者で契約していただくものでございます。その内容につきましては、基本的には民と民の問題でございますので、市で直接関与することはございません。

徳田君:基本的には、それは当然のことだと思います。ただ、今年度は、これまでに経験したことのない少雪でした。自治会排雪は、自治会が行うものに対して、市が補助するという仕組みではありますけれども、ほとんどの自治会が実施していることも含めて考えれば、一つのインフラというか、大事な制度であると思います。
自治会排雪がしっかり行われていなければ、例えば、災害、火災、救急対応などがあっても、その作業に支障を来すような場面もあると思います。そういったことを考えれば、自治会排雪は本当に大切な制度であると思います。
そういった中にあって、今後、雪がもっと降れば自治会排雪を普通に行うと思いますので、その場合はいいです。ただ、今年度のようにこれだけ少ないと、私も自治会からお話を伺うと、自治会の役員の方のほとんどは、雪が少なくても自治会排雪を実施したいという方が多いです。しかし、住民の方からすると、自治会排雪の費用を負担していますので、余り仕組みを理解されていないというのもありますが、実施しないのであれば、次年度にお金を回したらいいのではないかと言われることがあって、自治会の役員たちは御苦労をされたようです。
自治会と除排雪事業者との契約はあくまでも私同士の契約ですから、市が関与しないという基本的なスタンスはいいのですが、今のような背景を考えていくと、やはり今後の課題として制度や仕組みを考えていかなければいけないと思います。今回、そのように思いましたので、この質疑通告を出させていただいたのですけれども、今年度の経験を踏まえた自治会排雪のあり方について、お考えがあればお聞かせください。

雪対策課長:自治会排雪の意義につきましては、おっしゃるとおりだと思います。自治会排雪は、江別市全体で、おおむね9割を超える自治会が利用されており、制度として随分定着していると思います。
一方で、過去にこのようなキャンセルが多く出ることはなかったというのもあり、私どもも住民も、改めて課題として考えさせられるような状況になったと思います。
雪対策を地元主導で行っていただくというこの制度は、非常に有意義だと思います。ただ、今回のことを踏まえ、来年度は、除排雪三者懇談会もございますので、まず、各自治会の役員の方に今シーズンの課題について御相談するほか、除排雪事業者も含めて意見交換をさせていただき、自治会排雪の意義を住民に広くお示ししていく方策や契約のあり方について、繰り返しですが、基本的には民と民ですけれども、来シーズンは市も一緒に考えていきたいと思います。

徳田君:私も、何かこうしたほうがいいという考えを持っているわけではないので、余りいろいろ言えませんが、今年度の少雪により、これまで考えていなかった課題が出てきたと思います。
そして、除排雪事業者の方は人手不足の問題があります。そのような中で、今まではキャンセルを想定していませんでしたが、いろいろなお話を伺うと、契約にキャンセル料の具体的な定めがなかったり、そもそも契約を交わしておらず、口約束で実施している自治会もあると聞いています。そのような状況からすると、キャンセル料については、なかなか話しづらいと思います。
私同士の契約なので、市としてどこまで介入するかについては、難しい問題だと思いますけれども、除排雪三者懇談会等で、自治会の皆さんに除排雪事業者の立場などについて御理解いただき、契約のあり方をもう少し整理し、基本的には共通の契約内容で実施していただいてはどうでしょうか。もしキャンセルが出た場合、一定程度のキャンセル料が必要だという理解を深めていかないと、今後、今年度のような少雪となれば、除排雪の体制を維持できないと思います。そのあたりは非常に難しい部分ですが、ぜひとも対策について御協議いただきたいと思います。
要望ですけれども、もし何かあれば一言お願いします。

建設部長:委員がおっしゃったように、今年度のような少雪は、今までなかったと思います。先ほど、担当課長から答弁いたしましたけれども、自治会、除排雪事業者、市の3者でいろいろな話し合いをしたいと考えております。自治会排雪は、市民の皆様方に御協力いただいていることについて、この場をおかりして厚くお礼申し上げます。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の少雪時における待機補償のあり方についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:今、徳田委員からいろいろな質疑をしていただきましたが、私も待機補償のあり方についてです。
新聞では、除排雪事業者への支援についての報道があったと思いますけれども、それはどのような支援を検討されているのでしょうか。待機補償の割合の話になると思いますが、その辺を教えていただきたいです。

雪対策課長:新聞等でも報道されていますが、今年度の全国的な暖冬傾向により、ことしの1月末時点におきましては、積雪量がわずか30センチメートルで、市内一斉の除雪の出動回数が5回となっており、過去20年の中で一番少ない状況でした。
除排雪業務におきましては、雪の少ない年度でも、除排雪の体制を維持するため、待機補償という制度がございます。これは除排雪の稼働が当初の予定よりも少ない場合に、燃料費などの変動費を除き、6割を上限に補填する制度でございます。
しかし、今年度のように、雪の少なさが異例の中で、除排雪事業者からは、採算の確保が難しく、来年度以降の除排雪の体制にも深刻な影響を及ぼしかねないことから、待機補償の充実などを求める要望書が出されているところです。これにつきましては、江別市のみならず、札幌市や近隣市のほか、道内の幾つかの自治体でも待機補償の見直しが検討されている状況であります。
江別市といたしましては、要望や他市の状況などを踏まえまして、雪が非常に少ない年度におきましても、先ほど申し上げました待機補償率の上限を6割から8割に引き上げることにより、安定した除排雪の体制を維持することで、今後とも、市民の方々の安全・安心な冬の生活を確保できるように努めてまいりたいと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、3番目の除雪車両及び運搬車両の確保についてを芳賀委員より質疑願います。

芳賀君:徳田委員と稲守委員の質疑に対する答弁で、大体のことは理解させていただきましたけれども、車両の確保はできたとしても、それを運転する人員の確保がかなり難しく、江別市だけではなかなか確保ができず、市外に要請しているとの話を伺っております。このままでは破綻してしまうのではないかとの声も聞いていますが、その件についてどのようにお考えか、お伺いいたします。

雪対策課長:まず、車両についてお話しさせていただきます。
除雪車両と運搬車両のうち、特にロータリー除雪車などの除雪専用の車両につきましては、これまでも市から除排雪事業者に無償で貸与することによりまして、除排雪事業者のコストの軽減を図っているところであります。こちらにつきましては、今後とも除排雪事業者の意向を伺いながら、市において、計画的に除雪車両を維持・更新していきたいと考えております。
次に、人手不足への対応につきましては、全国的な課題になっていますが、市では、これまでオペレーターの方を対象にした技能研修会を開催したり、今年度におきましては、自治会排雪の従事者の方に、最低で週1回の休養を確実に与えるため、ダンプトラックの運転手や雪堆積場の従事者もあわせまして、統一して日曜日を休養日としています。そして、週末に全ての雪堆積場をあけるのではなく、地区ごとの輪番制とすることで、雪堆積場の従事者の休養を拡充するなど、昼夜を問わない労働環境の改善に向けた取り組みを行っているところであります。
いずれにしても、除排雪の担い手の確保は、持続的な除排雪の体制を維持するために重要であることから、今後とも除排雪事業者の方々と連携して、人材の確保や労働環境の改善に資する取り組みを実施するほか、除排雪の業務を効率化するため、他の自治体の事例などを踏まえて検討してまいりたいと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、都市建設課所管の道路橋梁新設改築事業における大麻駅跨線人道橋についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

都市建設課長:道路橋梁新設改築事業に関する予算について御説明いたします。
予算説明書の48ページをお開きください。
まちづくり政策05都市基盤、取り組みの基本方針02交通環境の充実の下から3行目の丸印の道路橋梁新設改築事業は、元江別66号道路、兵村4丁目通り、元江別中央通り、大麻跨線人道橋の新設、改築に伴う設計、工事、用地取得及び物件補償等に要する経費であります。
続きまして、要求資料について御説明いたします。
資料の3ページをお開きください。
道路橋梁新設改築事業における大麻駅跨線人道橋の整備に向けたタイムスケジュール、計画等について、年次ごとに事業の内容を記載したものとなっております。
昨年度に現況測量委託、今年度は概略設計委託を実施してきたところでありますが、令和2年度に詳細設計委託を実施し、橋梁設計の詳細を決定した上で、令和3年度から橋梁の基礎部分となる下部工の工事に着手し、令和4年度から令和5年度に上部工の施工を行い、令和6年度での事業の完成を目指して取り組んでまいります。
なお、この事業は、国の補助を受けて実施されることに伴い、国からの補助金の査定等により、記載しております事業の進捗等が変更となる可能性があることをあらかじめ御報告させていただきます。
以上です。

委員長(三角君):初めに、本間委員より質疑願います。

本間君:地域の皆さんは、一日も早く供用が開始されることを望んでいます。
その上で、昨年度の予算特別委員会でも質疑しましたけれども、この間、担当部局の皆さんには、しっかりと取り組んでいただいていることに感謝を申し上げ、質疑に入らせていただきます。
令和2年度から詳細設計に入りますが、まずは、JR北海道の所有している土地を部分的に用地買収しなければならないと思いますけれども、JR北海道のどの土地を買収しなければならないのでしょうか。そして、その用地買収に係るJR北海道との協議の進捗状況についてですが、これはこの事業をスタートさせる鍵になると思いますので、確認させてください。

都市建設課長:まず、用地買収をしなければならない土地についてですが、現時点で、橋梁の基礎となる下部工には、市の土地がないものですから、その部分は買わざるを得ないと考えております。
また、この大麻駅跨線人道橋の整備に当たり、周辺に駐輪場を整備したいと考えておりますので、その駐輪場を整備するための土地についても用地買収をしたいと考えております。
次に、JR北海道との協議の進捗状況についてですが、今のところは、先ほどお示ししましたスケジュールどおり順調に進んでおります。

本間君:令和2年度から詳細設計に入るとのことですので、当然、用地買収の話は、順調に進んでいなければならないと思い、確認させていただきました。今のところ問題なく順調に進んでいるとのことです。
次の確認は、今答弁されましたけれども、簡単に言うと、JR大麻駅北口と南口の間の線路の上にまたがっている大麻駅跨線人道橋を新しくすることについてであります。この工事は、国の補助もありますが、基本的には江別市で全ての工事の費用を負担すると思います。ただ、特殊なところもありますし、公共交通の線路の近くにそういった構造物をつくるに当たって、JR北海道が発注する工事と江別市が発注する工事の大きく分けて二つになると聞いていますが、そのような認識でよろしいでしょうか。そして、まだ細かいことは決まっていませんけれども、例えば、この部分は江別市が工事を施工し、この部分はJR北海道が工事を施工するなど、この点について御説明願います。

都市建設課長:今、委員がおっしゃったとおり、この工事に関しましては、市の管理橋になるものですから、工事費用の全額を市で負担します。JR北海道と市の工事の区分といたしましては、軌道敷を含む鉄道運行上の影響範囲に関しては、安全上の観点からJR北海道が施工することになっています。JR北海道と市で行う工事がふくそうすることもありますので、JR北海道と協議を行いながら、最適な方法で工事を進めていきたいと考えております。

本間君:工事期間中に何か支障が生じると大変なことになりますし、特に発注業者が別々ですので、市としても大変苦労されると思いますが、うまく調整していただきながら、問題なく事業を進めていただければと思います。
大麻駅跨線人道橋は、JR大麻駅南口までは市のもので、道路を渡って、いわゆる文京台側にかかる横断歩道橋は国のものであると、以前から御報告いただいています。見た感じでは結構な年数がたっていますし、地域の皆さんも心配していますので、国で管理している横断歩道橋についても、一緒に整備してはどうかとの話を何度かさせていただいておりますが、国と協議された経過と結果について教えてください。

都市建設課長:国道の上空にある横断歩道橋についてですが、国が実施したストック点検によると、4段階評価で上から2番目に健全で状態がよいと評価されており、早期に修繕等の措置を講ずる必要がないとされています。したがいまして、当面の整備計画等は持ち合わせていないことから、大麻駅跨線人道橋と一体的な整備は難しいとのお話をいただいているところであります。

本間君:国がそのような認識であれば仕方ありませんが、JR大麻駅は、北海道内でも利用者がかなり多い駅です。大麻と文京台を結ぶ唯一と言ってもいい横断歩道橋ですから、工事期間中に通行ができなくなると、相当な支障を来します。そして、基本的な考え方は、どこか違う場所にずらして新しい橋をつくり、工事期間中は今の橋を通しておきます。工事が終了してから、国が管理している横断歩道橋と少しずれた場所に新しい橋を結び、最後に、今の橋は解体すると思います。詳細設計に入っていませんけれども、新しい橋と国が管理している横断歩道橋をどのように結びつけるのでしょうか。今までは直線でしたので、多少なりとも影響が出てくると思いますけれども、詳細設計を迎えるに当たって、どのように考えているのか、教えてください。

都市建設課長:委員からお話がありました橋梁のルートについてです。
概略設計なので詳細には決まっておりませんが、電車が走る上にある高圧線から1メートル以上離さないと現状の基準に合わなくなってしまいますので、まず、橋の高さが現状より1.2メートルぐらい高くなります。そうなりますと、必然的に現在の橋梁が立っている位置には、新しい橋梁は立てられなくなり、札幌市側に若干ずれるような形を計画しているところでございます。ですから、今おっしゃったとおり、まず、新橋を建築して、その後に旧橋を落とします。接続の関係で部分的には交通をとめざるを得ないときもございますけれども、基本的にはそのような考えで進めますので、交通の流れ等には大きな影響はないと考えております。

本間君:新年度から詳細設計に入りますが、極力支障のないように進めていただければと思います。
そして、JR江別駅と同じく、JR大麻駅にエレベーターを設置することについては、地域の皆さんがすごく喜んでいます。
JR江別駅はスロープがないので、自転車を積むことができるエレベーターが設置されています。JR大麻駅は、国道12号側と北口の両側にスロープがあります。担当部局の皆さんからは、北口側にはエレベーターがあるが、スロープも設けるつもりであるとの話を聞いております。問題は、恐らく国道12号沿いの駅側にエレベーターがつくと思いますけれども、そこにはスロープがありません。自転車を積むことができないエレベーターだとすると、駅側のところが不便だと思います。基本的には、自転車を積むことができるエレベーターが設置されると思っていますが、その辺の確認をさせてください。

都市建設課長:エレベーターの考え方ですけれども、JR大麻駅南側、北側においても自転車を積むことができるエレベーターを想定しているところでございます。
また、北側の関係で、スロープのお話がございましたけれども、まだ確定ではありませんが、現時点では、階段とあわせたスロープというイメージで考えています。

本間君:今は、国道12号沿いの駅側にスロープがありませんが、買い物などで荷物を自転車に積んでいる方が結構いらっしゃいます。スロープはあるとのことですが、できましたら自転車を積むことができるエレベーターの設置について、これから詳細設計をされる中で御検討いただければと思います。
そして、今回の質疑で私から確認させていただきたいのは、駐輪場についてでございます。
北側には、大きな屋根つきの駐輪場がありますが、問題は南側です。私の認識では、大きさや土地の形は違いますが、駐輪場が分散して4カ所にあります。その4カ所の利用状況は、場所によると思いますが、非常に集中しているところと、比較的あいているところがあります。今回、用地買収についての質疑の中で御答弁いただきましたけれども、駐輪場の整備も考えているとのことです。特に南側の駅前通りの駐輪場は、あふれて道路まで自転車が出て、それを公益社団法人江別市シルバー人材センターの方に毎日出し入れしてもらって並びかえられています。御苦労をされていますから、駐輪場の整備について、お考えをお聞かせください。

都市建設課長:大麻駅跨線人道橋の整備に当たりまして、周辺整備として、駐輪場の整備も考えているところでございます。今おっしゃいましたように、JR大麻駅の南側につきましては、慢性的に駐輪場が不足していることを市も把握しておりますので、今回、不足している分を補えるように検討してまいりたいと考えております。

本間君:順調に取り組んでいただいていると思っておりますので、新年度に詳細設計に入りましたら、いろいろと御苦労があると思いますが、一日も早い供用になりますよう、お願い申し上げて終わります。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、公園管理事業についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

都市建設課長:公園管理事業に関する予算について御説明いたします。
予算説明書の46ページをお開きください。
まちづくり政策05都市基盤、取り組みの基本方針01市街地整備の推進の上から5行目の公園管理事業は、市が管理する232の公園の維持管理経費及び屋外体育施設の指定管理料に要する経費であります。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の指定管理者制度から市の直営に変更後の事業計画の概要についてを高間委員より質疑願います。

高間君:公園管理事業につきましては、指定管理者制度から市の直営による委託に変更されるとのことでございます。今までは、指定管理制度で全ての公園の維持管理をしてきたわけですけれども、今回、市の直営による委託に変更されることで、どのように変わっていくのか、詳しくお聞きします。

都市建設課長:今、委員がおっしゃいましたように、今までは、指定管理者制度により、公園管理の維持管理を1団体のみで行っていたところでございますけれども、委託業務では1社で全ての業務を請け負うことが難しいことから、業務を工種ごとに分割して発注する予定でございます。
主な業務といたしましては、公園清掃、遊具点検、樹木剪定、公園巡視、草刈り等がございますけれども、草刈り業務は作業ボリュームが大きいため、さらに市内を5工区に分け、分割発注する予定でございます。
また、その他の細かい業務に関しましては、緊急性や適時性を判断しながら、適宜、個別に発注を行ってまいりたいと考えております。

高間君:草刈り業務は、市内を5工区に分けて分割発注し、そのほかにまだ細かい業務があるとのことでございます。
その5工区については、どのような区割りにされるのか、決まっていれば教えてください。また、大麻地区では幾つに分けるのか、お聞きします。

都市建設課長:工区割りにつきましては、はっきりと確認していませんが、基本的には作業効率等を考えて、大麻地区、野幌地区、上江別地区、野幌地区などといったようなイメージで5工区に分けたいと考えております。

高間君:今までは指定管理者制度ということで、民間事業者の経験を生かした事業が行われてきたところだと思います。今、行政にとって財政が厳しい中、より効率的な事業計画が求められると考えますが、今後どのように事業を組まれていくのか、お伺いします。

都市建設課長:指定管理者制度は、市の業務の省力化、民間事業者の創意工夫を意図した制度でありますけれども、公園管理に当たっては、直接、市民サービスにかかわることから、市の直営による委託に変わったとしても、公園の管理基準などを変えることはできないと考えております。そのことを踏まえますと、財政事情が厳しい今、より効果的な事業計画の手法について、いろいろな取り組みが必要なものと考えているところでございます。
来年度は、暫定的な処置により、市の直営による委託となりますけれども、どのような手法が事業の効率化につながるのか、実情を把握しながら検証を行い、効果的な手法について検討してまいりたいと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

諏訪部君:来年度の7月ぐらいには、今までとそれほど変わらないかもしれませんけれども、募集要項をつくって指定管理者を募集するルーチンに乗せると思っていますが、そのような認識で間違いないでしょうか。

都市建設課長:委員のおっしゃるとおりでございます。

諏訪部君:令和2年第1回定例会の一般質問で、指定管理者制度ではないほうがいいのではないかという質問があり、指定管理者制度の導入については、江別市指定管理者選定委員会に相談していくという答弁だったと思います。募集の開始までには、今後の公園の維持管理について、江別市指定管理者選定委員会に相談するということでよろしいですか。

都市建設課長:募集前に江別市指定管理者選定委員会に御相談するかどうかですけれども、その辺は、指定管理者制度の所管課と、どのような方法がいいのか、相談しながら決めていきたいと考えております。

諏訪部君:今回、市の直営になった事情や、もっと昔には、一つの団体にお任せしていたが、なかなかうまくいかなかったことなど、いろいろな経緯を考えますと、来年度、また指定管理者を募集するとき、手を挙げていただける団体があるのか非常に危惧しているところですけれども、その辺は担当部局としてどのように考えておりますか。

都市建設課長:来年度、今年度と同じように募集をかけまして、参加する団体がいるか、今の時点ではわかりませんが、いずれにしましても、このような公園管理業務を行う事業者が市内にございますので、その辺の意見を確認しながら進めたいと考えております。

諏訪部君:この間の一般質問では、江別市指定管理者選定委員会に御相談し、市の指定管理全体を見直す考えはないようにお見受けしたのですが、その考え方の違いは、本来、総務部財務室契約管財課にお聞きしたかったというのもあって、先日の当委員会のときに契約管財課の方にも同席していただけたらというお話をさせていただきました。その点について答えるのは難しいと思いますけれども、建設部としてこれからどのように進めていくつもりなのか、お聞きします。

建設部長:今後、江別市指定管理者選定委員会に御相談するほか、総務部財務室契約管財課と話し合いをしながら、進めてまいりたいと思っております。

諏訪部君:指定管理者制度を否定するつもりはありませんが、最終的には、市民の皆様のために安全な公園であることが一番望ましいことでありますので、指定管理者制度にこだわることなく、よりよい維持管理をしていただくよう要望して終わります。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の増加した公園の概要についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:令和2年度は、公園の数が二つふえているのですけれども、その公園の場所と概要について教えてください。

都市建設課長:まず、新設されました公園の一つ目でございますけれども、江別市都市計画マスタープランや江別市緑の基本計画に記載されており、JR野幌駅の東側に位置し、商業施設であるEBRIとイオン江別店に挟まれた鉄道林を整備した都市緑地でございます。
この公園は、自然の保護を目的とした区域や、在来種の植生を再生させるための区域、憩いや集いの場を提供する区域など、区域ごとにいろいろな特性を持った公園となっており、市民の憩いの緑空間として整備されたところでございます。
概要といたしましては、事業費が5億6,000万円、面積が2.4ヘクタール、整備施設は、トイレ1基、あずまや3基、ベンチ8基、植栽が360本となっております。
二つ目の公園でありますけれども、元江別地区に位置し、コープさっぽろえべつ店の東側に広がる土地において開発行為が行われ、設置された公園であります。
概要といたしましては、面積が1,256平方メートル、整備施設は、遊具5基、ベンチ3基、照明灯1基、植栽として中低木が25本となっております。
現在、開発行為は、区域を4工区に分けて整備を行っており、1工区のみが完成したところであります。公園につきましては、全体面積の半分の整備が終わったところであり、3工区目の整備に合わせ、残り半分の公園を整備する予定としていることから、現在、完成している半分の面積で供用の開始を行うものであります。
公園全体が供用されますと、面積は2,392平方メートルとなる予定であります。

稲守君:この元江別地区の公園ですけれども、完成の予定はわかりますか。

都市建設課長:先ほど申したとおり、今現在、第1工区が完成した状況でございます。その後、第2工区、第3工区と進んでいくわけですけれども、今、基本的に宅地の販売状況を見ながらというお話を聞いておりますので、現時点では何年に終わるかというのはわかりません。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

岡君:先ほど来、質疑があるように、これまで指定管理者制度であったものを、来年度は市の直営による委託にするということで、公園の維持管理もなかなか難しい状況になっていると思います。
一方で、今の江別市では、公園の維持管理について、予算を潤沢に投入できる財政状況ではありません。そのようなことを考えたときに、公園の数を少し減らすことを考える時代ではないかと思うところです。
私の住んでいる地域の周りを見渡しても、大きい公園は非常に使い勝手がよく、よく利用しますが、街区の中には、ベンチぐらいしかなく、正直、利用されているのを見たことがないくらい小さな公園もあります。このような公園を残しておくよりも、統廃合することによって、維持管理に係る費用を抑えるという考え方も必要な時代だと思いますけれども、その点についてどのようにお考えか、お伺いします。

都市建設課長:都市計画法により、既存の公園を統廃合するに当たっては、統廃合後の公園の面積が統廃合前の公園の面積と同規模となることを条件としており、統合された公園は面積を増加させなくてはならず、公園の廃止を行うのはかなりハードルが高い制度となっているところでございます。
なお、現状においては、そのような条件に合致する規模の土地は、市内において探すのが難しいと考えているところでございます。

岡君:改めて私が伺いたいのは、法律は頭から置いておきまして、江別市の現状を考えると、無理に小さな公園を維持していくことについて、担当部局としてはどう思っているか、お伺いします。

建設部長:今、担当課長から、法律上、整理するのはなかなか難しいと申し上げたところです。さまざまな難しい面があるところですけれども、今後、他都市の動向などを情報収集しながら、調査研究してまいりたいと考えております。どうぞ御理解いただきますよう、お願い申し上げます。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、3番目の委託の方法についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:委託の方法についてですけれども、来年度から市が直接業務を委託するようになりますが、委託事業者の数、担当地域、管理の方法の取り決めについて教えてください。

都市建設課長:現時点では、委託業務で行う本数の全てが決まっているわけではございませんけれども、主なものといたしましては、草刈り委託で5工区、それ以外の業務で、公園清掃、遊具点検、樹木剪定、巡視等の発注を考えているところでございます。
その他の業務は、緊急性や適時性を判断しながら、適宜、個別に発注を行っていきたいと考えております。
また、管理方法につきましては、委託の作業基準により、管理を行っていく予定としております。

稲守君:委託の管理ですけれども、今回、指定管理者制度から市の直営による委託に変更するわけですが、事業者の数は足りているのでしょうか。また、問題なく発注できるのか、教えてください。

都市建設課長:これまでの指定管理者制度では、市内の事業者で公園の維持管理を全て行っていたわけですけれども、それ以外にも、市内において、公園の維持管理ができる事業者がおりますので、委託に変更したとしても問題ないと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、4番目の管理状況の確認についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:管理状況の確認ですけれども、公園の草刈りなどはどのように管理していくのか、そのあたりを教えてください。

都市建設課長:管理状況の確認についてでございますけれども、こちらは指定管理者制度と同様の管理基準に基づき、他の委託業務と同様に、現地立会や写真確認等、段階的に確認して、最終的には完了検査を行い、適正に管理を行っていく考えであります。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、開発指導課所管の議案第10号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
本件に対する説明を求めます。

開発指導課長:議案第10号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、開発指導課所管に係る内容について御説明いたします。
このたびの改定の基本的な考え方につきましては、総務部財務室財政課提出資料の2ページから4ページが提案理由説明の全文となっておりますので、御参照ください。
次に、資料の56ページをごらんください。
法令の改正等に伴う手数料の追加、その他の見直しとしまして、都市計画法、租税特別措置法に関する規定の整備等に伴い、申請手数料の44番及び51番の手数料を削除するものであります。
なお、施行期日につきましては、令和2年4月1日とするものであります。
以上です。

委員長(三角君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、建築指導課所管の住宅取得支援事業の廃止についての質疑に入ります。
要求資料の説明を求めます。

建築指導課長:住宅取得支援事業の要求資料について御説明いたします。
要求資料の4ページをお開き願います。
(1)過去3年間における補助別利用状況についてでありますが、過去3年の各年度ごとに、上から、1同居・近居住宅取得補助、2同居リフォーム補助、3多子世帯住宅取得補助の世帯数及び補助額を記載しております。
下段の合計欄の世帯数、補助額ですが、右の欄から、平成29年度が218世帯、5,920万円、平成30年度が216世帯、5,730万円の実績となっており、令和元年度が257世帯、7,080万円の申請状況となっております。
以上です。

委員長(三角君):初めに、本間委員より質疑願います。

本間君:この住宅取得支援事業は4年間で廃止になりました。この住宅取得支援事業をスタートさせたときには、どのような考えで、また、どのような目的を持っていたのか、そして、4年たったこの段階で事業を廃止する理由についてお伺いします。

建築指導課長:まず、スタート時点の目的、考えについてでございますけれども、本事業につきましては、平成27年10月に策定しました江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に位置づけしまして、子育て世帯の定住化を図るとともに、多世代同居や近居支援などによりまして、転入促進、転出抑制を図ることを目的として実施しております。
続きまして、4年たった後の廃止の理由についてでございますけれども、事業実施後、市内の人口が転入超過となっていることから、転入促進、転出抑制という部分の誘導的な役割を果たしたと考えております。江別市に住んでもらうという流れを創出して、江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略の計画期間の終了に伴いまして、終了することとなったということでございます。

本間君:当初の目的に沿った形で成果が出た事業だと思っております。
その上でお伺いしますが、この住宅取得支援事業を行っていた4年間は、私の認識では、市内で大規模な宅地造成が幾つかあったと思います。あわせて、新年度以降、この事業がなくなるわけですけれども、答えられる範囲で結構ですが、今後の市内の宅地造成の状況について教えてください。

建築指導課長:市内の大型造成のおおよその見込みですけれども、本事業を実施してからは、大麻栄町、大麻北町、野幌若葉町で大型の宅地造成が実施されました。今、行っているところとしましては、元江別のエコアタウンというところで、今、第1期の分譲を始めているところでございます。
市内の大きな未利用地はほぼなくなってきている状況ですけれども、今、一番通りや11丁目あたりの未利用地について、開発の動きがあるという話をお伺いしているところです。

本間君:今、御答弁いただきましたけれども、この住宅取得支援事業が行われていた期間中は大きな宅地造成がありました。そして、この住宅取得支援事業は、今年度で廃止となりますが、今後、大きな宅地造成は見受けられない状況であるとのことでございます。
江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略の絡みがあったのかもしれませんが、本来であれば、大型の宅地造成があり、消費税が増税される前の駆け込み需要があるときではなくて、消費税が増税がされ、大型の宅地造成がなくなる時期だからこそ、この住宅取得支援事業が必要だったのではないかと思います。多くの皆さんがそう思っていると思いますけれども、私のこの考え方に対してお答えください。

建築指導課長:本事業は平成28年度から実施しているところでございますけれども、一定要件を満たした世帯に対して、補助金という経済的支援を行う事業として、住宅取得に関する優位性を図ってきたところでございます。
今は転入超過という流れがある中で、今後もずっと江別市に住みたいと思ってもらうことが重要であると認識しておりまして、住宅取得の優位性から、市内に住んでいらっしゃる方の子育て環境の充実などに力点を置くと認識しているところでございます。

本間君:そうすると、今お話がありましたけれども、転入や定住促進に一定程度の効果が出たということですから、ここで一旦立ちどまって、江別市に住んでいる方々や子育て世代に対する考え方にシフトしていくとのことでございますので、それは理解するところであります。
市としては、地元の企業、工務店、建設会社に対して、このような事業があるということを積極的にPRして利用促進を図ってきたと思います。大変好評でしたし、もちろん、この住宅取得支援事業を利用して住宅を取得した方々にアンケートをとられていると思いますけれども、当然、利用してよかったと満足されている事業でございます。このあたりのことを含めて、地元の企業、特に建設会社は大変残念に思っているとの声もありますが、このあたりについていかがお考えでしょうか。

建築指導課長:本事業につきましては、同居リフォーム補助については市内事業者限定、同居・近居住宅取得補助、多子世帯住宅取得補助については新築加算ということで実施しておりました。
そういった意味では、市内経済の循環に配慮していましたけれども、現在、戸建て住宅の確認申請の件数が過去4年間で高い割合になっていまして、1割程度だったのが今は12.5%ぐらいに上がっています。また、市内の開発事業者にヒアリングした結果では、札幌市の宅地不足や地価の高まり、江別市内のJR駅前の再開発、利便施設の立地など、江別市での住宅建設の需要が高まっている状況です。そういった中で、既成市街地での建てかえが進んできている状況ですので、今後もこの傾向が続き、住宅の建築の際には、市内事業者が活用されることを期待しているところでございます。

本間君:市長も、江別市の人口が社会増になったのは、本事業のおかげであるということを何度かお話しされています。そういったことを含めて、冒頭に御説明いただきましたけれども、大型の宅地造成が少なくなっていますから、本事業の廃止による影響を注視していただきながら、本事業のあり方や効果のほか、今後、本事業をどう考えていくか、じっくりと打ち合わせをしていただき、引き続き、御尽力いただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、議案第10号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
本件に対する説明を求めます。

建築指導課長:議案第10号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、建築指導課所管に係る内容について御説明いたします。
このたびの改定の基本的な考え方につきましては、総務部財務室財政課提出資料の2ページから4ページが提案理由説明の全文となっておりますので、御参照願います。
次に、資料の55ページをごらんください。
改正の内容でありますが、使用料・手数料の見直し方針に基づく算定の結果、確認申請手数料などの建築関連の手数料15項目を改定するものであります。
なお、資料の58ページ、59ページに現行単価と算定原価との乖離率などを一覧として記載しておりますので、御参照ください。
次に、資料の56ページをごらんください。
法令の改正等に伴う手数料の追加、その他の見直しでございますが、申請手数料の60番から63番の手数料につきまして、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部改正に伴い、複数の建築物で省エネ設備を連携する場合の建築物エネルギー消費性能向上計画の認定など、手数料7項目を追加するものであります。
なお、施行期日につきましては、使用料・手数料の見直しに係る部分については、令和2年10月1日とし、それ以外の部分については、令和2年4月1日とするものであります。
以上です。

委員長(三角君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、建設部所管の質疑を終結いたします。
昼食のため、暫時休憩いたします。(11:53)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(12:58)
経済部農業振興課所管のため池ハザードマップの作成についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

農業振興課長:予算説明書の26ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針01都市型農業の推進の上から9行目の丸印のため池ハザードマップ作成事業でありますが、ため池ハザードマップの作成に要する経費であります。
以上です。

委員長(三角君):初めに、高間委員より質疑願います。

高間君:それでは、ため池ハザードマップの作成についてお伺いいたします。
初めに、ため池ハザードマップの作成に至った経緯と、当市のため池に対する認識についてお伺いします。

農業振興課長:ため池ハザードマップの作成に至った経緯でございますが、平成30年7月の豪雨など、近年、豪雨等により、多くの農業用ため池が被災し、甚大な被害が発生しているところでございます。このため、農業用ため池の情報を適切に把握し、決壊による災害を防止することを目的に、農業用ため池の管理及び保全に関する法律が制定され、同法第12条において、市町村長は、特定農業用ため池の決壊に関する情報の伝達方法、避難場所及び避難経路等に関する事項について、印刷物の配布やその他の必要な措置を講ずることにより、住民に周知するよう努めることとされたため、このたび、ため池ハザードマップを作成するものでございます。
また、当市のため池に対する認識についてですけれども、当市のため池は、明治時代に、水田かんがいを目的として西野幌地区に造成されましたが、現在では、水稲から他作物への転作や用水路等の整備が進んだことから、農業用水としての利用はされていないところでございます。しかし、野幌森林公園の生態系保全の観点から、地域にとって必要なものであると認識しているところでございます。

高間君:西野幌地区に造成されたとのことですけれども、幾つぐらいあるのでしょうか。

農業振興課長:農業用ため池は、西野幌地区に5カ所ございます。

高間君:この5カ所は、ため池ハザードマップの作成対象となるのでしょうか。そして、どのようなため池ハザードマップを作成するのか、お伺いします。

農業振興課長:ため池ハザードマップの作成対象となるため池ですが、この5カ所のうち1カ所は、北海道から特定農業用ため池として指定を受けております。よって、この1カ所については、ため池ハザードマップを作成する予定です。決壊時に周辺に被害を及ぼすおそれがあるため池ということで、北海道のシミュレーション結果によって、特定農業用ため池と指定されています。
また、ため池ハザードマップの作成に係る経費につきましては、全額国費で対応されるものでございます。内容としましては、国から示されているため池ハザードマップ作成の手引に倣いまして、地形図や現地調査等から浸水想定区域図を作成し、避難路や避難場所を記載することで、緊急時における迅速な避難につなげる内容を想定しております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

諏訪部君:1カ所の特定農業用ため池については、ため池ハザードマップを作成するとのことですが、想定される区域の中にお住まいの方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。

農業振興課長:特定農業用ため池が決壊したときに被害が想定される家は5軒ございます。

諏訪部君:その方たちには、ため池ハザードマップを作成した後にお知らせするのでしょうか。

農業振興課長:作成したため池ハザードマップにつきましては、自治会等を通して、地域住民に配布させていただく予定です。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、6次産業化支援事業についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

農業振興課長:予算説明書の24ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針01都市型農業の推進の上から8行目の丸印の6次産業化支援事業でありますが、地域おこし協力隊によるテストキッチンの操作指導など、6次産業化に係る活動の支援に要する経費であります。
次に、要求資料について御説明いたします。
要求資料の1ページをごらんください。
テストキッチンの利用状況ですが、平成29年度と平成30年度のテストキッチンの稼働日数と、テストキッチンに設置されています主な機材の稼働日数と稼働率を記載しております。
平成29年度は、テストキッチンの稼働日数が62日、機器の利用日数は、スチームコンベクションオーブンが38日、卓上型真空包装機が32日、ブラストチラーアンドショックフリーザーが29日と上位を占めております。
平成30年度は、テストキッチンの稼働日数が79日、機器の稼働率については、平成29年度と同様の傾向が見られます。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の地域おこし協力隊の活動内容についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:地域おこし協力隊についてですけれども、現在、4名の方が配置されていますが、6次産業化支援として、江別市都市と農村の交流センターえみくるで活動されている1名の方は、主にどのような活動をされているのか、教えてください。

農業振興課長:地域おこし協力隊の活動としましては、テストキッチンにおける機材の操作や衛生管理の指導のほか、江別市「まち」と「むら」の交流推進協議会、江別市食育推進協議会、江別市都市と農村の交流センターえみくるの指定管理者であります特定非営利活動法人えべつ江北まちづくり会等が主催する各種農業関連イベントの支援等を行っているところでございます。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の商品の試作についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:商品の試作についてですけれども、テストキッチンの利用者は主にどのようなものを試作されているのでしょうか。そして、機材の最適な使用条件を示す必要があると思いますけれども、さまざまな要求に応えられるノウハウの蓄積などはされているのでしょうか。

農業振興課長:テストキッチンにおける機材の操作指導につきましては、これまでマニュアル等を整備する中で、利用しやすい環境を整えてきたところでございます。食材やつくりたい加工品の内容に合わせたアドバイスについては、食材の品種や大きさのほか、利用者が求める食味には違いがありますので、一律に基準を定めることはなかなか難しいですが、地域おこし協力隊が機材の操作に関する知識の習得のために、季節の食材を使った加工品の試作等を定期的に行っていることから、今後もそういった食材と用途に適した温度や時間等に関するデータを蓄積しまして、食材、加工品、内容ごとのレシピを作成できるよう、努めてまいりたいと考えているところでございます。

稲守君:試作した食材は何が多いのか、教えてください。

農業振興課長:商品化をしたいという方々がいらっしゃる反面、農業者の皆さんが御自宅で消費するために使うことが多い状況になっております。食材としては、例えば、トウモロコシやカボチャ、ジャガイモなどを長期保管ができるように加工することが多い状況となっております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

猪股君:6次産業化は、農産品を活用して商品化することが一義的な目的であると認識していたのですけれども、今の御答弁では、自宅で消費するための製品をつくることが多いとのことですが、そのような理解でよろしいでしょうか。

農業振興課長:テストキッチンの使われ方としては、そちらのほうが多いと思いますが、商品化する方については何度も利用されますので、利用頻度は半々ぐらいです。食材は、家庭で消費するための長期保存する野菜が多いです。

猪股君:試作品を流通させるまでのノウハウが必要ですし、農家が自家用につくっているものも、実は商品としてのニーズがあるという発見もあると思います。流通させるまでのバックアップとして、何か取り組まれているのか、お聞かせください。

農業振興課長:江別市「まち」と「むら」の交流推進協議会の加工部会で、冬場の農閑期になりますが、月に1回、農家のかあさん土曜市を開催しております。そこで試作品等を消費者に食べてもらい、その反応を見て、商品の改善に結びつけたり、もう少し増産できるようになったときに次のステップを踏めるようにしております。そのほかには、定期的に加工品研修会などの学びの場を提供していますので、そのような機会を活用しながら、販売拡大につなげてほしいと考えているところです。

猪股君:江別市都市と農村の交流センターえみくるは、すごく使い勝手がいい施設で、市民の方にとって、いろいろな発見がある施設だと思います。ターゲットを広く設定し、市民の方にお知らせして、情報収集も一緒にできるよう、積極的に取り組んでいただきたいと要望させていただきます。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

諏訪部君:大もとの企画政策部企画課にもお聞きしたかったのですが、地域おこし協力隊の予算はほぼ人件費であると聞いています。お話を聞く限り、テストキッチンでは、地域おこし協力隊が実験のようなことをして、それに基づいて利用される方にアドバイスされていると思います。ただ、食材を購入することが難しいと聞いておりまして、6次産業化支援については、そのような予算があればよかったのではないかと思いますが、その点について、どのように考えていらっしゃいますか。

農業振興課長:食材の購入につきましては、その食材でつくった後にどうするかなどの問題があることから、どのように予算要求をすればいいかというところもありますが、現状でいきますと、さまざまなイベントにかかる予算で試作品をつくったり、農家からハネ品を少し提供していただく中で、少しずつではありますけれども、毎月1回程度、試作品をつくっております。

諏訪部君:次の質疑に入ってしまいそうですけれども、そのような現状ですと、テストキッチンは、このようなものをつくりたいという方の要望に100%応えられているのか、疑問を感じます。そのような意味で、地域おこし協力隊の予算の考え方についてですが、地域おこし協力隊を引き受けた課で、足りない分の予算をつけることはできないと思いますけれども、ある程度の柔軟性を持たせることは可能でしょうか。

農業振興課長:農業振興課で実施するさまざまな事業の中で、各種イベントに使う予算等がありますので、その辺は、農業振興課の予算の中で融通をきかせながら確保していきたいと考えております。

諏訪部君:頻繁に利用される農家の方や地域おこし協力隊とよくお話をしていただいて、柔軟に対応していただければと思います。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、3番目の利用者からの希望への対応についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:利用者からの希望への対応についてですけれども、今、一通り説明を受けましたので、これ以上聞くことはありません。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、企業立地課所管の江別駅前再開発事業についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

企業立地課長:予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針02商工業の振興の上から2行目の丸印の江別駅前再開発事業ですが、えべつみらいビルへの企業立地のための賃借料等です。
続きまして、資料について御説明いたします。
資料の2ページをお開きください。
えべつみらいビル3・4階の入居率及び収支差の1入居率ですが、平成29年度は、11月から4階入居企業が事業拡大により、3階に増床しましたことから、3階が28%となっております。
次に、2収支差ですが、平成29年度は、年度途中からの増床と坪単価の減額によりまして、入居企業からの賃貸料収入は5,069万240円、平成30年度は4月から減額後の坪単価となり、入居企業からの賃貸料収入は5,010万9,576円で、収支差は記載のとおりです。
続きまして、資料の3ページをごらんください。
1のえべつみらいビル3階に関する問い合わせ件数ですが、平成28年度及び平成29年度は1件、平成30年度は4件で、いずれも実企業数です。
2企業訪問件数ですが、平成28年度及び平成29年度は1件、平成30年度は5件で、いずれも実企業数です。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の入居の見込みについてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:入居の見込みについてですけれども、えべつみらいビルに関する資料をいただきまして、平成30年度は、4階フロアの入居率が100%、3階の入居率が28%、問い合わせ件数が4件であったとのことです。この4件の問い合わせは、契約に結びついたのでしょうか。何かわかることがあれば教えてください。

企業立地課長:問い合わせ件数ですけれども、平成28年度と平成29年度は1件、平成30年度は4件ですが、現在、商談中の企業がございまして、その企業と入居する月や面積の交渉をしている段階でございます。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

岡君:収入見込みについてですが、平成30年度より令和2年度のほうがふえていると思います。3階になると思いますけれども、どのような見込みでふえているのか、お伺いします。

企業立地課長:歳入予算ですけれども、実績としましては、3階と4階の入居企業からの賃貸料収入があります。歳入予算の見込みとしましては、3階と4階の入居企業からの賃貸料収入にプラスして、あいている部屋には、ことしの10月から企業が入居し、3階も満床になると想定して組んでおります。企業誘致は継続しておりますので、一つの目標と考えて、そのような歳入予算の組み方をさせていただいております。

岡君:令和元年度予算でも同じような金額が提示されておりますが、残念ながら見込みが達成できておりません。令和2年度については、令和元年度よりも確度が高いと考えていいのか、担当部局のお考えをお伺いします。

企業立地課長:現在商談中ですので、岡委員の理解のとおりで結構でございます。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の現在までの収支総額についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:現在までの収支総額ですけれども、今の岡委員の話を聞きながら、そのような状況になっているのはわかりました。
赤字が続いていますけれども、今後、どのような対策を考えているのか、お聞きします。

企業立地課長:当事業につきましては、収支差がありますけれども、この事業の開始時点から、市がオーナーから借りる金額よりも賃貸料を下げて企業に貸し出していたことから、収支差がありました。企業が入居していないことによりまして、さらにその金額が大きくなっています。また、それは少ない金額ではないものですから、一刻も早く企業に入居いただけるよう、尽力していきたいと考えております。

稲守君:今後とも入居していただく企業がふえるよう、活動していただければと思いますので、要望して終わります。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、創業スタートアップ支援事業についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

企業立地課長:予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針02商工業の振興の上から8行目の丸印の創業スタートアップ支援事業ですが、今年度までの起業化促進支援事業を統合しまして、創業支援相談員の報酬、元町アンビシャスプラザ共用部分の賃借料、実践創業塾等の開催経費、創業支援等事業者への補助等です。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の創業に関する相談内容についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:創業スタートアップ支援事業は始まってから間もないですが、創業に関する相談はどのような内容があったか、教えてください。

企業立地課長:当事業は、令和元年度補正予算の議決後にスタートしました。まだ日は浅いですが、現在まで受けている創業に関する相談の内容をお答えしますと、創業後における最初の仕事のとり方、価格のつけ方、会社の立ち上げ方などの相談を受けていると聞いております。

稲守君:利用者の数は把握されていますでしょうか。

企業立地課長:創業に関する相談は、月に60件ほど受けていると聞いております。
そして、当事業の実績は、年度末に報告を受けることになっておりますが、途中経過として12月末までの報告を受けております。行っている事業のうち、例えば、プログラミングスクールは1,996名、1日来ていれば1名とカウントしていると思いますけれども、集計しますと延べ2,000名を超える方が来ております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の新規創業の概要についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:新規創業の概要についてですけれども、創業に関する相談を受けた後に新規創業された方はいらっしゃるのでしょうか。いらっしゃるのであれば、どのような事業で創業されたのか、教えていただけますか。

企業立地課長:現在聞いております新規創業としましては、ウエブの制作、マッサージ、飲食、イベント企画でございます。

稲守君:このような相談は若い方が中心だと思いますが、市内経済の活性化につながればよいと思います。今後とも見守っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

諏訪部君:先ほど、新規創業でウエブ、マッサージ、飲食、イベント企画というお話があったのですけれども、それぞれ1名ずつということでしょうか。それとも、複数の方が新規創業されたのでしょうか。

企業立地課長:ウエブ制作は複数と聞いております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、総合特区推進担当所管の総合特区推進事業における販路拡大の施策についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

総合特区推進担当参事:予算説明書の26ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針02商工業の振興の一番上の行の二重丸印の総合特区推進事業についてであります。
この事業につきましては、当市が国から指定を受けている北海道フード特区の推進に係る経費でございます。
北海道フード特区の推進機関であるフード特区機構の運営に係る負担金や、機能性食品の開発に向けた食の臨床試験の活用促進、食関連企業に対するフード特区の取り組みのPR、さらには、今回、海外バイヤーを招聘しての商談会を新たに実施するものでございます。
以上です。

委員長(三角君):初めに、芳賀委員より質疑願います。

芳賀君:海外バイヤーを招聘し商談会を実施するなど、事業内容の充実と拡大が図られるとのことですけれども、これまで対象とされた事業者数と今後の考え方についてお伺いいたします。

総合特区推進担当参事:海外バイヤーを招聘しての商談会につきましては、今年度、新たに実施するものでございます。そのほか、平成26年度からは海外で江別フェアを開催したり、昨年度からは商品のパッケージデザインやPOPの製作にかかわるワークショップなどを開催しております。対象としている企業につきましては、市内の食器関連企業ですが、江別フェアにつきましては、毎年度5社程度に参加いただき海外に渡航しておりますし、ワークショップにつきましては、昨年度は7社、今年度は9社に参加いただいているところでございます。

芳賀君:海外バイヤーの選定基準について教えていただけますか。

総合特区推進担当参事:海外バイヤーの選定はこれからですけれども、北海道フード特区の計画では、東南アジアを対象に輸出することになっておりますので、そこの国のバイヤーを中心に声をかけて、来ていただくことを考えているところでございます。

芳賀君:観光振興課所管の食を軸とした地場産品販路拡大支援事業との違いはございますか。

総合特区推進担当参事:観光振興課所管の食を軸とした地場産品販路拡大支援事業につきましては、対象を道内外の国内を対象にした販路拡大を目指すものでございまして、具体的には、札幌市の地下歩行空間での催事や東京都での商談会やフェアを開催しているものでございます。
一方、総合特区推進事業につきましては、海外への販路開拓を目的としておりますことから、これまで、平成26年度からシンガポールでの催事、さらには、ワークショップなどを開催しているところでございますので、事業の目的はそれぞれ異なります。

芳賀君:海外バイヤーは日本人でしょうか。

総合特区推進担当参事:東南アジアのいろいろなマーケットに詳しいバイヤーを選定しますが、基本的には日本人のバイヤーを考えておりますけれども、仮に外国人のバイヤーが来た場合には、通訳などをつけてサポートしていきたいと考えています。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

徳田君:ワークショップにつきましては、昨年度は7社、今年度は9社の参加があったとのことです。たしか、これはフード特区機構の主催で、インバウンド獲得に向けて、より売れるパッケージデザインを一緒に考えていくための事業だったと思います。
市内企業にとって非常に役立った、また、新たなパッケージデザインの変更につながったとの声がもしあれば、その点についてお聞きします。

総合特区推進担当参事:昨年度から実施しておりますワークショップですけれども、これは市が主催した事業でございまして、1年目がパッケージデザインについて、2年目がPOPのデザインについてということで、企業の方に参加していただいておりますが、ワークショップでは、各回ごとにアンケートをとりまして、参加した企業の方から感想などをお聞きしているところでございます。その中でも、非常に役立った、今後の販路開拓に生かせそうだなどの声が聞かれておりますことから、今後、長期的な売り上げの増加等に寄与するものであると認識しているところでございます。

徳田君:総合特区推進事業の成果指標において、これまでは純粋に海外への販路拡大だったものに附属して、インバウンドの獲得数値も入ってきたわけであります。そのような意味で、いきなり海外に物を売るのはハードルが高いですし、先ほど、海外バイヤーはそれぞれ5社ぐらい参加しているとの御報告がありましたけれども、やはりなかなか難しい部分もあります。しかし、インバウンドということで考えていけば、パッケージの色使いを変えただけで大きく売り上げが変わってくることもあるとのことですので、ぜひともそのような形で市内の企業が取り組んでいける取り組みを今後も継続していただきたいと思います。また、さまざまな御要望等があると思いますので、アンケート結果等を踏まえて、よりよい事業、特にインバウンドの獲得に向けて力を入れていただきたいと思います。
要望で終わらせていただきますので、よろしくお願いします。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、観光振興課所管の地域発見魅力発信事業におけるこどもパスポートの事業内容と今後の展開についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

観光振興課長:予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針03観光による産業の振興の上から2行目の二重丸印の地域発見魅力発信事業でありますが、ノハナショウブ群生地の管理委託、地域おこし協力隊の活用、留学生向けバスツアーの開催、こどもパスポートを近隣市町村と共同発行するために係る経費でございます。
以上です。

委員長(三角君):初めに、徳田委員より質疑願います。

徳田君:それでは、こどもパスポートの内容について伺います。今回、新規事業ということで上げられておりますが、まずは、事業内容について、詳細を教えていただけますか。

観光振興課長:こどもパスポートでございますけれども、近隣市町村と連携して発行するものでございまして、無料で配布する冊子です。この冊子は、子供連れの御家族が全員で楽しめる施設、子供向けの体験メニュー、子供連れで入りやすい飲食店の紹介を初め、施設や飲食店等で使える割引クーポンや観光協会のQRコードがついております。

徳田君:今の説明で内容はわかりましたけれども、例えば、どこかの事業者が中心になって、幾つかの自治体と連携して行われるという認識でよろしいでしょうか。

観光振興課長:まず、連携する市町村の予算を伴うものになりますので、今後、どの市町村と連携するかという枠組みを決めまして、その後、どういった施設を掲載していくか、市と施設で調整していくことになります。こどもパスポートという名前ですので、子供が楽しめる施設などを掲載できるよう、市と事業者で決めていくことになると思います。

徳田君:その前段階の話をお伺いします。
そもそも、例えば、それを主催したい企業からの声かけがあって、今回このような事業になったのか、それとも、市が中心となって声かけをしたのか、まず、この事業の成り立ちについてお答えいただけますか。

観光振興課長:実はもう事例がございまして、昨年度ですけれども、北そらち~南るもいこどもパスポートが発行されています。これはJP01などを発行しております総合商研株式会社の企画です。こちらで連携の枠組みを検討されて、各市に声かけをされており、江別市にも声をかけていただき、一緒に連携させていただきたいということで、成り立っております。

徳田君:事業者を中心とした枠組みとして成り立っているということ、また、今ほどお話がありましたけれども、既に実施した事例があるとのことです。
その上でお聞きしますけれども、予算を伴いますので、公式にどこの自治体と実施するとは言えない部分があるかもしれませんが、言える範囲で構いませんので、どのくらいの自治体、また、どこの自治体と連携する予定でいるのか、お聞きします。

観光振興課長:先ほども申し上げましたとおり、予算を伴いますので、決定は今後になりますけれども、今の段階では、石狩市、新篠津村、岩見沢市、三笠市、美唄市、月形町のほか、振興局の枠組みを超えまして、北石狩、南空知との連携を予定しているところでございます。

徳田君:振興局の枠組みを超えるということですので、今までにない枠組みだと思います。
そして、先ほどの御説明で、既に実施事例があるとのお話をいただきましたけれども、具体的にどの地域で行われたのか、また、それを踏まえて所管課としてどのような効果を期待しているのか、お聞かせいただけますか。

観光振興課長:まず、実施事例でございますけれども、先ほど申し上げました北そらち~南るもいこどもパスポートは、留萌市、増毛町、小平町で構成します留萌南部地域広域観光連携協議会が中心となり作成されました。北そらち~南るもいこどもパスポートでございますが、昨年度は1万部発行されていて、地域内の観光施設や札幌市内で配布されたと伺っております。場所によっては、数日で品切れになり、好評であったと伺っております。
当課としましては、石狩管内の枠組みを超えまして、子供や孫と一緒に遊びに出かけたい親子3世代をターゲットにしまして、新たな観光客の発掘による交流人口の拡大につなげてまいりたいと考えております。

徳田君:もう少しお聞かせいただきたいのですけれども、これは中心となる事業者がいて、こどもパスポートに掲載されるそれぞれの自治体が、江別市なら江別市でいろいろな事業者の方やお店を選定して、それに掲載していただく形だと理解しました。例えば、掲載する市内の事業者の選定で、ほかの自治体といろいろな相談や連携をしながら何かを行っていくような要素があるのか、それとも、単純に江別市は江別市で出してくださいということで、江別市単独のものとして終わるのか、その辺の組み方はどのような形になるのか、わかれば教えていただけますか。

観光振興課長:今の構想では、例えば、江別市のページ、岩見沢市のページといった形で、市町村ごとにページが分かれておりまして、各市町村間でどのような施設を掲載するか協議する予定です。詳細は新年度に決定していくことになりますが、今伺っている限りでは、掲載する施設は市町村ごとに決めます。ただ、クーポンや観光協会のQRコードなどは、まとめて掲載すると聞いております。

徳田君:ちなみに、この事業の実施時期はいつを予定されているのでしょうか。

観光振興課長:今後、ページ数、部数、掲載内容が決定しますので、ことしの7月ごろの発行を予定しておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響について検討しなければならないとの話を聞いております。目安は、ことしの7月であると認識しているところでございます。

徳田君:今般の情勢を踏まえると、先行きがなかなか不透明かと思いますけれども、基本的には、夏休み前に配布を始めて、夏休みにはこどもパスポートを持って、親子またはおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に周遊できる予定でいるということでよろしいでしょうか。

観光振興課長:委員のおっしゃるとおりでございます。

徳田君:先ほど、一緒に行う自治体との連携は、基本的には余りないとのお話がありました。今後の観光振興の考え方はいろいろあると思いますけれども、やはり江別市だけで行うのはもちろん大事ですが、近隣の自治体といろいろな連携をしながら、今よくあるのはサイクルツーリズムで自治体の枠組みを超えて構想をつくり、いろいろなことを行っていくこともあります。振興局の枠組みを超えて新たなつながりができる事業ですので、なかなか難しいかもしれませんが、これを契機に何か新しい動きがつくれるのであれば、そのような可能性を考えていきながら、いろいろな方法で江別の観光を盛り上げていくよう、検討いただければと思います。
要望で終わらせていただきますので、よろしくお願いします。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

諏訪部君:先ほど、北そらち~南るもいこどもパスポートが1万部発行されたとのお話があったと思いますが、どのような効果があったのか、お伺いします。

観光振興課長:先ほどもお話しさせていただきましたが、配布に当たりましては、物すごい勢いでなくなってしまったとのことです。観光施設や札幌市のほか、道の駅などに設置したとお聞きしていますけれども、場所によっては余りにもなくなるのが早いので、設置するのをやめて、問い合わせがあったときだけ出す形にされていたとお聞きしております。
この冊子は、スタンプラリー形式もとっていまして、夏休み終了の時期ということもありましたけれども、スタンプラリーの応募も好評でありましたし、本州など、道外からの参加が多かったとお伺いしております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、観光振興計画推進事業における実施事業の概要についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

観光振興課長:予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針03観光による産業の振興の上から1行目の二重丸印の観光振興計画推進事業でありますが、日帰り周遊型観光商品開発、観光セミナーの開催、サイクルツーリズムの推進、江別市リアル謎解きゲームの開催、観光推進体制の検討等経費、産業連携新商品開発支援等に係る経費でございます。
次に、要求資料について御説明いたします。
要求資料の4ページをお開き願います。
令和元年度の実施状況と令和2年度の計画の概要でございますが、令和元年度に実施いたしました七つの事業の実施状況について、事業の概要、実施場所、参加者数等をそれぞれ記載しておりますほか、令和2年度の計画の概要を記載しております。
次に、要求資料の5ページをお開き願います。
過去3年に実施した事業のうち、令和2年度に継続して実施する事業の概要でございますが、平成29年度から令和元年度に実施しました七つの事業の概要を記載しておりますほか、同じく、令和2年度に継続して実施する事業の概要を記載しております。
以上です。

委員長(三角君):初めに、本間委員より質疑願います。

本間君:日本全国の各自治体が観光振興の取り組みを進めておりますが、交流人口の増加や地元の経済などに波及効果があるということで、ここ数年、市長は観光に力を入れています。私も、そのような面では、今の江別市にとって、観光振興の取り組みは、非常に大事なものであると考えております。市長は、私と同じような考え方なのでしょうか。私は、これから、もっと観光振興の取り組みを拡大していく必要があると思っておりますけれども、行政側はどのように考えていらっしゃいますか。

観光振興課長:観光振興課は、7月に新しくできた課でございます。事業は、今までと同様の内容で続けておりますけれども、改善できる点は改善しております。数値としてなかなか見えにくいところはございますけれども、平成30年度の観光入り込み客数は増加しておりますし、観光セミナー終了後に実施したアンケート結果によりますと、各事業者からは、市外からのお客様や交流人口がふえているように感じるとの回答を多くいただいております。そのような形で、少しずつではありますけれども、観光振興の取り組みの効果が出ていると感じております。

本間君:私は、観光振興に向けて力強く進んでいくことが大変大事だと思っていますが、そのことについて、市長はどのようにお考えか、もう一度お伺いいたします。

観光振興課長:委員のおっしゃるとおり、交流人口の拡大は、これから非常に大切になっていきますし、今、食と農を軸とした観光振興の取り組みを進めているところですが、今まで以上に進めていきたいと考えております。

本間君:私も、できる限り応援したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
そして、細かい話で大変申しわけありませんが、個別の事業について、少し質疑させていただきます。
サイクルツーリズムの推進についてお伺いします。
令和元年度については、サイクルイベントを2回実施され、その後、サイクルツーリズムに関する意見交換の場を設けたと聞いておりますが、その辺のことを教えていただけますでしょうか。

観光振興課長:令和元年度は、サイクルツーリズムの推進ということで、サイクルイベントを短距離コース1回と長距離コース1回の計2回実施させていただきました。
平成29年度には、モニターツアーを実施しましたが、その中で、江別市がサイクルツーリズムを推進するに当たりまして、例えば、れんがのある風景や食がいい、起伏が少ないなど、サイクルツーリズムに関する長所の意見をいただいておりますし、逆に、マンホール、グレーチング、信号が多いなどの弱みというか、余り適さないという御意見もいただいております。そのような結果を踏まえまして、ワークショップに市の職員が入りまして、御意見を聞かせていただいたところでございます。
サイクルツーリズムは種類が幾つもございまして、特定の日にサイクリストを集めて1日間のイベントを実施する参加型もございますし、サイクリングロードを設定して、サイクリストの方は自由に来てくださいという形で集客する設置型もございます。江別市で進めるサイクルツーリズムはどのような形がいいのか、今後、事業を進めていくに当たって、どうしても市内のサイクルショップやサイクル協会関係の方の協力なしには事業が進まないと考えておりますことから、今年度は検討する年度にしたいと考えております。ワークショップでも、そのような検討を進める必要があるとの御意見をいただいたところでございます。

本間君:今、御説明いただきましたけれども、このサイクルツーリズムは、一言で簡単に説明できるような中身のものではないと思います。小さいお子さんから高齢者まで、自転車を使った幅広い形があるとの御説明がありました。日時を決めて行う以外にも日常の中で自転車と観光振興を結びつけていく、そんな考え方もある幅広い事業だと理解させていただきました。
そして、今言ったような形で、一言では言いあらわせませんから、これを推進していくといってもなかなか難しいと思います。また、サイクルイベントは、先ほど言ったように幅広いですから、新年度は、一旦、立ちどまって、今後のサイクルイベントの実施の可能性について、実施するか実施しないかも含め、その段階から検討していくということでよろしいでしょうか。

観光振興課長:当課としましては、何かしらの形で、江別市に合うサイクルツーリズムを検討したいと考えております。サイクルツーリズムというと、本格的な自転車を使用するサイクリストもいますが、例えば、ママチャリなどで食べ歩くスタイルも考えられると思いますので、実施するか実施しないかというよりは、実施する前提で、どのようなものが適しているか、検討していきたいと考えております。

本間君:次に、観光セミナーについてですが、ここ数年でいくと、平成29年度及び平成30年度は、それぞれ、事業者向けが1回、市民向けが1回、今年度は、事業者向けが2回、市民向けが1回ということで3回にふえたわけです。冒頭に言いましたとおり、この観光振興の取り組みについては、力強く進めていくという考えのもと、回数をふやされたと思います。
その中で、継続する事業として、観光セミナーを挙げていただいていますけれども、資料にありますとおり、回数については未定とのことでございますが、この辺の考え方として、冒頭に言ったとおり観光振興の取り組みを力強く進めていくということから考えると、昨年度、または今年度と同等程度、もしくは、回数をふやすことが必要だと思います。本来であれば、新年度予算の段階で、回数が出ていないのはどうなのかと思いますが、回数が未定の理由についてお答え願います。

経済部長:回数が未定の理由について御説明申し上げます。
実は、今年度まで、集合方式の座学を続けていたのですけれども、実績が積み上がっていく中で、それぞれ同じような食品をつくっている方々がお土産を開発する、もしくは、観光施設で人を誘導していろいろな施設を見せるなど、いろいろな場面が出てきております。そのような意味では、一律の座学の研修ではなく、これからは業種ごと、テーマごとに分けて実施するのがいいだろうということで、私から提案しました。1回当たりの経費はそれほどかかりませんので、今年度は観光セミナーのあり方を基本から見詰め直しまして、もう少し来る方の目線に合ったセミナーを実施したいということで、現在では未定となっております。

本間君:次に、プロモーションイベントについて質疑いたします。
これも、過去3年間、しっかり取り組んでこられたと思います。平成29年度については、パンを中心とした物販イベントということで、市外に出て、マルヤマクラスや紀伊國屋書店で実施されました。平成30年度については、同じく市外に出て、相当な出店料がかかったと思いますが、三井アウトレットパーク札幌北広島、アリオ札幌で実施されました。そして、令和元年度については、平成30年度と同じく、三井アウトレットパーク札幌北広島で実施するなど、しっかりと取り組んでこられたと思っております。
回数としては、平成29年度が2回、平成30年度が2回、令和元年度は三井アウトレットパーク札幌北広島で1回、札幌市で1回の計2回、令和2年度については、東京2020オリンピック期間中に、札幌中心部でのプロモーションの実施を検討されているほか、食を中心とした物販イベントを8月から9月ごろに市内で実施する予定となっております。まず、8月から9月ごろの食を中心とした物販イベントの概要について教えていただけますか。

観光振興課長:お答えできる範囲で申し上げますが、江別ならではの食の魅力にスポットを当て、そのおいしさをアピールしまして、新たな観光資源の掘り起こしや、にぎわいの創出につながるイベントを市内で実施したいと考えております。

本間君:それは市単独で実施するのか、それとも、この時期ですからいろいろなイベントがあると思いますが、そこに出させてもらうのか、どちらで考えていらっしゃいますか。

観光振興課長:今、既存のイベントと一緒に実施することも検討しておりますし、イベントに関しては状況がつかめないところもございますので、場合によっては市単独での実施もあると考えております。今考えているのは、市内の食にスポットを当てたイベントを開催したいというところでございます。

本間君:これは一応プロモーションイベントなので、それを市内で開催することがどうなのかと思っております。仮に、市内で開催するとしても、そのイベントに来られる方が江別市外の方であればいいでしょうけれども、回数も1回減るとのことです。
また、江別市リアル謎解きゲームは、平成29年度、平成30年度、令和元年度に、徒歩編とドライブ編で各2コースの合計4コースで実施されています。令和2年度は、徒歩編とドライブ編を各1コースとして実施するとのことで、半分に減っています。まず、その理由を教えていただけますか。

観光振興課長:コース数の減少理由でございますけれども、こちらのイベントも平成28年度から続けてまいりまして、似たような形式が続いておりました。当課としましては、一定程度、リピーターというか、毎年度楽しみにしていただいている方がいらっしゃるのですけれども、新たな層の開発ということで、コース数は減少させるのですが、決められたコースではなくて、例えば、スポットを選択していく形式を導入するなど、新たな周遊の仕方を検討したいと考えております。
今後、詳細を詰めてまいりますけれども、コース数は減らしますが、飽きない工夫をしてコースを設定させていただきたいと考えております。

経済部長:補足いたします。
例年は、各2コースで余り内容を変えずに続けておりました。問題自体は変えていますが、場所はそれほど変わらないことから、だんだん参加者数が頭打ちになってきました。そのような意味では、同じコースを何回も使って実施するのではなく、今年度は市内の北側を中心に回るなど、年度ごとに工夫しながら、毎年度、参加者が楽しめる内容にしたほうがいいだろうということで、あえて各2コースから各1コースに絞って、少しテーマを出しながら設定したいと考えまして、令和2年度は、各1コースに限定させてもらったところであります。

本間君:いろいろな創意工夫をされながら、それぞれの事業を何とか推進していこうと努力されていることはよく理解いたしました。
私が何を言いたいかというと、資料の5ページに基づいてお話ししますと、下の二つは観光イラストマップの発行と補助金ですから、これは前年度と同様に実施するということで、これは別にいいと思っています。それ以外の部分についてですが、日帰り周遊観光推進は、ほぼ前年度どおりです。プロモーションイベントは、高額な出店料がかかる札幌市の大規模集約施設をやめて、市内での実施に変更し、回数も1回としています。そして、観光セミナーは、先ほど経済部長から経費がかからない形で考えているとの御答弁をいただきました。サイクルツーリズムの推進は、一旦、ここで立ちどまって検討するとのことです。江別市リアル謎解きゲームは、経済部長から答弁いただきましたが、工夫されていることはよく理解します。しかし、回数は減っています。全てにおいて、冒頭に申し上げた考え方に反していますが、このことについて、なぜこのような形になってしまったのか、お伺いします。

観光振興課長:当課としましては、いずれの事業におきましても、これまでの実施状況や実施後のアンケート結果、反省点を踏まえながら、令和2年度は、いずれの事業も継続して実施します。例年同様ですが、効果等を踏まえて、実施事業の内容を検討して、かかる経費を計上させていただいているという認識でございます。

本間君:新年度の予算要求の時期から考えて、これらの事業概要を決められたのはいつごろでしょうか。

観光振興課長:事業概要ですけれども、この事業は臨時費という扱いになっております。臨時費は、基本的には11月中にほぼ固めるものですから、11月に事業内容を決めております。

本間君:11月に予算要求をしたとのことですけれども、1点お伺いします。
いろいろな工夫をされているのはよくわかりますけれども、果たして、これで交流人口は伸びるのでしょうか。今の御説明を聞いても、事業内容については、いろいろな工夫をされて、今までとは形を変え、飽きのないようにしているとのことでいいのですけれども、財政的な問題があって縮小傾向になっているのではないでしょうか。
交流人口に関してのお考えをお聞きします。

経済部長:おととしぐらいには、商店街・観光振興担当参事を配置しました。昨年度は観光振興課を新設しまして4名体制となっています。また、先ほど質疑がありましたが、地域振興の補助員を含めまして5名体制となっております。そのほかに、江別観光協会の方が2名いらっしゃいまして、計7名で協力しながら事業を進めているところです。
観光振興課を新設した昨年度については、委託先の事業者が、委託料の範囲内で工夫して事業を実施していました。株式会社JTBに委託しているものですから、企画やプロモーションの場所など、いろいろな部分が非常に洗練されていましたし、いろいろな場所を提供していただいたのですけれども、これが実際に交流人口の増加につながるわけではなく、その場だけで終わってしまったこともありました。
モニターツアーにつきましては、たくさんのお金を使って募集しますが、募集方法や対象者が限定されていまして、想定していた人数が集まらず、アンケート結果についても、ごく一部の方からの御意見しかない状況でした。
やはり、スタッフがふえた以上、これからは委託ではなく、みずから考えて、知恵を出しながら観光振興を推進していきたいと考えております。そのような意味では、観光振興課に負担がかかるかもしれませんが、いろいろな工夫をして、江別市ならではの観光を皆さんと相談してつくり上げたいと考えております。それに必要な経費や回数などについて、このような形で予算要求をさせていただいたところです。
おかげさまで、江別市観光絵地図については非常に好評です。ことしも更新しますけれども、北海道中のいろいろなところで評判になっています。いろいろなところから江別市観光絵地図を置かせてほしいとの声がかかっております。今まで観光の強みがなかった江別市が、これからは食や農を通じて、観光振興の取り組みを進めていきます。そのような意味では、観光振興課が主体となって、これからの江別の観光について考え、江別市の交流人口や関係人口の増加につなげていきたいと思います。

本間君:経済部長から丁寧な答弁をいただきましたし、私も冒頭に申し上げたとおり、観光振興については、力強く進めていかなければならないと思っています。そのような意味で、なぜ縮小するのか、もっとできないのかという観点から質疑させていただきました。
そこで、質疑を変えさせていただきますけれども、サイクルツーリズムなど、一概に答えが出ないものも多々ありますし、今、経済部長から答弁がありましたが、経費を縮減し、それぞれの事業に工夫を凝らして努力されていると思います。担当部局の皆さんが悪いと言っているわけではなく、困っていると思いました。
何を言いたいかというと、市職員の皆さんが11月にこの事業概要をつくるときに、市長からの各種事業費における10%削減の指示が影響しているように見えてしまいますが、その影響があるのでしょうか。私は、影響がないとは思っていませんけれども、もし、その影響があるのであれば、市長は観光振興を力強く進めていく、私の一般質問でも、江別観光協会を法人化すると言ってくれています。しかし、今回示された事業は軒並み縮小となっておりますが、このことについてどうお考えか、お答えいただけますか。

経済部長:市全体の予算については、いろいろな議論がありますけれども、観光振興課の事業につきましては、今の体制でできることについて整理して上げさせていただきました。今後は、江別観光協会を法人化しますけれども、残念ながら、令和2年度中の発足には、間に合わないかもしれませんが、令和3年4月から発足できるよう、努力してまいりたいと考えております。
そのような意味では、今、観光振興課で実施している事業、そして、江別観光協会で実施している事業がございますので、それらを融合しながら、今のスタッフができる範囲で、最大限の努力をしてまいりたいと考えています。

本間君:理解していますし、応援すると言っておりますので、何とか頑張っていただきたいと思います。ただ、実態としては、今年度に比べてさらに力強く一歩、二歩前に出たとはとれない内容になっています。
最後にお伺いしますけれども、市長の市政執行方針の中に、江別市観光振興計画に基づき、江別観光の軸である食を中心とした各種PRや販路拡大などに取り組むほか、市内循環バスによる周遊観光やサイクルツーリズムを推進していくことなどにより、観光による交流人口の創出を図ってまいりますとあります。ところが、各種PRや販路拡大の取り組みが正解だったかという検証は必要かもしれませんけれども、事業の実施回数は減っています。サイクルツーリズムについても、市政執行方針では推進していくとされていますが、経済部からは、まずは立ちどまって考えるとの答弁がありました。そうだとするならば、新年度に関しては、とてもではありませんが、観光振興の推進を市政執行方針に入れられるレベルではないと思います。市政執行方針に観光振興の推進が入っているのに、なぜ事業の中身はこのような内容なのでしょうか。これは2月の話です。先ほど、11月に予算要求をして事業概要が決められたと答弁されました。そして、市政執行方針には観光振興の推進が入っているわけですから、どうも事業の中身と市長の考えがすとんとこないのですが、その辺いかがでしょうか。

経済部長:見た目で言われますと、そのようにとられかねないと思って危惧していましたが、市長の意向と同じように、観光振興の推進に力を入れていきたいと思います。また、ことしは新型コロナウイルス感染症の影響で、市内全体の経済が少し停滞しておりますので、この期間に力を入れなければいけないと思っています。
プロモーションイベントについては、担当課長の説明が足りなかったかもしれませんが、株式会社明治屋を通じて東京都でイベントを開催しており、そこでも同じようなPRイベントを実施しているものですから、そのようなものをうまく活用しながら、回数は減らさない方向で対応したい思っております。
それから、サイクルツーリズムについては、現在、サイクルマップを作成してもらっています。まずはサイクルということで、その概念を市内に定着させるためには、エコもあると思いますけれども、市内に住んでいる方々が自分の足で車を使わなくても行けるような場所を開拓してもらうということで、本年度中にはでき上がると聞いております。
そのようなものを使って定着させて、これから市内をサイクルで移動したり、サイクルツーリズムであれば、場合によって、江別市は通過点になりますので、通過場所の整理や環境整備を含めまして、これから対応していきたいと考えております。そのような意味では、市長と同じ考えで我々も予算編成をして、いろいろな工夫をしながら、観光振興の推進に力を入れていきたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。

本間君:経済部長には何回も丁寧な答弁をいただきまして、ありがとうございました。
本当に限られた予算の中で創意工夫されていることはよくわかっていますし、もっと厳密なことを言うと、事務事業評価表を見れば、やはり事業費が10%ぐらい少なくなっているので、そのようなことが影響されていると思っております。また、そのような状況の中で、市政執行方針に入れるべきことなのかどうか、これは改めてどこかの機会で理事者に質問したいと思います。
いずれにしても、今、経済部長から答弁をいただきました。冒頭に申し上げましたとおり、一緒になって観光施策を進めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

徳田君:私からは、日帰り周遊観光推進における市内周遊バスの運行について伺います。
この事業は、いただいた資料を見ますと、平成29年度及び平成30年度には、モニターバスツアーを実施し、令和元年度には、市内周遊バスを運行されています。来年度は、また同じような形で市内周遊バスを運行するとのことでございます。
先ほどの経済部長の答弁で、その中身の変更の一端をうかがい知れた部分はあるわけですけれども、実際のところ、今年度の当初予算を審査するときには、市内周遊バスの運行を実施する旨の話はなかったと思います。今年度に入ってから、秋口に市内周遊バスの運行がなされたと思います。我々としては、若干の唐突感があったわけですけれども、今年度、実施するに至った状況等について伺います。

観光振興課長:今、委員からお話がございましたとおり、平成30年度までは日帰り周遊観光ということで、市外の方を対象としたモニターバスツアーを実施しております。これは、特産品を購入していただいたり、陶芸体験や江別産の野菜を使用した料理体験などを実施しました。アンケート結果では、いずれも非常に好評でございました。
令和元年度に入りまして、モニターバスツアーの実施についても検討したのですけれども、先ほど経済部長からもお答えしましたとおり、参加人数がかなり限られてしまいます。平成29年度及び平成30年度は、モニターバスツアーの参加人数が10名から20名程度でございました。令和元年度は、より多くの方に江別の魅力を知っていただくため、モニターバスツアーのルートを参考にしながら、一日乗り放題の市内周遊バスの運行について、今年度に入り、決定したところでございます。

徳田君:モニターバスツアーを2年間実施して、アンケート結果では好評であったけれども、参加人数が限られることから、より多くの方に江別の魅力を感じていただき、実際に足を運んでいただくため、市内周遊バスの運行に至ったと理解させていただきました。
今の答弁にもありましたけれども、より多くの方に参加いただきたいとのことです。
今年度はどのくらいの方が参加されたのでしょうか。市内・市外別の参加状況がわかれば教えていただけますか。

観光振興課長:令和元年度でございますけれども、一日乗り放題の乗車券を販売いたしまして、236名の方に御購入いただきました。内訳ですけれども、市内の方が70%を超えて参加しております。

徳田君:もしわかればでいいのですけれども、年齢層について、大まかで結構ですから教えていただけますか。

観光振興課長:年齢層でございますけれども、40歳以上が70%以上になっております。私が、乗車いただいている方を見た感じでは、さらに高齢の60歳代、70歳代の方の御乗車も多かったと記憶しております。

徳田君:今年度の実施状況を踏まえて、来年度も市内周遊バスの運行をすると決定したわけですけれども、今年度の実施状況等を踏まえて、来年度はどのような形で実施するのか、その内容について改めて教えていただけますか。

観光振興課長:来年度についてですけれども、大まかな内容は同じように考えておりまして、令和元年度は30分間隔で運行していましたけれども、8の字を書くような形で1周約2時間、乗り放題で、どこで乗ってもおりても自由というような形で、今年度と同じく、9月から10月ごろに事業を実施する予定でございます。
今回の反省点を踏まえまして、例えば、まんまる新聞などにも広告を掲載させていただいたのですけれども、PRに力を入れまして、市外の方にもより御乗車いただける取り組みを進めてまいりたいと考えております。

徳田君:これからいろいろな検討をされていくと思いますが、市外の方に対する事業のPRについての考えがあれば、お伺いします。

観光振興課長:札幌市を含めて、近隣の市町村に御協力いただきながら、観光施設や道の駅などで宣伝するほか、まんまる新聞は効果があるものですから、今年度と同様に、まんまる新聞で周知したいと考えております。また、ラジオ、チラシの配布、江別観光協会のホームページでの周知など、今年度以上に市外に働きかけるPRの手法を考えてまいりたいと思います。

徳田君:私もぜひ成功してほしい、多くの方に参加してほしいということで、応援したい気持ちでございます。
その前提でお話しさせていただきますけれども、今年度は、市内の方が70%以上参加されていたとのことです。そして、40歳以上の方が多かったとのことです。前段の質疑で交流人口についての話がありましたけれども、何を目的として市内周遊バスを運行するのか、気になっている部分があります。
市内の方に、江別の魅力的な場所や食を感じていただくために運行するのであればいいと思いますけれども、先ほど、市外の方にも働きかけをして参加していただきたいとの答弁がありました。そうなってくると、例えば、まんまる新聞に掲載すると、広い範囲に配布されておりますので、効果は高いかもしれませんけれども、実際にまんまる新聞を見る方の年齢層を考えると、ある程度の年齢以上の方なのかという懸念があります。
やはり、例えば、交流人口の拡大もあるでしょうし、また、そこに向けて江別市内のいろいろな魅力を発信していくのであれば、SNSを通じてPRしてもらうことが非常に効果的であります。例えば、日本人には何の変哲もない普通の風景なのに、海外の方が見ると非常にいい風景だと感じられることがあります。SNSを通じて世界に発信することで、日本人が来ない場所に海外の方がいっぱい来る時代であります。そのようなことを考えると、SNSでPRするなど、さらにこの効果を高めていく工夫がもう少し必要だと思います。そのように考えていくと、訴えかけていく年齢層やターゲットが何となくぼやっとしている印象があります。
改めて聞きますけれども、この市内周遊バスの運行で得たいと思っている効果についてどのようにお考えなのか、お伺いします。

観光振興課長:我々が実施前に想定していたターゲットはもう少し若い世代で、お子様連れで乗っていただくことを想定しておりましたけれども、実際のところ、そのような方たちは御自身の車で回られることが多いです。我々としましては、江別市を通過するのではなくて、市内に点在しているいい施設、いい観光施設を回っていただいて、長い時間、滞在していただきたい、そして、消費にもつなげていただきたいということを考えて、この事業を実施したところでございますが、実際のところは、市内の方の参加が多く、年齢層も高いという結果でございました。事業に参加された方へのアンケートでは、車がないので行きたくても行けなかった、江別市は広かったなど、いろいろな御意見をいただきましたが、85%以上の方からは、非常によかったと御好評をいただいております。
来年度のPRに関しましては、どのような形でターゲットを設定するか、基本に立ち返りまして、委員の御指摘のとおりSNSでPRするなど、市外の方に多く参加していただけるような手法を考えたいと思います。
期待する効果は、市内の魅力になかなか気づいていただけない市内の方にも気づいていただいて、例えば、そのような方からお友達へのSNSによる発信を通して、市のPRにつなげることもできると考えております。まずは周知をして多くの方に知っていただき、できましたら、市外の方向けのPRを強化したいと考えております。

徳田君:この事業は非常にいい事業だと思いますし、やはり1人でも多くの方に江別の魅力的な場所に足を運んでいただいて、知ってもらいたいと思っています。
そして、より多くの効果を上げるため、今ほどいろいろなお話をさせていただきました。評価が高かったことはいいですが、よかったで終わる事業ではないと思います。よかったと思った人がリピーターになり、さらにその魅力を広く発信し、多くの人に知ってもらって、翌年度にも多くの方に参加してもらうようにしていかないと、これはある一定の方のための事業になってしまいますので、やはり広くPRをしていかなければいけないと思います。
その働きかけの方法については、いろいろなメディアを使うこともそうですし、例えば、思ったよりも年齢層が高かったとのお話がありましたけれども、江別市には4大学がありまして、車を持っていない学生はたくさんいらっしゃいますので、学生にもっと働きかけをして、このような事業があることを知れば、またそれに参加してもらえるかもしれません。若い方の発信力は非常に高いですから、この事業の実施まで、まだ時間がありますので、いろいろな検討をしていただいて、さらに江別の魅力を発信し、江別のいいところをたくさんの人に感じていただける事業にしていただくことを期待いたします。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

諏訪部君:申しわけありませんが、私は、この日帰り周遊バスが運行されていたことを知りませんでした。非常にいい取り組みだと思いますけれども、観光施設9カ所を回ったとのことですが、その観光施設で何か特別な取り組みを実施したのでしょうか。

観光振興課長:昨年の10月13日に市内周遊バスを運行させていただきましたが、この日は江別河川防災ステーションでえべつ秋の特産味覚まつりがある日でございましたので、江別河川防災ステーションをバス停に加えました。また、えべつ秋の特産味覚まつりでは、市内の事業者が出店しているものですから、立ち寄っていただけるよう、同じ日に開催いたしました。
観光施設において、特別な取り組みは実施しておりませんが、購入時に特典をつけていただきました。例えば、この施設だと何千円以上買ったら特典割引があるなどの御協力をいただきました。
今は体験がキーワードになっておりますので、この日のために特別な取り組みを実施するのではなく、日ごろから実施している観光体験メニューを実施させていただきました。

諏訪部君:若い方は、自分の車で回られるかもしれませんが、そのときだけしかできないことが何かあると興味を持つと思います。バスには乗っていただけないかもしれませんが、そこに行ってみようと考える方もいると思います。また、徳田委員からのお話にもありましたが、最近は、若い方の間でインスタグラムが人気のようですので、なかなか難しいかもしれませんが、そのときだけしかできない取り組みを少しつけ加えると、市民の皆さんは興味を持つと思いました。これは私の勝手な考えかもしれませんが、何か工夫していただければと思います。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

稲守君:先ほどからSNSでの発信が大事だとの話が出ていますけれども、観光振興課ではフェイスブックやツイッターのページを持っているのでしょうか。

観光振興課長:当課では、江別観光協会の事務局の仕事もしております。江別観光協会では、フェイスブックとインスタグラムに登録しております。また、今年度中に予定しているのですけれども、観光振興課においてインスタグラムの登録をしまして、市内のロケーションやいい写真をアップしていく準備を進めているところでございます。

稲守君:そのようなSNSでの発信をぜひ活用していただきたいと思います。
これはもしかすると観光振興課ではないかもしれませんが、SNSで発信するためには、やはりインターネット環境が大事だと思います。この市内周遊バスの運行に関してもそうですが、若い人を呼ぶのであれば、移動式のWi-Fiを設置することで、大容量の写真でもすぐにSNSにアップすることができます。若い人は、スマートフォンの通信料を使わないように節約している方もいらっしゃると思うので、公共のWi-Fiが使えるようになれば、写真を撮って、その場でSNSにアップしていただける機会がふえていくと思いますので、検討していただければと思います。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、えべつやきもの市イベント振興事業についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

観光振興課長:予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針03観光による産業の振興の上から4行目のえべつやきもの市イベント振興事業でありますが、第31回えべつやきもの市に係る事業費を補助する経費でございます。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の令和2年度のえべつやきもの市の概要についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:令和2年度のえべつやきもの市は、新聞報道でもありましたが、連絡バスの運行が困難な状況にあると聞いています。えべつやきもの市といえば、毎年、天候に左右されるけれども、約3万人の来場者が訪れ、江別市の中でも大きなイベントになっていると考えています。連絡バスの運行に問題がある状況ですが、令和2年度のえべつやきもの市をどのように開催しようと考えているのか、その概要を教えてください。

観光振興課長:令和2年度のえべつやきもの市についてでございますけれども、えべつやきもの市実行委員会から、これまで、旧江別高校跡地に設けておりました来場者用の臨時駐車場と、会場となっているJR江別駅前地区を結ぶシャトルバスの確保が困難になったことを主な理由といたしまして、令和2年度以降、当面の間は市役所周辺で、将来的にはJR野幌駅とEBRIをつないでおります野幌中央緑地と東西グリーンモールあたりで開催することにつきまして、会場使用等の協力を含む要望を受けたところでございます。今のところ、令和2年度は、市役所周辺での開催について、えべつやきもの市実行委員会で検討していると伺っております。

稲守君:市役所周辺での開催については、ある程度決まっているのでしょうか。その辺を詳しく教えていただけますか。

観光振興課長:先ほどお話ししました要望を受けまして、市では、市民会館や駐車場に係る影響について協力していきたいと考えております。会場については、シャトルバスが確保できない以上、今までどおり江別地区で実施するのは困難という結論に至ったと聞いております。

稲守君:先ほど、鉄西線沿いに新しくできた野幌中央緑地を活用するとのお話がありましたが、それは今年度ではなくて来年度と考えていいのか、それとも、もともとJR江別駅前で開催していたので、そこで開催できる場合はJR江別駅前で開催するのか、その年度によって場所を変えていくかもしれないということなのか、その辺を教えてください。

観光振興課長:えべつやきもの市実行委員会の意向といたしましては、数年、市役所周辺で実施したいとのことです。将来的なことに関しましては、高架下のスペースを使うことができるのか、そこに入っていくための取りつけ道路などを整備することができるのか、ハードの面を考えると、すぐにJR野幌駅周辺で開催するのは難しいものですから、その調整を含めまして、しばらくの間は、市役所周辺で開催したいとお聞きしております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

諏訪部君:市役所周辺での開催について、別のところからお聞きした限りでは、市民会館を利用される団体などがいらっしゃるときには、当然のことながら、市民会館の駐車場を使われると思います。市民会館の利用者がほとんどいないときでなければ、えべつやきもの市を実施するのは難しいのではないかと心配されている方がいらっしゃいました。7月や8月は市民会館の予約が結構あるのではないかと推測するのですけれども、いかがでしょうか。

観光振興課長:えべつやきもの市実行委員会からは、市民会館のあき状況、特に大ホールのあき状況について確認しながら、道内のほかの焼き物団体のイベントの実施時期とかぶらない日程で調整するとお聞きしております。例えば、練習などで大ホールを使用する場合であれば御協力いただけるのではないかと聞いておりますけれども、新型コロナウイルス感染症の影響があるかもしれないと、えべつやきもの市実行委員会からお聞きしているところでございます。

諏訪部君:もちろん、新型コロナウイルス感染症の影響はあると思いますし、いろいろな事情があることは理解しますが、例年ですと7月の第2週目くらいに開催されるので、現時点である程度決まっていなければ、出店される方も大変でしょうし、いろいろな調整が必要だと思います。
そして、7月の第2週目ではなくて、ほかの日程で開催するのかもしれませんが、それで大丈夫なのでしょうか。今、稲守委員が言ったとおり、とても大きなイベントなので、来年度は開催できるのだろうかという心配がありますが、その辺はいかがでしょうか。もちろん、えべつやきもの市実行委員会が開催するので、市が主催者というわけではありませんが、毎年度、しっかりと予算をつけて、えべつやきもの市イベント振興事業としてかかわっています。もう3月に入っておりますので、時期的に厳しいのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。

観光振興課長:委員がおっしゃるとおり、もう3月に入っておりますので、最終的な日程の決定は急がなければならない時期に来ていると認識しております。市としても、一大イベントであると考えていますので、何とか実施できるように、調整も含めまして協力していきたいと考えているところです。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の事業費の内訳についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:例年270万円の補助金が出されています。今回、連絡バスの運行がなくなりますが、その場合、事業費の変更は行われるのでしょうか、その辺を教えてください。

観光振興課長:昨年の11月に予算要求をさせていただきまして、例年同様、270万円を計上したところでございます。会場の変更についての話をお伺いしたのが12月に入ってからでございますので、予算要求は例年どおりの金額となっております。
えべつやきもの市の開催経費のうち、会場の設営、運営、安全管理に係る経費などを補助対象としており、3分の1以内の額で補助金を交付しております。えべつやきもの市実行委員会に対し、会場の変更に伴う事業費の変更について確認したところ、オリンピックと開催時期が重なり、警備員の不足による警備費の増額が見込まれるほか、ゆうパックや郵便料が増額するなど、事業費が増額になる要素があるとのことですが、シャトルバスの大幅な減便や駐車場を旧江別高校跡地の1カ所に集約するなど、経費の削減が見込めることから、JR江別駅前地区で開催された令和元年度に比べますと、開催経費は総体で減額になる見込みであると聞いております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(14:58)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(15:08)
次に、商工労働課所管の江別まちなか仕事プラザ事業についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

商工労働課長:予算説明書の26ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針02商工業の振興、7行目の江別まちなか仕事プラザ事業でありますが、就労拠点を設置し、求職者への就労支援及び市内事業所の人材確保に向けた支援等に要する経費であります。
続きまして、要求資料について御説明いたします。
資料6ページをお開き願います。
過去3年間における市内の求人状況でございます。
ハローワーク江別が作成した主要業務概況から引用し、ハローワーク江別管内の月間有効求職者数、月間有効求人数と有効求人倍率、最下段は年間の就職件数を示すもので、過去3年分の実績を掲載しております。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の事業の概要と継続性及び期待される効果についてを徳田委員より質疑願います。

徳田君:江別まちなか仕事プラザ事業がスタートするとのことですが、最初に、この事業の概要についてお聞かせいただけますか。

商工労働課長:当事業につきましては、一般の求職者や将来的に就職を希望される方と、地元で求人をしている企業をつなぐ地域密着型の就労支援施設を市内の商業施設内に設置いたしまして、随時、就労相談を受け付けるほか、求職者が希望する働き方のニーズに沿った内容の各種セミナーなどを実施するものでございます。
また、この施設で、地元企業の採用ニーズや企業の困り事などを把握しまして、企業側の採用活動の支援を行うことを想定しております。

徳田君:今の答弁について確認ですけれども、一般の求職者や将来的に就職を希望されている方と、地元企業をつなぐとのお話でございましたが、基本的には、地元企業の求人のみを扱うという認識でよろしいか、確認させていただけますか。

商工労働課長:基本的には、地元企業の求人を扱います。

徳田君:就労相談も受け付けるとのことで、今回、商業施設の中に設置するとお伺いしています。この施設では、市内企業の求人を御紹介するとのことですが、相談については、市民の方を想定しているのか、それとも、市外の方であっても、市内への就職希望がある方は対象となるのか、お伺いします。

商工労働課長:この施設を御利用する方の想定でございますけれども、一般の求職者と考えております。設置場所から考えますと、年齢や性別を問わずに利用いただけると思っておりまして、市内の事業所への就職を希望される方であれば、どこにお住まいかというのは、なかなか判別が難しい部分もございますので、相談を受けるのは、一般の求職者であると考えております。

徳田君:今、事業の概要をお聞きしましたけれども、なかなかイメージがつきにくいことが正直あります。今まで実施してきた事業、例えば、働きたい女性のためのセミナーや高校生の企業交流会なども、この江別まちなか仕事プラザ事業に統合されるというイメージだと思います。それぞれどのような事業を想定されて、この中に集約されるのか、もう少し詳しく説明いただけますか。

商工労働課長:現時点で想定する利用者としましては、女性や、昨今、企業の求めが多いシニア層などを想定しています。そうしますと、就業へのブランクがある方、定年後に新しい職種に挑戦したい方など、何かしらの不安を持っていらっしゃる方が多いと想定されますので、そのような方たちへのセミナーや支援を充実させていきたいと考えております。
そして、企業側への支援として、企業を訪問する担当者をこの施設に配置しまして、例えば、企業の認知度向上や人材確保を進めるための企業向けセミナーなどの開催を想定しております。この施設内では、求人情報の掲示や、企業と職を求めている方が直接交流できる説明会などの開催を予定しております。

徳田君:そして、この拠点の運営ですけれども、どのような形で行われるのでしょうか。市の直営で運営するのか、それとも、人材派遣会社などに委託するのか、そのあたりについてお伺いします。

商工労働課長:今、御説明申し上げましたとおり、求職者については幅広い年齢層、そして、市内企業への支援を想定しておりますので、そのような多数の方への支援のノウハウを持っている人がこの施設に複数名配置されると想定しております。その中では、そのようなノウハウを豊富に持っている事業者に運営していただくのが適切であると考えております。

徳田君:事業者を公募して、求職者と地元の企業をつなぐ役割であったりとか、各種セミナーをその事業者に主催していただくということでよろしいですか。

商工労働課長:当初は、この施設の運営を担っていただく事業者が中心となってセミナーや説明会を開催することになると思いますけれども、立地のいい場所ですし、今のところある程度のスペースを確保できておりますので、その事業者のみならず、いろいろな企業の説明会、あるいは、広く相談を受け付けますので、特定のジャンルの業種の方に集まっていただいて、就職を希望される方への説明会など、さまざまな場面が想定されると考えております。
これは開設してみないとわかりませんし、運営していただく事業者の御提案などにもよりますけれども、今のところ、利用方法を限定することは想定しておりません。

徳田君:事業の概要については、おおむね理解しましたけれども、問題はその継続性です。予算説明書を見ますと、国からの補助が半分とのことですが、これは国の交付金を利用した事業ということでよろしいでしょうか。

商工労働課長:当事業は、国の地方創生推進交付金を申請中でございまして、その支援をいただいく予定でございます。

徳田君:地方創生推進交付金は、さまざまな要件があると思いますけれども、例えば3年なら3年、5年なら5年、このような計画に対して出るのか、それとも、単年度ごとにやっていかなければならないのか、そのあたりはどのようになっているのでしょうか。

商工労働課長:この事業が地方創生推進交付金の該当事業として認定を受けましたら、原則3年間については、継続的に申請可能ですので、3年間は各年度ごとに地方創生推進交付金を受けられると考えております。

徳田君:まずは、地方創生推進交付金の該当事業として認定を受けることが前提ですけれども、3年間はこの形で継続することができるとのことです。その先については、地方創生推進交付金の要綱など、まだ不確定な部分がいろいろあると思いますけれども、それによってまた考えなければならないという理解でよろしいですか。

商工労働課長:この事業はこれから始める事業でございますので、その先の見通しになりますと、不確実な話になるかもしれませんが、それ以降も、事業計画や経済状況、市内の雇用・就職状況なども見ながら、その先の展開を考えていきたいと思っております。

徳田君:今回統合される事業の中には、ある程度の成果があった事業も含まれています。そのような意味では、今回、この地方創生推進交付金を活用できるといういい方向に捉えるのか、それとも、もし3年後に地方創生推進交付金を活用できなくなったときにまた考えなければいけないので、どうしようと思うのか、捉え方によっていろいろな考え方があると思います。ただ、そのような地方創生推進交付金を活用しながら、今まで効果のあった事業を続けていくことに関しては、それでいいと思っています。
そのような中にあって、地元企業と求職者、働きたい女性、シニア層をつなぐ取り組みをするとのことですけれども、今回の資料を見て、私も驚いたのですが、ハローワーク江別管内での有効求人倍率は減少傾向であります。そのような現状を踏まえながら、今回この事業を進めることによって、所管としてどのような効果を期待されているのか、その点についてお伺いします。

商工労働課長:今、委員が御指摘のとおり、資料では、有効求人倍率や月間の有効求人数などをお示しさせていただいております。市内の就労環境としましては、札幌市に隣接しており、交通アクセスがよいですから、市外へ就職する場合も多いと捉えております。
結果的に、市内の企業をよく知らない方々が多くいることも、この事業に対するアンケート結果などからお見受けしております。ですから、この施設では、市内企業への就労に関する幅広い取り組みを実施し、市内企業の認知度を上げることで、市内の求職者が市内で働き、市内の雇用循環を活性化できるよう、取り組んでいきたいと思っております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

猪股君:今ほど、主に女性とシニア層を対象にしているとの御説明をいただきました。
全国の自治体では、この地方創生推進交付金を活用し、仕事に関連する事業が実施されておりますが、その事例を見る中で私が注目していたのは、ターゲットをセグメントして、拾い上げられていない部分を拾い上げる事例です。例えば、昨年から東川町で始まったのは、しごとスタンドといって、子供を持っているお母さんがなかなか仕事を見つけづらい中で、あいた時間を企業とマッチングするような、シルバー人材センターのお母さんバージョンのような形の事業が始まりました。今回は、主に女性とシニア層を対象にしているとのことですが、幅広いターゲットを設定した背景や理由があれば教えてください。

商工労働課長:幅広いターゲットに御利用いただきたいと申し上げましたけれども、これまで取り組んできた事業としては、女性のための就職支援事業や、高校生、大学生を対象とした事業など、今、委員から御指摘いただいたセグメント的な部分の取り組みも行ってまいりました。
それらの事業開始から数年たちまして、改めて市内の雇用環境や求職者の状況のほか、広い年齢層を対象にしないと労働力が確保できないという状況などを企業から聞き取りしていく中では、期間を区切って実施してきた今までの事業ではなくて、通年で人の集まりやすい場所で事業を行うほうが、求職者も、採用される企業もメリットが大きいと判断したところでございます。

猪股君:提出資料について、徳田委員からもお話がありましたが、やはり市内の月間有効求職者数と月間有効求人数を見ると、企業は求人にお困りだという発言があったのですけれども、数字的には、企業はどこに困り事があると捉えていらっしゃるのか、お聞かせください。

商工労働課長:資料の詳しい説明になってしまうかもしれませんが、お示ししている有効求人倍率につきましては、月間有効求人数を月間有効求職者数で除した数ということで、平成30年度は、札幌管内ですと1.08倍ですけれども、江別市はそれよりも低い0.61倍になっております。
ハローワーク江別に確認しましたところ、実際には、江別市に本社がない企業からの求人などがあり、その辺の数値がハローワーク江別の数値に反映されない部分もございますので、江別市の月間有効求職者数は少なくなっています。
月間有効求人数が少ないにもかかわらず、働き手がなかなか確保できない状況ですので、それは道内の他市町村と変わらない状況であると考えますと、札幌市を初め、近隣の市町村に働き口を求めて、そちらに流れているという状況が見られるのではないかとの御説明がございました。そのような状況を受けまして、この事業では、市内の企業に目を向けていただくような取り組みを実施していきたいとの考えであります。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の廃止事業に対する補完性についてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:徳田委員と猪股委員の質疑に大分かぶってしまいますが、高校生や大学生の就職支援に関してもこの事業で扱っていくとのことですけれども、どのような形で行うのでしょうか。

商工労働課長:働きたい女性のための就職支援事業、高校生就職支援事業、有給インターンシップ等地域就職支援事業などを統合し、この事業を立ち上げました。
有給インターンシップ等地域就職支援業につきましては、今後、企画政策部で実施する学生地域定着自治体連携事業に統合いたします。まちなか仕事プラザ事業では、拠点施設の運営の中で把握した企業の採用人数などを、学生地域定着推進広域連携協議会、いわゆるジモ×ガクに御提供するなど、市内企業における学生の受け入れが進むよう、部局間で連携しながら、この事業を進めていきたいと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

猪股君:私は、働きたい女性のための就職支援事業について一般質問させていただきましたが、この事業の中に、メークアップ講座があったと思いますけれども、そのようなものも後継事業の中で実施する予定があるのか、お聞かせください。

商工労働課長:働きたい女性のための就職支援事業で行われていた事業につきましては、基本的にこの事業でも継続して行ってまいりたいと考えております。

猪股君:事業としては継続されていくとのことなので、要望させていただきます。
これまで、メークアップ講座やマナー講座などが実施されてきたところですが、最近、イオン江別店のメーク売り場も変わりました。
また、今、女性の間で話題になっているのですけれども、ハッシュKuTooという活動があって、女性に見た目のことを強いてはいけない動きが出てきている中で、メークアップ講座を自治体として行うのは、昨今の性差による外見や服装の自由を制限しない流れの中では、誤解されてしまうことがあるのではないかと危惧しています。そのような視点で、内容の見直しをされる予定はあるかどうか、お聞かせください。

商工労働課長:この後の御質疑に触れる部分があるかもしれませんが、基本的にこの施設を運営していただく事業者の御提案がメーンになると思いますので、今、委員から御指摘あった部分についても、昨今の社会情勢に合わせた事業展開になると想定しております。

猪股君:ぜひ、昨今の社会情勢に合わせた事業展開をお願いします。
それから、働きたい女性のための就職支援事業の中で、ビジネスマナー講座があったと思いますけれども、女性の職業選択を狭める形ではなくて、男女関係なく、ビジネスマナーを学んでいいのではないかと思いますので、そのような視点も必要になると思います。やはり、働き方を考える上では、男女共同参画の視点が必ず必要になってくると思いますので、男女共同参画担当が江別市にもいらっしゃいますから、一緒に検討していただける体制をとっていただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。

商工労働課長:私の説明が拙かったかもしれませんが、職を探されている方、そして、雇用したい企業ももちろんですけれども、それ以外の市役所も含めた就業関連の機関と連携しながら運営したいと考えておりますので、今、御指摘のありました点を十分踏まえて運営してまいりたいと考えております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、3番目の委託事業者の選定方法についてを高間委員より質疑願います。

高間君:委託事業者の選定はどのように行うのか、教えてください。

商工労働課長:この施設を運営していただく事業者の選定方法につきましては、就労相談、就労支援研修、市内企業に対する雇用環境改善等に関するアドバイスなども含め、人材育成や企業相談に関するノウハウを持った事業者を公募により選定したいと考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、4番目の市内の求人状況についてを吉本委員より質疑願います。

吉本君:猪股委員の質疑に対する答弁で大体のことはわかりました。
事務事業評価表に、市内の事業者の多くが人材不足による経営上の問題を抱えていると書かれており、江別市内に仕事を求める人と会社がどの程度あるのかと思ったものですから、資料を要求しました。
有効求人倍率を見ると、先ほどの御説明のとおり、平成30年度は0.61倍ですので、1を切っています。ただ、江別市だけではなくて、新篠津村も含むハローワーク江別管内の数値なので、若干正確性は欠けると思いましたけれども、先ほど商工労働課長が説明されていたことで、それは了解いたしました。
ただ、猪股委員から質疑がありましたけれども、では、なぜ江別市内の企業がこんなに人を求めているのに江別市内で就職してくれないのかという考察といいますか、先ほどの御説明だと引き受ける事業者にはそういうことも求めるということをおっしゃっていましたから、企業へのいろいろな指導やレクチャーもされるのだろうと思います。ですから、求める人と求められる人の関係が少し改善されることを期待したいと思います。
私の質疑は、既に解決されましたので結構です。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

諏訪部君:一般論かもしれませんが、例えば、介護事業は非常に人手不足ですけれども、そこにつきたい方がなかなかいないと言われています。やはり、江別市でもそのような状況があるという理解でよろしいでしょうか。また、江別まちなか仕事プラザをつくって、ある程度、その状況が改善されることに期待したいのですけれども、その辺はいかがでしょうか。

商工労働課長:委員から御指摘がございました職を求める方とのギャップについては、もちろん実情としてございます。それから、我々がこれまで進めてきた事業の中でも、雇用する期間、雇用の時期、雇用する人数と求めている方とのタイミングなどについて、企業からお話がございまして、そういったところを解消する意味でも、通年でこのような施設を使って就職、雇用に結びつけていただくことが非常に有効ではないかと考えております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、5番目のハローワークとの違いについてを稲守委員より質疑願います。

稲守君:ハローワークとの違いについてですけれども、先ほど徳田委員からも質疑がありましたが、この江別まちなか仕事プラザでは、江別市内の会社に特化した職業の案内をしていくという認識で間違いないですか。

商工労働課長:ハローワークとの違いですが、ハローワークは出された求人票に対して働きたい方が来て、そこで実際に雇用契約をしていただくという形ですけれども、江別まちなか仕事プラザは、職業を直接紹介するというより、一般に働きたいと思っていらっしゃる方や、今はそうではないけれども、将来的に、例えば子育てが落ちついた段階で働きたいと思っていらっしゃる方と市内企業を結びつけられるよう、主に情報提供を行っていきたいと考えております。そのような施設として活用いただくことを考えています。
それから、今お話がありましたように、ハローワーク江別では、江別市内の求人に特化した取り組みは、立場上といいますか、仕組み上できないことになっております。そのような意味では、当市がこの施設を使って市内企業への雇用循環を促進するという、先ほど御説明した効果の違いがあると考えております。
そして、江別まちなか仕事プラザ事業という事業名をつけておりますけれども、ハローワーク江別は、実際に本当に仕事を探されている方が行くという形です。例えば、将来的に働いてみたいけれども、今は情報がないとか、子育てを初めとしたいろいろな不安を持っていらっしゃる方に気軽に立ち寄っていただけるような立地でございますので、そういった点もハローワークとの違いであると考えております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。

徳田君:江別まちなか仕事プラザとハローワークの役割の違いをもう少し整理させていただきたいと思います。
今ほどの説明ですと、この江別まちなか仕事プラザは、市内企業の求人を御紹介する場所であるとのことです。一方で、ハローワークは、市内以外の求人についても紹介するけれども、実際に働くとなったときには、江別まちなか仕事プラザでその手続をするのではなくて、ハローワークに行くという理解でよろしいのか、それとも、独自にここで何か求人を出しているところと職を求めている人をつなぐ役割もできるのか、その辺についてもう少し詳しく教えていただけますか。

商工労働課長:今、委員が御指摘のとおり、ハローワークで出されている求人票に対する就職のあっせんを江別まちなか仕事プラザで行うわけではございません。ですので、もし就職に結びつくようなお話があれば、それはハローワークに求人登録をしていただくという考え方になります。

徳田君:もう少し理解を深めていきたいと思います。
例えば、ハローワークに市内企業から求人が来たとしまして、ハローワークから江別まちなか仕事プラザに御紹介いただいて、その求人情報の提供を江別まちなか仕事プラザでするとします。そして、実際に江別まちなか仕事プラザに来た仕事を求めている人がその求人情報を目にしたときに、ここで働きたいと思った場合には、ハローワークに誘導をするという理解でよろしいでしょうか。

商工労働課長:そのとおりでございます。

徳田君:あくまでも、情報提供の場であるということが江別まちなか仕事プラザの基本的な役割という理解でいいのでしょうか。

商工労働課長:ここの機能の一つとして、ハローワークに出されている求人情報を提供するという役割がありますので、そのとおりでございます。

徳田君:もう1点お聞きしますが、最初の私の質疑の中で、将来的な就労希望者も含めて、仕事を求めている方と地元で求人したい企業をつなぐ役割についてのお話がありました。そのつなぐ役割の中に、例えば、地元の企業がハローワークではなくて、江別まちなか仕事プラザに対して、例えば、こういう職種で5人ほど人材が欲しいと相談し、仕事を求めている方がこの江別まちなか仕事プラザに来た場合、それを直接ここでつなぐことができるのか、それとも、やはり法律上の問題もあると思いますので、基本的に求人はハローワークに出していただき、そして、直接的につなぐのはハローワークの役割であって情報提供だけを行うということなのか、その辺をもう少し詳しく教えていただけますか。

商工労働課長:委員がおっしゃったとおり、求人票につなぐ役割を担うのはハローワークでございます。我々が担うのは、あくまでもハローワークに求人票として出された情報を提供する機能でございます。御説明としては情報提供と申しましたけれども、今、お話がありました実際に5人が必要ですということ以外に、こういう働き方ができます、こういう仕事ですということを知っていただくことで、そこから先の就職に結びつけていただくことをこの施設で行っていただきたいと考えているところです。

徳田君:だんだん混迷を深めてきた感じがありますけれども、例えば、市内の企業が人材を欲しいと、直接、江別まちなか仕事プラザに相談したとしても、そこで職業を紹介できるというわけではないという理解でよろしいですか。このような業種がありますということは言えるけれども、職を求めている方と企業を江別まちなか仕事プラザから直接つないで橋渡しをして、いつ面接に行ってもらいますということまではできない、または行わないという理解でよろしいですか。それとも、江別まちなか仕事プラザはそこまでの機能を持っているという理解でいいのか、どちらなのでしょうか。

委員長(三角君):暫時休憩いたします。(15:50)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(15:52)

商工労働課長:もし企業から雇用したいという御相談があれば、まずハローワークに登録していただいて、それから、こちらに情報が来ますので、それに基づいて相談があったり、あるいは、どのように採用したらいいかということで企業の担当も動きますので、そのような中で、このような形で採用するのがいいのではないですかとなったら、やはりハローワークに登録していただきます。相談に来られた求職者の方も、そこで働きたいとなりましたら、ハローワークに行って手続をしていただきます。その手続に不安があれば、もちろん相談に乗ります。委員が御指摘の最終的に職を求めていらっしゃる方と雇用される方のつなぎは、あくまでもハローワークの業務になります。

徳田君:イメージとしては、仕事を求めている方とハローワークの間に立ってつないでいくということでいいと思います。今までだと、ハローワークにたくさん求人があって、自分で求人票を見ながら、どの仕事にするか選択します。その中には、もちろん市内企業も、市外企業もたくさんあるわけで、そういった意味においては、ハローワークに行くと、仕事を求めている方は、さまざまな選択肢の中から仕事を探していくけれども、この江別まちなか仕事プラザの窓口に行ったときには、例えば、すぐ仕事をしたい、もしくは、これから先、仕事がしたいといういろいろな階層の方がいると思いますが、そこにあるのは市内の求人情報であり、それを見て、これがいいなと思ったら、いろいろな情報を積極的に教えて、その方が、この会社で働きたい、話を聞いてみたいと思えば、それについては、ハローワークにつないでいくと。やりとりに不安があるのであれば、その間にしっかり立って、丁寧につないであげる、サポートをしていく、そのような事業展開をされるということでよろしいでしょうか。

商工労働課長:就職に至るプロセスとしては、そのようなことになると思います。

徳田君:ハローワークとの役割分担がしっかりとされて、市内の求人に対して仕事を求める方にアプローチができるということで理解しましたので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、野幌駅周辺地区商店街活性化促進事業についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

商工労働課長:それでは、予算説明書の26ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針02商工業の振興、9行目の野幌駅周辺地区商店街活性化促進事業でありますが、野幌商店街の再編整備に係るものに要する経費でございます。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目の野幌商店街の再編整備に係るコーディネーターの配置についてを猪股委員より質疑願います。

猪股君:江別の顔づくり事業の最終年度を終えて、野幌駅周辺土地区画整理事業も令和元年度内に換地処分が完了するということで、あとは道道の整備を残して事業が完了すると認識しています。
来年度は、今年度に引き続き、野幌商店街の再編整備にかかわるコーディネーターの配置が予定されているとのことですが、来年度の事業における野幌商店街の再編整備の全体像はどのようなものをお考えなのか、また、その中でのコーディネーターの役割はどういったことなのか、お聞かせください。

商工労働課長:野幌駅周辺地区商店街活性化促進事業につきましては、野幌商店街の再整備に当たりまして、野幌商店街が望まれる店舗等を空き土地に誘致することを促進する事業でございます。その中で、空き土地への店舗等の誘致に関しまして、コーディネーターに委託して出店の誘導をするということで、コーディネーターは野幌商店街からの業務委託を受ける形で配置されているものでございます。

猪股君:事務事業評価表に、事業の意図として、街路事業に伴う野幌商店街の再編整備にかかわる地域課題が解決されるとありまして、もしかしたら今の御説明とかぶるかもしれませんけれども、どのような状態になれば課題が解決されたとお考えなのか、お聞かせください。

商工労働課長:この事業名のとおり、野幌商店街が活性化することが事業目的でございます。現状、計画の区域内にあいている土地もまだございますので、引き続き、そちらの土地に活性化につながる業態の店舗を誘致していくことになろうかと思います。空き土地が埋まって出店された暁には、野幌商店街の考える活性化が達成されると考えております。

猪股君:あいている土地の活性化と店舗の誘致が一番の目的であると理解したのですけれども、よろしいですか。

商工労働課長:コーディネーターの役割としては、そのようなものであると考えております。

猪股君:野幌商店街に必要な集客力のある店舗を誘致したいという考えは、もちろん野幌商店街としてお持ちであると理解するのですけれども、それは市内どこの商店街も同じ思いです。この店舗誘致を目指すコーディネーターがいらっしゃるということで、例えばこのような事業を市内全体の商店街に当て込むような、今後、市内全域的な事業としての実施が検討されればいいと思いましたが、お考えをお聞かせください。

経済部長:コーディネーター的な立場の方が全市的な商店街活性化を検討したらどうかという御質疑だと思います。
それについては、当然、各商店街がいろいろ厳しい状況になっていますので、それぞれ活性化の方法があろうかと思います。そういった意味では、今後、市と江別商工会議所等が連携して、既存の商店街との連携、それから、活性化のあり方について、引き続き検討してまいりたいと考えていますし、そのためには何らかの結果を出さなければならないと思っています。

猪股君:商店街も本当はこのようなお店が欲しいという思いと、実際に出してくださる店舗のマッチングが本当に難しくて、商店街の皆さんは悩んでいらっしゃると思います。全市的な視点で、ぜひ今後も検討していただきたいと要望いたします。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の野幌商店街の集客力向上のための店舗誘致の現状についてを吉本委員より質疑願います。

吉本君:今の質疑と若干かぶってしまうのですけれども、率直に質疑いたします。
店舗誘致の現状について、野幌商店街がこのような店舗に来てほしいということが前提で、補助金を出す事業だと理解しております。
事務事業評価表の経済の33ページの成果指標で、相談件数があるのですけれども、誘致件数がずっとゼロ件ということで、そのあたりは、多分、コーディネーターが本当に努力されていらっしゃるというのはよくわかります。
済みませんが、このあたりは3番目の野幌商店街の地域課題の解決についてとかぶってしまうので、一緒に質疑してもよろしいでしょうか。

委員長(三角君):2番目と3番目を一括質疑としてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。

吉本君:相談件数がゼロ件ということで、コーディネーターはかなり努力されていらっしゃるけれども、野幌商店街には地域的な課題があって、それが弊害になると思います。地域に住んでいらっしゃる方は、これだけ江別の顔づくり事業がうまくいっているのに、何でここだけこんなふうにいつまでも店が張りつかないのかと思っている方はたくさんおりますので、現状をどのように考えればいいのか、担当部局のお考えをお聞かせいただけますか。

商工労働課長:店舗誘致の現状と地域課題の解決ということで、二つの御質疑をいただいております。
これまで、コーディネーターが相談にかかわっている件数は八百数十件で、900件近い件数の相談を受けながら、誘致につながるようにいろいろなお仕事をしていただいております。
野幌商店街のエリアに限ると、現状は17店舗で、4店舗ぐらいの進出がありました。そして、8丁目プラザのっぽという施設に入っているカフェ&デリマチノキの出店につながったときに、市から家賃を補助したという経過もございます。
そのような形で、野幌商店街は、飲食店を中心として誘致につながることを希望されているとお聞きしておりますので、引き続き、出店につながるように、コーディネーターの業務を続けていただくとともに、江別の顔づくり事業のエリアとしては、野幌商店街に限らず、見回しますと、まだ未活用の土地がございますので、相談を受ける中で活性化につながるような動きをしていただくことになると考えております。
また、先ほど猪股委員からも御指摘がありましたけれども、道道の整備がまだ半分残っているとお聞きしております。これは道路整備にあわせて、電線の地中化といった歩道の整備もされますが、こちらにつきましては、我々は工事の所管ではございませんので、詳しい話をお聞きしておりませんけれども、これは昨年来、延期になっており、令和2年度の工事着手になったとしても、相当な期間がかかるとお聞きしております。
恐らく、皆さん御承知のとおり、その道路の工事が始まりますと、舗装が剥がされて、一定期間、砂利道のような状態になるとお聞きしております。そのような意味では、整備が終わるめどがつくと、出店される事業者にもより具体的に考えていただけると、コーディネーターからお聞きしております。そのような現状を踏まえて、引き続き、野幌駅周辺地区商店街活性化促進事業を支援していただかなければいけないと思っております。

吉本君:ベースになる地盤の整備がまだ終わっていないという状況がわかりましたので結構です。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、商工業活性化事業におけるサポート事業についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

商工労働課長:予算説明書の26ページになります。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針02商工業の振興、10行目の商工業活性化事業でありますが、商店街振興や地域経済活性化事業に対する補助及び制度周知や個別支援に係る業務委託の経費であります。

委員長(三角君):初めに、猪股委員より質疑願います。

猪股君:来年度から、制度の周知や個別支援にかかわる業務委託費が新たに計上されていますが、具体的なサポート内容と委託先について御説明をお願いします。

商工労働課長:来年度から実施しますサポート事業についてですけれども、このサポート事業は、これまで商店街参入促進事業として実施していたものの内容を見直し、より効果を得られる形態として本事業に統合したものでございます。商工業活性化事業は、市内の経済の活性化を図るために、中小企業や商店街等が行う事業に対し、補助金を交付する事業でございますけれども、この補助金の周知や個別の補助金申請等を含めた個別の支援を行うためのサポート事業を、この商工業活性化事業の中に追加した形になっております。
このサポート事業自体は、活性化を目的としたセミナーや説明会の開催のほかに、補助金の内容や使い方などをわかりやすく説明するためのリーフレットを作成したり、実際にこの事業を活用して事業を行いたい団体等の申請業務なども個別に支援してもらうことを想定しております。
業務委託を予定しておりますので、委託先としましては、今のところ、これまで商店街参入促進事業をお願いしていましたNPO法人えべつ協働ねっとわーくを想定してございます。

猪股君:これまで、商店街参入促進事業で説明会やセミナーを実施されていたものが、より個別支援に比重を置いて実施され、使いやすくなっていくと理解しています。
事業が統合されるということで、この商店街参入促進事業は、意図として、商店街でのコミュニティー活動の参加に対する機運を醸成するため、セミナー参加者をふやし、参入の促進を図るというものでしたので、対象は地域住民や学生だったと思います。そう考えると、今回のサポート事業は、商工業活性化事業の補助金メニューはたくさんあるのですけれども、どちらかというと、ハードではなくてソフトの事業に、よりなじむような事業だと認識しているのですが、いかがでしょうか。

商工労働課長:この事業につきましては、今、御指摘がありましたとおり、一般市民、団体、商店やコミュニティー活動に限定したものではなく、イベントや情報発信なども含めて行われる事業をバックアップできると考えております。
また、この補助金につきましては、学生が企画段階から参加しますと補助率が上がるという仕組みになっております。NPO法人えべつ協働ねっとわーくは、他部署の所管ですけれども、先ほどあった学生の地域支援の事業などの委託も担っていらっしゃいますので、学生たちとのパイプも持っております。そのような意味では、この補助金のサポートをするときに、いろいろな提案ができると考えておりますので、そのような意味でも、この江別市商工業活性化事業補助金の活用が期待できると考えております。

猪股君:やはりソフトの事業に、より敬重されている印象を受けています。
事務事業評価表の経済の21ページでは、ハード事業における補助金の活用件数が平成30年度と令和元年度はゼロ件ということで、ハード事業の補助金は実績を見ても使いづらいという認識があります。
たとえ、このハード事業として補助金が出たとしても、商店街として組合員数が減少している昨今、自己資金を捻出してでも使うという状態にはなかなかなれないぐらい現状としては大変だと思います。野幌商店街についての質疑に対する答弁の中では、家賃補助もできるのであれば、それは商店街に参入しやすい補助メニューではないかと考えると、今後、見直す予定があるのか、お聞かせいただけますか。

商工労働課長:江別市商工業活性化事業補助金に関しましては、今、来年度に向けて内容の見直しを経済部内で検討しているところです。御指摘のとおり、ハード事業に関しましては、御自身の金額の負担も相当あるものですから、そのようなところを使いやすいように少し見直そうと考えているところでございます。
御指摘の家賃補助の部分などにつきましては、踏み込んだ検討はしておりませんけれども、使いたいとお考えになっている皆さんが、より使いやすくなる形に見直したいと思っています。

猪股君:見直しに当たって、どのような事業だったら使いやすいのか、ぜひ商店街にニーズ調査をしてみてはどうかと考えるのですけれども、いかがでしょうか。

商工労働課長:見直す過程の中で、必要に応じてアンケートをすることを考えたいと思います。

猪股君:サポート事業については、ソフト事業がメーンになっていますが、イベントを主催したいと考える市民の多くは、商店街などで話をする中でやってみようと考えると思うので、そのような意味では、やはり末端で設定のあるお店が、NPO法人えべつ協働ねっとわーくでは、このような事業を行っているということについて周知する必要性があると思います。市としても各商店街への周知を徹底していただければと思います。
要望で終わります。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、江別の顔づくり事業(商業等活性化事業)におけるJR野幌駅前広場の活用についての質疑に入ります。
予算の説明を求めます。

商工労働課長:予算説明書の28ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針02商工業の振興、3行目の江別の顔づくり事業(商工業活性化事業)でありますが、江別の顔づくり事業の推進に寄与する地域活性化事業への支援に要する経費であります。

委員長(三角君):初めに、岡委員より質疑願います。

岡君:先ほど来、話されていますけれども、江別の顔づくり事業が一段落した状況になっておりまして、JR野幌駅についても、北口、南口ともに、なかなかいい広場をつくっていただいたと思っています。ハードはできましたので、いかにこれを活用していくかが今後問われる状況になっていると認識しております。
そのような中で、JR野幌駅前の広場を使ってみたいという声は、私のところにも複数寄せられているのですけれども、一体どこが窓口になっているのでしょうか。また、そもそも、どのような条件なら使えるということが誰が見てもすぐわかる状況にはなっていないと認識しております。
今後、市としては、これらの問題をどの部署がどう考えていくのか、建設部に聞いてみても、余りつれない返事でございました。それでは、この事業で聞くのがいいかどうかわかりませんが、ソフト的な意味では、経済部のほうが一日の長があるのは事実だと思うので、その点をどのように考えられているのか、担当レベルでどこまで答えられるかわからないところもあるかもしれませんが、お伺いします。

商工労働課長:江別の顔づくり事業の進展の中で、JR野幌駅前広場につきましては、平成31年3月に南口が供用開始されておりまして、4月からはバスも乗り入れており、実際に利用されている状況でございます。
そのような中で、野幌駅周辺地区活性化協議会による南北両広場の施設を活用したイベントや、NOPPOROイルミネーション実行委員会による冬期間のイルミネーション装飾などが実施されておりまして、地元の大学生の参加も得ながら、利活用の取り組みが続けられている状況にあると市としては認識しております。
今後、JR野幌駅前広場のみならず、周辺の施設、例えば、JR野幌駅周辺の東西グリーンモールもこの春に正式に供用を開始するとお聞きしておりますので、そのようなところを利用することで活性化の可能性をさらに広げていけると認識しております。それらの設備や施設と連携するイベントを開催するなど、野幌駅周辺地区活性化協議会や野幌商店街振興組合、地域住民の方々などと、そうしたことを議論しながら進めてまいりたいと考えております。

岡君:東西グリーンモールも含めて、そのような動きがもっと活発になればいいと思います。今実施している事業はいいと思いますけれども、より広く募るといいますか、東西グリーンモールや、JR野幌駅の北口、南口の大広場の活用方法を考えるに当たって、他市の事例などを見ると、どちらかというと、建設部が窓口になっているところもあります。
これは経済部長にお伺いしますけれども、江別の顔づくり事業が一段落しまして、建設部はハードの整備は終わったというつれない返事です。今後、より活性化を図っていくために、市のどこが次の音頭を取っていくのか、市全体として今どのように考えられているのか、お答えいただけますか。

経済部長:正直なところ、まだ建設部で対応いただいておりまして、市全体であそこの広場をどう活用するかについては、議論は熟していない状況であります。ただ、あのような形でできた以上は、当然、イベントの関係であれば、経済部で音頭を取りながら利用の仕方を検討したり、JR北海道の土地もありますので、JR北海道との協議の窓口も含めて、今後、きちんと結論を出していきたいと思っています。

岡君:一般質問でも別途質問していきたいと思いますので、ぜひ市全体で、より活性化を図るにはどのような形で対応していけばいいか、考えておいていただければと思います。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、中小企業資金融資事業についての質疑に入ります。
予算及び要求資料の説明を求めます。

商工労働課長:予算説明書の26ページをお開き願います。
まちづくり政策02産業、取り組みの基本方針02商工業の振興、下から3行目の中小企業資金融資事業でありますが、市内中小企業者等への運転資金・設備資金融資に要する経費であります。
続きまして、要求資料について御説明申し上げます。
資料7ページになりますので、ごらんください。
過去10年間の融資件数及び融資額として、平成21年度から平成30年度までの新規貸し付け分についてまとめたものです。
左側から順に、中小企業振興資金、小規模企業安定資金とありますが、それぞれ、中小企業者に対する運転資金、小規模企業者に対する運転資金です。
次に、商工業近代化資金のうち、商工業設備資金とは、業務用機械や車両等の購入に必要な資金のほか、工場や店舗の新築、用地取得などのための資金であります。
その右側の新規開業者・産学・産産連携事業資金は、主に、新たに起業する新規開業者向けの運転資金及び設備資金であります。
以上、各資金の新規貸し付けに係る件数及び金額の合計が融資件数及び融資額合計です。
一番右側の預託額合計欄は、市が金融機関に対し、原資として預託している金額です。市内の中小企業者が金融機関から低金利で融資を受けられるよう、市が各金融機関に対し、融資額の2分の1または3分の1に当たる金額を原資分として預託しております。
なお、各資金の預託倍率は、各資金名の下に記載しているとおりです。
以上です。

委員長(三角君):初めに、1番目のこれまでの実績についてを芳賀委員より質疑願います。

芳賀君:大体の流れは理解させていただきましたが、改めて確認させていただきます。
ほかにも融資してくれるところはあると思いますけれども、市民にとって、ほかと比べてどのようなメリットがあるのか、改めてお聞かせください。

商工労働課長:資料でお示ししましたとおり、各年度で多少の上限はございますけれども、このような現状で御利用いただいております。
この融資を事業者の方が利用するメリットでございますが、実際に融資を御担当いただいている金融機関にお話を伺いますと、貸し付けの際に、事業者が信用保証協会にお支払いすべき保証料について、一部または全部を市で補給する形でお借りいただいてございます。この信用保証料の補給につきましては、周辺あるいは人口規模が同規模の自治体を含めて調べましても、ここまで、それぞれの資金に対して信用保証をしている融資は少なく、借り手にとって非常に有利な制度であると各金融機関は受けとめていらっしゃいまして、これが江別市の制度融資を使うメリットではないかとお聞きしております。

芳賀君:運転資金や設備資金に対して、それぞれ融資限度額や融資期間が想定されていまして、金額にもよるのですが、運転資金ですと、短くて3年から5年以内、設備資金ですと、長くて15年以内という形で設定されております。融資限度額や融資期間についての要望などはあるのかどうか、お聞かせください。

商工労働課長:この融資制度の仕組みでございますけれども、年に何回か金融機関と打ち合わせをする機会がございまして、その中で、当市の設定している制度について、お話を直接伺う機会がございます。融資期間については、確かに5年の設定は他市と比べて短く見えるのですけれども、金融機関にお話を伺いますと、3年から3年半ぐらいで、その融資そのものの借りかえといいますか、見直しを行う事業者が多く、実質的に融資期間が問題になる場面は少ないとお聞きしております。
ただ、融資枠については、金融機関によってはもっと貸したいということがありますが、それも市の融資制度だけではなくて、いろいろな融資制度を組み合わせて御案内する中でのお話になりますので、その点についても、できるようであれば広げることも御検討いただきたいというお話は、一部金融機関からいただいております。ただ、基本的には、各金融機関とも非常に使いやすい形の制度ですので、御希望される場合には優先して御案内していただいている状況だとお聞きしております。

芳賀君:そのような有利な制度があることに関して、PRや皆さんに知っていただく方法として、どのようなことをされているのか、教えてください。

商工労働課長:この融資制度については、もちろん当市の窓口にもパンフレットを御用意しまして、御相談に来られた皆さんには、それに基づいて御案内をしておりますし、当然、取り扱っていただいている金融機関にも同様のパンフレットを置かせていただきまして、各融資担当の方に、こちらの御案内もいただくようにお願いしております。
ただ、各金融機関は、さまざまな商品を取り扱っていらっしゃいますので、その中で、逆に、市の都合というよりは、お客様にとって何が一番いい商品であるかということを、それぞれの御融資の担当がお客さんの話をお聞きする中で組み合わせて実行されています。今の段階では、そのようなPRになるのですけれども、パンフレットもよりわかりやすくなるように見直しをかけて、来年度はその見直したパンフレットを置くような形で、よりわかりやすい説明につながるように検討を進めているところです。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
次に、2番目の今後の展望についてを芳賀委員より質疑願います。

芳賀君:今、大体お聞きしたので、理解できるところではございますけれども、総額が明らかに伸びておりますし、この流れについてどのように分析して、今後の見通しが有効であるかなどについて、どうお考えなのか、お聞かせいただけますか。

商工労働課長:先ほどの御答弁とかぶる部分があるかもしれませんけれども、金融機関では、信用保証料の補給があることが何より他市と比較してのメリットであるとおっしゃっていただいていますので、このメリットを最大限生かしながら、さらに使いやすい制度はどういうものなのか、今後検討してまいりたいと思っております。また、一部金融機関から融資枠のお話もいただいておりますので、これはほかの金融機関とのバランスも含めて、どのような形が最適なのか、今後検討を進めていきたいと思っております。

委員長(三角君):それでは、他の委員からの関連質疑をお受けいたします。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、議案第14号 江別市勤労者研修センター条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
本件に対する説明を求めます。

商工労働課長:それでは、議案第14号 江別市勤労者研修センター条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。
このたびの改定の基本的な考え方につきましては、総務部財務室財政課提出資料の2ページから4ページが提案理由説明の全文となっておりますので、御参照願います。
次に、資料の52ページをごらんください。
改正の内容でありますが、江別市勤労者研修センターは、乖離幅に応じた改定率が平均18.6%となっており、その結果、下段の表の右端に記載のとおり、全日使用した場合、研修室1では5,400円を6,400円へ、研修室2では1万900円を1万3,000円へ、研修室3では2,700円を3,200円へ、研修室4では2,400円を2,800円とそれぞれ使用料の改定を行うものであります。
なお、資料の52ページの下段には原価の算定結果を、資料の57ページには現行単価と算定原価との乖離率などを一覧として記載しておりますので、御参照ください。
また、附則で施行期日を令和2年10月1日とする予定であります。
以上です。

委員長(三角君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、経済部所管の質疑を終結いたします。
経済部退室のため、暫時休憩いたします。(16:34)

※ 休憩中に、理事者質疑項目の有無を協議

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(16:39)
本日の所管分について、現時点では、理事者質疑項目は、なしと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次回の委員会は、あす13日金曜日の午前10時より開催いたします。
以上をもって、本日の予算決算常任委員会を散会いたします。(16:40)