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予算決算常任委員会 令和2年2月27日(木)

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年10月23日更新

(開会前)

※ 日程確認

(開 会)

委員長(三角君):ただいまより、予算決算常任委員会を開会いたします。(10:00)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、本日の委員会に、稲守委員から欠席する旨の通告がございましたので、報告いたします。
教育部入室のため、暫時休憩いたします。(10:01)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(10:02)
1付託案件の審査、(1)議案第22号 令和元年度江別市一般会計補正予算(第4号)を議題といたします。
教育部所管に係る補正予算についての説明を求めます。

総務課長:議案第22号 令和元年度江別市一般会計補正予算(第4号)のうち、総務課所管分につきまして御説明いたします。
資料の1ページをごらんください。
10款教育費、1項教育総務費の校内LAN整備事業は、国が補正予算により新たに創設した補助金を活用して、市内小・中学校25校に無線による校内LANや、電源キャビネットを整備する工事費として、6億7,887万5,000円を増額するものであります。
次に、資料の2ページをごらんください。
このたび活用する補助金名は、公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備費補助金です。
2補助率等でありますが、補助率は2分の1で、残り2分の1は全額起債であります。さらに、後年次における元利償還金については、その60%が普通交付税措置されるものであり、これまでにない手厚い補助となっています。
3工事内容でありますが、普通教室、特別教室、職員室、保健室、体育館までのLANケーブルの配線、情報コンセントを各教室等に設置、無線アクセスポイントを各教室等に設置、児童生徒3クラスに1クラス分に相当する電源キャビネットを普通教室に整備、電源キャビネット専用の電源コンセントを普通教室に設置し、電気容量の増設、電線の配線を行います。
資料の下には、普通教室のイメージ図を記載しています。
左から順に説明していきますと、情報コンセントは、有線でインターネット接続するための差し込み口です。
次の、無線アクセスポイントは、Wi-Fiの電波を送受信する機器です。
次の、電源キャビネットは、パソコンを収納し、充電を行うものです。
次の、電源コンセントは、パソコンを充電するため、電源キャビネットをつなぐ差し込み口です。
以上です。

合宿誘致・スポーツ交流事業担当参事:続きまして、議案第22号 令和元年度江別市一般会計補正予算(第4号)のうち、スポーツ課所管分につきまして御説明いたします。
資料の1ページをごらん願います。
10款教育費、5項保健体育費のラグビーワールドカップ公認チームキャンプ地受入事業は、仮設設備等の設置に要した経費等の確定に伴い、1,870万3,000円を減額するものであります。
次に、資料の3ページをごらんください。
主な減額の内容として、1仮設設備等設置費及び施設警備費について、仮設を必要としていた設備のうち、チームルーム、シャワー・更衣室、メディアルーム等を既存の施設で対応したこと等により、仮設設備等の設置費関連で1,779万5,000円を減額します。
次に、2地域交流イベント等実施経費については、各種交流イベントに係る経費が確定したことに伴い、46万円を減額します。
次の、3各種啓発事業費、その他については、啓発物品の作成費等が確定したことに伴い、44万8,000円を減額します。
合計では、1,870万3,000円を減額するものであります。
以上です。

委員長(三角君):ただいま、教育部が所管する補正予算の二つの事業について説明をいただきました。
初めに、総務課が所管しております校内LAN整備事業について質疑をお受けしたいと思います。
質疑ございませんか。

諏訪部君:まず、確認のために幾つかお聞きしたいのですけれども、情報コンセントの工事というのはどのようなことをされるのか、もう一度詳しい御説明をお願いします。

総務課長:情報コンセントの工事ですが、こちらは有線でインターネットに接続するための差し込み口で、工事業者がLANケーブルを天井もしくは壁伝いにはわせて、この情報コンセントにつないで、インターネットに接続できるようにする工事であります。

諏訪部君:次に、無線アクセスポイントについてですけれども、各教室に1カ所設置ということでございます。各クラスには三、四十人のお子さんがいらっしゃると思いますが、ネットワークにつなげられるようなアクセスポイントという理解でよろしいのか、お聞きします。

総務課長:無線アクセスポイントの仕様等についてですけれども、いろいろな商品が出ておりますが、当然、児童生徒がきちんとアクセスできるような仕様のものを整備する考えです。

諏訪部君:学校では、お子さんたちはスマートフォンの持ち込みが禁止されていると聞いているのですけれども、スマートフォンをアクセスポイントにつなげられないということをきちんと確認されているのか、お聞きします。

総務課長:今回、無線アクセスポイントを学校の中に設置しますけれども、フリーアクセスのものではなくて、あくまでも、使用できるパソコンにきちんとID登録をした上で限定的に使う予定でおりますので、今、諏訪部委員が御懸念されている部分はないものと考えております。

諏訪部君:あとは、電源キャビネットを3クラスに1クラス分相当整備すると記載されているわけですが、どのようなキャビネットで、何台収納できるのか、どのような仕様になっているのか、もう少し詳しく教えていただきたいと思います。

総務課長:電源キャビネットの仕様ですけれども、こちらの商品もさまざまなものが出ております。現時点において教育委員会で考えておりますのは、パソコンの充電台数が46台、移動用のキャスターもついています。また、貴重品のパソコンが入るものですから、扉に盗難防止用の鍵がついているものであります。

諏訪部君:今回は3クラスに1クラス相当分を整備するということですが、もし仮に生徒1人に必ずパソコンまたはタブレットが1台整備されるときに、キャビネットの台数については問題ないのでしょうか。

学校教育課長:今、委員がおっしゃいました1人1台という環境が整ったときには、全ての教室でパソコンを使った授業が行われますので、各教室に電源キャビネットが1台必要になると考えております。

諏訪部君:システムの概要は大体理解したのですけれども、予算として6億7,800万円余りとかなり高額になっておりますので、工事の発注の仕方を教えてください。

総務課長:今回の校内LAN整備事業に係る工事の発注方法ですけれども、今、この工事を二つに分けて発注しようと考えています。まず、一つは、ネットワーク系の校内LAN関連工事、もう一つは、電源コンセントをつけるための電源工事、この二つの工事に分けて発注することを考えています。

諏訪部君:工事の時期はどのようになっていますか。

総務課長:今回の工事につきましては、国から令和2年度中に実施するよう通知が来ておりますので、令和2年度中に確実にできるように、現時点では、4月に入りましたら速やかに入札行為を行って、工事に向けてのスタートを切りたいと思っております。ただ、市内25校とかなり数があるものですから、夏休み、冬休みに分けることや、音が出ない工事を休みに限らず土曜日や日曜日に行うなど、工夫して対応していきたいと考えています。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

猪股君:全体像に関係するところで質疑をさせていただきます。
今回、金額も大きいということですが、政府でGIGAスクール構想として令和5年度までに小・中学校の全学年で1人1台のコンピューターを目指すための前段階であると認識しています。現状の江別市における学校教育ICT化の全体的な考え方ですが、特に生徒にかかわる部分について、GIGAスクール構想に関するお考えをお聞かせください。

学校教育課長:1人1台のコンピューターというGIGAスクール構想を国から示されまして、それに対する市の考え方でございます。
1人1台のコンピューター環境を目指すに当たって、その前段で国の教育のICT化に向けた環境整備5カ年計画の中で、3クラスに1クラス分程度の児童生徒用パソコンの整備を行うという目標が示されております。それについては、各市町村に地方財政措置が講じられているということで、各市町村で整備し、残りの台数につきましては、国で財政支援等を行っていくという流れであります。
市としましては、今現在、小規模校は別ですけれども、各学校にパソコン教室という特別教室がございまして、基準は1クラス分である40台のパソコンを整備している状況です。まずは、国から示されております3クラスに1クラス分程度が整備されていないので、今回の補助事業で校内LANを整えた後、3クラスに1クラス分の児童生徒用パソコンの整備を行いたいと考えております。
また、1人1台整備に向けた残りのパソコンの整備につきましては、市の財政負担等もありますので、今後の更新に係る国の支援策の動向に鑑みながら、引き続き検討してまいりたいと考えております。

猪股君:早速、今回の新型コロナウイルス感染症対策で、例えば東京都千代田区立麹町中学校では、休校時でもオンラインで発表会を行うという事例が見受けられます。1人1台のコンピューターが達成できた際には、江別市では休校時などの基礎学力の担保としてICTを活用してオンラインでの授業を検討していくようなことが、今、お話の中にあるかどうか、お伺いします。

学校教育課長:今、委員からお話が出たオンラインの活用については、まだ、1人1台のコンピューター環境が整っていないものですから、その辺の考え方についてはできておりません。ただ、1人1台のコンピューターの整備によって何が可能になるかといいますと、やはり、今現在は紙の教科書を使った授業ですけれども、それがデジタル教科書になります。そうなってきますと、AIドリルのデジタルコンテンツを活用した授業が出てきます。これからのパソコンの整備にもよりますけれども、その辺は環境整備に応じて検討してまいりたいと考えております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

徳田君:今ほど、猪股委員からも御案内がありましたけれども、国のGIGAスクール構想による非常に有利な補助金についてです。私も、校内無線LANの配置を要望してきましたので、いよいよ実現するということで、非常に喜んでいます。
それでは、入札等の中身について、先ほど諏訪部委員からもありましたが、もう少し詳しく教えていただきたいと思います。
これは非常に大きな工事になると思います。小・中学校25校で、校内LANと電源工事の二つに分けて行うということでしたけれども、工事期間も限定されるでしょうし、今回の補助金を使ってほかの自治体も整備するところがあるのではないか思います。そういった意味で、電源工事等を施工する業者は結構あるのかもしれませんが、校内LANの工事を施工する業者は非常に限られてくる、またはそんなに多くないと思います。
それで、入札方法について聞きたいのですけれども、二つの工事に分けるとの答弁でしたが、小・中学校25校について、一遍に二つの工事の入札を行うのか、それとも、例えばエリアごとに分けるなどの工夫がなされるのか、入札をどのように行うのか、詳しく教えていただきたいと思います。

総務課長:具体的な工事の方法についてですが、今、徳田委員からも心配されているという発言がありましたけれども、全国で同じことが発生します。北海道でも同様です。
以上のことから、江別市としては、25校で確実に工事を完了させるために、まず、多くの工事施工者を確保するという意味合いから、複数のグループに分けたいと思っています。そのグループの分け方は、工事の効率性もありますので、近隣の小・中学校がまとまるような形で、おおむね4グループ程度に分ける中で、さらに、先ほど私から答弁しておりますけれども、夏休み、冬休みの期間も含めて工事を実施していきたいと考えています。

徳田君:そうすると、工事の内容自体はいいとして、例えば、無線アクセスポイントや電源キャビネットの機種については、市で共通したメーカーのものを指定するのか、それとも、仕様を出してそれに合うような内容で入札先の提案によって機種が変わっていくのか、その辺を教えてください。

総務課長:今回の工事に当たって、発注業者によって違う機種が入ることが一番好ましくないと考えておりますので、入札に当たっては、教育委員会側から統一した仕様を示した上で実施していきたいと考えています。

徳田君:いずれにしても、来年度中に全て行わなければならないということで、非常に大変かと思いますが、何とか頑張っていただきたいと思います。
工事の内容ですが、無線アクセスポイントの内容について、もう少し詳しく聞きたいと思います。
資料の2ページの中では、無線アクセスポイントを各教室等に設置という記載があります。基本的に、普通教室と特別教室に無線アクセスポイントを設置すると思いますが、そのほか、例えば、職員室、体育館など、どこまでWi-Fi環境を整えるのか、その辺のお考えをお聞かせください。

総務課長:無線アクセスポイントの設置場所についてでありますが、普通教室、特別教室以外に、保健室や体育館にも設置する予定です。

徳田君:重ねて確認ですけれども、資料にある三つの工事内容の最初の教室、職員室、保健室、体育館までは無線LANケーブルの配線と書いてありますが、それぞれに無線アクセスポイントを設置する予定ということでよろしいでしょうか。

総務課長:徳田委員の御理解で結構です。

徳田君:先の話になりますけれども、Wi-Fi環境が整ったことによって、児童生徒のICT環境や教育環境は非常に大きく変わると思います。そういう中にあって、タブレット端末を導入する江別市としては学習の方法もさらに広がりが出てくると思います。一方で、それを生かし切るような環境づくりがこれから非常に大事だと思いますが、そのあたりの進め方に不安を持っていらっしゃるような現場の先生の声も聞いたりするのです。例えば、江別市はICT教育を先進的に進めている大学等もありますので、その辺の連携も視野に入れていろいろ考えていらっしゃるのかどうかについて、お考えがあればお聞かせください。

学校教育課長:今、委員からお話がありましたとおり、新学習指導要領の中で、新しくプログラミング教育の導入など、情報教育の活用について重要視されていまして、現に、その部分については、大学とも連携しているところであります。
今後につきましても、学校のパソコン端末がふえていくことによって、子供たちの授業スタイルが変わってきます。各学校に機器にたけた職員もおりますので、そういった先生を中心として校内研修も行います。また、北海道教育委員会の研修にも積極的に参加することや、先ほどの大学連携も活用しながら先生方の指導力向上にも取り組んでまいりたいと考えております。

徳田君:ぜひお願いしたいと思います。
また、国から、いろいろな事例としてICT教育の支援員の設置も出ているかと思いますので、今後、環境がよくなるわけですから、その環境を十分生かせるような教育になるように御努力いただければと思いますので、よろしくお願いします。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

吉本君:入札の関係で、1点だけお聞きしておきたいのですが、かなり専門的な工事になり、件数がすごく多いと思います。例えば、市内企業が参入できる方法はあるのでしょうか。万が一、ICT関連の企業が占領することになるとしても、分割発注で市内企業が参入できるような手法も考えられると思いますけれども、そのあたりについて、お聞きします。

総務課長:市内業者がどのくらいこの工事に参入できるかという話ですけれども、先ほど、私は工事を二つに分けて実施するというお話をしたところです。電源工事については、通常の電気関係の工事になりますので、市内にある電気工事会社が参入できると考えておりますし、そのような形で入札を実施していきたいと考えています。
ただ、一方で、校内LAN関連工事は、ネットワーク系のものになってきまして、建設業法という法律の中では、電気通信工事というものに該当してきます。その中では、電気通信主任技術者の資格を持つ者が工事管理をする必要があるとなっておりまして、この資格を持つ社員を雇用している会社は市内に1社しかありません。なおかつ、建設業法上、特定建設業の許可があれば金額4,000万円以上の工事を受注することもできるのですけれども、そういった事情もありますので、今回の校内LAN関連工事については、道内企業を対象とした一般競争入札をしていきたいと現時点では考えております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、合宿誘致・スポーツ交流事業担当が所管しておりますラグビーワールドカップ公認チームキャンプ地受入事業について、質疑をお受けしたいと思います。
質疑ございませんか。

諏訪部君:今回、仮設施設をかなり必要としていたのですが、既存施設を代用したという御説明もいただいたわけですけれども、仮設施設を必要としていたという最初の計画について、確認のためにもう一度お聞きします。

合宿誘致・スポーツ交流事業担当参事:当初、こちらの事業につきましては、契約する段階では、ラグビーワールドカップ2019組織委員会から示されておりますガイドラインにのっとって施設整備をする必要がございました。その関係で、今回、既存施設で代用されている分につきましても、当初は仮設設備としてフィールドの近くに用意する必要があるという計画で提出する必要がありましたことから、当初予算要求段階においては、そのような形で要求したという経緯になっております。

諏訪部君:ガイドラインを守って計画を立てたけれども、既存施設での対応が可能になったというのはどのような理由だったのでしょうか。

合宿誘致・スポーツ交流事業担当参事:ガイドライン上は、仮設設備を用意することとされておりましたが、施設の周りには総合体育館など活用できる施設がございましたので、北海道と連携しながらラグビーワールドカップ2019組織委員会と随時交渉を重ねていく中で、チームに対するサービス提供の質を落とすことなく既存施設を代用できると判断したものにつきましては、既存施設を代用していく形で調整を進めていったところであります。

諏訪部君:そうしますと、ここに記載されているチームルーム、シャワー・更衣室、メディアルーム等を全て既存施設で対応したということですが、仮設設備などで対応した施設は何かあるのでしょうか。

合宿誘致・スポーツ交流事業担当参事:実際に仮設設備で用意したものといたしましては、チームの運動の状況を撮影するためにフィールドのそばに設置するやぐら、あとは、実際にフィールドのライン整備につきましては、札幌ドームのラインが通常のラグビーフィールドよりも若干小さい形になっておりますので、それにあわせて測量などもした上で設置する必要がありましたため、対応しています。それから、既存設備に用意すべき医療用品等のレンタル備品を対応しております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

本間君:ラグビーワールドカップ公認チームキャンプ地受入事業は、数年前からお話をいただいていて、何度も所管の委員会で質疑させていただきながら、本来、市ではなくて北海道が所有する施設ですから、極力、仮設の施設整備は市が負担すべきものではないということをお話しさせていただきました。その結果、こうして結構な額が減額されたことに対しては、大変評価ができるとともに、よく頑張っていただいたと思っております。その中で、今、諏訪部委員からも、結果としては市の負担内容として、やぐらやラインの整備というお話がありまして、それは理解いたしました。
そして、仮設設備等設置費及び施設警備費、地域交流イベント等実施経費、各種啓発事業費、その他について全て減額とありますけれども、これはいろいろな努力で経費の削減になったのだろうと思っていますから、別にこれにどうこう言うつもりはないのですが、ラグビーワールドカップ公認チームキャンプ地受入事業は、各種減額になりながら、結果として、江別市にとって、この事業全体を通してどういった効果、結果をもたらしたとお考えになっているのか、お聞かせください。

合宿誘致・スポーツ交流事業担当参事:御質疑のキャンプ地になったことによる効果でございますが、まず、このラグビーワールドカップ2019契機としまして、市内の小学生を中心にタグラグビーの普及啓発を図るきっかけになったことが上げられます。また、オーストラリアの大学生やオーストラリア出身のラグビー選手などが江別市を訪れまして、市内の子供たちと交流できたことは貴重な経験になったと考えております。
また、市内の高校や大学では、ラグビー部があってもなかなか部員が集まらないという現状もあり、これをきっかけにラグビーに興味を持つ子供がふえ、ラグビーが盛んになってくれることを期待しているところであります。
また、昨年度になりますが、オーストラリア領事の協力も得まして、文化経済交流会も市内で実施し、このことによって市民の皆様にもオーストラリアのことを知っていただく機会になったと考えております。

本間君:市長もスポーツの合宿誘致は進めていきたいというお考えのようですから、これは大変いい契機になったと思っています。
そして、キャンプ地として受け入れたことで、各方面と今後につながるルートができたと思っています。この事業を実施したことによって、オーストラリアやラグビー団体等も含め、今後の相手先との展開としてどのようなものがあったのか、教えていただければと思います。

合宿誘致・スポーツ交流事業担当参事:今、御質疑いただきました今後に向けたつながりですが、現時点では、合宿を受け入れたオーストラリアとの関係において予定しているものは特段ございませんけれども、先ほどもお話ししましたとおり、オーストラリア領事を招いての講演会なども行っております。また、いろいろなイベントの中で、北海道バーバリアンズといったオーストラリア出身選手がいるチームとの関係もできましたので、北海道バーバリアンズとの交流を続けていく中で、何か機会があればと考えております。
また、東京2020オリンピックの関係になりますが、江別市としましては、現在、北海道に対して事前合宿を受け入れる意向があるという意思表示をしておりますので、今後そういった関係で問い合わせ等がありましたら、それに向けて対応を検討してまいりたいと考えております。

本間君:せっかくでき上がった、もしくは、できつつあるきっかけとなるルートと思っていますから、そこをしっかりと大切にしていただいて、続けていただきたいと思っております。
それで、今回、このオーストラリア代表チームが江別市をキャンプ地に選んでいただいて実施したことについて、オーストラリア代表チームの感想といいますか、例えば、よかった点や大変満足している点、または、改善点などにつきまして、キャンプ地として実際に使っていただいたオーストラリア代表チームから何かお話があったと思いますので、教えていただければと思います。

合宿誘致・スポーツ交流事業担当参事:オーストラリア代表チームからいただいている感想でありますが、直接、担当からスポーツ課にそういったものは寄せられておりませんけれども、キャンプ全体としては非常にいい練習ができたというお言葉はラグビーワールドカップ2019組織委員会を通じていただいております。
また、江別市では、ウエルカムセレモニーを実施いたしましたが、その中で行った江別市のおもてなしは選手の皆さんには大変好評をいただいたと認識しております。

本間君:今の答弁ですといいところばかりですが、今後、スポーツ合宿誘致を積極的に進めていくということであれば、今回いろいろな課題があったと思いますから、その点を確認するべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。

合宿誘致・スポーツ交流事業担当参事:御指摘いただきましたとおり、課題につきましては、今後、組織の中でもしっかりと検証して、次の合宿に生かしたいと考えております。

本間君:組織の中の検証ではなくて、実際に使ってもらったオーストラリア代表チームから改善点を聞くべきではないかと聞いているのですが、いかがでしょうか。

合宿誘致・スポーツ交流事業担当参事:今回は北海道と連携して行った事業でもありますので、今後、北海道と連携し、また、ラグビーワールドカップ2019組織委員会を通じて課題も含めて確認したいと思います。

本間君:何度も言いますけれども、いいところだけではなくて、課題が必ずあったと思いますので、それを確認していただいて、次につなげていただく、その課題については、次の所管の委員会で報告いただければと思います。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、教育部が所管する令和元年度江別市一般会計補正予算(第4号)に対する質疑を終結いたします。
市立病院入室のため、暫時休憩いたします。(10:43)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(10:44)
次に、(2)議案第27号 令和元年度江別市病院事業会計補正予算(第2号)を議題といたします。
本件に対する説明を求めます。

管理課長:それでは、議案第27号 令和元年度江別市病院事業会計補正予算(第2号)を御審議いただくに当たりまして、資料を提出しておりますので、その内容のうち、私から資料の1ページから3ページの部分について御説明申し上げます。
まず、資料の1ページをお開き願います。
病院事業会計の資金の流れでありますが、昨年11月15日に開催された生活福祉常任委員会でもその時点の見込みの資料としてお示ししているもので、この資料は、本年1月末現在の営業運転資金の残高見込みをあらわしたものでございます。
資料の上段から中段にかけて、折れ線グラフを掲載しておりますが、黒字で表示しているグラフが令和元年度中の預金残高の流れであり、赤字で表示しているグラフが仮に運転資金不足のために一時借入金を借りなかった場合の実質残高の流れであります。
また、下段には、実質ベースでの現金預金残高及びその下には一時借入金の内訳を掲載しております。
本年1月末現在で、営業運転資金不足のために新たに借り入れた一時借入金の合計額は、21億9,000万円に達しており、12月分までの診療収益の状況に鑑みますと、さらに3月2日に5億1,000万円を借りなければならないものと見込んでいるところでございます。この結果、今年度末の一時借入金残高は27億円となる見込みであります。
次に、資料の2ページ、病院事業会計の資金繰りについてと書かれた資料をお開き願います。
この資料の上段に記載のとおり、令和元年度内に一時借入金として累計27億円を借り入れる見込みであります。この27億円の一時借入金は年度末までに返済する必要がございますが、返済のために一度借りかえることは法令上認められております。
この資料の2段の図のうち、まず、一番上の平成29年度末の例をごらんいただきたいと存じます。
平成29年度末の際、累計の一時借入金は12億円でありましたが、この返済については、平成30年3月30日に新たに一時借入金として12億円を借り入れて、一旦、平成29年度内で返済しております。
そして、3月30日に一時借入金として借りた12億円については、6日後の4月5日に、平成30年度の一般会計繰入金約14億円をもって返済しております。
この平成29年度末の資金繰りの流れをもとに、今年度末から来年度当初の資金繰りに当てはめたのが、令和元年度末と書かれた図であります。
まず、令和元年度中の運転資金として借り入れた累計27億円の一時借入金のうち、あらかじめ13億円分について、一般会計からの長期借入金で対応して3月27日の時点で13億円を返済いたします。
次に、3月31日に、残りの14億円分について、新たに一時借入金として14億円を借り入れて返済いたします。これにより、令和元年度の一時借入金27億円を全額返済したことになります。
そして、3月31日に一時借入金として借りた14億円については、3日後の4月3日に、令和2年度予算案に計上しております一般会計繰入金約14億円をもって返済しようとするものであります。
この一般会計からの資金支援による効果としては、下段の四角囲みに記載のとおり、令和元年度の資金不足比率が経営健全化団体となってしまう20%を超えずに、現状では3.0%となる見込みであり、経営健全化団体入りを回避できること、そして、令和元年度までの資金不足を江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申書にありました令和2年度からの集中改革期間に持ち越さずにスタートできることにあるものと考えております。
今次補正については、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会での議論を踏まえ、市立病院の経営問題に関する庁内連絡会議等で協議を重ねた結果、今年度中、何らかの資金手当てが必要な13億円について、一般会計からの長期借り入れにより対応することとし、このほか、決算見込み等による業務量、収益的収入及び支出、資本的収入及び支出の増減調整をするものであります。
次に、資料の3ページをごらん願います。
病院事業会計の起債償還額推移(平成25年度から令和16年度)という資料についてでございますが、平成25年度から令和16年度までの起債償還額及び一般会計からの長期借入金の返済状況をグラフにまとめたものとなっております。
平成9年12月に竣工した現在の市立病院の改築に伴う起債償還については、黒字のグラフでお示ししておりますとおり、令和10年度で償還が完了する予定でございます。このほか、毎年、医療機器や建物整備に係る起債償還も行いつつ、一般会計からの長期借入金の返済について、総務部と協議した結果、それぞれの償還金の返済時期を平準化するために返済開始期間を見直し、据置期間を延長するなどして、資金収支を改善しながら、着実な返済に努めていく内容となっております。
以上です。

経営改善担当参事:引き続き、私から、市立病院の経営再建に向けたロードマップ、主要な取り組み項目(案)について御説明いたします。
資料の4ページをお開き願います。
この市立病院の経営再建に向けたロードマップ、主要な取り組み項目(案)は、令和2年2月5日水曜日に江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会から受けた答申を踏まえ、市立病院が令和5年度での収支均衡に向け、令和2年度から令和4年度までの集中改革期間において取り組む主要な項目について、現時点での案をまとめたものでございます。
議案第27号 令和元年度江別市病院事業会計補正予算(第2号)では、市立病院が集中改革期間中に経営再建を行うことを踏まえ、累計27億円の一時借入金のうち、あらかじめ13億円分について、一般会計からの長期借入金で対応することとされていることから、集中改革期間中の取り組み内容について説明させていただくものでございます。
なお、資料の表中、丸印で記載している項目は、令和元年度に着手済みまたは令和2年度に実施する項目となっております。
まず、(1)市立病院が担うべき医療の重点化の目標患者数(1日平均)でありますが、答申の内容を踏まえ、内科診療体制を構築することを前提に、令和元年度見込みで、1日平均、入院患者168人、外来患者576人であるのものを、令和5年度に入院患者200人、外来患者650人としたいと考えております。
また、目標診療単価(患者1人当たり)につきましては、内科診療体制を構築することを前提に、診療構造が変化することを踏まえ、単価の増加を見込んでおります。
次に、1医療機能の方向性ですが、入院について、札幌医療圏の病院と連携し、回復期の患者を受け入れることにつきましては、令和元年度から実施し、病床利用率の向上につながっておりますため、令和2年度以降も引き続き実施してまいります。
また、外来の機能分化のため、地域の医療機関との連携を強化し、開放型病床を導入することについては、令和4年度での導入を目指し、江別医師会等と協議しながら準備を進めてまいります。
次に、看護師等の派遣など、医療資源を地域で共有・活用する取り組みについては、実施に向け、江別医師会等と協議しながら仕組みを検討し、連携を強化してまいりたいと考えております。
次に、在宅医療について、訪問看護ステーションの配置人員を増加し、体制を強化してまいります。
次に、2の5疾病の方向性ですが、がん医療については、北海道がん診療連携指定病院の指定に向けた検討を進めてまいります。
次に、3の5事業の方向性ですが、救急医療について、輪番制構築に向け、江別保健所等関係機関、また、市内医療機関との連携を強化したいと考えております。
次に、4診療科の方向性ですが、精神科につきましては、令和2年度に病床を縮小することとし、引き続き、関係機関との連携や大学医局との調整を行い、検討を進めます。
また、皮膚科については、令和2年度から外来診療日数を縮小する方向で、現在、大学医局と調整しているところでございます。
次に、5病床規模の方向性ですが、一般病床については、稼働病床を縮小することとしております。令和2年度には、237床から224床に縮小したいと考えております。
次に、病床運営の弾力化につきましては、令和元年度において、出産件数増加に対応するため、西3病棟を拡張して運用しているところですが、このような取り組みを継続的に行ってまいります。
また、精神病床の段階的縮小・廃止につきましては、令和2年度に、現状の59床から37床に病床を縮小したいと考えております。
次に、(2)診療体制の確立、1診療体制の明確化ですが、職員定数の適正化(医療技術職及び看護職)につきまして、令和元年度に291人であるものを、集中改革期間内に段階的に適正化を進めたいと考えております。
また、臨床研修医の採用につきましては、令和3年度から採用を再開し、令和4年度以降、4名体制としたいと考えております。
次に、資料の5ページをごらん願います。
2市立病院が担うべき医療の重点化を踏まえた内科診療体制の構築につきましては、令和元年度現在、総合内科医4人、消化器内科医1人、循環器内科医1人の計6人体制であるところ、医師の招聘を進め、令和5年度には、総合内科医6人、消化器内科医3人、循環器内科医3人、このほか、人工透析内科医1人を合わせ、計13人体制としたいと考えております。
次に、3医師招聘に向けた体制の強化につきましては、現在、総務部と協議を進めておりますが、医師招聘を担う専任部門について令和2年度に設置を検討しているほか、専門医招聘に向けた複数の大学医局への派遣要請、民間医療機関への派遣要請や人材派遣会社の活用を引き続き行ってまいります。
次に、4医師の働き方改革への対応につきましては、医師事務作業補助者の体制充実として、令和元年度が10人体制であるところ、令和2年度に2人増員するほか、段階的に体制の充実を図りたいと考えております。
次に、5看護体制の抜本的見直しにつきましては、令和2年度から、現在、選択制となっている2交代制の全面実施、また、2人夜勤の実施など夜勤体制の最適化を図りたいと考えております。
また、看護協会や看護学校との連携を強化することで、意欲・能力の高い人材を確保、育成し、組織の強化を図りたいと考えております。
次に、(3)経営体制の構築、1ガバナンス強化ですが、病院長を中心とするガバナンス強化については、診療科目ごとに患者数・診療単価の目標を設定し、進捗管理を行うといった取り組みを進めます。
次に、事務局参与の配置ですが、令和元年10月から事務局に経営全般にわたる助言を行う職として非常勤職員の参与職を設け、他の医療機関で事務長経験のある方を1人採用しております。令和2年度以降も、外部の知見を生かした経営改善を進めるため、配置を継続したいと考えております。
次に、事務職員のプロパー化の推進につきましては、令和2年度に1人の増員を予定しており、以後、段階的に実施していきたいと考えております。
また、看護職員や診療技術職の経営部門への配置につきましては、配置に向けて検討を進めてまいります。
次に、2ボトムアップの組織文化の醸成につきましては、令和元年度においても、現場レベルでの改善提案、活動が行われているところですが、このような取り組みを継続してまいります。
次に、3収益増加策と費用削減策につきましては、医療の質を高め、診療単価の増加を図るため、DPCのコーディング精度の向上に向けた検証と改善を行います。
また、固定的経費である委託料につきましては、他の公立病院の例などを参考に、令和2年度から令和3年度にかけて削減を行うほか、変動費である材料費については、これまで以上に安価な同等品の購入等に努め、収益に占める材料費率を随時管理することで、収益がふえても必要以上に材料費が増加することのないよう抑制を図ります。
次に、(4)一般会計による公費負担の適正化については、令和元年度に生じた資金不足について、一般会計から長期貸し付けを受けるとともに、集中改革期間中においては、過去に貸し付けを受けたものを含め、長期貸付金の返済を猶予していただくことを考えております。
次に、収支改善額の見込みですが、上段が前年度比、下段が累計となっております。
令和元年度の純損益の見込みは、約12億5,400万円となっておりますが、令和2年度から令和4年度までの集中改革期間において、経営を再建し、令和5年度では累計で約13億200万円の経営改善効果を見込んでおります。
なお、この市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)については、令和2年3月4日水曜日に開催予定の江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会第4回専門委員会にお示しし、御意見を伺いたいと考えております。
以上です。

委員長(三角君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

諏訪部君:市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)について、少しお聞きします。
まず、医療機能の方向性について、市立病院が担うべき医療の重点化として、札幌医療圏におけるほかの医療機関と連携し、回復期の患者を受け入れることは、今、実施しているということですけれども、どのくらいの方をどういう病院から受け入れているのでしょうか。また、幾つの病院と連携しているのか、その辺を詳しく教えてください。

管理課長:現在、札幌市内にある同じく急性期の一つの病院と事前に協力関係について調整し、昨年12月から主に地域包括ケア病棟で受け入れています。想定としては、札幌市内の病院に救急搬送されて入院されている容体の安定した江別市民の方で、御家族の意向などからも自宅に近いところで療養したいという御希望があって、相手の病院からもそういうお話がありました。当院としても、10月以降に医師を1人採用できたものですから、ある程度、容体が安定してきているということであれば、医師が急に呼ばれる回数も減るため、現状の体制の中で対応可能であろうということで、実施しております。
その中で、人数についてはかなり変動があるのですけれども、当初は数名から少しずつスタートしておりまして、今は定期的に10人以上の患者を転院という形で送っていただいて、当院で加療しております。退院された後は、今の江別市内の救急医療は不十分な部分がありますから、その中で新たな患者が発生して送っていただくという定期的な循環がある程度確立されてきております。人数としても、12月から1月、そして、今月にかけて固定である程度病床に患者を送っていただける体制ができました。ですので、基本的には一つの病院と、医師間での連携をとりながら進めている状態でございます。

諏訪部君:一つの病院とはうまく連携がとれているということで、それがこれからほかの病院にも広げられるといいと素人ながらに思いますが、その辺の可能性はいかがでしょうか。

管理課長:先ほど私が申し上げたとおり、以前、当院が担っておりました内科系の入院体制について、基本的には札幌市内の救急医療で搬送されている中で、やはり市民の方から、今、連携している病院以外からも当院で治療させてほしいというお話がございます。ただ、今の医師体制では受け入れるのが難しいこともあり、今後、この市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)に示しております患者数、医師数等を含めて検討を進めてまいりたいと考えております。

諏訪部君:その下の行の開放型病床は、以前に聞いたことがあったような気がしたのですけれども、なかなか実現が難しいというお話も聞いていたように思うのですが、この辺についてはどのように考えているのでしょうか。

経営改善担当参事:今、委員が御案内のとおり、開放型病床の導入につきましては、以前の江別市立病院あり方検討委員会の提言の中にも含まれておりましたが、現在まで実現に至っておりません。今回の答申でも、地域の連携を強化するために、開放型病床を導入すべきであるという意見をいただいているところでございます。
開放型病床というのは、基本的には当院の一定数の病床を地域の開業医の方に開放して共同で利用するというもので、一定の施設基準が定められているものですけれども、こちらを実現するためには、江別医師会との契約と合意を行って登録医となっていただいた上で、市立病院の入院患者を共同で指導していただくという枠組みを構築する必要がございます。当院の受け入れ態勢の整備はもちろんですけれども、江別医師会、登録医の方々への協力の要請という部分で、一定の準備と期間がかかると考えておりますので、このような形で位置づけているものでございます。

諏訪部君:次の行の医療資源を地域で共有・活用する取り組みとして、看護師等の派遣などについては、例えば、市立病院の看護師は公務員という身分ですけれども、その公務員をどこかの病院に派遣することは可能なのでしょうか。それとも、また、違う方法になるのか、その辺の説明をもう少しお願いします。

管理課長:この件については、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の中から話がありましたけれども、やはり地域医療を支える上で、そういった体制が必要だろうということが契機となっております。制度的なお話を申し上げますと、当然、公務につく職員を派遣するには、研修対応は別として、それ以外については、制度としてこれからいろいろ整えなければいけない部分もあろうかと思います。また、市内の医療機関となりますと、当然、公的医療機関というよりも民間医療機関になります。もともとこの件については、派遣という形なので、条件が相当制限されると思いますけれども、それに関する法律と公務員に関する法律を整えた中であれば、できないというわけではないと確認しております。ただ、それには、相手方と、どのような形でどのような業務をするのか、その際の給与等の取り扱いなど、何らかの制度なり規則をきちんと整える必要がございます。いずれにしても、今現在、江別医師会とも調整をしている最中ですので、その中で実現に向けて検討したいと考えております。

諏訪部君:もう一つ確認いたします。5疾病の方向性のがんという部分につきまして、北海道がん診療連携指定病院の指定を検討して、令和4年度には申請したいと書いてあるのですけれども、現状、指定を受けるための課題についてお聞きします。

経営改善担当参事:北海道がん診療連携指定病院の指定につきましては、指定を受けるために診療体制の要件と診療実績の要件がございます。診療体制の要件につきましては、当院の場合は、緩和ケアチームの設置などがまだ未実施のため、そちらのチーム体制の整備などで課題があると考えておりますので、診療体制の整備について、人員の確保も含め、検討を進める必要があると考えております。
診療実績につきましては、手術件数や化学療法の件数といった実績の数値がございまして、まだ完全に精査ができていないところがございますので、実績が足りないところについては、数値を伸ばす形でこの指定に向けた取り組むような形で検討を進めてまいりたいと考えております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

徳田君:同じく、市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)の中身について確認しますけれども、資料5ページの(3)経営体制の構築のガバナンス強化は非常に重要な取り組みですが、病院長を中心とするガバナンスの強化のところに明確な目標設定とあり、今年度、目標設定していくという記載があります。現状でどのように具体的な目標を設定しようとしているのか、お話しできることがあれば教えていただきたいと思います。

経営改善担当参事:令和2年度の予算編成に当たりまして、入院計画、外来計画として、診療科目ごとの患者数、診療単価を各医師に示し、目標設定したところでございます。こちらにつきましては、先日開催されました市立病院の管理者会議で各医師に周知するとともに、個別の医師にも当たりまして、来年度の目標数値ということでお示しする中で、その目標を達成いただくために診療を行うということについて御説明させていただきました。その後、病院長が中心となって、定期的に進捗状況を管理する形で進めていくことも市立病院内の会議で発信しているところでございます。

徳田君:そういった形で目標設定を行い、共有することで、まさに病院長を中心に経営していくということで受けとめたいと思います。
問題は、進捗管理をして、誰がどのように評価して進めていくかだと思います。これはまだ具体的な話にはなっていませんので、お答えできなければそれで結構ですけれども、進捗管理については、基本的には内部というよりも外部の方を入れてしっかり評価していくような方向性で考えられているのかどうか、その点についてお話しできるようであれば、お聞かせください。

事務局次長:今ほど経営改善担当参事から申し上げました患者数や診療科目ごとの単価の管理は、今後は病院長が中心となって進捗管理を行っていくことを考えております。
ここにお示ししています市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)は、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの答申の内容について、外部委員会を設けて進捗状況を管理することが答申の中に盛り込まれていますので、全体の進捗管理、評価、点検をしていただくのは外部委員会にお願いするという形で考えております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

佐藤君:委託料の削減についてお聞きしたいのですけれども、現段階で削減を考えている項目があれば、教えてください。

管理課長:市立病院としては、器械よりも人がかかわる部分が結構あるという実態でございます。例えば、清掃業務や防災センターがありますけれども、いわゆる守衛の業務や受け付け業務など、人がいて仕事が回る部分が今までございました。ただ、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の議論の中で、やはり当院の場合は、執行している全体の額の割合が周囲の病院に比べると相当高いという指摘も受けております。今回、他院の詳細な状況もいろいろ指摘をいただいておりますので、新年度からはそういった部分も提示しつつ、今までは最低限のサービスを低下させないようにということで仕様内容を変更しておりましたけれども、今回については、他院のやり方も改めて参考にして、できる限り業務を絞って最低限の中で運営できる部分ということで考えております。主にそういった部分を委託料の削減の目標として設定していく状況です。

佐藤君:もう1点、お伺いします。
材料費の増加抑制ですけれども、例えば、現在の管理の仕方をどのように変えて抑制していくお考えなのか、お聞きします。

管理課長:診療材料費についてですけれども、当然、診療がふえれば材料の使用がふえるということが従来のやり方でございました。その中で、当院については、今の建物を建ててからですが、SPD業務と呼ばれておりますけれども、民間事業者を入れつつ、材料の価格交渉や業務適正執行管理、期限の管理を行います。そのほかに、在庫管理についても、今の事業者は、使ってから費用が発生する形に変えてきております。
ただ、今ネックになっているのが価格です。これは、従来、俗に公立病院価格と言われておりますけれども、今、取引している業者は当然公立病院以外でも取引していますが、価格の部分でいうと、民間と比べるとまだまだ高いです。ただ、これはいい、悪いは別になりますが、価格を決める上では競争性を働かせるということで入札制度がありますけれども、民間には入札制度がないので、当院に全国標準の単価を使う仕組みを導入して、今は全ての材料を全国的な価格に合わせる中で、使用量がふえても価格の削減が実績としてはふえている状況でございます。今後、さらに使用範囲や価格の部分について削減したいということです。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

本間君:再三再四、質疑が出て、答弁もいただいている話ですが、市立病院の経営再建に向けては、やはり医師の確保や招聘が肝だろうと思っています。江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会から出された医師の数と現在の医師の数の乖離は、私の認識では8人だと思っています。
その上で改めてお伺いしたいのは、市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)の医師の招聘、内科診療体制の構築ということで、集中改革期間や令和5年度までの計画がありますけれども、経営再建に向けては医師の招聘が肝だという認識でよろしいでしょうか。

事務局次長:今回設置いたしました江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の中でも、やはり市立病院の経営問題、内科医の体制が脆弱になっているところが根本的な原因ですし、これを立て直さないと経営再建は難しいという御意見がございました。そういう御意見をいただいて、これから取り組んでいこうということでございますので、当然、内科医の確保が肝だと考えているところでございます。

本間君:その上でお伺いしますが、集中改革期間ということで、令和5年度までにこういった形で内科医の診療体制を構築していくという医師の人数が出ています。これを達成できなかった場合、この市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)で影響が出てくるところ、逆を言えば、医師の招聘ができなくても問題なく取り組みを進められるのかについて教えてください。

経営改善担当参事:医師の招聘ができなかった場合の影響ですが、まず、医師の招聘が見込みどおりにならなかった場合でも達成できるものから説明させていただきます。
(2)診療体制の確立、1診療体制の明確化の職員定数の適正化については、医師の採用にかかわらず、実施できる項目だと考えております。こちらは2億3,000万円程度の削減を見込んでいるところでございます。
また、先ほど質疑のございました委託料の削減につきましても、医師の招聘にかかわらず、達成できるものと考えております。こちらも、6,300万円程度削減したいと考えております。
令和3年度以降、医師招聘ができなかった場合の効果額ですけれども、入院・外来収入の増加、目標患者数、目標診療単価がこのような形でふえていかないことが見込まれると考えております。
一方で、医師が招聘されない形となりますので、当然、それに係る医師の職員給与費、材料費の増加等もなくなると考えております。
逆に、医師を招聘することによって見込んでいる効果額は2億7,600万円程度と考えております。
全体で差し引きますと、医師を招聘できなかった場合についても、全体で10億円ぐらいの効果は出せるような形で取り組んでまいりたいと考えております。

本間君:金額の大小がありますけれども、この経営再建に向けては、やはり医師の確保、特に江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会から出された人数の乖離を早く埋めていくことが大事なのだろうと思っています。
それで、この間、病院事務局には、いろいろな場面で医師の招聘についての手法や確保などをお伺いしてきましたけれども、この補正予算の審査に当たって、再度、病院事務長にお伺いいたします。医師招聘について、今までいろいろなお話がありましたけれども、残念ながら達成できなかった、確保できなかった、招聘できなかったのですが、今回は間違いなく計画どおりに進むという覚悟を聞いて終わりにしたいと思います。

病院事務長:医師確保に関する覚悟についてでございます。
これまでもさまざまな形で取り組みを続けてきていますという答弁をして、結果として定着しない状況が続きまして、収益が下がるような形で推移してきた経過がございました。今後につきましては、これまで以上の取り組みをしなければいけないと考えております。
今年度、何人かの総合内科医が退職されてしまいましたけれども、常勤医で言いますと、年度内に2人を確保しております。何とか、今いる医師については、定着してもらうように取り組みながら、今回の提言の中では、医師招聘に関して専掌するような組織を設置して、そこに特化して活動すべきではないかという厳しい御意見もいただきましたので、そういったことも検討して、令和2年度については、これまで以上の招聘活動を行う中でしっかりと成果を上げていきたいと考えております。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

岡君:多岐にわたらなければいけないので、ゆっくり質疑したいと思います。
まず、年度末の一時借入金の見込みが27億円ということで、これは年度途中の4月から6月の四半期の結果が出た時点くらいから、このくらいになるだろうということは想定されておりまして、やはりその数値がこのまま示される状況になってしまっております。
昨年度は、同じく、3月の補正予算の段階で6億円をお示しいただいたのですけれども、今年度はそうならないように早目に対応策を考えてほしいということは何度も、年度当初、4月、5月、6月の数値が示された時点から申し上げていたところだと思います。その中で、私も、当然、自助努力をどうやっていくかということも求められてくるものだと決算特別委員会でいろいろお話しさせていただきました。
ただ、27億円という数値は示していただいておりましたけれども、対応の仕方として一般会計から13億円を借り入れさせてほしいということを補正予算で提案されて、そして、この市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)が当委員会の開催直前に出てきたのですが、これはかなり精査しないと、とてもではないけれども、今後進めていけるかどうかというのはわからないと思います。我々も、これを提出されて審査してくださいと言われてもなかなか難しいのですが、その辺はいかがですか。

事務局次長:今年度の収支不足27億円については、昨年から議会の御指摘がございまして、特に金額の精査もさることながら、市立病院だけで対応できる問題ではございませんので、庁内の連絡会議等を通じて、総務部と協議を重ねてきたところでございます。また、残念ながら収支不足が巨額になったということもございまして、どういう方策がとれるかというところで協議に時間を要しました結果、対応策を含めて早い段階で議会にお示しすることができなかったということが現状でございまして、病院事務局といたしましては大変申しわけなく思っております。
また、市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)については、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申を受けて作成したところでございます。これも言いわけになってしまいますが、早い段階でお示しすることは非常に難しかったということが病院事務局側の事情でございます。
両方とも早い時点で、特に補正予算案に合わせて提出できなかったことが大変申しわけなく思っております。

岡君:御説明をお聞きしたとおり、現状で審査することが難しいと私は思っているのです。
まず、資料の2ページの病院事業会計の資金繰りについてというところで、これは平成29年度との比較で資金不足比率がどうなっていくかという資料だと思います。確認ですが、平成29年度末の資金不足比率が4.3%で、平成30年度末では何%だったのでしょうか。平成30年度は6億円を借り入れていますので、6億円を借り入れなかったら本来は何%だったのでしょうか。令和元年度は3%ということですけれども、13億円を借り入れないとすると、本来の資金不足比率は何%かということをお示しいただければと思います。

管理課長:平成30年度決算で申し上げますが、御指摘のとおり6億円を借り入れた中で決算整理をしておりまして、その際の資金不足比率としては10%となっております。
仮に、6億円を借り入れないで決算整理をした場合ですけれども、細かい部分は増減しますが、確実に20%を超えるということで整理しております。
また、13億円を借り入れなかった場合についても、今後の資金繰りにもよりますけれども、こちらも間違いなく20%を超える状況でございます。

岡君:私の計算では、6億円だけ借り入れると、平成30年度には21.6%で、令和元年度の3%については、詳細な根拠を把握できないので、単純に割り返すと30%を超えるといったような数値になると認識しております。
それで、令和元年度にこのまま13億円を借り入れると、資金不足比率が3%になるので、資金不足比率上は平成30年度末の10%から3%に改善したという結果になるわけです。経営状況を反映していないというか、経営健全化のための比率を見るという趣旨に余りに反していると私は思いますが、その点はいかがですか。

委員長(三角君):暫時休憩いたします。(11:33)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(11:35)

管理課長:岡委員の御指摘は、企業を経営するという観点からは、もっともだと思います。
今回、13億円を借りること、そして、年度をまたぐ際の約14億円につきまして、総務部財務室財政課との協議の中でも、やはり年度をまたぐ際の返済方法が一番ネックになっております。3月31日に14億円を借りかえしているものは、当然、借りれば返済するという状況です。借りる期間についても、一時借入金そのものについては、基本的に1年以内になっています。ただ、法律ではっきり規定されているわけではありませんが、北海道の指導等では、当然、年度末で借りたものについてはすぐ返済するということで特例が認められているという形です。ですので、病院事務局として考えるのが、3月31日に借りたらできる限り早期に返済するということです。ただ、原資がないとなかなか返済できないとなったときに、昨年度もそうでしたけれども、6億円を借り入れて残った14億円を返済するということです。そうなった段階では、残念ながら新年度に一般会計からの繰入金で返済することになります。結局、今年度もその部分がふえればふえるほど返済できる金額が当院には全くないので、最終的に市長事務部局と協議した結果、新年度で約14億円の繰入金を見込みまして、そこで、まず返済するということです。その逆算になるのですけれども、27億円のうちの残った13億円について、どうするかとなった段階で、最終的に3月27日に一旦お金を貸していただいて、あとは、新年度で措置していただく一般会計からの繰入金をもって残った分を返済するという2段階になったという経過でございます。

岡君:昨年度もこういった資料が出てきておりまして、必ずしも、年度末で13億円を借り入れなくても、来年度に借り入れてもいいわけです。今年度の補正予算ではなくて、来年度になってから考える。そうすると、誰の目にも、資金不足比率も現在の市立病院の経営状況の悪い状況をしっかりと反映した数値が出てきます。幾らなんでも3%に改善しているというのは、世間を欺くというか、余りにこそくなやり方だと思います。悪いところは悪いという数値をきっちりと出して、年度をまただい後に13億円を借り入れるという対応もできると思いますけれども、その点はいかがですか。

管理課長:当然、その辺も考慮した上で、このような御提案をさせていただいております。何がネックになるかというと二つございまして、一つは、単純に考えて年度末に27億円を貸していただけるかどうかというのは、金融機関としても非常に負担があるものですから、正直、厳しいということです。
もう一つは、まさに今ポイントになっております資金不足比率で、岡委員からの御指摘のとおり20%を大きく超えることになると思います。例えば、年度当初に返済した場合、資金不足比率が20%を超えます。その場合、病院経営として一番困るのは医療器械の購入等で、今は企業債を借りて運営して診療にかかわる器械を購入しておりますけれども、そちらを超えた場合については、今も許可制で何とか行っておりますが、恐らく、購入については相当制限されると思います。ですから、診療収益にそのまま直結するような器械を新年度で措置していただこうと思っておりますので、集中改革期間に向けてこれから進もうというときに、恐らく資金繰りが相当厳しくなりますし、診療に使う器械が購入できないということを懸念して協議させていただいた結果、このような対応になったということでございます。

岡君:そういうことを懸念する気持ちはわかります。ただ、昨年度も同じ話をされていて、改善の方向に行っていれば、単年度でそういう対応をするというのはわからなくもありません。今年度は6億円が13億円になって、来年度もどうなるかわからないという状況の中で、市立病院はもう実際に経営状態が悪いのですから、そのプランに持っていくということが本来の地方公共団体の財政の健全化に関する法律の趣旨なり考え方だと思われませんか。

管理課長:もう一つの懸念材料ということが、今、この13億円については一般会計から財政調整基金等を充てていただいて、措置しているという状況です。この間、実際に過去に経営健全化団体になった赤平市などにもいろいろとお聞きしておりますけれども、経営健全化団体になった場合、恐らく、今の法律上では国の公的支援が一切ない状態で自主再建しなければなりません。そこで何が起こるかといいますと、一般会計からの繰入金の増額は間違いなく言われるだろうという話を聞いております。過去の他市の経営健全化計画を見ても、主に人件費の削減とか、一般会計からのさらなる繰り出しをした上で、まず、自主再建するようになっております。
この件について、実は北海道の担当者とも事前に話した中では、借り入れるようにとは言われておりませんけれども、財政調整基金はまだ残っているという話がありました。担当者間でいろいろお話しした限りでも、当市は財政調整基金とほかの基金だけですと説明したら、ほかの団体は全部充てても足りない状況になっているとのことでしたから、もう一つの懸念として、いわゆる市財政にさらなる負担がかかるであろうということも想定した中で、協議させていただいたという経過がございます。

岡君:私も、全部を把握できているわけではありませんが、現時点で、経営健全化団体になっている自治体病院として、長野県大町市の市立大町総合病院があります。私も細かくは見切れていませんが、決算を見る限り、財政調整基金を全部充てているということは全くないと思います。今の説明は本当に正しいかどうかがわからないと思いますが、その点はいかがですか。

管理課長:私も、長野県大町市の市立大町総合病院のことを把握しております。ただ、おっしゃるとおり、公式で見られる細かい数値の内訳がありません。
ですので、赤平市から、平成21年ごろに同じような状況になったときの計画を教えていただいたのですが、やはり毎年1億5,000万円程度、繰出金が増加する形で計画を進めたとおっしゃっていました。そういったことも含めて、過去の実例を考えますと、当市の貯金になります財政調整基金について、制限は当然ありますけれども、恐らくそこの部分も使った上で国から何らかの指導があるという懸念があったものです。

岡君:多分、繰り出しの基準額に達していなかったら、そこぐらいまで充てるようにと言われると思いますけれども、当市は基準額に達していますし、さらに財政調整基金が全部なくなるまでというのは、そもそも法の趣旨に反していると思います。あくまで、懸念ということなので、国がそう言っているわけでもなければ、北海道から正式な文書で回答されているわけでもないということでよろしいですか。

管理課長:私が申し上げたのは、あくまでも、担当者レベルで実例を聞いたということです。確かに、法律でそのようにしなさいとは書いておりません。

岡君:後段でもまた触れたいと思いますが、これは、年度末に13億円を借り入れるのではなくて、27億円を借りられるかどうかは頑張ってもらうしかありませんが、一時借り入れの限度額を補正してもらって、その形でまたいでもらう。さらに、6月ぐらいまで暫定の予算で進めてもらって、例えば、4月や5月の数値がはっきりしてから、補正予算も含めて、来年度の予算も事業計画も数値を反映させたものをきちんとつくっていただいて、それから審査するという方法でなければ、この状態で13億円を貸してほしいと言われても無理だと思いますが、その点はいかがですか。

病院事務長:今年度の市立病院の経営状況は、昨年度に比べて大きく悪化しているということで、昨年度は6億円を借り入れたところが、今年度は倍以上の13億円を借り入れることに関しましては、確かに非常事態といいますか、委員がおっしゃることもごもっともだと思います。
今ほどの質疑の中で、決して資金不足比率だけを見て、それを操作しようとしてこういった判断をしたわけではなくて、先ほどの起債制限の話や、国の管理下に置かれることでのさまざまな制限が出る可能性も考慮し、一番いい形の資金繰りはどういったものかということで、このような案にしたところでございます。
昨年度と違いますのは、昨年度は市立病院単体で平成31年度に取り組んでいくという御提案だったかと思いますけれども、8月以降、さまざまな委員に参加していただいて、10回にわたって江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会を開催し、経営再建に向けたさまざまな取り組み項目を含む答申をいただいたところでございます。市立病院としましては、答申なり取り組み項目を共有して、今まさにこれに基づいて頑張っていこうということです。そして、集中改革期間の中で、一定の経営改善効果が見込めるということも江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の中でお示しした上で、これからまさに取り組もうとしている状況です。
取り組み項目を100%達成できるようなものをこの中でお示ししているわけではありませんけれども、少なくともこの項目については全て検討して取り組んでいくことになっておりますので、そういったことで御理解いただければと思います。

岡君:いろいろプランを考えていただいて、頑張ってもらうのはいいのですが、一昨年度も昨年度も頑張るとおっしゃられていたのです。医師確保についても、ずっと言ってきて今の結果です。令和2年度は今年度より盛っていない予算になっているかもしれませんが、私は、それでもかなり数値の根拠に乏しい予算になっていると言わざるを得ません。
ですから、6月までは暫定で進めてもらって、4月や5月の数値が示された段階で、例えば4月の数値でこの12分の1くらいは達成できていることをお示しいただく必要があります。今までは余りにも違いがあり過ぎました。医師も1人が着任し、4月できちんとその数値をお示しいただければ、我々も、それなら大丈夫だとその予算を認められると思います。しかし、今の状況でこれを認めてくださいと言われてもなかなか難しいというのは御理解いただきたいと思います。
ですから、6月まで審査を延ばしていただきたいと思います。来年度の対応については実現できるとおっしゃっているわけですから、それでは、実際に進めているのを見せてもらってから、改めて対応を考えさせてもらいたいと思いますけれども、その辺はいかがですか。

病院事務長:来年度の予算にかかわってくる話もあるかもしれませんけれども、先ほどの御質疑の中でもありましたとおり、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の議論が始まる中で、例えば、先ほど申し上げた札幌市の民間医療機関との連携を強化して患者の受け入れが12月から始まりました。まさに、12月は総合内科医が3人やめた月でありますが、10月に1人の常勤医を確保したということもありまして、実は12月以降、患者数も収益的にも今年度の中では一番大きい収益を確保したという状況でございます。
そういった意味では、診療体制が若干後退した中でも、工夫することで大きく収益を上げたということもありますから、2月はまだ出ておりませんけれども、日数は少ないですが、患者数としてしては同じような1日平均患者数を確保してきているところがございます。今、1カ月3億9,000万円から4億円弱の収益になっていますので、今の体制だけでも、単純計算で年間48億円近くを確保していけるということからすると、このままの状況が続けば、今年度の決算見込みよりも5億円くらい改善できると考えております。そこに医師確保のことや、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申を踏まえたさまざまな取り組み項目を加えていくことで、次年度の予算になりますが、今考えている当初予算の数値も実現可能であるという認識でおります。この補正予算に関しても、その点も含めて御理解いただければと思います。

岡君:その数値のことは、また後で質疑したいと思います。
資料の3ページに移ります。
これも平成27年度と昨年度に借り入れて、これはしっかり返せると何度もこれまでの委員会の中で各委員の質疑に対してお答えいただいてきた中で、過去のものに関しても繰り延べております。この13億円については、8年据え置きという聞いたこともないもので、返済が令和14年度という、いつかわからないような、市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)でもこの先どうなるかがわかりませんし、大体十数年に1回、江別市立病院は経営危機を迎えているという、要するに、それだけ何が起こるかわからないという医療環境で、ここまで先送りにするのは余りにも無責任ではないかと、誰が見ても思います。
多分、今、この部屋にいる人で令和15年度まで残っている人は数えるほどしかいません。病院事務局の方はどなたもいらっしゃらないと思うので、それは余りに無責任なのではないかと思ってしまうのですけれども、その点はいかがでしょうか。

管理課長:提出資料の3ページでお示しした償還計画につきまして、考え方としては、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の議論がもとになっておりまして、市立病院を再建できるかどうかのポイントとなったのが、既に借り入れている平成27年度の7億5,000万円、そして、平成30年度の6億円です。この時点では既に借り入れている状況の中で、規模としてお示しされたのは、逆に言うと、もともと当院が持っていた病床数よりも現実的な患者の受け入れにあわせて進めていただきたいという提言内容でした。
また、それを踏まえた上で、過去の負債や借金を負ったまま、例えば、令和2年度からも引き続き返済を続けながら収支改善するというのは不可能だろうという意見が江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会から出ております。その中で、この3年間については、借り入れの部分を据え置きさせていただきつつ、後年次について、令和5年度からは収支改善するという考え方で進めております。
そこで、もう一つ問題なのは、令和5年度から残った分を均等に払うとなると、恐らく、今、年間で支払っている借り入れに対する返済の額を超えてしまいますので、収益が相当上回らない限り、返済はどう見ても不可能だろうということも、これを見ていただけるとわかると思います。それらを勘案して、なおかつ、貸し付けていただいている市長事務部局ともいろいろ協議した中で、このように分割して、少しずつ年間の返済額を抑えつつ、進めていこうという考えでございます。

岡君:考えはわかります。ただ、私は、正直に申し上げて、まさかこういう案を出してくるとは思っていませんでした。
今年度も13億円で済むというのは誰にもわからないので、このとおりになるかどうかも不明な状態です。ロジックはわかりましたが、私が伺いたいのは、余りにも無責任な考え方だと思いませんかということです。我々が今まで議論してきた中で積み上げた一時借入金で、病院事務局は何の自助努力もせず、未来にそれを引き延ばすのか、これはどうなのでしょうかということを伺いたいのです。

病院事務長:市立病院を地域のために残して、きちんと地域医療を提供していくためには、この3年間が非常に重要であるということで、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の中でも委員からさまざまな御意見をいただきました。
収支均衡を令和5年度に目指すに当たって問題になるのが、その時点で抱えている負債だろうということです。それを背負ったまま単純に収支を均衡していくようなことだと思います。経営再建は非常に難しいのではないかという御意見もいただいたこともあります。今、結果的に13億円が足りなくなり、それをどうしようかと考えたときには、建物本体の起債償還とあわせて、一般会計からの借入金の償還がございました。そこを平準化させるためには、こういった方法が一番いいのではないかということで、この案でまとめたということでございます。市立病院が令和5年度に収支を均衡させて経営再建を果たすために必要なこととして御理解いただきたいということです。

岡君:十分にお答えいただいていないところがあるかと思いますけれども、提出資料の3ページの図について、細かいところをお伺いします。
今、これだけ償還していて、令和10年度から償還額が大幅に減るから返せるだろう、この絵を見ればそう見えるのですけれども、返済している金額の多くの部分が一般会計からの繰り入れの分をここに充てていると思います。どの部分に一般会計からの繰り入れを充てていて、それがどのくらいの金額かというのを、大まかでいいのでお答えいただければと思います。

委員長(三角君):暫時休憩いたします。(12:00)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(12:02)

管理課長:令和元年度で申し上げますと、この棒グラフですが、黒色、しましまとグレー色の部分で、大体9億円に見えると思います。このうち、4億9,000万円ほどを一般会計からの繰入金としていただいているという内容でございます。

岡君:令和元年度で大体5億円ですから、残りは大まかにいって4億円くらいですか。

管理課長:年度によりますし、過去の分は率が少し異なりますが、今、市長事務部局と協議しているのは、現在購入している医療器械等については、購入するときに借りた企業債の元金の割合として3分の2程度だと考えていただければと思います。

岡君:ですから、自分たちで返済できる金額は、令和元年度で4億円と大まかに仮定します。今後、若干収益がふえればプラスになってくるところもあるでしょうけれども、4億円しか返済できないのであれば、結局、令和10年度以降は一般会計からの繰り入れがなくなるのですから返済できないと思います。ですから、絵に描いた餅といいますか、こうやって見れば返済できるように見えますけれども、実際は一般会計から繰り入れている分が入っていますので、自分たちの収支から返済できる部分というのは、そもそも令和10年度以降の数値が何もありませんので、これを見ただけでも、少しおかしいのではないかと思われてしまうと思いますが、いかがでしょうか。
それとも、企業債償還の3分の2がなくなっても、令和10年度以降、約14億円はそのまま繰り入れてほしい、そういう考えなのでしょうか。それは余りにも仮定の話ですが、結局、令和10年度以降も自分たちで返せる分を超えているのではないかという質疑です。

委員長(三角君):暫時休憩いたします。(12:05)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(12:06)

管理課長:今回、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からいただいた集中改革期間である3年間で考えたのは、収支の均衡を目指すということですから、実際の予算というよりも資金運用をベースに考えたところです。
当院は、残念ながら、かなり収支不足の状態ですので、令和元年度は13億円が足りない状態で、現金が不足したまま年度を越します。その後の基本的な考えとしては、償還猶予等をいただいた中で、この3年間は追加の資金をいただかないで、できる限り現金を留保するという形で収支の改善を図ることです。今は全くない状態で年度を越えています。しかし、先に現金を貯金するではありませんが、それをできる限りふやしていく中で、令和5年度は今までの返済能力より赤字の部分が超えていますけれども、この3年間の猶予をいただいた中で収支改善をしながら、年度またぎのときに追加の資金支援をしない形で、なおかつ、自己資金でやらなければ事業の継続は難しいと思いますので、それらの細かい積み上げをしながら進めていくという形で、この考え方に至ったということでございます。

岡君:答えになっていないと思います。令和5年度時点かどうかはわかりませんけれども、令和5年度から令和9年度の間も、令和10年度以降は経営計画がないので何とも言えませんが、今時点で返済している金額から考えると、確実にキャパシティーがオーバーしていますという質疑です。

委員長(三角君):暫時休憩いたします。(12:09)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(12:10)
答弁を求めます。

病院事務長:令和10年度以降の償還がどうなっていくかというお話かと思います。
令和10年度以降の具体的な数値は積み上げておりませんが、基本的に収支均衡が達成されて現金不足が生じないような形で経営が推移していきますと、内部留保がたまっていくものと考えています。その金額等をもって、償還余力が出てくるではないかと考えるところであります。

岡君:令和10年度の話ですから、13億円を先送りしているのではありませんか。それで、我々は本当に責任を果たしていると言えるのですか。議員もそうです。今回、こういう決断を求められて、13億円を貸し出しますが、こういう状況で返済できるかどうかは、今伺った限りではかなりあやふやです。我々がその決断をしなければいけないというのも、非常に疑問に感じざるを得ません。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

徳田君:提出資料の2ページの資金不足比率の見込みは、岡委員の御意見はもっともだと思いながら聞いていました。先ほど経営健全化団体になったときの医療器具の購入についての懸念のお話がありましたけれども、その前段の本間委員の質疑の中で、やはり、経営改善、経営改革、健全化の肝は医師の招聘だというお話がありました。その医師の招聘について、経営健全化団体になることによって、懸念されること、想定されることは何かありますか、その辺をお伺いします。

事務局次長:経営健全化団体になることが医師の招聘に影響するかというと、制度等を含めて直接的に関係することはございませんが、医育大学あるいは人材派遣会社などに仲介、派遣をお願いすることになりますので、例えば、風評被害のようなものがどうしても伴う、そういう影響は少なからずあるだろうと考えるところでございます。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。

岡君:今の徳田委員の御指摘の部分ですけれども、幾らよく見せようとしても実態は悪いのです。資金不足比率が物すごい高い比率で、事実上の経営健全化団体であるということは、さすがに誰もが理解していると思います。
医師に対しても、うその数値で来てもらっても意味がなくて、こういう厳しい状態の中で一緒に経営再建を手伝ってくれる医師に来ていただかないと意味がありません。経営健全化比率や資金不足比率が基準よりも低いというのは事実上うそではないでしょうか。そこだけを見繕っていい顔をしても意味がなくて、そこも含めて一緒に経営再建を手伝ってくれる医師を確保していこうという考えでないとだめではないですか。

病院事務長:今ほどの御質疑で、直接、制度として影響があるとしたらということでお答え申し上げましたけれども、委員がおっしゃいましたように、来ていただける医師には、当院の状況を御理解いただいた上で、一緒に頑張っていただきたいという思いは当然持っております。
先ほどのようなことを申し上げたのは、今の状況でも当院に興味を示していただいて、もしかしたら面談に結びつけられそうだったけれども、ホームページ上でさまざまな情報が見られますので、そこに至らなかったというケースが実際にあったものですから、もしかすると、そういった影響もあったかもしれないということで申し上げました。委員がおっしゃいますように、当院の状況を理解いただいた上で、一緒に頑張っていただける医師に来ていただくことが非常に重要だと思っています。

委員長(三角君):暫時休憩いたします。(12:17)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(12:32)
ほかに質疑ございませんか。

岡君:ポイントになるところだけお伺いします。
2月22日に職員給与削減の提案という新聞報道がありました。私は全く聞いておりませんが、そういうことが検討されているのか、市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)にそれがどう反映されているのか、反映されていないのか、お伺いします。

事務局次長:まず、給与削減と市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)の関係でございますが、この市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)は、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会での議論を踏まえて、市立病院がこれから実施していく取り組み項目ということで取りまとめたものでございます。その答申の中で、給与の水準等については、いろいろな議論がございましたけれども、給与削減を行うべきといった提言は含まれておりませんので、この市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)の中にも給与削減は盛り込まれていないところでございます。

岡君:この件は、一般会計の審査で改めて聞きます。
江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申の職員モデルや資料に出た数値が若干違ってきているのですけれども、その辺は修正されて、こちらの数値が今考えられている最新のものでよろしいのかどうか、確認させてください。

経営改善担当参事:答申の試算やモデルをつくった段階では、その時点の直近のデータを用いて作成しております。こちらにつきましては、今、議会に御提案している令和2年度予算の数値をベースに改めて効果額等について試算をし直しているものですので、そういう意味で若干ずれていると御理解いただければと思います。

岡君:あとは、各年度の入院患者、外来患者等の見込みと、収支改善額を大まかに見ていくと、来年度は臨床研修医が2人減って、消化器内科の医師は1人ふえまして、それ以降は医師の数はふえていくのですけれども、収支が一番改善するのは来年度になっており、さらに、収支改善の金額のほとんどが入院患者や外来患者の増ということです。先ほど12月の数値とおっしゃっていましたが、12月の数値に12を掛けても全然届かないので、なぜ令和2年度だけこんなに収支改善できるのでしょうか。後年度のほうが医師がふえるのに、なぜ後年度の収支改善額が小さくて、令和2年度に7億円も突然改善するのかについて、わかるように説明いただければと思います。

経営改善担当参事:江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申では、外来機能を分化し、病床規模を適正化することで収支の均衡を図るという提言をいただいているところでございます。令和2年度につきましては、既存の医療資源を最大限に活用する中で、患者数を増加するという形となっておりますので、この段階では非常に大きな収支改善効果が期待できるものと考えております。先ほど説明させていただきましたとおり、現状の医療資源体制を前提に実現可能な目標数値ということで収益を見込んでいるところです。
職員数を適正化することで収支の均衡を図るとしておりますので、令和3年度以降につきましては、その改善効果額はおのずと小さくなってくるものでございます。端的に言いますと、令和2年度は向上余地があるということです。令和3年度と令和4年度におきましては、費用を削りながら、かつ、収支もふやしていくということで、より一層の絞り込みと患者の診療単価の増加を図る中で収益を増加させるため、後年次になると収支改善額が小さくなっているというのは、そのような構造によるものと御理解いただければと思います。

岡君:当初予算案で議論したいと思いますけれども、それができるのならどうして2年前から対応していただけないのですかということです。医師に関係なく、7億円の改善ができるなら苦労していないというのもあって、本当にできるのかどうかを四半期くらいは見せていただいてから予算案を審査したほうがいいと思っている次第です。
もう一つ、計画は計画でいいのですけれども、計画からずれたときにどうするのかが全く考慮されていません。例えば、医師が来なかった場合、診療収益が当初見積もりよりも10%や20%減った場合にどういった対応をするのか、こういったことも考えなくてはいけないと思いますが、その点はどのように考えられていますか。

経営改善担当参事:現時点で、そのような場合の具体的な対応はこの場では申し上げられませんが、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会での答申では、常に外部委員会による点検評価を受ける形になっております。ですので、当然、収益が下振れした場合の改善策なども点検評価の対象になってくると考えておりますので、そのあたりにつきましては、外部委員会の評価を受けながら、逐次、対応していくことになるのではないかと思います。

岡君:やはり、過去の事例を見ると、かなりずれが生じているものですから、経営の話では感度分析というみたいですが、計画段階から10%下方にずれることもある計画ではないかと申し上げて、よしとします。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
昼食のため、暫時休憩いたします。(12:40)

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(13:29)
次に、(1)議案第22号 令和元年度江別市一般会計補正予算(第4号)のうち、総務部所管に係る補正予算についての説明を求めます。

財務室長:それでは、総務部提出資料の1ページをごらんいただきたいと思います。
議案第22号 令和元年度江別市一般会計補正予算(第4号)について御説明いたします。
まず、1補正予算の内容でありますが、12款諸支出金、1項他会計繰出金の病院事業会計繰出金は、市立病院の資金不足への対応のため、長期貸付金として13億円を追加するものであり、財源は繰越金が2億5,000万円、財政調整基金からの繰入金が7億5,000万円、基本財産基金からの繰入金が3億円となっております。
市立病院の経営状況につきましては、医師不足による収益の悪化などから運転資金の不足を一時借入金で対応している状況にあり、今年度末には一時借入金の残高が27億円に達する見込みとなってございます。
この一時借入金につきましては、年度末に一度借りかえを行った後、新年度当初には返済しなければなりませんが、現状では返済の原資を一般会計からの繰入金によらなければならない厳しい経営状況となっております。
このため、新年度予算案として御提案いたしました病院事業会計繰出金約14億円になりますけれども、これとの差額、13億円を令和元年度の資金不足への対応として年度内に措置する必要があるため、今次補正により対応しようとするものでございます。
また、長期貸付金の償還期間は13年、うち8年間は据置期間といたしまして、令和10年度からの5年間で元金償還を求めるものでありまして、貸し付け利率は0.1%を想定しております。
次に、2基金繰入額の補正でありますが、財政調整基金は、既定予算では4億6,500万円の繰り入れを予定しておりましたけれども、病院事業会計への貸し付けの財源として7億5,000万円の追加と、他事業での1,000万円の減額との差し引きで、7億4,000万円を追加するものであり、補正後の繰り入れ額を12億500万円に変更するものであります。
同様に、基本財産基金は、既定予算では1億2,500万円の繰り入れを予定しておりましたが、病院事業会計への貸し付けの財源として3億円の追加と、他事業での300万円の減額との差し引きで、2億9,700万円を追加するものであり、補正後の繰り入れ額を4億1,200万円に変更するものであります。
次に、3基金残高見込みでありますが、国民健康保険、介護保険を除く各種基金の現金分を記載しております。
財政調整基金の当初残高は16億3,147万1,000円でありましたが、積み立て、取り崩しの補正後の動きを整理いたしますと、年度末残高は9億6,423万3,000円を予定するものであります。
また、基本財産基金の当初残高は3億8,529万8,000円でありましたが、同じく、補正後の動きを整理いたしますと、年度末残高は2億3,075万6,000円を予定するものであります。
この結果、運用分を含めた基金残高合計では、当初残高の54億2,679万4,000円から、年度末残高では44億9,854万1,000円を予定し、9億2,825万3,000円の減少を見込んでいるものでございます。
以上です。

委員長(三角君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

岡君:前段、市立病院への繰出金について、市立病院から見た繰入金について質疑をさせていただきました。一般会計は繰り出すほうですけれども、昨年も、この時期に平成30年度の補正予算として6億円の繰り出しが提案されております。私も議事録を拝見させていただきましたが、議会でいろいろな質疑があった中で、何とか今年度は頑張っていただくということで、6億円を繰り出したということだったと思います。
今年度の比較的早い段階から、やはり当初予算の収益が厳しく、資金不足も28億円に達するのではないかという見込みが出ておりまして、結局この3月の土壇場に来て、やはり27億円を借り入れて、一般会計から13億円の貸し付けをお願いすることになっています。
これは、一般会計としてどう考えるかというのは変な質疑ですけれども、昨年度に6億円を繰り出して、それでしっかり進めてほしいと言っていたわけですし、今年度の途中からもそういう見込みがあった中、病院事務局がどういう自助努力をしてきたのでしょうか。結局、収益はほとんど効果が出ていないので、当初の見込みどおり27億円ぐらいの資金不足になっているわけです。この点、一般会計としてどのようにお考えですか。言われたとおりに13億円を繰り出すのはいかがなものかと誰もが思うと考えますけれども、その点、大まかな質疑で申しわけありませんが、どのようにお考えになられているのか、お伺いします。

財務室長:今回の13億円の貸し付けの手当てでございますけれども、所管課から生活福祉常任委員会に、年度末の一時借入金残高見込みが27億円に達する可能性があるということで御報告を申し上げたとおりでございます。一般会計としましては、金融機関に借りている一時借入金ですので、いずれにしましても、返済しなければならない状況がございます。その中で、一時借入金の返済の原資としましては、新年度予算の繰入金によるしかないという状況を考えますと、今年度の状況は昨年度と比べると、金額的にさらに悪化していますけれども、一般会計で手当てをしなければならない状況に変わりはありません。
ただ、一般会計の事情もございまして、新年度予算編成での見込み、それから、補正予算の場合ですと、年度末の不用額等を見込んだ繰越金での対応といったものが見込まれますので、年度末まで市立病院の自助努力には期待しつつも、最終的には不足分の財源手当てを含めて3月に補正するということで御提案申し上げた次第でございます。

岡君:私には、最後は一般会計が助けてくれるから、市立病院としてもなかなか自助努力が進んでこなかったと見えるのですけれども、その点はいかがお考えですか。

財務室長:市立病院の経営状況につきましては、この間、議会の市立病院・地域医療検討特別委員会での議論などを踏まえ、やはり経営上問題があるということで、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会を設置して、抜本的な経営改善策について御検討いただいたという経過がございます。
これに基づいて、令和2年度からの3年間を集中改革期間として抜本的な取り組みを進めるということでございますが、残念ながら、その前年度になります令和元年度については、当初見込んだ収支の悪化どおりの結果になってしまっております。これも借りたお金については返さなければなりませんので、額は昨年度の倍以上になっておりますけれども、一般会計として手当てをしなければならないと考えております。

岡君:当初見込んだとおりとおっしゃいましたが、当初予算では繰り出すことになっていませんので、それは明らかにおかしな答弁です。そういう意味では、市長事務部局も審査が甘かったといえばそうかもしれませんけれども、病院事務局がきっちり進めると言ってきたことが行われていない、その結果、繰り出さざるを得ない状況になってしまっているかと思いますが、その点はいかがでしょうか。

財務室長:当初という表現が年度初めからということを指すとすると、誤解がありますので、訂正させていただきます。
11月時点で、市立病院におけるこれまでの診療収益の状況を把握した結果、27億円の一時借入金の年度末残高が見込まれるということを受けての私の発言でございます。そうした状況から、その後、数カ月はたっておりませんけれども、残念ながら結果としては変わらなかったということです。
それから、令和2年度の予算については、当初予算編成時期に新年度の繰り出し額も決めますが、その差し引きについては、最低限必要な額ということで、今回補正予算での対応をお願いするものでございます。

岡君:先ほどもお話しさせていただきましたが、やはり13億円を年度内に繰り出してしまうことで、資金不足比率が実態を全く反映していないものになってしまいます。地方公共団体の財政の健全化に関する法律の趣旨にも反している方法で、それが単年度ならいいでしょうけれども、それを2年度も続けて、さらに来年度もどうなるかわからないという状況で、こういう方法を続けるのはいかがなものかと誰もが思うと感じますが、その点は市長事務部局としてはどのようにお考えでしょうか。

財務室長:資金不足比率につきましては、決められた算定式がございまして、一般会計から補助や貸し付けたものについても、指標算定上はそのように組み込まれるということで、繰り入れたことによって数値が改善したように見えるというのは委員の御指摘のとおりでございます。
ただ、新年度に14億円の手当てを行い、それ以外に現実問題として金融機関に返済する原資がないという状況から考えますと、年度内に13億円を手当てするということが望ましいものと考えています。
決して、よい数値を表に出すために行っているという状況ではないと捉えております。もちろん、市立病院の資料によると、一桁台の数値になっていますけれども、実態としては、そのような経営状況ではないということを受けての江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会での抜本的議論であると捉えております。指標の捉え方としては、計算がそのようになっておりますので、そういった数値になりますけれども、深刻な経営状況にあることは、もちろん病院事務局も、市長事務部局としてもそのように考えております。

岡君:ですから、あえて数値をよく見せる意図がないというのであれば、年度末の資金不足をきっちり出して経営健全化団体になって、対応すればいいと思います。技術的には、一時借入金限度額さえ補正すれば市立病院は借りかえをすることができますし、年度をまたいでの資金ショートはないと理解していますので、それを来年度の1年間のうちのどこかで返済すればいいと思います。来年度のどこかでまた13億円を繰り出さなくてはいけないことになりますけれども、そういった対応をきっちりすることが、将来のためにも、市立病院の状況をしっかりと周知するためにもいいのではないかと思いますけれども、その点のお考えはいかがですか。

財務室長:一時借入金の返済の考え方でありますけれども、公営企業法上は一時借入金で借りたお金は一時借入金以外の方法で1年以内に返さなければならないという規定になっております。この1年という考え方は、明解なものが出されているわけではありませんが、通常、一時借入金というのは年度内の短期的な資金の不足に対応するお金ということから考えますと、3月31日に借りたお金はできるだけ速やかに返済する必要がある、そのように考えております。例えば、それが来年度中の返済というのは、法の趣旨からすると、違法ではないのかもしれませんけれども、妥当なことではないと考えております。
委員が言われますとおり、27億円を借りかえたとしたら、新年度に27億円を手当てすれば、原理としては対応できますが、同じ資金手当ての原資であれば、年度内に生じたものは年度内に処理するという考え方に基づいて、今回、補正予算の提案をしていると御理解いただければと思います。

岡君:いまいちロジックが理解できません。地方公共団体の財政の健全化に関する法律の趣旨からいうと、本来、年度末の資金不足比率はしっかりと出さなければいけないものだと私は思っています。ですので、年度をまたいだ段階で、3月まで待てとは言いませんが、新聞報道によれば、職員の給与削減も考えられるそうですけれども、来年度予算には出てきていませんので、それで来年度予算を審査すると言われても我々も難しいのです。ですから、今の状況を考えたら、令和2年第2回定例会まで待っていただき、暫定予算で進んで、6月に改めて13億円の手当てを考えてもらうほうが全体像もはっきりしますし、来年度に市立病院が進めると言っている収益が本当に可能なのかもはっきりしますので、適切ではないかと思いますが、その点はいかがお考えでしょうか。

財務室長:27億円の一時借入金につきましては、あくまで短期資金でございますので、年度がかわった当初に金融機関に返済することが望ましいと考えております。
また、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の提言に基づいて、令和2年度から令和4年度までの集中改革期間中に抜本的な改善を進めますが、その前提になります令和元年度の決算段階で一度きれいな状態にして、令和2年度以降の具体的な取り組みを予算決算の数値に反映させることがベストだと考えました。ですから、令和元年度の一時借入金の手当ては、本来は27億円を手当てできるのが一番望ましいと思いますが、一般会計の状況も勘案いたしますと、新年度の約14億円の一般会計からの繰り出しが前提になりますけれども、資金不足の13億円は令和元年度中に手当てをして速やかに金融機関に返済するように進めさせていただきたいということが補正予算の内容でございます。

岡君:堂々めぐりになりますが、言っている内容は理解しました。
次に、財政調整基金と基本財産基金から繰り出しているわけですが、これまでの資料だと、今のペースで進めば来年度ぐらいに枯渇するという状況でしたけれども、今年度もそこそこ積み立てができたので、想定よりは財政調整基金が残っているということで、その辺は頑張っていただいたと思います。
来年度予算では、病院事務局から資金不足が生じないといったものをまた出してきていまして、それは、それでそうなっていただければいいと私も思いますが、今までの経緯から、当然、想定を下回ることも考えなくてはいけないことだと思います。来年度も資金不足が生じた場合はどのように対応していこうと考えられているのか、お伺いします。

財務室長:新年度の予算の中身になりますけれども、一般会計の手当てとしましては、先ほど病院事務局から御説明がありましたとおり、この市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)に示す効果額では足りないという数値になりますので、2億6,000万円を一般会計から新年度予算で貸し付ける、さらに、1億2,500万円の償還を猶予するという措置をとっております。具体的な改革による効果額プラスそれでも足りない分を当初予算に手当てしている点では、令和元年度の当初予算と比べますと、中身としては違うと考えております。
これから令和2年度予算を審査いただきますので、このとおりに進まない場合の対応という御説明はできませんけれども、市立病院にはここに示したものをきっちり行ってもらう、やっても足りない部分については、市長事務部局としても支援が必要と考えておりますので、そのような予算の内容にしているという話でございます。

岡君:来年度予算が達成できないという話も仮定になって答えられないとおっしゃられそうですけれども、来年度予算の話というよりは、想定と違ったらどうするかという質疑です。今年度も13億円を繰り出す想定ではなかったわけですが、繰り出すという話が年度末になってまた出てきました。同じような状況になったら、基本的に同じような対応をされると考えられているのかどうか、お伺いします。

財務室長:当初予算の想定どおりに進まなかった場合ということで、今まではそういう実態にあったというところを捉えての話かと思います。
これまでは、財政調整基金、基本財産基金や繰越金等を捻出して市立病院を支えてきたという状況でございます。ここにお示ししておりますとおり、支援する前から比べますと、確かに基金残高は減ってきている状況でございます。これをそのまま続けますと、数値は限りなくゼロに近づいていくようになっていきます。
いずれにしましても、市立病院としては具体的な見直しで収支改善を図るということで進めておりますし、また、具体の対応とあわせまして、毎月の結果は随時出てまいりますので、財政調整基金、基本財産基金以外の方法がないというのは市長事務部局としてもあわせて考えていく必要があると考えております。

岡君:財政調整基金、基本財産基金以外の方法があるなら、今年度の13億円を財政調整基金、基本財産基金以外で対応いただきたいのです。要するに、プランBといいますか、想定していなかったことが起こったときにどうするということをお答えください。過去もそういう事例が積み重なってきておりますので、今後さらに必要になったときにどうするということを今のうちに答えてもらう必要があると思いますので、どういう考え方で進めるのか、きっちりお答えください。

財務室長:予算上は収支を均衡するということで、500万円の黒字と見込んでおります。仮定の話になりますが、仮にマイナス方向に動いた場合には財政調整基金、基本財産基金での対応であり、それでも足りない状況が例月の結果で見えるのだとすると、それにかわる方法を検討しなければならないと考えております。

岡君:今、財政調整基金、基本財産基金にかわるものがないとまでお答えいただきましたので、仮に、今後も資金の不足が生じる場合は、財政調整基金、基本財産基金は枯渇するまで使い続けるという御答弁をいただいたという理解でよろしいですか。

財務室長:年度間の予算の特殊事情に対する備えでございますので、その必要があるときには財政調整基金、基本財産基金を使うものと考えております。

岡君:やはり、本当にこれでいいのですかということが問われると思います。財政調整基金があと何億円あるかはわかりませんが、16億円が9億6,000万円で、来年度はどうなるかわからないといったような状況です。先ほどの病院事務局に対する質疑では、13億円も本当に返済できるのか、返済できないのかがさっぱりわからなく、答弁が不確定のところがありました。この状態で一般会計から繰り出してくださいと言われても、なかなか難しいと思います。市立病院は、来年度、しっかり対応できると言っていますので、やはりその数値をしっかり見せていただいた上で、13億円を繰り出すなら、来年度に繰り出すという対応をするということです。そうでなければ、なし崩し的に幾らでも財政調整基金、基本財産基金を出すと聞こえるのですが、そのあたりについて、改めてお伺いします。

財務室長:抜本的な経営改善につきましては、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申を踏まえまして、令和2年度以降、3年間の集中改革期間に具体的な対策を講ずるということで進める考えでございます。その前年度になります令和元年度に生じた一時借入金については、今、市立病院の自助努力ではいかんともしがたい状況である一方、金融機関には返済しなければならないことから、昨年度に引き続き、財政調整基金、基本財産基金プラス繰越金をもって貸し付けるという形を補正予算でお願いしたいという次第でございます。

岡君:答えになっていないかと思いますが、これも堂々めぐりになりそうです。
もう1点、先週の新聞報道にあった、職員給与削減の提案についてですが、少なくとも、私は何も伺っておりませんでした。あくまでも、北海道新聞の独自取材と伺っておりますけれども、そういったものが提案されるのか、提案されないのかわかりませんが、提案されるのであれば、それを含めて補正予算と来年度の当初予算を一体で審査させていただかないと、まず、13億円だけを認めてくれと言われても、我々としても審査のしようがないと思いますが、その辺は一体どうなっているのでしょうか。

財務室長:13億円の貸し付けの財源は、補正予算書でお示ししておりますとおり、繰越金と基金繰入金でございます。それから、令和2年度当初予算につきましても、市立病院の経営改善努力に加え、それで不足する分を一般会計からの貸し付け、さらには、償還猶予ということで、500万円の資金収支を見込むという予算になっております。今ほど、お話のあったところにつきましては、現状、お示ししております補正予算と新年度予算には反映していないといいますか、それを見込むという内容ではございません。

岡君:私は、新聞報道でしか知りませんので、そういった検討があるのか、ないのか、皆さんから全く伺っていません。仮にあるのであれば、やはり来年度の予算と一体で考えさせてもらわないと収支の前提条件が崩れると思っているのですが、その辺、今、何をどう検討されているのか、お答えいただきたいと思います。

総務部次長:給与に関する職員組合への提案ですが、2月19日に、市立病院の経営再建に係る協議申し入れということで、当局から職員組合に申し入れております。ただ、これからどうなるかわかりませんし、予算の中に組み込めるものでもありません。来年度中に目指すところはありますが、実際には協議になりますので、来年度中に妥結するのかわからないため、それを見込んだ予算は当然組めません。今の補正予算あるいは新年度も含めて、そちらは収支均衡する形で予算を組んでおりまして、職員組合との給与削減の協議については、それを反映するかまでには全く至っていない状況と理解いただければと思っております。

岡君:そうなると、何の自助努力もなく、13億円だけ出してくれと聞こえます。しかも、返済は令和10年度以降に先送りとなります。本当に令和10年度以降に返済できるかどうかも不明な中で、それを認めてくれと言われても、我々も、はい、そうですかとなかなか言いにくいと思いますが、総務部長から何かコメントがあればお願いします。

総務部長:返済期間を先送りし過ぎるのではないかという御質疑かと思います。
市長事務部局といたしましては、どういった状態であれば返済が可能になるのかを病院事務局と打ち合わせをした上で、返済期間を決める必要があると考えております。逆に言えば、先に返済するのであれば、返済額が大きくなり過ぎて、以前の借り入れ分と合算される形になりますから、絵に描いた餅ではありませんが、返済できなくなります。そういったことを避けるためにも、実際に返済可能な状況を見きわめながら返済期間を決めている状況です。

岡君:返済できるかどうか、さっぱりわからないということで、返済分の一部を給与削減で頑張りたいということが新聞報道の内容です。あえて答弁は求めませんけれども、全体像を改めて示した上で、6月までは暫定予算で進めてもらって、6月にしっかりと審査させていただくほうがいいのではないかと申し上げて、私の質疑を終了いたします。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、(3)議案第24号 令和元年度江別市基本財産基金運用特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。
本件に対する説明を求めます。

財務室長:それでは、資料の2ページをごらんいただきたいと思います。
引き続き、議案第24号 令和元年度江別市基本財産基金運用特別会計補正予算(第1号)について御説明いたします。
1款基本財産基金費、1項基本財産基金費の一般会計繰出金は、一般会計への運用金として2億9,700万円を追加するものであり、内訳といたしましては、病院事業会計への貸付金の財源として3億円の追加、道営農業農村整備事業負担金分で300万円の減額となっております。
資料の3ページをごらんいただきたいと思います。
2令和元年度基本財産基金等の状況(見込み)であります。
この表は、右上の囲みの中が基本財産基金運用特別会計の状況をあらわしておりまして、太枠で囲った部分が今ほど御説明いたしました補正予算の内容となっております。
また、表の左側は、令和元年度の基本財産基金の状況をあらわしており、上段に年度当初の状況、下段に年度末の見込みを記載しております。
基本財産基金は、現金、土地、債権で管理しておりますが、定額運用基金であることから、一般会計に繰り出した運用金は債権として管理しており、運用により一時的に現金は減少しても債権は増加、反対に、一般会計からの年賦償還による現金の増加に合わせ、債権が減少するという流れとなりまして、基金の総額としては減少しないこととなります。
上段の4月1日時点の基金総額は32億6,778万円であり、内訳は、現金が3億8,529万8,000円、土地が14億5,948万3,000円、債権が14億2,299万9,000円となっておりますが、下段の年度末の見込みでは、現金は2億3,075万6,000円で、1億5,454万2,000円の減少、土地は14億5,948万3,000円で変動なし、債権は15億8,006万2,000円で、1億5,706万3,000円の増加となり、基金総額では32億7,030万1,000円で、252万1,000円の増加を見込んでいるものでございます。
以上です。

委員長(三角君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

岡君:項目として上げさせていただいたので、簡単に確認させていただきます。
現金の積み立てで戻ってきている約2億5,000万円は、どこからお金が戻ってきているのか確認します。

財務室長:令和元年度の償還分でありますけれども、約1億2,500万円は市立病院からの平成27年度の貸し付けの返済分でございます。
それ以外は、別の事業等ということで、過去に一般会計が運用したものの償還です。

岡君:市立病院は来年度以降に先延ばしとなるのですけれども、別の事業から戻ってくるのは幾らぐらいなのか、大まかにお答えいただければと思います。

財務室長:基本財産基金の運用償還分でありますけれども、現状、令和2年度予算として提案しております基本財産基金の内容で申し上げますと、令和2年度中に1億1,900万円の償還を見込んでおります。これは市立病院以外でございます。
令和2年度につきましては、1億1,500万円と申し上げましたけれども、令和3年度以降は、現状で申し上げますと、令和3年度は1億1,300万円ほど戻る予定でございます。ただし、これも令和3年度に運用すると令和4年度以降に変わることになりますので、令和2年度は新規の運用は行わない扱いにしておりますので、そのままですと、1億1,300万円、それがさらに減りまして、令和5年度から市立病院の償還により、また戻るイメージになります。

岡君:市立病院に残りどれだけ充てるのか、大枠の見込みとして令和2年度、令和3年度で戻ってくる金額を確認させていただきました。

委員長(三角君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
総務部退室のため、暫時休憩いたします。(14:08)

※ 休憩中に、議案第22号、議案第24号及び議案第27号の今後の審査方法等につい て協議

委員長(三角君):委員会を再開いたします。(14:19)
休憩中に確認いたしましたとおり、議案第27号については、次回理事者質疑を行うこととしてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、理事者質疑項目については、市立病院の経営健全化団体への移行についてと一般会計からの借入金の償還について、発議者は岡委員といたしますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次回の委員会でありますが、3月2日月曜日の午前10時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、2その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(14:20)