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令和2年第1回江別市議会定例会会議録(第4号)令和2年3月24日

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年6月11日更新

1 出席議員

25名

議長 角田 一 君 副議長 相馬 芳佳 君 
議員 高橋 典子 君 議員 佐藤 美佐子 君
議員 吉本 和子 君 議員 島田 泰美 君
議員 芳賀 理己 君 議員 石田 武史 君
議員 本間 憲一 君 議員 鈴木 誠 君
議員 猪股 美香 君 議員 岡 英彦 君
議員 三角 芳明 君 議員 宮本 忠明 君
議員 高間 専逸 君 議員 清水 直幸 君
議員 佐々木 聖子 君 議員 稲守 耕司 君
議員 内山 祥弘 君 議員 諏訪部 容子 君
議員 干場 芳子 君 議員 齊藤 佐知子 君
議員 奥野 妙子 君 議員 徳田 哲 君
議員 裏 君子 君    

2 欠席議員

0名

3 説明のため出席した者の職氏名

市長 三好 昇 君 副市長 佐々木 雄二 君
水道事業管理者 佐藤 哲司 君 総務部長 後藤 好人 君
総務部調整監 高橋 孝也 君 企画政策部長 北川 裕治 君
生活環境部長 川上 誠一 君 経済部長兼
総合特区推進監
渡部 丈司 君
健康福祉部長 佐藤 貴史 君 建設部長 中田 正士 君
病院長 富山 光広 君 病院事務長 白石 陽一郎 君
消防長 西原 信一 君 水道部長 菊谷 英俊 君
会計管理者 多田 清人 君 総務部次長 福島 和幸 君
財務室長 野口 貴行 君 教育委員会教育長 月田 健二 君
教育部長 萬 直樹 君 監査委員 中村 秀春 君
監査委員事務局長 湯藤 維之 君 農業委員会会長 萩原 俊裕 君
農業委員会事務局長 斉藤 幸治 君 選挙管理委員会
委員長
中井 悦子 君
選挙管理委員会
事務局長
金内 隆浩 君    

4 事務に従事した事務局員

事務局長 土屋 健 君 次長 錦戸 康成 君
庶務係長 土谷 晶子 君 議事係長 水口 武 君
主査 坪松 隆 君 主任 岡村 英治 君
主任 海谷 祐二朗 君 書記 渡辺 輝 君
事務補助員 浅沼 知子 君    

5 議事日程

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 諸般の報告
日程第 3 議案第10号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 4 議案第11号 江別市高齢者福祉施設条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 5 議案第12号 江別市廃棄物の処理及び資源化・再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 6 議案第13号 江別市火葬場条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 7 議案第14号 江別市勤労者研修センター条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 8 議案第15号 江別市陶芸の里条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 9 議案第16号 江別市乳幼児等医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について
日程第10 議案第18号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について
日程第11 議案第19号 江別市道路占用料条例の一部を改正する条例の制定について
日程第12 議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算
日程第13 議案第29号 令和2年度江別市国民健康保険特別会計予算
日程第14 議案第30号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計予算
日程第15 議案第31号 令和2年度江別市介護保険特別会計予算
日程第16 議案第32号 令和2年度江別市基本財産基金運用特別会計予算
日程第17 議案第33号 令和2年度江別市水道事業会計予算
日程第18 議案第34号 令和2年度江別市下水道事業会計予算
日程第19 議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算
追加日程第1 議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案
日程第20 議案第9号 江別市議会の議員その他非常勤の職員等の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
日程第21 議案第20号 江別市青少年健全育成協議会条例の一部を改正する条例の制定について
日程第22 議案第21号 江別市防災会議条例の一部を改正する条例の制定について
日程第23 議案第8号 江別市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定について
日程第24 議案第17号 江別市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
日程第25 議案第36号 令和元年度江別市一般会計補正予算(第5号)
日程第26 議案第37号 令和元年度江別市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)
日程第27 意見書案第2号 中高年のひきこもりに対する実効性のある支援と対策を求める意見書
日程第28 意見書案第3号 地球温暖化へのさらなる対策を求める意見書
日程第29 陳情第1号 江別市に5G基地局設置規制に関する条例を制定することを求めることについて
日程第30 報告第1号 株式会社江別振興公社の令和2年度事業計画に関する書類
日程第31 報告第2号 一般財団法人江別市スポーツ振興財団の令和2年度事業計画に関する書類
日程第32 報告第3号 株式会社フラワーテクニカえべつの令和2年度事業計画に関する書類
日程第33 各委員会所管事務調査について

 6 議事次第

◎ 開議宣告

議長(角田 一君)

これより令和2年第1回江別市議会定例会第28日目の会議を開きます。
ただいまの出席議員は25名で定足数に達しております。

◎ 議事日程

議長(角田 一君)

本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

◎ 会議録署名議員の指名

議長(角田 一君)

日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第111条の規定により、
奥野 議員
吉本 議員
を指名いたします。

◎ 諸般の報告

議長(角田 一君)

日程第2 諸般の報告を事務局長に報告させます。

事務局長(土屋 健君)

御報告申し上げます。
本日までに市長提出案件2件、議会提出案件3件をそれぞれ受理いたしております。
以上でございます。

◎ 議案第10号ないし議案第16号、議案第18号、議案第19号及び議案第28号ないし議案第35号

議長(角田 一君)

日程第3ないし第19 議案第10号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議案第11号 江別市高齢者福祉施設条例の一部を改正する条例の制定について、議案第12号 江別市廃棄物の処理及び資源化・再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第13号 江別市火葬場条例の一部を改正する条例の制定について、議案第14号 江別市勤労者研修センター条例の一部を改正する条例の制定について、議案第15号 江別市陶芸の里条例の一部を改正する条例の制定について、議案第16号 江別市乳幼児等医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、議案第18号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、議案第19号 江別市道路占用料条例の一部を改正する条例の制定について、議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算、議案第29号 令和2年度江別市国民健康保険特別会計予算、議案第30号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計予算、議案第31号 令和2年度江別市介護保険特別会計予算、議案第32号 令和2年度江別市基本財産基金運用特別会計予算、議案第33号 令和2年度江別市水道事業会計予算、議案第34号 令和2年度江別市下水道事業会計予算及び議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算、以上17件を一括議題といたします。
予算決算常任委員長の報告を求めます。

予算決算常任委員長(三角芳明君)

ただいま上程されました一般会計を初めとする令和2年度の各会計予算案8件及び条例案9件について、予算決算常任委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
初めに、審査結果を申し上げます。
まず、条例案でありますが、議案第10号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議案第11号 江別市高齢者福祉施設条例の一部を改正する条例の制定について、議案第12号 江別市廃棄物の処理及び資源化・再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第13号 江別市火葬場条例の一部を改正する条例の制定について、議案第14号 江別市勤労者研修センター条例の一部を改正する条例の制定について、議案第15号 江別市陶芸の里条例の一部を改正する条例の制定について、議案第16号 江別市乳幼児等医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、議案第18号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第19号 江別市道路占用料条例の一部を改正する条例の制定については全員一致により、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、各会計予算案でありますが、議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算、議案第29号 令和2年度江別市国民健康保険特別会計予算、議案第30号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計予算、議案第31号 令和2年度江別市介護保険特別会計予算、議案第33号 令和2年度江別市水道事業会計予算及び議案第34号 令和2年度江別市下水道事業会計予算については賛成多数で、議案第32号 令和2年度江別市基本財産基金運用特別会計予算及び議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算は全員一致により、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しております。
なお、議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算については、多数により附帯決議が付されております。
審査に当たりましては、資料要求とあわせて質疑項目を事前通告し、重点的に審査を進め、各部局に対し計85項目にわたり、精力的に質疑を行ってまいりましたので、主な質疑の状況について順次申し上げます。
初めに、企業会計でありますが、水道事業会計では、給水停止延べ件数の減少に向けた取り組みについての質疑があり、答弁では、水道料金等収納業務を民間事業者に委託して、口座振替の積極的な推進や催告文書に納入通知書を同封するなど工夫を施している。また、水道料金の支払いが困難な方には、納付相談などで世帯状況を把握して分割納付などに応じているほか、生活支援に関する相談があった際には、くらしサポートセンターえべつを紹介するなどの対応をとっている。今後も、相談内容に応じた福祉サービスなどを案内するとともに、個々の状況に応じて関係部局との連携を図っていきたいと述べられております。
次に、病院事業会計では、収支均衡までの経営努力についての質疑に対して、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申を踏まえて、医師の確保などによって増収を図る一方で、収益は確実に確保が見込める医師数や患者数をもとに積算したほか、現実的な患者数に合わせて委託料を削減したいと考えている。市立病院の経営再建に向けたロードマップは、市立病院の全職員で共有するとともに、病院長のガバナンス強化のもと、収支改善に向けた取り組みを進めていき、今後は、これまでの経営状況報告に加え、市立病院の経営再建に向けたロードマップの達成状況についても、議会に適宜報告していきたいと答弁されております。
次に、経済建設常任委員会所管では、少雪時における除排雪事業者への待機補償のあり方についての質疑があり、答弁では、除排雪の稼働が当初の予定よりも少ない場合に、人件費や除排雪車両の維持に係る費用などを補塡する待機補償制度は、これまで有効に機能してきたものの、今年度の記録的な少雪は、来年度以降の除排雪事業者の確保に深刻な影響を及ぼしかねないことから、待機補償率の上限を6割から8割に引き上げて、除排雪体制を維持することにより、市民の安心・安全な冬場の生活を確保したいと述べられております。
また、観光振興の現状と今後の取り組みについての質疑に対して、食と農を軸とした観光振興の推進により、平成30年度の観光入り込み客数が増加したほか、観光セミナー終了後に実施したアンケート調査でも、交流人口の増加を実感しているとの意見が多かったことから、これまでの取り組みが成果としてあらわれてきたと考えている。今後、江別市の観光をさらに盛り上げていくためには、江別市ならではの食の魅力にスポットを当てたイベントを開催するほか、人気の高い江別市観光絵地図を更新するなど、観光振興に向けたさまざまな取り組みを進めていきたいと答弁されております。
このほか、道路改修に対する地域要望への対応、公共街路灯の更新状況、地域おこし協力隊の活動内容、江別まちなか仕事プラザ事業の概要と期待される効果などについて質疑が交わされております。
次に、生活福祉常任委員会所管では、ごみ出し困難者の戸別収集に当たってのルールづくりについての質疑があり、答弁では、分別されたごみを玄関先や敷地内に搬出していただくことが基本となるが、訪問調査などにより、利用者のさまざまな状況を確認した上で、個別の対応が必要な場合には、収集事業者と協議しながら実施していきたい。戸別収集の実施に当たっては、関係部局や福祉関係者のほか、地域の方などにも協力をいただきながら、必要とされている方に対して適切なサービスが提供できるよう、効率的かつ丁寧な対応に努めていきたいと述べられております。
また、子供の医療費助成の拡大に至った経緯と今後の展望についての質疑に対して、子育て支援策全体の中で総合的に検討してきたところであり、平成30年度に実施した江別市子ども・子育て支援に関するニーズ調査などにおいても、子供の医療費助成の拡大を求める意見が多かったことから、さらなる子育て環境の充実を図るため、通院医療費については、現行の小学校就学前までを小学3年生までに、入院医療費については、現行の小学6年生までを中学3年生までに助成を拡大するものである。子供の医療費助成は、地域差のない制度であることが望ましいと考えることから、引き続き、全国一律の助成制度の創設について、全国市長会等と連携して、国や北海道に要請するとともに、子育て支援策全体の中で、優先度などを勘案しながら検討していきたいと答弁されております。
このほか、消火栓の整備計画の考え方、マイナンバーカードの普及状況と今後の普及計画、自治会加入率の向上に向けた取り組み、子育て世代サポートえべつ開設後の効果、介護事業者との連携ネットワークの構築などについて質疑が交わされております。
次に、総務文教常任委員会所管では、校務支援システムの導入により得られる効果についての質疑があり、答弁では、これまで、教職員が手作業や個別のパソコンで管理していた児童生徒の名簿や出席簿などの学籍管理のほか、時間割の作成や成績処理など多岐にわたる業務を校務支援システムの中で行うことができるようになるため、業務の効率化や負担軽減につながり、教職員が児童生徒と向き合う時間をより一層確保することが可能となることから、教育の質的向上につなげることができると考えている。加えて、わずかな作業で、教職員の労働時間を集計することが可能となる出勤簿機能を活用することにより、長時間労働の解消に大きな効果が期待できることから、校務支援システムを運用する中で、これまで以上に、校務の効率化を進めていきたいと述べられております。
また、生涯活躍のまち開設準備室の役割と具体的な業務内容についての質疑に対して、本年4月をめどに、大麻第二住区会館内に設置予定の生涯活躍のまち開設準備室では、5名のコーディネーターを配置して、生涯活躍のまち整備事業や大麻元町の拠点地域をPRするとともに、市内4大学のほか、地元商店街や自治会などと連携しながら、拠点地域とのかかわりについて協議、検討することを予定している。令和2年度は、拠点地域のオープンに向けた準備に取りかかる重要な1年と位置づけていることから、ワークショップや市民説明会を開催して積極的に事業全体をPRするほか、出前講座などを通して、より多くの市民に取り組みの内容をお知らせしたいと答弁されております。
このほか、医療的ケア児の受け入れ見込み、生活バス路線運行補助の対象となっている2路線の状況、本庁舎等の耐震化に向けた考え方、病院事業会計への長期貸し付け額の根拠などについて質疑が交わされております。
次に、各議案の結審に当たり、討論があったものについて、要点を申し上げます。
まず、議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算に対する討論では、反対の立場の委員からは、市民の切実な要望に応え、ごみ出し困難者への戸別収集を実施することについては、大いに評価するが、本年10月からの開始に向けて、本事業を必要とされる方が漏れなく利用できるように制度設計することを求める。個人番号カード発行関連経費について、当市のマイナンバーカード交付円滑化計画では、令和4年度末時点の交付率を100%としているが、マイナンバーカードの制度自体に問題があるため、市は国に対して、市民に必要とされていない制度に固執し、交付を押しつけるような手法をやめるよう、主張するべきであると考えることから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、ことしのえべつやきもの市では、シャトルバスの運行が困難であるため、開催場所の変更を検討しているとのことであるが、毎年、約3万人が来場する、規模の大きなイベントであることから、来場者が減少することのないよう、えべつやきもの市実行委員会と協力しながら、準備を進めることを求める。市立病院の立て直しを初め、大変厳しい財政運営になるが、市職員が一丸となって取り組み、安心して住み続けることができるまちになることを期待し、賛成する。
同じく賛成の立場の別の委員からは、江別市における最大の課題は、市立病院の経営危機への対応であり、既に一般会計に多大な影響を及ぼしていることから、早期に経営状況を見きわめた上で、経営健全化団体への移行も視野に入れた対応を求めるほか、市立病院の経営を再建させるため、一般会計を含めた市職員の給与削減について、令和2年度の早い時期に議会に提案されると認識している。本庁舎等の耐震化について、市の検討案にこだわることなく、さまざまな角度からの情報を提示して市民意見を聴取するほか、国の有利な起債制度の動向や財政状況などを総合的に勘案した上で、今後の方向性を示すことを求め、賛成する。
また、賛成の立場の別の委員からは、除排雪事業について、今シーズンのような少雪となった場合における自治会排雪のあり方を大きな課題と認識して取り組む必要があることから、市、自治会、除排雪事業者による3者協議の場などを活用して、持続可能な制度となるように議論することを望む。扶助費の大幅な増加や労務単価の高騰などを踏まえた現実的な財政運営が求められる中で、市立病院の経営再建に向けた具体的な取り組みが始まることから、市民の健康と医療環境の充実に加えて、安心・安全を第一に市民に寄り添った対応に努めることを要望し、賛成する。
さらに、賛成の立場の別の委員からは、本予算は、市立病院の経営悪化による影響などを踏まえて、令和元年度の当初予算比10%削減を目標とした予算編成方針に基づくものであり、市民サービスへの影響が懸念される。市長においては、市職員に対して、より一層、行政のトップとしてのあるべき姿と方向性を具体的に示さなければ、この難局を乗り切ることはできないと考えることから、令和2年度において、市長が本来あるべき姿を示すことに期待し、賛成すると述べられております。
このほか、賛成の立場の別の委員からは、江別駅周辺地区土地利用検討事業について、旧江別小学校跡地の利活用を検討するだけではなく、JR江別駅を中心とした全体のまちづくりビジョンを描くことを望む。市立病院の極めて厳しい経営状態が続く中で、歳出削減などにより、引き続き、財政の健全化を目指すとともに、えべつ未来づくりビジョンと江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略を一体的に進めながら、共生のまちづくりを推進していくことに期待し、賛成すると述べられております。
次に、議案第29号 令和2年度江別市国民健康保険特別会計予算に対する討論では、反対の立場の委員からは、資格証明書は、医療機関を受診する際、一時的に医療費を全額負担しなければならないため、医療機関の受診が困難となり、命にかかわる問題につながりかねない。国保世帯の所得状況を勘案し、国保税を引き下げるとともに、子供の均等割の減免について、市独自で検討すべきであることから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、特定健康診査の受診率を向上させるため、効果的なパンフレットの送付や保健師による受診率が低い地区への訪問勧奨などに努めている。健康都市宣言をしている江別市として、健康管理に重点を置いた施策の実施により、健康寿命の延伸に努めるとともに、適正に国保事業を推進することを求め、賛成すると述べられております。
次に、議案第30号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計予算では、反対の立場の委員からは、保険料における特例軽減の縮小・廃止は、年金収入の少ない高齢者にとって大きな負担となることから、滞納者の増加が危惧される。短期証の交付に当たっては、切れ目なく確実に手元に届くよう郵送しているとのことであるが、病気にかかりやすく、重症化しやすい高齢者に対し、保険料の滞納を理由に正規の保険証を交付しない制度そのものに誤りがあることから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、後期高齢者医療制度は、国民皆保険の維持と世代間の負担調整を図るための制度であり、北海道後期高齢者医療広域連合が北海道全域の医療水準を見据えた保険料を定め、公平な給付を行っている。今後、高齢化の進展により医療費の増加が見込まれることから、国に対して、地域や世代間における医療費の格差解消など、さらなる制度の改善や財政支援を求める必要があるものの、現段階では、適切な事業運営が図られていることから、賛成すると述べられております。
次に、議案第31号 令和2年度江別市介護保険特別会計予算に対する討論では、反対の立場の委員からは、介護老人福祉施設の待機者は横ばいで推移しており、市では、80床の介護老人福祉施設の開設を計画しているが、待機者の状況から見て十分とは言えず、家族の介護に係る負担を軽減するためにも、早急に施設の確保に向けた検討が必要である。介護保険制度が改正されるたびに保険料が引き上げられており、年金収入の少ない方の生活を圧迫して、保険料の滞納につながるほか、滞納期間に応じたサービスの給付制限は、高齢者の生活に深刻な影響を及ぼすことから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、新年度において、高齢者の運動習慣定着のための取り組みを拡大し、通いの場にE-リズムインストラクター派遣を追加するほか、口腔機能の低下は、会話や歩行に支障を来し、閉じこもりがちになるなど、生活全般に影響が及ぶおそれがあることから、歯科衛生士や言語聴覚士などと連携して口腔機能向上プログラムの検討を行うとのことである。引き続き、通いの場の活性化や拡大に向けた支援を行うことで、高齢者の健康づくりや介護予防の取り組みが進むことを期待し、賛成すると述べられております。
次に、議案第33号 令和2年度江別市水道事業会計予算及び議案第34号 令和2年度江別市下水道事業会計予算に対する討論では、反対の立場の委員からは、水道料金を滞納する背景に生活困窮があることは明らかであり、一時的であっても、滞納を理由とする給水停止措置は行うべきではない。今後は、水道料金の減免を実施している他の自治体の手法を参考にするなど、給水停止に至らないための福祉施策について検討すべきと考えることから反対する。
一方、賛成の立場の別の委員からは、常に安全で良質な水道水を供給し、快適な生活環境を守るための取り組みが行われており、今後も施設の適正な維持管理を行うほか、危機管理体制の強化や水道メーターの地上化を進めるなど、市民サービスの向上を図ることを期待し、賛成すると述べられております。
次に、議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する討論では、賛成の立場の委員からは、経営再建の状況を第三者による評価と点検を受けながら進めるほか、市民への情報提供や経営再建に向けた体制づくりについて検討するとのことであった。令和2年度は、3年間の集中改革期間の中で、最も重要な1年となることから、市長と病院長を中心に関係者の力を結集し、具体的な改革を確実に進めていくことを強く要望し、賛成すると述べられております。
同じく賛成の立場の別の委員からは、令和2年度は、集中改革期間における累積の収支改善額である約13億円のうち7億2,790万円を達成することに加え、令和3年度に向けて2名の専門内科医を招聘することとなっていることから、経営再建に向けた重要な1年となる。市立病院の経営再建に向けたロードマップで示された取り組みを着実に実行し、診療収益と収支改善額の目標を達成することを強く求め、賛成すると述べられております。
さらに、賛成の立場の別の委員からは、市立病院の経営再建に向けたロードマップに示されている目標患者数や診療単価は、各診療科の担当医師との合意のもとに積算された数値であるが、必要な医療の提供と目標数値の達成は必ずしも一致するものではなく、むしろ医療の本質に逆行するおそれがあることについて細心の注意を払うべきである。市立病院という医療資源を失うことは、江別市にとって非常に大きな損失であることを、市民を初め、行政や議会が認識した上で、市立病院の経営再建にそれぞれの立場から役割を果たすことを期待し、賛成する。
討論の概要は以上であります。
なお、議案第35号が全員一致により可決すべきものと決した後、同議案に対して、附帯決議案の提出がありました。
附帯決議案の概要は、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申で示された、市立病院が再び経営危機に陥ることがないよう、構造的な課題への取り組みと抜本的な経営再建についての提言を着実に実行する必要があることから、市立病院の経営再建に向けたロードマップに示された取り組み項目と収支改善額を必達目標と認識して実行するほか、取り組み状況の評価・点検結果について、適宜、議会に報告し、収支改善額から大幅に乖離した際には、速やかに議会に報告することについて、提案されたものであります。
また、附帯決議案を提出した理由については、附帯決議をもって、予算決算常任委員会としての要望を市立病院に届けるほか、市立病院を応援する強い思いをあらわす必要があると説明されております。
附帯決議案に対する主な質疑の状況について申し上げますと、委員会審査で確認された内容を附帯決議として付すことの意義についての質疑があり、答弁では、委員会審査で示された、市立病院の経営再建に向けたロードマップに掲げる目標の達成への強い覚悟と決意を受けて、具体的な取り組みを着実に進めてほしいという思いから、附帯決議を付す必要があると判断したと述べられております。
また、経営再建に向けた取り組み状況の報告時期についての質疑に対して、市立病院の経営状況や取り組みについては、適宜、外部評価委員会の評価や点検を受けることは重要であると認識しており、附帯決議案では、その経過の中で、議会に対しても報告するよう求めるものであると答弁されております。
最後に、附帯決議案の討論の状況について申し上げますと、反対の立場の委員からは、市立病院の経営再建に向けたロードマップに示された取り組み項目と収支改善額を必達目標と認識することについては、委員会審査の中で確認されていることから、附帯決議を付す必要はないと考える。また、具体的な取り組み状況については、外部評価委員会が評価・点検すべきであることから、反対すると述べられております。
一方、賛成の立場の委員からは、令和2年度は、経営再建に向けた集中改革期間の初年度となる極めて重要な予算であり、委員会審査の中で確認された事項のうち、特に重要と思われる点について、附帯決議を付すことは妥当であると考えることから、賛成すると述べられております。
以上の討論の後、採決を行いましたところ、賛成多数により附帯決議を付すことに決しております。
最後に、長時間に及んだ委員会審査に当たられました各委員に改めて感謝を申し上げ、予算決算常任委員会の審査報告といたします。

議長(角田 一君)

これより予算決算常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、予算決算常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第10号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議案第11号 江別市高齢者福祉施設条例の一部を改正する条例の制定について、議案第12号 江別市廃棄物の処理及び資源化・再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第13号 江別市火葬場条例の一部を改正する条例の制定について、議案第14号 江別市勤労者研修センター条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第15号 江別市陶芸の里条例の一部を改正する条例の制定について、以上6件に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第10号ないし議案第15号を一括採決いたします。
議案第10号ないし議案第15号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第16号 江別市乳幼児等医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第16号を採決いたします。
議案第16号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第18号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第18号を採決いたします。
議案第18号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第19号 江別市道路占用料条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第19号を採決いたします。
議案第19号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算について、反対の立場から討論を行います。
令和2年度の予算編成の基本方針では、令和2年度の予算は、市民サービスに極力影響のない範囲において、事業の休廃止や縮小など、避けられない緊縮型の予算編成が必要な状況との認識が示され、予算総額は、前年度と比較して1.8%減の450億1,000万円となっています。
歳入では、市税は前年度比で5,100万円増の126億7,200万円、地方交付税は前年度比で4億6,000万円増の102億8,000万円など、一般財源総額は前年度を上回る収入が見込まれるとのことですが、教育・保育施設等給付費を初めとした扶助費の増加、消費税率の引き上げ、労務単価の上昇などによる歳出増に加え、市立病院への経営支援などが必要であることから、さらなるコストの合理化を図り、健全な財政の維持・向上に努めるとしています。
一方、国の新年度予算は、消費税増税によって深刻化している国民の暮らしや地域経済の実態を直視した対策がとられていないこと、また、社会保障予算については、今回も高齢化による自然増分の削減が実施されています。
国の政策が市民の生活を脅かしている中で、地方自治体として住民の福祉の向上を基本に据えた対応が求められるところですが、予算審査で明らかになった主な点について述べたいと思います。
子ども医療費助成事業については、本年8月から助成対象が拡大されるもので、通院医療費はゼロ歳児から小学3年生まで、入院医療費はゼロ歳児から中学校卒業までとなり、多くの保護者の方々から喜ばれています。その一方で、窓口負担については、課税世帯は1割負担、非課税世帯は初診時一部負担金となりましたが、世帯の所得にかかわらず、どの子供も安心して医療を受けられることが子育て支援の考え方として大切ではないでしょうか。近隣市並みの対象年齢の拡大についても、引き続き検討を求めます。
ごみ収集運搬業務委託におけるごみ出し困難者への戸別収集については、さまざまな理由でごみステーションまで行くことが難しいという声が多くなっている中、市民の方々の切実な声に応えた施策として高く評価いたします。本年10月からの実施に向け、具体的な準備を始められるとのことですが、必要とされる方が漏れなく利用できるよう、きめ細かな配慮を期待するとともに、ごみ収集事業者の負担感がふえることのない制度設計がなされるよう求めます。
障害者タクシー利用料金助成事業については、過去5年間における障がい別タクシーチケット使用枚数の推移では、知的障がいの方の使用率が他の2障がいと比べて低い状態が続いており、障がいの特性に合わせた手法の検討を求めてきたところです。予算決算常任委員会での質疑に対し、自家用車の燃料費の助成を選択できる制度を導入することについて、令和3年度からの実施に向けて具体的な運用方法や関係事業者との協議を行っていくと答弁されており、その推移を注視したいと思います。
江別の顔づくり事業に関連した野幌駅周辺地区商店街活性化促進事業についてですが、このエリアにある野幌商店街の集客力を向上させるため、店舗を誘致しようとする事業です。コーディネーターを配置し、相談を受けていますが、4店の進出にとどまっています。また、北海道が事業主体の街路事業が残っており、完成がおくれたことが新規出店を阻む一因となっているとのことです。江別の顔づくり事業の成否にもかかわる野幌商店街の活性化は重要な課題であることを指摘します。
個人番号カード発行関連経費におけるマイナンバーカード交付円滑化計画では、政府は令和4年度末にほとんどの住民が保有することとし、江別市も国からの要請を受け、交付率を100%とする計画を策定しています。政府は、さらに利用範囲を広げ、交付率を高めようと計画していますが、マイナンバーカードを押しつけるようなやり方であると批判されるところです。予算決算常任委員会での審査においては、マイナンバーカードの取得は個人で判断するもので、強制するものではないとの考え方が示されており、国に対しても毅然とした態度をとるべきです。
教育扶助については、江別市の就学援助は、国が生活保護基準の引き下げを続ける中、引き下げ前の認定基準で運用されていることは評価いたします。また、この間、新入学学用品費の入学前支給が実施されてきたほか、生徒会費やPTA会費が支給項目として追加されるなど拡充されてきました。しかし、近隣自治体では対象となっているクラブ活動費や卒業アルバム代などの支給項目への追加は未実施のままとなっています。保護者にとって相当な負担となっていることや子供たちの思いに応えられるよう、引き続き検討することを求めます。また、この間、認定率が約20%から約18%へと低下していることについては、世帯所得がふえたことによるものではないかとのことですが、実態はどうなのか、万が一にも申請漏れはないか確認するなど、丁寧な対応が求められます。
生活保護制度について、政府が扶助費削減の強行を続ける一方で、江別市の生活保護利用世帯は増加し、特に高齢世帯が6割近くを占めています。過去3年間における生活保護の開始理由として、手持ち現金及び預貯金の減少・喪失が最も多い状態が続いていることは、年金の引き下げと消費税増税によって、高齢者の生活が困難な状態に追い込まれていることを示していると考えられます。特に冬期間の生活は、冬季加算の減額によって、灯油代が十分に賄えないことも明らかになっています。冬季加算の特別基準としての対応ではなく、冬を安全に過ごせるような加算額の復活が求められます。
税の収納に関しては、当市は滞納された方への差し押さえ件数が近隣市と比べて多いことについて、この間指摘してきたところです。予算決算常任委員会の審査において、差し押さえは法に基づいて行っているとのことでしたが、特に預貯金の差し押さえは全額が対象となるものの、その内容が給与である場合、生活に必要な額は差し押さえをしないといった対応が必要であり、この間の各地での判決もそうした内容となっています。預金債権が年金である場合はもちろんのこと、給与が振り込まれている場合においても、差し押さえによって生活を破綻させるようなことにならないよう、慎重な対応を求めます。
以上のことを指摘し、議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算について、反対の立場からの討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

石田武史君

議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算について、賛成の立場で討論に参加いたします。
令和2年度江別市一般会計予算は、えべつ未来づくりビジョン第6次江別市総合計画の後期5年間の2年次目として、基本理念に掲げる安心して暮らせるまち、活力のあるまち、子育て応援のまち、環境にやさしいまちの四つの柱と基本理念の根幹となる協働のまちづくりの考え方を踏まえながら、政策を推進するとのことであります。
令和2年度の予算額は、対前年度比1.8%減の450億1,000万円となりました。大きな問題となっている市立病院の経営問題の影響などを踏まえ、令和元年度の当初予算費10%の削減を目標とした歳出削減の予算編成方針が示されたことによる予算額と考えるところであります。
予算決算常任委員会における審査では、市民サービスに影響のない事業予算を削減したとの答弁でしたが、各種事業の中で、市民サービスに影響しない事業が存在するのか疑問であります。
例えば、観光振興に関する点では、市政執行方針において、江別市観光振興計画に基づき取り組みを推進していくと述べておきながら、観光振興計画推進事業は軒並み縮小となり、事業費については、前年度予算に対して約27%減で約300万円の削減となり、市政執行方針に載せるまでには至っていないと考えるところであります。
こうした事業費削減の取り組みなどによって、基金、繰入金の抑制を図ったとのことでありますが、市立病院への多額の支援は変わることなく要することから、新年度に向けても、基金残高の減少は続いています。
市長においては、行政のトップとしてのあるべき姿と方向性を市職員にもっと具体的に示さなければならず、そうしなければ、一丸となってこの難局を乗り越えることはできないと考えるところです。
令和2年度は、そうした市長のあるべき姿が見られることを期待し、議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算について、賛成の立場での討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

鈴木 誠君

議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算について討論いたします。
現在、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受け、世界中の人々の生活に大きな影響が出ております。江別市においても感染者が確認され、市民生活及び地域経済への影響は日々拡大しているところであります。
本予算の策定時には、ここまでの事態は想定されていなかった状況であり、今後、速やかに予算を補正する必要性が高まることも考えられます。財政調整基金は、このような危機への対応のために積み立てているものであり、市立病院には巨額の拠出を行う中、新型コロナウイルス感染症への市独自の対策は、ちゅうちょすることなく実施していただくよう、特にお願い申し上げます。
さて、江別市の現在の最大の課題は、市立病院の経営危機への対応です。既に、一般会計に対して多大な影響を及ぼしており、予算決算常任委員会の審査において、今回の長期貸し付けが最後になると答弁されたことについては、重く受けとめていただく必要があります。令和2年度からの経営再建に向けた取り組みに大いに期待しているところではありますが、これまで、自主再建の取り組みが頓挫してきたことも事実です。令和2年度の経営状況を早い段階で見きわめ、令和3年度から経営健全化団体に入る対応を視野に入れる必要があります。
また、市立病院の経営再建のため、市職員の給与削減を江別市職員労働組合に提案したとのことでありますが、どのような内容なのか、具体的な説明をされていません。市職員のモチベーションが低下しないよう留意していただきたいと思います。
以下、個別の事業について言及させていただきます。
1点目として、道路橋梁管理については、地域の自治会等に対し十分な情報を提供し、地域の要望に応えるとともに、透明性と納得を得た形で事業を進めること。
2点目として、江別駅前再開発事業については、予算で見込んでいる収入を達成できるよう全力を尽くすこと。JR江別駅周辺地区の活性化については、全庁的な課題として、JR江別駅前ロータリーと五差路の整備を含めて検討を行うこと。特に、旧江別小学校跡地の活用については、単に売却に走ることなく、江別の原点であることに鑑み、歴史と文化を生かすこと。
3点目として、子育て世代包括支援センター及び子ども家庭総合支援拠点の運営に当たっては、相談窓口の設置について、相談者の目線に立ち、利用しやすい形とすること。
4点目として、放課後児童クラブ及び保育については、予想される利用量の見込みに対応できる提供体制の速やかな構築を進めること。
5点目として、英語教育については、新学習指導要領が開始された後も、これまでの江別市の先進的な取り組みを続けられるよう配慮すること。
6点目として、地域おこし協力隊活用推進事業については、地域おこし協力隊員のこれまでの取り組みをしっかりと評価し、今後、地域おこし協力隊員がより活動しやすい環境づくりを行うこと。
7点目として、本庁舎等の耐震化については、市民からの意見聴取を行う際、市の検討案にこだわることなく、さまざまな角度から十分な情報を提示すること。また、国の有利な起債制度の動向、現下の市の財政状況等を総合的に判断し、今後の方向性を示すこと。
以上の理由により、議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算について、賛成の討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

裏 君子君

議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算について、賛成の立場から討論いたします。
令和2年度は、えべつ未来づくりビジョン第6次江別市総合計画の7年目であり、第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略のスタートの年となっており、新たな戦略では、若者の地域定着のほか、女性や高齢者の就業支援、地場産品の販路拡大などの取り組みを強化することとしています。
当予算は、これまでのさまざまな施策展開の結果、人口の社会増から自然増へと着実な流れができつつある中で、歳入は、市税収入が対前年度当初比で0.4%増の126億7,200万円、地方交付税は、対前年度当初比4.7%増の102億8,000万円、市債は、対前年度当初比で13.9%減の26億1,250万円となっています。固定資産税の増により、市税の増加が見込まれているほか、地方交付税や地方消費税交付金の増により、一般財源総額は前年度を一定程度上回る見込みとなっています。歳出は、市立病院の経営状況を踏まえ、削減に取り組み、基金からの繰り入れ抑制を図っていますが、消費税率の引き上げや労務単価の上昇などの影響もあり、一般財源所要額は増加しています。結果、予算額は、令和元年度当初と比較して1.8%減となる450億1,000万円となっており、引き続き、厳しい財政事情を反映した減額予算となっています。
こうした状況の中、えべつ未来づくりビジョンにおける四つの基本理念を踏まえ、主な事業について、予算決算常任委員会での質疑の中から述べます。
安心して暮らせるまちのうち、除排雪事業については、まさに市民協働で進めてきた事業ですが、市民の生活を守る事業として、今後の継続性を考え、今シーズンのような少雪によるキャンセルが出た場合の対策について、市、自治会、除排雪事業者による3者協議の場などを活用し、持続可能な制度とするための建設的な議論を進めていくことが必要と考えます。
次に、活力あるまちのうち、江別まちなか仕事プラザ事業については、国の地方創生推進交付金を活用した事業として、働きたい人の就職や再就職の課題解決のほか、市内事業所における人材確保の促進を図るための就労支援施設が市内商業施設内に設置されるものです。現在、仕事を求める人が、特に女性やシニア層で増加しているものの、市内事業者は慢性的な人材不足が続いています。この事業によって両者のマッチングが進み、市内における雇用環境が活性化されることが期待されます。しかしながら、国の補助は3年間となっており、なおかつ事業を委託する事業者については1年単位の契約であることから、今後の事業の継続性について、注視していく必要があると考えます。
次に、子育て応援のまちのうち、子ども家庭総合支援拠点運営経費については、児童福祉法の改正を受けて始まる事業として、子ども家庭総合支援拠点が設置され、要保護児童等への支援や関係団体との情報共有、連絡、調整、相談等の体制強化が図られることになります。各地では、児童虐待によって幼い命が奪われるなど、不幸な事件が多発しておりますが、江別市においてそうした事例は絶対に出さない、子供たちは我々大人が責任を持って守るとの意識を共有し、昨年設置された子育て世代サポートえべつを初めとする資源を最大限に生かしながら、児童支援体制の確立が図られることを望みます。
また、住宅取得支援事業が一定の効果を上げたことから、今後は、その予算を子育て施策に反映していくとの市の見解が示され、これまでの施策に加え、江別市を選んで転入された方々に対しても、子育てや教育の充実を図っていくことは、大変重要と考えます。
最後に、環境にやさしいまちのうち、ごみ収集運搬業務委託については、要介護者や障がい者などのごみ出し困難者に対する戸別収集の取り組みが本年10月からスタートいたします。利用する対象者に配慮の必要な方が多いことを想定して、ケアマネジャー等による代理申請が認められていること、また、ごみの出し方などについても、担当者が事前に戸別訪問し、個々の事情に合わせた対応を一緒に考えるなど、細やかな配慮がなされている点について、大いに評価いたします。今後、事業の周知について、広く継続的な広報に努めていただくこと、そして、さまざまな課題に対して、委託事業者の皆さんにも御協力いただきながら、持続可能な事業として築き上げていただくことを望みます。
以上申し上げましたが、こうした施策を着実に進めつつも、扶助費の大幅な増加など、厳しい財政状況や財政見通しを踏まえ、現実的な財政運営が求められるところです。令和2年度から、市立病院の経営再建に向けたロードマップで示された3カ年の集中改革期間の1年目がスタートいたしますが、市民の健康と医療環境の充実、そして、安心・安全を第一に、引き続き人の流れをとめることなく、より一層、市民に寄り添った対応に努めていただきますことを切望し、議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算について、賛成の討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

佐々木聖子君

議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算について、原案に賛成の立場から討論いたします。
令和2年度の予算額は、対前年度当初比1.8%、金額で8億1,000万円減の450億1,000万円の緊縮予算となっています。
歳入では、固定資産税の増により市税の増加が見込まれるほか、地方交付税や地方消費税交付金の増により、一般財源総額は、前年度を一定程度上回る収入の確保が見込まれるところですが、歳出では、プレミアム付商品券事業や江別の顔づくり事業などの大型事業の終了があり、削減が行われた一方で、扶助費が引き続き大幅に増加しています。子供医療費助成のほか、会計年度任用職員制度の導入による人件費や消費税率の引き上げの影響など、財政が厳しい中、必要なところへ重点的に配分した予算編成であると考えます。
今回、市政執行方針にありますように、令和2年度の最大の課題は、市立病院の経営再建であります。
江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申において、市立病院が経営再建を果たすには、一定の期間が必要であり、令和2年度から令和4年度までの3年間を集中改革期間として、令和5年度での収支均衡を実施すべきであるとされています。市立病院に対する経営支援については、当初予算や集中改革期間において、経営改善に向けた取り組みを実施しても、単年度資金収支の不足や一時的な資金不足が生じることが想定されるため、市立病院が経営再建に向けてあらゆる方策を推進することを前提に、一般会計からも適切な支援を行う必要があるとされています。それを受けて、令和2年度では、貸付金の元金償還の猶予と2億6,000万円の新たな長期貸し付けがなされるところです。当市において、市立病院という医療資源を失う事態に陥ることは、市民が地域で安心して暮らし続けていくことにとって非常に大きな損失であるとされています。医療資源を守るための抜本的な経営再建は、医師確保にかかっています。長年実を結んでこなかった課題であり、市立病院の再建の鍵となる医師招聘は、何をおいても早急に、今まで以上に強固な医師確保に向けた対策に取り組まれることを要望いたします。
市立病院の再建には課題が多く、予算審査でもさまざまな質疑が行われました。3年後の収支均衡は必達の目標ですが、一月ごと、1年ごとに進捗状況の検証を行いながら進めていく必要があります。江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申で取り組みの方向性と概要が示されましたが、着実な実行のため、より具体的な計画が早急に求められます。市、議会、市民が一体となり取り組むことが必要であり、市民の理解と協力を得るために、情報提供と丁寧な説明を行うよう要望いたします。
次に、予算審査での特徴的なものについて、何点か要望を申し上げます。
市立病院の看護体制の抜本的な見直しにおいては、地域の民間医療機関への派遣等の検討が行われるとのことですが、ともに地域医療を担っている道内の他自治体病院を含めて、看護師の意思を尊重し検討すべきと考えます。
除排雪事業についてですが、報道にありましたように、ことしの少雪による出動回数の減少に伴い、事業者の業績が悪化したことから、市としても支援を行なっていくとのことでありますので、来年度の除排雪体制に支障を来さないよう、対応していただきたいと思います。
続いて、えべつやきもの市についてですが、今年度は市役所から会場までの連絡バスが運行できなくなったことから、開催場所の変更を検討中とのことでした。市内外から平均で3万人が来場する江別市で大きなイベントですので、途絶えることのないように、今後も、えべつやきもの市実行委員会の皆さんと協力しながら進めていただきたいと思います。
新規の事業として、市内の商業施設の一部を利用し、江別まちなか仕事プラザ事業が開始されますが、この事業では、江別市内の就職情報に特化した情報発信を行うとのことであり、江別市で働きたいニーズを企業側と協力し、掘り起こしていただきたいと思います。従前の働きたい女性のための就職支援事業や高校生就職支援事業などが江別まちなか仕事プラザ事業に集約されるとのことですので、よりよい支援となるように期待いたします。また、この事業は3年間、国の補助を受けて行われるもので、補助が終了した後も引き続き事業が行えるように、継続して実施することを見据えた計画も必要と考えます。
次に、ごみ収集運搬業務委託についてですが、来年度からごみ出し困難者の戸別収集が開始されます。高齢者や障がいのある方など、ごみを出すのが困難だった皆さんに大変喜ばれることと考えますが、初めて行われる取り組みであることから、対象者の方に十分な周知が行えるかという課題があります。今後、広報えべつやえべつごみ・資源物の収集日カレンダーに折り込むなどとお聞きましたが、一部地域では、ごみの収集日が変更となりますので、きめ細かく説明会を行うなど、周知に努めていただきたいと思います。
続いて、小中学校ICT環境整備事業についてですが、勤怠管理用のパソコンを全小・中学校25校に各1台配備し、業務の効率化により負担が軽減され、教育の質的向上に役立つと同時に、長時間勤務を解消することにつながるとのことです。しかし、デジタル化された情報のみに頼らず、タイムカードを押した終業後に勤務をしていないかなどの現場確認も行い、勤怠管理を徹底してほしいと思います。校務支援システムの情報は、児童生徒の個人情報であることから、江別市個人情報保護審査会の意見をもとに、慎重に進めていくことを強く求めます。
次に、医療的ケア児支援事業についてですが、来年度に入学の受け入れはゼロ人とのことですけれども、年度途中からでも受け入れが可能となるような柔軟性を持って、医療的ケア児が社会とつながる機会を持てるようにしていただきたいと思います。
続いて、予算決算常任委員会でも質疑がありました会計年度任用職員への周知ですが、働く方に不利益が生じないよう、不安や疑問を感じた際には所属長または総務部職員課に相談できる体制をつくっていただきたいと思います。また、月額報酬が下がる理由についても伺いましたが、可能な限り、会計年度任用職員の導入前の月額報酬に近づける努力をしていただきたいと思います。
最後に、公園の管理についてですが、来年度の公園の管理は市の直営で行われるとのことですけれども、江別市の状況を考えると、安定的な管理を行っていくためには、必ずしも指定管理者制度という手法にこだわることなく、今後、運営のあり方について検討していくことも必要です。
世界的に新型コロナウイルス感染症の感染が拡大し、いまだ非常事態が続く中、去る3月19日に、正副議長から新型コロナウイルス感染症対策緊急要請書を市長に提出しました。江別市としての主体性を発揮し、柔軟な対応を期待いたします。
市立病院の立て直しを初め、大変厳しい運営になることと思いますが、市民サービスが低下しないよう、また、労働環境に関しても、江別市職員労働組合との真摯な協議により、理解と合意をもって協力し合い、市民が安心して住み続けられるまちづくりに向けて、一丸となってこの難局を乗り越えられますよう期待して、議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算についての賛成討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

清水直幸君

議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算について、賛成の立場で討論に参加いたします。
令和2年度は、えべつ未来づくりビジョン第6次江別市総合計画の7年目で、今後5年間で進める第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略のスタ-トの年であります。そうした中、江別の顔づくり事業の終了、宅地造成、大型複合書店や商業施設のオープンなど、民間投資による経済の好循環が生まれつつあります。また、昨年の江別市の人口は、社会増が自然減を上回り、人口の減少が回復傾向にあるという喜ばしい状況であります。
しかしながら、予算編成に当たっては、厳しい財政事情や極めて厳しい市立病院の経営状況を踏まえ、予算編成方針で示された事務事業の見直しや歳出削減の取り組みにより、基金からの繰り入れの抑制を図ったとのことであります。消費税率や労務単価の引き上げの影響もあり、歳出の一般財源所要額は増加し、その一方で、プレミアム付商品券事業や江別の顔づくり事業の終了により、総額では前年度を下回る予算となっていますが、扶助費などの増加が予算全体の縮小幅を縮める形となっています。その結果、令和2年度江別市一般会計予算は、前年度当初比1.8%減の450億1,000万円となっています。歳入は、固定資産税の増により市税の増加が見込まれるほか、地方交付税や地方消費税交付金の増により、一般財源総額は、前年度をある程度上回る収入の確保が見込まれるところであります。
ことしの予算決算常任委員会において、当会派が通告した質疑の中から何点か述べさせていただきます。
初めに、除排雪事業における除排雪車両及び運搬車両の確保の取り組みについて、比較的少雪であった今年度の自治会、事業者、行政の3者間での対応等の質疑をさせていただきました。
公園管理事業については、今年度の指定管理者不選定の判断を受け、公園の管理は市の直営となることから、変更後における事業計画の概要について質疑したほか、今年度の取り組みについて確認しました。今後、市民サ-ビスに影響のないよう、取り組んでいただきますようお願いするものであります。
江別まちなか仕事プラザ事業については、しっかりとした就労支援拠点の整備や講習等における就労支援のほか、ハローワークとの連携による企業の雇用確保につながる取り組みに期待するところであります。
環境クリーンセンタ-基幹的整備改良事業及び環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業については、稼働から20年となる施設の延命化に向けた取り組みと長寿命化総合計画の策定など、速やかに、長寿命化と長期包括的運営管理に向けて、安定的な管理委託が必要と考えるところであります。
ごみ収集運搬業務委託おけるごみ出し困難者への戸別収集については、ごみ出し困難者の皆さんへの丁寧な周知や戸別収集のスタ-ト後における要望等への対応など、さまざまな取り組みを進めていただければと期待するところであります。
住区会館管理運営事業については、地域の拠点として多くの人が集まる住区会館は、市民との協働事業の起点となり得る場所であり、なお一層、管理者とそこに集う市民の皆様との連携を図っていただき、地域の会館として活用いただけるような仕組みづくりをお願いいたします。
江別駅周辺地区土地利用検討事業については、調査研究費ではありますが、旧江別小学校跡地の利活用に向けた検討だけにとどまらず、財源等の乗り越えなければいけない課題があると思いますけれども、JR江別駅を中心とした全体のまちづくりビジョンを描いていただきたいと考えるものであります。
生活バス路線運行補助事業については、公共交通を維持するための重要な路線の確保については理解しますが、今後の公共交通のビジョンとしては、デマンド型交通を初め、新たな取り組みについて検討することも重要だと考えます。
生涯活躍のまち整備事業につきましては、市民周知と情報発信にしっかりと取り組み、江別版生涯活躍のまち構想に基づく取り組みに期待するものであります。
予算編成方針に基づく予算案の編成は、令和元年度の当初予算比10%削減を目標としたが、既存事業の廃止や削減については、市民サ-ビスに影響しないように行ったとのことであり、厳しい財政状況の中でも、なお一層の努力を期待いたします。
市立病院に対する経営支援と江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの答申に対する考え方については、答申で示された市立病院の経営再建に向けたロードマップの取り組みを進めるよう、予算を策定したとのことであります。
以上、予算決算常任委員会の質疑の中から幾つか述べさせていただきました。
今年度の予算につきましても、市立病院の極めて厳しい経営状況が続く中ではありますが、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申では、市立病院の経営再建に向けたロードマップと集中改革期間が示され、それに沿ってスタ-トを切り、自主再建するためには重要な予算であります。歳出削減の取り組みなどで抑制を図りながら、さらなる経営の健全化に向け、引き続き、御努力いただけるよう希望するところであります。
えべつ未来づくりビジョン第6次江別総合計画と江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略を一体的に進め、共生のまちづくりに一層躍進いただけることを期待いたします。
あわせて、令和2年現在、世界的な規模での新型コロナウイルス感染症の感染拡大が国際経済に大きな影を落としているさなかであり、今後の影響も懸念されるところであります。国・北海道との連携を密にすることは当然であり、江別市が独自に取り組めることは率先して行動していただくよう強く願い、議案第28号 令和2年度江別市一般会計予算について、賛成の立場での討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第28号を起立により採決いたします。
議案第28号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第29号 令和2年度江別市国民健康保険特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第29号 令和2年度江別市国民健康保険特別会計予算について、反対の立場から討論を行います。
平成30年度から国民健康保険制度の財政運営の責任主体が市町村から都道府県に移行し、北海道が保険給付費の推計から公費等の収入をあらかじめ差し引いて保険料収納の必要総額を算出し、この総額が、医療費水準及び所得水準等に応じて、道内各市町村に国民健康保険事業費納付金として割り振られ、市町村はその納付金に基づいて保険料、保険税を算定する制度とされています。
当市の令和2年度江別市国民健康保険特別会計予算では、歳入歳出それぞれ121億8,500万円となっています。
かねてから、国民健康保険制度は、厳しい所得状況の被保険者が多く、その一方で、国民健康保険税は所得にかかわらず賦課される均等割があることから、何かの支障があり、一旦納税が遅れてしまうと、その後の納税が難しくなってしまう問題を指摘してきたところです。
予算決算常任委員会に提出された資料によると、資格証明書及び短期証が交付されている世帯の多くは、所得なしや所得が100万円以下となっており、生活の厳しさから、国民健康保険税の滞納につながってしまっている様子がうかがえます。
この間、短期証や資格証明書の発行世帯数は徐々に少なくなっていますが、それでも昨年の6月1日時点では、短期証は402世帯、資格証明書は58世帯に交付されており、短期証が本人の手元に届けられず、市役所の担当窓口にとめ置かれるという問題もあります。また、資格証明書では、医療機関で医療費の10割を支払わなければなりません。医療が必要な場合には、申し出ることで被保険者証が交付されますが、昨年のように連休が長期にわたる場合や年末年始の閉庁期間での急病に、臨機応変な対応ができなければ、命にかかわる問題にもなりかねません。
現在、新型コロナウイルスの感染が大きな問題となっており、国からも通知が出され、資格証明書を被保険者証とみなして取り扱うとのことです。当市では、短期証が窓口にとめ置かれている場合、電話等での申し出によって本人に郵送するといった対応もされているところですが、いずれにしても、本来、医療を保障する制度として、短期証は本人の手元に届けられるべきものと考えます。
国民健康保険税については、地方税法施行令の一部改正により、令和2年度において5割軽減及び2割軽減の対象範囲が拡大される予定とのことですが、それでもなお、生活が守られるような安心して納めることのできる水準とは言えません。北海道国民健康保険運営方針では、段階的に統一保険料にしていこうとする方針も示されていますが、本来であれば、市町村がきめ細かく住民の暮らしを守る視点で、国民健康保険税の均等割への対策や減免制度の拡充、一部負担金減免制度の運用方法の改善などを検討すべきと考えます。
以上のことから、議案第29号 令和2年度江別市国民健康保険特別会計予算について、反対の立場からの討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

島田泰美君

議案第29号 令和2年度江別市国民健康保険特別会計予算に賛成の立場で討論いたします。
本予算は、持続可能な医療保険制度を構築するため、国民健康保険法が改正されてから3年目となりますが、財政運営の責任主体が市町村から都道府県に移行し、国民健康保険運営の中心的役割を担っています。当市の役割として、国民健康保険事業費納付金を北海道へ納付すること、資格を管理すること、標準保険料率等を参考に保険料率を決定すること、個々の事情に応じた賦課徴収、保険給付を決定すること、さらには被保険者の特性に応じた、きめ細やかな保健事業を実施することとされております。
本予算は、歳入歳出の総額を121億8,500万円と定めており、前年度より6,800万円の減額となっています。また、被保険者数は2万4,341人で年々微減傾向にあり、歳入見込みが減少する要因として、後期高齢者の増加に伴う被保険者の減少という社会背景があります。国民皆保険制度を採用している我が国では、今後、ますます後期高齢者医療にシフトしていくことが明らかになっている中で、どのように支え合っていくかが重要な課題でもあります。
特定健康診査等事業においては、国民健康保険被保険者に対して、北海道国民健康保険団体連合会の共同事業を活用した受診推奨パンフレットの送付が拡大されるとともに、健診受診ダイヤルと連携した電話推奨、保健師による低受診地区への訪問勧奨等を進め、特定健康診査受診率や特定保健指導利用率の向上に取り組むとされています。
健康都市宣言をしている江別市では、より健康管理に視点を置いた健康寿命、自立期間の延伸に努めることが望まれます。また、予算決算常任委員会での質疑において、滞納者に対しては、コールセンターへ確認業務を委託し、丁寧で細やかな連絡が複数回なされていることを確認しており、市の役割として、これまでどおり市民目線での対応に努めているとのことでした。よって、財源確保とともに、未来の社会背景に即した適正な国保事業を進められることを求め、議案第29号 令和2年度江別市国民健康保険特別会計予算に賛成の立場での討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第29号を起立により採決いたします。
議案第29号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第30号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第30号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計予算について、反対の立場から討論を行います。
令和2年度は、歳入歳出予算の総額はそれぞれ17億9,800万円となっており、この制度の対象となる75歳以上の方がふえるにつれて、徐々に予算規模が大きくなっています。そもそもこの制度は、75歳以上の高齢者を他の保険制度から引き離して独立した保険制度とし、病気にかかりやすく治療が長引き、医療費がかさむ高齢者のみを被保険者としていること、そして、主な収入源が年金である方たちを対象としている制度であることから、極めて基盤が脆弱であることが制度設計時から指摘されているところです。
令和2年度においては、北海道後期高齢者医療広域連合において保険料率の改定が行われ、均等割で1,843円増の年間5万2,048円、所得割で0.39ポイント増の10.98%となります。また、国が行ってきた保険料軽減特例の制度の見直しによって、平成30年度に9割軽減だった方は、令和元年度に8割軽減、そして、令和2年度には本則の7割軽減となり、前年度よりも約5,600円の増、これまで8.5割軽減だった方は、令和2年度から7.75割軽減となり約4,200円の増と、大きく負担が増すことになっています。
一方、高齢者の医療の確保に関する法律施行令の一部改正により、新年度から5割及び2割の均等割軽減は対象が拡大されることになりますが、全体的に見れば、この間の物価高による年金支給額の目減りや消費税増税は、高齢者の生活を厳しいものにしています。
予算決算常任委員会に提出された後期高齢者医療保険料の滞納状況の資料によると、ことし1月末納期分までの段階で144人となっており、短期証の発行は、ことし2月末時点で2人となっています。
この間、保険料滞納者への対応を初め、有効期間6カ月の短期証発行の際は、切れ目なく手元に届くよう郵送するなど、一定の配慮がされていることは認めるものですが、病気にかかりやすく、しかも重症化しやすい高齢者に、正規の被保険者証を交付しない制度となっていること自体、認めることはできません。
大もとには、国の社会保障政策の問題がありますが、保険料の負担を初め、後期高齢者医療制度が高齢者の生活そのものに大きな不安を与えている現状から、高齢者が安心して暮らせる生活を保障するための江別市としての施策は不十分であることを申し上げ、議案第30号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計予算について、反対の立場からの討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

石田武史君

議案第30号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計予算に賛成の立場で討論に参加いたします。
後期高齢者医療制度は、平成20年度にスタートした国民皆保険制度の維持と世代間の負担の調整を図るための制度であり、運営主体は北海道後期高齢者医療広域連合で、北海道全域の医療水準に対応した保険料を定め、給付を行っています。そのような中で、江別市は、保険料の徴収と納入、給付に関する申請や届け出などの業務が主となっており、江別市独自に保険料額や給付内容について決定できないものであります。
その上で、令和2年度予算は、歳入では、後期高齢者医療保険料が前年度比4,661万1,000円増の13億6,138万9,000円、歳出では、後期高齢者広域連合納付金が、前年度比8,499万5,000円増の17億8,530万6,000円となり、総額では、前年度比8,500万円増の17億9,800万円の予算となるものです。
現段階においては、適正な予算措置がなされているものと考えますが、今後、さらにふえ続けると思われる医療費を考えると、国に対して十分な予算措置を求めることや、世代間や地域間における医療費の格差解消など、さらなる改善と整備を国に求めていくことが必要と考えます。
以上を述べて、議案第30号 令和2年度江別市後期高齢者医療特別会計予算に対する賛成討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第30号を起立により採決いたします。
議案第30号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第31号 令和2年度江別市介護保険特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第31号 令和2年度江別市介護保険特別会計予算について、反対の立場から討論を行います。
令和2年度江別市介護保険特別会計予算の総額は、歳入歳出ともに103億8,200万円であり、前年度と比較して約4億6,600万円の増となっています。
介護保険制度の開始時には、それまでの家族の介護から社会全体で支える制度へと言われて導入されましたが、その後、計画期間ごとに保険料が引き上げられたほか、介護度区分の変更や対象となるサービスの範囲が狭められました。さらに、利用料についても2割負担や3割負担が導入されるなど、高齢者にとっては不安の大きい制度となってきています。
予算決算常任委員会に提出された資料によると、介護老人福祉施設の市内待機者は、要介護3以上の方は平成30年度では243人で、そのうち、在宅で介護を受けておられる方は70人とのことです。令和2年度内に、新たな施設建設が計画されていますが、待機されている方が十分に安心できる状態とは言えません。
また、予算決算常任委員会では、保険料の滞納による給付制限等対象者の資料も提出されましたが、本年2月末時点で2人となっています。以前と比べて減っていますが、滞納期間によって、一旦は全額自己負担する償還払いになったり、3割から4割の自己負担となったりすることから、本来利用すべきサービスを控えることになってはいないか、細心の注意を払わなければなりません。
国は、いわゆる団塊世代が75歳以上となる2025年、さらには、いわゆる団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年を見据え、制度を持続可能なものにするためと言いながら、サービスを介護保険制度から外したり、利用者負担率を上げたりするなどといった方向で、社会保障審議会での検討が行われるなど、今後においてもさらなる改悪が心配される状況にあります。
介護保険制度は、高齢者の介護を社会全体で支え合おうとつくられた制度であると説明されていますが、高齢者が増加することが明白である以上、国は社会保障予算を確保し、暮らしへの安心を保証するべきであり、市としても社会福祉法人等の低所得者の利用料を減額する制度の改善や市独自の減免制度の創設など、市民が信頼できる介護保険制度となるよう努力が求められます。
これらの点から、さらに市として高齢者の生活を守る施策が必要であることを申し上げ、議案第31号 令和2年度江別市介護保険特別会計予算について、反対の立場からの討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

奥野妙子君

議案第31号 令和2年度江別市介護保険特別会計予算について、賛成の立場で討論いたします。
第7期江別市介護保険事業計画の3年目となる、令和2年度江別市介護保険特別会計予算は、前年度予算額に対し4.7%増の103億8,200万円が計上されております。地域の特性を踏まえた地域包括ケアシステムの構築を着実に進め、高齢者が住みなれた地域で安心して暮らしていけるよう、介護予防の取り組みや認知症施策など、介護保険事業の円滑な運営を図ることを目的に予算が計上されています。
以下、予算決算常任委員会での質疑について述べさせていただきます。
一般介護予防事業では、介護予防教室や出前講話の実施、住民主体の通いの場への支援、介護予防サポーターの養成等の取り組みを行っており、新年度においても575万5,000円が予算措置されています。
1点目は、新たな事業の見直し及び拡大内容についての質疑に対して、フレイル予防の一環として高齢者の口腔機能の向上を目的に、新たな取り組みの企画、検討を行うため、打ち合わせに参加を依頼する歯科衛生士や言語聴覚士に対する報償費分を予算に計上し、口腔機能向上の取り組みの普及に力を入れるとしております。高齢者は、そしゃくや嚥下機能が低下することで、誤嚥性肺炎や低栄養による骨粗しょう症のリスクが高まるほか、会話や歩行に支障を来し、閉じこもりがちになるなど、生活全般に影響が及ぶものと言われております。このことから、専門職である歯科衛生士や言語聴覚士、健康福祉部介護保険課、地域包括支援センターの保健師が企画、検討を行い、口腔機能向上のためのメニュー等を作成し、通いの場などで実践していく予定とのことであります。
2点目は、通いの場への支援として、これまで健康福祉部健康推進室保健センターの歯科衛生士、管理栄養士等の専門職の派遣を行っておりますが、新たにE―リズムインストラクターを派遣する予算を増額したものであります。通いの場の活動の中で、機能低下を早い段階から防ぐため、運動習慣の定着を視野に入れ、新年度からは、E―リズムシニアのらくらくイス編を指導するインストラクターを派遣し、予防活動への支援を手厚くするというものです。今後の介護予防の方向性については、高齢者の健康維持、介護予防には、外出や社会参加が重要であり、住民が主体的に運営し、気軽に参加できるような通いの場が必要とされています。今後においても、地域包括支援センターによる通いの場の立ち上げ及び運営支援や専門職の派遣のほか、通いの場情報誌による団体の紹介など、通いの場のさらなる活性化や拡大に向けて支援を行っていくとのことであります。
今後迎える高齢化社会に備えて、高齢者の方々が地域で生き生きと元気に暮らせるよう、介護保険制度の維持と安定運営に努め、市として介護予防事業を着実に進めていただくことを要望し、議案第31号 令和2年度江別市介護保険特別会計予算について、賛成の討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第31号を起立により採決いたします。
議案第31号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第32号 令和2年度江別市基本財産基金運用特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第32号を採決いたします。
議案第32号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第33号 令和2年度江別市水道事業会計予算及び議案第34号 令和2年度江別市下水道事業会計予算、以上2件に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第33号 令和2年度江別市水道事業会計予算及び議案第34号 令和2年度江別市下水道事業会計予算について、反対の立場から討論を行います。
令和2年度の水道事業の業務予定量は、前年度比で、給水戸数は1,014戸の増であるものの、年間総給水量は8万3,000立方メートルの減、有収率は2.2ポイント増の95.3%、年間総有収水量は16万741立方メートルの増で1,028万5,033立方メートルとしています。下水道事業の業務予定量は、処理区域面積は9.4ヘクタール増加するものの、下水道使用量は1万3,761立方メートルの減、南幌町負担分等と合わせた年間汚水処理水量は5万9,000立方メートルの減で1,446万3,000立方メートルとしています。
これらの背景には、転入による戸建て住宅の新築がふえ、ことし1月1日には、前年比で自然減を上回る社会増があったものの、節水機器の普及などにより1戸当たりの使用水量は減少してきていることが影響しているものと考えられます。
このような状況のもとで、給水収益は対前年度当初比2.6%増の21億2,852万8,000円、下水道使用料は対前年度比1.4%増の13億8,617万9,000円となっています。なお、今後、下水道事業会計の状況は厳しくなることが予想されることから、昨年の第4回定例会から、水道メーターの地上化に要する費用に係る下水道事業会計から水道事業会計への出資の取りやめが行われており、これまでと比べて下水道事業会計の負担が軽くなっているという要素も含まれています。それらを含め、水道事業会計の収益的収入及び支出において、当年度純利益は2億3,930万4,000円、また、下水道事業会計の収益的収入及び支出において、当年度純利益は7,522万円とされ、いずれも前年度当初予定額を上回っています。
水道事業では、継続して基幹管路耐震化や老朽化した配水管布設がえ、配水施設や浄水施設の設備更新など、また、下水道事業では、継続して管路施設改修更新、処理場・ポンプ場施設改築更新など計画的に実施するとされています。
当市においては、この間、平成26年の大規模断水や局地的集中豪雨による浸水被害などを経験しており、これらへの対応を継続されていることは十分に理解するものです。
その一方、当市では、一時的とはいえ、水道料金の滞納を理由とした給水停止措置が続けられています。予算決算常任委員会に提出された資料によると、平成30年度末時点の滞納件数は3,282件で、そのうち給水停止延べ件数は75件、実世帯数で69世帯となっています。この3年間でいずれも大幅に減少しており、料金収納業務において、口座振替の推奨や催告時に納入通知書を同封するなどといった対応のほか、窓口での分割納付などの相談により、給水停止世帯の減少に向けた努力がなされているところです。特に、料金収納の窓口で親身な対応をされていることは評価いたします。
しかし、これまでも指摘してきたように、滞納の背景に生活困窮があることは明らかであり、ライフラインである水道の給水停止はするべきではないと考えます。低所得世帯などへの福祉施策として水道料金の減免等を実施している自治体の手法を参考に、部局横断的な検討について、積極的に働きかけるべきです。
公営企業として、本来の目的である公共の福祉の増進の視点から、給水停止に至らせないための施策について、検討が不十分であることを申し上げ、議案第33号 令和2年度江別市水道事業会計予算及び議案第34号 令和2年度江別市下水道事業会計予算について、反対の立場からの討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

鈴木 誠君

議案第33号 令和2年度江別市水道事業会計予算及び議案第34号 令和2年度江別市下水道事業会計予算について討論いたします。
水道事業会計では、安全で良質な水道水の供給を続けるとともに、耐震化と危機管理体制の強化を進めていくものされております。収益的収入及び支出ですが、収入については、前年度の当初予定額より増収の見込みであり、支出については、前年度の当初予定額より減少の見込みであるとしております。純利益としては、前年度比で1億618万4,000円増の2億3,930万4,000円を予定しています。
下水道事業会計では、快適な生活環境を守るため、施設の適正な維持管理と改善、更新を進めるほか、処理場施設の耐震診断結果をもとに地震対策を検討するものとしています。
次に、収益的収入及び支出ですが、収入については、前年度の当初予定額より減収の見込みであり、支出についても、前年度の当初予定額より減少する見込みであるとしております。純利益としては、前年度比で1,653万1,000円増の7,522万円を予定しています。
上下水道事業会計ともに、着実に実行されることを期待いたします。
以上、議案第33号 令和2年度江別市水道事業会計予算及び議案第34号 令和2年度江別市下水道事業会計予算について、賛成の討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第33号及び議案第34号を起立により一括採決いたします。
議案第33号及び議案第34号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

奥野妙子君

議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算について、賛成の立場で討論いたします。
市立病院は、平成18年の内科医の一斉退職を契機とした経営危機の後、一旦は、総合内科医の育成機関として、経営の立て直しの道筋をつけるものの、平成28年以降、総合内科医の退職が続き、再び危機的な経営状況に陥りました。
こうした状況から、当市議会では、平成29年に市立病院・地域医療検討特別委員会を設置し、多角的視点から調査を行い議論を重ね、市立病院の再建に向けた経営改革を進めるため、専門的な知識や豊富な経験を有する者に助言を求める場の設置を検討することなどの調査結果を示しました。
これを踏まえて市長は、令和元年8月に、有識者や市民の代表などで構成される江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会を設置。市立病院が地域において必要とされる医療を持続的に提供できる体制を確保するため、市立病院が担うべき役割と診療体制、経営安定化、公的支援等の水準について、調査審議を行うよう諮問し、本年2月、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会から、抜本的な経営再建に向けた答申が出されたところであります。
江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの答申では、経営再建の実効性を確保する方策として、令和2年度から令和4年度までの3年間の集中改革期間で経営を再建し、令和5年度での収支の均衡を実現できるよう、中期戦略について提言がなされました。
予算審査では、この答申に基づき、3年間の集中改革期間において、さまざまな経営再建に取り組む項目が明記された市立病院の経営再建に向けたロードマップが資料として提出されました。予算決算常任委員会における質疑では、在宅医療の強化や実効性のある医師の招聘を行うため、専任の部門を設けること、各診療科の医師と目標値を共有し、都度、進行管理をしながら目標達成に向かっていくこと、ガバナンス強化の見直しを図り、危機的経営状況を乗り越えるため、病院職員全体で目標を共有化し取り組んでいくことなど、各項目ごとの取り組み内容について、具体的な検討が行われ、病院内において共有されていることが確認されました。
令和2年度の収支改善額については7億2,790万円と高い数値が示されていますが、数字の積み上げ根拠が明確であり、何より、この目標は必達目標であると答弁されたように、市立病院の経営再建に向け、何としてでも達成しなければならない目標として掲げたものであることが確認されました。また、経営再建の状況についても、第三者による評価・点検を受けながら進めていくとのことであり、さらに詳細な経営再建計画の策定とともに、市民への情報提供や市民とともに経営再建に向かっていく体制づくりについても検討するとのことでありました。
江別市全体の財政状況を考えると、一般会計からの繰り入れも限界の域に達しており、3年間の集中改革期間で収支均衡を図る上で、令和2年度は最も重要な1年となります。市長と病院長を中心に市職員が一丸となり、自主再建の目標達成に向け、確実に取り組まれることを切に要望し、議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に賛成の討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

鈴木 誠君

議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算について討論いたします。
令和2年度江別市病院事業会計予算は、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申において示された、集中改革期間である3年間の初年度となる予算です。
集中改革期間中の取り組みを示した、市立病院の経営再建に向けたロードマップでは、令和2年度において、3年間の収支改善予定額約13億288万円のうち7億2,790万円を達成し、令和3年度に向けて2名の専門内科医を招聘することとなっております。初年度である令和2年度に、経営再建が成功するか否かのほとんどがかかっています。
過去の予算が、費用に見合うように診療収益を見積もっていたり、過去の単月最高の診療収益が1年続くと見積もっていたりと、非常に不適切なものであったことが明らかになりましたが、令和2年度予算については、診療科別に医師と個別に打ち合わせを行い、患者数と診療収益について目標値を共有しており、これまでの予算と異なる実効性が担保されたものであることについては、一定の理解をするところです。
また、令和2年度江別市病院事業会計予算の診療収益51億1,432万5,000円及び収支改善額7億2,790万円については、過去の予算のような努力目標ではなく、必ず達成すべき目標であることを市立病院の全職員が理解して着実に実行すること、一般会計からの長期貸し付けについても、本予算の2億6,000万円を最後とすることについて、約束をいただいたところです。この約束が本予算の執行に当たり、大前提となることを改めて申し上げておきたいと思います。
万が一、診療収益が下ぶれし、収支改善の目標を達成できない場合は、昨年度や今年度のように年度末まで対応を先送りするのではなく、第一四半期か、遅くとも上半期の結果が出た時点で、令和3年度に経営健全化団体入りすることへの道筋をつけること、また、令和2年度の収支改善目標を達成できたとしても、令和3年度当初からの専門内科医2名の招聘は、その後の経営を再建するためには必須であり、予定どおりの医師確保ができない場合の対応策を令和2年度中に示すこと、以上の2点については、あらかじめ指摘しておきます。
以上申し上げ、あくまでも、市立病院の経営再建に向けたロードマップで示された取り組みを実施し、診療収益と収支改善額の目標を達成するという約束を前提として、議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算について、賛成の討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

高橋典子君

議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算について、賛成の立場から討論を行います。
市立病院においては、平成18年の内科医師の一斉退職によって、入院・外来ともに病院機能が大幅に縮小・低下する事態となり、多くの患者がいや応なく、市内外の病院への転院を余儀なくされました。
平成20年には、総合内科医10人を含む12人の内科診療体制になったほか、総合内科医教育センターの開設により、総合内科医を21人まで充足させ、経営の安定化を目指してきました。
しかし、平成28年の総合内科の指導医の退職を契機に、総合内科の後期研修医全員が退職し、再び深刻な内科医不足に陥り、今日の経営悪化に至っているものと理解します。
このような中で、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会から提出された答申には、市立病院は、市内全体の入院病床の約半数を有し、また、診療科目によっては、唯一の入院病床を有するなど、江別市はもとより、近隣市町村を含む診療圏域の医療提供において重要な役割を担っているとし、高齢化が進行する江別市と周辺地域において、市立病院が明確なビジョンを持って、二次医療圏における適切な役割分担を踏まえて、一定の医療機能を維持することは、地域医療の安定確保にとって必要不可欠であるとされ、中期戦略の実行とともに長期的な展望を確立することが必要とされています。
令和2年度江別市病院事業会計予算は、答申に示された中期戦略である令和2年度から令和4年度までの3年間の集中改革期間の1年目に当たるものであり、具体的な取り組みについては、予算決算常任委員会に提出された市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)にわかりやすく示されています。
予算決算常任委員会では、市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)を取り上げて審査が行われています。診療収益については、各診療科目の担当医師と実績をもとに個別に対話しながら積み上げた数字であり、達成すべき目標として共有化されていることも確認されています。ただし、その目標数値の達成を最優先することにより、個々の市民への必要な医療の提供という基本から外れることのないよう、細心の注意を払わなければなりません。
また、収支改善額については、歳入では、目標とする入院外来患者数と診療単価を示して収益の増加を、また、歳出では、病院職員の定数削減と医師の増加による人件費の増減を示しています。
経営再建に向けた取り組みについては、内科医師の招聘のための専門組織の設置を早急に検討すること、収支均衡までの経営努力については、委託料を初め、患者数に応じた費用の削減などが示されています。
さらに、看護体制等にかかわることでは、2交代制の全面実施に向けた検討について、長時間の夜勤、仮眠時間の確保、勤務間インターバルの課題等があること、また、精神科病棟の段階的廃止については、地域全体の精神科医療の現状を踏まえた検討が必要であることなど、課題が残されています。病床規模については、今後、稼働病床を減らすが、現状においては休止の状態とし、状況に応じて対応していくことが説明されています。
看護体制や職員体制については、江別市職員労働組合と交渉中とのことで不透明な部分もありますが、おおむね市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)に沿った取り組みであり、それに基づく新年度予算案であると理解します。
さらに、一般会計からの経営支援等については、集中改革期間である1年目の取り組みをしても、なお見込まれる単年度資金収支不足に対処するため、平成27年度の貸付金の元金償還猶予、新たに2億6,000万円の長期貸し付けを実施すること、さらに貸付金や企業債の償還時期なども見据え、実効性の高い償還計画に変更することも示されています。
なお、一般会計予算の審査において、基金残高が少なくなってきている中で、さらなる財源手当てが必要になった場合の対応についての質疑に対し、予算どおりに運営されることが前提ではあるが、そういうことがあれば、財源の手当てについて、他の手法も検討すると述べられており、全力で市民の医療を守る姿勢が示されています。
この間、当市を初め、各地の公立病院経営の厳しい状況は、診療報酬や控除対象外消費税などで大きく収支が影響されること、医師不足の問題など根幹の部分が国の医療政策に翻弄されていることなどが指摘されているところです。
このたびの答申にある市立病院という医療資源を失う事態に至ることは、市民が地域で安心して暮らし続けていくことにとって非常に大きな損失であるということを、市民、議会、行政が共通認識として持ち、市立病院の経営再建にそれぞれの立場で役割を果たすことが切実に求められています。
以上のことを申し上げ、議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に賛成の立場からの討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
引き続き、議案第35号を採決いたします。
議案第35号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
(「議長」の声あり)

本間憲一君

ただいま可決されました議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案を、私、本間憲一ほか4名の議員で提出いたします。

議長(角田 一君)

ただいま、本間議員ほか4名の連署により、議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案が提出されました。
お諮りいたします。
議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案を日程に追加し、議題とすることに決しました。
議事の途中でありますが、あらかじめ時間の延長をいたします。
議事の都合により、暫時休憩いたします。
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午後 3時37分 休憩
午後 3時55分 再開
───────────────────

議長(角田 一君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

◎ 附帯決議案

議長(角田 一君)

追加日程第1 議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案についてを議題といたします。
提出者に提案理由の説明を求めます。

本間憲一君

ただいま上程になりました議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案につきましては、江別市議会会議規則第13条第1項の規定に基づき、提出したものでございます。
提出者は岡議員、諏訪部議員、高間議員、徳田議員、そして私、本間でございます。
この附帯決議案は、市立病院から出された市立病院の経営再建に向けたロードマップに示されていることを着実に取り組んでいただくために、そのままの内容を附帯決議案に盛り込んだものであり、それ以上でも、それ以下でもありません。
今定例会においては、理事者や市立病院から、今までとは違う、覚悟の一端をうかがえる答弁をいただきました。このことについて、まずは理事者の皆様へ御礼申し上げます。
江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの答申において、しっかりと市民に向き合い、市民の声を聞くことが示されたことから、その市民の代表である我々議会が、まずは率先して意見、意思を表明することが大切であり、さらには、市民、行政、市立病院、議会が一体となって、市立病院の経営再建に向けて取り組まなければならず、我々議会も、その取り組みをしっかりサポートし、応援し、一緒になって前に進んでいきたい、そんなことから、この附帯決議案を作成いたしました。そのことを冒頭に申し上げ、以下、案文の朗読をもって提案理由の説明とさせていただきます。
議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議
議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算は、60年を超える市立病院の歴史の中で繰り返されてきた経営危機を心配する市民の声を受けて設置された江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申において示された、経営再建に向けた中期戦略を実現するための集中改革期間の1年目となる予算である。
中期戦略では、市立病院が再び経営危機に陥ることがないよう、構造的な課題への取り組みと抜本的な経営再建についての提言が行われていることから、市立病院が地域医療において重要な役割を果たし、病院経営が市の財政にこれ以上の影響を及ぼさないためにも、この提言を着実に実行する必要がある。
よって、令和2年度江別市病院事業会計予算の執行に当たり、下記の事項について十分な対応を求める。

1 市立病院の経営再建に向けたロードマップに示された取り組み項目と収支改善額は、必達目標と認識して実行すること。
2 市立病院の経営再建に向けたロードマップの取り組み状況の評価・点検結果について、適宜議会に報告すること。
3 市立病院の経営再建に向けたロードマップで示された収支改善額から大幅に乖離する状況を認識した際には、速やかにその状況と対応策について、議会に報告すること。
上記、決議する。
令和2年3月24日、北海道江別市議会。
以上、附帯決議案について、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御決定くださいますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。

高橋典子君

何点かにわたって質疑させていただきます。
議決に当たって、附帯決議案が提出されるというのは、私の議員としての経験上初めてのことですので、基本的なことを含めてお伺いしたいと思います。
今ほどの提案理由説明の中で、議会としての意見、意思を表明するという考え方が示されていますが、そもそも附帯決議の効力について、どのように考えておられるのでしょうか。あわせてですけれども、予算決算常任委員会で決した附帯決議と同じ文面ですが、さらに、本会議でも附帯決議をするというのはどういうことなのか、1点目はその点についてお伺いします。
そして、この附帯決議案の内容ですけれども、今ほどの提案理由説明の中にもありましたように、その内容のほとんどが、予算決算常任委員会の審査の中で確認された内容です。議会の疑問な点について、病院事務局が答弁しておりますけれども、ここに書かれているのはそれに沿った内容だと思いますので、それをあえて、附帯決議とするというのはどういうことなのかということです。予算決算常任委員会の審査の中で明らかになったことを、同様になぞるような形の文面では、附帯決議としての意味がどのくらいあるのか疑問に思いますので、その点についてお聞かせください。
次に、文面そのものについてお伺いします。江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会についてですが、これは予算決算常任委員会の中で吉本委員が質疑させていただいた点ですけれども、市民の声を受けて設置されたという表現になっています。これは責任の所在といいますか、この間の議会活動を考えれば、今、議会で附帯決議をしようとしているのですから、これはやはり議会とすべきではないかと思いますが、そのあたりの認識をお伺いします。
次に、記書きの部分ですけれども、3点にわたって市立病院の経営再建に向けたロードマップと書かれていますが、これは、予算決算常任委員会に提出された資料のことをおっしゃっていると思います。予算決算常任委員会に提出された資料には、案とついていますが、今回、案を外したのは、議会として案を取ると判断することを表現するものなのか、その点についてお伺いします。基本的に、市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)は、予算決算常任委員会に提出された資料でありまして、例えば、一定の手続を経てつくられた計画とは性格が違うものですので、こうしたものを附帯決議の対象に取り上げること自体がどうかと思いますので、そういうことも含めてお伺いします。
記書きの2と3については、予算決算常任委員会で吉本委員から同様に質疑させていただきましたけれども、これは医療分野に関することで、専門性の高い内容となっています。まずは、専門家組織である外部委員会が評価・点検するものではないかと思いますし、特に3点目については、状況判断が求められることですから、まずは専門家の判断を尊重すべきではないかということです。速やかに議会に報告すべきとなっていますが、その辺についての考え方を改めてお聞かせいただきたいと思います。
最後にお伺いしたい点ですけれども、先ほどの討論でも申し上げましたが、かつて全国的に医師不足が問題になった際、議会の動き方には注意が必要だということが指摘されていました。これは、病院問題を研究されている方の御発言ですけれども、そのことについてどう考えるかということです。こうした附帯決議を議決することによって、最大の課題である医師の招聘にマイナスの影響が出るおそれはないか、そういう考え方を持たないのかということです。さらには、今、市立病院で頑張っていただいている医師の皆さんのモチベーションに影響する心配はないのか、その辺の考え方についてお伺いします。
以上です。

本間憲一君

一つ目の附帯決議に関する質疑ですが、基本的には、附帯決議には法的拘束力がありません。ただ、予算決算常任委員会でも申し上げましたけれども、市民、行政、市立病院、議会が一体となって出すことに意味がある、応援を含めてのものでありますから、そういう意味で出させていただきました。あわせて、予算決算常任委員会では、日本共産党議員団も予算に賛成していただいていますから、本来であれば、全会派一致で出せれば一番よかったわけですけども、残念ながらそうなりませんでしたので、改めて議員提案で出させていただいたところであります。
二つ目の質疑ですが、内容はそのままでございますけれども、やはり、我々の意思統一が大事だと思っております。応援をする我々が一体となって、市立病院をサポートしていくという意味でございますので、だからといって、あえて何をしなさいということは追加しておりません。あくまでも、病院事務局から出てきたものを受けて、我々もそれに対してしっかりとサポートし、応援していくという行政と議会が一体となる意味合いから、このままの内容でつくっております。
三つ目の質疑ですが、予算決算常任委員会でも質疑がございましたけれども、我々が市民の皆さんの声をしっかり拾って、代弁していかなければなりませんので、市民の皆さんの声イコール議会の声であると考えております。
四つ目の質疑ですが、市立病院の経営再建に向けたロードマップ(案)については、予算決算常任委員会の中で審査しましたけれども、それを承認しているわけですので、案ではなくて実行していただきたいという強い思いから、もう案ではなく了解しましたということでございます。
五つ目の質疑ですが、記書きの2、3について、専門家の判断を尊重すべきではないかということです。もちろん、これも予算決算常任委員会で答弁させていただきましたけれども、経由して我々にも御報告いただけると、一定の信頼感のもとで考えておりますから、あえてそこまで踏み込む必要はないと思います。冒頭で申し上げましたけれども、理事者からは、かなり覚悟を持った御答弁をいただいて、そこは認識しておりますから、我々もそういった点については、ある程度の信頼をさせていただきたいと思っております。
六つ目の質疑ですが、これも予算決算常任委員会の中で答弁いたしましたけれども、現場の医師の皆さんやスタッフ、特に現場の医師の皆さんに対してこういうものを出すのはどうなのかということかもしれません。残念ながら既にその時期は過ぎていて、これを出す前から、医師がなかなか定着しないという状況でしたので、特段、今、これを出したからといって、そのあたりに影響するとは思いませんけれども、予算決算常任委員会でも答弁しましたが、これは応援のメッセージでございますので、今後、私から、市立病院に出向いて現場の皆さんに一緒になって頑張ろうというメッセージを伝えたいと思っております。
以上です。

高橋典子君

市立病院と議会が一体となってやっていくと、応援のメッセージだということは受けとめました。ただ、それであればなぜ、その言葉がわかるようにここに書かれていないのかということです。例えば、市民は会議録を見たとき、附帯決議の文面を見るわけで、これは市民だけではなく、行政の皆さん、市立病院の職員の皆さんもそうですけれども、附帯決議に何が書かれているかを見ると思いますので、これが応援のメッセージだと言うのであれば、そのことを明確に書き込み、表現する必要があるのではないかと思います。この文面を見ますと、この間、予算決算常任委員会でも確認されてきたことではありますけれども、やはり、経営面のことが述べられておりまして、場合によっては、厳しい指摘がされていると受けとめられかねないと思いますので、なぜ、応援のメッセージだということをわかりやすく書き込まなかったのかということについて、まず伺わせていただきます。
最初の項目に戻りますけれども、なぜ予算決算常任委員会で附帯決議を付すことに決した上で、さらに本会議でもこのように提案されたのかという点に対して、予算決算常任委員会では全会派一致ではなかったので、改めて提案したと説明されました。そうであれば、今回、本会議に提出される文面は、そのとき、当会派から指摘させていただいた点については、一定の内容の変更といいますか、文言の整理がされるものかと思います。もし、全会派一致を目指して本会議に提出するのであれば、そうした文言の修正があってもよかったのではないかと思いますが、なぜ、それを行わなかったのかということもお伺いします。
もう一つお伺いしたいことは、今ほど、医師の皆さんへの影響についての答弁で、残念ながら、既にその段階を超えているとおっしゃいました。しかし、今回の予算審査の中でもあったように、病院事務局から、医師と面談してどのくらいならやれるだろうかという話し合いをしながら、予算が積算されたという説明をされました。そのことによって、やはり、医師の皆さんも考え方というか、モチベーションは変わってくると思います。今こそ、医師を初め、看護師、検査技師など、さまざまなスタッフの皆さんが気持ちを一つに頑張れるような環境をつくるのが私たち議会としての務めだと思いますが、先ほどの答弁では、医師に対しての期待が感じられないという答弁だったと思いますけれども、その点いかがか、改めてお伺いいたします。

本間憲一君

一つ目の質疑ですが、応援のメッセージが入っていないということであります。何度も申し上げますけれども、あくまでも、病院事務局から出されたものに対して、それをそのまま受けとめて、これを応援のつもりで、市民と市民の代表である議会が率先して、こういった附帯決議をもって発言していくということであります。厳しい指摘とおっしゃいますけども、病院事務局がみずから厳しい提案をしてきたわけです。それを出してるわけですから、私たちは出されたこと以上の厳しい指摘はしておりません。
二つ目の質疑ですが、文言調整の話でございますけれども、予算決算常任委員会で出させていただいたときには、文言調整の余地がなく、附帯決議を出すことについては反対だとおっしゃられました。なので、大変申しわけございませんけれども、今回出すに当たっても、文言調整の余地はないと判断しました。
三つ目の質疑ですが、医師には、この附帯決議の内容を見ていただければわかると思います。何も厳しいことは言っておらず、病院事務局から出されたことに対して述べているだけですから、そのあたりは、特段心配する必要はないかと思いますけれども、先ほど述べたように、私が市立病院に行って、病院事務長にお願いして、これは応援のメッセージだと、頑張ってくれと、一緒になって頑張ると伝えたいと思います。
以上です。

高橋典子君

今ほどの答弁では、病院事務局から出された厳しい指摘をそのまま記載しているとおっしゃられていると思いますが、病院事務局から出されているのは、予算案であり計画であります。それは本当にみずからを律する内容だと思いますが、それに対して、議会からどのような言い方をするのかが重要ではないかと考えます。同じ答弁をされると思いますので、特に答弁は必要ありませんけれども、これを見た人にどう見えるか、特に医療関係の問題ですから、私たち議会は、細心の注意を払わなければならないということを申し上げておきたいと思います。応援のメッセージだというのであれば、それは本当に結構ですけれども、なぜ、予算決算常任委員会で修正の余地がないと申し上げたかというと、あの短時間の中で、この文面の全体の流れを大幅に変えることにはならないだろうということを含めて、そのように言わせていただきました。残念ながら、今回もそのままの文面ということですし、個別の細かな指摘もそのままになっております。江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会が市民の声を受けて設置されたという表現については、今ほど、市民の声を受けて、議会で決めたことであるということと、市民の声は議会の声だとおっしゃられていたと思いますけれども、議員あるいは議会は、市民の代弁者ではなく、代表であります。市民の中にはいろいろな声がありますから、そのいろいろな声を聞いた上で、議会として責任を持って決めていく。その内容が、市立病院・地域医療検討特別委員会を廃止するときの所管事務調査報告の内容だったと思います。その点を踏み違えるようなことがあってはならないと思いますので、ぜひ自覚していただきたい。もし提出するのであれば、市民の声を受けてということではなくて、市民の声を受けて議会としてというような表現にすべきだと考えます。また、今頑張ろうとしている医師を励ます内容であり、応援のメッセージだとおっしゃるのであれば、見てわかりやすいものにしていく。ここに書かれている計画を実行していくことは、答弁の中でも再三述べられておりますので、それをあえて、同じことを附帯決議するのではなくて、それを受けとめた上で、さらに議会として何を伝えるのか、それが附帯決議のあり方だと思います。そのことを述べて、質疑を終わります。

議長(角田 一君)

今の高橋議員の発言は、討論や意見表明の場ではないので、できれば質疑でまとめていただきたいと思います。

高橋典子君

さまざまな点を指摘させていただきましたけれども、例えば、今ほど申し上げましたように、市民の声を受けてという表現について、そのままの形で出すことに問題を感じないのかという点です。また、医師に対しての影響については、議会の責任にもかかわることですので、それを覚悟した上での提出なのかということについて、考え方をお聞かせください。

本間憲一君

医師の皆さんへの影響に関しては、先ほどから申し上げているとおり、私は、特段影響はないだろうと思っておりますから、覚悟を持ってということであれば、そのとおりでございます。そして、前段に質疑がありましたけれども、どのような言い方がいいのか、いろいろと文言調整のお話が出てまいりましたが、先ほども申し上げましたとおり、この附帯決議案を出すに当たって、まず、日本共産党議員団の皆さんに文言調整をして出したいというお話をさせていただきました。そのときには、文言調整の余地なく、そのことについては反対だということで、文言調整をすることができませんでした。そして、先般の予算決算常任委員会での附帯決議についての質疑の際にも、私から、それでは文言調整をすれば、この附帯決議に賛成いただけるのですかとお話させていただきましたけども、それとこれとは話が違うということで、あっさりと断られてしまいました。最初から文言調整ができたのであれば、全会派一致で、これを出せたと思っております。非常に残念に思いますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
以上です。

議長(角田 一君)

ほかに質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
本件については、江別市議会会議規則第35条第3項の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
これより議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

追加日程であります議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案について、反対の立場から討論いたします。
本議案は、先ほど可決した新年度の江別市病院事業会計予算への附帯決議です。今ほどの質疑でも確認させていただきましたが、附帯決議の内容は、病院事務局から答弁された内容をなぞるものとなっております。
以下、幾つかの問題点を述べさせていただきます。
文面上に、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会については、市民の声を受けて設置されたと書かれています。これは議員であれば御存じのとおり、当市議会に設置された市立病院・地域医療検討特別委員会において市民の声を受ける中で、市立病院の再建に向けた経営改革を進めるためには、専門的な知識や豊富な経験を有する者に助言などを求める場の設置を検討するとしたことをもとに設置されたものであり、附帯決議というものの性格上、その点を明確にすべきです。
また、附帯決議案に示されている内容のほとんどが、予算決算常任委員会での審査において、行政側から答弁されたものと同様のものであり、それを改めてなぞるような文面は、附帯決議にふさわしいものとは言えません。議会への報告を求めるとしている内容についても、これまでも行われてきたことであり、あえて附帯決議とするようなものとは思えません。
今後、外部委員会の設置も予定されていますが、専門家の集まりである外部委員会には触れずに、議会への報告を前面に出して訴えるような文面には配慮が必要です。加えて、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会から提出された答申には、病院長を中心とするガバナンスの強化が必要と書かれていることからも、議会の動き方には細心の注意が払われなければならないと考えます。
さらに、今、市立病院の医師を初め、スタッフの皆さんが心を一つにして頑張らなければならないときです。附帯決議を議決するのであれば、それを後押しするような内容でなければならないと考えます。答弁の中で何度も言われたとおり、応援のメッセージだというのであれば、そのことを明確に文面に表現するべきです。
市立病院の経営再建を図るためには、市立病院のみならず、議会と行政も力を合わせなければならないときであることは共通の理解のはずですから、今回提案された内容は、その点では全く不十分であり、到底この附帯決議案に賛成することはできません。
以上のことから、本決議案に反対であることを申し上げ、討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

鈴木 誠君

議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案について、賛成の立場で討論いたします。
本附帯決議は、令和2年度江別市病院事業会計予算の審査経過に鑑み、予算執行に当たって、江別市議会としての意見を付そうとするものです。
令和2年度江別市病院事業会計予算は、経営再建に向けた集中改革期間である3年間の初年度となる極めて重要な予算であり、審査の中で確認された事項のうち、特に重要と思われる点を改めて意見として付すことは妥当と考えます。
市立病院の経営責任者である市長及び病院事務局に対して、これまでとは異なる新たな取り組みを確実に実行するためにも、また、議会としてしっかりとその取り組みを注視させていただくという意味からも、附帯決議を付すことは望ましいと考えます。
以上申し上げ、議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案について、賛成の討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

裏 君子君

議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案について、賛成の立場で討論いたします。
この附帯決議は、令和2年度江別市病院事業会計予算を執行するに当たり、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会から出された答申を受けて作成された、市立病院の経営再建に向けたロードマップについて、集中改革期間のスタートとなる当年度の取り組みが大変重要となることから、その着実な実行と適切な時期における報告を求め、市立病院と議会が経営改善の状況と課題を共有しつつ、ともに力を合わせ、経営再建を果たすことを目指すための附帯決議であります。
江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会は、平成29年に当市議会に設置した市立病院・地域医療検討特別委員会における所管事務調査報告で示した、専門的な知識や豊富な経験を有する者に助言などを求める場を設置すべきという内容に沿うものであり、本年2月に出された答申にある中期戦略は、市立病院が経営再建を果たしつつ、地域の医療をつなぎ、地域に密着した医療を提供し、地域の発展に貢献する病院へと生まれ変わる上で、総力を挙げて達成していかなければならない戦略としての必達目標であります。この必達目標の認識については、さきの予算決算常任委員会における審査の中でも確認されたところでありますことから、その思いを一つにし、全力で目標達成に向けた努力がなされることを期待するものであります。
また、これまでも病院事務局から定期的に経営状況についての報告を受けるなど、議会に対し、誠意を持って対応していただいてきたところでありますが、今後は、経営再建に向けた進捗管理のため、第三者による評価・点検を受ける仕組みがつくられる予定となっておりますことから、予算及び決算を審査いたします議会に対して、適宜、その状況を御報告いただくこと、そして、仮に、市立病院の経営再建に向けたロードマップで示された収支改善額から大幅に乖離する状況が生じるおそれのある場合については、その状況と対策について、できる限り早急に、議会への報告も合わせてお願いするものであります。
市立病院は、地域のニーズに応えた医療提供体制を整えつつ、経営健全化を図るため、自主再建の道を歩むことを決断いたしました。この自主再建をなし遂げるためには、今回示された市立病院の経営再建に向けたロードマップを着実に実行することが求められるわけでありますが、そのためには市立病院だけではなく、行政、そして議会も、それぞれの責任と役割を果たしていく必要があると考えます。今回の附帯決議がともに力を合わせ、市民が安心してかかることのできる医療機関として、未来志向で持続可能な市立病院へと再生していくためのものであることを申し上げ、議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案について、賛成の討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。

内山祥弘君

議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案について、賛成の立場で討論に参加します。
本附帯決議案は、令和2年度江別市病院事業会計予算の議決とともに、その執行に当たって、議会としての意見を付そうとするものであります。
令和2年度江別市病院事業会計予算は、平成30年度及び令和元年度の2年連続で、単年度の資金不足による一般会計からの借り入れを行うなど、大変厳しい経営状況の中で、昨年8月に設置された江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会から、ことし2月に提出された答申を受けて、市立病院の経営再建に向けたロードマップが策定されたことから、極めて重要な3年間の集中改革期間における初年度の予算となるものであります。
したがって、1点目に、予算審査の中でも市立病院事務局及び市財政部局とも認識を共有していただき、また、その根拠も示していただいたように、令和2年度江別市病院事業会計予算は、市立病院の経営再建に向けたロードマップにおける収支改善額とともに、必達目標として認識することについて、改めて、市当局及び議会が共通認識として確認するところであります。
2点目に、市政運営に対してともに責任を持つ、二元代表制の両翼である市当局と議会が、この市立病院の経営再建にともに責任を持って対応していくべく、情報共有の緊密な連携を図り、市立病院の経営再建に向けたロードマップの取り組み状況や外部委員会での評価・点検結果についても、適宜、議会への報告を求めるものであります。なお、今後設置されるであろう外部委員会については、専門的な知見や経験をもとに、的確な評価・点検を期待するところでありますが、外部委員会は、あくまでも市当局の外部組織として設置されるものであり、それによって、議会としての責任や監視機能が猶予されたり損なわれたりするものではないことを付言しておきます。
最後に3点目に、1点目及び2点目をもとに、市立病院の経営再建に向けたロードマップ及び令和2年度江別市病院事業会計予算が着実に実行されることを期待するところでありますし、病院長を初めとした病院職員の皆様や市長を先頭とした市当局の御努力を信頼するところでもあります。しかし、想定したくありませんが、さまざまな要因による状況変化や環境変化により、市立病院の経営再建に向けたロードマップの進捗や病院経営が大きく影響を受ける場合も想定しておかなければなりません。したがって、そのような状況やそれを疑わせるような状態を認識した場合には、年度末になってからの資金対応だけではなく、速やかにその状況と対応策について、議会に御報告、御相談いただきたいと願います。
とりわけ、ことしに入ってから、道内でも感染が広がっている新型コロナウイルス感染症による今後の経済動向等も含むさまざまな影響については、懸念しているところでありますので、もし状況変化があれば、速やかに報告を求めるところであります。
いずれにしても、本附帯決議案は、令和2年度の江別市病院事業や市当局に対し、議会として縛りを設けようとすることを意図するものではなく、市民への持続可能な地域医療体制を守るために、市当局及び議会がともに危機感を持って、市立病院の経営再建に向けたロードマップの着実な実現による市立病院の経営再建をなし遂げようとの決意を共有しようとするものでありますので、本附帯決議案に対する賛成討論といたします。

議長(角田 一君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案を起立により採決いたします。
議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に対する附帯決議案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、議案第35号 令和2年度江別市病院事業会計予算に附帯決議を付すことに決しました。

◎ 議案第9号、議案第20号及び議案第21号

議長(角田 一君)

日程第20ないし第22 議案第9号 江別市議会の議員その他非常勤の職員等の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第20号 江別市青少年健全育成協議会条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第21号 江別市防災会議条例の一部を改正する条例の制定について、以上3件を一括議題といたします。
総務文教常任委員長の報告を求めます。

総務文教常任委員長(裏 君子君)

ただいま上程されました議案3件につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
初めに、議案第9号 江別市議会の議員その他非常勤の職員等の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行による会計年度任用職員制度の導入に伴い、職員が公務上または通勤により負傷した場合における災害補償に関する規定について所要の改正を行おうとするものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、休業補償等の算定基礎額となる補償基礎額の算定対象者に、給料を支給される職員を加える理由についての質疑があり、答弁では、報酬を支給されている非常勤職員は、現在も公務災害補償が適用されているが、フルタイムの会計年度任用職員には、給料を支給することとなるため、本条例には給料を支給される職員の補償基礎額を算定する規定がないことから、新たな規定を加える必要があると述べられております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第9号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、議案第20号 江別市青少年健全育成協議会条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本議案は、江別市青少年健全育成協議会委員の選任を本年6月に実施するに当たり、江別市市民参加条例に基づき、公募による委員の選任を可能とするため、所要の改正を行おうとするものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、公募委員の人数と選任に当たっての考え方についての質疑があり、答弁では、公募委員は2名程度を想定しており、現在、任命している12名の委員とのバランスを考慮しながら、選任に向けた検討を進めていきたいと述べられております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第20号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、議案第21号 江別市防災会議条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本議案は、江別市防災会議委員の選任を本年7月に実施するに当たり、議案第20号と同様に、江別市市民参加条例に基づき、公募による委員の選任を可能とするため、所要の改正を行おうとするものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、公募委員の人数と期待する役割についての質疑があり、答弁では、公募委員は2名以内とすることを想定しており、これまで、防災対策の基本となる自助と共助の取り組みにかかわってこられた方などを選任して、市民の目線で多くの意見をいただきたいと考えていると述べられております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第21号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
当委員会に付託されました議案第9号、議案第20号及び議案第21号の審査の経過と結果については、以上のとおりであります。
よろしく御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより総務文教常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で総務文教常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第9号 江別市議会の議員その他非常勤の職員等の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第9号を採決いたします。
議案第9号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第20号 江別市青少年健全育成協議会条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第20号を採決いたします。
議案第20号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第21号 江別市防災会議条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第21号を採決いたします。
議案第21号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第8号及び議案第17号

議長(角田 一君)

日程第23及び第24 議案第8号 江別市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第17号 江別市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、以上2件を一括議題といたします。
生活福祉常任委員長の報告を求めます。

生活福祉常任委員長(諏訪部容子君)

ただいま上程されました議案2件につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
初めに、議案第8号 江別市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本議案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い、国の事務処理要領が改正されたことを踏まえ、一定の要件を満たした場合は、成年被後見人も印鑑の登録を受けることができるよう、所要の改正を行おうとするものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、意思能力の有無の判断についての質疑に対して、基本的には、成年被後見人を意思能力を有しない者として判断することになるが、印鑑登録の申請に際して、成年被後見人に法定代理人が同行し、本人による申請があった場合には、意思能力を有する者として判断して差し支えないとの国の見解が示されていると答弁されております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第8号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、議案第17号 江別市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本議案は、放課後児童支援員の資格要件に関する経過措置が終了する本年4月1日以降、新たに放課後児童クラブを開設する場合、研修を修了した放課後児童支援員を開設当初から確保することが極めて困難であるほか、既存の放課後児童クラブにおいても研修を修了した放課後児童支援員に欠員が生じた場合に基準を満たさなくなるおそれがあることから、資格要件の特例を設けるほか、研修実施機関の拡大に伴う所要の改正を行うものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、一時的に放課後児童支援員がいない状況が想定されるのかとの質疑に対して、現時点では、各放課後児童クラブにおいて複数の放課後児童支援員を確保しているが、必ずしも十分ではないことから、何らかの事情により欠員が生じた際に、運営に支障を来さないよう、資格要件の特例を設け、教員免許や保育士資格などの基礎資格を有し、1年以内に放課後児童支援員認定資格研修の修了を予定している者を放課後児童支援員とみなすこととしていると答弁されております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第17号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
当委員会に付託されました議案第8号及び議案第17号の審査の経過と結果については、以上のとおりであります。
よろしく御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより生活福祉常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で生活福祉常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第8号 江別市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第8号を採決いたします。
議案第8号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第17号 江別市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第17号を採決いたします。
議案第17号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第36号及び議案第37号

議長(角田 一君)

日程第25及び第26 議案第36号 令和元年度江別市一般会計補正予算(第5号)及び議案第37号 令和元年度江別市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)、以上2件を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。

副市長(佐々木雄二君)

ただいま上程になりました議案第36号 令和元年度江別市一般会計補正予算(第5号)及び議案第37号 令和元年度江別市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)につきまして、一括して提案理由を御説明申し上げます。
初めに、一般会計でありますが、今次補正は、小学校の暖房改修工事に関し、国の補正予算による補助の内示が得られましたことに伴う追加の措置、及び今期定例会で議決をいただきました校内LAN整備事業について、国から補助基準が示され補助額が減少する見込みとなりましたことから、歳入予算の組み替えを行うものであります。
以下、その概要につきまして御説明申し上げます。
予算書の5ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
10款教育費でありますが、2項3目学校営繕費は、豊幌小学校及び野幌小学校の校舎並びに江別第二小学校、対雁小学校及び文京台小学校の体育館の暖房改修工事費として4,400万円を措置するものであります。
これに対応いたします歳入につきましては、2の歳入にありますように、15款国庫支出金及び22款市債をもって措置するものであり、校内LAN整備事業に係る財源の組み替え措置をあわせて行うものであります。
次に、諸表について御説明申し上げます。
3ページにお戻りいただきたいと存じます。
第2表の繰越明許費補正は、事業の実施期間の関係から、年度内に完了しない見込みであることを踏まえ、翌年度に繰り越すものであります。
次に、第3表の地方債補正でありますが、義務教育施設整備事業に対応した地方債として、記載のとおり限度額を変更するものであり、今次の歳出補正に伴う追加及び校内LAN整備事業に係る国庫補助の減額分を市債に振りかえるものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は4,400万円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額486億3,620万9,000円に加えますと、その総額は486億8,020万9,000円となるものであります。
次に、議案第37号 令和元年度江別市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)につきまして御説明申し上げます。
今次補正は、一般被保険者に係る保険給付費について、高額な医療費の発生等の理由により大幅な増加が生じたことから、保険給付費の追加を行うものであります。
予算書の4ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
2款1項1目一般被保険者療養給付費は、一般被保険者に係る療養給付費の増加等に伴い3,752万1,000円を追加するものであります。
また、2款2項1目一般被保険者高額療養費についても、同様の理由により7,535万9,000円を追加するものであります。
これに対応いたします歳入につきましては、2の歳入にありますように、3款道支出金をもって措置するものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は1億1,288万円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額124億4,888万円に加えますと、その総額は125億6,176万円となるものであります。
以上、一般会計及び国民健康保険特別会計の補正予算につきまして、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより議案第36号及び議案第37号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
議案第36号及び議案第37号については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
これより議案第36号 令和元年度江別市一般会計補正予算(第5号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第36号を採決いたします。
議案第36号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第37号 令和元年度江別市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第37号を採決いたします。
議案第37号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 意見書案第2号及び意見書案第3号

議長(角田 一君)

日程第27及び第28 意見書案第2号 中高年のひきこもりに対する実効性のある支援と対策を求める意見書及び意見書案第3号 地球温暖化へのさらなる対策を求める意見書、以上2件を一括議題といたします。
提出者は、諏訪部議員、裏議員、鈴木議員、高橋議員、本間議員、宮本議員であります。
お諮りいたします。
上程中の意見書案第2号及び意見書案第3号については、あらかじめ議会運営委員会と諮り、提案理由説明、質疑、委員会付託、討論を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
引き続き、意見書案第2号及び意見書案第3号を一括採決いたします。
意見書案第2号及び意見書案第3号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 陳情第1号

議長(角田 一君)

日程第29 陳情第1号 江別市に5G基地局設置規制に関する条例を制定することを求めることについてを議題といたします。
上程中の陳情第1号は、生活福祉常任委員会に付託いたします。
なお、閉会中継続審査といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。

◎ 報告第1号ないし報告第3号

議長(角田 一君)

日程第30ないし第32 報告第1号 株式会社江別振興公社の令和2年度事業計画に関する書類、報告第2号 一般財団法人江別市スポーツ振興財団の令和2年度事業計画に関する書類及び報告第3号 株式会社フラワーテクニカえべつの令和2年度事業計画に関する書類、以上3件を一括議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

総務部長(後藤好人君)

ただいま上程になりました報告第1号 株式会社江別振興公社の令和2年度事業計画に関する書類について、御報告申し上げます。
事業計画に関する書類につきましては、取締役会の議決を経まして市に提出されたもので、地方自治法第243条の3第2項の規定により、本議会に御報告するものであります。
事業計画書の1ページをお開きいただきたいと存じます。
初めに、事業計画についてでありますが、江別市の指定管理者として公民館等の管理運営事業を引き続き行うほか、江別振興公社の創立50周年を記念して、江別市への寄附や記念誌の刊行などを実施するものであります。
次に、2ページをお開きいただきたいと存じます。
事業内容につきましては、子育て世代を応援し、子供たちの豊かな人間性を育むための子育て支援事業を初め、各種事業の実施を計画しております。
次に、5ページをお開きいただきたいと存じます。
予定損益計算書でありますが、売上高は、公民館等指定管理料収入、利用料金制による公民館等利用料収入、公民館等事業収入及び雑入を合わせまして1億6,498万1,000円を予定しております。次に、売上原価につきましては、各施設の受託事業原価が1億5,714万8,000円、販売費及び一般管理費につきましては898万2,000円、営業外収益につきましては115万7,000円を予定しております。このほか、営業外費用につきましては、50周年記念事業経費として272万7,000円、特別損失につきましては、寄附金として3,000万円を予定しております。これらの収支の結果、法人税等を清算いたしますと、当期純損失は3,292万5,000円となる予定であります。
なお、4ページに予定貸借対照表を、6ページに各施設の運営費予定明細書を、7ページに販売費及び一般管理費予定明細書、営業外費用予定明細書及び特別損失予定明細書をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
以上、御報告申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。

教育部長(萬 直樹君)

ただいま上程になりました報告第2号 一般財団法人江別市スポーツ振興財団の令和2年度事業計画に関する書類につきまして、御報告申し上げます。
事業計画に関する書類につきましては、財団理事会及び評議員会の議決を経まして市に提出されたもので、地方自治法第243条の3第2項の規定により、本議会に御報告するものであります。
令和2年度の事業計画につきましては、1ページから4ページに記載しております。
初めに、1の総括でありますが、一般財団法人江別市スポーツ振興財団は市民皆スポーツをさらに推進するため、各種スポーツ教室及びスポーツ大会等を開催するとともに、市民体育館を初めとする屋内体育施設の指定管理者として、市民サービスの向上に向けた管理運営を計画しているものであります。また、江別市都市公園の体育施設及び大麻集会所につきましても、指定管理者として管理運営を計画しているものであります。
事業運営に当たりましては、これまでどおり利用者の利便性に配慮した弾力性のある運営とサービスの提供を図りながら、施設の利用を促進するとともに、利用者に満足していただけるよう努めていくこととしております。
また、自主事業の計画では、集まれ、ちびっこ、元気祭り、夏休み短期体操教室、トレーニング室早朝開放月間事業など計10事業を実施することとしております。
次に、5ページから6ページに記載しております令和2年度収支予定表の1予定収支予算書につきまして、まず、5ページの収入の部でありますが、1の基本財産運用収入は、利息収入の3,000円を、2の事業収入の補助事業収入は、スポーツ大会参加料、健康体力づくり受講料として316万1,000円を、受託事業収入は、屋外体育施設維持管理業務受託料等として1,512万円を、指定管理事業収入は、屋内体育施設指定管理料、大麻集会所指定管理料、都市公園指定管理料及びスポーツ教室受講料のほか、屋内体育施設利用料金、大麻集会所利用料金、都市公園利用料金として2億6,883万3,000円を、自主事業収入は、参加料として15万6,000円を予定しております。また、3の補助金収入は、江別市からの補助金として4,353万2,000円を予定し、4の雑収入399万5,000円を加え、当期収入合計額は3億3,480万円を予定しているものであります。
次に、6ページに移りまして、支出の部でありますが、1の補助事業費は、スポーツ大会開催事業費、健康体力づくり指導相談事業費、スポーツ指導者養成事業費及び事業管理費として4,669万9,000円を、2の受託事業費は屋外体育施設等の管理業務受託事業費として1,411万7,000円を、3の指定管理運営費は指定管理施設の管理運営費として2億7,203万2,000円を、4の自主事業費は事業に係る経費として190万2,000円を、5の予備費として5万円を予定しており、その結果、当期支出合計額は3億3,480万円となるものであります。
なお、7ページに予定正味財産増減計算書を、8ページに予定貸借対照表をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
以上、御報告申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。

経済部長(渡部丈司君)

ただいま上程になりました報告第3号 株式会社フラワーテクニカえべつの令和2年度事業計画に関する書類につきまして、御報告申し上げます。
事業計画に関する書類につきましては、取締役会の議決を経まして市に提出されたもので、地方自治法第243条の3第2項の規定により、本議会に御報告するものであります。
事業計画書の1ページをお開きいただきたいと存じます。
初めに、事業計画についてでありますが、江別市花き・野菜栽培技術指導センターの指定管理や花卉苗及び野菜苗の播種、育苗事業並びに黒ニンニク製造販売事業を行うほか、ガーデニングフェアや栽培指導の実施などにより、生産者への苗の安定供給や市民への栽培技術の普及促進に向けた事業を引き続き行ってまいります。
次に、3ページをお開きいただきたいと存じます。
予定損益計算書でありますが、売上高は、JA道央からの野菜苗の播種、育苗に係る受託事業収入、黒ニンニクの製造販売、ガーデニングフェアの実施による収益、江別市花き・野菜栽培技術指導センターの指定管理料を合わせまして8,512万1,000円を予定しております。
一方、売上原価につきましては、野菜苗の播種や育苗に係る受託事業原価が5,820万1,000円、販売費及び一般管理費につきましては2,366万3,000円を予定しております。これらを差し引いた営業利益は325万7,000円を予定しており、このほか営業外収益及び法人税等を精算いたしますと、当期純利益は288万2,000円となる予定であります。
なお、2ページに予定貸借対照表を、4ページに製造原価予定明細書、販売費及び一般管理費予定明細書をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
以上、御報告申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。

議長(角田 一君)

これより報告第1号ないし報告第3号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上をもって、報告第1号ないし報告第3号を終結いたします。

◎ 各委員会所管事務調査報告

議長(角田 一君)

日程第33 各委員会所管事務調査についてを議題といたします。
お諮りいたします。
閉会中における各委員会の所管事務調査について、議会運営委員長より次期議会の会期等運営についてを、総務文教常任委員長より総務・企画行政について、教育行政について、以上2件を、生活福祉常任委員長より生活環境行政について、保健・福祉行政について、消防行政について、病院事業について、以上4件を、経済建設常任委員長より農業行政について、商工観光行政について、建設行政について、上・下水道事業について、以上4件を、予算決算常任委員長より財政運営についてを、それぞれ閉会中調査したいので承認されたい旨の申し出がありました。これを承認することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。

◎ 閉会宣告

議長(角田 一君)

今期定例会に付議されました事件は全て議了いたしました。
令和2年第1回江別市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
午後 5時11分 閉会