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生活福祉常任委員会 平成28年3月4日(金)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年3月29日更新

(開会前)

※ 日程確認

(開 会)

委員長(尾田君):ただいまより、生活福祉常任委員会を開会いたします。(9:59)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
1付託案件の審査、(1)議案第34号 平成27年度江別市病院事業会計補正予算(第2号)を議題といたします。
これより、議案第34号の結審を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。(異議なし)
御異議なしと認め、直ちに、討論、採決を行います。
これより、議案第34号に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

齊藤佐知子君:議案第34号 平成27年度江別市病院事業会計補正予算(第2号)に賛成の立場で討論に参加いたします。
市民の安心・安全な医療の環境を守ることは重要なことと考えます。江別市立病院は、平成18年、内科医師の大量退職による病院の存続の危機の中、一時は一部休診、平成19年には内科医師の体制を見直し、平成20年には内科医が徐々にふえ、産婦人科体制も整備するなど、奇跡とも言われる状況でこれまで努力されてきたことには敬意を表するところです。平成23年には、大きな公立病院改革プランのもと単年度収支の黒字化に取り組んできましたが、平成26年の診療報酬改定、消費税の影響等でマイナスに転じるなど、厳しい状況にあります。
これまで、院内で毎週1回の経営会議や月1回の経営状況報告を受け、共通認識のもと経営改善に取り組んできましたが、平成26年度で単年度収支が赤字に転じ、さらに、経営状況の厳しさに直面し、全職員に院長みずから現状を伝え、収支改善につながる努力をお願いしたとのことです。また、これまで、市長と幹部職員において、平成26年度単年度収支が赤字になったときに、これまでと同じ取り組みでは厳しいとの判断のもと、経営改善につながる体制としてDPCの導入、地域包括ケア病棟導入など新たな取り組みの提案が示されました。
また、今年度、不良債務解消のために一般会計から7億5,000万円の借り入れをし、平成29年度より、元金償還が6年間、利息を含め1億2,000万円余の返済があり、この返済も見込んだ中での収益確保に努力されるとのことであります。現状は非常に厳しい状況にあると考えるところですが、今まで以上に、病院長を先頭に全職員が一丸となって、経営改善の意識を持ち取り組んでいただくことを切に望みます。また、市立病院の役割、経営状況など、市民の皆さんの病院であることを目に見える形でわかりやすく周知する努力をお願いいたします。
以上述べまして、議案第34号 平成27年度江別市病院事業会計補正予算(第2号)に賛成の立場での討論といたします。

委員長(尾田君):ほかに討論ありませんか。

角田君:議案第34号 平成27年度江別市病院事業会計補正予算(第2号)に賛成の立場で討論いたします。
今補正は、平成27年度の当初予算における入院患者数や外来患者数等が業務予定量に至らない結果、医業収益額として3億3,500万円を減じる等の処置を講ずるとともに、その結果として発生する不良債務を解消するために、一般会計より7億5,000万円を借り受けるものであります。
これまでも、平成27年度の予算成立以降、病院事業の推移が計画値に至らない状況に危惧を覚えてきたところであります。
平成18年の内科医大量退職以降、公立病院改革プラン、病院経営健全化計画に基づき、さまざまな改善策を模索し、江別市立病院の自助努力に一定の結果があらわれた時期もありますが、残念ながら計画年次における不良債務解消も果たすことができず、今年度、一般会計より借り受けることによる不良債務解消を行うことは、医療環境の推移や取り巻く環境を考えると、その中において奮闘する病院関係者には一部同情すべき点もありますが、承服しかねるものでもあります。
我々としてもそのような思いもあり、本委員会では、これまでの推移に係る資料に加え、返済シミュレーションの根拠となる平成34年度までの収支計画及び一般会計繰入金の計画等の資料の提出を求めるとともに、それぞれに対し慎重に審査を行い、同時に今後の診療報酬改定や国の医療介護総合確保推進法に基づく、北海道による地域医療構想及び計画における想定される医療環境、それを踏まえた収支計画を含めた新公立病院改革プラン策定等多岐にわたる事項において、慎重に審査を行ってまいりました。
今回の審査において、これまでも進められてきた経営改善への努力に加え、現状を分析し、DPC導入や地域包括ケア病棟への一部病棟転換による診療単価改善の努力に加え、本計画は社会的変動等の外部要因により収支計画や返済計画が変更されること、このままでは病院が立ち行かないという現状認識と院内における危機感共有、さらには、札幌医療圏における劇的な環境変化予測を踏まえた10年後の江別市の地域医療のあり方へいかに禍根を残さずにしなければならないかという思い、一方で、一般会計の現状、さらに、今後における財政的な窮状を踏まえた市立病院への税金の投入についても真摯に受けとめ、再建・改革への強い決意が表明されたところであります。
今回提示された返済に係る今後の収支計画については、今後の激変が予測される医療制度改革や平成18年度以降解消されずにきた江別市立病院の医師招聘環境を考慮すると、疑問が残る点もあるが、高齢化進展による地域医療を踏まえた経営改革の方向性やその役割、地域包括ケアシステム構築における現状の役割、さらには、これまでの改善への自助努力と今回表明された今後への強い決意を踏まえ、さらには、補正予算を認めないことによる病院の経営破綻等による影響をも加味して、補正予算に賛成するものといたします。
賛成するとはいえ、今回の借り入れは病院事業そのものへの今後の負担のさらなる増加、財政状況の厳しい一般会計や基金運用自体に大きく悪影響を与えるとともに、繰入金に一定程度依存する経営を継続するのであれば、一般会計にもさらなる悪影響、ひいては市民生活に多大なる問題を生じさせることにもつながることを今後においても認識され、経営そのものの抜本的な転換を含めて、将来の江別市に禍根を残さぬよう、現実的かつスピード感を持った改革の実行を求め、当会派としても、議会全体としても、今後も市立病院のあり方を検証してまいる所存であります。
最後に、委員会審査中に求めた市民及び議会に対する情報公開及び状況の報告を、市民の理解が進むよう行うことを強く求め、市立病院が現在果たしている、さらには、これから果たすべき役割、加えて問題点や改善策が市民と共有されるように努力することを求め、議案第34号 平成27年度江別市病院事業会計補正予算(第2号)に賛成の討論といたします。

委員長(尾田君):ほかに討論ありませんか。

赤坂君:議案第34号 平成27年度江別市病院事業会計補正予算(第2号)について、賛成の立場で討論します。
当補正は、決算を見据えて、患者減等による入院及び外来収益で3億3,500万円の減少、支出では、これに伴う材料及び経費の減少を見込み、また、0.4%の給与改定に伴う増額と手当等の調整増など6,500万円を計上し、さらに、固定負債として不良債務解消のため7億5,000万円を一般会計から借り入れし、据置1年を含め7年で償還しようとするものです。
このため、過去の実績及び今後の償還計画を軸に資料及び説明があり、さらには、質疑の結果、消費税2%増を加味したこと、今後の給与改定は未計上であること、地域包括ケア病棟の新設による病棟再編や、DPC導入分析のもとで画像診断及び検査のほか後発医薬品の使用促進や医薬材料費を初めとする経費節減、さらにはボイラー改修経費等を見込んだことなどが説明されたところであります。
しかしながら、収益の基本となる診療報酬制度が、医療費の増嵩抑制とともに、直接人件費に加味されない制約などが根底にあり、DPCによる診療機能シェア分析では江別市立病院は上位に位置づけられているもののシェア率では低下し、開業医や民間病院立地の中で厳しい環境にあることが示されています。
経営改善支援業務データによると、診療科別年齢構成分析の外来では、産婦人科、小児科の年齢が若く、眼科、循環器科、泌尿器科が70代とされており、入院では、前述のほか耳鼻咽喉科と精神科が若く、内科系、眼科が70代、外科・整形外科が60代、外来患者では83%が、入院患者では80%が江別市民で、さらに、入院患者5,458人のうち救急搬送を有した人が17%、927人と示され、内科、小児科、整形外科、産婦人科を初め、ほぼ全科に及びその役割も大きいものと認識します。
しかしながら、平成28年度以降の健全化に向けて、一般会計から研究研修費、医師確保、産科医療、在宅診療、総合内科養成及び不採算部門医療等に毎年度約13億円を超える繰り入れを行い、うち平成21年、22年度には不良債務解消策として支援を求めた結果、財政調整基金等から4億円を繰り入れてきましたが、患者増等が見込めず、さらに電気料金引き上げ、消費税増ほか経費増も重なり、計画達成を実現できず、今回の借り入れに至ったところです。
特に、質疑から、平成35年以降も13億円程度の繰り出しが必要と示唆されており、一般会計も今日的行政需要や喫緊の課題を考慮すると、その体力にも限界があると認識します。
休憩中の協議を含め、理事者質疑を求めてまいりましたが、残念ながら、そうなるには至らなかったわけでありますけれども、前段のことを踏まえ、4月以降の動向とともに新たな経営健全化計画策定の過程で十分な検証が求められ、特に病院利用実態と経営の現状について、広報などで特集を組み、しっかりと市民に公表することを強く求め、賛成討論とします。

委員長(尾田君):ほかに討論ありませんか。(なし)
これをもって、討論を終結いたします。
引き続き、議案第34号を挙手により採決いたします。
議案第34号は、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を求めます。
挙手全員であります。
よって、議案第34号は、原案のとおり可決すべきものと決しました。
本日結審を行いました議案に係る審査結果報告につきましては、委員会での審査経過や結審内容を踏まえ、正副委員長で協議の上、作成いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次に、2の閉会中の所管事務調査(案)についてでありますが、記載の4項目について、議長に申し出いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、3のその他について、各委員からありませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(10:14)