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決算特別委員会 平成29年9月21日(木)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年2月22日更新

(開会前)

※ 日程及び結審単位の確認

(開 会)

委員長(角田君):ただいまより、決算特別委員会を開会いたします。(10:00)
本日の日程は、開会前に確認のとおり、当委員会に付託されております次第に記載の議案3件について、質疑が終了いたしましたので、これより結審いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。(異議なし)
御異議がありませんので、ただいまより付託案件の討論、採決を順次行ってまいります。
認定第1号 平成28年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて及び認定第2号 平成28年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについて、以上2件を一括議題といたします。
これより、認定第1号及び認定第2号に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。

齋藤一君:認定第1号 平成28年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて及び認定第2号 平成28年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについて、不認定の立場から討論を行います。
平成28年度決算について、水道事業では、災害に強く、安全で良質な水道水の安定供給を図るために基幹管路の耐震化と老朽配水管の布設がえ等による管網整備のほか、上江別浄水場の老朽化した配水ポンプの更新工事等を実施しており、下水道事業では、これまで同様、市内各所の管路整備やポンプ場及び処理場の施設整備のほか、管路施設改築更新事業を実施しています。
経営状況については、給水人口が前年より減少している中、水道事業の当年度純利益は約3億3,151万円、下水道事業では約2億1,965万6,000円となっており、健全な経営状態と言えます。
水道の利用状況に関しては、委員会に提出された資料によりますと、使用水量が基本水量の8立方メートル以下の割合が市内全体の24.9%となっており、平成27年度の24.1%から0.8ポイントの増となっています。ここ数年、多少の前後はあるものの、使用水量が8立方メートル以下の世帯は増加傾向にあります。
その背景については、節水型家電の普及や単身世帯の増加など、さまざまな要因が考えられますが、4万5,370件のうち約4分の1が基本水量以下の使用状況となっている現状からも、当市の利用実態に合わせた基本水量のあり方について、今後、さまざまな角度から検討する必要があります。
また、当市では一時的とはいえ、水道料金滞納者に対して給水停止が行われています。平成28年度末時点で給水停止されている世帯は15件となっており、これらについては現在、生活実態が見受けられないとのことです。
平成28年度の給水停止延べ件数は148件、実世帯数は141世帯となっており、7世帯が年度内に2度、給水停止に至っているとのことです。
また、2度目の給水停止については、分割納付をしていたが、再度納付が滞り、連絡がとれなかった対象者に対して、接触を図るために給水停止を行ったとのことです。
給水停止に関して、今回、委員会資料において給水停止に至るまでのフローチャートを示していただき、水道部並びに営業センターの職員の方々が節目節目で滞納された方と接触を図るためのさまざまな努力をされていることは確認しましたが、生きるために必要なライフラインである水道を、市民の健康と命を預かる立場である市が、たとえ一時的であっても給水停止をするべきではなく、同様に、連絡をとることを理由にして給水停止をするべきではありません。
また、滞納者と実際に接触し世帯状況の把握をされたときに、場合によっては、くらしサポートセンターえべつのチラシを渡しており、福祉施策の相談につながった例もあるとのことでしたが、今後もより一層の世帯状況の把握と、チラシを渡すだけではなく、本当に生活に困っている人が生活保護等の福祉施策の存在を知り、利用できるよう、環境の整備とともに、関係部署との連携の強化を検討するべきです。
以上をもって、認定第1号 平成28年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて及び認定第2号 平成28年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについて、不認定の立場からの討論といたします。

委員長(角田君):ほかに討論ありませんか。

徳田君:認定第1号 平成28年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて及び認定第2号 平成28年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについて、ともに認定の立場で討論に参加いたします。
平成28年度の水道事業は、江別市水道事業中期経営計画(第11次水道事業財政計画)の3年目として、災害に強く安定した給水を行うため、基幹管路の耐震化と老朽化した配水管の布設がえ等による管網整備の実施とともに、老朽化した上江別浄水場の配水ポンプ更新工事等が実施されております。
また、平成26年9月に発生しました断水災害への対応として、天日乾燥床機能増設と取水ポンプ場仕切り弁設置工事の2件が実施されました。
引き続き、断水を回避、もしくは断水災害を軽減するための対策が着実に進められていることに対して、大いに評価するところであります。
平成28年度において、江別市では法定耐用年数超過管路率が2.1%と全国平均の13.6%よりも低い状況にありますが、今後、耐用年数を超えた管路がふえていくことが明らかであるとともに、水道管の耐震化率が全国平均を下回る12.6%となっていることについても対策を講じていかなければなりません。
平成28年度は、将来基本構想策定のための業務委託が行われましたが、中長期的な視点に立ち、次世代にわたって持続可能な水道事業を安定的に経営していくための構想の策定とその着実な実施を願うものであります。
一方、経営面においては、水道事業収益が予算額を上回るとともに、水道事業費用において管理運営費の節減に努められた結果、収益的収支で予定を上回る3億9,450万円余りの利益が計上されたところであります。
次に、平成28年度の下水道事業は、江別市下水道事業中期経営計画(第10次下水道事業財政計画)の3年目として、安全で快適な生活環境を確保するために、管路整備や老朽施設の更新を実施するとともに、処理場施設耐震診断調査を実施しております。
経営状況について、下水道収益は予算額を下回ったものの、下水道事業費用において管理運営費の節減に努められた結果、収益的収支で当初予定を上回る2億6,530万円余りの利益が計上されたところであります。
平成28年8月16日には、台風の影響により、市内数カ所において浸水被害が発生いたしました。職員及び関係者が一丸となって対応に当たられたところですが、局地的集中豪雨による浸水対策は、市民の安全・安心な生活を維持していくために重要であることから、さらなる対応が求められるところであります。
今後において、水道・下水道ともに、増加する老朽管の更新や施設の更新・改修には膨大な費用が必要となってまいりますが、一般的に水道施設の耐震化などについては、その効果が市民の目に見える形とはならないため、理解が得られにくい側面があります。
こうしたことを踏まえた広報のさらなる充実とともに、計画的に将来を見据え、次世代にツケを回さないような取り組みを進められることを期待し、認定第1号 平成28年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて及び認定第2号 平成28年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについて、いずれも認定の立場での討論といたします。

委員長(角田君):ほかに討論ありませんか。(なし)
これをもって討論を終結いたします。
引き続き、本件を挙手により採決いたします。
認定第1号及び認定第2号は、認定することに賛成の委員の挙手を求めます。
挙手多数であります。(齋藤一委員以外挙手)
よって、本件は認定すべきものと決しました。
次に、認定第3号 平成28年度江別市病院事業会計決算を認定に付することについてを議題といたします。
これより、本件に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

諏訪部君:認定第3号 平成28年度江別市病院事業会計決算を認定に付することについて、認定すべき立場で討論いたします。
平成28年度の病院事業収入は69億2,784万98円であり、事業支出は73億8,796万876円とのことで、当年度の純損失は4億6,281万1,038円、結果として4億7,259万円余りの不良債務を計上いたしました。
一方、全国の自治体病院の平成28年度の決算見込み額を調べてみますと、赤字割合は前年度から4.9ポイント増加して62.8%と約3分の2は赤字決算です。特に、道内21市の自治体病院では、黒字なのはわずかに4市のみで、全国よりさらに厳しい状態にあります。
これは、診療報酬のあり方、消費税増税の影響、新臨床研修制度の後遺症など、自助努力ではいかんともしがたい要因により自治体病院の経営を圧迫しているもので、超高齢社会でありながら社会保障費を抑制しようとする政策のしわ寄せを受けていると言えます。
平成28年度は本格的に診断群分類包括評価方式、いわゆるDPC制度と地域包括ケア病棟を導入しました。残念ながら赤字決算となりましたが、DPC制度を導入したことで入院患者数が前年度を下回ったものの、入院の診療単価が上がり、赤字幅を縮小することができたとのことです。また、紹介率も平成27年度と比較して8ポイント増の41.9%と、職員の日ごろの努力と地域包括ケア病棟導入の効果があらわれてきているものと評価いたします。
また、職員体制についてですが、育児休業を取得する職員が増加し、職員体制の維持に苦心していること、地域包括ケア病棟の導入により社会福祉士や理学療法士などの充実が求められ、時代の変化に病院の職員体制が追いついていないと言えます。職員体制は、診療やケアの質、患者の満足度、さらに経営に与える影響も大きく、柔軟な対応を求めるものです。
既に超高齢社会となっている日本で、市民の医療ニーズはますます増大し、今までも、そしてこれからも地域医療における市立病院の役割は重要です。そのため、市民との情報共有に努め、市民の理解を得て、市民に必要とされる市立病院であることが求められます。厳しい経営環境が続きますが、今後とも市立病院をしっかり守っていくことを期待し、平成28年度江別市病院事業会計決算を認定に付することについて、認定すべき立場での討論といたします。

委員長(角田君):ほかに討論ありませんか。

本間君:認定第3号 平成28年度江別市病院事業会計決算を認定に付することについて、認定すべき立場で討論いたします。
平成28年度の主な取り組みとして、DPC制度や地域包括ケア病棟を導入し、収益の改善を目指しながら医療の質を高めてこられたものと考えます。
地域包括ケア病棟を運用するに当たり、看護師や理学療法士などの効率的な人員配置を進め、総合内科医を中心とした診療体制の維持にも努めてこられたことと思います。
また、北海道が策定した北海道地域医療構想をもとに、国が示す新公立病院改革ガイドラインに沿って、江別市立病院新公立病院改革プランを策定しました。
しかしながら、収益においては、入院では前年度比1.4%の増加となったものの、外来では前年度比0.8%の減少となりました。費用面では、給与費などが増加したものの、事業費全体としては前年度比0.4%の減少となりました。
現在、ほとんどの急性期病院においてDPC制度が導入され、今後、DPC制度は病院経営にとって非常に重要な役割を担うものであると考えます。
その中でも、病院側が提供する医療を効率的で、質の高いものに誘導するDPC調整係数について、コスト削減や入院及び外来患者をふやすことがなかなか難しい中、この係数を上げていくことが診療報酬に大きな影響を与えていく、そのような時代に入ったものと考えます。
後発医薬品の使用割合が70%以上になるめどが立ったことは大変評価できるものであり、今後の収益面で大きなプラスになることと思います。
最後になりますけれども、大変厳しい状況であることの認識に変わりありませんが、機能評価係数2の向上や診療報酬加算による取りはぐれを少なくするために、DPC調整係数の分析や診療報酬加算のような高度で専門性の高い仕事をこなすための専門的な職員の配置が喫緊の課題であろうということを申し上げて、認定すべき立場での討論といたします。

委員長(角田君):ほかに討論ありませんか。(なし)
これをもって討論を終結いたします。
引き続き、本件を挙手により採決いたします。
認定第3号は、認定することに賛成の委員の挙手を求めます。
挙手全員であります。
よって、本件は認定すべきものと決しました。
委員長報告については、委員会における審査と討論の状況をもとに作成することとし、内容については正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次に、2その他、(1)一般会計及び特別会計決算の審査に係る資料要求について、事務局より説明願います。

海谷議事係書記:一般会計及び特別会計決算の審査に係る資料要求について御説明いたします。
上程前ではありますが、9月26日の本会議最終日に一般会計と各特別会計の決算認定について、当委員会に付託される予定となっており、本日、決算書のほか、事務事業評価表などの政策等の推進に関する資料などを会派控室の机上に配付させていただいたところでございます。
例年のスケジュールでは、9月26日の本会議閉会後に決算特別委員会を開催し、審査要領(案)の確認のほか、要求資料の取りまとめを行っていただいております。
なお、要求資料につきましては、効率的に確認・取りまとめ作業を行うため、あらかじめ各委員より事務局に要求資料の一覧をメモ書きなどにより提出いただいております。提出は、例年のスケジュールに倣いますと、本会議最終日の前日である9月25日月曜日の午前中までにお願いしたいと思います。
つきましては、本年の決算審査に当たりましても、同様の取り扱いとするかどうかについて御協議いただきたいと思います。
以上でございます。

委員長(角田君):事務局から説明がありましたが、確認等はありませんか。

諏訪部君:資料要求の締め切りが9月25日の午前中というのは厳しいと思うのですが、期限を延ばすことはできないのでしょうか。

委員長(角田君):暫時休憩いたします。(10:19)

※ 休憩中に、資料要求の期限について協議

委員長(角田君):委員会を再開いたします。(10:26)
ただいまの件については、事務局から説明がありましたとおり、例年同様の取り扱いとすることと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
ほかに確認等ありませんか。(なし)
以上で、決算特別委員会を散会いたします。(10:26)