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経済建設常任委員会 平成30年4月26日(木)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年1月25日更新

(開会前)

※ 日程確認
※ 議会事務局長より人事異動に伴う職員紹介
※ 水道部長より人事異動に伴う主幹職以上の職員紹介
※ 経済部長より人事異動に伴う主幹職以上の職員紹介

(開 会)

委員長(石田君):ただいまより、経済建設常任委員会を開会いたします。(13:34)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
1経済部所管事項、(1)報告事項、アの食品臨床試験の有害事象における第三者調査委員会からの調査結果等についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

総合特区推進担当参事:食品臨床試験の有害事象における第三者調査委員会からの調査結果等について御報告申し上げます。
北海道情報大学が実施しました食品臨床試験において、昨年10月、血液検査の結果により、一部被験者の方に肝機能検査値の異常が認められたことにつきましては、同年11月の本委員会において御報告したところでありますが、このたび、大学がこの有害事象発生の原因究明のため設置しました第三者調査委員会から調査報告書の提出があり、大学がその結果を公表いたしましたので、御報告いたします。
1ページ目をごらんください。
初めに、1有害事象発生後の経過についてでありますが、昨年10月の有害事象発生後、直ちに試験の中止を決定し、その後、11月に第三者調査委員会を設置いたしました。第三者調査委員会では、事実関係を書面やヒアリングを通して調査し、本年3月、第三者調査委員会から大学に調査報告書が提出されております。
次に、2調査報告書の概要についてでありますが、(1)調査の結果としまして、1実施体制については適切に運用されていました。
2臨床試験実施計画書の妥当性については、今回の試験食品に含まれていた成分の安全情報の取得が足りなかったかもしれませんが、それ以外の項目については適切に運用されておりました。
3同意説明文書の記載内容の妥当性については、記載内容はおおむね問題ありませんが、成分濃度の記載などが必要でした。
4試験食品の安全性、機能性評価の妥当性については、濃縮されたシークヮーサーを沖縄県において、毎日飲用する食経験があるのか、疑問であることなどが挙げられています。
5倫理審査の妥当性及び6試験実施経緯については、ともに適切に運用されておりました。
7有害事象発生経緯・発生後対応については、速やかな対応がとられ、被験者の安全を確保しておりました。
以上の内容となっております。
次に、2ページをお開きください。
(2)総括としまして、今回の有害事象はシークヮーサーであることは明らかですが、原因物資を特定することは不可能でした。要因としては、試験前のフラボノイドの基礎的資料の収集が十分ではなかったことなどが挙げられております。
続きまして、以下、項目立てしております3番、4番につきましては、市が大学に対して聞き取りをした内容になります。
初めに、3被験者の状況等についてでありますが、(1)被験者の健康状態としましては、昨年10月の時点で、一部に異常が認められた被験者は24名で、このうち、被験者の要望などにより検査対象者は22名となったところでございます。その後、本年3月に、全ての被験者の肝機能検査値が正常になったところです。
(2)被験者への対応としましては、弁護士が補償を対応しているところでありますが、大学では被験者における不安を少しでも軽減するため、相談の対応を継続していくこととしております。
最後に、4食品臨床試験の実施体制の見直しについてでありますが、これにつきましては、昨年の本委員会での御議論を踏まえ、市が大学に対して実施体制の見直しについて強く申し入れをしたもので、大学では、これを踏まえ、試験参加者への事前説明の徹底や試験期間内での安全性の確認・強化、さらには、江別市を含む関係機関との連携強化を図ったところでございます。
さらに、今後におきましても、札幌市内の医療機関との連携強化や食の安全性に関する情報収集の強化に取り組んでいくこととしております。
いずれにいたしましても、市としましては、食品臨床試験を進めるに当たりましては、市民の健康が何よりも重要であると認識しております。このため、今後におきましては、大学との連携をより一層密にし、速やかな情報提供を求めていくとともに、状況に応じて必要な申し入れを行うなど、市民の方々が安心して参加できる環境づくりに努めてまいりたいと考えております。
なお、第三者調査委員会からの調査報告書につきましては、大学のホームページに掲載されているところでありますが、今回、別冊1として参考に添付させていただきましたので、後ほどごらんいただければと思います。
以上です。

委員長(石田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

宮川君:1ページ目の調査結果の3の成分濃度の記載や食経験の浅さというのはどういったことなのか、御説明していただきたいと思います。

総合特区推進担当参事:詳しくは、別冊1の調査報告書を見ていただきたいと思います。
この中の3ページ目に、御質疑がありました同意説明文書の記載内容の妥当性ということで、この関係書類に基づいて、第三者調査委員会がいろいろと調査したものがございます。例えば、成分濃度の記載というのは、シークヮーサーによく含まれているポリフェノールで、フラボノイド系のノビレチンという主要な成分があるのですけれども、これが具体的にどのぐらい含まれているのか、さらには、沖縄県民自体がどれくらいの量を日々摂取しているか、その辺の事前の確認や記載が必要だったということで書いているものだと認識しております。

宮川君:今のお話にも通じるのですけれども、4番目の過剰摂取による有害の可能性を検討すべきだったかもしれないという書き方は、あらかじめ過剰摂取の有害性が検討できたというふうにとることができるのでしょうか。検討すべきだったかもしれないとありますが、事前にこういったことが可能なのか、お聞きしたいと思います。

総合特区推進担当参事:委員がおっしゃったように、事前の成分の確認というのは実際にできます。他の試験結果と比較して、その量が適切だったのかどうか、試験の前にあらかじめ確認する必要があったということで、若干含みを持っているような表現ですけれども、第三者調査委員会からはそのような指摘を受けているところでございます。

宮川君:2ページですけれども、4番目の市が聞き取りをしたことのうち、大学内における組織体制の強化というものは、具体的にどのような強化を行っているのか、おわかりであれば教えていただきたいと思います。

総合特区推進担当参事:大学に聞き取りをした内容によりますと、大学内に安全対策緊急連絡会議というものを立ち上げ、食品関連企業との健康被害に関する情報を常日ごろから共有したり、健康被害情報に関する受け付けを専門的に行う体制などを整備しているという内容となっております。

宮川君:もう1点は、今後も検討を進めていく事項の中の医療機関との連携強化で、札幌市内と書かれているのですけれども、これはどこの病院ということで書かれているのか、お聞きいたします。

総合特区推進担当参事:今回の試験に限らず、食品臨床試験につきましては、被験者に対して事前に同意説明書というものを見ていただいております。その中に、試験の期間中、何かありましたら、こういったところにお問い合わせくださいということで、主にこれまでは江別市内の病院を連携医療機関として位置づけていたところなのですが、最近の参加者のお住まいの区分を見ますと、札幌市の方が非常に多くなってきておりまして、そういった方のフォローも含めて、今後、札幌市内の医療機関とも連携して安全・安心に取り組んでいただけるような環境づくりに努めていくと伺っております。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

山本君:2ページの被験者への対応の二つ目に、大学では健康状態に関する相談に引き続き対応するとあるのですが、今のところ皆さんの検査値は正常に戻っていると思うのですけれども、例えば、何かによって、また、これが再発するようなときには、これを打ち切らないで継続した対応をされていくということなのでしょうか。

総合特区推進担当参事:まず、この試験の関係では、皆さんは、ことし3月をもちまして、検査値が正常に戻ったところでございます。検査値が正常に戻った段階で、弁護士を通じまして補償関係の調整をしておりまして、いわゆる慰謝料が支払われた段階で、今回の事象の関係は基本的に終了となります。しかしながら、何かそれに関連した部分で健康の不安といったものをお持ちになる方もいらっしゃいますので、大学では、あくまでも相談ですけれども、引き続き、被験者に対しての対応は継続していくことになっております。

山本君:そうすると、弁護士が間に入られて示談か何かをするときに、この方たちが何かお話しされたら、それは取り上げていくということなのですか。それとも、示談をきちんと交わしたら終わりということになるのですか。

総合特区推進担当参事:基本的には、弁護士との間で示談といいますか、補償等が終了した段階で終わりという形になっております。

山本君:次に、この方たちはこれからも試験を継続されるのか、どのような対応をされるのでしょうか。

総合特区推進担当参事:基本的には、ボランティアの方がその試験を希望するかどうか、本人のお考え次第だと思います。そういった方が引き続き安心して試験に臨まれるよう、安全・安心の環境づくりの体制強化に努めていくと聞いております。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

赤坂君:この食品臨床試験は大学の事業として実施しています。その事業自体で保険に加入しているのでしょうか。

総合特区推進担当参事:大学が実施する食品臨床試験においては、保険に加入していると伺っております。

赤坂君:先ほどの山本委員の質疑にもありましたけれども、今まで具体的なクレームや申し出というのは弁護士のほうに何件かあったのでしょうか。

総合特区推進担当参事:弁護士に対してのクレームの件数につきましては、当事者間の問題になりますので、そこまでは市としても把握していない状況でございます。

赤坂君:中身を聞いているのではなくて、そういう申し出なりクレームが件数として上がっているのか、いないのかです。事故があって、24名の方に肝機能なり何なりの異常が起きたわけです。それぞれ病院で治療してきて、補償というのはその後の問題です。その24名、あるいは、それ以外の方から弁護士のほうにクレームがあったのか、なかったのかです。

総合特区推進担当参事:市としましては、その辺の件数等は把握していないところでございます。

委員長(石田君):暫時休憩いたします。(13:54)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(石田君):委員会を再開いたします。(13:56)

総合特区推進担当参事:弁護士が対応したのは、今回の24名の被験者のうちの22名に対してで、それぞれ休業補償を初め、慰謝料や交通費の関係などいろいろありますので、弁護士と被験者がやりとりをしています。ただ、そのやりとりは個別に文書で行っているのですけれども、個別に電話がかかってきたとか、どこまで個別に対応したかまでは承知していないところでございます。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

内山君:中身のことではないですけれども、今回、この調査結果等について、大学のホームページに掲載されているということでしたが、この有害事象の発生と調査結果を市のホームページ等でお知らせしているのでしょうか。

総合特区推進担当参事:市のホームページでは公表していないところでございます。

内山君:この事業自体は市が直接やっているわけではないですけれども、やはりボランティアの募集等では市も協力してお願いしている部分があるでしょうし、先ほどの最後にもこれからボランティアの方に安心して受けてもらうという意味では、大学のホームページを見ればわかるというのではなくて、市としてもホームページなり広報えべつで、こういう事象があったことをしっかり伝えることが今後のボランティアの方にとっての安心につながるのではないかと思うのですが、それについてはどうお考えでしょうか。

総合特区推進担当参事:実施主体は大学なので、市が今回の関係について、ホームページ等で伝えていくことは考えておりませんが、大学が引き続き事業を実施するに当たりまして、例えば、参加する方への事前説明の際に、今までよりも強く過去にこういった事象があったということで注意喚起をするといった徹底を図っていただけるよう、市としても強く要請してまいりたいと考えております。

内山君:報告すると言っても、細かく全部を報告するのではなくて、こういうことがあったと記載し、あとは大学のホームページにリンクするようなことで十分だと思います。やはり、この食品臨床試験というのは江別市の目玉というか、大きな事業の一つだと思うので、こういう事実があったことは市のホームページ等でお知らせをしたほうがいいと思います。改めて聞きますけれども、今後そういうお考えはないでしょうか。

総合特区推進担当参事:今回の事象につきましては、まずは当委員会に早急に報告したいというところがあって、本日報告させていただいた次第です。こういった場を通じて、市民の方に広くPRといいますか、伝えていきたいと思っています。
ただ、繰り返しになりますが、市が実施主体ではない部分があるものですから、あくまでも、実施主体の大学が今後進めるに当たりましては、より慎重に安全・安心な環境に努めていただきたいところがあります。市としては、引き続き、大学の取り組みに注視していきますとともに、その取り組みについても、必要に応じて強く申し入れていきたいと考えているところでございます。

内山君:これ以上、質疑しても繰り返しになるので、最後に要望します。
やはり、市がお金を出している事業でもあるので、こうした事実があったことは大学任せではなくて市としても何らかの形で、事実を隠したと思われないために、情報はできるだけ明らかにして市民に伝えていくのが重要だと思います。今後、検討していただければと思います。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

赤坂君:今年度も引き続き事業をやっていくのだから、それは、やはり十分に検討してください。以心伝心でわかっていただけると思いますので、答弁は要りません。これだけの事業として、過去にも当委員会に報告されているわけですから、当委員会に報告したということだけでもいいですので、それをホームページに載せるなり何なりしてください。それは、必然的に大学のホームページにリンクされますから、そういうことも含めて検討してください。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:今回の件は、被害が出てからの対応が本当に速やかだったと私は認識しておりますし、丁寧な対応をされたと思いました。今回、調査報告書を拝見したときに、この機能性表示食品に対する安全性の認識がどうだったのかというところで少しひっかかるところがあるので、幾つかお伺いしたいと思います。
まず、一つに、機能性表示食品というのは、国の成長戦略の中で始まったもので、当初から安全性の問題が指摘されていて、私も何度か指摘させていただきました。今回の場合は、商品化される前の段階で安全性を検査するということで、濃縮したものを使ったということですけれども、こういう状態で使用したらそういう有害事象が発生したということが明らかになったということは、一般の人たちの健康被害を防ぎ、役に立ったという点で、本当にきちんと検証できたからよかったと思います。
一つ指摘したいのは、この間、機能性表示食品の中でも健康被害が報告されていますけれども、例えば、先日、拝見した新聞報道でも、東京都で報告されているのに、それが消費者庁には明らかにされていないということがありました。こういうことが起きたら情報共有をしていくことが今後の機能性表示食品の安全性を高めていくためにも重要な出来事だったのではないかと思うのですけれども、この取り扱いについてはどのようになっているのでしょうか。北海道との絡みもあるでしょうし、まだこれは検査段階、試験段階での事象だったわけですから、一般の機能性食品として出回ったものによる健康被害とはまた性格が違うと思うのですが、やはりこういうデータというのは生かされていくのが全体の利益につながると思います。そういう道筋というのがあるのかどうか、お伺いしたいと思います。

総合特区推進担当参事:大学から聞いているところによりますと、まず、この有害事象が発生して、大学では速やかに厚生労働省に報告したと聞いております。
また、あわせて北海道の経済部にも報告したと聞いております。
同時に、市にも報告があったのですけれども、委員が御指摘のとおり、こういった取り組みというのは、単独でやっているものではなくて、関係する機関や団体が多数ありますことから、横との連携も含めまして、情報の共有、伝達が速やかになされたものと認識しております。
今後、先ほどの資料の2ページに書いてあるのですが、その辺が情報伝達されるよう、北海道ですとか江別市を含む団体との連携強化といったものも、より一層図っていけると市としては認識しているところでございます。

高橋君:可能であれば、消費者庁の機能性表示食品のサイトがありますので、今後、消費者の健康被害を防ぐ、あるいは、被害が生じたときに原因を特定しやすいような道筋をつけていただきたいと思います。

総合特区推進担当参事:今、御指摘いただきましたとおり、国では全国の各機関が有害事象を検証した場合については、一括ポータルサイトのような形で、どういったところで、いつ、どういった事象が起きているかということを公表されているというふうに聞いております。

高橋君:消費者庁のホームページからはなかなか見つけにくいので、本当に普通の市民、国民が見てわかりやすいような表示を工夫してほしいということを伝えていただきたいと思います。
重ねてお伺いします。機能性表示食品、一般的に健康食品と言われたりもするのですが、健康にいいというふうに期待して摂取しますけれども、やはり、通常の食品を食べるのと違って、特定の成分を通常の食生活よりも多く摂取することで健康被害が起きる例が散見されるように思います。そういう点では、この食品臨床試験というのは、健康のためにいいからということで押さえているのか、それとも、機能性表示食品を開発するためのヒト介入試験ということで押さえているのか、市としてどのように押さえておられるのでしょうか。
それから、健康という点では、この試験に参加するため、ボランティア登録をすることによって健康のチェックができるという利点もありますので、それとの兼ね合いもあるかと思いますけれども、その点の認識をお伺いしたいと思います。

総合特区推進担当参事:今回の取り組みの関係では、大きく2点があると思います。
まず、一つは、御指摘のとおり、機能性表示食品ということで、例えば、国の機能性表示食品の関係でいきますと、ある程度の人数のヒト介入試験を通った結果、エビデンスが必要になってくるのですけれども、そういったものを通すことによりまして、今、市内にある食材の付加価値がよりついて、産業的にも競争力がついていくというような利点があります。
もう一つのメリットとしましては、ヒト介入試験をすることによりまして、市民の方の健康意識が高まります。
しかしながら、ヒト介入試験をするに当たりましては、安全・安心でなければ人の健康というのは保てないと思いますので、そこの部分は片方立てば片方よいということではなくて、やはりその両面をきちんと伸ばしていく必要があると思います。市といたしましては、健康という視点、さらには機能性食品の付加価値をつける、その両方が必要だと思っております。
その取り組みにつきましては、市としても重要な部分だと思いますので、引き続き、大学の取り組みを注視していくとともに、一方で、必要な場合は提言していくという形で支援していきたいと考えているところでございます。

高橋君:この機能性表示食品の制度自体は、特定保健用食品と違って届け出でできるということですが、それにしても、さまざまな機能性表示食品が出回っております。それぞれ一応試験なりを経ていても、やはり健康被害が出ています。
今、問題として一つ指摘されているのは、その機能性表示食品を摂取したことによるのかどうか、原因が特定されない取り扱いがされている部分があります。ですから、機能性表示食品が一定の検査を通った上で市販されているものであっても、健康被害が生じている例があるということは押さえた上で対応していただきたいと思います。そういう事象が実際にあって、今回こういう有害事象が発生して、リスクのあることが検証されたということは、本当に得られたものであると思っております。
やはり危険性があるということがはっきりしました。実際に、私自身が購入した100%のシークヮーサー果汁にも、体質に合わないことがあるから、そういう場合は摂取を一切中止してくださいと書かれています。恐らく、どのような食品だってあると思うのですけれども、通常の食生活と違ったとり方をすることによるリスクというのは以前から指摘されており、今回、江別市において改めて明らかになったというふうに捉えさせていただいております。今後、市も健康都市ということで、いろいろな取り組みをされると思いますけれども、ぜひその点は、何が本当に健康に役立つのか、見きわめるのが重要になると思いますので、よろしくお願いいたします。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの健康経営に関する意識調査の結果についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

総合特区推進担当参事:江別市と江別商工会議所が共同で実施しました健康経営に関する意識調査の結果を取りまとめましたので、御報告いたします。
別冊2の健康経営に関する意識調査の1ページ目をごらんください。
初めに、調査の概要について御報告申し上げます。
調査の目的についてですが、市では全ての市民が生涯を通じて健康に過ごせる健康意識の向上と健康づくりを進めるため、昨年4月に江別市健康都市宣言をしたところでございます。この宣言に掲げた内容を実現するためには、市内の企業で働く人々に対する取り組みが大切であるという考えのもと、市と江別商工会議所が共同で調査を実施したものでございます。
調査方法などについてですが、この調査は本年2月から3月にかけて江別商工会議所の会員企業828社を対象に実施いたしました。
このうち回答が136社あり、有効回答は135社となっております。
業務分類としましては、製造業が31社、建設業が30社、卸売・小売業が26社、運輸・通信業が4社、金融・保険業が6社、そして、サービス業が38社となっております。
集計上の留意事項といたしましては、集計上の都合により、内訳の合計が100%にならないものがございます。
また、業種によってはサンプル数が少ないものがあるため、集計の結果を見る際には留意する必要があり、設問によっては業種別の集計結果そのものを省略しているものがございます。
続きまして、2ページ目をごらんください。
調査結果について御報告申し上げます。
初めに、1認知度についてでございますが、全体の60.7%が知っているまたは聞いたことがあるとしているものの、残りの39.3%は知らないとなっております。
また、全ての業種の50%以上が知っている、聞いたことがあるとし、中でも製造業の認知度が高くなっております。
次に、3ページ目をごらんください。
2関心度についてですが、健康経営についての関心を持っている企業が全体の74.8%となっています。業種につきましても、全ての業種の65%以上が関心を持っているとしております。
次に、4ページ目をごらんください。
3健康経営を進める上での期待についてですが、ここでは、前のページの健康経営の関心についての設問で、大いにある、ある、どちらかと言えばあるのいずれかに回答した101社に対して具体的にどのようなことを期待するかを尋ねたもので、該当するものがあれば複数の項目を選ぶようになっております。ここでは、従業員の健康増進が最も高く、次いで、事故の予防、生産性の向上、企業イメージの向上となっております。また、全ての業種で従業員の健康増進、事故の予防などについての期待が高くなっております。
次に、5ページ目をごらんください。
4健康経営に向けた取り組み実績についてですが、禁煙対策や生活習慣改善の推進、メンタルヘルス対策などさまざまな取り組みをしている一方で、45.2%が取り組みをしていないとしています。
また、業種別に見ますと、製造業、運輸・通信業などでは、何らかの取り組みを実践している割合が高くなっております。
次に、6ページ目をごらんください。
5具体的な取り組み内容と成果についてですが、ここでは、前のページの健康経営に向けた取り組み実績で、取り組みを実践していると回答した74社に対しまして、どのようなことに取り組んでいるのか、また、その成果が出ているのかを尋ねております。
表の右側には、参考としまして、実践の割合、成果を感じる割合を数値化してお示ししており、その算出方法はページの下に記載しております。
実践している割合としましては、社内の分煙、禁煙が最も高く、次いで、ストレスチェック等の実施、健康診断の実施、保健師等による健康・食改善の指導の順になっております。
取り組みの成果としましては、健康診断の実施、ノー残業デー等の設定などが高い割合で成果が出ております。
さらに、7ページ目をごらんください。
6今後の取り組みの意向についてですが、ここでは、5ページの設問4の健康経営に向けた取り組み実績において、取り組みをしていないと回答した61社に対して、新たに実践してみたいかを尋ねたもので、実践してみたいと感じているのが全体の54%となっておりますが、このうち、やってみたいが、具体的なことがわからないとする割合が高くなっております。
最後に、7希望する具体的な取り組みについてですが、ここでは、同じページの上段にある設問6の今後の取り組みの意向において、ぜひやってみたい、または、やってみたいと回答した9社に対しまして、どのようなことをやってみたいかを尋ねたもので、生活習慣改善の推進が最も高く、次いで、メンタルヘルス対策、喫煙対策が続いております。
このたびの調査結果を踏まえ、今後、市といたしましては、江別商工会議所と一体となって、市内企業の健康経営に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。
以上です。

委員長(石田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

宮川君:今回の調査ですが、江別市と類似の自治体でも健康経営に対する意識調査をされているのかどうか、わからないのですけれども、何か比較できるような対象があるのでしょうか。江別市ではこういうものがとても進んでいるとか、進んでいないとか、比べられるものがあるのでしょうか。

総合特区推進担当参事:今回の健康経営に関する調査につきましては、道内で江別市が最初です。さらに、全国的に見ますと、この別冊2の中にある、調査結果の1認知度についてですとか、2関心度について、さらには、健康経営を進める上での期待といった内容の設問に関しましては、昨年の夏に東京商工会議所が実施したところでありますが、このように取り組みの実績等まで踏み込んだ調査につきましては、全国的にも珍しい調査であると北海道経済産業局から聞いております。

宮川君:そうしますと、企業の方たちの健康経営が進んでいるとか、進んでいないという調査は江別市が初めてなので、比較するものがないという理解でよろしいでしょうか。

総合特区推進担当参事:そのとおりでございます。

宮川君:1ページの7その他のところに、事前にパンフレットなどPRするものをお配りしているとあります。私は、啓発パンフレットを見たことがないのでわからないのですが、健康経営というものがこのパンフレットの中に書かれているのかどうか、そういったものを配られたのかどうか、お聞きしたいと思います。

総合特区推進担当参事:小さいですけれども2種類のパンフレットがございまして、一つが健康事業所宣言という協会けんぽがつくっているパンフレットでございます。これにつきましても、各企業、事業所におきまして、健康経営を進めることによる企業としてのメリットを強くうたっているものでございます。
さらに、健康企業宣言と言いまして、北海道商工会議所がつくったものがございます。これは全国商工会議所が全国的にこの取り組みを進めていこうということで、その呼びかけのもと、各地域の商工会議所においても、同様の取り組みをしているというパンフレット、リーフレットでございます。これにつきましても、各企業において、健康経営に取り組むことによるメリットですとか、いわゆる特典があるということを記載しているものです。これを事前にアンケートに同封してお送りしていますので、健康経営について知らない方につきましても、まず、これを見ていただいた上で、このアンケートにお答えいただいております。

宮川君:最後に、今後、江別商工会議所とタッグを組んで、こういったものを進めていきたいという御説明があったのですけれども、これからもまたアンケートを継続して実施していくのか、今後どういうふうに進めていくのか、何か取り組みで考えていることがありましたら、お聞きしたいと思います。

総合特区推進担当参事:今回の調査に関しましては、事前に江別商工会議所と設問の内容を詰めたほか、北海道経済産業局、協会けんぽとも連携を図った上で、この調査を実施しております。
今後、今回得られた調査結果を踏まえ、今言いました機関のほかに、北海道情報大学とも連携を図りながら、健康経営に向けて各機関が集まる検討会というのを、実はあしたなのですけれども、開催する予定です。その中で、各機関でどういったことができるのか、まずはこの調査結果を報告いたしまして、今後どういう形で取り組んでいくのかを相談しながら、個別・具体の取り組みについて、進めていくこととしているところでございます。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

尾田君:まず最初に、今回の調査について、江別商工会議所の会員企業に協力いただき、828社中、回答していただいたのは135社、16.4%という結果について、どういうふうに考えていますか。

総合特区推進担当参事:今回の135社という数字は、回答率で見ると16.4%ということで、一般的に実施しているアンケートからしますと、この回答率は極めて低いと思います。ただ、類似しているアンケート調査を見ますと、抽出した中で照会をかけているということで、回答率が高くなっているのが散見されるのですけれども、今回の調査につきましては、悉皆調査ということで、全ての企業、事業者にお送りしていることから、16.4%という低い数字になっていると認識しております。
しかしながら、今年度、事業を進めていく中で、より健康経営に向けた関心が高まって、仮に同様の調査を続けていくとした場合に、この回答率が高まるということが市内企業の健康経営に対する関心が高まったという一つのバロメーターにつながっていくのではないかと考えているところでございます。

尾田君:回答率が非常に低いという認識を持っているということですけれども、市と江別商工会議所の間で、回答が少なかった原因というのは何か検証をしているのでしょうか。例えば、調査内容が非常に複雑で難しかったから回答しづらかったとか、あるいは、調査の実施が2月、3月で忙しい時期にぶつかったから回答できなかったとか、なぜ回答率が低い結果だったかという検証はされたのでしょうか。

総合特区推進担当参事:まず、このアンケートにつきましては、回答率を高めるために、アンケート用紙はA4判の表1枚だけにとどめて、設問はかなり的を絞った内容としております。
また、送付に当たりましては、江別商工会議所で会員に定期的にお送りしているいろいろな書類があるのですけれども、それと同じような体裁でお送りしておりますことから、実は封書を見ただけではアンケートだとはわからない状況になっております。ですから、委員御指摘のとおり、例えば、アンケートを送るに当たっては、もう少し受け取った側が関心を持って開いてもらえるような工夫が必要だったのかもしれないと思っているところでございます。

尾田君:今、聞いたら、A4判1枚ぐらいで、もしかすると中をあけていないかもしれないという答弁がありましたが、江別商工会議所が無差別に全然関係ない事業所に送ったわけではなくて、会員企業に送っているわけです。そうしたら、普通は中をあけてみると思います。私が間違っているのかもしれないので、余りしつこく言いませんが、企業の皆さんは健康づくりに対して余り興味を持っていないのではないか、関心がないからこんな形になったのではないか、そういうふうにうがった見方もできるわけです。
労働安全衛生法を含めて、健康づくりとか会社で働いている人たちのために最低限守らなければならないルールがいっぱいあるけれども、7ページの今後の取り組みの意向についての項目に対する回答で、やる予定はないとか、わからない、やってみたいが具体的なことがわからないというのも入れると8割以上あるので、従業員への健康づくりの取り組み状況について聞かれているのだけれども、それに対して回答できないというのは何もやっていないからではないかというふうに思ってしまいます。ですから、そういう意味では、もっと中身を検証して、江別市の企業で働いている従業員が本当に健康で、安心して、安全に働く環境にあるのかどうかを徹底的に調べるぐらいの必要性をきょうの報告で感じてしまうのですが、その辺はどうでしょうか。

総合特区推進担当参事:そもそも企業の皆さんは健康づくりに関心がないのではないかという入り口の部分ですが、今回、アンケートの回答をいただいた企業は百四十数件と記載しているのですけれども、実は当初はそれよりも非常に少なかったです。そのため、江別商工会議所と共同で、未回答の企業に電話で再度回答を呼びかけたところです。それによりますと、そもそも封をあけていないというところが多く見受けられたところでございます。
それと、もともと企業におきまして、健康づくりに関心があるのか、ないのかというところは非常に重要な部分でございますので、今後、実際にアンケートの回答内容で、我々にとっても非常に興味深いところが幾つかあるものですから、そういったところには直接行ってヒアリングするなどして企業の実際の取り組みを肌で感じて、その結果を踏まえて今年度の取り組みに生かしていきたいと考えております。

尾田君:いずれにしましても、今回の調査目的にあるように、江別市は健康都市宣言をしました。そして、市内の企業で働く人々に対して、そのための取り組みも必要であると市は考えているわけです。従業員の健康づくりの取り組み状況について、各企業の皆さんの意識が向上してほしいという願いを込めながら今回調査したけれども、その結果、回答は少なく、取り組み状況は非常に不十分であるということがわかったわけです。それは、江別商工会議所と協力して、市も、今お話があったような形でもっと前向きに取り組んでいただくように強く要望いたします。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

山本君:この調査結果を初めて見ましたが、江別商工会議所などからいろいろな形で送られてきていて、実際に健康経営に取り組んでいる企業もありますから、すごくいい取り組みをしていると思います。私の会社にもこの案内が送られてきて回答しましたが、会社でも、今までは健康診断があると言って従業員に行かせるけれども、深く考えて健康診断を受けなさいと言ったことはなかったです。でも、いろいろなことを考えてみると、自分たちが病気になってしまったら仕方がないと思っていたけれども、若い人たちがいるから、そういう人たちの健康を守ることが、会社にとっても事故が起こらないとか欠勤しないことにつながるということを、その書類を見て初めてそうかと思った方が多かったようです。
一時、この調査が随分話題になっていまして、これはすごくいいことだと思いました。今は、確かにいい結果が何も出ておりません。でも、実際に取り組んでいる企業もあるし、取り組んでいるところでは、従業員が変わってきたとか、顔色がよくなってきたなどいろいろあります。ですから、これは、1年に1回ではなくて、半年に1回行うようにして、継続してもらえれば、友達の会社でやっているからうちの会社でもやってみようという感じで江別市内の企業に広がっていくのではないかという話も出ていました。みんなは余り関心がなくて、ただ、会社の健康診断に行って、少し悪かったと言われたという感じだったかと思いますが、こういうことをやっていけば会社のためにいいと皆さんも実際に口に出して言われていたので、頻繁にアンケートをとるのは大変かもしれないけれども、やはりこうした取り組みは必要だと思います。ことしの企業の情勢はどうかという調査と同じように、こういうものもあわせてやってもらえたらいいと思っていたので、私は、いい調査をしていただいたと感じました。
ただ、もっと回答が多かったらよかったと思いましたので、そこのところに気をつけてやっていただきたいと思いますが、どのようにお考えでしょうか。

総合特区推進担当参事:冒頭に御質疑がありましたけれども、ほかの市町村との比較がない中で、今回の調査結果をどう見るのかというのは、正直わからないところでございます。しかしながら、委員からもお話がありましたように、今回の調査を通じまして、いま一度、健康に対する意識を経営者が認識したというのは非常に大きなことではなかったかと思っております。
半年ごととなりますと、我々もそうなのですけれども、受け取った側にもかなり御負担があるかと思いますので、それについては、今後、何らかの形でやれるかどうかというのは検討してまいりたいと考えておりますので、その際は御協力いただきたいと思います。

山本君:継続してやっていただきたいと思うので、江別商工会議所にも協力していただいて、何らかの形で続けてもらいたいと思います。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

内山君:今回の調査を行って、これを今後、江別商工会議所と協力しながら取り組みを進めていくということなのですけれども、やはり、先ほど来、いろいろな委員からお話がありましたが、まずは健康経営ということに関心を持ってもらって、そういう意識を高めてもらうことが重要かと思います。
この調査結果自体も、やはり自分の企業だけではなくて、市内の企業全体の状況をそれぞれの経営者の方々に知ってもらうという意味では、回答してもらったところなのか、調査対象全部なのかはわからないですけれども、この調査結果を知ってもらうということは有意義なのではないかと思います。この結果について、対象の方にお伝えすることは考えていないのでしょうか。

総合特区推進担当参事:今回の調査結果につきましては、市のホームページに掲載しまして、あわせて、江別商工会議所のホームページにも掲載したところでございます。市内のさまざまな業種の企業の方にも、こういった結果を踏まえて、いろいろ行動していただきたいということもあるものですから、今後、江別工業団地協同組合ですとか一般社団法人江別建設業協会とも連携を図りながら、その会員企業にもいろいろと取り組みを促すような形で働きかけてまいりたいと考えているところでございます。

内山君:最後に要望なのですけれども、この調査結果を全部に送るのは郵送代がかかるので難しいかと思うのですが、健康経営というのは大事だと思いますので、いろいろな機会を通じて、この結果を有効活用して、お伝えしてもらいたいと思います。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、経済部所管事項を終結いたします。
建設部入室のため、暫時休憩いたします。(14:43)

※ 建設部長より人事異動に伴う主幹職以上の職員紹介

委員長(石田君):委員会を再開いたします。(14:47)
2建設部所管事項、(1)報告事項、アの江別の顔づくり事業の整備概要についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

街路整備課長:それでは、江別の顔づくり事業の整備概要につきまして、野幌駅南側と都市緑地等の整備について御報告させていただきます。
最初に、野幌駅南側としましては、野幌駅南口駅前広場とコミュニティ道路2や野幌駅南通りなどの周辺道路、そして、野幌駅南口駅前広場に隣接する駐輪場のそれぞれの整備内容とスケジュールについて御報告させていただき、次に、都市緑地等の整備内容について御報告させていただきます。
どちらも、平成30年度の整備内容を中心に御報告させていただきます。
それでは、資料の1ページをお開き願います。
お手元の資料は、野幌駅南口駅前広場を中心に、野幌駅南側の整備計画を示している計画図でございまして、灰色で塗り潰している部分は歩道を示しており、資料の下側には道路の断面図を記載しております。
野幌駅南口駅前広場の整備内容につきましては、資料右側の詳細図のように、一般車両やバス、タクシー、身体障がい者用の乗降場を設ける予定でございます。
また、冬の各乗降場までの通路を確保するために、野幌駅北口駅前広場と同様に、ロードヒーティングを整備する予定でございます。
さらに、タクシーと身体障がい者用の乗降場には、駅の出入り口から直結したシェルターという屋根を設置しまして、バスの乗降場にもバスシェルターを設ける予定でございます。
資料下のイメージ図をごらんください。
広場の出入り口につきましては、一般的な駐車場の出入り口と変わらず、車が歩道を横切る構造になります。この構造は、公安委員会との協議により決定したものですが、出入り口につきましては、車やバスの通行に支障とならないように、歩道と車道の高さを合わせることで、段差が生じない整備を行う予定でございます。
上の詳細図にお戻りいただきまして、車が広場へ進入する際には、1号線より進入しまして、広場の中を時計回りに一方通行で進み、出口から再び1号線に戻るという流れとなります。
ただ、この出入り口の前を歩行者が横切りますことから、広場に出入りする車に対しましては、注意を喚起する看板を設けるなど、公安委員会とも協議しながら、歩行者の安全対策を最大限講じてまいりたいと考えております。
左側の計画図をごらんいただきますと、野幌駅南口駅前広場に接している1号線の先は、コミュニティ道路2につながっております。コミュニティ道路2は、現道の道路幅員16メートルを変えずに、歩道部を広げる整備を行う予定でございます。
整備に当たりましては、この道路を通過する交通量が多くなりますと、野幌駅南口駅前広場の出入りにも影響が出ることが想定されますことから、通過交通を抑制するような対策を図ってまいりたいと考えております。
具体的には、1号線からコミュニティ道路2への通過交通を抑制するために、計画図上の1号線に記載しております青い点線のように、広場の出入り口を過ぎたところから車道の幅を狭めていくような、視覚的な効果を利用した整備を行ってまいりたいと考えております。
また、旭通り側からコミュニティ道路2への通過交通を抑制するために、計画図上の旭通りとの交差点に記載しております緑色に塗り潰している範囲を歩道と同じような色にすることで、通過交通の進入を抑制してまいりたいと考えております。
なお、道路の断面につきましては、資料の下側をごらんいただきたいと思いますが、コミュニティ道路2は、既設の道路の車道部を10メートルから7メートルに狭めまして、両側に幅4.5メートルの歩道部を整備する予定でございます。
いずれにいたしましても、道路に送迎車等が駐車待ちすることで交通が滞留する可能性がありますことから、近隣住民の御意見を伺い、また、公安委員会とも協議しながら、その対策を検討してまいりたいと考えております。
次に、野幌駅南口駅前広場の下を横に走る野幌駅南通りにつきましては、昨年度、1号線から旭通りまでの道路幅員21メートルの駅環状道路の区間を整備しておりまして、今年度は、さらに東側の道路幅員16メートルの区間について、約50メートルの整備を進める予定でございます。
道路幅員が21メートルから16メートルと狭くなりますが、資料下側の道路の断面図のように、車が走る車線の幅6メートルや道路の中心線を変えないことで、車の走行には支障が出ないようにしてまいりたいと考えております。
次に、資料の左上になりますが、野幌駅南口駅前広場の西側の赤い点線で囲っております駐輪場の整備について御説明させていただきます。
資料の2ページをお開き願います。
野幌駅南側駐輪場の整備計画図でございます。
整備につきましては、既設の高架下の駐輪場と同様に、れんがを用いたデザインとしまして、隣には8丁目通りと野幌駅南口駅前広場を連絡する歩行者通路を設ける予定でございます。
また、歩行者通路や歩道上に自転車がはみ出さないように、図面上の青い線の部分には仕切り壁を設ける予定でございます。駐輪場を利用する際には、8丁目通り側から利用するほかに、野幌駅南口駅前広場を経由して利用される方が多いものと考えております。
野幌駅北口駅前広場では、歩行者との事故防止の観点により、自転車をおりていただくようにお願いするサインボードを地面に埋め込み、効果を得られておりますことから、野幌駅南口駅前広場におきましても、同様の安全対策を図ってまいりたいと考えております。
次に、資料の1ページにお戻りいただきまして、整備スケジュールでございますが、野幌駅南口駅前広場につきましては、ことしの夏ごろに、鉄東線のうち、8丁目通りから1号線までのおよそ100メートルの区間を廃止して整備を進めまして、今年度中には完成させる予定でございます。
コミュニティ道路2と1号線につきましても、野幌駅南口駅前広場の整備に合わせて、今年度中には完成する予定でございます。
野幌駅南通りにつきましては、平成31年度の完成を目指して、引き続き、整備を進めてまいりたいと考えております。
駐輪場につきましては、平成31年度には完成する予定でございます。
なお、計画図上の紫色の矢印で示しているL字型の道路部分につきましては、昨年度、整備を終えておりますが、交通事故防止の観点や交通安全施設の設置時期などについて公安委員会とも協議を重ねまして、野幌駅南側の鉄東線を廃止するタイミングに合わせ、夏ごろに開通する予定でございます。
それでは、続きまして、都市緑地等の整備について御説明させていただきます。
資料の3ページをお開き願います。
都市緑地等の整備計画を示している図面でございます。
昨年度、市民や専門家から成ります野幌都市緑地等整備検討委員会において、野幌都市緑地等整備基本構想として取りまとめていただいた方針に基づきながら、さらに、専門家や大学のほか、学生や地元の市民の皆さんの御意見を参考に作成しました基本設計の図面をお示しするものでございます。
それでは、七つあるゾーンの整備内容について御説明させていただきます。
1自然林保全ゾーンでございますが、江別市にもともと自生していた樹木が多く、北海道固有の生物も確認できますことから、外来種や危険な樹木は除去した上で、ごみの投棄や人の立ち入りを制限し、樹林を保全するために外周には柵を設ける予定でございます。
なお、環境学習や自然観察などもできるように、ゾーン内には観察路を設けたいと考えております。
次に、2植生再生ゾーンと3集いの広場ゾーンでございますが、このゾーンは、外来種による過密な人工林となっておりますことから、特に内部の樹木が危険な状態であるという調査結果を得ているところでございます。
このため、こうした危険な樹木を除去した上で、2植生再生ゾーンには、江別市の在来種である樹木に植えかえることで樹林としての再生を目指し、また、ゾーン内には、散策や自然観察を楽しむ園路を設ける予定でございます。
また、3集いの広場ゾーンにつきましては、危険な樹木を除去した上で、健康づくりや遊びなどの野外活動ができるような広場として整備する予定でございます。
次に、4憩いのゾーンにつきましては、散歩・休憩・語らいの空間として、ベンチやあずまやなどの休憩施設を設け、ゾーンの中央にはトイレも整備する予定でございます。
なお、憩いのゾーンに隣接した鉄西線には、バスの停留所もありますことから、バスを利用される方も利用できるように、ベンチやあずまやの配置を考えてまいります。
次に、5エントランスゾーンは都市緑地の玄関口として、6交流広場ゾーンは東西グリーンモールやEBRIなどと歩行者の動線が交じり合う交流空間として整備する予定でございます。
7東西グリーンモールにつきましては、野幌駅と7丁目通り沿線の大型商業施設やEBRIを結ぶ緩やかに蛇行した歩道を整備する予定でございます。
また、散策や憩いの場となるよう、樹木やベンチを設けるとともに、歩道に沿って照明を設置する予定でございます。
整備スケジュールにつきましては、今年度より東西グリーンモールの整備を始めまして、都市緑地等全体としては平成31年度の完成を目指して進めてまいりたいと考えております。
なお、都市緑地等の用地につきましては、昨年度末に、全体面積約2.6ヘクタールのうち、約1.8ヘクタール分について、JR北海道と売買の仮契約を結ぶに至ったところでございます。残りの約0.8ヘクタールにつきましては、引き続き、仮契約に向けて協議を進めてまいりたいと考えております。
今後、本契約に向けまして、当委員会において、改めて御説明させていただきたいと考えております。
以上です。

委員長(石田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

宮川君:1ページの1号線の青色の点線と、こちらのコミュニティ道路2から旭通りに行く緑色というのは、もう既に江別市内にこういうイメージができるような道路があるのか、教えていただきたいと思います。

街路整備課長:1号線の幅員を狭めているところと同じような例はありませんが、コミュニティ道路2と旭通りの交差点を緑色に変えているところは、野幌駅北口にコミュニティ道路1というものがございまして、そこも同じように生活道路並みの整備をしております。そこの交差点につきましては、鉄西線の交差点と同様に、交差点の一部を歩道のれんが面と同じような色で整備しています。

宮川君:次に、2ページの駐輪場です。
さらに400台分がつくられるのですけれども、今の整備済みの管理状況、使用状況をお聞きしたいことと、750台と400台のイメージがよくわかりません。1,150台を一体的に使うような感じになるのか、そのことも教えていただきたいと思います。

街路整備課長:まず、駐輪場の使用実態でございます。
現状の野幌駅の東側と西側に高架下駐輪場として1,400台分を用意しております。そのほかに、市民交流施設用地の中には仮設の駐輪場も用意しています。この三つの使用実態としましては、現状、過去7年間のデータを調べているのですが、最大で1,600台の使用があったというデータを持っております。
新しい400台の駐輪場につきましては、基本的に高架下の東側の650台と西側の750台、それに加えて、今回整備する南側の駐輪場の400台、合計1,800台につきましては一体的な利用として考えております。

宮川君:今、実際に使われているところで、例えば、自転車の乗り捨てがどのぐらいあるのでしょうか。それから、以前、新しく一体的になったときに暗いと言われたことがありましたし、自転車をとめたときの事件とか事故の御相談をいただいたこともありました。事故や事件に遭ったときにすぐに逃げられるような形がとれるのかどうか、お聞きしたいと思います。

街路整備課長:野幌駅周辺の駐輪場の乗り捨ての関係は耳にしたことはないのですが、先ほど委員から御指摘がございました暗いというお話は、新しく設けます野幌駅南側駐輪場の中では歩行者の通路を設けまして、照明についても少し検討してまいりたいと考えております。

宮川君:駐輪場の件に関しては、事件や事故がないようにしていただきたいということを要望いたします。
それから、次の3ページです。
先ほど、危険な外来種を取り除いて江別市固有の在来種を植えていくというお話があったのですが、一体どのぐらいかけてやっていくのか、外来種がどれだけあるのかがわからないので、イメージできるようなことを教えていただきたいと思います。

街路整備課長:まず、危険な樹木につきましては、昨年度、樹木医にこの都市緑地等にある樹木を確認してもらっています。その中で、鉄道林につきましては、かなり密な状態ということで、外周は緑が見えるのですが、中心部分は、日の光も入らない、枝も出ないという危険な状態で、つまり強い風が吹いたときに自立できない、倒れてしまうようなものを我々は危険な樹木として判断しております。
今回、危険な樹木を除去して植物を植えかえるということでございますが、まず、都市緑地等全体につきましては、現在は約1,600本ございます。このうち、4分の3ほどが危険な樹木として判定しておりまして、約1,250本ほど除去し、そのかわり、江別市の自生種でありますハルニレやヤチダモといった広葉樹約600本を新しく植樹したいと考えております。

宮川君:鉄道林は、騒音や雪など、さまざまなことがあってできていたと思います。今まで鉄道林として担っていた役割と、今回このように整備することによる今後の役割についてお聞きしたいと思います。

街路整備課長:これは鉄道林を管理しておりましたJR北海道とも協議を進めていまして、JR北海道としましては、今回、鉄道高架化に伴いまして、これまで防風施設として整備しておりました鉄道林自体は機能的に必要がないということで、今回このような都市緑地として整備を進めていきたいと考えております。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

尾田君:前に確認したかもしれないですけれども、1の整備計画図のJRを利用している家族を送ったり迎えに行ったりするときの車の待機場所で、送るときは野幌駅南口駅前広場に一般車の乗降場が5台分あるので、すぐにおろして、5秒もすればいなくなるからいいけれども、雨や雪の日は、迎えに行った車がとまっている可能性があると思います。停車していられる場所はどこか想定していますか。

街路整備課長:送迎車がとまる場所の想定はしておりませんが、旭通り、8丁目通りも含めた野幌駅南通りの駅環状道路につきましては、荷おろしができるように、路肩としては通常より広い2メートルの幅を用意しております。

尾田君:その駅環状道路は、駐停車禁止にならない予定ですか。

街路整備課長:道路交通の関係で、駐停車禁止につきましては基本的に公安委員会が所管しておりますので、駐停車も含めて公安委員会とも協議を進めていきたいと思っています。

尾田君:市の思惑として、ここは荷物をおろしたりするところだから一般車もとまれるだろうということでは、市民の皆さんに納得いただけません。公安委員会と事前に打ち合わせをして、ここは人が乗りおりしたり待機する場所として想定されて、公安委員会からも内々の了解を得ていますというならまだ説得力があります。しかし、今のままですと、コミュニティ道路2は野幌駅の目の前だから大概の人はここにとめてしまう可能性があります。今言った野幌駅南通りまでは結構な距離があるから、雨や雪が降っていたら、そこで車を待たないでコミュニティ道路2にとめてしまうという心配はないのでしょうか。

街路整備課長:今、御指摘がございましたように、確かにコミュニティ道路2は野幌駅に近いものですから、そういう可能性がございます。ただ、実際は、資料の1ページの左下を見ていただくとわかるように、車道部が実際に7メートルで、路肩が50センチメートルしかございませんので、ここにとまりますと片側の車道が潰れる可能性が高いです。今、御指摘がありましたように、確かに現実に運用するときに、どこにとめていいかも含めまして、早急に公安委員会とも協議を進めていきたいと思います。

尾田君:早急にやらなければならない想定だけれども、逆に、これを下の道路幅員図のように狭めたことによって、コミュニティ道路2にとめたら邪魔になって事故が起きる確率が高いから、もしやるなら、路肩に車をとめても横を車が通れるぐらいの待機場として想定しますと言ったほうが市民の皆さんに喜ばれると思いますが、そういう検討はしないのですか。
今の街路整備課長の説明では、早急に公安委員会と協議しますということでしたけれども、協議して何かいい方法がなければ、やはり整備する側がそれを想定して道路を広げておくとか、お客さんや家族を待っているところはここですと指定しなければ、常に違反状態になると思いますが、その辺の考え方はどうですか。

建設部次長:今の尾田委員からの御質疑ですが、若干、街路整備課長の答弁の補足をさせていただきます。
委員がおっしゃるように、基本的に車で家族などを送ってきた場合はすぐにおります。野幌駅北口駅前広場の状況をごらんいただいたらわかると思いますけれども、あそこも待合スペースがございます。そして、この野幌駅南口駅前広場の5台という設定は、正直言ってピーク時には足りない可能性があると思っています。野幌駅北口駅前広場でも、夕方ですと鉄西線で待っている車が少しあることは私どもも承知しておりますが、通常の日中の時間帯であれば、野幌駅北口でも迎えの車が待つスペースがありますから、野幌駅南口には新たに5台分つくりまして、基本的には駅前広場の中で待機していただくという考え方でございます。
ただ、あふれたときには、先ほど街路整備課長が申しましたように、駅環状道路という21メートルの道路の中に2メートルの停車帯を設置しております。本来、ここは余り長い時間とまる場所ではないのですけれども、臨時的な使い方というのは不可能ではないと思っています。
それから、コミュニティ道路2に関しましては、沿線の方とも意見交換を少し始めたところですけれども、通過交通を余りしてほしくないなど、やはりそういったことを危惧されている声があります。例えば、本州であれば蛇行させるなどやり方があるのですけれども、御承知のように雪国の場合は除雪を考えるとそれもしにくいので、まずは車線を狭めるという御説明をさせていただいております。規制は公安委員会の範疇になっているので難しいところもあるのですが、それ以外にも、看板を立てるとかいろいろなことを考えていかなければならないと思っております。

尾田君:いろいろなことを想定した上での計画であり、かつ、地元の皆さんとそういうことについてお話しされているということであれば、それはそれでいいと思います。ましてや、今おっしゃったように、目立ちたがり屋の人たちが来て、スピードを出して事故が起きるのも怖いから、いろいろと配慮されたということになるのでしょうけれども、車がずらっと並んで待っていて、野幌駅南口駅前広場の5台だけでは足りないことも想定されるので、その辺も頭の隅に入れておいてほしいと思います。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

内山君:もしかしたら前回聞いたかもしれないのですけれども、改めて確認したいと思います。
先ほど、交通安全の話がありましたが、この図の中で、今のところ信号機の設置を想定しているのはどこでしょうか。

街路整備課長:信号機につきましては、所管としては公安委員会でございますが、今、1号線と野幌駅南通りの交差点につきましては、信号機を設置する方向で協議を進めているところでございます。

内山君:今のところ、その1カ所だけということです。
それで、もう一つ、鉄東線と8丁目通りの丁字路というのはどちらが一時停止になるのでしょうか。

街路整備課長:8丁目通りと鉄東線との丁字交差点のお話かと思いますが、これにつきましては、公安委員会との話し合いになる部分ですけれども、丁字路ということで、8丁目通りのほうが優先道路となります。

内山君:札幌市側から車が来る場合は、鉄東線から丁字路まで交通量が結構多いような気がします。今後、一時停止による混雑というか、車の動線、流れはどういうふうに想定しているのでしょうか。

街路整備課長:ただいまの札幌市側から来られる車の動線という話でございますが、この旧鉄東線の南側につきましては、野幌駅南通りというものが白樺通りまで走っておりまして、札幌市側から来られる車に関しては、野幌駅南通りを通ってこちらに向かってくると想定しているところでございます。

内山君:これはあくまでも想定ですけれども、札幌市側から来たときに、東側へ行きたい人がわざわざ白樺通りで右折して野幌駅南通りを行くというよりは、やはりそのまま真っすぐ鉄東線に来るような気がするのですが、そういう想定はしていないということですか。

街路整備課長:鉄東線を真っすぐ札幌市側から来た場合に関しましては、8丁目通りとの交差点で左折したほうが行きやすいと思います。右折に関しましては、やはり8丁目通りのほうが優先になる可能性があります。

委員長(石田君):暫時休憩いたします。(15:22)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(石田君):委員会を再開いたします。(15:23)

街路整備課長:先ほどの札幌市側から鉄東線を通行してきた場合の流れの話でございます。
現状は、鉄東線プラス野幌駅南通りがございまして、交通量としては分散化すると考えております。
なお、8丁目通りと鉄東線の交差点につきましては、公安委員会に信号機の設置を要望しているところでございます。ただ、公安委員会としましては、実際の交通状況を確認した上で設置する方向で考えていると聞いております。

内山君:まだ完成していない想定ですから、今後また交通状況を見ながら交通安全に注視してもらいたいと思います。
もう一つ確認なのですけれども、この周辺の交通安全施設として横断歩道の設置は考えているのでしょうか。

街路整備課長:横断歩道の設置につきましても、同じく交通安全施設ということで、公安委員会が所管しておりまして、今それも含めて協議を進めているところでございます。

内山君:このグリーンモールは、上と下がつながるというか、一体的です。この道を渡るという想定なのか、それとも、信号まで迂回するイメージなのか。これは、ここだけではなくて野幌駅北口のグリーンモールも横断歩道がないのですけれども、グリーンモールを利用する方の安全性というのはどういうふうに考えられているのでしょうか。

街路整備課長:グリーンモールの下の横断歩道の設置につきましては、現状では考えていないところでございます。実際の運用としましては、横断歩道については、1号線と野幌駅南通りのところに設置を予定しておりますので、こちらの横断歩道を渡っていただくことになると思います。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

野村君:2点伺います。
まず、一つは、野幌駅南口駅前広場にバスや一般乗用車の乗りおりの場所があります。駅の入り口の真正面にタクシーの乗りおりの場所があるのですけれども、タクシーはずっととまっていますので、別に身体障がい者のところでもいいことになります。身体障がい者は、体が不自由だから入り口の近くに乗りおりするための場所を置くのだと思うのですが、これは、本来、場所が逆になるのではないかと思ったのですけれども、それはどのようなお考えでこういうふうになったのかお聞きします。
それと、もう一つは、尾田委員がおっしゃった1号線とコミュニティ道路2のところで、野幌駅前の青い点線は、車道の幅員を絞ることを考えているのですか。どうしてそう思ったかというと、右下のイメージ図を見ると、停車帯の幅が狭くなっている、絞っているように見てとれます。1号線と野幌駅南通りの交差点は信号機の設置を考えられているので、きっと信号機がつくのだろうと思うのですけれども、幅員が絞られていて、例えば、パイロンを置くとかガードレールがあって狭くなっているのであれば事故は起きにくいと思うのですが、道路幅員が単純に狭くなっているだけです。なぜそういう言い方をするかというと、ここは縁石が下がっていますので、道路と同じ高さになります。そうすると、事故が起きやすいと言ったら語弊があるかもしれませんが、その辺はどのようにお考えになっているのか、この二つをお聞きしたいと思います。

街路整備課長:まず、タクシー乗降場の関係ですが、タクシー自体は身体障がい者が使用する割合が高いと考えておりますので、野幌駅の出入り口付近にタクシー乗降場と身体障がい者乗降場の両方を設けております。
次に、1号線の狭めている部分でございますが、イメージ図につきましては、狭めるように変更しておりませんので、現実的には縁石で狭める形を考えています。先ほど、縁石だけでは視覚的にどうかという話がございましたが、そこにつきましては矢印の警戒看板のようなものの設置を考えております。

野村君:バリケードや矢印の警戒看板の設置を考えているならば、たしか草野作工株式会社の前を真っすぐ行った道で、大きな看板があったけれども、追突した方がいらっしゃいました。たしか死亡事故になったと思うのですが、そういうものがあるとか、ないという話ではありませんけれども、少なくとも野幌駅前ですから、もう少し危険を回避できるように江別市として考えたほうがいいのではないかと思います。多分、答えられないでしょうから、要望とさせていただきます。
それから、野幌駅南口駅前広場の身体障がい者乗降場とタクシー乗降場の話ですが、身体障がい者がタクシーを使用する割合が高いことを想定しているという話でした。でも、それはあくまでもタクシーなのです。身体障がい者の乗降のためというのは、身体障がい者が使う車をとめるから身体障がい者用という場所があると思うのですが、そうでないのなら、タクシー乗り場と身体障がい者乗り場が入れかわっても問題ないのではないでしょうか。なぜかというと、屋根がついているのだから条件は一緒です。タクシーは身体障がい者ではない人も乗ります。そうすると、駅の出入り口の前にとまっていなければならない理由はありますか。それは身体障がい者に優しいのですか。
私はそういうことを考えているのですが、きっとこれも答えられないと思いますので要望とします。御検討いただきたいと思います。

委員長(石田君):暫時休憩いたします。(15:30)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(石田君):委員会を再開いたします。(15:33)

建設部次長:野村委員からの御意見ですが、配置については、いろいろと考えなければいけないと思いますので、要望として受けとめさせていただきたいと思います。
それから、野幌駅南口駅前広場で1号線を狭める点でございますが、縁石は高いタイプになっております。駅前広場の出入り口は、景観のため、フラットな縁石の車道となりますが、それ以外のところは通常のマウントアップした歩道の縁石を考えております。

野村君:そうであれば、尾田委員がおっしゃったような、車をとめて人を乗せるための待機場ではないけれども、車が待機すると道路が狭くなっていて車が通行できないという問題が出てくるので、先ほどの話を加味して御検討いただいたほうがよろしいかと思います。
答弁は要りませんので、御検討いただきたいと思います。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

赤坂君:前段のコミュニティ道路2について、先般も会派に戻って、やはりおかしいという議論があった上での発言です。幅員を狭めないで、ある程度の規制をするような方法、逆に言うと、後で歩道に何か物を置いて狭めるとか、いろいろと実験的にできるような手法を弾力的に考えたらどうでしょうか。余り通ってほしくないというのはわかるのだけれども、ここはどうなるかわかりません。物すごく大事なところです。それが一つです。
二つ目は、大麻駅北口では、バスは出口側で乗りおりします。バスは大きいから、出入り口に近いほうがいいような気がします。そうすると、左右に1カ所ずつバス乗降場を設けるような形で、身体障がい者乗降場を移動して、屋根をつなげると。一つ一つだったらつながっていくわけですから、そんなことをもう少し柔軟に考えられるのではないかと思います。恐らく、タクシーは真ん中のところに滞留するだろうし、やはり左側にバス乗降場が2カ所あるとバランスが悪いです。しかし、右側に2台というのは、この図面からいうと無理です。そうすると、少し活用できるかと思いますので、その辺はもう少し検討してほしいと思います。
もう一つは、照明の関係です。四角いのは全て照明だと思いますが、照明はどういうところにつくのかを示してほしいです。相当吟味しているだろうし、予算特別委員会でもやったし、今まで経済建設常任委員会でもやってきたのですけれども、何かやはりすとんと来ないというか、公安委員会と協議済みだということになると動かせないです。
そんなことで、いろいろな手法を弾力的に考えてほしいということを申し上げたいと思います。答弁は要りません。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:1点だけ確認させてください。
今回の計画図でわかりやすく1号線と野幌駅南口駅前広場の出入りのところが示されて、歩道としてつながるというふうに理解しました。
視覚障がい者誘導用ブロックに関してですが、野幌駅南側の出入り口から南側に歩いていくと、そこから1号線の歩道に出るときはどうなるのでしょうか。1号線の歩道にも視覚障がい者用誘導ブロックがつくのでしょうか。要するに、視覚障がい者誘導用ブロックが1号線と野幌駅南口駅前広場のそれぞれに設置されることになるのか、視覚障がい者をどのように誘導することを想定されているか、確認させてください。

委員長(石田君):暫時休憩いたします。(15:39)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(石田君):委員会を再開いたします。(15:40)

街路整備課長:視覚障がい者用誘導ブロックにつきましては、野幌駅南口駅前広場と1号線につきましても、歩道上につける予定でございます。ただ、出入り口部分につきましては、バスや車の出入りがあるものですから、ここには誘導しない形を考えております。

高橋君:この出入り口のところは歩道ですか、それとも、歩道に似せた車道ですか、もう一度、位置づけを確認しておきたいと思います。歩道であれば一時停止が原則で、歩行者がいれば当然のことながら歩行者が優先されると思いますので、どんな位置づけになっているのか、確認させてください。

街路整備課長:1号線の出入り口につきましては、あくまでも歩道の扱いになっております。ですから、野幌駅南口駅前広場から1号線に出る部分につきましては、一時停止の注意看板を設置する考えです。駅前広場自体が一般的な駐車場と同じような扱いになっておりまして、通常の駐車場から出るときの一時停止を考えていきたいと思います。

高橋君:それでも、なお、1号線の歩道部分で、出入り口のところには視覚障がい者用誘導ブロックを設置しないということですが、やはり本来であれば連続していることが望ましいので、そのあたりが車優先の考え方なのかと思います。
先日、東京オリンピック・パラリンピックに関する報道があったのですが、日本では横断歩道に人がいても車がとまらないので、諸外国からは異常だと言われています。やはり歩道を通って出入りするときは、車が一時停止して安全を確認するというのが本筋だと思います。ましてや、視覚障がいの方がいらっしゃるようなときに、車が安全確認を怠るようなことがあってはなりません。もちろん、危険が想定されるような道路をつくるのはよくないですけれども、そのあたりの考え方をよく整理する必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
また、視覚障がい者用誘導ブロックについても種類がいろいろとありますが、その点はいかがでしょうか。

街路整備課長:視覚障がい者用誘導ブロックにつきましては、委員がおっしゃったとおり、歩道上ではございますが、やはり交通安全を考えますと出入り口に視覚障がい者用誘導ブロックを設けることは考えておりません。不便ではございますが、駅前広場を回る形を想定しております。

高橋君:きょうのところはわかりましたけれども、視覚障がい者の意見もぜひ聞いてください。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの江別の顔づくり事業に係る市民交流施設用地の土地利用についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。

区画整理課長:それでは、江別の顔づくり事業に係る市民交流施設用地の土地利用について御報告いたします。
資料の4ページをごらん願います。
また、参考図を資料の6ページに掲載しておりますので、あわせて御参照願います。
初めに、市民交流施設の土地利用に向けて、サウンディング型市場調査を実施しましたので、その結果について御報告いたします。
調査の概要でありますが、土地利用の意向のある民間事業者との対話により、広く意見や提案を求め、市場性や活用方法等を把握し、事業者公募に役立てることを目的として実施したものであり、この調査により、土地利用の事業アイデアや可能性などについて、民間事業者からの意見や提案をいただいたところです。
調査は、平成29年11月8日から12月27日までの期間に民間事業者の募集を行い、平成30年1月15日から1月19日に対話を実施しました。
調査の結果でございますが、6グループの事業者から応募があり、そのうち、具体的な提案は4グループから、2グループからは参考意見を提供していただきました。
各グループからの提案内容は、表に記載のとおりでございますが、活用用途としてマンション、フィットネスなどの運動施設、保育施設や宿泊施設と市民交流施設を含む複合施設の提案をいただきました。
あわせて、用地の契約形態や市民交流施設の入居形態につきましても御意見をいただいたところでございます。
また、応募事業者との対話では、野幌駅に近接する大規模用地のため、マンションや運動施設、市民交流施設等の複合利用が可能であること、周辺に既存の大型商業店舗が立地しており、大規模な商業利用は難しいこと、宿泊施設は、北海道立野幌総合運動公園や野幌森林公園、大学関係などの需要が見込まれるため、立地の可能性があることなどの御意見をいただきました。
資料の5ページをお開き願います。
サウンディング型市場調査の提案・意見を受けての土地利用の方向性であります。
事業者からいただいた提案内容は、いずれも中心市街地にふさわしい機能を有する土地利用でありますが、現在、市内には一定規模以上の宿泊施設がないため、滞在型の来訪客を増加させ、交流人口の増加につながる宿泊施設の立地が以前から市の課題となっておりました。今回、サウンディング型市場調査を実施した結果、宿泊施設を含む複合的な利用について、前向きな御提案をいただいたところであります。
市民交流施設用地は、中心市街地の拠点として効果的な活用が期待される貴重な大規模市有地であることから、市の課題解消につながる宿泊施設と一体的な土地利用を図ることを基本として、公募型プロポーザル方式による事業者公募を行う予定であります。
事業者を公募するに当たっての方針(案)でありますが、1宿泊施設と市民交流施設を中心とする土地利用とすること、2市民交流施設は、イオンタウン江別からの移転を予定している江別市民活動センター・あいと江別国際センターを主要な機能として、提案事業者が建設する建物に賃貸借により入居するものとし、規模については約500平方メートルを目安として、提案事業者と具体化に向けた協議を行う予定であります。
なお、江別市民活動センター・あいと江別国際センターは、土地区画整理事業により、平成24年度にイオンタウン江別に仮移転した施設でございます。
また、市民交流施設の全体構成は、市民交流の視点を重視し、議会や市民、関係団体等の御意見を伺いながら具体化を図る予定であります。
次に、事業者決定までの予定スケジュールでありますが、平成30年5月に公募型プロポーザル募集要項(案)の策定、6月に事業者選定委員会を設置、6月から8月にかけて事業者を募集しまして、事業者の決定は9月以降を予定しております。
事業者選定委員会につきましては、公募型プロポーザルで提案される内容の審査を行い、最も優秀な提案者を選定することを目的に、学識経験者や地元関係者、市職員、合わせて7名程度で構成する組織を予定しております。
なお、事業者募集に向けて策定する公募要項などの詳細につきましては、改めて御報告したいと考えております。
以上です。

委員長(石田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

赤坂君:1点だけ、5ページの公募の方針(案)の中に、江別市民活動センター・あいと江別国際センターがたな子として中に入っています。証明交付窓口は土地区画整理事業の一環で野幌鉄南地区センターに移った経過がありますが、証明交付窓口が戻ってくると書かれていないのは何か意図があるのですか。

区画整理課長:以前、平成28年の予算特別委員会の中で、施設の規模としては1,000平方メートルで、今回の市民活動機能や国際交流機能のほかに、行政サービスとして証明交付窓口を想定しているという御説明をさせていただいたかと思います。その後、サウンディング型市場調査を行うとともに、庁内でも市民交流施設にはどのような施設が入居すべきかということで、再度、関係部署に検討していただきました。その結果でありますが、証明交付窓口については、現在、証明書等のコンビニ交付などが進んでいる状況でありまして、それも踏まえて、こちらの施設には入居しないという庁内の意見をいただいたところでございます。

建設部次長:今の答弁に補足させていただきます。
所管といろいろと話し合ったのですが、今、野幌鉄南地区センターに証明交付窓口があります。あの場所に証明交付窓口があることが広く認知された中で市民の方に利用していただいていることと、また、証明書等のコンビニ交付が始まったということで、あのままあそこに置いておくべきではないかという庁内議論になったところでございます。

赤坂君:そうであれば、コンビニエンスストアでの証明交付の件数がどのような状況になっているか、また吟味してみたいと思います。
少なくとも、ここはいろいろな意味で市民が集まる交流施設であり、野幌駅に近いことから、認知度が高くなります。コンビニエンスストアでの証明書等の取得というのは、知っている人でないとなかなかとらないですし、とっても住民票程度です。証明交付窓口になると、グレードが高くなってきますが、その辺の関係等々においてどうなのか。
もう一つは、逆に言うと、ここに証明交付窓口を置くともちろん経費がかさむと思いますが、その辺の関係で何かサジェスチョンをしたのですか。基本は、地域の方々が云々ということで、そのままにするということだけですか。

建設部次長:証明交付窓口は、赤坂委員がおっしゃるとおり、我々としては、証明書等のコンビニ交付が始まったし、周辺に根づいた施設になったということもあって、今回の市民交流施設の中に設置することは考えていないところであります。今、御指摘がありましたので、どれくらいの件数が利用されているとか、いろいろなことを加味して最終的に決めていきたいと思っています。
今のところ、市としては、野幌鉄南地区センターに残しておきたいと思っております。

赤坂君:参考までに、証明書等は一部のコンビニエンスストアで取得できて、その機械があれば、どこでもとれるわけです。しかし、このエリアというのは、野幌地区の奥のエリアを含めて、人口密度の高いエリアとして認知度が高かったです。そういうことだけ、一つ御承知おきいただきたいと思います。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

内山君:赤坂委員の質疑の関連ですけれども、私自身も、やはり証明交付窓口というのは駅前にあるほうが利便性が高いと思います。先ほども、現在、野幌鉄南地区センターが広く認知されているとありましたけれども、利便性という意味では、使いづらいし、遠い人は車でないと行けないので、野幌駅前で通勤・通学の帰りに利用するというのが使いやすいと思います。
証明書等のコンビニ交付という話もありましたけれども、コンビニ交付は住民基本台帳カードかマイナンバーカードがないと取得できません。そういう意味では、マイナンバーカードもまだそんなに発行割合が多くないですし、中にはつくりたくない人もいます。本当にコンビニ交付が証明交付窓口の代替となるのかというと私は疑問を持っています。
この参考のところには議会の意見を伺いながら具体化するとありますので、庁内ではそういう議論になっているかもしれないですけれども、今後もまた検討していただければと思います。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:まず、1点お伺いしたいのは、市民交流施設は主要な機能として江別市民活動センター・あいと江別国際センターと書かれているのですけれども、この二つの機能のみという想定なのか、それとも、さらにもっと市民が自然な形で集まったり、くつろいだり、交流するようなスペースも想定されているのか、どのようなお考えがあるかお聞かせください。

区画整理課長:市民交流施設に移転する江別市民活動センター・あいと江別国際センターの機能についてであります。
今、想定として500平方メートルを目安に考えておりますが、この規模につきましては、現在、イオンタウン江別に入居している面積を二つ合わせておよそ380平方メートルです。これに、イオンタウン江別では面積に含まれていないトイレですとか玄関機能の面積を踏まえまして、さらに、現在も交流スペースというものが江別市民活動センター・あいにございますが、そのあたりが手狭というところもございますので、若干余裕を見た面積として500平方メートルを目安に考えているところでございます。
ただ、まだプラン等が固まっている段階ではございませんので、担当する所管課と連携しながら進めてまいりたいと考えているところです。

高橋君:野幌駅の南口ではありますけれども、駅前の公的な性格を帯びた施設ということで、ここをどう展開するのかは重要だと思います。いろいろな都市で、駅前の活用の方向性というのがありますので、ぜひその点は慎重に検討していただきたいと思います。
もう一つお伺いしたいのは宿泊施設です。期待するところなのですけれども、果たして持続的に利益を上げ続けられるものかどうかということをよく吟味しなければならないと思います。
この資料では、北海道立野幌総合運動公園や野幌森林公園、大学関係などの需要というふうに書かれておりますが、もう少し具体的な説明をお願いできますでしょうか。大学関係とありますが、三つの大学は大麻駅のほうですし、北海道情報大学は野幌駅から大分離れているので、ここに宿泊施設を置くことでどんな利用を想定しているのか、さらに、北海道立野幌総合運動公園にかかわる利用のニーズや野幌森林公園にかかわるニーズをどのように想定されているのか、お伺いしたいと思います。

区画整理課長:資料に記載させていただいております宿泊施設のターゲットとして、北海道立野幌総合運動公園や大学ということなのですけれども、こちらは、サウンディング型市場調査を行った際に、民間事業者から宿泊施設が可能という見込みの理由としてお聞きしたところでございます。対話ですので、詳しく聞いている状況ではございませんが、北海道立野幌総合運動公園につきましては、大規模な大会等がございますので、それに対する宿泊の需要です。野幌森林公園につきましては、札幌市に宿泊されている観光客の方を取り込む可能性です。大学に関しましては、今、出張等で江別市内の大学に来られる方々は札幌市に泊まられているとお聞きしているのですが、その方々の需要などを見込んでのお話と聞いております。

高橋君:野幌森林公園を目的とした観光客をこの宿泊施設に取り込むというのは、果たしてどんなタイプのお客さんなのか想像がつきにくいので、それはまた応募される事業者と引き続き詰めていただきたいと思います。
例えば、大学関係の出張で来られる方は、大学の用事の後、あるいは、その前のお食事といったことも含めて選択されると思います。そうなると、ホテルはもちろんですし、周辺の商業施設などとの兼ね合いもありますので、これは経済部と力を合わせてやっていかなければならないですし、それに見合った質を提供しないと選んでいただけないと思います。これもなかなか難しいと思いますので、申し上げておきたいと思います。
北海道立野幌総合運動公園についてですけれども、選手の方なのか、大会の運営役員の方なのか、そのあたりをよく検討する必要があると思います。選手であれば食事の管理が重要になってきますので、そうしたことを想定した宿泊施設になるのか、大会運営関係者であれば、夜の飲食など、どこでどのように過ごすかということが重要になってくると思います。周辺の商業施設、飲食店等との協議が必要になってくるかと思います。それに挑戦していけるのかどうかということになると思いますので、その点は本当にニーズを慎重に見込んでいただきたいと思います。
例えば、野幌であればJR函館本線を利用するということが想定されますから、JR千歳線ではないというところで、やはり不利な点があります。近隣で言えば、JR千歳線の新札幌駅周辺のホテルがどのような経営状態なのか、あるいは、想定されるクラスと同じくらいの札幌市内のホテルの経営状態がどうなのかというようなこともあわせて調査する必要があると思います。
私は、正直、これは建設部でやることなのかと疑問に思います。建設部の手に余る部分があるかと思いますので、こういうことを進めていくには、やはり経済部とタイアップして慎重に検討していただきたいと思います。
本当にここですばらしいサービスが提供できれば、札幌市に泊まるよりもここのほうがいい宿泊ができるという評価をいただける可能性はあると思いますが、よほどの戦略を市として持っていなければならないと思います。EBRIのようなこともありますので、やはり市がしっかりとその辺を見定めること、どのような事業者が応募してくるかわかりませんけれども、お任せするのではなくて、市としてもしっかりと手をつないでやりとりをしていく必要があると思いますので、そういう点で建設部に今後の意欲といいますか、考えをお伺いします。

区画整理課長:委員がおっしゃられたとおり、宿泊施設の立地に関しては、これまでも、市として願っているところであったのですが、我々としても、サウンディング型市場調査を実施するに当たり、個別に民間事業者にヒアリングを行っております。
それは、基本的には複合利用の用途としてどんな活用ができるかということを目的としていたのですが、宿泊施設の可能性についても、あえて聞いていたところであります。その中では、江別市の特性というか、やはり知られていないという部分がありますので、いろいろなデータを出しながら、民間事業者と、PRも含めて対話しておりました。ただ、色よい声がない中、サウンディング型市場調査を昨年度実施したところであります。公式に土地利用について、江別市が何か考えているということが伝わったのかどうか、まだ何とも言えないですが、幸いにも宿泊施設について、実現性があるというお話をいただいたところであります。それを受けて、今回、事業者の募集に踏み切ったところでございます。
ただ、御心配されるとおり、やはり需要という点では、大会は土曜日、日曜日であったりですとか、江別市の企業でも大学でも出張となるとやはりピンポイントで、継続的な部分ではないところが、これまでホテル事業者としても余りいいお話をいただけなかったところなのかと思っております。そのあたりも、公募をするに当たっては、継続性を含めて判断させていただいて、さらには、今回は宿泊施設ということでターゲットを絞って募集するものですから、多くの事業者から御提案いただければ、我々も幸いだと思っております。
以上のような形で進めさせていただきたいと思っております。

高橋君:例えば、新札幌駅周辺のホテルの稼働率がどうなのかというようなこともチェックしていただきたいと思います。
先日、札幌駅のすぐ近くの商業施設でちょっとした買い物があったのですけれども、江別市から来たことについて、わざわざ遠くからお越しいただきましてありがとうございますと言われてしまいました。やはり、まだまだ江別市は知られていないのだと思いました。大麻地区にしても、野幌地区にしても、本当に便利な場所だとわかれば利用していただける可能性はあると思います。ただ、やはりこちらがきちんと戦略を持つとともに、質的なものが問われると思いますので、そのあたりは慎重かつ丁寧に対応していただきたいと思います。

委員長(石田君):ほかに質疑ございませんか。

石田君:これからなのでわからないと思いますが、この宿泊施設にスポーツ関係者が大型バスで来たときには、野幌駅南口駅前広場のバス停を使うことになりますか。

区画整理課長:基本的に、野幌駅南口駅前広場は公共交通としてのバス停と捉えております。市民交流施設用地の活用に当たっては、この用地の中の駐車場を利用していただくことが基本になると考えております。

石田君:そのことに関しては、公募などでしっかりと周知を図るということでよろしいでしょうか。

区画整理課長:公募要項につきましては、現在、策定中なので、お答えはなかなか難しいところもありますが、基本的に公共交通のためのバス停を活用するような案はないと思っていたところであります。

副委員長(高橋君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。

委員長(石田君):これをもって、建設部所管事項を終結いたします。
建設部退室のため、暫時休憩いたします。(16:11)

委員長(石田君):委員会を再開いたします。(16:12)
最後に、3その他について、各委員から何かございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(16:12)