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平成28年第2回江別市議会定例会会議録(第5号)平成28年6月28日

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年9月6日更新

1 出席議員

27名

議長 三角 芳明 君 副議長 干場 芳子 君 
議員 吉本 和子 君 議員 齋藤 一 君
議員 高橋 典子 君 議員 高間 専逸 君
議員 星 克明 君 議員 島田 泰美 君
議員 諏訪部 容子 君 議員 堀 直人 君
議員 本間 憲一 君 議員 石田 武史 君
議員 清水 直幸 君 議員 角田 一 君
議員 山本 由美子 君 議員 宮本 忠明 君
議員 野村 尚志 君 議員 岡村 繁美 君
議員 鈴木 真由美 君 議員 赤坂 伸一 君
議員 内山 祥弘 君 議員 尾田 善靖 君
議員 齊藤 佐知子 君 議員 徳田 哲 君
議員 宮川 正子 君 議員 相馬 芳佳 君
議員 裏 君子 君    

2 欠席議員

0名

3 説明のため出席した者の職氏名

市長 三好 昇 君 副市長 佐々木 雄二 君
水道事業管理者 佐藤 哲司 君 総務部長 齊藤 俊彦 君
企画政策部長  北川 裕治 君 生活環境部長 高橋 孝也 君
経済部長兼
総合特区推進監
後藤 好人 君 健康福祉部長 真屋 淳子 君
建設部長 安藤 明彦 君 病院事務長 吉岡 和彦 君
消防長 堀江 祐一 君 水道部長 松田 俊樹 君
会計管理者 宮腰 明生 君 総務部次長 土屋 健 君
財政課長 野口 貴行 君 教育委員会委員長 支部 英孝 君
教育長 月田 健二 君 教育部長 渡部 丈司 君
監査委員 中村 秀春 君 監査委員事務局長 出頭 一彦 君
農業委員会会長 萩原 俊裕 君 農業委員会事務局長 川上 誠一 君
選挙管理委員会
委員長
中井 悦子 君 選挙管理委員会
事務局長
金内 隆浩 君

4 事務に従事した事務局員

事務局長 佐藤 貴史 君 次長 錦戸 康成 君
庶務係長 中村 正也 君 議事係長 阿部 昌史 君
主査 壽福 愛佳 君 主任 丹羽 芳徳 君
書記 海谷 祐二朗 君 事務補助員 高橋 杏奈 君
事務補助員 美濃 文 君

5 議事日程

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 諸般の報告
日程第 3 議案第52号 江別市税条例等の一部を改正する条例の制定について
日程第 4 議案第53号 江別市児童福祉施設設置条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 5 議案第54号 江別市子育て支援センター条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 6 議案第55号 江別市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 7 議案第56号 江別第一小学校放課後児童クラブ設置条例の制定について
日程第 8 議案第57号 平成28年度江別市一般会計補正予算(第1号)
日程第 9 意見書案第3号 次期介護保険制度改正における福祉用具、住宅改修の見直しに関する意見書
日程第10 意見書案第4号 スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの配置拡充を求める意見書
日程第11 各委員会所管事務調査について

6 議事次第

◎ 開議宣告

議長(三角芳明君)

これより平成28年第2回江別市議会定例会第15日目の会議を開きます。
ただいまの出席議員は27名で定足数に達しております。

◎ 議事日程

議長(三角芳明君)

本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

◎ 会議録署名議員の指名

議長(三角芳明君)

日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第111条の規定により、
諏訪部議員
徳田議員
を指名いたします。

◎ 諸般の報告

議長(三角芳明君)

日程第2 諸般の報告を事務局長に報告させます。

事務局長(佐藤貴史君)

御報告申し上げます。
本日までに議会提出案件2件を受理いたしております。
以上でございます。

◎ 議案第52号

議長(三角芳明君)

日程第3 議案第52号 江別市税条例等の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
総務文教常任委員長の報告を求めます。

総務文教常任委員長(相馬芳佳君)

ただいま上程されました議案第52号 江別市税条例等の一部を改正する条例の制定について、審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
改正の主な内容ですが、平成28年3月31日に地方税法等の一部を改正する等の法律が公布されたことに伴い、軽自動車税における環境性能割の創設及び種別割への変更や、法人市民税の法人税割の税率引き下げのほか、個人市民税の医療費控除の特例の創設など、所要の改正を行うものであります。
主な質疑の状況を申し上げますと、法人市民税の改正による税収への影響についての質疑があり、答弁では、3.7%の税率引き下げにより、平成28年度予算の調定額約3億5,000万円をもとに試算すると、約1億700万円の減収が見込まれるが、北海道からの交付金が創設され、減収分が補填される仕組みであると述べられております。
また、個人市民税に関して、医療費控除の特例が創設される、医療用から転用されたスイッチOTC医薬品の周知についての質疑に対して、現在、対象となる82の成分が厚生労働省から示されているが、6月下旬以降は具体的な医薬品の品名が同省のホームページに掲載される予定であると答弁されております。
次に、討論の状況について、要約して申し上げます。
初めに、反対の立場の委員からは、軽自動車税率の改正により、平成32年度燃費基準プラス10%以上の軽自動車は非課税となるが、基準を下回るものについては、改正により税率が上がり、市民への影響は避けられない。地方法人税の偏在是正措置の拡大は、消費税10%への増税と消費税を地方財政の主要財源として据えていく狙いと一体のものになっていると考えることから、反対すると述べられております。
一方、賛成の立場の委員からは、自動車取得税のグリーン化機能を維持・強化する環境性能割の創設とグリーン化特例の1年延長は、環境保全の面からも必要なものである。今回の改正は、いわゆる税制抜本改革法に基づき改正された地方税法等に沿ったものであり、国や他の自治体間での賦課に関する手続や税負担の公平性の原則などにより、各自治体において改正しなければならないものと考えることから、賛成すると述べられております。
以上の討論の後、採決を行いました結果、議案第52号については、多数により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
委員会の審査経過と結果につきましては、以上のとおりでありますので、よろしく御決定くださいますようお願い申し上げます。

議長(三角芳明君)

これより総務文教常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で総務文教常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第52号 江別市税条例等の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第52号 江別市税条例等の一部を改正する条例の制定について、反対の立場から討論いたします。
本議案は、平成28年3月31日に公布された地方税法等の一部を改正する等の法律により、それに関連する条例改正をしようとするものですが、そもそもこのたびの地方税法の改正は、消費税を平成29年4月から10%に増税することを前提としたものであることや、黒字大企業を一層優遇する内容などが盛り込まれているなどとして、国会において日本共産党は反対したところです。
当市議会に提案された条例案は、軽自動車税におけるグリーン化特例(軽課)の1年延長や、再生可能エネルギーの導入促進にかかわる償却資産の減額措置など、評価すべきものもあります。
しかし、基本的に消費税の10%への増税を前提としていること、軽自動車税や法人税に関し、認められない問題があることから反対するものです。
軽自動車税については、来年4月に消費税率を10%に引き上げる際に、自動車取得税を廃止することが前提となっています。それによって、自動車取得税における、いわゆるエコカー減税などのグリーン化機能が失われることから、その代替として環境性能割が創設されるものであり、賦課徴収等は、当分の間、北海道が行うとしております。また、税率については、当面2%が上限となっています。
自動車取得税との関係では、単純に比較できるものではありませんが、新車販売台数の約半分は非課税となる見通しとのことで、普通車や軽自動車等、全体では約200億円の減税となるとの試算も見受けられます。
一方、軽自動車においては、例えば、自家用ではこれまでの6段階の区分から非課税、1%、2%の3段階の区分となり、より厳しい燃費基準である平成32年度燃費基準達成車でも影響を受けるなど、増税の範囲は広いとも指摘されています。
法人税に関しては、平成26年の消費税8%への引き上げ時に国税として地方法人税を創設し、地域間の税源の偏在性を是正し、財政力格差の縮小を図るためとして、地方税である法人住民税の一部を地方法人税に組み替え、地方交付税の原資とする仕組みがつくられました。
このたびの改正は、消費税10%への引き上げ時に同様の地域間格差が発生するとして、法人住民税率については、道府県民税について3.2%から1.0%、制限税率2.0%へ、市町村民税では9.7%から6.0%、制限税率8.4%へ引き下げ、その引き下げ分について地方法人税率を4.4%から10.3%へ5.9ポイント引き上げ、地方交付税原資化の規模を拡大しようとするものです。
そもそも自治体間の税収格差の是正は、地方交付税の財源保障と財政調整の両機能を強化することでなされるべきであり、今回の改正においても、税収の偏在是正措置の拡大は、消費税10%への増税と消費税を地方財政の主要財源に据えていく狙いと一体のものとなっていることから、反対するものです。
そもそも消費税は、所得にかかわらず一定の税率を課すことから、特に低所得者にとって負担が重く逆進性が高いものと言われ、富の再分配という税の重要な機能を損なうことになると指摘されています。消費税を5%から8%へ増税した際、消費が急速に落ち込み、経済も悪化したことを踏まえれば、10%への増税は中止すべきものであり、消費税増税を前提とした税制改正は認めるべきではないことを加えて指摘し、議案第52号の反対討論といたします。

議長(三角芳明君)

ほかに討論ありませんか。

赤坂伸一君

議案第52号 江別市税条例等の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場で討論いたします。
本条例改正は、税制抜本改革法に基づき、本年3月31日、地方税法等の一部を改正する等の法律が公布され、これに沿ったもので、国や他の自治体間での賦課に関する手続や税負担の公平性の原則などから、各自治体において改正しなければならないものであります。
改正の内容につきましては、当初の提案理由説明、そして今ほどの委員長報告でも述べられておりましたが、とりわけこのうちグリーン化特例の1年延長規定は、環境保全の面から必要なものであること。また、自動車取得税の廃止に伴い、自動車取得税の66.5%を市町村に交付する自動車取得税交付金も廃止となり、環境性能割を創設しなければ当市の歳入が減少となることから財政運営に影響が生じかねません。
特に、法人市民税の法人税割の税率の引き下げについては、引き下げ分に相当する財源が確保された上で、全額、地方交付税の原資となる国税の地方法人税を引き上げることで、法人課税の地域間の税源の偏在性を是正し、財政力格差の縮小を図るものであることから、これも自治体にとって不可欠なものであると考えます。
以上により、今回の江別市税条例等の一部を改正する条例の制定について、賛成の討論といたします。

議長(三角芳明君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第52号を起立により採決いたします。
議案第52号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第53号ないし議会第56号

議長(三角芳明君)

日程第4ないし第7 議案第53号 江別市児童福祉施設設置条例の一部を改正する条例の制定について、議案第54号 江別市子育て支援センター条例の一部を改正する条例の制定について、議案第55号 江別市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第56号 江別第一小学校放課後児童クラブ設置条例の制定について、以上4件を一括議題といたします。
生活福祉常任委員長の報告を求めます。

生活福祉常任委員長(尾田善靖君)

ただいま上程されました議案4件につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
初めに、議案第53号 江別市児童福祉施設設置条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第54号 江別市子育て支援センター条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
これら2件の議案は、保育の提供体制及び地域子育て支援サービスの充実を図るため、老朽化した白樺保育園及び若草乳児保育園を建てかえて統合するよつば保育園、及び園に併設する子育て支援センターぽろっこを開設することから、所要の改正を行うものであります。
議案第53号は、児童福祉施設の種類、名称、位置及び定員を定めた表から白樺保育園及び若草乳児保育園を削り、新たによつば保育園を、議案第54号は、新設する子育て支援センターぽろっこの名称、位置、開館時間、休館日及び利用者の範囲をそれぞれ加えようとするものであります。
以上の説明を受け、結審いたしましたところ、討論はなく、議案第53号及び議案第54号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、議案第55号 江別市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本改正は、保育ニーズに応えるための保育施設等が不足していることから、小規模保育事業等における保育士配置等の要件を弾力化するため、国において、家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部が改正されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
改正内容につきましては、小規模保育事業所A型及び保育所型事業所内保育事業所の保育士の配置基準について、当分の間、幼稚園教諭、小学校教諭及び養護教諭を保育士として算定できるものとするほか、一定の条件のもとで子育て支援員研修を修了した者などを配置できる特例を定めるものです。
このほか、建築基準法施行令等の一部改正に伴い、避難階段付室に設ける排煙設備等の性能について規定するものです。
主な質疑の状況について申し上げますと、特例としての配置が認められる、保育士と同等の知識及び経験を有すると市長が認める者の要件についての質疑に対し、答弁では、保育士資格を有さないが、当該施設での十分な業務経験を有する者、子育て支援研修を修了した者、保育の知識や技術を習得する認定研修を受けた家庭的保育者などを想定しており、北海道が定める基準との整合を図る中で決定していきたいと述べられております。
また、江別市の待機児童は、国が言うように即効的な対応が必要な状況かとの質疑に対し、答弁では、4月1日現在で国が定義する待機児童は発生していないものの、特定の保育園を希望している方や育児休業中の方など潜在的な待機者については、前年の39名から105名へと大幅にふえている。これは、子ども・子育て支援新制度の開始により保育の認定要件が変わり、求職活動中の入園申請が可能となったことも関係していると述べられております。
次に、討論の状況について申し上げますと、初めに、反対の立場の委員からは、江別市は、小規模保育事業所等に対し年に1回の監査を行い、保育内容の確認を行っているとのことであるが、保育士不足への根本的な対策を講じなければ、保育の安全・安心が維持できなくなることが危惧される。厚生労働省の調査では、潜在保育士は80万人弱と言われているが、専門性や勤務実態からかけ離れた処遇の低さを改善することこそ、潜在保育士の現場復帰を促し、保育士不足の解消につながるものと考える。何より重要なことは安全・安心の保育を保障することであり、保育士の配置基準を引き下げるべきではないと考えることから、反対すると述べられております。
一方、賛成の立場の委員からは、政府は、平成25年4月から、待機児童解消加速化プランに基づき、保育の受け皿の拡大、保育士の処遇や勤務環境の改善を進めてきたが、女性の活躍促進により女性の就業者数がふえたことから保育の需要が増しており、さらなる待機児童解消対策に取り組んでいるところである。現在のところ、市内には保育士配置基準の特例を適用する事業所がないものの、子育て世代の転入を政策の柱としている江別市として、潜在的待機児童105名を有することに鑑み、多様な対応をとれるよう準備しておくことも必要であり、政府の暫定的な措置とはいえ、現時点でとり得る現実に即した具体的な対応であると考えることから、賛成すると述べられております。
以上の討論の後、採決を行いました結果、議案第55号については、多数により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、議案第56号 江別第一小学校放課後児童クラブ設置条例の制定について申し上げます。
本件は、本年10月に供用開始となる江別第一小学校新校舎に、放課後児童クラブ事業のための専用施設を併設することから、当該施設の設置目的、名称、位置、開館時間及び休館日等について定めるものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、指定管理者による管理についての質疑があり、答弁では、放課後児童クラブについては、当分の間、指定管理者による管理は想定しておらず、市が直接施設の管理を行い、事業を委託する方向で、現在、民間事業者を募集していると述べられております。
以上の質疑を経て、結審いたしましたところ、討論はなく、議案第56号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
委員会の審査経過と結果につきましては、以上のとおりでありますので、よろしく御決定くださいますようお願い申し上げます。

議長(三角芳明君)

これより生活福祉常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で生活福祉常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第53号 江別市児童福祉施設設置条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第54号 江別市子育て支援センター条例の一部を改正する条例の制定について、以上2件に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第53号及び議案第54号を一括採決いたします。
議案第53号及び議案第54号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第55号 江別市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。

齋藤 一君

議案第55号 江別市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場から討論します。
国は、待機児童の解消などを目的に緊急対策を打ち出しました。その内容は、既存保育施設の面積や保育士配置の基準などを緩和し、受け入れ枠を広げて、詰め込みによって乗り切ろうというものです。その中身については、父母や保育士、自治体関係者からの不安の声が相次いでいます。
今回の条例改正は、小規模保育事業A型と保育所型事業所内保育事業を対象に保育士配置の要件の弾力化、幼稚園教諭、小学校教諭等の活用や、保育士資格の要件の弾力化などの内容になっています。これは、安全な保育環境と安心して預けられる保育の質を求める保護者の思いに逆行するものです。
今回の条例改正の問題点の一つは、保育士の配置基準の引き下げにあります。
当市の状況としては、ことし開設予定の小規模保育事業所A型では、全員を保育資格者とし、今回の特例は適用させないとのことですが、条例に保育士の配置基準の引き下げを規定してしまえば、保育の質の低下が懸念されます。特例措置とは言っていますが、この特例が終わる具体的目標や状況の想定は曖昧なままになっており、今回の特例が恒常的なものになることも危惧されます。
そもそも保育は、子供の発達、成長を促すものであり、保育士は専門的な知識を持った保育の専門家であり、保育は保育士が行うべきものと考えることから、保育士資格の要件の弾力化もすべきではありません。
今、待機児童がふえていると言われている当市でも、保育士不足が指摘されています。保育士有資格者が安定して働き続けることができるよう、専門性にふさわしい処遇に改善する必要があると考えます。
そして、重要なことは、安全な保育環境と安心して預けられる保育の質を保証することにあり、保育士の配置基準の引き下げ等を行うべきではないと考えます。
以上申し上げ、議案第55号について反対の立場からの討論とします。

議長(三角芳明君)

ほかに討論ありませんか。

山本由美子君

議案第55号 江別市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場で討論に参加いたします。
本条例の一部改正は、保育の需要に応ずるための保育施設等が不足していることに鑑み、小規模保育事業等における保育士配置の要件の弾力化を図るため、厚生労働省令で定める家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準が一部改正されたことに伴い、所要の改正を行うものであり、その内容は、小規模保育事業所A型及び保育所型事業所内保育事業所の保育士の配置基準について、当分の間、幼稚園教諭、小学校教諭及び養護教諭を保育士として配置できる特例を定めるものであります。また、建築基準法施行令の一部改正に伴う字句等の整備を行うものであります。
政府は、昨今の待機児童問題を受け、平成25年4月から待機児童解消加速化プランに基づいて取り組みを進めた結果、保育の受け皿は、平成25年度、26年度の2年間で約21.9万人分が拡大し、さらに保育士の処遇改善・勤務環境の改善を進め、これまで公務員の給与改定に準拠したものとして、平成26年度に2%、月額約6,000円程度、平成27年度に1.9%、月額約6,000円程度の改善を行い、平成27年4月からの子ども・子育て支援新制度では、勤続年数や経験年数に応じ、3%相当、月額約9,000円程度の改善を図ってきたところであります。
さらには、女性の活躍促進に取り組んだ結果、女性の就業者は90万人以上増加し、特にゼロ歳から3歳の子供を持つ25歳から44歳の女性の就業者数は6万人増加することで、保育の需要が増してきており、さらなる待機児童対策に集中的に取り組んでおります。
なお、今回の改正については、現時点では、江別市において特例を実施する施設はないところでありますが、子育て世代の移住を政策の柱としている江別市としても、希望施設に入りたいとか、休職者の受け入れなど潜在的な待機児童数105名を有することに鑑み、多様な対応がとれるよう準備をすることも必要であり、政府の臨時的対応措置とはいえ、現時点でとり得る現実に即した具体的な対応であると考えるものであります。
よって、議案第55号に賛成の立場での討論といたします。

議長(三角芳明君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第55号を起立により採決いたします。
議案第55号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第56号 江別第一小学校放課後児童クラブ設置条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第56号を採決いたします。
議案第56号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第57号

議長(三角芳明君)

日程第8 議案第57号 平成28年度江別市一般会計補正予算(第1号)を議題といたします。
お諮りいたします。
本件に関する総務文教常任委員長報告は、会議規則第37条第3項の規定により省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
初めに、生活福祉常任委員長の報告を求めます。

生活福祉常任委員長(尾田善靖君)

ただいま上程されました議案第57号 平成28年度江別市一般会計補正予算(第1号)につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
今回、審査を行いました当委員会所管分の補正予算は、平成28年度一般会計のうち、健康福祉部所管の4事業であります。
まず、3款民生費、1項社会福祉費の介護サービス提供基盤等整備事業では、特別養護老人ホームにおけるプライバシー保護のための多床室改修に対する補助として2,100万円を、地域介護・福祉空間整備等事業では、地域密着型特別養護老人ホームにおける介護予防・生活支援拠点内の備品整備に対する補助として300万円を追加するものであります。
次に、2項児童福祉費の民間社会福祉施設整備費補助事業では、保育提供体制の拡大と地域子育て支援事業の実施を目的とした認定こども園施設整備に関する補助、及び保育業務支援システム整備に関する補助として1億8,910万3,000円を、待機児童解消対策事業では、小規模保育施設の新設に係る国の補助基準額の増により750万円を追加するものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、特別養護老人ホームにおける多床室の改修状況についての質疑があり、答弁では、今回、プライバシー保護のための改修を行う事業者は、昨年も同じ施設で改修を行っているが、非常に好評を博していることから再度申請してきたものであり、今回で多床室の改修は完了する。市内にはほかにも多床室を有する特別養護老人ホームがあり、北海道からも、今回改修を行う施設の実例を積極的に紹介しながら働きかけを行っているが、補助金以外の事業者負担が生じることから、実施するか否かは施設の経営状況により判断されていると述べられております。
また、民間社会福祉施設整備費補助事業により認定こども園あけぼのはどの程度の定員増が見込まれるかとの質疑に対し、現在は定員が20名であるが、今回の施設整備により、2号認定で21名、3号認定のゼロ歳児で3名、同じく3号認定の1、2歳児で13名と、合わせて37名分の提供体制が増加し、既存の定員に加えると、総定員は57名となる予定であると答弁されております。
以上の質疑を経て結審いたしましたところ、討論はなく、議案第57号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
委員会の審査経過と結果につきましては、以上のとおりでありますので、よろしく御決定くださいますようお願い申し上げます。

議長(三角芳明君)

これより生活福祉常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で生活福祉常任委員長報告を終結いたします。
次に、経済建設常任委員長の報告を求めます。

経済建設常任委員長(野村尚志君)

ただいま上程されました議案第57号 平成28年度江別市一般会計補正予算(第1号)について、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
今回、審査を行いました当委員会所管分の補正予算は、平成28年度一般会計のうち、経済部所管の7款商工費、1項商工費の観光振興計画策定事業に係る補正で、694万2,000円を追加するものであります。
本事業は、平成28年度からの地方版総合戦略の本格的な推進に向けて、改正地域再生法に基づく補助として創設された地方創生推進交付金を活用して、平成29年度の観光振興計画策定に向けて、地域資源や観光資源に関する基礎調査を実施するほか、観光事業を担う人材育成のためのセミナーやワークショップを実施するものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、観光振興計画による市としての目標についての質疑があり、答弁では、当市は、観光地というイメージを持たれることが少ないため、従来の観光という枠に捉われず、江別らしさを出した集客の工夫が必要と考える。えべつ未来づくりビジョンでは、地域資源の発掘と活用、物産と観光を融合した江別ブランドの確立、食と農を生かした観光振興を掲げており、計画においても、当市の強みとなる特産品や物産の発掘、研究、商品化について重点的に取り組むことで、交流人口の増加を目指していきたいと述べられております。
また、観光人材育成事業におけるセミナーやワークショップの実施に関する質疑では、観光商品や特産品等の生産、製造、販売のほか観光情報の発信など、広く観光に携わっている方を対象と考えており、市内事業者だけでなく、江別市で起業を希望している方も想定している。観光振興計画を市内全域に浸透させていくために、できるだけ多くの事業者に集まっていただけるように、開催について広く丁寧に呼びかけていきたいと答弁されております。
そのほか、委託業者の選定、地域おこし協力隊が担う役割、計画を実践する運営体制の検討、地域や市民のかかわり方などについて質疑が交わされております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第57号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
当委員会に付託されました議案第57号の審査の経過と結果については、以上のとおりであります。
よろしく御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(三角芳明君)

これより経済建設常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で経済建設常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第57号 平成28年度江別市一般会計補正予算(第1号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第57号を採決いたします。
議案第57号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 意見書案第3号及び意見書案第4号

議長(三角芳明君)

日程第9及び第10 意見書案第3号 次期介護保険制度改正における福祉用具、住宅改修の見直しに関する意見書及び意見書案第4号 スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの配置拡充を求める意見書、以上2件を一括議題といたします。
提出者は、高間議員、内山議員、高橋議員、本間議員、宮川議員であります。
お諮りいたします。
上程中の意見書案第3号及び意見書案第4号については、あらかじめ議会運営委員会と諮り、提案理由説明、質疑、委員会付託、討論を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
引き続き、意見書案第3号及び意見書案第4号を一括採決いたします。
意見書案第3号及び意見書案第4号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 各委員会所管事務調査について

議長(三角芳明君)

日程第11 各委員会所管事務調査についてを議題といたします。
お諮りいたします。
閉会中における各委員会の所管事務調査について、議会運営委員長より次期議会の会期等運営についてを、総務文教常任委員長より行財政運営について、教育行政について、以上2件を、生活福祉常任委員長より生活環境行政について、保健・福祉行政について、消防行政について、病院事業について、以上4件を、経済建設常任委員長より農業行政について、商工観光行政について、建設行政について、上・下水道事業について、以上4件を、それぞれ閉会中調査したいので承認されたい旨の申し出がありました。これを承認することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。

◎ 閉会宣告

議長(三角芳明君)

今期定例会に付議されました事件は全て議了いたしました。
平成28年第2回江別市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
午後 2時19分 閉会