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平成23年第3回江別市議会会議録(第3号)平成23年9月15日 2ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第

開議宣告

議長(尾田善靖君)

 これより平成23年第3回江別市議会定例会第9日目の会議を開きます。
 ただいまの出席議員は25名で定足数に達しております。

議事日程

議長(尾田善靖君)

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

諸般の報告

議長(尾田善靖君)

 次に、諸般の報告を事務局長に報告させます。

事務局長(鈴木正志君)

 ご報告申し上げます。
 本間議員より、本日及び明日の会議に欠席する旨の通告がございました。
 以上でございます。

会議録署名議員の指名

議長(尾田善靖君)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議規則第111条の規定により、高間議員、森好議員を指名いたします。

一般質問

議長(尾田善靖君)

 日程第2 一般質問を順次行います。
 内山祥弘議員の小中学校のトイレの整備について外2件についての質問を許します。通告時間25分。

内山祥弘君

 民主・市民の会の内山祥弘でございます。
 質問に先立ちまして、一言ご挨拶を申し上げます。本年4月の江別市議会議員選挙におきまして、市民の皆様方から多くのご支援をいただき、初当選をさせていただきましたことに、遅くなりましたが深く感謝を申し上げますとともに、その責務の重さを心に刻み付け、今後の議会活動を進めていく所存であることを申し上げます。また、三好市長をはじめ、先輩議員の皆様、市職員の皆様には、ご指導、ごべんたつを賜りますよう遅ればせながらよろしくお願い申し上げます。
 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。
 1番目に、小中学校のトイレの整備について質問をいたします。
 学校のトイレの洋式化を含めた環境整備については、これまでも過去に何度か一般質問があり、直近では平成16年に取り上げられていると把握しております。ちなみに、そのときのご答弁では、小中学校の洋式トイレの設置率は、小学校では平均33.8%、中学校では平均26.4%で低いという認識を持っているとのことでございました。しかしながら、現在の社会状況の変化及びその後の整備状況も含めまして、改めて質問をしたいと思います。
 現在の社会状況、あるいは意識の変化といたしまして、さきの東日本大震災の教訓として、学校の耐震化とともに、避難場所としての施設機能の強化が重要となっております。学校等の避難場所には、若者や壮年の方ばかりではなく、足腰の機能が低下した高齢者や障がいのある方も多数来られます。そのような方々にとりましては、和式トイレを使用することは極めて困難でありますが、洋式トイレは、介助の際や身体への負担をより少なく使用することができます。それゆえ、今述べた災害時もそうですが、平時における地域への学校開放という面からも、トイレの洋式化を含めたバリアフリーに対応したトイレの環境整備の必要性が高まっております。もちろん、ふだん、学校で学習し、生活する児童生徒にとりましても、学校トイレの洋式化は、時代の必然的な流れであります。現在、多くの家庭では洋式トイレとなっており、また、先日実施した生活福祉常任委員会の所管施設等調査でも実際に確認しましたが、幼稚園や保育園のトイレもほとんどが洋式というお話を伺っております。そのように子供たちを取り巻く環境の変化の中、小学校新一年生など低学年児の中には、和式トイレに不慣れなため、トイレを我慢してしまう児童もいるとのことです。また、体調不良や虚弱体質などにより、トイレの心配や気掛かりを持って過ごしている児童生徒もおります。中には、トイレを利用できる休み時間が限られているため、トイレを我慢せざるを得ない児童生徒もいるのではないでしょうか。それゆえ、子供たちの健康への影響が心配されます。
 加えて、思春期・成長期の生徒にとっては、他人の目などが必要以上に気になる年頃でもあり、トイレに関する事柄もプライベートなこととして、敏感に考え行動する生徒が少なからずいることは、我々の子供時代を思い起こしても想像がつくのではないでしょうか。
 そのようなことから、児童生徒が快適に安心して学習活動に集中できる環境を整えることは、学校の居心地感を高め、学習意欲の向上や学習に向かう姿勢の改善にもつながると考えます。また、トイレの洋式化には、清掃のしやすさなどの衛生面や節水できる等のメリットもあるとのことです。
 以上のことから、避難場所として、また、学習環境を充実させるという観点から、小中学校のトイレの洋式化などトイレ環境の整備・改善を一層進めるべきと考えます。これまでも、各学校の要望などを踏まえ、逐次トイレの洋式化を進めてきたと思いますが、今後は、全てのトイレの洋式化も視野に入れつつ、あるいは一定の目標値を持って計画的に整備していくべきと考えます。
 そこで、質問をいたします。
 1点目は、各小中学校におけるトイレの洋式化の現状と達成率について、2点目は、教職員・PTA用トイレの洋式化率について、3点目は、今後の計画、また、もしありましたら達成目標と完了年次について、4点目は、児童生徒への配慮と学校が避難場所であるということを踏まえたバリアフリー計画についてお伺いいたします。
 次に、セラミックアートセンターについて質問をいたします。
 さきの平成23年第2回定例会において提案された補正予算に、セラミックアートセンターの改修工事費約1,833万円が計上され、議会としても議決をしたところであります。本事業は、市長の補正予算の説明によりますと、市民の芸術文化活動の一層の振興を図るため、企画展示室を市民ギャラリーに活用するなど幅広い利活用を促進するための改修経費とのことでありました。具体的な工事内容といたしましては、企画展示室において、陶芸作品以外の絵画や写真等の展示にも対応できるパネルやLED照明の整備などということでございました。これは、今後4年間、セラミックアートセンターのより一層の利活用に向けた市長の意気込みの表れであると考えます。確かに、変化をもたらそうという意気込みや、一層の利活用に向けた施設整備、言うなれば、箱物整備ももちろん必要ですが、それ以上に今日的課題として言われている、どのように使っていくのかという中身の問題、すなわち今後の一層の利活用に向けた活動や運営の在り方、その計画や見込みがより重要であると考えます。
 皆様もご存じのとおり、本施設は、やきものと古くから関わりの深い本市のれんがとやきものをキーワードとして平成6年に開館した芸術文化施設です。主な施設内容としては、常設展示室、企画展示室、作陶工房、その他に、ラウンジや研修室、図書室などからなっております。また、エントランスロビーでは、大きな窓から野幌原始林の風景を眺めながらのロビーコンサートも定期的に行われております。
 本施設は、市民の芸術文化の振興及び創出を図り、また、れんがとやきもののまち江別のシンボル的存在として伝統文化を未来に引き継ぐとともに、北海道のやきもの文化発信の拠点としても位置付けられるものと考えます。したがいまして、今後も将来にわたって多くの市民や利用者に親しまれつつ、安定的かつ発展的に施設の運営を継続していかなければなりません。しかしながら、そのためにはまず、本施設の運用面におけるこれまでの決算推移と現状について、改めて明らかにしなければなりません。
 まず、本施設の過去の決算状況を見ますと、直近の平成21年度の決算状況は、歳出が約5,746万円に対して、歳入が約989万円であり、差引きはマイナス約4,757万円、歳出に対する歳入の割合は約17.2%となっております。また、開館当初からの推移を見ますと、平成7年度は、歳出が約1億988万円に対して、歳入が約989万円であり、差引きはマイナス約1億円、歳出に対する歳入の割合は約9%です。その後は、平成13年度まではほぼ同様の状況が続き、平成14年度以降は、歳入はそれほど変化がないものの、歳出の大幅な削減により、歳出は約7,000万円から約5,300万円の間で減少し、歳出歳入差引きはマイナス約6,300万円から約4,800万円の間で減少傾向で推移しております。いずれにしても、歳出に対する歳入の割合は、10%前後で推移しております。
 一方、本施設の利用者数について申し上げますと、利用者総数は年度ごとにばらつきがあるものの、約1万5,000人から約2万5,000人の間でほぼ横ばいとなっており、施設・事業ごとに見ますと、現在、常設展観覧者は5,000人前後、工房利用者は2,000人前後で緩やかな減少傾向にあります。一方、企画展観覧者や陶芸教室の利用者は、年度ごとに変動はあるものの、必ずしも減少しているというわけではありません。また、改修予定である企画展示室の市民への貸室としてのこれまでの実績は、平成6年度の2回と平成17年度の1回の計3回です。以上が、本施設の運用面での過去の推移と現状に係る概要であります。
 もちろん、本施設は、芸術文化施設として必ずしも収益性を要求されるものではなく、また、集客以外にも所蔵品の収集や管理、研究など本市の芸術文化水準向上に貢献している部分もあると考えます。しかし、市民に対しては、費用に見合うものであると納得していただけるだけの地域文化やまちづくりへの効果について説明責任があるのはもちろんですし、また、市内外を問わず、より多くの方に利用していただけるよう施設の利活用に向けた不断の努力を続けることは当然のことであります。
 そこで、質問をいたします。
 1点目に、このたびの市民ギャラリー等の利活用に向けた補正予算を踏まえて、本施設の在り方についてどのような位置付けをされたのでしょうか。また、本施設が地域文化やまちづくりに果たしている又は果たすべき役割や機能について、改めてお伺いいたします。
 2点目に、本施設の決算状況及び利用状況について、現状をどのように認識されているのかお伺いいたします。
 3点目に、このたび改修する企画展示室は、これまで一般利用は余りなかったわけですが、改修工事を受けて、今後の一層の利活用に向けた計画や取り組み、また、利用見込みについてお伺いいたします。
 4点目に、それ以外の常設展示室、工房、研修室や図書室など本施設の総合的かつ一体的な今後のより一層の利活用に向けた考えと計画についてお伺いいたします。
 最後に、スポーツ政策について質問をいたします。
 第177回通常国会において、スポーツ基本法が成立し、本年8月24日から施行されたところであります。本法律は、昭和36年に制定されたスポーツ振興法を50年ぶりに全部改正したものであります。旧スポーツ振興法の下、今日、スポーツは広く国民に浸透し、心身の健全な発達や豊かな国民生活の形成に大きく寄与し発展してきました。一方、生涯を通じてスポーツを行う目的の多様化や、プロスポーツの発展、スポーツによる国際交流の活発化などスポーツを巡る状況が大きく変化し、その価値や社会的役割の重要性も高まっていることから、スポーツ基本法として改正されたものであります。
 本法律の前文では、初めに、スポーツは世界共通の人類の文化であるとうたい、もって、スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利であると宣言しております。それゆえ、全ての国民がその自発性の下に、各々の関心、適性等に応じて、安全かつ公正な環境の下で日常的にスポーツに親しみ、スポーツを楽しみ、又はスポーツを支える活動に参画することのできる機会が確保されなければならないとされております。そして、このような考え方の下、国、地方公共団体、スポーツ団体などの連携と協働によって、スポーツ施策を総合的かつ計画的に推進するとしております。
 江別市の体育施設としては、市民体育館や青年センター、大麻体育館、東野幌体育館などの屋内施設、飛烏山公園やあけぼのパークゴルフ場などの屋外施設が整備・運営されております。また、以前は、全道的な規模の陸上競技大会も数多く実施されていた北海道立野幌総合運動公園もあり、それ以外にも多くの民間のスポーツ施設が存在しております。このように、運動施設が整っている環境の下、また、比較的低額な使用料など気軽に利用できる条件もあり、周辺市町村に比べても多くの市民が日常的にスポーツに親しんでおります。そのことによって、市民の心身の健康保持・増進が図られ、現在、医療費がますます増大しているという国家的な課題に対する貢献度も大きいものと考えます。
 また、小学校、中学校、高校、大学におきまして、全道、全国レベルの競技水準を有する競技者がおり団体もあります。さらには、韓国のテグで開催された世界陸上競技選手権大会に、十種競技の日本記録保持者として出場していた右代啓祐氏も江別市出身とのことです。陸上の分野では、他に、北風沙織氏も、現在、日本のトップレベルで活躍されています。その他、クラブチームとしては、サッカーのクラブフィールズ・ノルブリッツ北海道が江別市をホームタウンとしており、女子チームのクラブフィールズ・リンダからは、先日のFIFA女子ワールドカップでの優勝、そして、オリンピック予選を無事に突破された熊谷紗希氏が輩出されております。
 このように、多くの市民がスポーツに親しみ、競技レベルも高い本市でありますが、体育館や野球場などの体育施設が徐々に老朽化しています。今後も本市のスポーツ水準を維持し、また、あらゆる世代、健康状態の人がその自発性と適性に応じてスポーツに親しむことができる地域スポーツの推進を図るためには、現在、第4期江別市スポーツ振興計画がありますが、スポーツ基本法の新たな理念の下、改めて、又は第5期同計画に向けて、スポーツ環境の整備やスポーツ施策の充実を図っていく必要があると考えます。
 それでは、質問をいたします。
 まずは、スポーツ施設に関する質問です。
 1点目に、市民体育館、青年センター、大麻体育館は、それぞれ昭和53年、昭和47年、昭和54年に建設され、現在も安全な環境が確保された状態で保守・管理がなされていることとは思いますが、雨漏りや壁の剥落など徐々に老朽化している部分も見受けられます。また、いずれも昭和56年の建築基準法改正以前に建築された建物でありますが、災害時の収容避難所にもなっております。もっとも、私としましては、耐震化に対する緊急度などから、必ずしも耐震化工事ありきではなく、落下物など最低限の防災対策及び避難体制を整えた上で、多少時間が掛かっても体育施設としての使い勝手も含めて計画的な改築等により対応すべきと考えます。したがいまして、それらの屋内体育施設について、今後、そのような改修・改築等に向けた考えはあるのかお伺いいたします。
 2点目として、本市には、陸上競技場として北海道立野幌総合運動公園の陸上競技場があります。本競技場は、昭和63年に国民体育大会の会場として建設された道立として唯一の陸上競技場であり、全天候型ウレタン舗装のコースを有し、7,500名の観客を収容できる競技場です。ところが、二、三年前までは、日本陸上競技連盟第3種公認の競技場でありましたが、現在は公認を外れ、公認記録の認められない、すなわち正式な競技大会を行うことができない陸上競技場となっております。
 一方、市内には、以前、公認されていた市営の飛烏山公園陸上競技場がありましたが、北海道立野幌総合運動公園陸上競技場の開設に伴い、その公認を廃止し、平成12年には多目的市民広場あすかに改修されたという経緯がございます。つまり、現在、北海道立野幌総合運動公園陸上競技場の使用を前提にして、飛烏山公園陸上競技場の公認を廃止し、正式な陸上競技場としての位置付けを廃止したにもかかわらず、その前提を欠く状態になっているわけであります。
 本市を含む石狩管内の道央陸上競技協会では、年間10から20の陸上競技大会を開催しておりますが、所管する管内での公認競技場は、現在、千歳市青葉公園陸上競技場のみであります。北海道立野幌総合運動公園にある陸上競技場での競技会の開催は、公認が更新されないこととも関連し、写真判定装置などの施設整備がなされないことにより、平成14年度以降は行われておりません。したがいまして、本市周辺に居住する競技者の移動の負担の観点からも、市として何らかの対応を取る必要があると考えます。
 以上のことから、江別市として、北海道に対し、北海道立野幌総合運動公園にある陸上競技場を改めて必要な施設整備を含めて公認の陸上競技場とするよう働き掛けるべきと考えますが、この間の取り組みと今後の姿勢についてお伺いいたします。
 次に、スポーツ環境の整備についてですが、3点目に、先ほども述べましたように、本市においては、青少年スポーツが盛んであり、その競技レベルも高いものがあります。しかし、それらの活動に対しては、それを支える指導者や保護者の尽力・支援が必要不可欠であります。したがいまして、そのような方々を支援する制度、例えば、指導者の指導中の傷病に対する補償や大会などの移動に掛かる交通費助成等の制度はあるのでしょうか。また、今後、それらを更に充実させていくお考えはあるのか、お伺いいたします。
 次に、地域スポーツ推進の取り組みに関して、4点目に、江別市出身の全国・世界レベルのアスリートが多数おりますが、そのような方々を招き、子供の頃の体験談や苦労話、スポーツの素晴らしさなどについて子供たちに話していただくような講演会等の機会を設けてはいかがでしょうか。このようなことを実施することで、スポーツ意識の向上だけではなく、豊かな人間性やふるさと意識の向上にもつながると考えますが、そのような機会を設けるお考えがあるのかお伺いいたします。
 最後に、5点目として、スポーツ基本法においては、新たに障がい者のスポーツ推進の基本理念も明記されており、江別市として、今後、障がい者のスポーツ推進に向けた取り組みを進めるべきと考えます。ご見解をお伺いします。
 以上で1回目の質問といたします。

議長(尾田善靖君)

 内山議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好昇君)

 内山議員の一般質問にお答え申し上げます。
 まず、避難所トイレのバリアフリー化についてでございますが、避難所である学校は、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律に基づく特定建築物であり、一定規模以上の新築や増改築などの際には、バリアフリー化の工事等を行うことが努力義務とされております。これまでも、大規模改修や特別支援学級における肢体不自由児の状況を踏まえ、バリアフリー化トイレの設置を進めてきたところであります。
 学校によっては、トイレのバリアフリー化に必要な面積の確保が困難な実情もありますが、さきの東日本大震災を契機に、学校は耐震化のための改築や大規模改修を進めているさなかであり、災害時における避難所としての役割も考慮して、可能な限りバリアフリー化の推進に努めてまいりたいと考えております。
 次に、セラミックアートセンターに関しまして、今後の施設の在り方及びビジョンについてでありますが、当センターは、江別市陶芸の里条例に基づき、れんが産業及び陶芸文化の振興の外、生活文化の向上についても設置目的としており、生涯学習を担当している江別市教育委員会が施設管理と事業運営等を補助執行しております。
 近年、市民の芸術文化活動は、生活の豊かさや生きがいを求めて幅広い分野に及んでおり、生涯学習環境の充実がますます求められております。こうした状況を踏まえますと、ご質問の当施設の今後の在り方や役割といたしましては、本市における陶芸文化の振興を基本としながらも、市民の芸術文化活動の発展を支える施設として、絵画等の展示会場をはじめ、ミニコンサートの会場にも使用するなどより広範な利活用を図り、生涯学習の推進に寄与すべきものと考えております。
 私からの答弁は以上でございますが、この他の質問につきましては、教育長外をもってお答え申し上げます。

教育長(月田健二君)

 私からスポーツ振興に向けた市の取り組みについてお答え申し上げます。
 初めに、スポーツ施設についてでありますが、市民体育館、大麻体育館、青年センターにつきましては、いずれも改正建築基準法が施行された昭和56年以前に建設された建築物であり、建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づき、耐震診断を要する施設であります。これらの施設は、いずれも建設から30年以上が経過しておりますが、これまでは日常的なメンテナンスの外、計画的に必要な改修・修繕等を行い、市民のスポーツ活動に支障を来さないよう適宜対応してきております。
 さきの東日本大震災を境として、文部科学省では、屋内社会体育施設について耐震化の取り組み状況に関する調査が始められており、今後は、学校施設の耐震化対応と歩調を合わせ、これらスポーツ施設の耐震化を含めた安全対策についても目が向けられる状況となってまいりました。
 江別市教育委員会といたしましては、これらのことを踏まえ、まずは、3施設の耐震診断の実施を最優先に取り組むこととし、その診断結果に基づき、施設ごとに補強するのか、改築するのか方針を定め、避難所としても役割を果たすことができるよう文部科学省の緊急提言に基づく天井材、照明器具などの非構造部材の点検等についても取り組む必要があると考えております。
 次に、北海道立野幌総合運動公園の陸上競技場についてでありますが、本施設を管理する財団法人北海道体育文化協会と所管する北海道に確認したところ、当該競技場の第3種公認については、平成20年10月20日をもって公認期限が切れ、その後更新の手続を行っていないとのことであります。その理由は、公認の要件とされる施設改修経費の外、電気計時装置など関連備品の整備費等に1億数千万円ほどが必要となることや、大会使用等の利用実績が芳しくない状況であることによるものとお聞きしております。
 今後における北海道の取り組みとしては、今年3月に取りまとめられた長寿命化計画により、管理棟、トラックの補修、観客席へアクセスするスロープの設置などバリアフリー化と利用促進を検討することとしております。また、利用促進に向けた方策の検討に当たり、競技団体等の関係者と協議し検討することとしておりますが、現在のところ、公認を再取得する予定はないとのことであります。
 江別市教育委員会としましては、当市における陸上競技振興の観点から、今後の対応について、改めて江別市陸上競技協会等と協議の上、北海道に相談してまいりたいと考えております。
 次に、指導者の育成・支援などスポーツ環境の整備に関し、指導中の傷病に係る補償や大会移動に掛かる交通費等の支援制度についてでございます。指導中の傷病に対する支援制度はございませんが、かねてより、江別市では、指導者はもとより、スポーツ活動に取り組まれる市民に対して、財団法人スポーツ安全協会が普及促進を図っているスポーツ安全保険への加入について、広報やスポーツ施設などの窓口等でお知らせし、呼び掛けております。また、体育館や学校体育施設開放等を利用する団体、クラブ等の登録受付時には、この保険への加入を条件にするなど機会あるごとに加入促進のためのPR等を行っており、今後も継続して取り組んでまいります。なお、この保険については、団体加入が基本であり、加入者の傷害や死亡、他者への賠償等についても一定程度の補償がなされるものであり、団体の構成員である指導者についても適用されるものであります。
 次に、スポーツ大会に出場する支援制度についてでありますが、現在、江別市教育委員会が設けている制度としては、江別市スポーツ大会出場奨励金制度により、全道、全国大会に出場する青少年や監督などの指導者も含め、掛かる経費の一部について助成措置を講じているほか、特に、北海道中学校体育連盟が主催する全道、全国規模の大会にあっては、選手だけではなく、指導者に対しても交通費や宿泊費を支援しております。これらの青少年のスポーツ振興を支援する取り組みについては、今後も継続してまいりたいと考えております。
 次に、地域スポーツのより一層の推進を図る取り組みとして、江別市出身や江別市にゆかりのあるスポーツ界のトップアスリートの活用による講演等の機会提供についてでありますが、トップアスリートの成功経験や技術、努力の足跡、他者との関わり等について、スポーツに取り組む青少年や市民が学ぶ機会を設けることは、意義ある取り組みであると認識しております。
 江別市教育委員会では、これまで文部科学省と公益財団法人日本体育協会が推進しているトップアスリート派遣指導事業の積極的な活用や江別市教育委員会が独自で進めている社会人による教育活動等支援事業等の実施により、特に小中学生を中心に、野球、バレーボール、バスケットボールなど幅広くアスリートを招へいして、スポーツの素晴らしさを直接体感できる機会を提供しております。また、本年10月に行われる江別市PTA連合会の事業では、江別市出身で陸上競技400メートルリレーの日本記録メンバーである北風沙織氏の講演会が行われるなど各種団体等においても、トップアスリートを招へいした関連事業が進められております。
 今後とも、江別市体育協会やスポーツ少年団などの競技団体、生涯学習関連団体の外、小中学校、高校、大学などを含め、幅広い関係者と連携を取りながら積極的にアスリートの活用を図ってまいりたいと考えております。
 次に、障がい者のスポーツ推進に向けた取り組みについてでありますが、現在、江別市では、平成17年度を初年度とする第4期江別市スポーツ振興計画を定め、いつでも、どこでも、だれでも、いつまでもスポーツををキャッチフレーズに、各種の施策や事業を展開しているところであります。同計画においては、年齢や性別、障がいの有無などを区分することなく、市民があらゆる機会や場を活用して、生涯にわたってスポーツ活動に親しみ、健康な生活を送ることを目指しています。
 市における障がい者スポーツの取り組みについては、体育施設のバリアフリー化や障がい者スポーツ大会開催への協力、練習場所の提供、指導者の派遣、スポーツ用具等の配備などを行ってきているところであります。このたび、スポーツ基本法の制定により、新たに障がい者スポーツ推進の基本理念が盛り込まれたことを受け、今後は、より一層その振興を図っていかなければならないと考えております。
 江別市教育委員会といたしましては、現行の第4期江別市スポーツ振興計画の計画期間が平成26年度までとなっており、国の基本計画はまだ策定されておりませんが、次期計画については、次期江別市総合計画と歩調を合わせ、前倒しして策定したいと考えており、関係団体等の意見を伺いながら障がい者のスポーツ推進について盛り込んでいきたいと考えております。
 私からは以上でありますが、トイレの洋式化等につきましては、教育部長より答弁いたします。

教育部長(佐藤哲司君)

 私から小中学校のトイレの洋式化とセラミックアートセンター企画展示室の利活用についてご答弁申し上げます。
 初めに、小中学校のトイレの整備に係るトイレの洋式化についてでありますが、洋式トイレは、高齢者から子供まで容易に利用でき、周囲を汚すことが少なく衛生的であることから、既に家庭では一般的になっているところであり、災害時の避難所としての役割など児童生徒以外の利用も考慮して、洋式化を進める必要性は一層高まっていると認識しております。
 トイレの洋式化の推進に当たりましては、これまでも毎年、既存のトイレの面積やトイレブース数、児童生徒数等を総合的に勘案するなど学校の要望を受け、協議の上計画的に進めてきたところであります。トイレの洋式化の現状と達成率につきましては、今年度施工の大麻西小学校を含めますと、小学校では39.6%、中学校では30.6%となっており、教職員・PTA用トイレにつきましては55.3%となっております。
 今後におきましても、洋式トイレが少ない学校を優先し、とりわけ、耐震化などによる大規模改修や改築の際には、可能な限り洋式トイレの比率を高められるよう積極的に推進してまいりたいと考えております。
 次に、セラミックアートセンターについて、決算状況及び利用状況についてでありますが、芸術性の高い陶芸作品を市民が身近な場所で鑑賞できるという当施設の魅力をアピールするため、開館当初は、グレードの高い展覧会の開催経費や施設運営経費に見合う収入が得られていなかったことから、決算収支は大幅なマイナスとなっておりました。近年は、費用対効果を考えた事業運営の工夫を重ね、収支の差の縮減に努めてきたところでありますが、引き続き、経費の節減と収入の確保に努める必要があると認識しております。
 また、利用状況につきましては、開館当初は、年間3万8,000人を超える利用がありましたが、近年は、1万7,000人前後で推移しており、今後は、幅広い分野に多面的に施設を利活用することによって利用増を図っていく取り組みが必要であると認識しております。
 次に、今後の企画展示室などの利活用についての考え方や取り組み内容でありますが、企画展示室につきましては、絵画、書、写真をはじめとした幅広い芸術分野での展示に対応できる、いわゆる市民ギャラリー的な仕様に改修を行い、様々な市民文化活動に利用できる多目的なスペースを提供しようとするものであります。
 改修後の利用見込みにつきましては、関係団体に打診したところ、一定の好感触は得ておりますが、しゅん工後においては、多面的な利用が可能になりますので、現時点では、具体的な利用件数を想定するまでには至っておりません。より多くの市民に利用していただくためには、施設使用料の在り方や展示設備の充実、学芸員による展示技術の助言等の人的サービスの向上などについて検討が必要と考えております。着工はこれからでありますので、年末のしゅん工に向けて、関係団体はもとより、広く市民にPRし、企画展示室の利用者層の拡大を図ってまいりたいと考えております。
 次に、企画展示室以外で比較的利用頻度が低い施設の全体的な今後の利活用についてでありますが、これまで、ロビーを発表や展示の場に活用し、コンサート、書道パフォーマンス、クラフトマーケット、風呂敷コンテストなど様々な分野のイベントや事業を行い、当施設を訪れる多くの市民に楽しんでいただき、市民の交流にも一定の役割を果たしてきております。
 江別市教育委員会としては、基本的に、施設は使われてこそ意味があるとの考え方に立っておりますので、今後も恵まれた環境を最大限に生かし、施設の多面的な利活用の促進に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

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