平成23年第1回江別市議会会議録(第1号)平成23年3月2日 4ページ
6 議事次第の続き
議案第20号ないし議案第27号
議長(坂下博幸君)
日程第19ないし第26 議案第20号 平成23年度江別市一般会計予算、議案第21号 平成23年度江別市国民健康保険特別会計予算、議案第22号 平成23年度江別市後期高齢者医療特別会計予算、議案第23号 平成23年度江別市介護保険特別会計予算、議案第24号 平成23年度江別市基本財産基金運用特別会計予算、議案第25号 平成23年度江別市水道事業会計予算、議案第26号 平成23年度江別市下水道事業会計予算及び議案第27号 平成23年度江別市病院事業会計予算、以上8件を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
市長(三好昇君)
ただいま上程されました平成23年度各会計予算案及びこれに関連する諸案件をご審議いただくに当たり、私の市政に関する基本的な考え方と予算の大綱についてご説明申し上げます。
初めに、今定例会は、私の任期の最後の議会となりますことから、この4年間の市政運営を振り返り、所信の一端を申し上げさせていただきたいと思います。
私が市長に就任しました平成19年は、国の財政赤字の解消を目的とした三位一体改革や構造改革に伴う地域格差の拡大が江別市の市政運営にも深刻な影響を及ぼし始め、本格的な少子高齢・人口減少とあいまって、かつて経験したことのない局面に突入した時期でもありました。
このような状況を背景に、当時の江別市には、江別市立病院の再建や江別の顔づくり事業の推進、えべつみらいビルへの企業誘致、農業をはじめとした地域産業の活性化、市民協働の推進など解決すべき課題が山積しており、正に前途多難の船出であったと感じております。
こうした中、私は、総合計画に掲げた人が輝く共生のまちの実現を目指し、市民協働の推進、未来への投資、改革の推進という三つの基本姿勢の下、この4年間、全身全霊を傾けて市政運営に取り組んでまいりました。
中でも、私が最優先に取り組んだ課題は、江別市立病院の再生であります。内科医の確保や産婦人科、循環器科の再開など診療体制の充実を図るとともに、北海道の総合内科医養成研修センターとして指定を受けたことにより、江別市立病院で医師が育ち、道内各地の医療の担い手として羽ばたき、そして昨年から今年に掛け、3名の若い医師が再びこの江別市立病院に戻って来るという医師の循環システムが病院長はじめ病院関係者の努力により確立されつつあります。このほか、近隣自治体の要請に基づき医師を派遣する広域的な医療連携なども進みつつあり、地域に開かれた病院再生への取り組みが着実に成果を上げてきております。
さて、私が市政運営を行うに当たり、常に基本として心掛けてきたことは、市民協働の視点であります。これからの自治体運営は、市民との適切な役割分担が重要です。このため、市民協働の核となる自治会活動の活性化を図るとともに、市民活動センターへの支援などを通じて市民活動の拡大に努めてきたほか、市民が主役のまちづくりを進める上での最高規範となる江別市自治基本条例を制定し、市政への市民参加の仕組みづくりを進めるなど市民と共に歩むまちづくりを進めてまいりました。その上で、江別の未来を支える子供たちのために、待機児童の解消や各種子育てサポート事業など子供を生み育てる環境の充実に努めるとともに、学校教育においても、学習能力や体力の向上など子供たちが元気で学べる教育環境づくりを進めてまいりました。また、近い将来の全市的な高齢化を見据え、最も高齢化が進行している大麻地区をモデルとして、誰もが住みやすいまちづくりに取り組んできたところであります。
次に、産業振興の分野についてでありますが、まず、就任当時の大きな課題であったえべつみらいビルについては、江別の優れた人材を活用する観点から企業誘致を進めた結果、コールセンターという江別の新たなビジネスモデルを生み出すことができ、現在では、600名余の雇用の場が創出されているところであります。
また、農業振興については、江別小麦めんなど農商工連携による食品産業の高付加価値化の取り組みが国の農商工連携88選に選ばれるなど江別ブランドが全国的な評価を得たところであります。こうした取り組みを発展させるため、私は、RTNパークを従来の先端技術産業に加え、新たに食をターゲットとした用途にも拡大し、市内大学や研究機関など知的資源を活用することによってインセンティブを高め、食品関連企業の誘致を進めてまいりました。このような知的資源の活用は、産業振興の面にとどまらず、市内4大学、江別商工会議所との包括協定に基づき、福祉分野や教育分野、地域イベントなどそれぞれの大学の得意分野を生かした多彩な取り組みへとつながってきております。
この他、地域経済の活性化を図るため、公共工事における市内企業の受注機会の拡大や市の事務事業の執行における市内業者からの優先購入などを行ってきたほか、現在は、プレミアム建設券の発行支援を進めるなど域内消費の拡大に向け様々な取り組みを行っているところであります。
次に、江別が目指すべき都市像についてでありますが、江別の将来を見据え、持続可能な都市へと転換していくためには、コンパクトなまちづくりの視点が不可欠であります。その象徴とも言える江別の顔づくり事業については、本年秋の新駅舎の供用開始に向け、連続立体交差事業が着実に進められているほか、来年度からは、街路事業と土地区画整理事業も動き始めるなどいよいよ事業全体が本格化しようとしております。
これに加えて、将来の都市像のキーワードとなるのが環境であります。環境に配慮したまちづくりを進めるため、太陽光発電やカーシェアリング、街路灯のLED化など環境都市としての基盤整備に努めるとともに、循環型社会の実現に向け、市民一人ひとりが関心を持ち、行動していくための環境教育に取り組んでまいりました。
さらに、こうした様々な課題に対応し、市民ニーズに的確に応えていくため、効率的な組織体制の整備や行政評価制度の充実、江別市土地開発公社の解散に向けた取り組みなど行政改革に取り組むとともに、基礎自治体として自立した行政運営を進めるための自主財源の確保など持続可能な行財政システムの確立に努めてまいりました。
こうした課題の解決に当たっては、常にスピードと総合性を持って取り組んできたところでありますが、その過程は、決して平たんな道のりではありませんでした。様々な課題に直面するたびに、市民の皆様や議員の皆様の声を聞き、議論を繰り返し、ご協力いただいたことにより、その都度道が開けてきたものと考えております。この間の皆様からいただいた温かいご支援、ご協力に心から感謝申し上げるとともに、皆様のこのまちを愛する思いの深さを実感させられた4年間でもありました。
さて、本年4月は、市長及び市議会議員の改選期に当たりますことから、このたびの予算案は、市政運営の基本となる経費を中心とした、いわゆる骨格予算として編成しております。このため、お示しした予算案は、私が就任当初に市民の皆様に約束した、みんなが元気でやさしい街、子どもたちの未来を育む教育・文化の街、多彩な産業活動を生み出す活力あふれる街、市民とともに歩む街、確かな明日に向かってしっかり歩き出す街という五つのまちづくりの考え方を基本としつつ、継続事業や既に決定されている事業、経済活性化や雇用など緊急性の高い事業のみを計上したところであり、政策判断に委ねる事業については、今後措置することとしております。
その結果、平成23年度の各会計予算規模と前年度当初予算との比較においては、一般会計が386億4,500万円で6.1%の減、特別会計が208億4,750万円で5.9%の増、企業会計が155億9,172万7,000円で5.2%の増となったことから、合計750億8,422万7,000円で0.8%の減となるものであります。
以下、平成23年度の予算案の概要について申し上げます。
第1に、環境と調和する都市の構築について申し上げます。
持続可能なまちづくりを進めるためには、まず、市民自らが身近な暮らしの中から環境負荷軽減のための具体的な行動を起こさなければなりません。そこで、市民の環境や自然エネルギーに対する意識啓発を図るため、市民環境講座や環境広場の開催を継続するほか、出前ミニエコ講座を新たに開講し、環境の大切さを市民に積極的に働き掛けてまいります。さらに、子供の頃から環境問題に関心が持てるよう、環境学校の開催や遊びを通してごみの減量を学べる買物ゲームなどの環境学習を拡大してまいります。
また、市道街路樹の維持管理においては、景観の創出などを目的に定期的なせん定を行うとともに、Co2削減のため、植樹や街路樹の補植を進めてまいります。
次に、ごみの発生・排出の抑制等においては、市民団体や小売事業者との連携を図りながら、マイバッグ持参運動の推進や家庭から出る廃食油の回収等について啓発するほか、生ごみ堆肥化容器等の購入助成を継続してまいります。
第2に、明日につながる産業の振興について申し上げます。
江別市には、食品や健康に関する学部を擁する四つの大学が存在し、食品加工に関する研究施設もあります。こういった知的資源と多彩な知識や経験を持つ人と人とをつなぎ、また、大都市に隣接するという地理的優位性を生かすことで、江別産品のブランド化を加速させることができます。
そこで、地元農産物等の製品化の際に、製品の高付加価値化や販売促進に活用できる補助を継続するほか、全国に販路を拡大するための補助を新設するなど支援の充実を図ってまいります。
さらに引き続き、農産物直売所、貸し農園、農産物加工品などを活用した市民交流事業を進め、札幌圏の親子を対象に農業体験ツアーを継続して実施するほか、引き続き食育推進計画の策定を進めてまいります。
次に、雇用の創出のために、産学官民連携による産業振興、人材育成等、地域振興に関する研修会を支援するほか、市内企業との情報交換に努め、必要な支援を行ってまいります。
また、北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区構想の推進による大学や研究機関と連携した食の知の拠点づくりを推進し、RTNパークへの食品産業誘致などを積極的に進めてまいります。
さらに、就職を希望する高校生に対するビジネスマナーの習得支援や個別カウンセリングなど就職活動の支援を行うとともに、緊急雇用創出事業とふるさと雇用再生特別対策推進事業を合わせて23の事業を実施し、84名の新規雇用を創出いたします。
第3に、安心を感じる保健・医療・福祉の充実について申し上げます。
次代を担う子供たちの健やかな成長を願い、安心して生み育て、仕事も両立できる子育て環境を充実させることは喫緊の課題です。
そこで、民間保育園の施設改築による定員増10名分と認定こども園の新規開設によって確保された21名の定員枠の入所委託費を措置し、待機児の解消や施設の充実に努めてまいります。
さらに、大麻小学校区において新たに開設される放課後児童会の運営費を補助し、一時預かり事業や延長保育事業を実施する園を増やし、新たに民間子育て支援センター2か所を増やすほか、病児・病後児保育の運営費を新たに補助するなど子育て支援施策を拡充してまいります。
また、高齢化社会においては、高齢者が自立し、生きがいを持った生活を実現することが重要であり、そのためには、保健・医療・福祉の充実が求められています。
そこで、高齢者や障がい者の福祉においては、引き続き介護保険や後期高齢者医療制度、障害者自立支援制度などの安定的な運営を図り、各種介護保険予防事業や地域支援事業を実施してまいります。
さらに、少子高齢化が進展する中、誰もが住みやすいまちづくりを進めるため、大麻団地まちづくり指針における提言を踏まえ、福祉・医療・住宅などが集積するモデル地区の形成に努めてまいります。
また、社会保障においては、老朽化した新栄団地の建て替えに向け、実施設計等に着手するなど低廉で良質な市営住宅の供給に努めてまいります。
次に、保健・医療においては、引き続き各種がん検診など成人検診を推進するほか、子宮けいがん予防、ヒブ及び小児用肺炎球菌の各ワクチン接種費用の助成を行ってまいります。
また、江別市立病院については、総合内科医や麻酔科医の増員、整形外科専門医の招へい、循環器科における血管造影装置の増設などにより診療体制の充実を図るとともに、近隣自治体との医療連携ネットワークづくりや市内医療機関との連携強化などを進め、病院の経営安定化に努めてまいります。
さらに、国民健康保険事業においては、医療費の適正化に向けた特定健診の受診率を高めるための啓発事業を充実し、早期発見・早期治療による医療費の適正化と国民健康保険税の徴収率の向上に努めてまいります。
第4に、安全で快適な都市生活の充実について申し上げます。
全ての人々が安全と快適さを実感できるまちづくりを進めるためには、将来を見据えた都市基盤の整備と犯罪や災害から市民を守る体制づくりが重要であります。
そこで、野幌駅周辺で進めている鉄道高架事業、街路事業、土地区画整理事業を計画的に実施するとともに、地域との連携を深めながら商業等の活性化を継続するなど江別の顔づくり事業を着実に進めてまいります。
また、江別駅こせん人道橋の架け替えに係る実施設計を行うとともに、大麻駅周辺では、バリアフリーに配慮した大麻東駅通りや駅広場の再整備を進めてまいります。
次に、安全な暮らしの確保においては、交通教育指導員による子供たち等への交通安全教育の啓発や、自治会が管理する防犯灯の設置経費を引き続き補助するほか、新たに長寿命で環境負荷の少ないLED照明を補助メニューに追加するなど環境にも配慮してまいります。
また、引き続き生活道路の整備・改修を進めるとともに、雪対策基本計画に基づき、市民との協働の下、除排雪事業や自治会排雪支援事業等を継続して実施するなど交通環境の整備を進め、新たに、自治会等が設置した景観施設の修繕に対する補助を行ってまいります。
さらに、公園整備においては、ワークショップを通じて地元住民が参加する市民参加による公園づくり事業を継続するとともに、身近な公園を市民と市が共に管理する公園アダプト制度を推進するなど市民と協働によるまちづくりを進めてまいります。
次に、危機管理の強化・充実においては、地域の防災力向上のための市民防災講座の開催や、災害時の要援護者支援の啓発を活発化するためパンフレットを配布するほか、大学と連携して、社会福祉施設における避難計画策定に関する調査・研究を進めるなど災害等の非常事態への備えを進めてまいります。
また、上・下水道の整備においては、引き続き石狩東部広域水道企業団の構成団体の一員として事業に参画するとともに、安全で良質な水道水の安定的な供給と大麻地区等の雨水幹線整備や浄化センターの整備などにより、災害に強いインフラの整備を進めてまいります。
第5に、豊かさと創造性を育む生涯学習環境の充実について申し上げます。
自ら学び、主体的に判断し、行動できる生きる力を身に付けた人間性豊かな子供たちの育成のため、学校教育の施策を充実させるとともに、生涯学習の場づくりやスポーツ・文化活動を支援する必要があります。
そこで、子どもの可能性を伸ばす教育の充実においては、必修化となる小学校の外国語活動の充実のため、外国語指導助手を増員するほか、新たに学校支援地域本部にコーディネーターを配置し、退職教員等による小中学校学習サポート事業を実施してまいります。
また、学校における読書環境整備のため、引き続き学校図書館の蔵書を充実するほか、派遣する司書を増員するなどにより、学校図書館の機能を高めてまいります。
さらに、引き続き学校の耐震化推進のため、江別太小学校など2校の耐震化へ向けた調査を実施し、角山小中学校屋内体育館耐震改修の実施設計を行うとともに、大規模改修として大麻西小学校のトイレ改修を行うなど学校施設の整備を進めてまいります。
次に、いじめや不登校などへの対策として、家庭や地域との連携と学校全体での取り組みを推進するため、スクールカウンセラー及び心の教室相談員等による相談体制を充実するほか、学校裏サイトの監視などネットパトロールを実施してまいります。
また、生涯学習においては、学ぶ楽しさや感動、達成感が得られるとともに、学んだ成果を地域に還元することができることを目指し、生涯学習講座や市民大学講座などを継続するほか、優れた芸術や伝統文化に触れる機会も拡充してまいります。
第6に、市民協働によるまちづくりについて申し上げます。
地域の個性や市民の活力が真に生かされた地域社会を実現するためには、まちづくりについて、市民や自治会、市民活動団体、大学・企業などが主体となって議論できる場づくりや、市民と行政とが互いの英知を生かし、活動できる環境づくりが重要です。
そこで、引き続き地域での自治活動に取り組んでいる自治会に対して支援を行うほか、協働のまちづくりを実践している各種団体等への支援制度についての啓発を進め、さらに、市民活動団体と自治会が交流できるセミナー等を実施してまいります。
また、国内・国際交流においては、友好都市土佐市や姉妹都市グレシャム市との相互交流により、異なる文化や風土への理解を醸成するとともに、引き続き江別市国際交流推進協議会への補助を行ってまいります。
第7に、これまでの六つの政策を支える計画実現に向けてについて申し上げます。
第5次江別市総合計画で示した都市像と、私が目指す明日の江別を確かなものにを実現するためには、しっかりとした行財政基盤が必要です。そのためには、第5次江別市総合計画後期基本計画を着実に推進するとともに、行政評価の外部評価を継続するなど行政改革大綱に沿った改革を進め、行財政基盤の確立を図ってまいります。
以上が歳出予算の概要であります。
次に、歳入の見通しの主なものにつきまして、ご説明申し上げます。
まず、市税につきましては、勤労者世帯数の減少などから、個人市民税が減収見込みとなる一方、法人市民税は、一部に業績の回復が見られることなどから増収の見込みとなりました。その結果、市税全体では前年度当初比0.6%減の119億5,800万円を見込んでおります。なお、今後とも市税全般を通じて、公平負担の原則から、税源の的確な把握と収納率の向上に努力してまいります。
次に、地方譲与税や地方消費税交付金は、前年度並みを見込むほか、地方交付税は105億200万円、前年度当初比で7.2%の増と大幅な増加になりました。
また、地方の一般財源的な性格を持つ臨時財政対策債の発行予定額は、19億6,000万円で前年度当初比14.9%減と大幅な減少になりました。
なお、臨時財政対策債の借入れ残高は、直近3年間で4割以上増加しており、その償還に当たっては、全額が地方交付税に算入されるとはいえ、将来その償還財源に多額の交付税財源が充てられることで財政の硬直化が進む懸念があります。したがって、今後とも市税等の自主財源のかん養を進めなくてはならないものと考えております。
また、市債は、臨時財政対策債のほか、江別の顔づくり事業や道路整備等の財源のために発行することとし、総額では28億8,560万円で、前年度当初比19.6%減と大幅な減少になりました。
今後とも、将来世代と現役世代との負担バランスに十分配慮し、市債残高や償還予定額の推移を見据えつつ、投資的事業の重点化・平準化などにより、計画的な発行を行っていかなければならないものと考えております。
以上、平成23年度予算の大綱について申し上げました。
終わりに、昨年は、市内在住の鈴木章博士のノーベル化学賞受賞という輝かしいニュースがありました。これは、たゆまぬ努力と探究心が大輪の花を咲かせたものであり、私たちにこの上ない希望と誇りを与えてくれました。
一方で、なかなか明るさが見えない市内経済の現実と厳しい雇用情勢が続いているものと認識しておりますことから、当面、必要な対策は切れ目なく実施するとともに、子供たちが明るい未来を思い描けるようなまちにするため、ときには英断をもって未来への投資をしっかり行っていかなければならないものと考えております。
今後とも、お互いが優しさや豊かさを実感でき、誰もが元気で活力あふれるまちを目指し、市民、自治会や市民活動団体、大学・企業などと手を携えて、確かな明日に向けて相互に補完しながら共に歩んでまいりたいと考えております。
市民の皆様並びに議員各位の特段のご理解とご協力をお願い申し上げ、平成23年度各会計予算案の説明とさせていただきます。
議長(坂下博幸君)
これより議案第20号ないし議案第27号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
ただいま上程中の議案第20号ほか7件については、9名をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
ただいま設置されました予算特別委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により、五十嵐忠男議員、齊藤佐知子議員、高間専逸議員、林かづき議員、星秀雄議員、干場芳子議員、三角芳明議員、宮川正子議員、森好勇議員、以上9名を指名いたします。
ただいま設置されました予算特別委員会の正副委員長互選及び昼食のため暫時休憩いたします。
午前11時42分 休憩
午後1時00分 再開
議長(坂下博幸君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
この際、報告いたします。
先ほど設置されました予算特別委員会の委員長に齊藤佐知子議員、副委員長に三角芳明議員が互選された旨の報告がありました。
議案第9号
議長(坂下博幸君)
日程第27 議案第9号 江別市職員の給与に関する条例及び企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
副市長(佐々木雄二君)
ただいま上程になりました議案第9号 江別市職員の給与に関する条例及び企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由をご説明申し上げます。
一昨年8月の人事院勧告に基づく給与改定のうち、一般職の給料及び期末勤勉手当の改定につきましては、既に議会の議決を得て実施済みであります。
また、自宅に係る住居手当につきましては、人事院勧告以降、北海道をはじめとする多くの地方自治体が廃止を基本とした見直しを行っている状況にございます。そうした中、本市におきましては、人事院勧告を尊重し、国家公務員の取扱いに準拠するという基本姿勢に立って、自宅に係る住居手当の取扱いについては、職員組合と継続的に協議を重ねてまいりましたが、このたび、当該手当を段階的に廃止することで合意するに至ったものであります。
それでは、改正する条例の内容についてご説明申し上げます。
この条例は、2条と附則からなっており、それぞれの条におきまして、関連する条例を一括して改正しようとするものであります。
まず、第1条の江別市職員の給与に関する条例の一部改正でありますが、第16条中、自己の所有する住宅に係る住居手当に関する規定を削るとともに、条項の整理を行うものであります。
次に、第2条の企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正でありますが、第4条の4第1項中の字句を整備するとともに、自己の所有する住宅に係る住居手当を規定する第2項を削るものであります。
最後に、附則でありますが、第1項は、本条例の施行期日を平成23年4月1日とするものであります。
第2項及び第3項につきましては、本条例の施行日前から引き続き在職する職員のうち、自己の所有する住宅に係る住居手当の支給の対象となる職員に対して、平成23年度から平成25年度までの3年間に限り、平成23年度は月額6,500円、平成24年度は月額5,500円、平成25年度は月額3,500円をそれぞれ支給する経過措置を定めるものであります。
第4項は、施行に関する市長への委任事項について定めるものであります。
以上、提案理由をご説明申し上げましたので、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。
議長(坂下博幸君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
上程中の議案第9号は、予算特別委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
議案第10号
議長(坂下博幸君)
日程第28 議案第10号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
健康福祉部長(鈴木誠君)
ただいま上程になりました議案第10号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由をご説明申し上げます。
改正の理由でありますが、年々医療費が増加していく中、国民健康保険事業の健全な運営を図り、負担能力に応じた公平・適正な課税を行うために、江別市国民健康保険運営協議会の答申を踏まえ、国民健康保険税における基礎課税分及び後期高齢者支援金等課税分の課税限度額を政令基準と同額に改めるほか、国の規則改正に伴い、引用条文の整備を行うものであります。
改正の内容につきましては、第2条第2項ただし書及び第22条に規定する基礎課税額の課税限度額を3万円引き上げて50万円に、第2条第3項ただし書及び第22条に規定する後期高齢者支援金等課税額の課税限度額を1万円引き上げて13万円に改めるものであります。
また、第19条第1項中、第24条の37を第24条の36に改め、地方税法施行規則から引用する条項を整備するものであります。
なお、附則についてでありますが、第1項は、この条例の施行期日を平成23年4月1日からとすることを、第2項は、経過措置をそれぞれ規定するものであります。
以上、提案理由をご説明申し上げましたので、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。
議長(坂下博幸君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
上程中の議案第10号は、予算特別委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
議案第11号
議長(坂下博幸君)
日程第29 議案第11号 江別市水道事業及び公共下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
水道部長(鈴木俊和君)
ただいま上程になりました議案第11号 江別市水道事業及び公共下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由をご説明申し上げます。
改正の理由でありますが、現在、北広島市との行政区域境に隣接する西野幌の一部の区域につきましては、水道水供給の手段がないため、昭和45年、当時の広島町が管理していた西の里開拓専用水道の事業拡大により、当該区域への水道水供給が可能になったことから、同町と協議の上、議会の議決を受け、昭和45年度から給水を受けているところであります。
このほど、平成25年度から石狩東部広域水道企業団拡張事業の供用開始に伴い、当市からの水道水供給が可能になりますことから、所要の改正を行おうとするものであります。
次に、改正の内容でありますが、給水区域に変更が生じるため、第4条第1項中、西野幌の一部北広島市から給水を受けている区域を除くを削り、当市全域を給水区域にするものであります。
また、当該区域へ平成25年度から給水を行うためには、平成23年度から計画的に施設整備事業を開始することになり、事業の実施には、水道法の規定により事業変更の届出を行うための給水区域の改正条例の議決書が必要となるものであります。
なお、付則についてでありますが、この条例の施行期日を水道水供給が可能となる平成25年4月1日からとするものであります。
以上、提案理由をご説明申し上げましたので、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。
議長(坂下博幸君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
上程中の議案第11号は、予算特別委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
議案第12号
議長(坂下博幸君)
日程第30 議案第12号 江別市犯罪及び交通事故のない安全で安心なまちづくり条例の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
生活環境部長(柴垣文春君)
ただいま上程になりました議案第12号 江別市犯罪及び交通事故のない安全で安心なまちづくり条例の制定について、提案理由をご説明申し上げます。
近年、少子高齢化の進展、一人暮らし高齢者の増加、情報化社会の進展など生活を取り巻く環境が大きく変化する中、児童や高齢者が被害者となる犯罪や事故が後を絶ちません。
また、空き巣やひったくりなど日常生活の中で誰もが被害に遭う可能性があり、市や事業者と緊密に連携して、市民一人ひとりが安全で安心なまちづくりに取り組むことが求められております。
このような中で、現行の江別市生活安全条例は、生活の安全確保の必要がある生活安全推進地域を指定し、当該地域で対応を図ることが基本となっていますが、現状は、地域を問わず日常の生活の場での犯罪や事故の防止が課題となっております。
また、現行条例は、まちづくりの基本を定めた江別市自治基本条例の基本理念を盛り込んだものとなっておりません。このため、江別市自治基本条例の趣旨を踏まえた基本理念の下で、市民参加・市民協働により、犯罪及び交通事故のない安全で安心なまちづくりを進めていくために、新たな条例を制定しようとするものであります。
次に、条例の内容でありますが、条例は、全12条をもって構成しており、第1条では、この条例の目的について市民と市の役割を明らかにし、基本となる事項を定めて安心して暮らせるまちの実現を図ることと規定しており、第2条では、用語の定義について規定しております。第3条では、安全で安心なまちづくりの基本理念として、市民と市が協働して安全意識の醸成や地域特性等に応じた活動を行うこと、個人のプライバシーに配慮することなどを規定しており、第4条では、市民の役割について、第5条では、市の役割についてそれぞれ規定しております。第6条では、市民相互の連携体制の整備について、第7条では、市の広報及び啓発活動について、第8条では、市が児童、高齢者及び障がい者の安全を確保する措置を講ずることについて、第9条では、市が保有する公共施設の整備及び管理について、第10条では、市民への情報提供や助言等の支援について、第11条では、犯罪被害者やその親族に対する支援について、第12条では、委任規定をそれぞれ規定しております。
最後に附則でありますが、この条例の施行期日を平成23年4月1日からとするとともに、現行の江別市生活安全条例を廃止することを規定するものであります。
以上、提案理由をご説明申し上げましたので、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。
議長(坂下博幸君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第12号は、生活福祉常任委員会に付託いたします。
議案第3号
議長(坂下博幸君)
日程第31 議案第3号 江別市固定資産評価審査委員会委員の選任についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
市長(三好昇君)
ただいま上程になりました議案第3号 江別市固定資産評価審査委員会委員の選任につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
現在、固定資産評価審査委員会の委員であります佐藤允さんは、平成23年3月31日をもって任期満了となりますが、引き続き委員に選任いたしたく、地方税法第423条第3項の規定によりまして、議会の同意を求めようとするものであります。
佐藤允さんは、昭和21年3月3日生まれで、江別市弥生町11番地の16にお住まいであります。
平成17年4月1日から固定資産評価審査委員会の委員に選任され、固定資産の実態に熟知し、評価等に関して幅広い知識・経験を有する方でありますことから、再任について議会のご同意をお願い申し上げる次第であります。
よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。
議長(坂下博幸君)
お諮りいたします。
本件については、質疑、委員会付託、討論を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
引き続き、議案第3号を採決いたします。
議案第3号は、同意することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第3号は同意することに決しました。
陳情第3号
議長(坂下博幸君)
日程第32 陳情第3号 「学校施設」としての江別小学校を「萩ヶ岡」に残すことを求めることについてを議題といたします。
上程中の陳情第3号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
報告第3号
議長(坂下博幸君)
日程第33 報告第3号 専決処分についてを議題といたします。
本件に対する報告を求めます。
総務部長(斎藤嘉孝君)
ただいま上程になりました報告第3号 専決処分につきまして、ご報告申し上げます。
本件は、交通事故による物的損害に係る賠償についてでございますが、地方自治法第180条第1項の規定に基づき議決されております市長の専決処分事項の指定により、平成23年1月24日に相手方と示談が成立し、専決処分をいたしましたので、同条第2項の規定に基づき、ご報告申し上げるものでございます。
なお、事故内容につきましては、所管の常任委員会には報告済みでございますが、平成22年12月14日午前10時35分頃、江別市工栄町14番地の3の環境事務所敷地内駐車場から公用車を後退させながら発進したところ、斜め後方の敷地内道路に停車中の相手方車両に接触し、右側前部ドア及び右側ドアミラーに損傷が生じたものでございます。
この事故により、相手方に賠償すべき額は17万1,769円、賠償する相手は議案に記載の方であります。
幸い人身事故には至りませんでしたが、職員に対しましては、今後ともより一層の安全確認と安全運転指導の徹底を図ってまいる所存であります。
以上、専決処分についてご報告申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。
議長(坂下博幸君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上をもって、報告第3号を終結いたします。
散会宣告
議長(坂下博幸君)
本日の議事日程は全部終了いたしました。
これをもって散会いたします。
午後1時19分 散会