ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 江別市議会会議録 > 本 会 議 会 議 録 の 閲 覧 > 平成20年分の目次 > 平成20年第1回江別市議会会議録(第4号)平成20年3月13日 2ページ

平成20年第1回江別市議会会議録(第4号)平成20年3月13日 2ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第

開議宣告

議長(星 秀雄君)

 これより平成20年第1回江別市議会定例会第10日目の会議を開きます。
 ただいまの出席議員は27名で定足数に達しております。

議事日程

議長(星 秀雄君)

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

会議録署名議員の指名

議長(星 秀雄君)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議規則第111条の規定により、岡村議員、山本議員を指名いたします。

一般質問

議長(星 秀雄君)

 日程第2 一般質問を順次行います。
 岡英彦議員の顔づくり事業についてほか1件についての質問を許します。通告時間20分。

岡 英彦君

 それでは、通告に従い質問いたします。
 今回は、江別の顔づくり事業とRTNパークの企業誘致の二点について質問させていただきます。
 初めに、顔づくり事業についてお伺いいたします。
 顔づくり事業については、これまでも一般質問の場で数多く取り上げられておりますが、今回、私は、個々の事業の話ではなく、顔づくり事業全体としての目的や目指すべき成果、成果の評価方法、歳出全体の中での事業規模の妥当性という非常に基本的な観点から質問いたします。
 なお、今回申し上げます顔づくり事業の範囲は、鉄道高架事業、土地区画整理事業、街路事業、その他の事業をすべて含めたものとしてとらえております。
 私の問題意識は、顔づくり事業全体としての目的と目指すべき成果の明確化が不十分であり、事業を評価し改善を行うための仕組みができていないのではないかということです。
 公共事業全般に言えることですが、いったん事業がスタートしますと、事業それ自体を行うことや、何かをつくることが目的になってしまい、そもそもその事業を行うことによってどのような社会的な目的を達成しようとしているかを見失う傾向があります。
 行政の仕事の評価・改善をしっかりと行っていくためには、工事がどこまで進んでいるかという進ちょく管理だけでは不十分であり、事業の目的に応じた評価・改善を行わなければなりません。
 そこで、まずは顔づくり事業の目的について確認してみます。江別市の第5次総合計画によりますと、機能的で魅力的な市街地や町並みを形成し、市民が暮らしやすいまちづくりを目指すための一手段として都心地区を整備し、市街地の整備充実を図り、快適な都心、中心市街地を形成するという顔づくり事業が挙げられています。
 また、顔づくり事業の基本計画に当たります都心地区整備基本計画によりますと、その目的は、都心を中心とした南北市街地の一体化によるコンパクトな市街地形成及び商業・業務、交通、文化・交流、居住などの都市機能の充実による中心市街地活性化となっています。
 一方、顔づくり事業が目指すべき成果について確認してみます。
 目指すべき成果とは、何をどのような状態にするかということですが、第5次総合計画や事務事業評価表から関連する項目を拾ってみますと、快適な中心市街地の形成、危険な踏切や交通渋滞の解消、野幌駅利用者の利便性向上、南北一体化した市街地の再整備、土地利用の増進、商業等の活性化などが挙げられています。
 顔づくり事業の目的と目指すべき成果について、幾つか挙げさせていただきましたが、快適な都心の形成という部分を除いては、私は必ずしも分かりやすい形で明確化されているわけではないと考えます。
 市街地整備のようなインフラ整備は多くの目的を持つ事業ですが、目的の一つひとつを明確にする必要があると考えています。そして、その一つひとつの目的に対して、評価・改善を行わなくてはなりません。
 そこで、最初の質問といたしまして、改めて、顔づくり事業における目的と、何をどのような状態にするという成果を考えておられるか、分かりやすい形で、一つひとつ列挙してお答えください。
 次に、成果の評価に関してお伺いいたします。だれの目にも分かりやすい形で成果を示すには、何らかの指標が必要となります。指標というのは、期待している成果そのものを計らなくてはなりませんから、どのような成果を考えているかは、指標の設定に密接にかかわります。
 毎年作成されている施策達成状況報告書では、快適な中心市街地を形成するという顔づくり事業の成果指標として、市民へのアンケート調査による都市機能の市民満足度が挙げられています。
 一方、事務事業評価表では事業の進ちょく率が主な成果指標となっています。
 施策達成状況報告書で都市機能の市民満足度を調査することは悪くはないのですが、この指標と事務事業評価表で評価している事業の進ちょく率では、評価しているものの間の差が大き過ぎ、その他の成果については何をチェックすべきかが定義されておらず、データもない状態になっています。
 結局のところ、顔づくり事業が目指すべき成果について、きっちりとチェックできない形になっていると私は考えます。
 例えば、交通渋滞の解消であれば渋滞の損失時間、駅利用者の利便性向上であれば駅の利用者数、土地利用の増進であれば未利用容積率などの土地利用状況、商業等の活性化であれば商業売上高などをしっかりと把握しなければ、期待する成果を上げているか否かを評価することはできず、事業を行っている意味がないと考えます。
 そこで、2番目の質問といたしまして、1番目の質問でお答えいただく目指すべき成果の一つひとつについて、どのような指標でチェックをするのが適切と考えるかお答えください。
 また、私は、既存の施策達成状況報告書や事務事業評価表による評価方法では、多目的な事業である顔づくり事業の成果のチェックを行うためには不十分な状態になっていると考えます。
 1番目の質問でお答えいただきます目的と目指すべき成果に基づいて、成果指標のデータを収集し、しっかりとした体系をつくって、事業を評価・改善していくことが必要と考えますが、いかがお考えでしょうか。
 さて、ここまでの話の中で、顔づくり事業の目的と期待する成果、成果の評価方法がある程度お話しいただけるかと思います。
 次の議論といたしまして、目的に対する行政資源は、そのほとんどが予算というお金になりますが、その投入の妥当性についてお伺いいたします。
 複数の道路を造るような場合は、どの道路から造っていくかを判断することは費用便益分析などにより、一定のルールがないことはありません。もちろん宮崎県の東部の 道路整備が後れているという話はあるにはあります。
 しかしながら、複数の行政目的、例えば、教育、医療、福祉といった分野にどの程度の割合で行政資源を振り分けるかは、決して明確な解答があるわけではなく、これは政治的な判断になります。
 今現在、顔づくり事業の事業費に対してよく言われますことは、顔づくり事業への行政資源の投入が、福祉や教育など他の分野を圧迫しているのではないかということです。
 この件に関して、行政側の説明によりますと、一定の投資的経費の範囲内での配分であり、決して他の分野の事業費を圧迫しているわけではないということになっています。この点を見ていきたいと思います。
 まずは、一般会計ベースで、平成16年度決算から平成20年度予算案までの5年間を見てみます。
 性質別の歳出では、投資的経費の対前年度比伸び率の単純平均は、過去5年でマイナス7.7%です。同じく、人件費がマイナス0.5%、福祉関係の歳出に当たる扶助費がプラス1%、物件費がプラス4.1%となっています。
 目的別の歳出では、土木費がプラス2.1%、福祉関係の歳出である民生費はプラス3.5%となっていますが、教育費はマイナス1.5%です。
 これらの数字を見ますと、これまでのところは投資的経費の枠は抑えているということは確からしいということは言えるのですが、土木費の枠は増えているということになります。
 顔づくり事業の事業費はこれから本格化していくことになると考えられるため、投資的経費全体ももう少し伸びていくことになると思われます。
 そこで、質問といたしまして、歳出全体との関係の中で、今後、顔づくり事業の事業費が本当に他の分野の事業費を圧迫しないと言えるのか、具体的な数字を示してお答えいただきたいと思います。
 次に、市民意識との関連でお伺いいたします。
 昨年10月に、平成21年度から始まる第5次総合計画の後期基本計画を策定するための市民アンケートが3,000人を対象に実施され、875人から回答を得ております。その中で、施策分野ごとに重要度と満足度が調査されています。
 その結果によりますと、相対的に現状に満足しておらず今後重要であると考えられる分野は、就業環境の整備や各種の福祉の充実といった分野であり、市街地整備の充実という施策については相対的に今後も重要度は低いという結果になっております。
 このようなアンケートを取りますと、個人への直接的な行政サービスではないインフラ整備のような分野の重要度は高くならない傾向があることは私も理解をしております。だからと言って、アンケート結果を無視してよいわけではないと考えます。
 この市民意識を考慮いたしますと、市街地整備といった公共投資は余り無理をせず、投資的経費を十分に抑えた範囲内での事業規模が適切と考えられます。
 そこで、質問といたしまして、アンケート結果に出ている市民意識を踏まえた上で、市街地整備に対する事業規模について、どのような考え方で臨まれるのかをお答えいただきたいと思います。
 次に、大きな2番目の質問項目でありますRTNパークへの企業誘致についてお伺いいたします。
 最初にお断りしておきますが、私は江別市の産業政策としては、外部からの企業誘致よりも、地元の資源を生かした内発型の発展を促すことの方が重要だと考えております。そういった観点からは、現在、経済部で行っている若手経営塾や江別経済ネットワークといった取り組みは大変評価しているところでございます。
 ただ、そうは言いましても、既に完成している工業団地でありますRTNパークをほうっておいていいというわけにもまいりません。市長は明日の江別を確かなものにするためにということで、企業誘致に力を入れることを市長就任当初から明言されています。ただ、それにしては少々動きが遅いのではないかと気に掛かっているところであります。
 先日、ある外部の企業関係者からお話を伺う機会があったのですが、江別市の工業団地のホームページは内容に乏しく関心を引くものではなく、また、市独自の優遇措置は全国最低レベルであり、江別市が真剣に企業誘致をしているという姿勢は感じられないという厳しいご指摘をいただきました。
 私も参考のために、道内では企業誘致が進みつつあると考えられている千歳市の工業団地のホームページを見てみました。正直申し上げて明らかに差異がございます。
 例えば、千歳市のホームページでは、工業団地の様子を紹介するビデオの動画で千歳市長自らがメッセージを送られておりますし、分譲概要の中には区画図や分譲価格などの詳しい情報が掲載されています。
 企業に対する優遇措置については、私は自治体が補助金競争のように何もかもを優遇することが決して良いとは思っていませんけれども、市の優遇措置の情報の掲載方法を見ましても、千歳市の場合は市独自の制度を前面に押し出しているという部分から、やはり千歳市の方が企業誘致に積極的と見られても、これは致し方ないのではないかと思うところでございます。
 もちろん、ホームページだけで企業が来てくれるわけではなく、やはり、営業マンとしての積極的な企業訪問が最も重要というのはよく言われるところでございます。ただ、黙って待っていても企業は来てくれませんし、何もしないと、道内では千歳市の工業団地の方を選んでしまうのではないでしょうか。
 行政マンには不慣れな仕事だとは思いますけれども、営業マンとして足で情報を稼いで、企業側にRTNパークの環境の良さと江別市としての熱意を伝えていく必要があると考えます。
 また、最近では、土地の所有から土地の利用へ企業のニーズが変化しているということが言われておりまして、土地開発公社の所有する造成地の賃貸事業がそれまで特区として行われていたものが、平成17年から全国で認められております。RTNパークでの土地の賃貸事業については、過去の一般質問でも取り上げられており、その際の行政側の答弁では、検討課題ということになっておりますが、賃貸事業を行うことに大きな問題はないと私は考えます。
 以上のようなことは、企業誘致に関して素人同然の私に指摘されなくても、行政側の担当者も十分に理解されている、若しくはこういった情報というのは得られていることと思います。
 企業誘致は市長就任当初からの重要課題と認識されているにもかかわらず、物事を進めるのに時間が掛かっているようにも見え、そのスピード感がどうなのかと懸念しているところでございます。
 これらを踏まえまして、区画図や分譲価格を掲載するなどした工業団地のホームページやパンフレットの見直し、目標数を掲げた企業訪問の実施、RTNパークでの賃貸事業の実施の三点を提案いたします。提案に対する市長の考えをお聞かせください。
 以上で1回目の質問を終わります。

議長(星 秀雄君)

 岡議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好 昇君)

 岡議員の一般質問にお答え申し上げます。
 顔づくり事業に関しまして、まず事業の目的と成果などについてでありますが、江別の顔づくり事業はこれからの少子高齢化社会に向けた、安全・安心のまちづくりとして、市街地の連携を強化し、都心を中心としたコンパクトなまちづくりを推進していくことであります。
 事業の目的といたしましては、江別市の都市活動を支える様々な機能、都市交通、商業・業務、文化・交流、居住などが集まる中心市街地の形成とその活性化であります。
 顔づくり事業は、江別市が将来にわたり、持続可能な都市の基礎を固める未来への投資と考えておりまして、人々が住んでみたい、企業の方々が魅力を感じて投資したい、そう思ってもらえるまちになることを目標に進めているところでございます。
 次に、顔づくり事業の成果についてでありますが、まず、都市交通の充実といたしまして、踏切事故・踏切渋滞の解消、野幌駅を中心とした鉄道・バス等の公共交通機関の利便性の向上、南北方向を中心とした安全で円滑な道路網の整備、歩いて楽しい歩行者・自転車ネットワークの形成、駅周辺の交通バリアフリー化など、安全で快適な都市環境の形成が図られることであります。
 次に、土地の高度利用、有効利用といたしまして、駅周辺のポテンシャルを生かして、民間による商業・業務施設や中高層住宅建設の誘導、さらに鉄道高架事業によって生み出された高架下の有効利用などにより、にぎわいのある商店街の形成や各種イベントを含めた多様な市民交流の場が形成され、中心市街地の活性化が図られることなどであります。
 以上のことに着目しながら、今後も顔づくり事業を着実に進めてまいりたいと考えております。
 次に、目指すべき成果などについてでありますが、まず、都市交通の充実といたしまして、人・自動車の南北交通量や野幌駅の乗降客数、駅前広場の利用者数、駅周辺の歩行者・自転車ネットワークの交通量、さらに駅周辺の安全性、利便性、快適性についての市民満足度などが成果指標として考えられるところでございます。
 また、中心市街地の活性化につきましては、土地利用の高度化、有効利用として、民間による商業・業務施設や中高層住宅の建築件数、高架下の利用状況、中心市街地の店舗数、店舗面積と販売額などの成果指標が考えられます。
 いずれにいたしましても、江別の顔づくり事業は、事業期間が約15年という長期の事業でありまして、先般、地域の取り組みとして野幌駅周辺地区活性化計画が提出されたばかりでありますことから、顔づくり事業全体の事業計画の具体化を見据えながら、今後、成果指標の項目について、事業展開とともに必要な修正なども考慮し、適切な項目について多角的に検討してまいりたいと考えております。
 次に、顔づくり事業に対する投資の影響などについてでありますように、この件に関しましては、過去の一般質問でも何回かご答弁申し上げておりますように、事業の実施が15年という長期に及びますことから、市の財政状況なども考慮し、それぞれの年度の事業費について平準化を図り、他の施策の事業等にも配慮しながら過度な財政負担とならないよう、財政計画に見合う形で進めているところでございます。
 また、今後の予算見通しにおきましても、扶助費や他の費用等についての必要な伸びを確保するとともに、人件費や公債費といった義務的経費の縮減や、従来から行っている施策・事業全体についての緊急度や優先度等を考慮しながら、個別事業の精査等を行う中で、顔づくり事業を含めた投資的な経費についても必要な予算措置を図ってまいりたいと考えているところでございます。
 次に、市民アンケート調査結果における市民意識についてでありますが、市民まちづくりアンケートは第5次総合計画の基本計画の見直しに当たり、市民意識の動向や行政施策に対する考え方を把握・分析し、後期基本計画の策定に当たっての基礎資料とするために実施したものでございます。
 市街地整備の充実については、江別市の現在の取り組みの満足度、今後の重要度を調査したものでありまして、江別の顔づくり事業自体の重要度、満足度を直接設問したものではないところであります。
 いずれにいたしましても、さきに申し上げましたとおり、江別の顔づくり事業は、中心市街地の形成と活性化を目的に、持続可能な都市への未来の投資と考えておりますことから、全市的な対応として、国や道をはじめ、関係機関・団体、地域の方々などとの連携を図りながら、活性化につながる幅広い分野の施策を総合的に進めてまいりたいと考えております。
 次に、RTNパークへの企業誘致に関しまして、まずPR方法についてでありますが、企業誘致を効果的に進める手法としては、あらゆる機会を通じ、様々な情報媒体を活用して発信していくことや地域の環境や特性などを生かせる企業に照準を当てて積極的な訪問活動を展開することが大切であると考えております。
 そのためには、ホームページやパンフレット等での情報提供の在り方としては、企業側が進出・立地の検討に必要とするきめ細かな諸条件をはじめ、江別市をアピールする魅力や強みなどの関連する情報について、常に見直しを行いながら、適宜、発信していくことが重要であると考えております。
 これらの取り組みにつきましても、現在、企業立地推進プロジェクト事業の中で、改善・工夫等を含めて検討を重ねており、今後とも、RTNパーク等の既存工業団地のイメージ向上に向けて、より効果的な情報発信をしまして、誘致のためのPRに努めてまいりたいと考えております。
 次に、企業訪問の目標数の設定についてでありますが、これまでの企業誘致活動においては、北海道をはじめ、地元企業や工業団地組合等の関係団体、大学や研究機関等の有識者、あるいは、江別市出身の方々などの紹介・連携に基づく対応や、調査機関の各種企業情報等の活用を通じまして、訪問する企業を選びながら対応してきているところでございます。
 議員ご提案の目標数の設定につきましては、一つの手法と考えておりますが、先ほど申し上げましたように、人的ネットワークの活用や多様な情報収集による取り組みもありますことから、今後とも、企業側の視点に立ってきめ細かく対応するなど、より効果の上がる手法を検討してまいりたいと考えております。
 次に、土地の賃貸事業についてでありますが、企業の立地に際して、用地の確保の考え方や企業立地の促進の観点から、平成16年12月の公有地の拡大の推進に関する法律施行令の一部改正によりまして、道内においても既に賃貸方式を採用している自治体が出ていることは承知しております。
 江別市における用地の分譲に当たっては、土地開発公社の造成資金の早期回収などの面からも売却を基本にしているところでございます。
 また、企業にも配慮した分割納付による売却対応も可能な取扱いとなってございます。
 RTNパークにつきましては、立地対象業種の拡大によって、新たな企業誘致の展開が図られるものと思っておりますので、今後の誘致活動をより積極的に進めるためにも、保有者である土地開発公社と十分に連携を図りながら進めてまいりたいと考えております。
 なお、企業等の立地促進については、平成20年度の予算編成の基本方針に盛り込んでおりますように、将来を見据えた自主財源のかん養につなげるためにも、議員ご提言の点を踏まえ、企業誘致にはまず熱意とさらなる配慮、その上にスピード感が必要でございますので、より一層、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。

岡 英彦君

 ご答弁ありがとうございました。
 それでは、要望と質問を取り混ぜまして、2回目の質問をいたします。
 まず、顔づくり事業の目的と成果についてですが、ご答弁の内容から事業を行うこと自体が目的なのではないのだと。物をつくるのが目的ではないという部分は認識が共有できていると考えております。
 また、目的と成果については、私が予想していたよりも体系立った形でお答えいただいたと思います。
 今後も、私が一般質問などの場で、顔づくり事業について質問する際には、常に今回ご答弁いただいた目的と成果に立ち戻ってお話しすることになると思いますので、行政側もしっかりとこの目的と成果というものを認識しておいていただきたいと思います。
 さて、成果指標の部分については研究しなければならないということでしたが、顔づくり事業は約15年間の長期にわたる事業とはいえ、平成18年度から既にスタートし、平成20年度で3年目となるものですので、将来のことのようにお話しいただいては困ります。
 私は今やっている事業の評価と改善を行うための話をしておりますので、すぐにでも対応いただきたいと考えます。
 そこで、これは質問ですが、今回ご答弁いただきました目的と成果の体系に基づいて、平成20年度に策定される第5次総合計画の後期基本計画にしっかりと顔づくり事業全体としての成果指標を明記し、データを収集する必要があると考えますがいかがでしょうか。
 次に、顔づくり事業の事業規模についてですが、残念ながらほとんどお答えいただいているものではないと考えます。このようなことをしっかりとご説明いただかないと、やはり、他の分野の事業費が圧迫されているのではないかという問題意識が残ったままになってしまいます。
 そこで質問ですが、少なくとも昨年出されました中期財政見通しの投資的経費の中で、顔づくり事業分が最大でどの程度見込んでいるかぐらいはお答えいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
 市民まちづくりアンケートについてですけれども、余りよろしいご答弁とは思わないのです。市街地整備の充実の施策に関しては、私は顔づくり事業の占める部分は大きくて、事実上の直接の設問であるというふうにとらえております。
 いずれにしても、やはり多目的な事業である顔づくり事業について、しっかりと目的と成果の定義及び評価ができていない状態であるという私の認識が、正にここに表れていると思っております。ですから、先ほどの質問と重なるのですが、やはり後期基本計画ではそういった体系をきっちりと出して、成果指標も出して位置付けていただきたいと。重ねてお願いを申し上げます。
 最後に、RTNパークへの企業誘致については了解いたしました。
 私も、今回話したような内容は、別に私に言われなくても、行政側としても十分に認識されていることだと思いますし、私としては成果を出していただくことを期待しておりますので、手段レベルであります現場のやり方について、これ以上あれこれと口を挟むことは質問の本意ではございません。
 ただ、何事にもスピード感を持って対応いただきたいということと、行政マンであると同時に、営業マンであるという意識を持って、企業誘致については対応いただきたいということを要望として申し上げておきます。
 以上で2回目の質問を終わります。

市長(三好 昇君)

 岡議員の再質問にお答え申し上げます。
 まず1点目の顔づくり事業に関連いたしまして、成果指標を検討する時期はいかがかというお話だと思います。
 顔づくり事業の成果指標につきましては、現在、第5次総合計画の後期基本計画を平成20年度において検討しなければならないということになっております。その策定に合わせて検討してまいりたいと考えておりまして、その中では、先ほど申し上げたようなことも考慮に入れながら、検討してまいりたいと考えてございます。
 次に、財政の負担についてのお話でありますが、財政に関連しまして中期財政見通しの中で最大でどの程度掛かるかということかと思います。
 中期財政見通しは、毎年度、定期的に見直しを行っているものであります。
 投資的経費の中で、顔づくり事業に係る事業費につきましては、平成24年度までの期間中では年度によって、少ない年度で約7億円から多い年度では15億円前後と見込んでいるところでございます。
 財政負担につきましては、先ほども申し上げましたとおり、当該事業費を含めて、人件費や公債費、さらには物件費、維持補修費等の各方面にわたる事業費の精査や各種基金の活用などにより対応してまいりたいと考えているところでございます。
 3点目の質問も先ほどの成果指標の関連でお答え申し上げていると思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。

岡 英彦君

 ご答弁ありがとうございました。
 最後に、若干のコメントをさせていただきます。
 顔づくり事業については、後期基本計画で検討いただけるということで、それができてようやく成果と成果指標が明記されることになると思います。
 これで、私の考え方としては、ようやくスタートラインに立ったというところだと思いますので、今後は、これを踏まえて、事業の評価・改善を行っていく必要があると考えます。
 事業規模については、各年度で約7億円から約15億円ということで了解しました。私の試算では、もう少し分散できると思います。
 昨年出された中期財政見通しによりますと、投資的経費は約30億円から約36億円の間となっておりますので、逆算しますと最大で約15億円が掛かる年度では、15億円から20億円程度が顔づくり事業以外での投資的経費となります。
 この部分については、平成20年度予算案の投資的経費で、中期財政見通しとの対比で約5億円削減しているように、そのときの歳入の状況に応じて、他の事業に影響を与えないように調整することで対応されると理解をしております。
 要望としまして、より情報を積極的に公開していただかないと、なかなか精度の高い議論になりませんので、改めて要望としてお願いをいたします。
 以上です。

次ページ

前ページ